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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

281適当:2012/12/22(土) 00:28:18 ID:ciHwxcCE
スクッ…シャリ…
グッ…グッ…
“よしよし、まだ気づいていない。焼夷手榴弾なんか使わなくても勝…”
ピクッ ピクッ
“え!?耳を動かしている!?こんな荒れた天気の中で…まさか…。”
ピクッ ピクッ
「うん?今、後ろから何か音が…したような…。私の気のせいか?」

“なぜわかるんだ!!吹雪の音でわかるハズはない…。鼻も利かないから、俺の場所も把握出来ないハズだろう!?”俺が背後から徐々に少女の姉へと気づかれないように距離を縮めると、その度に彼女はこちらへは見向きはしていなかったが、耳を小さく小刻みに動かしては首を傾げ、自問自答を行っていた。俺は彼女が、なぜ自分がたてる極わずかな音で気づくことが出来るのかを、驚きつつも必死で考えていた。すると、俺の中に一つの答えのような物が浮かんできた。“そうだ!!そういえば…イーブイって犬と兎(うさぎ)のハーフみたいなモノ(生き物)じゃなかったか?だとすると、鼻が利くか、耳が利くかのどちらかになる。コイツは…耳を動かして、背後の様子をうかがっている…。という事は、コイツは兎(うさぎ)の遺伝子が強くでている!!兎(うさぎ)は耳が敏感だ。そうか、それで…。”俺は過去に得た情報から、彼女がなぜ自分が立てる極わずかな音に気づくことが出来たかを結論づけ、自分の疑問を解決へと導いた。“だが、どうすればいい?だと、するともうこれ以上は近づけない…。何か方法は…。”俺は彼女へ近づく事をやめて、その場でうつぶせの体勢を保ったまま頭を働かせていると、一つの名案が思い浮かんだ。“そうだ!!オトリだ!!3つある内の1つをオトリとして使おう!!いや、オトリじゃなくて気を引く為に…だな。ここを逃したらもうチャンスは無い!!コイツは…コイツはバカじゃない!!同じ手には二度と引っ掛かってくれない!!”俺は名案を実行する為にその場から後退し、腰へ手を伸ばして名案の実行へと行動を移した。

“気づかれないように…出来るだけ…物音を小さくするんだ。”
スッ…スッ…
「う〜ん、何も聞こえないな…。やっぱり私の勘違いか。」
“今だ!!”
スクッ…カチッ
ヒュッ
ドーン
「な…何だ!?空が…燃えているだと!?なぜ空が燃えて!?」

少女の姉は、俺が投げた赤い箱の中身が作り出した真っ赤な景色に驚き、その場で慌てふためき始めていた。“よし、今だ!!”俺は、彼女が上空へ気を取られている所を見計らって、一気に彼女へと襲いかかった。


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