[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
| |
( 小説書きます! 無限組 )
4
:
みるきー
:2014/03/30(日) 21:52:44
¨
" なあ〜 、ヒナお願い一緒に入ろうやあ ! "
同級生で昔っからすばるに弱い俺達2人は
何故か軽音部に入ることになった。
最近よく一緒に居る大倉と一緒に学食に来て 、
バンドの話をゆるーくしてた。
楽器なんて出来へんし、歌も上手くはない。
でも入ってもうたし、バンドメンバーも
居るから少しでも何かやらなあかんなあ、
そう思ってたら俺よりも長身で年下で
王子様みたいや、とか女子たちに騒がれとる大倉に
「 信ちゃん器用やから、キーボードとか出来るんちゃう? 」
なーんて。
あいつが最近はまってるメロンソーダを飲みながら提案された。
まあ確かに、メンバー誰もやっとらんし ..
「 やってみようかなあ 、」
頭の中で言うてたことは気付いたら口から出てて
「 本間に?応援するわ! 」
爽やかに言われて、その時の笑顔が
めっちゃ輝いててドキドキしたっていうのは、もちろん内緒の話
「 .. それで? 雛はキーボード本間にやるん? 」
そんな昨日の話をとりあえずヨコには話したら
本間に?とかびっくりした顔されて、少し心外やった
俺が楽器やるとそんな顔になるんか!!
「 いや 、雛やで?
俺と同じくらい出来へんやん! 」
思ってたことがぜーんぶ顔に出てたらしく
くすくす笑いながら言い訳される。
「 んは 、雛ちゃんそんなほっぺ膨らませんなや
.. にしても 、雛って大倉に甘いなあ 」
「 へ? 大倉に? 」
「 まあ 、雛は天然やもんなあ 、 」
またくすくす笑うヨコに何だか腹が立ってくる
俺そんなに天然ちゃうし !!
「 大倉のこと好きなんちゃう?
あ 、職員室行かな ! また後でな ! 」
大倉のこと好きなんちゃう?とか聞かれて
はあ!?と大きな声を出してしまった俺のことなんかに目も呉れずにヨコは立ち去っていった。
大倉に言われてから放課後に1人残って
キーボードの練習を始めるようになってた。
さっきまでいたヤスもすばるも
今日は何や服買いに行くー、とか言うて居なくなってて
練習も何となく飽きてきて、この間ヨコに言われた
言葉ばっかり頭の中をぐるぐる巡ってて、
" 大倉のこと好きなんちゃう? "
あんなのヨコに腹立てた俺から逃げるために
とっさに言うた冗談なんて分かってる。
でも 、確実にその言葉から意識するようにはなってて
少し うわの空 な自分が恥ずかしい ..
_____ ガラッ
急にドアの開く音にびくっとして振り向くと
さっきから自分の頭にいた大倉が立ってた。
恥ずかしくなって思わず振り向く。
.. 何で今俺しか居らんねん !!
「 あれ、信ちゃんも自主練?
おれもやで〜 」
俺が振り向いたことなんて気にせずにのんびり声をかけられてほっとする。
あー、よかった。もう俺帰っちゃおうかな。
どうしよ、でもここで帰ったら2人で居るの嫌みたいやん ..
「 .. 信ちゃん 、」
真後ろで聞こえるいつもより低い声にどきっとして、恥ずかしい、でも顔、みたいな
「 あかんで、いま振り向かんとって 」
いつもより情けない声と同時にふわっと後ろから抱き締められる
「 ちょっ、大倉 ..? 」
どきどきしながら声を掛ければ、更に強く抱き締められて頭が廻んなくなる。
「 なあ、信ちゃん。どうして抵抗しないの? 」
掠れた声で聞かれて、はっとした。
ああ、そっか。最近よく目で追ってるのも、
うわの空でぼーっとしてまうのも、全部
「 大倉のこと好きみたいや 、」
耳元で大倉が息を飲むのが分かった、
それが何か恥ずかしくて一気に顔に熱が集まってくる
「 信ちゃん ..、 」
横から顔を覗き込んで来る大倉から顔を逸らして、
「 信ちゃん、俺の目ちゃんと見て 」
体を離されて向き合って目を見て、
" 好きやで " 口の動きだけでそう伝えられて。
俺も好きやで、何でそんな涙目になってるん、
何で俺なんか好きになったんや、とか言いたい言葉は全部
そのまま近付いた大倉の唇に奪われた。
..
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板