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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

338適当:2013/01/01(火) 18:29:29 ID:5FhSUy8c
ペイントの実(白)の木の前…

スタスタ…
ピタッ
「着いたぞ。」
「え?」
チラッ…
「うわ!!何か…すごい白い物が…いっぱい…。」

レオが、ソルに案内された場所とは、上流へ向けて数百mを進んだ先にあった、ある木の目の前であった。彼と彼女の前に立っていた木とは、真っ白な木の実を数え切れないくらい、枝に飾った木であった。彼は、初めて見る雄大な光景に驚き、声を漏らした。彼女は、彼の反応を満足気に見つめ、真っ白な木の実目掛けて、風を切り裂く光線を放つ。

ジリッ…
「かまいたち!!」
ヒュン ヒュン
スパ スパ
ボトン
「うわぁ〜!!師匠!!さすがです…。」

“これ、今から食べるのかな…。”ソルの見事な狙い打ちに驚きながらも、レオは彼女に、自分の思考を元に質問を訊ねる。

「あの…。」
「ふぅ…。なんだ?」
「これ、食べるんですか?」
「はぁ?あっはっはっは!!」

“何で笑われたんだろう?”ソルは、この木の実の使用目的を知っていたので、レオの質問を受けて、あまりのおかしさに腹を抱えて笑い出した。一方彼は、木の実に関する事はまだ無知である。彼女が笑う原因がわからない彼は、質問を重ねる。

「食べるんじゃないんですか?」
「あは…おかし…。ああ、ごめんな。これは、“ペイントの実”って言って、色を塗る木の実なんだ。」
「ぺ…ペイントの…実?」
「ああ。君の体の色を変えようと思ってな。」

“どうして変えるんだろう?”ソルの目的の意図がわからないレオは、おもむろに訊ねる。

「どうしてなんですか?」
「私は、グラエナが嫌いだ。グラエナと過ごしていると思うと、自分に腹が立って来る。」
「はぁ…。」
「そこで、君の体の色を灰色と白だけにして、君が生きてた頃に近い状態にするんだ。わかったか?」

“いいけど、でもこれじゃあ、狼に生まれ変わるから、グラエナ達の思いを踏みにじってしまう…。”レオは、自分は良かったが、自分をこの姿に生まれ変わらせてくれた者達の意志を考慮し、ソルへ拒否の意を示す。


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