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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

505ぶんぶんまる:2013/02/14(木) 23:42:17 ID:1XLMlND6
「……べて」
「……え?」
「……私を食べてよ」
 突然爆弾発言をする彼女。リア充爆破される前に、彼女のこの発言で僕はもう爆発してしまいそうだ。何がかは、聞かないでくれよ?
 誘うような色目を使って、彼女は僕をじっと見つめてくる。目と鼻の先の彼女の息はハァハァと荒く、顔からは液体──チョコレートがどろりと流れ落ちてきて、僕の顔や胸元を汚した。
 普段からは全く想像できない彼女の言動や姿に魅せられて、僕もその気になってしまいそうではあった。けれど、僕の良識はまだ残っているみたいだ。

「ちょ、ちょっとま……むぐっ」
 待ったをかけようとしてやっと言葉を出せたと思ったら、途中で彼女のお下げで口を塞がれた。グレイシア特有のひんやりとした感覚が顔に、口の中には甘い味が広がっていく。いたずらっぽく笑う彼女の顔は、暗くて分かりにくいけれど、赤くそまっているみたいだ。

 と、その時だ。僕は自分の身体に違和感を感じた。
 熱い。身体の奥底から熱が発せられているように熱い。息も自然と荒くなってきた。汗がふきでてきて、チョコで汚れた毛を更に汚していく。
 戸惑っている僕を見て、彼女は顔を近づけてきた。

「熱い? とりかえておいたから、この前」
「……?」
「この前、ブラッキーの家きたとき、きのみをとりかえておいたの。コレ」
 そういって彼女が目の前にかざしたのは、フィラの実だった。とりかえた……って、じゃあ、僕がさっき食べたのは……。僕は彼女がいっている言葉の意味を理解した。

「……最高のプレゼントなんだから」
 彼女の意外すぎる行動に混乱して、僕はまだどうしていいか分からないっていうのに……彼女は、自分でフィラの実を齧ると、何度か咀嚼して、僕に顔を近づけてきた。

 こんな積極的な彼女は初めてだった。ニセモノなんじゃないかと疑ってしまうくらいだ。一体何があったというんだ。

 ──きて

 僕の視界が彼女の顔でいっぱいになる。いつもツンとしている顔がだらしないくらい乱れた様は、すごく魅力的だった……。

 ──おきて

 ああ、もうこのまま彼女を本当に食べてしまおうか。彼女だってそれを望んでいるんだし、こんなチャンスはもう二度と来ないかもしれない。このまま、朝までたっぷり味わって……

「おきなさいっ、このバカッ!」
「いたっ」
 いきなり頭を叩かれて、僕ははっと我に帰った。目の前にいるのはやっぱり彼女だ。でも、何だかさっきと違う。それに、ここは……

「あ、あれ? 僕達、さっき玄関で……いたっ」
「いつまで寝ぼけてんのよ。何回もインターホン押したのに出てこないから、仕方なく窓から入ってきたのよ。まったく……誰かに見られたら勘違いされちゃうじゃない……! 第一ブラッキーのくせになんで夜寝てんのよ……」
 彼女はもう一度僕の頭を叩くと、ぶつぶついいながらおさげを揺らしてプイッとそっぽをむいてしまった。いつもの彼女だ。つまり、さっきの彼女は……

(夢かぁ……ちぇ)
 僕は小さく溜息を吐く。まぁ、彼女があんなことをするわけがないもんなぁ……。納得はしたけど……ちょっと残念。

「なによ、私がきたのが気に食わないの?」
 残念がる僕を見て、彼女は自分がきたことを不満がっていると勘違いしたみたいだ。
「違うって! で、こんな遅くまで待たせてどうし……むぐ」
 僕は慌ててそれを否定する。
そんな僕をみた彼女は


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