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【妄想爆発】チラシの裏【大上等】

127適当:2012/09/17(月) 12:40:02 ID:P.l0XHTU
“なるほど…”俺は独り言を小さく呟き中央のケースへと目を向けた。距離が遠くて何が入っているかはわからないので、とりあえずケースまで近づくことにした。

「日本刀…か?それにこれは…?」

ケースの中身は、鞘に入れられた“素戔嗚尊(スサノオ)”と入った黒い刀と赤い“喝”という文字が入ったハチマキだった。それぞれには説明書らしき紙がついていた。

【支給武器 八紋刀(暴神 スサノオ)】
八つの波紋を刀身に纏い、通常の木刀の八倍の打撃を与えることが出来る。使用方法は使用者が鞘から刀を抜くと自動的に八つの波紋を刀身に纏う。
【支給補助 不死之鉢巻】
これは必ず装備することを推奨する。このハチマキを頭に巻くだけでどんな痛撃でも必ず体力10%以下にはならない。この10%は君がどんなに攻撃を受けてこの部屋へ帰って来ても、最低限の行動が出来る程の体力でしかないので注意すること。装備しなくても構わないが、戦闘中に瀕死もしくは死亡しても我々は一切の保障はしない。ここには、病院のように治療室がない為必ず身につけること。

「……………」

俺は言葉が出なかった。刀には驚いたが、もう一つの赤い布を見て自分の置かれている状況を深く理解したからだ。“死亡”その言葉が脳裏に引っかかる。“俺には死闘が要求されている…。最悪の場合生きてここから出られないかもしれない。”戦闘を強いられるモルモットのように扱われている事をようやく理解した。悲観的になるのも嫌だったので、俺は刀を手に取り鞘から抜いた。

シャン…ブーン

“通常の日本刀と変わらない金属音、僅かな機械音…なるほどこれが高周波ブレードというヤツか…。”俺はそう思い1つの刀身に寄り添うように短く間隔を開けて左・右に直線状の青白い波紋を纏っている刀を見つめた。
波紋…それで一つ思い出した事があった。生物が身に纏っている波紋を読み取り、青白い波動を駆使して闘う“ルカリオ”という格闘に特化した不思議な生き物がいる。俺は接近戦闘に自信があったため、そいつと一度は闘って見たかった。だが、それもかなわず、訳のわからない白い箱のような部屋に閉じ込められ、生死に関わる戦闘を強いられるハメになってしまった。俺の推定レベルが連中に知られたという事は、眠っている合間に測定されたんだろう。


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