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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】
197
:
適当
:2012/11/23(金) 12:43:49 ID:z4YPwsi.
俺は目を覚ますと真っ白い空間へと戻っていた。俺の記憶は少女の奏でる音を聞いた後に途絶えている。スーツのポケットを探ってみると、耳栓と2錠の錠剤が入った小瓶があった。
「あの歌は…そうか、催眠作用があるのか!!」
“してやられた。少女は、自分が攻撃を仕掛けてこないと俺は攻撃を仕掛けてこないという俺の意図を完全に読み切っていた。俺は先生攻撃を仕掛けない事が落とし穴となり、少女の歌によって眠らされてしまった。優れた戦闘センス…あの少女は天才だ。”俺は少女の完璧な対応に関心させられていた。
「しかし…なぜ眠くなるんだ?音がなんとなく心地良いとは感じたが。」
俺は次にあの歌がなぜ催眠作用を起こすのかを考えた。“リラクゼーションというヤツか?草タイプだからあり得る。あの音は…神経を休ませ体の興奮を抑えるアルファ波に近い音波なのか?いや、アルファ、ベータどちらが有効だったかは忘れたが、恐らくそんな所だろう。とすると耳栓はその為のものか。意外にも早く結論に辿り着いた俺は、腹が減ったので、用意されている食事を摂る為、食事ルームへと歩を進めた。今夜のメニューは、カレーライスに鮭のムニエルに野菜サラダ、そして赤色の液体だった。この3つは、腹が空いていたのであっという間に平らげたが、問題はこの液体である。
「うん…一般的なフルーツではないが、若干の青臭さがある。それが何なのかはわからないが、毒というわけではなさそうだ。」
俺は液体を嗅いで、“毒ではないが、今まで通り何か効果がある。”という事を期待して、我慢して一気に飲み干した。“得体の知れない安全なドリンクは結局一気飲みか…。”俺が数日間食事ルームで飲み続けて出した結論だ。“得体の知れない飲み物はだいたいがマズイ。”その事を知った俺は、一口含んで一気に飲み干すという二度のまずさを味わう事を止めた。一気に飲み干すと、意外にもまずくはなく野菜ジュースを飲み干したという感じが口の中に残っていた。その後、体には…特に変化は無かった。
「今日は何も感じないな…。まぁ、いい。疲れたから寝るか。」
“ドリンクの効果を考えていても仕方がない。いくら考えた所で答えなんか見つかりはしない…。”俺は食事を終えた後自分自身で結論を出し、この日は眠りについた。
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