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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

597適当:2013/04/19(金) 15:54:37 ID:g4r8f.Hg
“次の対戦相手が、優しいとは限らないぞ?命をもて遊ぶ、老獣かもしれないぞ?”
「うっ…。ぶ…ブラッドみたいな隊員(ヤツ)かもしれないって事か?」

“そうだ。よく、お前が一番恐がっていた、“相手”の名前を口に出来たなぁ。くっくっくっくっ…。”

謎の者は、自分の意見を耳にした俺が、小さな笑みを消し、再び顔を青冷めさせた事に、気分を良くしたのか、不気味な笑い声を上げた。俺は、深呼吸をし、現実世界に少しの怒りの表情を向け、謎の者へ訊ね返した。

「何が、おかしい?笑う要素など、どこにも無いのだが?」
“お前が、なんで自分が殺されそうになった相手の名前を言えなかったか…。教えてやろう。”
「是非とも聞かせて欲しいな。さて、どんな理由なんだ?」

俺は、現実世界へ向ける表情をそのままに保ちつつ、謎の者へ“意見があるなら、言ってみろ!!”とばかりに質問を行った。すると、謎の者、俺の心を抉(えぐ)るような、決意を大きく揺らがせるような一言を俺へ放って来た。

“名前を言えなかったのは、お前がそいつを恐がっているからだ。未だに…な。”
「何を言っている?ブラッドとはもう闘う必要は…」
“ブラッドに勝てたのは…”
『お前のおかげじゃない。』

“うぅ!!た…確かにそうだ…。”俺は、謎の者の言葉を聞いて、三度顔を青冷めさせてしまっていた。謎の者の言い分を受け入れて、謎の者の言葉を理解していると、謎の者は、更に俺の決意を揺らがして来た。

“もう一匹のお前。神の力を持った、あのお前じゃないお前のおかげだ。”
「す…スサノオか。」
“ああ。お前は、お前じゃないお前のおかげで助かった。もし、あの時お前に力が無かったら、お前は今頃どうなっていただろうなぁ?くっくっく…。”

“お…俺は、今頃!?”謎の者へ核心に迫るような一言を言い放たれて、俺は頭の中にある事だけを思い浮かべるようになってしまっていた。それは、【闇】の間の番人である彼に、間違いなく殺され、もうこの世には存在しないという事だった。“死ぬ…。今度こそ殺される…。”俺は、謎の者の言葉を受けてしまった事で、【伝説】と示された扉のノブから手を離し、恐怖で体を震わせてしまった。謎の者は、現実世界に青冷めた表情を浮かべて、体を震わせている俺をからかうように慰め始めた。


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