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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

425適当:2013/02/13(水) 16:48:40 ID:5w8OanAg
試練6 【業火】

Day12

俺は、いつもと変わらぬ部屋で目を覚ました。俺のすぐ右隣には、昨日の死闘(ルールが様々に設定されていた為、そんな大げさなものではないが…。)の勝利を象徴する“γ(ガンマ)”と描かれた、白と黄がベースのバッチがあり、その右隣には、昨日はルール改正の為に使用を禁じられていた、白い鞘(さや)に収められた、死闘の勝利にはかかせない刀が置いてあった。昨日は、この何も無く、全く味気の無い部屋に対して自然と愚痴(実際に声に出して言ったワケじゃないが。)をこぼしていたが、今日、朝目が覚めると“ああ、この部屋に一週間以上もいるのか。もうすぐで二週間目となるが、いろいろあったな。”とだけ思う事が出来たからだ。俺が知る限り、【雷神】の間の番人を務める、あのサンダースしかり、全サンダースしかり、本来は接近技をあまり得意とせず、遠〜中距離攻撃を主とし、素早さを生かして、自分の丁度良い射程距離を保ち続ける、“ヒットアンドアウェイ”戦法を用いる種族である。だが、【雷神】の間の番人を務める、あの“サン”という名を持つサンダースは、一味も二味も違っていた。彼女が持ち味にしている、高度なアクロバティックは、サンダースに族する(といっても、四足が接近技を得意としている時点で珍しいが…。)者は、通常行う事は出来ない。彼女が俺に見せつけた技は、通常のサンダースはどれも行う事が出来ない。………。いや、俺が世界を知らなかっただけだったのだろうか、過去に得た情報を当てにし過ぎていたせいだろうか。よくよく考えれば、苦手な技でも懸命に努力、もしくは、生まれた頃からの天才肌の持ち主であれば、不可能ではない。俺は、彼女との戦闘中はこの理屈が思い浮かばなかったので、“ありえない!!ありえない!!”と彼女が技を行う度に頭の中で連呼していた。彼女は、どちらに族するのだろうか。まぁ、どちらでもいいか。彼女とはもう闘う必要は無いので、この点については考えない事にした。俺は、右隣にある“γ(ガンマ)”のバッチを手に取り、まず初めにやるべき事を行った。


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