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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】
133
:
適当
:2012/09/17(月) 13:12:58 ID:P.l0XHTU
その後すぐに、もう一つの違う事実を思い出した。“あの箱の中身が硫酸であれば、あの女の体にかけるだけで、体の水分を一気に蒸発させ倒すことができた。彼女は水タイプの為、脱水作用がとてつもない液体をかければ、体の水分が奪われたちまちが溶けてしまうだろう。だが、いくら強いとはいえ、生物の体が液体のようにドロドロ溶ける様は見たくない。しかも、雌だ。いくらなんでもその殺し方は残酷過ぎる。”俺が様々な事を思い出している間に体の疲れも大分マシになり立ち上がる事が出来た。
「腹が減ったな…。」
激戦によりスタミナを削りすぎたのか、俺の体が何かを口に入れろとせかしてきた。俺はよろよろと歩き出すと何やらいい匂いがしてきた。鼻をくんくん動かして元をたどってみると電子レンジもどきの機械から食事が盛りつけられているトレーが出ていた。量はまぁまぁあり、腹八分目くらいにはなるだろう。時計を見ると、デジタル表記で【20:30】と表示され下の方には小さく【YOU LOSE】と表示されていた。“なるほど…この時計は勝ちか負けかも知ることが出来るのか…。”“負け”という表記を見て先刻の彼女との対戦を思い出した。
「水に飛び込んだのは自殺行為だったな。」
俺は1日目は簡単に負けすぎた。彼女の技の情報はなみのりしかない。1つの技を水中でくらいダウンを奪われ、技でも何でもない前足のアッパーカットをくらって気絶したのだから。その日20以上のレベルの差を思い知らされた。作戦を練り、周囲を常に警戒するように心がけた。充分に反省した所でトレーに乗っている食事に手をかける。今日のメニューは牛肉ステーキと野菜サラダ…主食はパンで飲み物はわけのわからない。青い色をした物だった。俺はフォークとナイフを取り夢中でそれらはを口に運んだ。“こんなに腹が減ったのは日本ではなかった。とすると俺の今までの闘いはかなりぬるかったという事か。”やがて最後の一切れの肉を口に入れかみしめのどを通らせると空腹を満たされる快感に思わずため息が出る。食べ物を食べると異様にのどが渇くことに気づく。目の前を見ると青色の液体が入ったグラスしか残ってない。スープが付いていれば、飲まなくても良かったかもしれないが、それもない為のどを潤すことを優先した。
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