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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

570適当:2013/02/24(日) 14:48:00 ID:Dbksyv72
「はぁ…。時計が無ければ、この先どうしようも…」
ヒュッ…
「は?まさか!!」

俺は、額に妙な寒気を感じ取り、手を額へと触れさせた。手を触れてみると、いつも額に巻いていたハチマキの感覚が消えていた。“そ…そんなバカな!!俺は、一度に二つの欠かせない道具を失ったのか!?”死なないハチマキが消えている事を知らされ、俺は頭を抱えて現実から逃げたいと思っていた。“はぁ…。力が隠されてる事を知れたのはいいが…。この先どうすればいいんだ。”二つの重要な道具を失った俺への精神のダメージは、とてつも無く大きなものであった。しまいには、雄らしくも無いめそめそと泣き出してしまいそうにもなった。“泣くな。仕方無い。この先の闘いは、殺されないように、限界を感じたら逃げるしか無い。”俺は、自分を安心させ、気を紛らわす為にシャワールームへと歩を進め、スーツを脱ぎシャワーを浴び始めた。

ジャアアア…
「ぐっす…。ハチマキが…。」
キュッ
「泣くな!!お前は雄だ!!元々、死なない時点でおかしいんだ!!死なない事を普通だと思うな!!」

涙を止めるのは、やはり無理だったようである。俺は、シャワーの水の勢いを止め、自分に強く言い聞かせた。“そうだな…。もう、泣かない。綾に会う、嬉し涙までは!!”俺は、涙を拭って決心を固め、体を震わせて水気を飛ばし、スーツを着た。これ以上起きていると、情けなくわんわんと大声で泣いてしまいそうになったので、中央へと走り出した。

タッタッタ…
ピタッ
「この野郎!!ふざけるな!!お前のせいで、大事な物を失ってしまったじゃないか!!お前は二度と現れるな!!」

俺は、中央へとたどり着くと、部屋中に声を響かせ、自分では意識はしていないが、雄らしくも無いふて寝をし、今、抱く感情から逃げ去っていった。

試練7 【闇】 完


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