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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

513適当:2013/02/24(日) 10:31:39 ID:Dbksyv72
試練7 【闇】

Day13 【15:00】

【業火】の間の番人への勝利を象徴する、燃え盛るような赤色の“α(アルファー)”と描かれたバッチを見つめながらその場に腰を下ろしていると、先程の死闘での疲れが、いつの間にかやわらいでいる事を感じた。昨日は、【業火】の間の番人を挑発し過ぎてしまった為、相当な痛手を負ってしまったが、今日は、彼女と闘っても痛手を負うこと無く、無事に彼女に勝利する事が出来たので、この程度の休憩で、再び思いっきり闘う事が出来る。肉体は、確かに回復し切った。だが、精神は未だに回復はしていなかった。なぜなら、体を休め始める前の、【氾濫】の間の番人に対しての感情が未だに残っていたからだ。【氾濫】の間の番人は雌である。普通は、彼女に対しての感情と言えば、恋心もしくは、暴力とは正反対の意外な優しさに驚くかの二つ、強いて彼女に抱く感情をもう一つあげるなら、彼女に勝てて、陵辱されずにいられて“良かった。”と安心する感情である。だが、俺が未だに払拭(ふっしょく)しきれない感情は、今あげた感情にはどれも当てはまらなかった。恋心を抱いている場合などではない。驚いている場合ではない。はたまた、彼女の恐怖から解放されて“安心”している場合ではない。俺は、もう殺獣者(ポケモンを殺す事)に成り下がったような者であったからだ。俺が、彼女に情報を吐かせて裏切らせ、殺したと言っても過言では無いだろう。俺が、彼女に直接手を加えてないとしても、俺が彼女が殺される原因を作ってしまったので、その言葉以外は、当てはまらないのである。体を休め始める前彼女に対して心から謝罪しても、俺は罪悪感を拭いきる事は出来ないでいた。しまいには、“本当は、俺は負けた方が良かったのではないか?”という事まで思い始めてしまっていた。自分が彼女に負け、彼女から陵辱される事を選んだならば、自分自身にかなりの憤(いきどお)りを感じてしまうも、彼女が死ぬ事は無かったのである。俺は、【若葉】の間の番人である、あのあどけない少女の脅(おび)えた表情から、“敵に情報を流したら殺されてしまう。”という事を感じ取っていた。にもかかわらず、“自分がいち早くこの施設を脱出する為”とは言え【氾濫】の間の番人である彼女にも、同様の事を行わせたのである。情報を吐かせる事しか、彼女との死闘の勝利にふさわしい物は無かった。だからと言って、彼女を殺す事は果たして許される事なのだろうか。


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