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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】
274
:
適当
:2012/12/21(金) 23:58:30 ID:MetLiZGE
Day9
俺は目を覚まし真っ白な天井と、真っ白に光ったままの複数ある電球を視界に入れ、刀を背中へ結び戦闘の準備をし終えて、腕時計へと目を向けた。【10:30】と示されている表示画面を見て、“あのジュースを飲んでも、やはり疲れていたんだな。”と考察し、既に用意されていた冷めきった食事を口へ運び、【零下】と示された扉へ歩を進めた。
ビュオオオ…
チラッ…
「来たか、生意気なピカチュウの小僧。」
俺は【零下】のステージへとたどり着き、周りの景色に目を向けようとした時、前方に灰色の体をもち、水色の軍服を着ていた者が、左の林の方へ体を向けたまま、雪で覆われた地面へ腰を下ろしていた。彼女は、俺が【零下】のステージへ到着した事に気づき、横目を流して俺へ辛辣な言葉を言い放って来た。“普通は、まずあいさつからだろう。相当根に持っているらしいな。”俺は、彼女の心を試すように自然と思わせる笑みを作り出し、彼女へ軽く会釈を行った。
「おはよう、グレイシアのお嬢さん。今日は、やたらと早いな。」
「なんだその顔は。余裕とでも言いたいのか?」
「余裕?何の事だ。」
「あはは。わかっているくせに言わせるのか?だが言ってやろう。私に“勝つ”のは余裕とでも言いたいのか?」
“やっぱり怒っているな。笑っているのを変な意味に捉えている。”俺は、少女の姉の突き刺すような視線と、静かな怒りを強調するような作り笑いを見届け、彼女の質問に対して否定の意を示した。
「そんなワケないじゃないか。君の技はどれも強力で、まともに受けていられない。それに発動もなかなか速い。ある程度方向を予測しながらかわす事で精一杯だ。」
「私の攻撃を見切っているとでも言いたいのか?」
「見切っているワケじゃない。避(よ)けられるのは偶然、決して必然なんかじゃない。それに、君は広範囲の攻撃の“吹雪”を使わずに、スピードタイプの俺を倒しているじゃないか。俺は速さに自信があるつもりなんだが…。」
クルッ…
「それはお前が100%の動きが出来ていないからだ。βのシャワーズ攻撃を避(よ)けられるのだから、私の攻撃も避(よ)けられるだろう?」
俺は、少女の姉をなだめようと彼女を好評価し、自分の事を謙遜したが、彼女は表情を一切変えず、体を正面に向けて再度質問を行って来た。俺は、彼女の表情をやわらげるために、彼女の質問へ否定の意を示し、彼女へ悩みを訊くように、質問を行った。
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