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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

298適当 レス297カット:2013/01/01(火) 14:34:38 ID:5FhSUy8c
「あの…。もしかして、ソルさん…ですか?」
「ん?誰だ?私の名を…呼んだのは?」

自分の背後から掛かった声に気づき、ソルは声のする方へ顔を向けた。彼女へ声をかけたのは、一匹の雄のグラエナであった。彼女は、声の主の姿を目に入れた瞬間に、憎悪の感情が芽生え始めた。“私の…私のレオを殺したグラエナ!!許さない…絶対に許さない!!”彼女は、胸に溜めていた怒りの感情が爆発し、初対面である彼にあたり散らし始める。

「うう〜!!おまえらが…おまえらが私のレオを殺したんだ!!」
「え?」
「返せ!!私のレオを…返せ!!」

ソルは、威嚇を混(ま)じえて彼に怒号を放った。彼は、驚き目を丸くして彼女をなだめに掛かり、彼女に話を持ち込み始める。

「お…落ち着いて下さい。僕は…、僕はあなたにお話があって来たんです。」
「私を殺してこいとか?私を連れて来いとか?殺された仲間の復讐の為か!!」
「ち…違いますよ!!」
「違うものか!!レオは、多勢のグラエナ達に勝ったんだ。当然、レオにみんな殺されてしまっただろう。お前達が、黙って見過ごしているはずはないんだ!!殺(ら)れたから…殺(や)り返したいんだろう!!」

彼がなだめにかかり、話を持ち掛けようとしたものの、ソルは自分の中の怒り、恨みを頼りに、相手の思惑を勝手に決めつけ、彼に対して敵意をむき出していた。“本当は、コイツを殺してやりたい!!だけど…グラエナは群れで行動する。コイツはエサで、コイツを襲った所を囲い込んで私を殺すのかもしれない…。”彼女は、怒りの感情を少しずつ、少しずつ抑え、感情の意のままに行動を移さず、鋭い目線で彼を睨みつけ、様子をうかがっていた。彼女の思い込みを知らない彼は、再度、彼女に話を持ち掛け始める。


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