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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

201適当:2012/11/23(金) 13:07:44 ID:z4YPwsi.
チラッ
「はぁ…はぁ…。よし、前足にダメージを与えたのが効いたようだな。」

俺は左下の森へと足を踏み入れ走る事を止めて、息を切らしつつ独り言をつぶやき、自分の背後を確認した。昨日のように、少女の姿はそこには無かったので俺は息を落ち着かせてため息をつき周囲の捜索を始めた。

サク サク サク
キョロ キョロ キョロ
「おかしい…。この森の中には何も無い?」
サク サク サク
キョロ キョロ キョロ

“本当に何もないな…。くっ…ハズレを引いてしまったか…。”俺は森の中を捜索したが、一向に何も見つからなかったので、小さく独り言をつぶやいた。

「やはり…何もない。仕方ない、この錠剤を飲んで再戦…。」
タッタッタ…ガサッ
「何!?もう追いつかれてしまったか!!」
ピョン…ガシッ
サササササ…
ピョン…スタ

“回復が早いな…。おそらく…光合成を使ったんだろう。”俺は、背後の物音に気づきとっさに近くにあった木の上へと上った。木の幹に降り立ち、木へしがみついて下を覗き込むと、少女が辺りを見回して俺の姿を探し始めていた。しばらく彼女の様子を見つめていると、彼女はため息をついて隠れている俺を脅迫するように大声で独り言をつぶやき始めた。

「あ〜あ、こんなに探しても見つからないなぁ〜?おかしいなぁ〜?」
スッ…
「もうめんどくさいから寝かしちゃお〜っと。」

“何!?またあの笛か!!くっ…万が一ここで聞いてしまったら、下に落下して間違いなく死亡してしまう!!”俺は少女が尻尾に生えている草を使って音を奏でようとしている様子を見て、焦りながらも急いでスーツのポケットから耳栓を取り出し、自分の耳へと着用した。彼女は、大きく息を吸って自分の尻尾に生えている葉を口に当てて目を閉じ音を奏でていると思われる行動を行い始めた。俺は、彼女の演奏の様子を心の中で独り言をつぶやきながら見ていた。

トゥー トゥー トゥルー トゥー トゥーン…
“吹いているよな?音が全く聞こえないからわからないな。”
トゥー トゥー トゥー トゥールートゥ トゥ…
“同じ長さか?それとも長くするか?”
トゥートゥ トゥルー トゥー トゥー トゥー

“少女は演奏をし終えて口元から尻尾を離し、口に前足を添えて、歯を見せてほくそ笑み独り言を言い放った。俺は彼女の演奏終了を見計らい、耳栓を外し、スーツに収め彼女の声へと耳を傾けた。


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