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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

352適当:2013/01/17(木) 03:10:53 ID:myYBVV8w
兵士の名前から、自分の現在地を推測する事は、失敗に終わった。それを物語るように、俺は床に拳を叩きつけ、自分の叫び声を部屋中に響き渡らせていた。“カオスって何なんだ!?これは、本当に名前なのか!?そもそも、何語なんだ!?”俺は、特に幻想の番人の名前によって、自分がいる現在地の推測を停止させられ、苦しめられていた。俺は、しばらく何も考えずに、食事が盛りつけられた皿が乗っているトレーの前で、何も悪い事をした覚えは無いにもかかわらず、いつの間にか、ひざまずいて座っていた。謝罪をしている訳では無かったが、反省の姿勢を取りながら、頭を抱えて、地面に額をつけていた。“はぁ…。もうダメだな。現在地を割り出す事はあきらめよう。そんな事をしても、ここから脱出(で)られるきっかけを作る事にもならないし、第一、時間の無駄だ。”ようやく自分の中で“あきらめる”という文字が浮かび上がって来たので、俺は考える事をやめ、目の前に存在している食事へ目を向け、トレーの上にあったスプーンを取り、純粋に食事を楽しむ事を行っていた。

スッ…パシ
カチャ…
パク
モグモグ
ゴックン
「うん、美味いな。なんか食事(これ)に…救われている気がする。食事(これ)が、嫌な事やつらい事や腹を立てた事を忘れさせている気がするな。」

大きな皿に盛りつけられていた黄色く染められた米と、魚貝類をすくっては口に入れ、すくっては口に入れ…。同じ行動を繰り返し、口の中をメインの食事の味でいっぱいにしていく内に、徐々に徐々に、先程頭を悩ませていた原因が消えていくのを感じ取り、俺はメインの食事に対して、感謝の気持ちを込めた感想を呟いていた。メインの食事を口へ口へ何度も運ぶという動作を繰り返している内に、ついにメインの食事が俺の体の中へ入っていった。最後の一口を口へ運び、噛みしめ、体の中へ入れると、スプーンを置き、この料理に関する過去の記憶を思い出していた。

モグモグ
ゴックン
スッ…カチャ
「ふぅ…。そういえば、パエリアを初めて食べた時は、いつだったか。俺が…高校2年生の時だったような…。」


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