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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】
383
:
適当
:2013/01/17(木) 06:02:16 ID:myYBVV8w
ミチ ミチ…
トロォォ…
ハム ハム
モグ モグ モグ
ゴックン…
「美味い!!美味過ぎる!!」
“本格的…どころじゃないな…。”とろけたチーズ、丁度良く、しつこく無く、程良い味と厚さのハム、二つの下を支えるように塗られたトマトベース、これら3つを調和させるように添えられたバジル、そして…全体をまとめるほんの少し焦げ目がついた、薄くやわらかい生地…。俺は、用意された本格的の度を超えたメインの食事の味に舌を唸らされ、思わず声を上げてしまっていた。“フィアの話では、ここって…見られているんだよな…。”メインの食事の美味さを堪能しつつも、ほんの少しだけ冷静に考えてしまったせいか、少女から得た情報を思い出して、先程の自分がつい声を上げてしまった事に恥じらいを覚えていた。“でも、まぁ美味いんだから仕方がない。発声(で)てしまうものは、発声(で)てしまう。言われると、恥ずかしくて気絶してしまうと思うがな。”俺は、見られたり聞かれたりはされているとわかっていながらも、誰も指摘する事が無い事をいい事に、勝手に“自分は正常だ。条件反射で声を出しているんだ。”と思いこみつつ、食事を次々と平らげていった。
モグ モグ
ゴックン…
カチャ…
「ふぅ…。」
パチッ…
パン
「ごちそうさま。」
用意された食事が美味しすぎたせいか、初日から昨日まで食事を摂った後に口にしなかった、食へ感謝する言葉をいつの間にか目を閉じ、手を合わせ、この日初めて口にしていた。“やっぱり、美味過ぎる物を食べた後は、自然にやってしまうんだな。”俺は、いつの間にか行っていた行動に対して、しみじみと納得していながらも、トレーから、メイン、サブの他に、何か奇妙な臭いが漂って来ていた事に気づき、食事のトレーに目を向けた。
プァァン…
「は?なんだ?」
チラッ…
「うわっ!!な…なんだこの液体は!!」
俺が漂って来た臭いを元に、臭いを放っていた方向へと目を向けると、トレーの上に何やら真っ黒のような、真っ青のような液体が入ったグラスが、“俺もここにいるぞ?”とばかりに、俺に睨みを利かせていた。俺は、自分の存在を強く主張する色と臭いを放っていたグラスを見て、グラスを手に取り、嫌悪の表情を浮かべて怪訝(けげん)そうに眺め、どのような臭いなのかを詳しく調べ始めた。
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