したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

320適当:2013/01/01(火) 16:46:11 ID:5FhSUy8c
「じゃあ、お先にいただきま〜す。」
ガブ…
「うっ…。」
ペッ
ビチャッ
「うぇ〜!!何これ!!ま…まずい!!そんな…バカなぁ〜!!」

レオは、ウサギの肉を口に入れた瞬間に、今まで味わった事が無かった血生臭さと、言葉では言い表せないような、とてつもないまずさが口の中に広がり始めていた。彼は、それに耐えきれず、木の実を置いた場所とは逆の方向に吐き出し、舌をだして驚きつつも、ソルに味の感想を伝えてしまっていた。その様子を見ていた彼女は、“やれやれ”という表情を浮かべて、彼に意地悪気に言い放つ。

「あ〜あ、言わんこっちゃない。だから、言っただろう?絶対に後悔するって…な。」
「うう…。」
「レオ、食べられないのに、そのウサギの命を奪ってしまったな?」
「すみません…。食べられると…これしか食べられないと思ったもので…。」

レオは、ソルに指摘されて、下をうつむいてしゅんとした表情を見せていた。 彼女は、彼が雄らしくもない、少し可愛気のある困惑した表情を見て、おもわず吹き出し、彼をなぐさめ、共に食事をする事を呼びかける。

「あっはっは!!知らなかったのなら、しょうがないな。私は、こんなにたくさんの木の実なんて食べられない。レオ、私と一緒の食事をしないか?」
「え…。いいんですか?」
「いいも何も、これ、君が採って来たものだろう?それに、私の夢がようやく叶ったんだ。」
「師匠…。」
「さぁ、さっさとその気味の悪いウサギを片付けろ。そして、ここへ戻って来い。私は、その間食べずに、君が来るのを待ち続けているから。」

ソルは、嬉しそうにレオへ自分の胸の内を話した。彼は、彼女の指示を受けて、食べることの出来ない、茶色の毛皮をまとい動かなくなったウサギをくわえて、洞窟を抜けだした。しばらくして、彼が彼女の元へと帰って来ると、彼女は自分と向き合うような位置に座るように、彼に指示した。彼は、彼女に従い、彼女と向き合うように座り、彼女へ合図を出す。

スクッ…
「師匠いいですか?」
「ああ。」
『いただきま〜す。』

ソルとレオは、同時に食事開始の合図を唱えた。彼女は、あらかじめ食べる順序を決めていたようで、迷うことなく木の実を食べ始めたが、彼は、初めての経験に戸惑っている様子だった。彼の悩んでいる様子を見かねた彼女が、彼へ助言…というよりも指示を出す。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板