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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】
473
:
適当
:2013/02/13(水) 21:05:26 ID:5w8OanAg
シュン…
スタン
「あっ…熱い…な。」
キョロキョロ
ゴォォォ…
「あっ!!す…すごいな…。」
俺が【業火】のステージへとたどり着くとまず初めに感じたのは、夏の暑い日にも劣らない程の異常な暑さだった。あまりの暑さに、“熱い”と呟いてしまった俺は、周りの景色へと目を向けた。俺が目を向けた先には、驚きの光景が待ち構えていた。ステージ全体の主役を表す火山からは、自分の存在を、ここにいる者全てに“ここにいるぞ!!”と叫ぶように、溶岩が流れる音を響かせ、火山の周囲には枯れた灰色の木が所々に点在していた。“火山を使えば、隠れられない事もないが…。でも、熱いだろうな。あの近くへはアイテムがあってもいかないようにしよう。”俺は、高温を体で感じていながらも冷静さを保ち続け、【業火】の間の番人と闘う戦略を頭の中で思い描き始めた。俺が、その場に立ち尽くして火山と周りの木々を見つめながら、戦略を思い描いていると、前方から勢いのある声が掛かった。
ゴォォォ…
ボー
「おい。」
ボー
「おい!!」
「うわぁ!!な…なんだ急に?」
俺が声を掛けられた方向を見ると、火山から噴き出るマグマに近い橙色をした体を持ち、首元には周りの暑さなど気に、むしろ“寒い”と訴えかけるような毛皮のマフラーを巻き、赤色の軍服を着ていた、第一段階最後の番人である、一匹のブースターが存在していた。俺は、彼女から急に大声で呼び掛けられたので、驚き、彼女へ“驚かすな!!”とばかりに静かに訴えた。彼女は、端正な顔立ちで笑顔を作ればなかなか可愛気があると思うが、その表情は絶対に見せないと言い放つように、俺を威嚇(いかく)するように睨みつけ、目をとがらせて俺へ言い放って来た。
「ガキのクセに、成獣(おとな)の言う事はシカトか?てめ…ぶっ殺されてぇんか?」
「すまない…。ん?ガキ?俺がか?」
「ああ、そうだよ。進化もしてねぇピカチュウなんか、高校卒業程度のガキじゃねぇかよ。」
“ガキ…。引っかかるな。”俺は、いかつい彼女の言い分を耳に入れるも彼女へ強く反論した。
「あ〜あ、君も俺の事をガキだと思っているのか?」
「あ?じゃあ、違うって証拠を見せて見ろよ?」
「しょ…しょうこ?それは…」
「無ぇんだろ?だったら、ガキじゃねぇか。黙って成獣(おとな)の俺の言う事を聞けよ。じゃなきゃ、今ここで殺すかんな?」
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