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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

295適当:2013/01/01(火) 14:23:54 ID:5FhSUy8c
ソルは悲しみに暮れていた。なぜなら、あの日最愛の彼といる所を、多数のグラエナ達によって奇襲され、最愛の彼を失ってしまったからだ。彼女はあの日以降、雌らしい愛想を振る舞う笑顔が、誰に対しても作り出せなくなってしまっていた。そして、何に対しても…である。大好物の木の実を一口、口にしても“美味しい”とは感じず、“レオと一緒だったら…。”という叶うはずのない願いを口にしてしまう始末であり、森の悪達に襲われている、動物…ポケモン達を救っても、“レオと一緒だったら…私は、どんなに良かっただろうか…。”などと考える始末である。今日も森の動物を救助して、“どうもありがとう。森のスーパーヒーローさん。”などと言われても、しばらく黙り込み、やっと口を開いたかと思えば、“私なんか…そんなに凄い生き物ではない…。レオを…守れなかったのだから…。”とまるで、自分の悲しみを作り出す原因の相談を、全く関係がない動物に持ちかける事があったのだ。何も事情を知らない、彼女に救われた者達はせっかく助けられて嬉しい感情がこみ上げて、命を救ってくれた彼女に対して感謝の意でいっぱいに満たされるはずなのに、彼女に暗い顔をされて、こんな事を言われれば、“え?ええ!?どうしたんですか!?あなた…大丈夫ですか!?”と逆に彼女へ気を遣って、心配させられてしまう始末である。悲しき運命をたどり、悲しき森のスーパーヒーローとなってしまった彼女は、今日も木の実を取る為に、森の中を一歩、一歩歩いていた。

タッ… タッ… タッ…
「はぁ…。確か、この辺に…。」
ピタッ
「あっ、やっぱりあった…。私が埋めた…カゴの実がちゃんと育っているな。」


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