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FANTASY M@STER! 2

1的場梨沙 ◆YUZU.K.0NE:2017/11/24(金) 22:38:20
ここは、所謂ファンタジーな世界観で遊ぶ為のスレッドです。
剣を取り、呪文を唱えてモンスターを打ち倒したり、
目覚めた異能の力を揮い、現代の社会の裏に潜む、同じ異能者と戦いを繰り広げたり……。
アイドルではない、新しい自分を楽しんでみませんか?

【遊び方】
このスレッドにおける、統一された遊び方はありません。
遊びたい人同士で、どんな世界観で、どういう設定で、どういうことをしたいのか相談して自由に遊んでください。
TRPGの様に判定を組み込んで遊んでも構いませんし、PBWの様にやりとりを交わして結果を作っていっても構いません。
それらの要素なしで、ただお話や冒険、戦闘、或いはR-18なロールを楽しむのも自由です。

※当スレ内のPCはアイドルマスター作品の登場人物をモデルにする、もしくは役者として演じる形にしてください(例:眠り姫、シン撰組ガールズ)。
他作品のキャラクターを出演させるのは原則としてお控えください。

【世界観】
先述の通り、スレにおける統一された遊び方がないため、世界観に関してもそれぞれの利用者ごとに自由です。
都度都度新しい世界を立てて遊んでも構いませんし、1つの世界をシェアし多数の利用者で遊んでも構いません。
中世西洋風なハイ・ファンタジーな世界でも構いませんし、
現実と何ら変わりない世界でありながら、超能力を持った人物が活躍するロー・ファンタジーな世界でも構いません。
全ては利用者が自由に組み立ててください。


前スレ
FANTASY M@STER!
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/15559/1458058456/

534チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/06(火) 22:32:23
>>525
…そういえばあちらに紛れていたのは自爆もしたわね。念のために切り刻んでおきましょうか
(こちらにいるのにもその能力が付与されているとしたら少し厄介だ)
(…まあ、そのつもりなら先程の隙に切りかかるなんてことはせずにそのまま自爆していればいいのだから)
(可能性は低いと思うがそれでも念のためと。そう呟いた次の瞬間に無数の斬撃を二体のゴーレムに叩きつけて)

……いい案ね。確認方法はそれでいきましょう
(シノブがどこまで本気で言ったのかはしらないがこちらは至って大真面目だ)
(大鹿がシノブの射撃に怯んだのを見計らって素早く距離を置くと砦の方へと踵を返して)

あの大鹿は、程なくしてさっきの大男が駆けつけるようだからそちらとやり合ってもらうことにしましょう。どちらに対しても足止めになるわ
一度引けば次のチャンスはないわね。このまま突撃するわよ
貴女の位置取りは貴女の判断に任せるけれど、基本は後方からの方がいいでしょうね
砦の中、遮蔽物が多くて閉鎖された立地ではスナイパーには不向きな地形でしょうけど、そこはなんとかしてちょうだい
できるだけ…貴女が近接戦闘をしなくても済むように目についた敵は切り伏せるつもりだけれど
――…では、いくわよっ!
(大鹿に背を向け、背後に回り込んでいた鹿人たちを正面に捉えると果敢に切り込んでいく)
(速さこそが重要。やや強引すぎるほどの勢いで手に持った槍も、粗末な防具も、その向こうの肉体も)
(全てを一緒くたにしてまとめてなで斬りにして門の方へと駆け抜けて)
(素早く砦の門を潜れば、門を閉じて…あの大鹿や、あるいは大男を相手にこんな門がどれほど時間を稼げるかは甚だ疑問であるけれど)
(ともあれ砦の中に駆け込んで、次の目標を探して視線を走らせて)

【おまたせしました。それでは改めてよろしくお願いします】

535シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/06(火) 22:44:22
>>534
自爆するタイプとしないタイプ…なにが違うのかしらね…
斥候部隊、もし何かわかれば情報をちょうだい!
…切り裂き騎士サマの名前がついちゃうわよ…?
はぁ…仕方ないわね…暴徒対策用の護身銃…
まぁ出るのは催涙ガスみたいなものだけど…これを吹き付けたら、涙はあふれるわね…
かけてあげましょうか…?
(腰のホルスターから無力化用の水鉄砲のようなものを取り出し)

ただこれも確実じゃないから気をつけてね…
そうね、この装備だと…まぁ近接もできるけどね…
ただ護身程度と思ってちょうだい、そして近接してたらあなたの援護はできないからそのつもりで
では、門を閉めて、中に急ぎましょうか…!
外の情報は、まぁ斥候部隊が教えてくれるでしょう…
あ、退路だけ早目に情報をお願い、では…いくわ!
(近くの茂み数カ所から煙幕が立ち込め、そのすきにシノブが駆け出してくる)
(そのままチアキに合流すると門を閉め…)

ぶおおおおおお!
「はああああああああああ!」
(大鹿の声と大男の大喝がぶつかり合い…)
(いきなり、まるで固い、角がへし折れるような音が響いた)

……じゃまね!
(鹿人たちが複数、やや距離を取ってにじり寄ってきたところ)
(シノブが散弾を撃ち、一気に戦闘不能に追い込む)

さぁどうする?右、左…正面もあるわね…
砦と行っても小さいから正面に走ればあっという間に最奥よ
まぁその後囲まれるかもしれないけど…!

536チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/06(火) 23:03:15
>>535
催涙ガス…?
ええ、そうね。そちらの方がまだいくらか穏当だしそれでお願いするわ
緊急時とは言え決してむやみに人を傷つけたいわけでもないもの
(なるほど。便利な使いかたがあるものだと少し感心)
(シノブのこの提案が無ければ、やむ無しとしてそのまま本当に切りつける気でいたので)
(これは、救助される村人たちからしてもあまり痛い思いをせずに助かったといえるだろう)

……どちらかが倒れれば…いえ、いっそ共倒れにでもなってくれれば面倒がないのだけど
まあ、何にせよそう長くは時間は稼げないでしょうね
(閉ざされた門の向こうから衝突の激しさを伝えてくる凄まじい声と音が上がり空気を震わせる)
(これほどの戦いを演じる猛者だ。止める相手がいなくなれば次は容易く門を破って砦に雪崩込んでくるだろう)
(そうなった時に相手にしなければならないのは自分たちとなる)
(戦闘での殲滅が今回の目的ではないだけに、そんな面倒は避けたい)

正面奥よっ!砦の中に残っている敵がまだいるとして、すぐに騒ぎを駆けつけてこちらに来るわっ
追いかけっこをしている暇はないの。囲まれるんじゃないの、敵を一箇所にまとめて引きつけてカタをつける!
(ほんの僅かの思考の後、シノブが散弾で撃ち倒した敵の屍を乗り越えてそのまま真っすぐ奥へと進む通路を駆けていく)
(砦ならば中央からはあらゆる場所へ守りにつけるように通路が繋がっているはず)
(逆を言えば、どんな場所からでも中央へ来ることもできる。シノブの言うとおり囲むこともできる)
(ならば、いっそ砦内を駆け回って敵とその配下にされている人たちを探す手間が省ける)
(力ずくの上に力ずくを重ねるような強引な作戦だが、時間もない以上は慎重な安全策など取っている余裕はないと判断して)

537シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/06(火) 23:16:17
>>536
ただ強力だから多少の苦痛はあるでしょうね…
あとは、どれだけいるかね…それほど多くのガスははいっていないはずよ…
こんな自体想定してないもの
(軽く催涙銃を振って残量を確認して)

…私の見立てによると…あの大男のほうが強いわね…
あの鹿だって弱くはないけど…あなただって退治は難しくないはずよ
残り時間は多くないわ…では…
突撃ね…では…まずは…軽く目と耳をふさぎなさい…
もし村人がいても、それは必要経費よ…
では、行きましょうか!
(まず正面にいきなり閃光弾を打ち込む)
(すぐさま強烈な光と、キーンと、獣にはよく響くような高温が鳴り響く)
(突撃する先には今ので混乱したり、目や耳を覆っている鹿人達がいたため、通りすがりに弾を撃ち込んでいく)

「もうここまできたのか…!」
「他のはどうなっておるっ!」
「ありったけの兵をかき集めろ!」
(砦の奥の部屋…豪華な椅子から立ち上がり指示を飛ばす鹿頭の獣人)
(アゴからは白い髭が生え、他の縦陣に比べて年季を感じさせる)
(また、壁にはこの周囲、そして戦場の地図が張られていた)

…さぁ、どうだか
(仲間を呼びに行ったであろう獣人を後ろから打ち抜き、シノブは微笑む)

538チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/06(火) 23:39:05
>>537
……ッ!
(シノブの合図にあわせてすかさず目をつぶり耳を塞ぐ)
(直後に瞼を通してでもハッキリとわかるほどの白く焼き付くような強烈な光りの炸裂)
(塞いだ耳に微かに伝わる、不快な金属とも虫の鳴き声ともつかないような高音)

……他愛もないものね
でも…逆に、これが効くようならそれはゴーレムではないということよね…なるほど
(頃合いを見計らって目を開くとあちこちに鼓膜や視界を潰されて苦悶する鹿人たち)
(視覚や聴覚といった器官が通常の生物と同様ならばまず耐えられはしないだろうと、その効果の高さが伺える)
(そしてシノブと二人、隙だらけの鹿人たちを手早く処理しながら砦の奥の部屋と突入して)

この砦の主の間、ね
すぐに倒して……いえ、ゴーレムの停止方法だけでも聞いておこうかしら
どの道、戦わずには済まないでしょうけど…いくわよっ!
(最奥の部屋には、こんな古びた砦には少々不釣り合いな豪華な椅子に座った鹿人)
(その風貌や口調から、一軍の指揮を取るだけの貫禄は感じられる)
(まずこれがこの砦の軍勢の指揮官と見て間違いないだろう)
(抜き放った剣を構えると、部屋の扉から、鹿人の座す椅子までを一直線)
(矢のように駆け抜けて、彼の前にあった書類や地図の置かれた机ごと叩き割り切り裂く勢いで薙ぎ払う)

539シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/06(火) 23:46:12
>>538
…ケーカ様ならもう少しゴーレムを巧みに配置すると思うわ…
いえ、それ以前に門にいる段階で自爆させてるわね…
(適度に鹿人を処分しながらチアキについていく)

「はっ!人間にはわからんのだろうな!所詮猿よ!」
「そのままお互いを信じられずにばらばらになっていくがいいわ!」
「それに、ここで果てるお前たちに教えてやる必要もないわ!」
(そういうと横から、後ろから鹿人と、武器を持った人間が現れて二人を取り囲む)

「やれっ!いっせいに!」
(その号令とともに一斉に鹿人、武器を持った人間が襲いかかる)
(また、老鹿人の持つ杖から火球が湧き上がり、チアキに向かって発射される)
(火の魔術…人間の魔法使いも、基本中の基本ともされる火球がチアキに襲いかかる)

540チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/06(火) 23:50:33
>>539
【では、そろそろリミットも近づいているしいつも通り今夜はここで中断をお願いしていいかしら】

541シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/06(火) 23:51:17
>>540
【ええ、了解よ、今日もありがとう!またお願いするわね!】

542チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/06(火) 23:56:15
>>541
【やっぱり22時からだと少し遊び足りないけれど、次の楽しみがあると思うことにするわ】
【また次も楽しみにしているわね。それじゃあおやすみなさい。お相手ありがとうございました】

543シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/06(火) 23:57:15
>>542
【いえいえ、こちらこそお付き合いありがとう!ではまたよろしく頼むわね!】
【おやすみなさい!】

544チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/10(土) 21:29:32
では、時間なので待ち合わせに使わせてもらいます

545シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/10(土) 21:30:28
>>544
【お待たせしました!今日もよろしくお願いします!】
【何かあれば行ってくださいね!なければこのまま初めちゃいましょう!】

546チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/10(土) 21:32:16
>>545
【こんばんは。ええ、こちらこそよろしく】
【そうね。私の方からは特に今のところはこれといってないから早速続きを書いていくわね】
【では少し待っていてちょうだい】

547チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/10(土) 21:50:46
>>539
…鹿に猿呼ばわりされるとはなんとも言い難い感覚ね
それにしても…この程度で…っ!
(増援が駆けつけて周囲を取り囲まれる)
(だがしかし、この鹿人の戦闘力もゴーレムの戦闘力も既に底が知れている)
(唯一面倒なのがこのゴーレムの中に本物の人間が混じっている可能性だが)
(それならばそれ、と。四方から殺到する敵の攻撃を躱し、武器を叩き折り)
(相手が鹿人ならば迷いなく切り払い、ゴーレムか人間か区別のつかないものには)
(取り敢えず手傷を負わせて出血の具合を確かめられるようにして)
(個々の力量で遥かに劣る相手。数も圧殺されるほどでもない)
(苦もなく捌き切り…そこへ老鹿人から撃ち放たれた魔法の火球が飛来して炸裂する)
(ボン!と炎と熱が爆ぜる音がして体が紅蓮の炎に包まれて…)

――……お生憎様。この鎧、対魔法戦闘を考えて作られいるの。そんな初級の魔術では何発撃っても無駄よ
もう一度聞くわ。ここにはゴーレム以外の村人は?ゴーレムの停止方法は?
答えないのなら、どうなるかは言うまでもないわね…
(チアキを中心に淡く青い光りが産まれ、炎を霧散させる)
(帽子屋特注の逸品の鎧は対魔法への抵抗力もかなりのものを有していて)
(こんな基本的な魔術程度ではこれを着用したものへわずかのダメージも通さない)
(残るはゴーレムたちと、そして老鹿人)
(倒れ伏す鹿人の屍にも、ゴーレムたちにも目もくれずに老鹿人に剣を向けて一歩、二歩と詰め寄って)

【お待たせしました。では今夜もよろしくお願いします】

548シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/10(土) 21:58:26
>>547
「おのれ…おのれ…!」
「はっ!停止方法?あお前達猿どもにできるわけがなかろう!」
「このワシの魔力によりどこからでも起動させることのできる最高品質のゴーレムではっ!」
(来られた人間型は血を流さず、泥を切ったような鈍い音だけが響き…)
(それを確認したシノブに破壊されていく)

…これが最高のゴーレム…?
…長い間あなた達魔物があぐらをかいてる間に技術はもっと進歩したのよ?
(呆れ顔で周囲の鹿人も処分していって)

だってさ…所詮鹿ね、猿のほうが賢いみたい…
ゴーレムはあいつの魔力で動いてる…つまり、わかるわね?
(そっちチアキの背中を守るように後ろにつくと、耳打ちをして)

【今日もよろしくお願いしますっ!】

549チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/10(土) 22:21:44
>>548
…ええ。語るに落ちるとはまさにこの事ね
まあ、随分と手を焼かされたけれどここまで追い詰めてみればどうということもないというか…
(背中合わせのシノブの囁いた言葉に、こちらも呆れ気味に答える)
(魔術を使ってはいるが知能のほどはそこまで大したことはないらしい)
(ご丁寧にゴーレムを止める方法を教えてくれたばかりか、自らの命を終わらせるようなことを口にして気づかないのだから)
(元より人類に侵攻を始めた魔族の軍の先兵。ここに至って情けなどかける気は微塵もない)

じゃあ…そういうことならば遠慮なく止めさせてもらうわ
…恨むなら、自分の愚かさを恨むことね
(鋭く踏み込むと、見据えた老鹿人を袈裟懸けに切り裂くように剣を振り下ろす)
(相手が魔術師なら、この間合からではおそらく躱すこともかなうまい。もちろん魔術を放つことも)
(彼の言うことが事実なら、彼の絶命と同時にゴーレムたちも動きを停止するはずだが、さて…)

550シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/10(土) 22:29:42
>>549
「がっ…ぐふっ…」
(更に火球の魔法を唱えようとしたのか、それともゴーレムをけしかけようとしたのか…)
(かすかに動いた喉がその呪文を発することなく、老鹿人の生命は終わりを告げた)

「ぎぎっ…主様に報告せねば…」
「でも、お前たちも終わりだ…この取手の周りにはもう二匹、大鹿がいる…」
「串刺し、踏み殺し、食いちぎられ、すきなのを…」
(隠れて様子をうかがっていた鹿人、やや上位種だろうか、言葉を喋った魔物が逃げようとしたところ、シノブに撃ち抜かれる)

さて、残された人を救出しましょうか…
まだ鹿人は残っててもおかしくないから慎重にね…
斥候部隊は入っていないから私達で助けるか…
もしくは、斥候舞台に任せて…外の大鹿の相手をするか、かしら?

551チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/10(土) 22:46:43
>>550
これで、だいたいの制圧は完了といったところね
…いえ。救出という本来の目的を考えるとここからが大事かしら
さて、そうなると次は…
(シノブの撃った銃弾に倒れた鹿人の最後の言葉)
(その内容と現在の状況を考えて、次の行動を決める)
(あのゴーレムの特性の自爆という厄介さを考えるとそれを止めることが出来たのは)
(今後の戦争を考えても思わぬ成果だったかもしれないが)
(そもそもの目的は村人の救出なのだから、ここからが本番とも言える)

救出だけなら、戦闘力よりも人手と情報を元にしたスムーズな誘導の方が重要ね
斥候部隊に救出を任せて、私たちは外で大鹿の処理をしましょう
救出した人たちの安全な退路の確保のためにも、ね
(もうここには用はない。踵を返すと来た道を走って引き返す)
(まだ後2体いるらしい大鹿の魔物。おそらく砦の異常に気がついて間もなくこちらに駆けつけることだろう)
(残っている村人たちに被害を出さないためにもこちらで引きつけて倒してしまわなくてはならない)
(砦の中にあといくらか鹿人がいたとしてもそれぐらいなら救助に向かった斥候部隊でも処理できるだろう、と)

552シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/10(土) 22:54:27
>>551
…思っていた以上ね…
さて、これからは頭…いや、口先の能力も必要みたいよ
騎士様…あまり喧嘩を売るようなことはしないほうが良さそうね
(砦の門を開け、まっさきに目に飛び込んできたのは)
(地面に転がる、大鹿の死体が2つ…そして)

「!!@!?`!?!`?!!!!」
(人の言葉とは思えないような雄叫びを上げ)
(力を込めた血管を浮き上がらせ、返り血と脂まみれになりながら三匹目の大鹿と退治する大男)
(大鹿は二匹とも、最終的には頭をかち割られて絶命している様子)
(そして、三匹目も、チアキとシノブの目の前で…鉄球に頭を叩き潰され、地面に倒れた)

「!!!!!!!!!!!!」
(すっかり日のくれた森に雄叫びが響き渡ると、鹿人たちは散り散りに逃げていった)
(そしてゆっくりとこちらを振り返る大男、手には三頭の大鹿の頭をかち割ってきた武器が握られている)

553チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/10(土) 23:16:27
>>552
っ…!?なに!?新手のモンスター!?
……いえ。違うわね。いっそモンスターのようなものでしょうけど
ここに来て面倒なことになってきたわ…
(敵を迎撃するべく砦の門を開けると同時にビリビリと空気を震わせる凄まじい雄叫び)
(一瞬、また別のモンスターが襲撃してきたのかと勘違いするほどの圧力)
(周囲に目をやれば、絶命した大鹿と、そして魔獣と対峙してもなおよほど魔獣に見える荒々しさで大鹿と戦う巨漢の姿)
(目を血走らせ返り血に塗れながら巨大なメイスともハンマーともつかない鉄塊を振るう姿には人間らしさの欠片もなくひたすらに獰猛)
(…やがて鈍い音と共にその一撃を受けて頭蓋を叩き潰された大鹿の魔物が地面に倒れ伏して)

……魔物はこれで全て撃退。これにて目標達成…と、いきたいのだけど…厳しいかしらね
一応、問答無用で人間に切りかかるようなことはしたくないから、念のため声をかけてみましょうか
私たちのことがわかる?もう戦闘は終了よ。魔物は全て倒したわ…そういえば『競争』していたわね
それも貴方の勝ちよ。さあ、武器を収めて。もうここに敵はいない。引き上げるわよ
(夜の闇に包まれた砦。その門にかかげられた篝火に照らされる血まみれの姿は狂戦士そのもの)
(もう言葉が通じるかどうかも甚だ怪しいが、これでも一応は同じ連合の勢力の味方であるわけで)
(ダメ元で、あまり効果を期待してない様子で静かに声をかける)
(もちろん不用意に近づいたりしない。いつこちらに飛びかかってきても良いように身構えたままで)

554シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/10(土) 23:25:55
>>553
ほんと、どっちが魔物かわからないわね…
一応は同盟関係…だけど話が通じるか怪しいところはあるわね…
いっそ闇夜に隠れて逃げるのも有りかもしれないぐらい…
しかし気が重くなるわね…きっと、ラズィの軍にはこんなのが複数いるんでしょうし…
(目の前で勝利の咆哮を上げる狂戦士)
(正直分が悪いであろう相手にシノブは一歩下がる)

「……おわり?」
「中も…?」
(ぎろりとチアキの方を睨むが、人間だとわかるとすこし警戒をといて)
(周囲には鹿人や大鹿の残骸が転がっている一方)
(少数のゴーレムは大して傷つけられることなく草むらに投げ捨てられていた)

『チアキ様!村人の救出完了です!』
『ただ村人は感謝の言葉こそあれど…避難には消極的なようです』
『申し分けにくいのですが…我々の側も、決して清廉潔白、とは言い難い部分もありますし…』
(斥候部隊から救出完了の報告が届く)

555チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/10(土) 23:47:23
>>554
…このまま戦闘になるようなら、残念だけれどやるしかないわ
おそらく目の前の相手から襲ってくるでしょうから後ろからバックアップをお願いするわね
(正直、このまま戦闘になることを半ば以上は覚悟していた)
(そしてそれを決して早計だとは思わないし、シノブも同じつもりだったのだろう)
(すぐにでも戦闘に移れる構えのままで相手の反応が返ってくるのを待つ)

ええ、中もよ。貴方が倒した大鹿の化物が最後の敵。これで全部終了
貴方はラズィの軍の人間だったわね。もうこの一帯の制圧は完了したわ
そういうことだから味方の陣営に合流することね
(…かなり意外だがまだ言葉が通じるだけの理性が残っていた)
(戦わずに済むならばそれに越したことはない)
(まだ少し興奮の覚めやらない様子の大男に状況を説明して、早々に撤退を促して)

お疲れ様。よくやってくれたわね
…そう。避難には消極的、と。そういうことならしょうがないわね
村は襲撃されてかなり荒らされているけれど、彼らがそこに残るのか
それとも自分たちだけで身を守るべくどこかに避難するのか
それは、彼らが自分たちで決めることね…了解したわ。彼らの意志を尊重しましょう
――…では、これより私たちも一度帰還します。各自、撤収の準備を
(助けたはいいが、それでも身を寄せる先としては自分たちもまた信頼されてはいないらしい)
(そのことをやり切れなく思うものの、これはどうしようもない部分もあるのだろう)
(彼らが自分の意志でそう選んだのならば、口を出すことではない。自分もまたやるべきことはしたのだから)
(そう、自分を納得させると乗ってきた馬を呼び寄せてその背に跨って)
(ひとまずは片付いたので、ケーカの元へと戻ることにして)

【では、そろそろ時間なので今夜はまたここで中断をお願いしていいかしら】

556シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/10(土) 23:48:38
>>555
【はいっ!凍結了解です!今日もありがとうございましたっ!】

557チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/10(土) 23:54:20
>>556
【こちらこそありがとう。今夜も楽しかったわ】
【それではおやすみなさい。今夜はなんだか寒いから体調には気をつけてね】
【では、お疲れ様でした。またね】

558チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/12(月) 22:01:07
では、今夜も時間なので待たせてもらうわね

559シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/12(月) 22:01:09
>>555
「…わかった」
「みたら、かえる」
「ばいばい」
(そう言うと大男はチアキとシノブの横を通って砦の中に入っていった)

『はい… たしかに今回は魔物の仕業だったとは言え』
『そのようなこともあり得ると思われるラズィ軍、そしてその同盟関係にあった我軍を信用出来ないのも無理はないかと』
『とりあえず私達も戻りましょうか…周囲の警戒は私達が行いますのでお二人は帰還してください』
『もう既に伝令は飛ばしてありますので、今回の一件はケーカ様もご存知でしょう』

では私達も戻りましょうか…
とりあえずおかしな動きをしないでいてくれて助かったわ
…疲れたし載せていってもらおうかしら
(ここから歩いて帰るのもすこし面倒だな、と思った様子)
(すこしは心をひらいてくれたのだろうか…そのまま二人は陣に戻る)

「お疲れ様、概要は聞いているし…こちらも集めた情報から今回の一件は分析しているわ」
「ま、ラズィの軍は兵力が増えたのが最近であること」
「新規の部隊ではお互い連携どころかお互いの名前すらわかっていないこと」
「ご自慢の鳥竜部隊は一騎当千の強者が多いけど、オツムがいいとは限らないこと…かしら?」
「そこをつかれて、偽の部隊に騙されて濡れ衣を着せられたみたいね…」
「また一部は元山賊やゴロツキだから略奪や虐殺に抵抗なく、疑いもなかったところ、かしら?」
(陣に帰るとケーカのもとに通される二人)
(今回の情報を突合させ、分析させたものを二人に提示してくる)

「ちなみにあちら…ラズィからの情報はなし…」
「あとこっちの方だけど、決戦は明日の朝みたいね」
「チアキには特に働いてもらうから、今のうちに休んでおきなさい」
「回復薬や食事、飲み物も準備させたわ…」
「消耗した部隊の分、しっかり上乗せして働いてもらうからね?」

【さて、先に待機してレスおきをっ!】

560シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/12(月) 22:06:07
>>558
【こんばんはっ!今日もよろしくおねがいしますっ!】

561チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/12(月) 22:31:25
>>559-560
…おかしな動き、ね。貴女の言うそれがどういうものかわからないけれど
もし、私の行動が貴女の信条に反するとそう思ったのなら躊躇わないことね
少なくとも私は躊躇うつもりは全く無いもの
(シノブを馬の背に乗せてひとまずは陣へと戻る)
(その道すがらにそんな言葉を後ろに座るシノブにかける)
(彼女にとっては、ケーカが忠誠を誓う相手なのだろう)
(しかし、これまでの様子を見る限りではケーカの軍とても清廉潔白とはいえないらしく)
(そして自分の今回の参戦の動機はどこかの誰かの軍勢に忠誠を尽くすためではない)
(騎士として、力なき人々の守り手たらん。ただそれのみ)
(…これを間違いだとは思わないが、しかし一方でシノブと相対するようなことにならないといいなとも思って)

ええ、だいたいこちらの現場で集めた情報の結論もそんなところね
あの、最初に遭遇したジロンとかいう魔術師が率いていたあの部隊
あれが丸ごと敵の操るゴーレムを使った偽装部隊だった…というところかしら
それにしても…外見は簡単に人間と見分けがつかないで自爆すら行う
…個々の単純な戦闘力はともかく、動かしようによっては今後もかなり厄介なことになる敵だったわね
決戦を前に排除できたのはよかったというべきかしら
(本陣に戻ってケーカから聞かされた情報は概ねこちらのものと同じ結論)
(こうして分析してみると、敵もそれなりに周到に策を練って行動していたことがわかる)
(特にあのゴーレムの特性は放置していたら混乱が広がっていたことだろう、と)

明日の朝ね。了解したわ
もちろん、言われなくてもそのつもりよ。期待してもらっていいわ
…それじゃあ、時間まで私は休むから。何かあればすぐに呼んでちょうだい
(決戦の時間だけを聞くとケーカのいる天幕を後にしてすぐ傍の自分のものへと下る)
(簡単な寝台に、言葉通り食事に飲み物に薬が用意されていて)
(それほど空腹というわけでもないが、これも戦の準備の一環と、幾つかに軽く手を付けてから休憩を取り)

【お待たせしました。それでは今夜もよろしくお願いします】

562シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/12(月) 22:41:05
>>561
例えば…魔物と通じているとか、かしら?
また、他の軍と通じていても…撃ち抜くまでは行かないにしてもそれなりの対応をね
もちろん、もうためらわないから…
(そのまま素直に馬に乗ると陣に戻る)

「まぁ問題は…その部隊があれで終わりかどうか、ということかしら?」
「あなたが老鹿人を頬むってからは起動していないようだけど…」
「似たような術者がいたら、対応に苦慮しそうね」
「まぁそういう情報戦はこちらに任せて、あなたは休みなさい…」
「あの大男が倒した大鹿、あの手のはあなたや精鋭で相手しないといけなそうだから…」
「ま、今日はおやすみなさい…しっかり休むのよ」
(早速今回の情報をもとに新たな策がネられている様子)
(また、すこし離れたところでは機能停止したゴ-レムを調査している術者もいる)
(爆発に備えて少人数で、すこし離れたところで実施している様子)

おはよう、そろそろ時間よ…
準備ができたら出てきてちょうだい
(シノブが起こしに来る…まだ周囲はほんのり薄暗いが)
(外では様々なもの、ヒトが動く様子が感じられて)

563チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/12(月) 22:54:05
>>562
(…ここまで大規模な、戦争と呼べるほどのものに参戦するのはさすがに今回が初めてだった)
(それぞれの軍勢の思惑が入り乱れ、そこにあった現実は決して綺麗事では片付かないものばかりで)
(魔物が人間を蹂躙せんと侵攻してくるその中にあっても人が人から略奪を行い、そしてそれを斬り捨てる)
(…なんとも、先の思いやられる話だ。そんなことを思いながらため息をついて、寝台に体を横たえたままやがて眠りについて)

――…ええ。大丈夫。すぐに出られるわ
何か変わったことはある?この様子だと、決行は予定通りというところかしら
(シノブの声に反応してぱちりと瞼を開けるとすぐに起き上がり)
(枕元にあった水差しで喉を潤すと、外に出て辺りを見回す)
(夜明け前の薄暗さ。その中を慌ただしく動く人たちの間に漂う緊張感)
(パッと目に入ってくる景色からは今のところは当初の予定通りに進行しているように思えた)

564シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/12(月) 23:08:11
>>563
おはよう、良い目覚め、とは言えなさそうね…
まぁ思うところはあるでしょうけど…今日は魔物の侵攻から人間を守る戦いの日…
と言うのは間違いではないわ…
残念ながらその「先」を見ている人が多いように感じるのが複雑なとこだけどね
(軽く溜息をつくシノブ)
(先を見ているヒトにはきっと彼女の主君であるケーカも入っているだろう)

ええ、予定通りね…
あなたの馬も元気そうよ…
馬に乗っているならよく見えるかもね…
テオドルスの陣が動き出したわ…
大規模魔術陣をいきなり使うでしょうね…
もちろん闘いを早く、有利にすすめるため…
だけど一方で、一番初めに撃つことでこの戦場にいる、多くの人に見せつける…ってのもありそうね
さ、準備ができたら指定されたところに来て…
あなたは二陣…というよりも一陣の後ろに控えて、一般兵で手にあまるような敵を退治してもらうからそのつもりで
(そういうとシノブは朝食をおいて去っていった)

565チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/12(月) 23:23:14
>>564
おはよう、シノブ
…そうね。戦場の真っ只中であまり気分爽快な目覚めとはいかないでしょうけど
でも、たしかに貴女の言うとおり。この戦いが人間を守るためのものであることに変わりはないわ
その先を見据えているのは結構なことだけど…それで足元を救われるなんて言うことにならないと良いわね
(戦争というのは政治的な側面をとても多く含んでいる)
(だからこそ、戦って勝っても負けてもそこで終わりということにはならない)
(それを意識しているというのはいいことなのだけど、そこのみを見て目の前の戦いに負けるようでは元も子もない)
(そんな心配が杞憂に終わればいいけれど…と、忙しなく出撃の準備を進める兵士たちを見ながら思って)

まず、大規模な魔術の発動で敵陣にダメージを与えて
その後に直接兵をぶつけて決着をつける…と。なるほど
デモンストレーション大いに結構。そこまでの力を誇示できるのなら、味方の士気もあがるというものだわ
配置は了解よ。すぐにそちらに向かうわね
(やや遠目にだがテオドルスの陣営に動きがあるらしいのが見て取れる)
(かねてより準備していた魔術陣の発動まで秒読み段階なのだろう)
(そしてそれを合図に前線がぶつかり合うはずだ)
(もう残された時間はあまりない。シノブの用意してくれた朝食を早々に済ませると)
(彼女の指定した場所、第一陣のやや後方に馬を移動させてそこで待機して)

566シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/12(月) 23:26:29
>>565
【そしてお返事を…と思ったのだけど、今日はここでリミットみたい…】
【凍結をお願いしてもいいかしら?】

567チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/12(月) 23:28:42
>>566
【ええ、もちろんよ。私もそろそろリミットだったし今日はここまでにしておきましょう】
【遅くまでお相手ありがとう。また次も楽しみにしているわね】
【それじゃあ、お疲れ様でした。おやすみなさい】

568シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/12(月) 23:32:44
>>567
【ええ、おやすみなさい、こちらこそ楽しかったわ】
【ではお互い体に気をつけて・・・・おやすみなさい】

569チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/14(水) 21:29:54
では、今夜も待たせてもらいます

570シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/14(水) 21:41:10
>>565
おはよう、騎士様
そうね、私たちの軍団は競い合う中ではあるけど、ともにヒトがいないと成り立たない
そこを見失っては、魔に飲まれる…そこは覚悟の上よ
まぁ私はまずは命じられた任務をこなすまで…
(上はどうか知らないが、最前線の兵士達は自分の故郷や家族を守るために戦っている)
(全員が生きて帰れるとは言わない、だけど犠牲になったものにも恥ずかしくな闘いをしなければならない)

ええ、大物は仕留められなかったとしても数を減らすだけで戦争とは大きく有利になるし
味方の士気をあげる…それだけでも十分な効果があるわ…
ま、スパイによる噂だけど、ある部下がテオドルスにきいたみたい
「なぜここまで金のかかるものを作るのですか、兵士を使ったほうが安いのでは…」と
すると彼は「これなら金以外のなにも失わない」と答えたという…
これが正しいか正しくないかは…まぁ人によるかな…
(金持ちの道楽、机上の空論、そう言われた大規模魔術陣)
(それをあえて使用する前異種の話を口にしつつ)

ん…始まるみたい…っ!!!
(背後のテオドルスの陣が赤く光ったかと思うと)
(赤い光の濁流がチアキらの上を通り抜け…)
(突撃準備をしていた鹿人たち、更には高台の詰めていた魔物の群れが光に飲み込まれ…)
(光が消えたあとに残っていたのは、突然味方が光の濁流に飲み込まれ、動揺する魔物たちだった)

「報告!今の一撃で…半数…エイ、6割を大きく超える魔物を撃破…いえ、消滅させたようです!」
「報告!魔物軍の東側に布陣していた粛清騎士たちが攻撃を開始!」
「報告!ラズィの歩兵たちが突撃を開始…!数は多いですが、陣形もバラバラです…が、今なら鹿人相手に互角に戦えそうです」
「報告!敵軍、きます!数は50ほど、鹿人タイプがほとんどと…大鹿が1頭!」
(光を打たれる前に走っていた部隊だろうか、赤い戦化粧を施した鹿人と大鹿が襲い掛かってくる)
(しかし予め構えていたケーカの魔法部隊と弓兵にどんどん数を減らされていく)

騎士様、あのデカブツを退治するわよ?
砦では戦えなかったけど…今度は、あなたの出番かしら?
(体長数メートルはある大鹿が、体中に矢や魔法による怪我を押して突進してきた)

【先回りしてロルを…と思ったけど遅くなった気がするわ…】

571シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/14(水) 21:41:46
>>569
【今日もありがとう!先においておくつもりが、思ってたよりも時間かかってしまって…】
【今日もよろしくお願いします!】

572チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/14(水) 22:02:38
>>570-571
金以外のなにも…ね。そうね、それで話が済むのならば結構なことだわ
…今回は、魔物と人類の版図をかけた戦いである以上、その判断が正しい方向に出ることを期待したいわね
(金と兵士、どちらが大事かは場合による。人命を金で買えないというのも事実だが金がなければ立ち行かないこともある)
(政の上に立つ観点から見ればどちらも数ある要素の中の一つにしか過ぎないのかもしれないが)
(魔物を相手に生存圏を守るような戦いを仕掛けられた以上、例え兵士でもその生命を大事に思うという策は間違いではないのだろう)
(あの連合の盟主はあれで案外、人道主義者なのかもしれない、と)

――……っ!!
この規模の魔術を目にするのは初めてだけれど、さすがに圧巻ね…!
(赤く輝く光りの濁流が、まるで禍々しい大蛇のように敵の軍勢を貫き食い破る)
(巻き上がる爆風と爆ぜる閃光。断末魔すらあげる暇もなく消滅していく敵たち)
(放たれた魔術が収束して消えて、土煙が収まった頃に見えたのは半数以上がごっそりと削ぎ落とされて動揺する魔物たちの姿)
(発動までの前段階に手間とコストがかかりすぎるために道楽とまで言われた大規模魔術陣)
(しかし、その効果は凄まじいものでまさに戦の趨勢を決しようとさえしているように見えて)

ええ、そうしましょうか。このために来たのですもの…っ!
――道を開けなさいっ!その大鹿の相手は私がするわっ!
聖騎士チアキ・ブラックリバー推参!人類のため!守るべき民のため!魔を討たん!
(閃光の直撃を逃れた敵の残存部隊が突撃してくるのを確認するとそちらに向けて軍馬を走らせる)
(周囲に展開する鹿人たちも追撃の魔法や弓矢の雨に晒されてかなり数が散漫で)
(その中を駆け抜けながらすれ違い様に剣の届く範囲にいた魔物を次々に斬り捨てて)
(迫りくる大鹿へと馬の背から跳躍すると、相手の脳天を目掛けて兜割りに聖剣を振り下ろす)

【いいえ、大丈夫よ。こちらこそお待たせしました】
【それでは今夜もよろしくお願いします】

573シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/14(水) 22:12:42
>>572
…流石に圧巻の一言ね…
願わくば、この魔術が人間にむけられないことを祈るだけ…
(魔物に与えた損害もだが、味方に与えた動揺もはかりしれない)
(場合によっては、いつあれが自分たちの支配する年に撃ち込まれるかわからない…)
(驚愕の後職をあげた兵士たちに対し、その指導者の顔色は…ここからはうかがい知ることはできない)

「ぶおおおおおおおっ!」
(片目に弓を受け、右後脚も焼けただれて不格好になりながらも突撃してくる大鹿)
(チアキに脳天へ一撃を受けると大きく怯むものの、絶命するには至らず、チアキに向き合って)

『もう1頭迫っています!ご注意を!』
(斥候部隊、そして周囲の兵士を統率する部隊長の指示が飛ぶ)
(チアキの準備が整うまで新たなオオジカを止めるために木で造られた柵が上がり)
(弓兵が弓の雨をフラさて時間を稼ぐ)

574チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/14(水) 22:38:47
>>573
【ごめんなさい。少し電話が来てしまって手が止まっていたわ】
【続きを急いで書き上げるからもう少しお待ち下さい】

575シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/14(水) 22:40:26
>>574
【ええ、お気になさらず、ゆっくりまってるわねー!】

576チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/14(水) 22:53:01
>>573
…さすがに一撃の元にとはいかないわね
(確かな手応えはあったものの、それで命を断つまでには至らず改めて剣を構えて距離を取り直す)
(そもそも鹿は頭に生えた角を武器に突撃するのが主な戦法の動物だ)
(それを支える頭蓋の頑丈さは当然のこと。ましてこれだけの強さの大鹿となれば頑強さは下手な鉄兜以上だろう)
(であれば、やはり狙うは刃の通りやすい部分…と、改めて敵の巨体を観察して)

了解…!少し時間を稼いでくれればいいわ!その間に終わらせてみせる!
くれぐれも無理な戦闘は避けて!こんなところで命を散らせることはないわよっ!
(敵の増援。さらにこれと同じ大鹿がもう一体こちらに来ているとの報せが入る)
(敵の戦力を引きつけるという意味では、願ったりだが2体同時にというのが不利に働くのは違いない)
(降り注ぐ弓矢の雨。敵の行く手を阻むように立ち上がる頑丈な丸木で組んだ木の柵)
(味方の士気の高さと的確な支援がありがたいが、だからこそ彼らに無駄死にしてほしくはない)
(その為にも自分が任された責務を果たさなければ)

さあ、いつまでも貴方に構っている暇はないわっ!一気に片付けさせてもらうわよ!
(対峙する大鹿の弓で射抜かれて潰れているであろう視界の方へと体を滑り込ませて死角から斬り込む)
(敵はさらに脚も負傷して機動力もかなり損なわれている。素早く動いて視界を確保しながら応戦するのは困難だろうと計算して)
(敵の傷を突くのを卑怯とは思わない。味方が危険を犯して命を振り絞って敵に与えた手傷。それを利用することに一片の躊躇いもない)
(自分の動きが遅れればそれだけ時間を稼いでいる味方に危険が迫る。可能な限り早く、目の前の敵を処理して次に備えなければならないのだから)

577シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/14(水) 23:00:13
>>576
「ぼおおおおっ!」
(絶叫に近い悲鳴を上げて悶える大鹿)
(体を大きく揺らして暴れ、巻き込まれそうになった兵士が慌てて後退する)
(あの脚や角の直撃を受ければ致命傷は避けられないだろう)

はいはい、騎士様、そっちは任せたわよ
あっちは私が支援に行くから、片付いたらきてちょうだい
(先日の戦闘よりも一回り大きな銃を持ったシノブが味方の援護に回る)
(そして数秒後、大きな音が響き、完成とともにさらなる攻撃が始まっていく)

「っぶおおおおおっ!」
(大鹿も本能で察した危険な敵)
(その姿を完全に見失い、無我夢中で足や角を振り回す)

578チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/14(水) 23:20:45
>>577
……あちらにあまり被害が出ない内に片付けたいのだけど…目の前の敵に集中するべきね
(シノブが向かった先。こちらからでは見えないし、視線を向けることも出来ないが大きな爆音と銃声、そして歓声が聞こえてくる)
(そちらにも意識を配りながら、対峙した大鹿から繰り出される攻撃をいなし、躱して隙を伺う)
(直撃すれば少なからずダメージは免れない力の乗った攻撃を紙一重にも見えるタイミングで躱し続けて)

この程度なら落ち着いて動きを見れば……!
(手負いの魔獣のなりふり構わない暴れぶり)
(それは確かに苛烈であり激しいのだが、こちらを見失ってもいて)
(明らかに何も標的とする対象がいない空間へも何発も無駄な攻撃が繰り出される)
(その動きは、迫力に気圧されずに冷静に観察すれば隙が大きくつけいることも容易で)

こちらに躱して…ここっ!
(大鹿が頭を大きく振り回し、凶器のように禍々しい形の角が唸りを上げて空を突く)
(その動きを見定めて死角に回り込み、相手が攻撃を繰り出しきった直後に合わせ)
(聖剣の刃をその太い首筋へと目掛けて斬りつけて)

579シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/14(水) 23:33:54
>>578
「ぶおおおおっ!」
(土煙をあげ、たとえ周囲に同族がいたとしてもお構いなしに暴れる大鹿)
(それでも狙いも定めない攻撃はチアキを捉えることができず空を切り続ける)

「ぶっ…びおおおおおおお」
(チアキの剣は狙いを違えることなく大鹿の首をはねた)
(切り傷からは明らかに普通の鹿と違うどす黒い血が溢れ出すとそのまま地面に飲み込まれる)

こっちは騎士様みたいにきれいな戦いをする余裕はないの…!
たっぷり受け取りなさいっ!
(一方その横でシノブが兵士たちとともに大鹿と戦っていた)
(弓や魔法で視界、脚を奪い、そこにシノブの大口径の銃弾が何発も撃ち込まれていく)

これで…おわりよっ!
(新たな弾を込めると鹿の胴体に発射)
(身体の奥深くまで突き刺さったところで爆発)
(鹿の息の根を止めた)

流石に一対一じゃ厳しいわね…援護ありがとう!
そちらも、終わったみたいね…
(軽く息を吐くとチアキを見て)

『報告!粛清騎士たちが敵右翼を撃破!』
『左翼にはラズィの鳥竜部隊が食い込んでいます!』
『っ!敵本陣に動きあり!注意されたし!』
(斥候部隊も情報が錯綜しているようで、斥候部隊の報告を幕僚たちがまとめ上げている)
(どうやら戦況は押しているらしいが…何やら敵本陣に動きがあるという情報も入っている)

580チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/14(水) 23:51:37
>>579
ええ、問題なく
そちらもあまり被害はないみたいで何よりだわ
(連続して上がる銃声と炸裂音。そして大鹿の断末魔の咆哮)
(巨体が倒れ伏す音を聞き、シノブたちの勝利を確信すると軽く剣を払って血糊を落とし鞘に収める)
(まだ一息つくというには予断を許さない戦況だが目の前の当面の敵はひとまず退けた)

大勢は決した…というところね
ただ、敵の動きがちょっと気になるわ…
(やはりあの魔術陣の効果は甚大だった)
(数的有利もさることながら、あの大規模な破壊は敵の戦意を大きく挫いたようで)
(戦力差以上に、敵の崩れるのが早く、脆く感じられる)
(このままであればそれほどかからずに敵を押し潰して殲滅戦に移行するだろうと思われた)
(…が、その矢先に何やら不穏な動きがあるらしいとの報告が入ってきて)

シノブ、少し敵の様子を見にいくわよ。場合によってはもちろん斬り込むけれど…
斥候部隊、引き続き情報を集めて報告を!
(再び馬の背に跨るとやや小高い丘を目指して駆け上がりそこから戦場の全容)
(特に敵本陣のある場所を遠目に眺めて様子を伺う)
(右翼からは粛清騎士たちが敵を蹴散らして殺到)
(左翼も鳥竜部隊の蹂躙にあい散り散りで、程なくして突破されるだろう)
(どう見てもあと僅かで挟撃されて押しつぶされるだけ、既に勝負が決したように見える戦況)
(…ここから何を?と、不審に思ったがだからこそ何か嫌な予感がして行動を慎重にさせた)

【では、そろそろリミットですし今夜はまたここで中断ということでお願いしていいかしら】

581シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/14(水) 23:54:44
>>580
【ええ、了解よ!今日もありがとうございました!】
【体調に気をつけてゆっくり休んでね】

582チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/14(水) 23:57:50
>>581
【では、今夜はこれで。こちらこそ楽しませてもらったわ。ありがとう】
【本当に、まだまだ寒い日が続くからお互いに気をつけましょうね】
【それじゃあおやすみなさい。お疲れ様でした】

583シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/15(木) 21:33:43
【さて、のんびりと…千秋さんお忙しかったらムリしないでね!】

584シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/15(木) 21:58:26
>>580
『報告!敵本陣に敵首領の姿なし!』
『探せ!何処かにいるはずだ!』
(一部の部隊が本陣近くまで攻め入ったが、まだ敵の首領の姿は確認できていないとのこと)
(それでもさすがに本陣ということもあり、大型の敵も増え、簡単に、とはいかない様子)

『敵襲!正面から!大型…!そして新型です!』
(その時、悲痛な報告が飛び、前線で鹿人相手に戦っていたラズィの歩兵部隊の陣が崩れる音が響く)
(数匹の大型は寄せ集めの兵を殲滅するように暴れまわり)
(新型と言われる魔物は一直線にこちらへ…ここを抜いてケーカの、そしてテオドルス本陣に突撃を噛ますつもりだろうか)

…破れかぶれの突撃、かしら?
なんおもまぁ…でも前線は結構きついみたいね…
それもそうでしょう…勝ち戦で死ぬのほど虚しいものはないわ、士気も上がらない、かな?
さて、こういうときこその、騎士様、な気がするわね…どう、いけそう?
(ケーカノ軍の兵士たちも新型という言葉に顔を見合わせ動きが鈍い)
(魔物との闘いで嫌というほど感じている上位魔族への恐怖、無力さ)
(どうせ一部の人間じゃないと戦えない、という諦めにも似た感情)
(そして多かれ少なから、この闘いは勝つだろうという慢心、それならいきて帰らないと馬鹿馬鹿しいと思ってしまうのだろう)

【とりあえず起きレスをしておくかしらー】

585シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/15(木) 23:02:24
【今日はおやすみなさい〜!また今度!】

586チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/16(金) 21:51:31
ごめんなさい。到着が10分から15分ほど遅れそうです

587シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/16(金) 21:57:54
【起き人皿ずー、お忙しいなら延期でもいいですよ-!】

588シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/16(金) 22:14:37
【のんびり待機-】

589チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/16(金) 22:16:41
>>587
お待たせしました。あまり遅くまでは出来ないかもしれないけれど私も楽しみにしているので少しでも遊べればと
とりあえずこれ以上時間がたってしまうのも勿体無いのでお返事を書いていきますね

590シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/16(金) 22:18:14
>>589
【きてくれてありがとう!ただ忙しいならムリしないでね?負担になるのもいやですし…】
【では楽しみに待ってまーす!今日もよろしくね!】

591チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/16(金) 22:30:00
>>584
……敵の首領がいない。妙ね?
逃げた…あるいは奇襲をかけるつもりでどこかに潜んでいるの…?
(上がってくる報せによるとどうやら敵の首領が見当たらない…と)
(人間と違って魔族では地位が高いというのはそのまま戦闘力も高いということ)
(この局面で戦闘に出てこないとは考えにくい)
(またそれだけ戦力的に脅威の相手。ここで見失うのは非常に危険でもあって)
(その報告を怪訝そうに眉を顰めて聞いて)

でしょうね。どうせ勝ちの見えた戦で、強大な戦力の個を相手にして無駄死にしたくない…当然の判断だわ
ええ、卑怯とは思わないわよ。私としても潔く戦って傷の一つも与えずに散ってほしいとは思わないもの
強大な暴力に立ち向かう。それこそが騎士の役目でしょう。問われるまでもないわ、いくわよっ!
――前線の部隊!道を開けて!無理に敵に当たる必要はないわ!
隊列を整え、後方からの支援と集団での戦闘に徹して!新型はこちらで引き受けるわ!
(突如、敵の本陣からわいて出た一団はラズィたちの歩兵部隊に雪崩れ込むと遠目にもわかる圧倒的な力で周囲の敵を蹴散らしていく)
(おそらくあの大型の鹿の化物以上。首領を除けばあれが今のところ確認できる最大の戦力だろうか)
(ただ、やはりシノブの言うとおりで敵の強さ以上に味方の士気が低い)
(詰められれば蜘蛛の子を散らすように逃げ出し、新型と戦っているのは運悪く逃げ遅れた兵士ばかりという有様)
(このまま黙っていれば勝って幾ばくかの報奨を得て生きながらえる…そんな状況で強大な魔族に立ち向かうものなどいない)
(だが、自分としても無駄な犠牲など望むところではない。それが例え臆した兵士であってもだ)
(逃げ腰になっていただけあって、自分が呼びかければあっさりと道を譲られて)
(開けた戦地を一直線に軍馬で駆け抜けて新型と対峙する)
(近づくだけでビリビリと伝わってくる強烈な魔の気配に否応なく緊張感が高まるのを感じながら)

【お待たせしました。それではよろしくお願いします】

592シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/16(金) 22:42:09
>>591
「……」
(現れたのは異形の怪物であった)
(大鹿と同じぐらいの大きさであるが、体中がドス黒く変色し)
(目も狂気の光が爛々と輝いている)
(そしてその背中に乗る…いや、合体しているのは首のない人型の上半身)
(胸の部分に鹿の顔が張り付いている)
(そして両手に大きな斧を持ち、鹿の下半身で蹴散らすだけでなく、斧による攻撃も続けている)

半獣半人…いえ、まものかしら?
でもこれだけ目立つと…
そうも簡単にはいかないか
(新たなマモノを確認したシノブが手を上げると)
(一斉に魔法と弓が降り注ぐ…が、斧の一振りによってほとんど撃ち落とされてしまう)

騎士様、いってくれるの?
援護はいる?それとも、兵の援護に行ったほうがいいかしら?
(なんとかチアキに追いつくと耳打ちをして)

593チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/16(金) 23:03:54
>>592
…なんというか、禍々しいにもほどがある外見ね
そして、見掛け倒しではない…と。まあ、これが敵の兵力の中でも単体では最強クラスと考えていいでしょうね
(目の前に現れたのは鹿と人を合体させて生み出したような悪魔的なフォルムの化物)
(見た目だけでもおぞましいその化け物は、旋風を巻き起こさん勢いで斧を振り回し)
(強靭な蹄で、兵を蹴散らして次々に哀れな犠牲者を生み出し続けている)
(当然そこには遠距離からの弓や魔法も飛んで来るのだが、わずか斧の一振りで薙ぎ払われる始末)
(いや、ここまでの強さだと仮に防がれずに直撃させたとしてもあまりダメージは見込めまいと予想できて)
(ここに来て厄介な敵が現れたものだとおもわずため息をつきたくなる)

そうね。兵の援護を優先させてちょうだい
ここまでくると直接の戦闘はある程度以上の戦闘力がないと意味が無いわ
距離を保っての支援に徹させて、直に当たらせないで
もちろん正面は私が引き受けるわ…いくわよっ!
(追いついてきたシノブにそう告げると馬を降りて聖剣を抜き放つ)
(渦巻く魔の気配に反応してか、剣から放たれる輝きは今までに増して白く眩く)
(こちらに気づいて土煙を上げながら大地を蹴って突進してくる相手に真っ向から切り込んで)
(蹄にかけられる紙一重で体を横にかわしながらの一撃を叩き込む)
(…もっともこの程度で倒せたりはしないだろうが、とにかくまずは敵に自分の脅威を知らしめて注意を引くことを考えて)

594シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/16(金) 23:15:11
>>593
っ!そのほうが良さそうね…
じゃあお願いするわ!代わりにこちらは任せて!
(第二波が発射されるも、目に見える効果がなく、兵の間に動揺が走る)
(そこにシノブが入り、他の指揮者とともに鹿人を1頭1頭確実に戦っていくように方針を変えさせる)

「……!」
(下半身の鹿が口を開くとそこから火球が打ち出され、チアキを襲う)
(また、非常に固く、また鋭い角を構えて突進…)
(そして両手の斧を振り回しながらという三重の攻撃でチアキに襲い掛かってくる)
(幸い、標的はチアキに定めたらしく、どんどん兵が離れ、一対一の空間を作り上げていく)

595チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/16(金) 23:42:22
>>594
ええ、頼んだわよっ!
彼らの士気の低さを良しとはしたくないけれど戦果の上げられない特攻なんて馬鹿馬鹿しいものもないわっ
(まるで動じない敵の姿に戦線に焦りと恐怖が伝染し始めるがそれをシノブがどうにか立て直していく)
(これでいい。戦える相手と戦い確実に押し込む。それこそが勝利につながるはずだ)
(無駄な突撃で兵を消耗するなど、愚策でしか無い。まずはあちらはシノブに任せて大丈夫だろう)

くぅ…っ!さすがに、これは…厳しいわねっ!
でもまだっ、これぐらいなら捌ける!さあ、こっちよ!来なさい!
あちらによそ見なんてしていたらそっちの繋がっている首も落ちるわよ!
(吐き出された火球。これは多少のダメージを覚悟で鎧の魔法抵抗力で受け切る)
(殺しきれない熱にジリジリと焼かれながら、角による突進を正面から剣で受け止める)
(固いもの同士がぶつかる甲高い音、押し合う角と剣の間で弾ける火花)
(地面に足を踏ん張ったまま、それでも勢いに押されていき)
(そこに振り下ろされる斧まではさすがに受けきれずに飛び退って回避をして)
(その間際に油断なく一撃を繰り出して牽制して再び距離を測る)
(想像以上の強敵。一撃が重い上に、それを畳み掛けるようにそれぞれ違う武器から連携で出してくる)
(挑発してこちらに引きつけたはいいが、攻めるにしろ守るにしろ簡単にはいかなそうで)

【では、そろそろリミットが近いので今夜はこれでまた中断をお願いしていいかしら?】

596シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/16(金) 23:44:56
【ええ、こちらもリミットが近かったからお気になさらず!】
【今日もお付き合いありがとう、おやすみなさい!楽しかったし、きてくれて嬉しかったわ!】

597チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/16(金) 23:51:58
>>596
【眠気が来るとどうしてもレスに時間がかかってしまって、そのわりにあまりしっかりと書くことが出来てなくて申し訳ないわ】
【ただ、私もとても楽しませてもらっているし負担になったりなんかしていないわよ。むしろ逆ね】
【一緒にまた遊びたいと思うから来ているわけですし、それに無理なぐらい疲れていたらちゃんと言うから大丈夫】

【では、今夜もお疲れ様でした。また次回も楽しみにしているわね。それではおやすみなさい】

598シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/16(金) 23:53:05
>>597
【いえいえ、とても楽しませてもらってるわ!】
【では遠慮なく誘わせていただくわね、これからも!ではおやすみなさい!今日もありがとうございました!】

599チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/18(日) 15:57:03
では時間なので待たせてもらいます

600シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/18(日) 16:49:09
>>599
【ごめんなさい、おもったより遅くなりました!おまたせしてすみません!】

601チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/18(日) 16:51:32
>>600
【ええ、大丈夫よ。のんびりとさせてもらっていたから】
【夕方は私はあと一時間ほどしか動けないけれど、それまで楽しみましょう】

602シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/18(日) 16:57:06
>>595
「……」
「…!!」
(一言も喋ることなく斧を構える魔物)
(一方下半身の鹿は荒く息を吐き、大きく息を吸い込んで)
(今度は火炎を吐き出した、火球のように真っ直ぐではなく、放射状に広がるように)

ああ、あっちは結構…
あの騎士様の助けはないわ、こっちは私達がどうにかするの!
さ!死にたくないなら隊列を乱さない!
盾兵は一定間隔で後退!その代わり全力で盾を構えて!
強化魔法は切らさない!卑怯でもいい!一方的に!一斉に!
(一方こちらはなんとか隊列を整えさせ)
(盾兵を前にだし、攻撃は遠距離攻撃に集中させる)
(そのかいあってしか人達はどんどん数を減らしていく…)

『報告!本陣付近に強大な魔力を感知しました…!』
『至急調査に向かいます!』
その情報はしばらく伏せといて!士気にかかわるわ!
(にわかに背後が騒がしくなるが…ケーカがなにか手を売ったのだろう)
(楽団体が演奏をはじめ、士気を高めるとともに余計な騒ぎを聞かせないように)

【貴重な時間を頂いたのに申し訳ありません…よろしくお願いします!】

603チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/18(日) 17:12:26
>>602
……あちらはどうにかなるかしら
いえ、どうにかしてもらうしかないわね
(シノブの指揮で再び軍隊としての秩序を取り戻しつつある味方の兵士たち)
(その動きは無駄なく、効率的なものに変わっていって再び形勢を取り戻し押し返しつつある)
(戦況は大局的にはもうチェックメイト。最後に敵の頭を刈り取るだけなのだけど)
(しかし、前線にいる兵士たちにはこれが命がけの修羅場であることには変わりがない)
(未だに姿の見えない敵の首領の行方も気になるところ。早くここを片付けてしまいたいのだが…)

何か動きがあったようね。おそらく……そうなるとあまりここで時間も取れないわ
悪いけれど先を急ぐの!詰めさせてもらうわよっ!
(詳細はわからないが、にわかに騒がしくなる後方、本陣付近だろうか?)
(その子細を確かめる余裕はないが、この状況で何かまずいことが起きるとすればそれほど要因があるわけでもない)
(鹿の吐き散らした炎が眼前に迫る。それに向かって突撃するとあっという間に紅蓮の渦に飲み込まれて姿が消えて)

――まずはそこから潰させてもらうわっ!ハアァァッ!
(放射状に撒かれた炎の中を真っ直ぐに突っ切り、それを目くらましにして鹿の目の前に躍り出る)
(魔法的な防御性能もあるとはいえ、炎の中を突っ切れば決して無傷ではなくあちこちから焦げた黒煙を上げながら)
(それでもまるで怯んだ様子もなく、構えた剣を突き出すと今まで炎を吐いていた下半身の鹿の口目掛けて切っ先を抉りこんで)

【気にしなくて大丈夫。問題ないわよ。それではよろしくお願いします】

604シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/18(日) 17:26:09
>>603
「……!」
(魔力を注ぎ込み、吐き出した炎の色がどんどん明るくなる)
(周囲の大気が揺らぎ、蜃気楼を発生させ…)

「…!?」
(焼き殺したはず…そう思った瞬間)
(口の中に鋭い痛みと衝撃を感じた魔物が見たものは)
(魔界の炎に焼かれたはずの…ちっぽけな、自分たちから見たらちっぽけな騎士の姿だった)

よし!追う必要はないわ!あとは掃討戦大好きな奴らに任せましょう!
さて…ではあなた達はここで待機!
強敵がきたら逃げなさい!あとは、生き残れば、勝ちよ!
(鹿人の総トプが終わり、人を整えさせたままでときの声を挙げさせる)

さて…大丈夫かしら…
(その間にそっと、チアキの方に向かっていって)

【本当にごめんなさい、よろしくお願いします!】

605チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/18(日) 17:39:28
>>604
…あら?まさか生きているとは思わなかったという顔ね
あなたたち魔族はたしかに強い。生まれながらにして、人類より遥かに…
だからこそ、人間が自分たちに勝ると思わない。強いなんて思いもしない…それが敗因よ!
(驚愕に見開かれた目。苦痛に歪む顔)
(握った剣の柄に力を込めて、体ごと一気に刀身を鹿の口内に押し込んでいく)
(炎の残滓が足掻くように断続的に口から吐き出されては消えるが、そんなものには構いもしない)
(これほどの強敵の命を奪うか否かのやり取りの中にあって僅かでも手を緩めればこちらの死につながるだろう)

騎士を…人間を舐めないことねっ!消え失せなさい!
(半ば以上、ねじ込んだ刀身を真横に薙ぎ払う。肉を引き裂き骨を断ち)
(血まみれの剣をそのまま返す刀で袈裟斬りに斬り下ろし)
(さらに斬り上げて、突き刺して、断ち割って…)
(遠くに聞こえる勝鬨の声。それに後押しされるように一気呵成のメッタ斬り)
(シノブが辿り着いたのは、ちょうどそのタイミングだった)

606シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/18(日) 17:55:21
>>605
「……!」
(そもそもこの闘い、初めから誤算だった)
(主が眠りから覚める前、人間との闘いはた高いと呼べるものですらなかった)
(一方的な殺戮と陵虐…主が勇者と呼ばれるものと相打ちになる、封じられるまで)
(しかし目が覚め、新たに活動を開始したときは変わっていた)
(闘いも思ったようにいかず、はじめこそかっていても押し返され…)
(決戦の地ではいきなり過半数を失った)
(そして自分も…)

「……」
(再び眠りに…次目覚めるかはわからぬ闇に戻っていく…)
(願わくば自らのヌシが同じ目にアワぬことを祈って…)
(そして騎士として…自分を倒したものに餞別を…)
(この者が死ぬまでは助けになってやろう、下らぬ凶刃を防いでやるかと考え)
(目の前の魔物が闇とともに地に溶けると、魔物の鎧の一部が溶け出し…)
(チアキの鎧にやどり、姿を消した)

助けは…いらなかったかしら?
(シノブが戻った頃に立っていたのは、勝利者…チアキの姿であった)

607チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/18(日) 18:14:51
>>606
……ええ。たしかに、貴方は強かったわ
生きて再び会うこともないでしょう。でも、剣を交えた強者として覚えておくわね
(鹿の魔獣、いや魔族の体もそこから流れた血も全てが黒い闇となって分解され霧散していく)
(力を失い、この世界に留まることができなくなったのか…まるでそこには何も存在しなかったかのように溶けて消える)
(その散り際、鎧から分かたれた力の一部が自分の着用していた鎧に宿り)
(力と一緒に、その意志が流れ込み、感じ取られる)
(人間と魔族。決して相容れないながらも強者として戦場で刃を交わして命を賭けた仲)
(絆や理解というほどに親密なものではない。でも確かに感じられる、勝者への敬意)
(地に溶けゆく、もう僅かばかりのシミのようになった黒点を最後まで見送るように眺めながら呟いて)

――そうね。そちらの手を煩わせずに済んだわ
さあ、次に行きましょうか。まだ終わってはいないのでしょう?
最後まで仕留めきってしまわないと勝ったとは言えないわ
(シノブの声に振り返ると剣を収めて語りかける)
(周囲の兵士たちは敵の軍勢を追い散らし、強力な個体であったものも討ち倒され)
(半ば一足早い戦勝のムードすら漂う勝鬨をあげている)
(だけど、しかし。先程の本陣の不審な動きのことを忘れてはいない)
(敵の首魁。その最も強い相手を撃ち漏らせばまたいつこのような侵攻が起きないとも限らない)
(やるからには徹底的に根絶しなければ、勝ちきったとは言えないのだ)

【では、そろそろリミットなのでここで一度中断ということでいいかしら?】

608シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/18(日) 18:17:52
>>607
【ええ、凍結了解よ!遅れて本当に申し訳なかったわ…】
【今日もありがとう…できれば近いうちに続きをしたいわね…そろそろクライマックスですし!】

609チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/18(日) 18:24:07
>>608
【よくあることですもの。そもそも私から時間を指定したけれどそれでいいとお返事を頂いていたわけでもないし、ね】
【忙しい中、慌てて駆けつけてくれたのでしょう?来てくれて嬉しかったわ。ありがとう】
【そうね…直近だと今夜22時ごろからならとなるけれどさすがに今夜では慌ただしいでしょうし、無理は言わないわ】

610シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/18(日) 18:28:20
>>609
【いえ、では22時にお待ちさせていただくわ!】
【ではお疲れ様、今回もありがとう、では…!またあいましょう!】

611チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/18(日) 18:34:36
>>610
【ではまた今夜22時に】
【それじゃあまた後ほど。ひとまずお疲れ様でした】

612シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/18(日) 18:38:30
>>611
【こちらこそありがとうございました!】

613シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/18(日) 21:58:34
【では待機させていただくわね】
【待ちながらお返事をかいておきます-】

614チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/18(日) 22:02:07
>>613
【こんばんは。夕方に引き続きよろしくね】
【ではお返事をお待ちしていますね】

615シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/18(日) 22:05:28
>>607
さすがね…あんなのを倒しちゃうなんて…
救急部隊、よかったら回復魔法をかけてあげてちょうだい!
そのチカラ…いえ、まだこの闘いも終わってないわね…
斥候部隊っ!何か他に動きはあったかしら…?
(肉片一つ残さず消え去った強く、恐ろしい魔物)
(それを1人で討伐してしまった眼の前の騎士…)
(自分の雇い主であるケーかがみたらきっとそばに置きたがるだろう…)

『おふた方に内密の情報が…』
『敵首領と思われる魔物、連合軍本陣、テオドルスの陣に出現、強襲をかけましたが…』
『救援等の依頼は来ていません…依頼がなければ、軍としてこちらが動くのは難しいとケーカ様からです』
『あくまでも軍としては…だそうですが』
(なにか察してくれ、と言いたげな顔で「軍として」というところを強調し)

【はい!こちらこそよろしくお願いします!】

616チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/18(日) 22:42:57
>>615
…まあ。このために来たのだからせめてこれぐらいの働きはしないとね
…ありがとう。助かるわ。正直、楽な戦いでもなかったもの
(そう、なんでもないことのように言うがシノブのような人間に褒められると少し擽ったいもので)
(駆けつけた救急部隊のかける回復魔法で全身の傷が癒やされて疲れが抜けていくのを感じながら一息つく)
(しかし、まだこれで戦闘が終わったわけではないのだ。この治療もまた次の戦闘への準備でしかない)
(たった今得た勝利に緊張感の糸を切らすまいと気を引き締めなおして、斥候部隊の報告を聞いて)

そう……こちらの盟主を討たれたら元も子もないでしょうに
…いえ。それも戦後を見越しての判断というものかしら
テオドルスに何の貸しも作らずに助けるぐらいなら、いっそ名誉の戦死を遂げてもらうのでも構わないと…?
或いは他に動くに動けない事情があるか…この期に及んでなんとも、まあ…
(報告を聞いて、やれやれと頭を振って長い黒髪を揺らして)
(呆れたように呟きながら馬の背にひらりと跨って)

そういうことであれば…連合の盟主の救出と敵の首領を討った手柄は「ケーカの軍の客将」ではなく
ブラックリバー家の騎士の…ええ、当家の手柄とさせてもらいましょうか!
シノブ、後ろに乗りなさい!しっかり掴まっていないと振り落とされるわよ!
(目指すは後方、連合軍の本陣の旗の翻る一角)
(…もちろんあそこに護衛の備えがないわけではないだろうが)
(多くはあの大規模魔術陣を発動させるための魔術師たち)
(それも先程の魔術の発動で魔力をかなり消耗してしまっているであろう、魔術師たちだ)
(そこに自分が先程討った魔族よりさらに強力な化け物が攻め込んだらどうなるか…)
(奇襲としてはたしかに効果的だろう。いや、もう戦争の趨勢は決まったのだから)
(戦略的な意味など殆ど無い、ただの憂さ晴らし、最後の悪あがきの一矢というところだろう)
(それでもここまでテオドルスの指揮ぶりを見てきて、彼がここで死んで惜しくない人間には思えなかった)
(故に走る。ケーカには軍として動けない事情があるというのならそれもやむを得まい)
(だが、自分ならば話は別だ。曲がりなりにも侯爵家の血筋)
(この状況で命令無く動いたと咎められる謂れはない。都合よく英雄物語としてケーカが何とでも処理してくれるだろう)
(蹄の音を響かせて飛ぶような速さで地を蹴り、程なくして見えてきた本陣の旗の翻る門を潜ると陣内へと踊りこんだ)

【お待たせしました。それではよろしくお願いします】

617シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/18(日) 23:20:20
>>616
ええ、お疲れ様…どれぐらいの地位の敵かはわからないけど確実に幹部クラス
場合によっては右腕クラスの敵に見えたわ…このことはしっかり報告しておくから
(一部の兵…調査部隊だろうか、魔物が溶けて消えたあたりを何やら探っているが、なにも手がかりは得られなかった様子)

『いえ、こちらも救援にむかおうとしたのですが…断られてしまったようで…』
『見学ならかまわない…などと返されてしまいましたが…』
『いえ、まぁケーカ様ですし、何かしら裏があってもおかしくはないのですが…』
『そもそも救援部隊を率いたのはケーカ様本人ですし…』
(一応兵はだしたらしいが、あちらから断られてしまった様子)

行くみたいね…いいわ、行くならどうぞ、あなたは言われたでしょう?
ワンマンアーミー、すきに動くといいわ
かわりに監視役としてついていってあげる…
私にも馬を!大丈夫、乗るぐらいはできるわよ!
では、ここは任せたわ!あとは私達がなんとかするから!
(先に走り出したチアキを折ってシノブも走り出した)

「まだ、今なら道はあると思う…考え直していただけないだろうか」
(本陣に突入した二人が見た光景、それは…)
(鹿の顔、毛の生えた人型の胴体、大きく禍々しい羽、そして地面につきそうなほど長い両腕、鋭い鉤爪を盛った魔物)
(そして黄金色に輝く鎧をまとい、また腰に剣を下げたこの闘いの盟主の姿だった)

『しばしお待ちを、チアキ様!』
『テオドルス様は、外交中途おっしゃり、手出しを禁じられています』
(馬の前に黒装束に包まれた斥候部隊…あの時砦でも情報を持ってきた人物とも思われる…が立ちふさがった)

「こちら側の文献によればもともとこちらは人が住む地で、山の向こうがあなた方の土地であったはず」
「そしてあなたが眠りについたあとも山の向こうには行かないようここの領主は命令を出していたようだ」
「実際あなた達の住む山の向こうどころか、あの山にも集落はなかった…」
「だからまた山の向こうに戻っていただけないだろうか…」
「仲良く、とは言わない、相互不干渉で生きていこう、と私は提案したい」
「ディアガス殿…私はこの連合軍の代表として停戦を提案する」
(どうやら目の前の魔物は敵の首領らしい…)
(しかし魔力は先程の魔物よりも低く…いや、消耗しているのだろう)
(よく見ると翼、右大腿部、そして左肩から胴体深くまで光の線が走っている)
(その光はテオドルスが下げている宝剣と同じ光)
(宝剣の魔力なのだろうか、斬っても絶命には至らせず…何らかの手段でダメージを…猶予させているのだろうか)

「…ニンゲンゴトキガ…サルガ…シネ!」
(鉤爪を振り上げて襲いかかる魔物の首領…しかし)

「やめてく頂きたい…あなたが降伏していただけないと…」
「他の部隊を止めることはできない…」
「きっと彼らは、そして人間たちはあなたが死ねばあなた達の土地に逆侵略を開始するだろう」
「今回の戦争で死んだものもいる、今までの恨みを持つものもいる」
「あなたが私の提案を受け入れてくれれば、停戦という形でそれを防ぐこともできる…」
(瞬時…少なくてもシノブには見えなかった…)
(魔物が襲いかかったと思った瞬間、テオドルスは魔物の後ろに回っており、魔物の首に光の傷が増えていた)

「もう一度お願いする…停戦を受け入れて欲しい」
「これが最後の、お願いだ…」
(それでも憎しみの炎を宿し、対峙する魔物に向かって)
(悲しそうに…しかし今度は剣に手をかけた)

618チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/18(日) 23:42:41
>>617
――…いたっ!すぐに加勢を…っ、なにっ!?
(本陣に突入してすぐに見えた敵の姿)
(その威容は敵の魔物たちの首領と呼ぶに相応しく)
(即座に剣を抜き払い攻撃を加えんとしたところを斥候部隊に制止される)
(慌てて馬の手綱を引き、危うく跳ね飛ばすところだった黒装束の者たちを避けて、彼らの告げた言葉に驚いて)

外交……あれと…?
いえ…なるほど…わかったわ
(まさかこの期に及んで、奇襲をかけてきた敵の首領と外交をするとは思わなかったが)
(テオドルスの話す言葉を聞けば、その事情にも納得がいく)
(たしかにあの魔族が生きてさえいれば、ここで停戦としてこれ以上の戦火の拡大を防げるだろう)
(このまま勝ち戦の勢いに乗って敵の領土に攻め込めばどうなるだろうか)
(たしかに初戦は勝つだろう。いや、そのままその土地を制圧することすら出来るかもしれない)
(しかし、そこから先は長きに渡って怨恨と復讐が絶えず火種が燻り続ける土地になる)
(多少の領土と引き換えにしてもいい代償とはあまり思えない)

…もう止めておきなさい。少なくとも今の貴方には勝てないわ
いえ…違うわね。勝ち負けを無しにしようと、そう言っているのよ
これ以上は人間側もそちらと争うつもりはないの。もうそちらに残された戦力は貴方だけよ
…わかるでしょう?もう終わりにしましょう
(…早い。辛うじて見えた動きと、そして剣の一撃。テオドルスは剣士としても一流の腕と見ていいだろう)
(正確に首を断つかに見えた一撃はしかし相手の体に一条の閃光だけを残して)
(おそらく、任意のタイミングであのダメージを発動させられるのだとしたら)
(傷を受けている箇所からいってもあの魔族はもう完全に詰んでいるも同然で)
(馬を降りるとその二人の間に割って入る)
(自分が何をできるかはわからないが、このまま二人で話をさせても)
(きっと次の一手は互いに武器を向けて切り結ぶぐらいしかなさそうだと、そう思えたから)
(それを少しでも引き伸ばし、話し合うことが出来るのならばと)
(自分の鎧の纏う、先ほど討ったあの魔族の力)
(それが持つ意味が、もうこのディアガスという首領以外には戦力は残っていないとわかってくれるだろう)
(そのことで戦意を削げるか、それとも火に油を注ぐことになるかはわからないが…)
(安易に敵を手に掛けて、将来に禍根を残したくないというテオドルスの意志には賛同できるものが逢った)

619シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/18(日) 23:59:04
>>618
「ミトメヌ…サルドモガ…!」
(それでもなお立ち上がり、牙を向けようとする魔物)

「頼む…同じ、率いるものとして…ここは飲んでいただけないだろうか…」
「誇りもあるだろう、しかし、誇りのために失わなくていいものを失う必要はないのではないだろうか」
(一方でテオドルスの方にもじんわりと汗が滲む)
(視線のはるか先…今は主もいない敵本陣から煙が上がっている)
(戦況が有利に働けば働くほど、より相手に厳しい条件を突きつけないと民は納得しない)
(今でも停戦と言われたら納得しないものが多数出るだろう…場合によっては内戦になるかもしれない)
(それを黙らせるため、あえて魔法陣を見せ、自分のもとでまとまるようにしたかった)

「おや、キミは…」
(チアキの方を見るテオドルス)
(周囲の側近が顔を真赤にしてチアキに何かを行っているが、手で制して)

「クツジョクダ…ナサケヲカケラレルナド!」
「ユルセヌ…ユルセヌ…」
「ッ…アヤツ…ウラギッタノカ!」
「ナニモナイ…ガ…ウバワレハセヌ!」
(しかしその言葉…二人の言葉も敵聞き入れられず)

「フキトベ…!モロトモニ!」
(魔物の身体にかなりの魔力が集まった、その瞬間)

「それは…させられない…」
(テオドルスが剣を抜いた瞬間、魔物の身体から無数の光が溢れ…砕け散り…消滅した)

「戦闘終了…私達はこれで撤収しよう」
「残念だ…敵首領が死んだせいで、同盟も解散…」
「これにより、私は他の軍に撤退命令をかけることはできなくなった…」
「呼びかけは仕様…だが強要はしない…」
(大きく肩を落とし、側近に指示を出した)

620チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/19(月) 00:06:22
>>619
【それじゃあ、今夜はここまででまたいつものように中断をお願いしてもいいかしら?】
【いよいよ後少しという流れなので、ちょっと心残りなのだけど】

621シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/19(月) 00:10:55
>>620
【はい、了解っ!お付き合いありがとうございました!】
【私が夕方早く来れてれば… でも次回には終わりそうかな!】
【なるべく早いうちにやりたいですっ!】

622チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/19(月) 00:13:11
>>621
【ええ、私も楽しみにしているしまた近いうちに呼んでもらえたらと思っているわ】
【今日は夕方からお相手ありがとうございました。とても楽しかったわ】
【では、おやすみなさい。また逢いましょう】

623シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/19(月) 00:16:18
>>622
【こちらこそおやすみなさい!ありがとうございました!】

624シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/19(月) 21:26:56
【ではお先に待機します!】

625チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/19(月) 21:30:27
>>624
時間ちょうどかしら
こんばんは。今夜もよろしくね

626シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/19(月) 21:32:03
>>625
【はい!こちらこそよろしくお願いします!】
【何かあればっ!なければこのまま初めちゃいましょう!】

627チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/19(月) 21:39:53
>>626
【そうね。あとはそろそろこのロールも一段落という流れなのだけど】
【特にそちらで何もご相談とか無くていつものように流れに任せて大丈夫というなら私もこのままいけるわ】
【ということで、ひとまず続きのレスを書くので、何かあればその都度にでもご相談ください】

628チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/19(月) 22:09:30
>>619
愚かね……目の前のことに囚われて、自分に付き従った者たちのことまで考えない
こんなことでは……
(恐らくは周囲を道連れに自爆をしようとしたのだろう)
(それを止めるべく聖剣を抜きかけるが、それより先にテオドルスの宝剣の力が発動し敵を消滅せしめる)
(今までに討った魔族たちと同じようにその姿を残さず、霧散していく)
(その様子を見ながら、苦い思いが胸に去来する)

…同盟の盟主とはいえ、元々は集まったのは周囲の有力者たちばかり
強制的に従わせられるほどの力関係もない。ましてや敵の首領を討って同盟の目的を果たした今となっては…ということね
他の将たちが各自の判断で敵を殲滅しにいくのも、敵の領土を切り取りに行くのも自由
…いえ。むしろこぞってそうするでしょうね。先に軍勢を進めそこを制圧した勢力の支配地となる…戦場の慣例ね
そして、血が流れ続ける…これは、誰の勝利なのかしら
(失意のテオドルスの言葉は、ここから先の一見すると華々しい勝利の後に来る泥沼を物語っていた)
(ここから見えるあちこちに翻る違う旗印の旗の数々)
(それぞれに違う勢力で、それぞれの思惑があって集結していた寄せ集めの同盟)
(その目的は果たされて、目の前には戦力の多くを失い無防備になった敵の領土)
(この後に何が起きるかなど想像に難くない。増して敵は人間を駆逐せんと攻めて来た魔族だ)
(占領、支配、弾圧…蹂躙の限りが尽くされて深い遺恨が残されることだろう。とても穏当な治世など望めそうもない)

――…ノブレス・オブリージュ
貴きものには義務があるわ。貴方はこの同盟の盟主だったのだから最後まで力を尽くしなさい
今、この事態を変えられないとしてもいつの日かこの地に平和が訪れるように
貴方だけしか目先の利益以上のことを考えている人間がいないのなら、貴方だけでも最善を尽くすのよ
すぐに何か打てる手がないのだとしても、それが何年も、いや何十年もかかることだとしても
軍勢をかき集めて戦争をするよりもよほど大変でしょうけど、立場のあるものはそうしなければならないわ

さあ、シノブ。私たちも一先ずケーカの陣へと戻りましょうか
もう事実上は終わったようなものだけど、私も一応は彼女の配下だったわけですし
挨拶もなしに帰るというわけにもいかないわ。紹介してくれた人の立場というものもあるしね
(テオドルスほどの人物に下手な慰めなど必要ないだろう)
(背を押すような言葉をかけると馬に跨り、ケーカの陣へと引き返す)
(あちこちで上がる万歳の唱和。戦友と肩を叩いて勝利を喜ぶ者たちの姿)
(…たしかに勝った。勝ったというのに、なんともやりきれないものを感じながら)

【お待たせしました。それではよろしくお願いします】

629シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/19(月) 22:31:20
>>628
「……最悪の事態、我々が敗北し、人の領土が奪われ、蹂躙されなくてよかったと考えるべきだろう」
「負けていてこれでは…もし彼らが勝っていたら、と考えると恐ろしくなるさ」
「そのつもりだ…これからが忙しくなるな…」
「…まとめる、か…私が…いや」
「おっと、失礼した…君も早く戻るといい…これからは、騎士の誇りとは縁遠い戦いが始まるかもしれないからね」
(今回の戦争は人間の勝利で終結した)
(これは喜ぶべき事態であり、そのために戦ってきた)
(しかしこれから…この戦争以上の血が流れる事態を引き起こしかねない勝利…)
(天を仰ぎ、そして炎が上がり始めた山の方を見ると側近に囲まれ、奥に入っていった)

「ふーん…ここは一度引いて欲しい、ねぇ…」
(チアキとシノブが陣に戻ると、ケーカのいる本陣に通された)
(中は慌ただしく側近たちが駆け回っており、山の向こう、魔物領の地図も広げられている)
(今、テオドルスからの使者が来ていて、盟主の考えを伝えているところのようだ)

「あら、ふたりとも、おかえりなさい、無事で何よりよ…」
「チアキは敵のNo.3を倒したみたいね…お疲れ様、報酬は弾むわよ」
「シノブはどうだった?戦場の経験は?そこの騎士様から学ぶものはあったかしら?」
(二人の姿を見ると立ち上がってまずいたわって)

「せっかく敵を倒したのよ?こちらとしては戦支度に兵への給金」
「更には死んだ兵の遺族への年金もあるのにこのまま帰れというのかしら?」
(横では早速侵攻案が提示されている、山を迂回…あえて他の軍と違う方向から切り取り)
(更には魔族同士の対立を煽り、消耗させた上での傀儡樹立など次々に意見が出ては議論され、改善されていく)
(地図によると早速ラズィの歩兵たちとこの近辺に領地を持つものが競い合うように進んでいるらしい)
(一方征誅騎士は既に姿を消したようだ)

【このまま流れで…終わりに盛っていって大丈夫だと思いますっ!】

630チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/19(月) 22:52:31
>>629
…ええ。戦果としては十分だと自負するところだけど、あまり後味の良くない戦いだわ
(本陣の天幕に入ると早くも戦後処理というか今後の侵攻と占領のための動きが議題に上がっていて)
(ケーカの労いの言葉にも何も心が動くものもなく、疲れた様子で小さく頭を振る)

つまり…何か奪う価値のあるほどのものがこの辺りには築かれているということね
まあ、知性のある魔族たちがいたのなら、ただの未開の山野ということもないのでしょうけど…
(地図を周りの者達と同じように睨みながらぽつりと呟く)
(おそらくは暴れるだけしか能のない魔獣の跋扈する山岳地帯というわけでもないのだろう)
(魔族たちにある程度の知性があり、社会的な基盤を築いているのだとすれば占領する価値は高い)
(最悪、捕まえて奴隷にしても…というところか)
(征誅騎士たちは引き上げたようだが、あのならず者の寄せ集めのようなラズィの軍が功を競って進んでいるようで)
(おそらく今頃前線は血みどろの修羅場となっていることだろう)

……ケーカ。報酬は弾むと言った言葉に嘘はないかしら?
(しばらく目を細めて地図を睨み黙考して)
(視線を図上に留めたままで、まだ議論の最中のケーカに声をかける)

【ええ、了解よ。それではこのままいかせてもらうわね】

631シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/19(月) 22:59:46
>>630
「あら?魔物に同情でもしたのかしら?」
「そうね…それ以上に、今まで怯え、震えるだけ…」
「せいぜい防衛戦をはって侵攻を遅らせるのが関の山だった人間が完勝した歴史的な日になるかもしれないわよ」
(そうは言いながらもどこか冷笑的な表情を浮かべている)

「さぁ、どうでしょうね?たとえ未開の山野でも魔物料にしておくよりは、というのはあるかもしれないわね」
「ええ、そうよ…もちろんあげられないものは多いけどね」
「聞いてあげる…何がほしいの…?騎士様ともあろうものが…」
「いえ、意外とホシがりさんなのかしら?」
(椅子から身を乗り出すようにした語りかけてくるケーカ)
(目を見開き、口を釣り上げ…よっぽどこちらのほうが魔物らしいかもしれない)

632チアキ・ブラックリバー ◆YUZU.K.0NE:2018/02/19(月) 23:21:47
>>631
…今まで防戦一方だったのが、ただの一度の勝利で形勢の逆転とはいかないと思うわよ
勝ちすぎて深みに嵌まらないようにと、忠告だけはしておくわ
(ケーカは決して愚鈍な人物ではない。いや、むしろその逆だ)
(それでもテオドルスとは見えているものがまるで違うのは生来の気質の違いか)
(いや、或いは自分の才能を頼り、そしてその結果として勝ちを得ることに馴れている故の慢心なのか)
(…冷笑を浮かべる彼女にこの言葉は届くだろうか?)
(周りにいる他の将軍や参謀たちは、何を馬鹿なことをと言わんばかりの表情でこちらを見ているものまでいる)

……別に。そこまで期待してもらって悪いのだけど、特に珍しくもなんともないものよ。他愛もない俗っぽい望みね
領地を。場所は…そうね。ここの平野一帯を
敵のNo.3を討ち取った手柄に見合うだけのものを要求するわ
まさか仮にも手柄を立てた侯爵家の出自の騎士に金貨の一袋ほど渡して返すなんて、そんな真似はなさらないのでしょう?
(なるほど。どうやら欲のない人間だと思われていたらしい。それはそれで、嬉しい評価ではあるのだけど)
(口にしたのは領地の要求。勝ち戦に参加して手柄を立てた貴族の要求としてはありふれすぎていて)
(何を言うのかと目をギラつかせていたケーカからしたら、肩透かしかもしれないような俗っぽいもの)
(地図に書き込み囲った一帯は、これからケーカの軍勢が進行する先に行き当たるだろう開けた平野地帯)
(山々の間にあってそこだけ開け、程よく川も流れ込み、比較的に肥沃な土地だろうというのが地図からでも伺える…そんな場所)
(要求ついでに自分の手柄と、そして身分まで持ち出す俗っぽい交渉)
(そう。仮にも侯爵令嬢。身分のあるものに報酬を贈るには、それなりのものでなければ逆に与えた側の名に傷がつく)
(農民上がりの兵卒がまぐれで敵の首級を挙げたのとはわけが違うのだぞ、と)
(言外どころか露骨に口にして要求し、周りの側近たちが自分の取り分が減りそうだと、肩をすくめるのを無視しながらケーカを一瞥して)

633シノブ・クドウ ◆NU1WMNPWX6:2018/02/19(月) 23:35:46
>>632
「ええ、その通り…これからも戦いは続くでしょう…」
「だからこそ、すすめる時に進んでおかないと…」
「今切り取った領地は、また取り返されてもゼロに戻るだけ…」
「だけど、このまま下がって、またここが洗浄になり、もし敗北したら…」
「この後ろの、数千、いや、万単位の人間が住むあの都市が焼かれるかもしれない」
「そしてさらには…」
(ケーカとしてはすこしでも領地を切り取り…そこを防衛戦にしたいのだろう)
(山を城塞に改造すればより長い時間耐えることができる)
(そうすれば避難も、そして戦力の集結も可能だろう)

「ふーん、いいわ、しかし採算は取れるのかしら?」
「魔物の出る面倒な土地になるわよ?」
(すこし驚いたような表情を浮かべるが、再び冷笑的な顔つきに戻る)
(側近から、そこを通らねば侵攻が難しくなる、と言われるが軽く手を振って答えて)

「そして…どうやら私達をこれ以上進ませたくないらしいわね…」
「ね、どこぞの使者さん…良かったわね、お友達が増えて…」
(テオドルスの使者に笑いかけるケーカ)
(しかしその瞬間、空気が一変する)
(にこやかながらも部屋のあちらこちらから殺気を滲み出させている)
(そしてケーカのこの余裕、あの魔物を打ち倒した騎士に襲いかかられても対抗する手段があるのだろう)




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