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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

299適当:2013/01/01(火) 14:39:13 ID:5FhSUy8c
「ソルさん落ち着いて下さい。僕は、あなたにひどい事をする為にあなたに話かけたんじゃありません。ただ…僕の頭の中に何かしらあった記憶を聞いて欲しいんです。」
「は?お前は何を言っているんだ?」

彼は、ソルに“僕の話を聞いて欲しい”と頼み込むが、ソルは彼に送る目線を変えずに怒りを混ぜながら、静かに言い返した。彼は、どうしても聞いて欲しいのか、敵意をむき出しにしている彼女に、三度目にわたる同じ事を口にする。

「落ち着いて下さい。僕の頭の中に、どうしてかは知らないけど、アナタと一緒にいる光景が残っているんです。もしかしたら…もしかしたら、アナタと僕は!!」
「消えろ。」
「え?」

彼が、懸命にソルへ訴えかけようとした時、ソルは彼を突き放すように言い放ち、彼へ脅しをかける。

「聞こえなかったか?消えろと言ったんだ。私は、もうお前達グラエナという“野蛮”で、“狡猾(こうかつ)”で生き物の命をもて遊ぶヤツには会いたくもない。私の前から…消えろ!!さもなくば…お前をこの場で殺すぞ!!」
ザッ… ザッ…
「わかりました。アナタの言うとおり、僕はこの場から…立ち去ります。どうか…お元気で。」
タッタッタッ…
シーン
「ふぅ〜。邪悪な蛮犬め。ふざけた事を、吐(ぬ)かすものだな。」

彼は、ソルに強く脅されて、彼女の意志を尊重するかのように返事を返し、残念そうな、心残りがあるような表情を浮かべて彼女の前から走り去った。彼女は、彼が去っていく様子を見届け、彼に対して、辛辣(しんらつ)な言葉をつぶやいた。“そうだ…よく考えれば、体が弱っていてはいけない!!食べたくなくても食べるんだ!!そうしなければ…あの蛮犬共に襲われてしまう!!”走り去った彼との出会いにより、彼女はようやく決心を固めたわわに実っていた、赤い木の実を2、3コ…いや、4、5コもぎ取り、今まで食事もまともにとらなかった自分に、“何と愚かな。私は、そんな事も考えなかったのか!!”と何度も言い聞かせながら、その場で必死にくらいついていた。しかし、いくら数日食べてないとはいえ、彼女のもつ胃の大きさからして、こんなに多量の木の実を食べきれるはずは無かった。彼女は、3つ目を食べた所でお腹が膨れてしまったので、やむを得ずに、残り2つの赤い木の実を口にくわえ、その場を後にした。


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