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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

519適当:2013/02/24(日) 10:58:17 ID:Dbksyv72
“久しぶりに食べたからとかじゃなくて、本当に美味い。美味いしかいいようがないな。”俺は、メインであるオムライスを口へ運びつつ、心の中で二度も同じ感想を言っていた。黄色の絨毯(じゅうたん)にスプーンを当てると、力を入れなくても黄色の絨毯(じゅうたん)が下を覆(おお)っている物と共に、切り分ける事が出来た。あまりにも軽い力で切り分けられたので、“これは、ものスゴイ本格的な料理(ヤツ)だな…。”と感じ、切り分けた部分をスプーンに乗せ、口へと運んだ。口へ運んだ途端に、3つの部分がそれぞれ味を主張し、やがて重なり合って来た。黄色の絨毯(じゅうたん)である卵は、焼いているハズなのに、焼き目が全く無く、また焼いたと思わせるような匂いも放ってはいない。悪い所を見せず、卵本来の美味さと焼いて作ったとは思えない程の柔らかい食感を持ち味とし、俺の舌を唸らせていた。黄色の絨毯(じゅうたん)の上に掛かる赤い液体も、自分が今まで口にした事のある味では無く、かなりの本格的な味をかもし出していた。赤い液体はもちろんケチャップという調味料である。ケチャップは、普通は色を付ける元となっている材料よりも、少し塩気と酸味を効かせた味を感じさせる。だが、黄色の絨毯(じゅうたん)である卵に掛かっていたケチャップはそうでは無かった。ケチャップにもかかわらず、トマトの味をベースとし、トマトの味を邪魔しないように、程良く塩気とトマト以外から放たれる酸味を効かせていた。俺が、味わったこのケチャップはおそらく誰も味わった事は無いのでは無いかと思える程の味を醸(かも)し出していた。卵とケチャップで十分に舌を唸(うな)らされていたが、更に自分の舌を唸(うな)らせる、卵に隠れていた赤色に染められた米が存在していた。赤色に染められていた米である“チキンライス”は、先程のケチャップとは違う味を表現しており、チキンライスの具である鶏肉やコーンやグリンピースに、細かく切られたにんじんが、チキンライスの色を作り出す元となるケチャップに味を強化され、全ての具が調和させられていた。この完璧なチキンライスを味した途端に、俺の頭の中は一つの事しか思い浮かばなくなっていた。卵、卵に掛かっているケチャップ、チキンライスが味を主張し終え、調和を始めた時にはもう“美味い。”という以外の言葉は見つけられなかった。


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