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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

545適当:2013/02/24(日) 12:58:08 ID:Dbksyv72
だが、そこに猿が混じってはもう想像のつけようも無い。そもそも、組み合わさる遺伝子がおかしいのである。今、冷静になった所で考えてみると、得体の知れない匂いと自分を食い殺す者の匂いを嗅ぎつけて、“これは敵に違いない!!”と決め、暗闇の森の中からすぐに抜け出したのだと思っている。俺は、鼻が利く鼠獣(そじゅう)【ネズミ型のポケモン】に属したおかげで助かったと、以上の事から思い直すも、自分の本当の願望を口にしてしまっていた。

「どんな姿だったんだろうな。イヌとネコにサルか…。」
スゥー ハァ…
「見たかったな…。きっと、すごいヤツだったんだろうな。」

俺は、深呼吸にも見える後悔のため息を一つ吐いて、命が助かる事とは反して、“死んでも良かったから見れば良かったか?”と自分に疑問もぶつけてしまっていた。命が助かる選択肢を、素早く的確に選択したはずなのに、俺は目線を落として後悔の念にかられていた。犬と猫と猿の遺伝子が混ざる生き物。そんな生き物は、一生の内で中々目にする事が出来ないだろう。“助かったのに、俺は何を考えているんだろうな。”自分が、なぜこんなにも強い後悔に駆られているのかがはっきりと理解出来ていたが、謎の者達の姿を見てしまったなら、自分が一番最優先しなければならない事が出来なくなっていたともう一度考え直し、“なんてバカな事を考えているんだ!!”と自分に強く叱責(しっせき)を行い、後悔の念を消そうとしていた。何度か、自分に叱責(しっせき)を行っている内に、“姿を見たい!!”という強い願望から生み出された、“見れば良かったな。”という後悔が、見事に消え去っていった。後悔の念を消せば、本望が強く見えてくるし、感じられる。俺は、【闇】と示された扉へと目を向け、自然と笑みをこぼし感謝の言葉を呟(つぶや)いた。


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