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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

527適当:2013/02/24(日) 11:29:37 ID:Dbksyv72
スタン
ボォウ… ボォウ…
リリリリリ…

俺は、【闇】のステージへとたどり着いた。たどり着くとすぐに、自分のような生き物以外の声が耳へと入り始めた。“フクロウと鈴虫か…。久しぶりに聴いたな。”俺は、森に響く二重奏を耳に入れて、“やっと俺以外の生き物の声が聞けたな。”と深くかんじ、【闇】のステージ全体へと目を向けた。

チラッ…
“うん、見えないな。さすがに、動物のネズミと同じ“暗視”は持ってないか。”
カチッ
ウィィン…
“よし、見えた。懐中電灯を照らした時と同じだな。これは、ありがたいな。”

【闇】のステージである自分が足を踏み入れた事もない森の景色を見る為に、頭に装着させた黒いレンズの機械を作動させた。作動させると、見えなかった景色(もの)が昼間のように、はっきりと見え始めたので、俺は黒いレンズの機械の性能を高く評価していた。【闇】のステージ全体へと目を向けると、先程の心地良い二重奏を奏でる主達は見つけられなかったものの、澄む空気を生み出すたくさんの木々や、木々の根元付近にびっしりと生える草々、所々に白い花が咲いている様が見受けられた。白い花がどんな名前を持つかはわからない。だが、今まで自分が闘ったステージよりも不思議と落ち着いていられるような場所だという事はわかった。なぜ、知らない暗い森の中で恐怖を抱かず、落ち着いていられたかは、きっとフクロウと鈴虫の心地良い二重奏を耳にしたからであろう。そうでなければ、今まで闘ったステージが緊張感を漂わせる所だったという事だ。“めずらしく相手が遅いな。”俺は、心地良い二重奏へ耳を傾けながら正面を見据えても未だに現れない対戦相手にそんな思いを抱いていたが、しばらく見据えても一向に現れなかった。“きっと、相手もまだ寝ているのだろうな。早過ぎたか。”俺が、待つ事をやめて、腕時計についているリタイアボタンに手をかけようとした時、自分の上方から何者かの声が聞こえた。


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