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【安価】やる夫は誰かのために戦うようです【R-18】

1 ◆x0SRSoJXe.:2018/11/18(日) 22:14:42 ID:NOfdPGR20

   ∧ `i¨ヽ   i   i  γ⌒ヽ`i¨ヽ `i ̄'`| ̄`ヽ.  .i\ i\
  _/,,∧ ├く    ∧ .∧ {{   }}|-く. ├一.|    }  .| | ヽ| .:iヽ
. _/_   ヘ_jL \__/ ∨ ∨ヽ、__ノ jL \」__.,イ!____ノ   | | .:| | ヽ
                    γ⌒ゝγ⌒ヽ `i¨ヽ `i ̄'\‐┘ー, .| └─:\
                   {{   {{   }}├く ├一. ¬┌ .:| ┌─'′\
                    ヾ、__.イ ヾ、__ノ .jL \」_イ   j_.L._j__L      )\

●この作品は株式会社フロム・ソフトウェアによって平成18年12月21日に発売された、『アーマード・コア4』の二次創作作品です

●原作との相違点も多く、作者の知識の至らない点は自己解釈によって補われています。あらかじめご了承ください

●この作品はフィクションであり、実在する人物・地名・団体とは一切関係ありません

1618 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/05(木) 21:34:48 ID:tdjKg7iM0

           /;;;;r' ̄´      ` ̄ゝ、;;;;;;;;;;ハヽ
          /ソ´              (ヘ;;;;;;;ハ)ハ
         //´      /             (ヘ;;;;;;;|) ハ
           レ'         /|   ヽヽ ヽ    (ヘ;;;;|) ハ
          /      /   /│    |_\|__|__ (ヘ;|)) ハ
          l    /  l | |   r'|   | ハ  ` ((!!))   |
          |     | | 」-ト、ト、  |   _x===|   }((ト、ヽ |
          |    レ|´| | | ヽ |  rテ´   | / ハヽ__」〉|
        _| |    | | |_==ヾ、 ∨        |/ / {{ ̄ ̄||
      〈l ̄〉ハハ \\x゙     ,        /// / llヾ〉 |||
      ヾ_'-'∧. ヽ \\      _  ノ     jノ ,イ /| ll |ヾ_ |    /       ねえ、たまには部屋にばかりいないで、
       /||ゞ´∧ \_\ゝ          /// | {{|  | |    /;;;
        //´|| 〉〉、_ ヽ ̄ヽ、        /イ‐,,/  ゙|  | |∧/;;;;;;       身体でも動かさない?
     //   ゙ |_| /\\_|` - -、- < ̄;;;;;/l   } /`│_;;;;;;;;;;;
      /\ー─-、 /  / ̄/|   ||   |;;;;;;;|;;;;;;;;;;;//|   |_/;;;;;;;;| ;;;;;;;        「そんなの、どこでするんだお?」
 ____/___〉;;;;;;;;;;;;>'  /  /l l/ ||  |;;;;;∧;;;;;;;;;/_ |  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;;
__ゝ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;// /| /-ト─--' ̄\/ |ヽ;;;/  | /レ';;;;;;;;';;;;;;;;;;;;| ;;;;;;       スタッフ用のトレーニングルーム。
_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/イ /;;;|/;;;;;;;;;;;;;;;/》/    \  《 レ'/;;|;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;;;;
>;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;| |;;;;;;;;;十、/ヽ-へへへ/ ̄《/;;;/;;;;;;;/;;;;;;;;;;<´| ;;;;;;       なのはが融通を効かせてくれて、
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| |;;;;;;;/|´ 《ミY≡》)    《/;;;/;;;;;∠;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈 ̄ ̄
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/|;;;;;;;;;;;;レ/;;/;;;/   ゞ===゙´    《/;;;;;レ'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\        一日貸し切りにしてくれるそうよ。
;;;;;;;/|/   |;;;;∧__{;;;;|;;;;;/)          《/;;;;;;;;;\;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
//    / ヽ/く;;;;;ヽ |;;;;|》     |/   /  《/;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
  |   /   /  ヽ;;;;;;;;;;;;;|》ヽ  |   /   《/;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;〈

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前回戦った大量のネクスト機のことは、お互いに話題に挙げなかった。
あの時、レーダーには五十機以上の敵ネクストが表示されていた。
ただでさえ確保が困難なAMS適性保持者を、あんなに揃えられるのか。
ブライドルに登録されている正式なリンクスですら、二十五人だったというのに。

疑問や違和感、不安は絶えなかったが、口には出さなかった。
与えられた束の間の平穏を、少しでも揺らがせたくなかった。
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1619 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/05(木) 21:47:18 ID:tdjKg7iM0
               ____
             /      \
           /   ⌒   ⌒\     じゃあ、明日にでも行くかお。
          /   ( ●) ( ●)ヽ
            l      ⌒(__人__)⌒ |    今日はもう夕飯食べて寝ないかお?
          \     ` ⌒´   /
          /             ヽ     お腹も減ったし、疲れちゃって。





   {ilililililillilil/ノ /   /      ヽ \
   {Ⅶilililili/ノ  il   i    ヽ   ハ ',
   {Ⅶil≦イ  il  .il  ト、   i    V
 _,彡イ 水 ̄ミヾ=.il  .il  ハ   ヘ  i .il
イイ  //ハヽ  //   il  i ト   ハ  il il
ヾ .//  Ⅶ_/ il  .升 | リハ il リ イ 丿
 .Y /    iliイ.  iト  ハト>K彡' }/ イ.//      それには同意見。今日はお肉料理にしましょうか。
 //    川  .il ヽK' / ィ= / i、 il
.//     ハi.l  人} ィ匕r:j    `ー,       フライヤーも届いたし、揚げ物とか作ってみる?
Ⅵ     i i.l  .ハリ   ̄ ̄     /
illi}    il il  il il        _ _イ        あと、ちゃんと風呂と歯磨きもしなさいよ。
ilil}    il Ⅵ/ ノ       - ' ノilリ
人     ヾ≧ '         / /         
ilililゝ, - - 、 \\ r、___ /i./
ィ三三三三三ミ、ヽⅦミ=、_
三三三三三三三ミ、 \iミミ、

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企業のお偉方が全てを忘れて豊かな暮らしを貪るための物資を、
自分たちも使うことへの微かな抵抗もなくなっていた。

企業が形作っているこの世界が歪なのは否めない。
無秩序に拡大するコジマ汚染。
あっけなく消滅する巨大コロニー。
有象無象として散っていく人命と、確実に狭まりつつある人類の生存可能圏。

旧時代に見受けられていたという核戦争による人類滅亡や、
環境破壊による金星化よりはマシかもしれないが、
世界がどこに向かっているのかは依然として変わっていないように見える。

けれど、そうすることでしか生きられないのなら、そうするしかないのではないか。
たとえ辿り着く先が闇の中であっても、今だけは、こうしていられる。
それだけで、リンクスとして、企業の尖兵として戦う理由は充分だった。
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1620 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/05(木) 22:05:14 ID:tdjKg7iM0

      /    /   |   |        | | | |   | | | 〈:::〈    |::::|
.     /    /  |   | l        |  | | |   | | | l\\____丿 ノ
    /     ′  |   | |        |  | | |   l l| |  ヽニニイ
.    ′l       | || |        / | ノ 厶|-/ 十| ┼- 、// |
   l l|    l     |  |||     / .|イ´ / / ― トL|  //  l|
    | l |  l |     |  |||    l ′ ノ/  //___l/l |  l:::|   l|
    | | |  | |     |  || >、  | | /    彡===キ≦ |:::|  '|      電気消すわよ。
    | | |  | |     |  |/ へ\ | l            |l|  |:::| / |
    | l∧  ||  |  |、/| l/   __             |||  \〉  |       「ああ、うん。おやすみ、アリス」
   ヽ  \||  |  | ヽ〈   彡'" ̄            l||  /|   |
   |::::|\|::l├ヘ、 、l  \ 〃                ||  ' |          ええ、おやすみなさい。いい夢を。
   |::::|  レ\ | \\   ∧ //// ヽ            l |   | | /
   |::::|   | |l | ` \ トヘ          _,. (    ノ八  | |./          「夢かお……今も、なんだか夢を見てるみたいだお」
   |::::|   | | l|   |l| \      - ´        ヽ| |′
   └┘   | |∧l   |||    ト                   二|           そう、かもね。暖かくて、優しくて……素敵な夢。
         八 | ヽ  ||l    |  |>  .     _  ´ //..::.:|
          \  \ |リ    |  |     `T爪_//..::.::.::.:|           じゃあ、明日になったら、二人で夢の続きを見ましょう。
               \    |  |      |>〔]‐< ::.::.::.::.:/
                   ノ  |       /イ/^l ト、\::.::./             ほら、寝るわよ。

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許された時間は、あまり多くはなかった。
与えられた平穏も、残された命も。

だからこそ、それがどうしようもなく大切に思えた。
失いたくないと、泣きたくなるくらいに。
それが少しでも永らえるのならば、喜んで企業の意に沿おう。

食事や入浴などを一通り終え、寝間着に着替えると二人でベッドに入った。
普通の男女であれば、褥を共にするというのは相応の意味があるのだろう。
だが、こうして二人で一緒にいるだけで、なんだか胸の内が一杯になってしまって、
アリスが積極的にそういった姿勢にもならないからか忘れてしまっていた。

なのはにもそう伝えると、苦笑されてしまった。
「恋人なんだし、そういうのもちゃんとしなきゃ。
何も知らない子供のおままごとでもないんだし」と
なのははぼやいていたが、これはこれで満足だった。

電気を消すと、ベッドに横たわったアリスが身を寄せてきて、そっと唇を重ねてきた。
その感触だけで、全てを忘れられる気がした。

いつ終わるのか分からないのであれば、せめて終わるその時まで、
優しい時間で満たしていたかった。きっと、彼女も同じ気持ちだと、そう思いたかった。
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1621 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/05(木) 22:05:30 ID:tdjKg7iM0

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                                   □

                               ・

1622 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/05(木) 22:38:24 ID:tdjKg7iM0

  く::ャ1/i     _」 L!L_j_  ! | i  / / _j_」 Lハ
   \;ィ个:   | i |_┼十_` tハハ/}/丐弍孑}厂i
   / //|i   l 丐夾禾r'`         ゞこ.ノ-' |
     {:{ j:{    ヽ ヽこ:ノ '               ,
   i j/ {:l    、\                厶'
   |   jノ    ヾ厂丶      `      / ,        ねえ、やる夫。
   |   八  \ ` 、   u.  -‐        //
   | ′  ヽ.  ト  \             イ爪        「なんだお?」
   |/       ハ   '.\ :j`jr . _   _ . ´ _」{.| }
   i !      ,小   {  i !」≧ァ⌒7不ミ く7/,イ|         あなたが今使ってる歯ブラシ、私のなんだけど。
.   从 , -=ニニ=ミ  '. 川/《 (ノ ィ介x. ヾ> 》ハ
  厶イ/////////ハ (才7//777//イ//7ァ=/,{_j         「おっ!?」
//////////////∧ (>v/////// !///////人
////////////////∧ ト(>v///// }///////厂         白いのがあなたので、黒いのが私のよ?
/////////////////ハ '. `(>v/  ムィノvフー'
/////////////////}Z  r‐z_/{  _rヘV⌒L「{_r          「ごめん、本当に……」
/////////////////ヲ /》 `7:j⌒7 }:i   '/ ′





 / ,ャ"//////>tィt元_天_y、ッ///ヾ<)
.´ ,ヤ////>tノ`´   /    、 ` tミ//ヽ
. ャ///>八)   /   /,     ',   ヽ`ミ∧
ヤ//>ノ  /,   ,/   //.     , '  ', `ヾ
///>)  .{,'   {{  从        i} ',  ',   ',
//八)  :|{  イ{  ハリ .l      }|  } i :ii.   ,
/八)   || :从  { { !      リ ,' | l .||    ',
/{ | .l   从 ハハ  ', ハ}     ./、ハ 从 }},  i  ',
/|  {  弋7寸ハ弋从``リt‐"  / }7寸ハフ } ,'   }
/|  ',  _,rャf乏云下、   リ / /,ャ禾,/ :/ /   ,'      べ、別に怒ってないから、そんなに頭下げないでちょうだい。
/|  ' ,  弋込じク、ゞ }/  イじリ ノ, / /   /
/! ヽ \ ミヽ //        ´〃 j/ /  /        気にしないわよ、もう。
/ハ  〉、 \ヽヽ、           ,イ/  ィ
∨辷マイヽ  ヽヽ ゝ u.    '  -=彡 // |
! | ̄八  >、 \`゙ -t_― ァ  /-=彡|   |
、_ゝ j ヽ   ヽヽ ゝ、     <i }   | ! l  {
"´ ̄ ``ミ、  \  > - ´ リ/  /) l  ',

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朝になり、出かける準備をしていると、ちょっとしたことが起きた。
歯ブラシを間違えてしまったのだ。自分のではなく、アリスの歯ブラシを咥えている
ところを洗面所で指摘されてしまった。

やはり人と人が暮らすというのは大変だ。
元からアリスはかなり行儀も良く私生活も乱れてはいなかったし、
やる夫もなのはから厳しく仕込まれただけあって相応の常識はあったが、
それでも小さな問題は起こった。

たとえば、朝はやる夫の方が弱かったりする。
堅い地面で寝ることに慣れすぎて、ベッドで寝るとどうしても熟睡してしまう。
大抵はアリスが朝食を用意して待ってくれていた。

一応、家事は分担というよりも、二人でいる時は手伝い合いながらするという
ことにしているが、やはり負担はアリスの方が若干重いように思えた。
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1623 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/05(木) 22:44:09 ID:tdjKg7iM0

     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \     ねえ、アリス。
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /      「なあに?」
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |        なんでこの部屋って、サニタリーグッズがないんだお?
  \ /___ /





                -r=y=y=y、、
               /z〆..::::::::::{f勾::::::..ヽ
              /x<..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
            /.f7.:::::刈ー'^ー'^ー'^ー'ヘーマ}:::ヽ
.           / xリ::xFノ l   l .l  .l.  l   マヘ
          / {{l::/ノ .i .|  ll | l| |! |  ! | l|   ハ
.         / {{:/ノ  l .l l l l || |l |  | | l| ! llハ
        /  ィリ{ l| 十 t .⊥l l| ハ.} , ィ 千 l l| .|
.       /, .//|:}トヽlヘlr=tzぅミヽリ リj 斗 T7/ハ l、           ……私とあなたが恋人でよかったわね。
  .、   .// 〈〈_}小ノハ ヾ弋ン`    ゞ ' 〃イ リヘヽ
  l:ト:. // 〈.{ /ハ、}.〉\__       '  u イ / l .l::|//           「どういうことだお? やる夫はただ、なのはさんにそういうのも
、 ヘ!:V./   ゞイ 1トム‐イ \ 、-.. _,  // / l.l:}.1   ._
i;\ヽ;i〉./ _〃∠ノ1 / }| ノ1 ヽ  - イ / / /千1!|Yチi;i;i;i卞z,,_     気をつけるようにって言われてたから、そういえばって」
i;i;i;i;Y// //⊥ー |||_ノ´  } ヘ.:::::´:y:::ム/ / /ム!|:!||;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i≪_
i;i;i;i;i;{/ 〈〃::::::ヽゝン⌒   ,、 Y`ーt:::/イ〃/::::\トi;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;≪,   いやいや、私が相手じゃなかったら殴られてるわよ。
i;i;i;i;i/  ノ:::::::::::::::≧ x _, -、く \ヽ }|´__ //:::::::::::::\i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i;i;/   /::::::::::::::::::::::::〈 \ 「 ヽ _  く. l ||:::::::::::::::::::::::::l;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
i;i/_ 、|__::::::::::::::::::::::ヽ__,. -< ヽー"' ||:::::::::::::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
 l:t- 水ー::l:}::::::::::::::::::::ヽ \ ` _>--ハ才1::::::::::::::/i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;
 |:|/ィ|トヽ:l:l::::::::::::::::::::::::\ へ__> ヽ   |::::::::::::/;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;i;

1624 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/05(木) 22:49:44 ID:tdjKg7iM0

   // /  /   ,/ /   ,,イ/// /\;_:!::| ! ヾ::!
   Y | /!    ! /  _∠/-/ ナ /─ ,//!:| /  j:::! /
     i ! |   |/ ./ //  _j/   //.|::|''  /ヽ:ヽ|
     ゞ! \  i! /i ,ィ';-f='j〆   // /::|  /  !:::||
         \|::/ "/:/ /     j/  !:::|  /,//j/
          ,. ゝ'  ´ ̄´"     / ,イ! :| ,,/ イ/
       ,.                / / | .::|/ /
        ヽ              /,/ イ',l :::|'' /
        i         // ,ィ " | | :::| / j !        ……必要ないのよ、私には。
         !`      ,/-ー "'   | /l::::| /  i |
        丶     ´        // `"'j/  | | /       ほら、さっさと支度なさい。
          `!           //  /:::|   | | |
          !           //  /|::::|   | | l        のんびりするのとだらだらするのは違うわ。
          `─ -. 、.._    //  / j:::/l  .| ! l
                 ̄ ヽ//  /  |:| |   / ゞ
                   //. / ,,イ| |   |
                _., -/" / // / |   |
             /::/''// /: : j / ::|   |
            /:::::/ ,/ / : : : /メ:::::|   |
            \::::::ソ ./: : : : . //::::::|   |
    ____      /イ: : : : : : : //::::::::|   |
   /      ̄ ̄''メ── ----//:::::::::::|   |
   |         /// : : : : :: // ::::::::::::|   |

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他にもある。
やる夫は集団生活の経験はおろか、女性と過ごしてきた時間も大してないため、
デリカシーに欠ける部分が多々見受けられた。
とにかく、無知だった。ありふれたものや、何気ないもの、何もかもが未知だった。
そのため、アリスを時々驚かせてしまうこともあった。

少しずつ、気づいた時にでも直していければいいと思っているし、
一度やってしまったことは繰り返さないように気をつけてはいるが。

いくら恋人同士と言えど、相手に何をやっていいというわけではないだろう。
同じ空間で生活している以上、互いの快適さを維持する努力は大事だ。
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1625 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/05(木) 23:14:18 ID:tdjKg7iM0

                  .....-──-..
            /:.:.:/: : : : : : `丶、
              ,::´:.:./.: :|: : |: : : : : : : }:.、
          ./:.:.:.:./ : | : |: : |:i : : : : : ;' : :.
        ,/:{.:.:.:/: : :.|、┼‐从: : : : :/: : : |
        |:∧.:.「|: : :.| 灯苳 \:⌒ト:/ : |
        |: :∧从: : :|゛゛゛   ( 苳レノ: :
        |V| : V: \ト     '′゙゙゙ノ: : /        へばるの、早いわねぇ。
         -‐┼升: :| 、u.  rァ  ーL/
      , ´     /:./| : | \  ー   イ : ト<⌒ 、       「あ、アリスだって、もう寝っ転がってるだけじゃないかお」
    ′   /:./^|;从   `ァ≦/ |: :,' } ヽ入
    j|   |i / : |\    /, /: ′〈ィ/  |  {r'~       私はいいのよ、ノルマはこなしたもの。
    |    |/: : :|  `''  -‐'゛/ : | ′   ,′|
       / : : :         /: : :.|/   /   ',         ほら、頑張りなさい。バーが傾いてるわよー。
   ′  /: : : :|   丿  /: : : : {   /ト、_ ',
      /⌒: : |  /   /: : :'⌒:i   /: :∨/ヽ ,        
   ′  { : : : : :、 { /: : : : : : }  ,: : : : ∨∧ |
    _弋: : : : : `‐''゙: :/: : : : : :/   ,': : : :.|: |/∧|
  |-  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`''ー--‐く   ': : : : :|: |///|
 / ̄        ___         ∧ : : : : _|//
 / /   / ̄/⌒ヽ | |、、     ノ-─=≦
 LLL/、__/_(_\)ノノ)  ̄ ̄

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
トレーニングルームは予想以上に広かった。
無機質な白い壁に覆われた空間に、深い青のマットが敷き詰められていた。
壁のところどころには鏡が埋め込まれており、天井から注ぐ照明が眩しかった。

間隔を置いて配置されたトレーニング用の器具には見覚えがあった。
養成所にも似たような設備があったからだ。
ただ、やる夫は跳んだり走ったりするのはできたものの、
重いものを持ち上げたりするのは苦手だった。
その証拠に、栄養失調が改善された今でも、体つきはどちらかというと細身だ。

「あ、アリスは、こう、筋肉質な、男の人が、いいのかお?」

PDAのアプリケーションが算出したノルマを必死にこなし、
先に休んでいたアリスの下ヘ行き倒れ込むと、息も絶え絶えに聞いてみた。
紺色のウェアはじっとりと汗ばんでおり、寝ころんで膝を揺らしながら、
アリスは小さく唸った。

「別に、そういうわけじゃないわよ。私はどちらかというと、むさ苦しいのは苦手。
ただ、たまにはこうして運動したりトレーニングしたりしないと、体は鈍るわ。
ま、私は結構代謝がいいから、気が向いた時にするくらいだけど」

銀色の髪は湿って重く垂れ、アリスがそれを鬱陶しそうに掻き上げる。
確かに、アリスはこういった設備の利用頻度は高くはなさそうだ。
他の女性が聞いたら羨みそうでもある。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1626 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/05(木) 23:28:29 ID:tdjKg7iM0

                          ____
                        /      \
                       / ─    ─ \
                     /   (●)  (●)  \
                |      (__人__)    |      うーん、なんだかお腹も減ってきたお。
                 \    ` ⌒´    /
                   ヽ、       /        丁度お昼だし、部屋に戻ってご飯にしないかお?
                       \     /
                     ノ _.ノ            ……アリスと暮らすようになってから、お腹が減りやすく、
                     ( .(
                      )ノ              っていうか、ちゃんと胃が動くようになってきた気がするお。
                        ((
                         ノ                「いいんじゃない? とりあえず、死んでないでシャワー浴びてきなさい」
              / ̄ ̄\/ ̄\
                / ̄ ̄ ̄`.  \    \
             /           、    、
           /           i     l
        _/ 、  ,イ            /
       (     )_/______ノ__ノ

1627 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/05(木) 23:46:06 ID:tdjKg7iM0

                  ,. -ー' 二二二 ー- 、
                 //: ̄__:::::::::::::::: ̄`:::ヽ
                 /〃'::::::/´ノ〉):_ノ_ノ::::::::::::::::::\
              //´::::::__,ィ:ゝ-':__,:::-──- 、::::::::::ヽ
              /゙::::::::::/ ̄ ̄\ ヽ\  ヽ \::::::::ハ__
              !:::::::/ i     ヽ ', ヽ  \ ヽ>,仁》
           _ |::::ハ  ',      i }  ! !  ',<ノ||\
           《ニハ_ゞ、 \ \    ! ||  | |__ || l | \>
            ソ|| \\ \ \   | .从,ィ匕Lィ|| | | 〈´
                 | '、 \\,>≧ゝ, |/ /,ィヌニミ、|i | l  |        ねえねえ、こんなの買っちゃった。
                ハ \  `卞代ツミ ヾ′   ''' / //   ト、
        .       〈/|:} ヽ,\  \`¨´  、     / // /  l ヽ      
               //|  |\\, __>   - ´  イ!// /   !   〉
.              /ム'〉 「`:::ゝ,\_ ≧ュ,fヽ_ .ィ─ヘ,ィ l   |l /
         .    /:::::|  |::::::::::ヘ   !:::::::l |::::ハ;:::::_:::::ヽl   l|/
             /::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/  ∨ }/::::/ / ハ`ゝ
.         ./!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ーく /_」:::/ / /::::ヽ:::ヽ
     ,// /ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ヘ!   ̄\ヽ)=::、/ /::::::::::::::::::::::::::\  
    .// // 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ `入_  ゝ}_ソ/`´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
   /´// / /|::::::::::::::::::::::::::::::::::(\__  ̄Z_r、_「| ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
    // /  // ヽ;__::::::::::/:::::::::::::::〔 ゝ,>、  _,ィ'7´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ、
   .{′ /  //  / | |  ̄`斗、:::::::::::::::\r 、  Y  厶ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ   )

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
部屋に戻って一緒に昼食を作って食べて、疲れたので昼寝をした。
特に深い意味のある会話もせず、熱々のグラタンを食べて、
乾燥機で温めた布団の中に二人で潜って、気づけば眠っていた。

なんてことのない、特別なことなんて少しもないのに、
やる夫もアリスも少しだけ燥いでいたような気がする。
静かに、心のどこかで、燥いでいた気がする。

起きてから乾いた洗濯物を畳んだり、空腹を覚えた頃に夕食を済ませたり、
そんなことをして過ごしている内に壁に架けられた時計の表示は23時を示していた。

そろそろ寝ようかと提案しようと思ったやる夫に、
アリスはいつの間にか取り出してきた大き目の瓶を両手に持って浮足立っていた。

「それ、お酒かお?」

「ええ、別に好きってわけじゃないし、むしろ飲んだことすらないけれど。
ちょっと興味でね。一緒に飲みましょう?」

「やる夫はまだ十八だお」

「いいじゃない、少しくらいなら平気よ。咎める人なんていないわ」

悪戯な笑みを浮かべながら、アリスは手の中の甲羅のような意匠が施された
瓶を抱きしめた。中で琥珀色の液体が妖しく揺れている。

まあ、この際細かいことはいいだろう。
少しくらいやんちゃをしたところで、なのはにバレたら怖いくらいだ。
そう思い、やる夫はキッチンに向かうとグラスを二つ食器棚から引っ張り出した。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1628 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/06(金) 00:02:31 ID:R/TfEzrs0

                   // ̄ヽi /,.≦::ー<:::::銀_ <::ト、ゝ┐_,ハ
               r_ ニニニj::::::二ニニニyzzン、_, ハー=ミ:::::ュ\ヽ >_}} ,
                 _j::ー':〈≠,:/  ̄        ̄乂zz<::::::}ヽ:. <,Y ',
                  //// テ'                `=r、:::ヽヾ,´ ト '
                </ /::/=チ /                乂_寸ムi=《  l
                   // ,.:' '                   ((_∨ム=)) l
                     {:/' i                      ', ̄{_V 7_i__
                    / ' l    , .!   |   .l        ,'   ,  弋ト==、jム
                   ∠___|  '   |,ハ   !, | ,'| !   ハ   |   }::ィム.、]::{
                /二二二 {  ',  .ナ十イト ュ' :i |   '|i.   i  ハ:ニ::ムト、::', 、
       ,.............../二二二ニニム i }ヽ ト、 ',|{ | | /:   / |∧  }    ト=::::|二Ⅵ二二ミx
       ,'二二二二二二二ニ=ム} リ   ` =zヾ }' !  /´¨1''メ、 ,'  :|,ム }:::}二二二二ニ |
.     _{二二ム二ニニ{二二二(j | ,ハ xx      ′}/ 、/  ',   } ' リV ):7ニ/二二二ニニト .,
   ,xく二二二ニムニニ',ニニニ/ j |  ト、            ` ==zY  /  Y:二/二二ニ/二二ニ\
  /二ニニニニ二ムニニ,二二厶イ | ,ハ          、 xxx ノ  ノ ノ二{ハ ,r┐ ̄>=< ̄ヽ、
。゜=, '´ ̄ ̄` -(: ; \__',二二(_, 、l / ヘ、  、   _ =ミ >=ニ_r'__ーv't=-二ニ}ー' _,.='´ヽ ̄ ̄` 、
二/ ー── r─'ニ=──(::===彡' フY< >- `¨    ヽ\`ー-y  ` ー=ミ、  ̄`  、  〉  - 、_
ニ!   、_  ,'        f´_  -- j¬ ´      、 ヽ ヽ,\(__  __    r'         乂
/ー-  ==_┐     「´   ー7、{:..       ,  ‘,  ‘,  ‘,ノ  )  ` 、 L, ___  [,  ̄`
ト、 弋¬r== ' ー── :j  __  i{:...       ,.ィ メ、 ':,  〉/---j_,.  ---- ミ     ` j
. \ ` y::、       〃   、_ rチ ,、::二=─ ´∠__ /:イ   ゝ_    ...:Y    (__     ,ハ___ユ/
    ヽ /ハ-(` <   __{{      ノ  ,==z_/            ∠__,. ' ヽ _,、_ ヽ   /
               ̄ ̄ ̄ ̄ヽ_>'´                     {  /    ゝ─ ´

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
結果は言うまでもなく撃沈だった。
蓋を開けた時から漂ってきていた強烈なアルコール臭が鼻腔を突き、
やる夫たちはここまできたら、でもそのままでは無理だろう、
とせめてもの気持ちで炭酸水でウイスキーを割ってみた。

匂いも嗅がず、とりあえず一口啜ってみたところで、吹き出しそうになった。
口当たりも柔らかくて未知の香りの良さが一瞬口の中で広がったと思ったら、
喉が焼けるような感覚に襲われた。

やる夫は半分ほどでやめたのだが、アリスはどうも意地になってしまったようで、
気付いた時にはグラスを空にしていた。

頬には緋が差し、視線が揺れ、目は蕩け、
なんだか変な気がしてくるくすくす笑いを少しの間繰り返していたが、
十分もせずに机に突っ伏して寝息を立て始めてしまった。

楽しい夢でも見ているのか、その寝顔は穏やかだった。
このままでは風邪を引いてしまうと抱きかかえてベッドへと運ぶと、
力なくぶら下がっていた腕が急に首に回された。
聞き取れないが、何やら寝言を言っているように聞こえる。

お酒は明日の朝にでも片づけるとしよう。
アリス程ではないが、自分も思考がアルコールで解され、少し頭も痛い。
とりあえず、今日はもう眠ってしまおう。
慣れない遊びで疲れ切って、何もかも忘れられている内に。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1629 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/06(金) 00:03:13 ID:R/TfEzrs0

                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
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                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

1630 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/06(金) 00:04:24 ID:R/TfEzrs0
今回はここまでだ。次回は12日の木曜日、午後九時からとしよう。

次回もやる夫と地獄に付き合ってもらう。

1631安価のやる夫だお:2019/12/06(金) 11:29:14 ID:gNNCdpKw0
お疲れさまでした
いいなぁ、同棲

1632安価のやる夫だお:2019/12/06(金) 19:12:19 ID:x2zHk4f20
乙でした

1633安価のやる夫だお:2019/12/06(金) 19:42:24 ID:iDk5X83w0
乙でした

1634 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 21:00:00 ID:X/H63uVk0

    /||ミ
   / ::::||
 /:::::::::::||____
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||  、 - ‐‐ -,
 |:::::::::::::::|,´: : : : : : : : :
 |:::::::::::::::|゙i : : : :○ ○゙i
 |:::::::::::::::|}: : : : : : : _ _ _l        ハロー。
 |:::::::::::::::||: : : :-=´_ _,´
 |:::::::::::::::||___ : : :丿
 |::::::::::::::(_____ノ´||
 |::::::::::::::(_ノ / . . . ||
 |:::::::::::::::||/    ||
 |:::::::::::::::||      ||
 \:::::::::::|| ̄ ̄ ̄ ̄
   \ ::::||
    \||






        、 - ‐‐ -,
       ,´: : : : : : : : :
      ゙i : : : :○ ○゙i
       }: : : : : : : _ _ _|
       |: : : :-=´_ _,´      ハァイ、譲治ィ。みんな元気かい。
      y' : : : : :_: : : : :i
     / : : : : : : :┌─┐      モコイさんは割と元気だよ。
     i : : : 丶: :ヽ{ .茶 }ヽ
     r : : : : :ヽ、__)一(_丿     ぼちぼち続きをやってこうか。
     ヽ、___ : : : :ヽ : :ヽ
     と_ : : : : : : ノ : :ノ
       ̄ ̄ ̄  ̄

1635安価のやる夫だお:2019/12/12(木) 21:03:37 ID:VRDnROO20
ハロー

1636 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 21:10:19 ID:X/H63uVk0

               ____
             /      \
           /   ⌒   ⌒\
          /   ( =) ( =)ヽ      (落ち着くって思うの、いつぶりだろう)
            l      ⌒(__人__)⌒ |
          \     ` ⌒´   /
          /             ヽ

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
洗面所で鑑に映るアリスの満足げな表情を見つめながら、
赤いヘアブラシを鈍色の柔らかな髪束へ通し、滑らせていく。
滑らかで艶のある髪は手触りも良く、ずっと触っていたいくらいだった。

丸椅子に座ったアリスが時折身体を揺らして鼻歌を歌っている。
こんなにしっかり手入れしてきた髪を委ねられているあたり、
アリスからの信頼を感じて、それがこれ以上なく嬉しかった。

朝が来れば朝食を摂り、昼が来れば昼食を食べ、陽が沈めば夕食にする。
家事はお互い積極的に、疲れてるときはごめんと一言伝えて寝転んだりもする。
息をしているだけの日々が、ようやく遠い昔のことと思えてきた。
やる夫たち二人は、ようやく当たり前の、何気ない、日常というものを手にした。

とはいっても、それも明日までなのだが。
既に明日からの出撃要請が下っている。

あくまでも、この日常は戦争の合間、待機時間に過ぎない。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1637 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 21:27:26 ID:X/H63uVk0

           ,' j{ニ/             /          マiム,
          ,' i{./      /   .,.′            マiム,
         ,'  j,'     /  /    ./ /  /    ,'       .',ニi}
         ,ィf芹l.    ,'  ,//i  イ   /  /i         }ニi}
           {i:i{  i    {/N'  { /i  / ./ ,'    ,'    }ニi}
            マihxl ', .ムセチ芸外/ イ./ ,/   / ./Ni/   .jニij
         i./i/i. ヘハミh、""´  /-<´ ー/ , '  /    //
         l.{i:} l  {.             セチ芸ァ ./     /
         i.{i:} i   ',              `""  /    , '只ヽ       結構、戦況も佳境って感じよね。
         l.{i:} l    ',        /           /   ,/ .i  マiム
          i.{i:} i   .ト、'.,             -<´   .,.'ヾi:i:i:ツ      敵の主戦力さえ潰してしまえれば、
           l.{i:} l   :i  :i'.,  `   =-    /     ., ' l
            i  i   :l: rfl \       <´    /  .!          すぐにでも終結しそう。
            l  l   :i: {ニh、  '   ='''"´-=''./ニヽ _  l
         j   :i   :l:ムニニY'"ニニニニニニ/ニニニニニニニ\:i
           ,'   ;l   ',////只ヽニニ>''/ニニニニニニニニ',
        /  ,iN: V. V./イ/l.//ヾ´/.ニニニニニニニニニニニ}
   >''"ニニニニh、ツ  V  V.//iV/ /ニニニニニニニニニニニニニニi
  ./ニニニニニニニニ乂   ヾ、 V./.l V/ニニニニニニニニニニニニニニニl
  .{ニニニニニニニニツ    /// i//i /ニニニニニニニニニニニニニニニニi





     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (●)  (●) \     きっと、ネクストに戦力が集約されすぎているんだお。
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /      ネクストが一機落ちれば、損害としてはノーマル一個大隊相当じゃ効かないらしいお。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |        トップランカーとなればそれ以上らしいし、そのランカーも、もう三人いなくなっちゃったし。
  \ /___ /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
耳に入ってくる戦況の情報も、最終局面に近づいているように思えた。
度重なるネクストの激突と喪失により、リンクスはその数を大きく減らした。

現在ユニオン陣営で戦闘可能なネクストは自分たちのマーシフルとロストワード、
スネークのラストとダージリンのスタリオン、国崩しやマキシマムベット。

対する企業連が保持しているのはランク1ノーバディ、ランク3ラズルシェニェ、
ランク5トワイライトクラウン、ランク7リンドヴルム、ランク8グレースノート。

企業連のトップランカーたちはアポリオンのディエゴ・ブランドーと
シュクヴァールのストレイト・クーガーを除いて健在だが、
それ以外は全滅ともいえる。
もっと言えば、そのトップランカー勢の牙城も崩れ始めている。
十位以内のうち二機が撃墜されたのが良い証拠だ。

ネクストが一機墜ちるたび、戦況は一気に進む。
歴史に語られる通常の戦争よりも、流れが速いのは当然だ。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1638 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 21:39:57 ID:X/H63uVk0

  |  |   |                       {;;i´√マ {ム  i! i! ̄
  |  |   |     |          |        ムマ/i!  {{  }ハ i! i!
  |  |   |     l    .|       | |!  |   |;;ム  |  マ  |;ハ ヾ
  |  i!   |     i    |     }}ハ|  斗´i!i! .|ヽ;;i .|  iム. マハ  \
  |   i!   i     ∨  .i!    i!/ 斗´从__リi.| ノ;;| /|  .iム ヽi    \
.  i  i!   i      ∨ i!     /ー ´ _x≦笊  |i;;;;;|/ .iヾ  iム  \
  i  i!   i!从从  ∨ i!   /   彡弌:::::ソ´ i マ;;|  | i!  i_ム\ \        ねえ、やる夫。
.  i  i!   -‐―‐ヾ. \ヾ /    ´¨ ̄    }  マ} i!∨ヾ ヽ} \ \
   i  ム     i! ,xz笊仆、ヽ/          /从{| | /、 ヽ, xzzzzx         「なんだお?」
   i .ム    ヘ ⌒弋_ソ                // / | レx≦//////////
.   } iム∨   ヾ、               ノ / .|∧/////////////        戦争が終わったら、またどこかに遊びに行きましょう。
.   | |マ、.∨  ム \     ヽ    _     /   |///////////////
.   | ! .マ. ヽ  .!   ヽ        ィ ´ ソ   / ////////////////         ブライドルの地下も、きっとまた解放されるわ。
.   | .|  ヾ、 \ }   `>x         ///////////////////
.   レ′ //// 从≧x___ へ  `≧-  __   //////////////////          今度は友達じゃなくて、恋人として行きたいの。
     //////////////// \_  // ̄////////////////////

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桜花重工の本社施設はコロニーも兼ねていて、汚染もかなり少ないためか、
かつての彼らの故国である日本を再現した人工島があったらしい。

コロニーでも企業のお膝元のものであれば、規模や規格も違ってくる。
そういった、今は亡き国の文化を再現したコロニーというのは他にもあるらしい。
IGIOでは西欧圏の、SIでは欧米諸国の、アヴィアコルは東欧圏の、
オルデンブルクは中欧圏の国々を再現したものが存在する。

アリスはポーランド系ドイツ人の血筋らしいので、
一応の望郷ということでオルデンブルク所有のそういったコロニーに
足を運んだこともあるそうだ。
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1639 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 21:49:07 ID:X/H63uVk0

   {ilililililillilil/ノ /   /      ヽ \
   {Ⅶilililili/ノ  il   i    ヽ   ハ ',
   {Ⅶil≦イ  il  .il  ト、   i    V
 _,彡イ 水 ̄ミヾ=.il  .il  ハ   ヘ  i .il
イイ  //ハヽ  //   il  i ト   ハ  il il
ヾ .//  Ⅶ_/ il  .升 | リハ il リ イ 丿
 .Y /    iliイ.  iト  ハト>K彡' }/ イ.//      私が行ったコロニーはコロニー・バイエルンっていうんだけどね。
 //    川  .il ヽK' / ィ= / i、 il
.//     ハi.l  人} ィ匕r:j    `ー,       中々いいところだったわよ。暮らしも人の心も結構豊かだった。
Ⅵ     i i.l  .ハリ   ̄ ̄     /
illi}    il il  il il        _ _イ         街並みは綺麗だし、食事も美味しいし。
ilil}    il Ⅵ/ ノ       - ' ノilリ
人     ヾ≧ '         / /           問題を挙げるとすれば、それが限られた、独占された平和ってことだけど。
ilililゝ, - - 、 \\ r、___ /i./
ィ三三三三三ミ、ヽⅦミ=、_
三三三三三三三ミ、 \iミミ、





  |l   .|  |l  | |  |l   |l l|l  l| | l | l |l | l 〃i{ / |l.  |l
  |l   .|  |l  | |  |l   |l l|l  l| | l | l |l | l 〃 ハ}  |li  |l
.  八.i |  |l  | |  |l   |l lリ ,ハ,| l |/| | 〃 l.| lト、洲  !!
 /  }l |  |l  | |  |l   |l ./ /{ |l/イ| l |l | {| 从ヾ}iヾム |
./   .|l |  |l  | |  |l   |l厶斗匕l 斗抒坏l| /l|./  } |ll  }l |
.    |l |  |l_|_|_|l   |l   l|/癶 ヾ_ン  |li/リ|  / l|ll  リ !
.    |l | ´|  | | Lハ_ヽハ. /       ||V l| ./l 从 / /       ねえ、もしも……。
.    |l |  |l  坏芯ソ            リハ′/=冬、<二三
.    |l | . 八 | ヽ                // } r仁三三k `マニ
.    |l | 人 ヽ ハ     丶    _   //  ′三三三三>--
.    |l /i{  \. {  >      ` ´   /  イ/ニ二三三三三三
.    |/ ヽ _}.|    >o。  _    //∠二三三三三三三
.    |   ∠二二|三ニ=冬=- l| } ≧=彳 /三三三三三三三三
    ∠二三三|三三三三≧ /〃⌒V∠二三三三三三三三

1640 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 21:53:57 ID:X/H63uVk0

            ___    ━┓
         /   ― \   ┏┛
       |     (●) ヽ\ ・
       l   (⌒  (●) |
        〉    ̄ヽ__)  │     どうか、したのかお?
.     /´     ___/
     |        ヽ
     |        |





   |   |   |           ∥  |   | トヽ
__ |   |、  ト、 {         ||   |   | | |l
ヽ\|   | \ | ヽ\     |.| 厶   /l | ||
__/;ハ ヽ 斗―\l- \\.  /イ/ | //,イ|
ー'´ ヘ\\ヽ二 \    \/ >┬ ァ| 〃 |
    ヽ 弋F千 卞、       ^ー'彡/   ∧         考えてもしょうがないこと、考えちゃった。
ト     \ `ニ´ ̄"             /   /  '
| l\\  \          〉    / イ   ',         戦いなんてやめて、ずっとこうして過ごしていたいって。
| |  \>ー一    __ __,,.   イ  |、    ′
| |     \        -   /| |\   ',        私たちがリンクスだから、こうした時間が許されてるのに。
二丶    ト>        /  |  |   \
::::::.ヽ\   |::7r―- `=二´    |  |     \         
::::::::::.ヽ \ |:| |::::::/r‐::共::ト\   |   |一'二二二、、
:::::::::::::::..\ヽトl:::::|:|::::|:| |:|:.ヾV<|   '::::::::::::::::::::::::.ヽ\
::::::::::::::::::::::l |:l \|:|::::|:| |:|:::::}:}\:l / .:::::::::::::::::::::::::::.\\
::::::::::::::::::::::| |:|   ゞニイ ゞニ仆、/ ∧:::::::::::::::::::::::::::::::::::.\\
::::::::::::::::::::::| |:|     |:l      |//\\:::::::::::::::::::::::::::::::::::.\\

1641 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 22:03:21 ID:X/H63uVk0

               ____
             /      \
           /   ⌒   ⌒\      そんなことないお。ルルーシュさんたちだって引退してのんびりしてたし。
          /   ( ●) ( ●)ヽ
            l      ⌒(__人__)⌒ |     やる夫たちが引退するのはずっと先だろうけど……。
          \     ` ⌒´   /
          /             ヽ      いつか、そんな日だって来るお。





      /    /   |   |        | | | |   | | | 〈:::〈    |::::|
.     /    /  |   | l        |  | | |   | | | l\\____丿 ノ
    /     ′  |   | |        |  | | |   l l| |  ヽニニイ
.    ′l       | || |        / | ノ 厶|-/ 十| ┼- 、// |
   l l|    l     |  |||     / .|イ´ / / ― トL|  //  l|
    | l |  l |     |  |||    l ′ ノ/  //___l/l |  l:::|   l|
    | | |  | |     |  || >、  | | /    彡===キ≦ |:::|  '|
    | | |  | |     |  |/ へ\ | l            |l|  |:::| / |
    | l∧  ||  |  |、/| l/   __             |||  \〉  |
   ヽ  \||  |  | ヽ〈   彡'" ̄            l||  /|   |      ……ええ、そう、そうよね。
   |::::|\|::l├ヘ、 、l  \ 〃                ||  ' |
   |::::|  レ\ | \\   ∧     ヽ            l |   | | /       じゃ、なんとしても、それまで生き残らなきゃね。
   |::::|   | |l | ` \ トヘ          _,. ‐    ノ八  | |./
   |::::|   | | l|   |l| \      - ´        ヽ| |′        私、あなたを守るわ。必ず、どんな敵が相手でも。
   └┘   | |∧l   |||    ト                   二|
         八 | ヽ  ||l    |  |>  .     _  ´ //..::.:|
          \  \ |リ    |  |     `T爪_//..::.::.::.:|
               \    |  |      |>〔]‐< ::.::.::.::.:/
                   ノ  |       /イ/^l ト、\::.::./

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陰りを帯びた彼女の表情を見た途端に、胸の奥底が冷え切って千々に裂かれた
ような痛みを覚えた。神経が感じた痛みではなく、精神が感じた痛みだ。
それを掻き消したくて、咄嗟に引退の話題を出した。

いつか、自分たちにも平和な日常を謳歌できる日が必ず来る。
しばらくは引退など企業が許してくれないだろうが、
時代が安定し、戦争の傷跡が癒えて、また新たなリンクスたちが登場すれば、きっと。

「まあでも、ルルーシュさんたちは相当特殊だったらしいから、
私たちが引退できるのは、きっと三十路になっちゃうわね」

「三十路かお……」

三十代を迎えたアリスを想像してみるが、上手く思い描けなかった。
自分に関しても同様だ。十二年後の自分は、どんな顔つきをしているだろうか。

「その頃には、さすがに恋人同士じゃなくて夫婦でいたいわねぇ」

アリスが何気なく口にした単語に、やる夫は手を止めた。思考も停止した。
夫婦。夫と妻。つまり、自分が旦那さんで、アリスがお嫁さんということだが。
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1642 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 22:14:58 ID:X/H63uVk0

                  ,. -ー' 二二二 ー- 、
                 //: ̄__:::::::::::::::: ̄`:::ヽ
                 /〃'::::::/´ノ〉):_ノ_ノ::::::::::::::::::\
              //´::::::__,ィ:ゝ-':__,:::-──- 、::::::::::ヽ
              /゙::::::::::/ ̄ ̄\ ヽ\  ヽ \::::::::ハ__
              !:::::::/ i     ヽ ', ヽ  \ ヽ>,仁》
           _ |::::ハ  ',      i }  ! !  ',<ノ||\
           《ニハ_ゞ、 \ \    ! ||  | |__ || l | \>
            ソ|| \\ \ \   | .从,ィ匕Lィ|| | | 〈´
                 | '、 \\,>≧ゝ, |/ /,ィヌニミ、|i | l  |
                ハ \  `卞代ツミ ヾ′   ''' / //   ト、      ええ、だって、結婚したいじゃない。
        .       〈/|:} ヽ,\  \`¨´  、     / // /  l ヽ
               //|  |\\, __>   - ´  イ!// /   !   〉     ……したくないの? 私はしたいわ。
.              /ム'〉 「`:::ゝ,\_ ≧ュ,fヽ_ .ィ─ヘ,ィ l   |l /
         .    /:::::|  |::::::::::ヘ   !:::::::l |::::ハ;:::::_:::::ヽl   l|/     
             /::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/  ∨ }/::::/ / ハ`ゝ
.         ./!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ーく /_」:::/ / /::::ヽ:::ヽ
       //|:::::::::::::::レ ::::::::::::::::::| |::_〉 }  ─ー、ヾ才/} /:::::::::::\:\\〉\
     ,// /ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ヘ!   ̄\ヽ)=::、/ /::::::::::::::::::::::::::\   `
    .// // 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ `入_  ゝ}_ソ/`´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
   /´// / /|::::::::::::::::::::::::::::::::::(\__  ̄Z_r、_「| ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
    // /  // ヽ;__::::::::::/:::::::::::::::〔 ゝ,>、  _,ィ'7´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ、
   .{′ /  //  / | |  ̄`斗、:::::::::::::::\r 、  Y  厶ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ   )





               ____
             /      \
           / ⌒    ⌒ \
          /   (●)  (<)  \      ううん、やる夫もしたいお。
            |      (__人__)     |
          \     `⌒´    ,/      アリスの……旦那さんになりたいお。
         /_∩   ー‐    \
        (____)       |、 \    

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後ろから抱きすくめると、アリスは頬ずりをするように、やる夫の右腕に身を寄せた。
服越しの鼓動は穏やかだった。規則正しく、時を刻む時計の針のように。

「私たち、家族になれるのね。もう、家族はいないって、言わなくていいのね」

その声は、若干震えていた。
友達同士だったときや、戦場では決して出さなかったような声だった。
それはきっと、全てを許せる大切な人の前でだけ出せる声だった。

アリスは自分を守ると言うが、自分も同じ気持ちだ。
決して彼女を一人にはしない。二人で一つの幸せなのだ。
二度と、彼女を戦争の道具だなどと、殺しの人形だなどと名乗らせてなるものか。

静かな決意をそっとしまいこみ、やる夫は目を瞑って上を向いた。
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1643 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 22:16:35 ID:X/H63uVk0

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                                   □

                               ・

1644 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 22:32:01 ID:X/H63uVk0

                  ,.  __
               rく_zz._,zゥヘ    、
                 /爪い{   ``ー┓ \
              / _弖ニ=- ミ   `ー=┓ .
.             /xく勹_}√}{__]}≧: .、  ⅶ_  :.
           /     :!   ̄  ㍍抖:.  }》}   .
           :.    i|   {   | ! j,厶 《{   :     ,. -=ニ ¨ ニ=- .
.           ′ i ¦ⅳ;   } ;川 i从  },ハ:.,  !   /ー‐ ‐       ``丶、
          i :. .:, jL..从 /厶斗-rハ  小:!i:、 乂_/xヘ                 \
           抃 i八 {坏{,幺 √/ 代炒} /{」}从..\_/⌒ヽー- ミ          \:.:..、__
          ! :., iⅥ爪㌣/ ,   : : :リ7: ]/爪__ア′   :ハ   `丶  : : . .          _``丶、
            j从Ⅸ介: .└ __ _, /} '/リし/{    / :′ミトミト、  . :.  ̄三¨ニ=-‐=≠ニ⊇¨  ー ミ
              // jハ {N{ {{⊇ニ=--<.! !爪.:;      { ト、   ハ  . : .     /          }.、
         _ア´/ f:..;' Ⅵ Ⅵし' :..V小; φ′:.:./      :....N   { : : :{: : : : . :.           人_\
        7  7..八:′ j/\ }}\ :.《}[{リ  :. ノ.Ⅳ   __     :从i:.:. :`、 : \ニ=- ミ: . : . .__: .    ∠こ⊇人
.       ア^ァ/./.r┤  {.........{:.{ \狄:! K__rz..} /: :   . . }八仆、; ト、   (⌒≧=ミ:  : \: :   -=¬冖{:.うア
        イ/厶イ.....:.  \....r‐ァ     |i に {√}:しイ^  j」r : : /ハj...}N: :.     丶   \  ;      __彡'^
.         ノ’{...ノ..うニ=- ミ } [__/{    八ハー┘ :!:. :   ⅱ:_彡': : : : .         `丶、. r─==¬   ノ
      /_, :f爪.(../⌒≧ミ..アf爪/⌒>-<:.j . . . .ノー     ⅱ: : : : : : : : : : . .   . . . . .Z. . . . : :[__  r=‐ ^⌒
   r ,. .-‐ : ./ x<ーぅ.ィ^  \  }: . {.,....._{_: ≧=- : ミ    ⅱ:  \、___,‐- : : :_:_; -==冖ニ¨三 ̄
   }<; ; , , , , ,し{_入し/xヘ   了 ..r┴:.{__r‐     }:   K: . .  >≪  {__
             `^会: 、_,ノ: ...Zニ=-.:}_」   . . . . . . . ノ:⊇ニ=-‐=ニ¨三 ̄
                  ア.......[ ̄.:[__: -==: : . ._: ://′
                   ー=今=‐  ̄       {
.                    く; : : : : : : : : : : : :. -=
                      ⊇ニ=-‐=ニ¨三

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「来ないの?」

体の線が出る黒い寝間着に身を包んだアリスが甘く囁く。
白い布団に細くしなやかな肢体を横たえ、
唇の端に小さく笑みを浮かべながらやる夫を見上げてくるその姿は、
こちらの理性に容赦なく揺さぶりをかけてくる。

どぎまぎしながらも、やる夫は素直に頷いてマットレスに膝を置いた。
二人で同じベッドに入ることが当たり前になったやる夫にも、実は悩みがあった。
といっても、贅沢な悩みの部類だが。

それは性的なものである。

自分も若い男だ。ストリートチルドレン時代は色々なものが枯れていたが、
なのはによる情操教育やら何やらと路上暮らしによるストレスからの解放から、
そっち方面の欲も出てきてはいた。

ましてや、同棲相手はあのアリスだ。
大切な人ではあるが、同時に魅力溢れる女性でもある。

ふとした時に髪から漂ってくる甘い香りには未だに心臓が跳ねるし、
戯れたりしている時に当たる乳房の感触など耐え難い。
柔らかい、と言えばそうなのだが、普通の柔らかさとは違った。
水の入った袋がそれに近いだろうか。

とにかく、曲がりなりにも思春期の少年にとって、
この同棲生活は凄まじく刺激の強いものだった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1645 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 22:39:36 ID:X/H63uVk0

__>.::.::.::.::.::.:..\:.\-―一1::ト、::<___,,.>‐  二、ヽ
ヽ::{_x<ノ⌒^⌒ヽ::.\___|::|,/\:.ヽー---―<\ _\
::∠ノ ̄         ー‐―┬く  |::ト、`二二ニニ二´_  ̄
´   丶  `  、     |::| \|::| \:.\\:\   \ ̄`
      \    \     ヾ ー┴|、   \:.\丶`ニニ二二
  ヽ    \   ヽ\  \  ̄ ̄  \   \:.\    /
   \      \  '. \  \      ヽ  \:.\  /.::.::.:
    \   /\ \l ,,ィ笙z \      ゙,   ヽ :.∨.::.::.::.
  、    \′  ヽ、V㌻ニミメ、lハ     !     l ∨.::.::.::.::.
  \  \|\   |i7、ゞ'ノ バ ! ',    |    |/.::.::.::.::.::.:
     \  |\` ¬ |l!^゙=イ  |l  | | |   /.::.::.::.::.::.::.:
ヽ     ヽ\|  ` ー‐ヾ     l!  |  |! |l   ′::.::.::.::.::.::.
 \     \` ー‐一        l ∥ | |   |::.::.::.::.::.::.::.::
   \    \            | |||| |::.::.::.::.::.::.::.::       なによ、今更照れたりして……
    丶、__ \          | ハ|  l  |::.::.::.::.::.::.::.::
゙\    \>< ̄ ,,_          ,  l  | |::.::.::.::.::.::.::.::       ほら、夜更かししないで寝るって話でしょ。
  \  /` ―-_,,《{ゞヘ      ノ!    |j::.::.::.::.::.::.::.::.
  、 \ヽ=ニ二 ㍉ご¨} -     '‐' =     〈::.::.::.::.::.::.::.::.:      
    \ ` <二 `アミ         _   -一个 、::.::.::.::.::.::.
 、    \ ー―一 ヽ ヽ` ー‐¬  ̄     |  ト、::.::.::.::
ヽ \ト _ ー一   |   l   |       |  |イ\::.::
  \ \|  ̄ヽ   l   |    |l         |  | |  卜、
   ト- `ニ=-|   | |    | |      /l  |'::〉、∨
   |  | l    |   |l |     | !     /.:/ヘ ∨ \
   |  | |    |   || |   l |   |::l   ∧ '.
   |  | |   |    || |    !  l  _」::L.ノ::∧ '、
    |  ||  |  ハ|  ′ /..::::/.::|-‐'´  \ヽ /.:
.   |  |.|  ! /  }ノ  / / ⌒>'.::/        \⌒7
  |  | |     l /    /    /..:::∧        /

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キスもした。何度もした。アリスから不意打ち気味にされることもあったし、
向かい合って気恥ずかしさを押し殺した睦言を交わしてからしたりもある。
だが、どうしても男としては辛いものがあるのだ。
まだまだ慣れるようなものでもない。

そんなやる夫の様子を見かねたのか、アリスは短いため息を一つ吐くと、
腕を掴んでベッドへと引き倒してきた。
油断から脱力していたこともあって、やる夫の身体は勢い余って
アリスに覆いかぶさる形になってしまった。

腕の下でアリスがくすくすと少女のように笑っている。

「なぁにやってるのよ。幾ら私でも、男の子に上に乗られてたら眠れないわよ」
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1646 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 22:46:16 ID:X/H63uVk0

                         r' ⌒厂〈i[薔]i〉=ミx、 _)ヘ、
                        xj> /⌒___r‐t__r‐t  \  t\
                       Y   _厂/      `⌒廴 \   ,
                      _j[ _厂 ,/  .イ     |  ~廴 )k、 ∨ _
                        j[ 厂__/// j|   ||     ~廴}! ∨⌒)〉
                   ___ i|乂__. イ     |∧|    i| /∧ ∨-〈
                    〈(⌒ V/  | i|  _ノ /   ト--―- N| i|/小 ∨^)〉
                  _jI -=7   i| i| 7 ,イ   | リ x芋ミx、| i|  i∧/-く       「ご、ごめん……」
                   〈(/'^/ _i|   |イj,x芋ミ| j イl/ '゚んハ Ⅵ i|  |r个=rヘ
                   ∨イ个i|   |_xf'゚ んハ'⌒     乂り ィ斥i|  | jⅣV∧      へ、あ、はは……
                      〉i从! i|   | 沁、乂り  j   ////八 | j| ∨\\
                   〈{ .〈∧j|   |圦////        ∠ イ^小、\〉  、⌒    そ、そんな、謝ることでもないわよ。
                     ノ个 、/^ _ヾ u.   _   -ヘ  ノ:/  j| ‘, ‘, \
                     /_,.〈_j:.:.| i| 小、  (_    -┘.イ:/  圦  ‘, ‘, `、   私の方こそ、ごめんなさい。
                ⌒>  ア :.:.:.:.:.:. | i| }:,个u.._     イ{Ⅳ   |/∧. ‘, ‘,  ',
        _   _   '"´  _/:.:.:.:.:.:.:.:. ノ ' 从j⌒寸  ̄   ノ:.i|   iL厶斗=ミx、 ‘, }!
        ⌒>'"  -‐=  ⌒j{:.:.:.:.:.:._/ /廴]:.:.:.:.:.\___.. イ:.:.八   ∨:.:.:.:.:.:.:.小、 `、ノ
        _/⌒寸:.:ア´  _,.イj{:.:.ア´ _...イ] 廴]〈( ̄アフ^i[ ̄¨)7:.:小   Ⅵ:.:.:.:.:.:. | \. `、
     ∨r―――'⌒7  厂:.:.:._j{:.:( ィ(:廴ノ 廴]>弌,/   ∨_,ィ(:.:.:.:.:.:}   }!:.:.:.:.:.:.:.|   V\ 、

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その時、良くないことが起こった。
大分健全な心身を取り戻しつつあるやる夫にとって、
アリスからの日常的な接触は時として予期せぬ興奮を招いていた。

今回もそのパターンだ。
アリスの寝間着姿を見て、気付いた時には股間に怒張ができていた。
なんとか気づかれないよう、というより、今までアリスが悉く気づかなかったのだが、
今回も誤魔化そうとしたが失敗した。

引き倒された拍子に、彼女の太ももへとしっかり当たってしまっていたのだ。

慌てて腰を浮かせて謝るが、対するアリスも慌てふためいていた。
急激に体温が上がっているのか、頬から耳朶まで真っ赤になっている。
たどたどしく互いに弁明しながら、やる夫たちは一旦離れた。
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1647 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:03:45 ID:X/H63uVk0

                 r 陀ァニニ ー 、
               /.:. ≧^ヽ - -  __.\
              /.:./          ` ヽ_
                //         、    ム、
           /イ             !l } }l   l:!l:l
              l:l〃   | |ヽ    L⊥}1イ l l⊥!
          /{l:l l  | | }.トィ\ l .' _之ュl / /}lTl }
          ヾニイ ! lヽィf.(卞 } / 〃⌒ }/l !l:l.ソ
              lⅥ 、ヽノヾツ    "" ´}   ! ヾl
               | 〉ハ ー\""   ` , u. イl  !   i        _/      まあ、男の子だし……そうなるのよね。
      ヽ---≧ー、}\ヽ \    `  /jヽl  ハ ⊥イ- 千三干- 、 _
   _`三Zニ三ヽニ . ̄ ̄ \ 、ヽ}:.:.::zニ <´:.:./! r-/ィー 、三三三Zー ´      大丈夫よ、分かってるわ。
  ー ニア三三./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ jヾイ7 Y Vン l/ l.:.:.:.:.:.:.:.:.\二三三≧、
  ィ千三三三./.:.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:|r-vう / !ヽヽ r-v-}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽニ三三三ヽ     ずっと、我慢させてるわよね。
. /三三厂}三/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|/}> ´/ .公 \^-<}\:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ヾ三三ハ
 ´  リ ムイ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.-/ / i  -'__人_ヽ    !ヽ ヽz、.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽリ  jソ
       /ハ:.:.:.:.:.:.:.:八   .⊥ ィ ー‐.个ーへ _勹、 / i.:.:.:.:.:.:.:./
.      /// ヽz.:r-'  ヽ /l }.:.!  ヽ f   ィ ニ{ _ ーi、 マ.、:.:./ヽ ヽ
     /// /!l⊥ヘ  イ   ヽ-i:.\ノ人/.:.:}_)  下  _ノ ヽ!l:} 、!  l
.    /// / ソ }. \ !∠ /}_.j:.:.:.:.ンく:.:.:.:l {   ー  }_  }从l:l !  l
    i ! l ! ノ ! イ_  __} -{ l.:.:.:.:((:l:!!l)):.:.:.「i  , - } 、 〉、 ヽ !l:l !  l





                  ,. -ー' 二二二 ー- 、
                 //: ̄__:::::::::::::::: ̄`:::ヽ
                 /〃'::::::/´ノ〉):_ノ_ノ::::::::::::::::::\
              //´::::::__,ィ:ゝ-':__,:::-──- 、::::::::::ヽ
              /゙::::::::::/ ̄ ̄\ ヽ\  ヽ \::::::::ハ__
              !:::::::/ i     ヽ ', ヽ  \ ヽ>,仁》
           _ |::::ハ  ',      i }  ! !  ',<ノ||\
           《ニハ_ゞ、 \ \    ! ||  | |__ || l | \>
            ソ|| \\ \ \   | .从,ィ匕Lィ|| | | 〈´
                 | '、 \\,>≧ゝ, |/ /,ィヌニミ、|i | l  |        ただ、その……まだ、決心がついてない部分があって。
                ハ \  `卞代ツミ ヾ′   ''' / //   ト、
        .       〈/|:} ヽ,\  \`¨´  、  u  / // /  l ヽ      もう少しだけ、待っていてほしいんだけど……。
               //|  |\\ ___>   ヽ   , イ!// /   !   〉
.              /ム'〉 「`:::ゝ,\_ ≧ュ,fヽ_ .ィ─ヘ,ィ l   |l /       だめ、かしら。
         .    /:::::|  |::::::::::ヘ   !:::::::l |::::ハ;:::::_:::::ヽl   l|/
             /::::::::::: ! / :::::::::::::} |::::::::l !/  ∨ }/::::/ / ハ`ゝ
.         ./!:::::::::::::::| /:::::::::::::::::| |::::ノ| ト-ーく /_」:::/ / /::::ヽ:::ヽ
       //|:::::::::::::::レ ::::::::::::::::::| |::_〉 }  ─ー、ヾ才/} /:::::::::::\:\\〉\
     ,// /ヘ:::::::::::::::::::::::::::::::::::! /:::〉ヘ!   ̄\ヽ)=::、/ /::::::::::::::::::::::::::\   `
    .// // 人::::::::::::::::::::::::::::::::|/::{ `入_  ゝ}_ソ/`´}/::::::::::::::::::::::::::::::::::}
   /´// / /|::::::::::::::::::::::::::::::::::(\__  ̄Z_r、_「| ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ト、
    // /  // ヽ;__::::::::::/:::::::::::::::〔 ゝ,>、  _,ィ'7´}:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::! ゝ、
   .{′ /  //  / | |  ̄`斗、:::::::::::::::\r 、  Y  厶ノ:::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ   )

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恥ずかしさと気まずさで顔も見られず、背中合わせで布団を被っていると、
アリスが手を握ってきた。いじらしげに指を絡めながら、待っていてほしい
という彼女に、苛立ちや不安は覚えなかった。

彼女が待っていてほしいと言うのであれば、いくらでも待つ。
もしかしたら、何か嫌な事情があるのかもしれないし、それならそれで、
話してくれるまで待つだけだ。

ただ、溜まっていることだけは事実なので、変なことになる前にどこかで
こっそり処理しておくとしよう、と声に出さずに決めた。
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1648 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:04:00 ID:X/H63uVk0
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                               ・

1649 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:11:05 ID:X/H63uVk0

        〃/                    }                  ヽ
        / /            i         i    }           |       ,
       ' ′          l {      i     |          |      ′
      l |            | '      i |  | l   }       |
      | |      {    ∧ ヘ     ムrヒ 7"{「 ̄|       |
      | | /      |   {/ __' {      '_jノ _厶ニL _ |       |
      | |'{      | ィ'{「 __`j八    / ノ ;ノ乙心jノ|   /   r: 、
         | .    {  ,   l ァァぅ, ハ  /   ‘;::::タ刈 |. /    ′ |
         {. ',   ∧ '.  |〈{ {:::hム  ∨      ー '' ” | /   ル ) 从     i    ――ミッションの内容を説明いたします。
.          ‘. / ,ハ ヽム 弋:㌣           j/     ハ /  }   i
             )' /  V{ ハ    〈             /     厶ィ´      i
          /      \ ',       __       ,     ′│        !
                 /  人      `´     /     .′/ |         !
                /  /  > .     /       /}丁厂   !     l
              /  /  /    >-=''" ̄`丶、/ j j  ′  i   │
.              /   〃    /..:::::::::::::::::::::::::::::..\ リ j ′   !     |
              /    /   /..:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..ヽ j/    i   │
.              /    /   /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.∨    i    |

1650 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:16:02 ID:X/H63uVk0


   _‐  _{_У_)ー―‐=ミ
 ∠  ___厂L jノ      `  、
〃 /\ 厂L ノ⌒         \
{  {  厂Lノ     /        \
{  {_ 厂Lノ\  /     /        、
fー⌒L 人    、{    '   /      ',
L ィ    \  {    ト 、 /  /  /  ',
 v'      '⌒ヽ{  斗=ミ厶イ/  /}   l
  ',    { [J( {    |vソハ 厶イ /   ,
  ', _ 人_)__{    |      _/__ ィ        「旧イタリアエリアのコロニー跡地に潜伏している、
   ∨////////{    |     fソ⌒ |
    |////////∧   |     _j    |          ネクスト・リンドヴルムの排除をお願いいたします。
_ -=ニニニ=- __//∧___」 `ヽ/|    |
ニニニニニニニニニニ/ニニニニニ≧s。!     |          同機はランダムにユニオン陣営の施設を襲っては壊滅に追い込み、
二二ニニニニ/ニニニニニニニニニニ≧s。 |
/ ̄ ̄ ̄/ニニニニニニニニニニニニニニニlノ          戦力の都合もあって、事ここに至るまで手が付けられずにいました。
ニニニニニニ{ニニニニニニニニニニニニニニニニ/
ニニニニニノニニニニニニニニニニニニニニニ/            敵の暴威を止め、ネクスト戦力を削ぐ重要な一手です」
ニニニ/二二ニニニニニニニニニニニニV
ニニ/ニニニニニニニニニニニニニニニニニノ
ニ={ニニニニ/ ̄ ̄ ̄\ニニニニニ/\
ニニ\ニ=// ̄ ̄ ̄∨\ニニ_/\ハ
ニニニニV/  _ -  ⌒\ 人⌒\|=',
ニニニニ={__/ \>     /  \ニ lニ}
【ランク7 アルトリア・ペンドラゴン 所属企業:ノルドルム】

1651 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:22:42 ID:X/H63uVk0

ィ仁ニニア==tニニiニニ〉ヘ
=ア,:.:,:ク:.:.:.:.:.:.:}iニニi{ニ寸xヘ}、
.:z=ニニ≫z=ニ><zリ二ニ寸xヘ  __ _zュ
≫z=ニ二アi7:.:./へニ/\=寸x<=Y/ニL、
=ニニニ>仁7:.:.//〉/ヘ{i○ \_寸xニアニニヘ
ニ>=ニニニ〈:.:////. /}i  ○)ニ7/ニニニ〈ノ′
ニニニニニム〈//. /={i○ /={二ニニニi}ムニニへ、       「リンドヴルムはコジマ技術のテスト機という側面が強くありますが、
二二ニニニニ>zz/ニニ=ニニニマニニニ7寸Vニニニヘ
ニニニニニ>=ニニアマ>、=ニニマニニニアO 寸ニニ寸ヘ      実際は凄まじい戦果を挙げており、対ネクスト戦でも無敗です。
ニニニニ/=ニニアニニニム:.:マ=マ=7  O}ニニニマ=i
ニニニ/=ニニアニニニニニムix:.:寸x〈:O ィ仁ニニニ7=i|      また、リンクスであるアルトリア・ペンドラゴンも腐ってもトップランカー。
ニニ/=ニニアニニニニ/二ニマi}=ヘ:.:.寸i}ニア\ニニ{i:.=i|
ニ/=ニアニニニニニ/ニニニ i=i!ニヘ:.:i{ニへ、. \ニ|i:.zi|      非常に厄介な敵です。ロストワードとの綿密な連携を推奨します」
=/ニアニニニニ二二|iニニニ !li|i|二二i|ニニニヘ ,、\=ヘi!
/アニニニニニニニ|iニニニ7li|li|ニiニi|ニニニ=i〈 ヘ 寸li|
仁ニニニニニニニニ|iニニ7=i|=i|ニiニi|二二ニニi \/  寸
二二ニ>zt=¬ニ二|iニ=7=∥ニ∨ニi|ニニニニi.|マx   ヽ
ニニ/ニ二二i|ニニ|i二7ニ∥仁ニマ二ニニニ=i|i!マz\.  ヽ
二/ニニ二二i|二二|iニ7∧' {ニニニマニニニニi|i| マニ=\  ヽ
=/=ニニニニi|ニニニニ∥∧ 寸二ニ寸ニニニi|i| マニニi|\.  ヽ
/ニ二二二二i|=ニニニ∥ニi}  Τニニ寸ニ=i|i|  .マニi| ゙\/
【ネクスト:リンドヴルム 種別:重量二脚】

1652 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:26:03 ID:X/H63uVk0

      _..ィ≧'´>''~~    /~\     `''く
     /'´ .ァ'´       |          \
.        ァ′          |               ∨
.       /              |            ハ   ',
      /          / |           l  l. l
.      '         l   l |    ヾ     \|  |
     | |.        |.ハ ハ ハ   ', ヽ  ト、.   |  | !
     | |      l斗‐∨―、ヘ  ',^ヽ‐|―<|  | |
.      V |   l  ハィzzzzミ、 '\. ',ィzzzzミx|  | . |       既にランク2ラストが交戦しましたが、相性的問題もあり、
     ハ{ヽ  |.  V 乂ソ     ヾ 乂ソ  |  |  |
        \ト、 トヽ      ,        |  |}: |       作戦遂行困難とのことから撤退を余儀なくされています。
            |  |  ヘ             /|  |   |
            |  |   l 、    ,  、     .ィ: ,'  |.   |       ランクも政治的配慮から下げられたということもあり、
        ,  ハ   l: :> 、    , ィ、 : : :l.  ハ  |
       ,ィzzx.ハ   |ィ}ゝヘ: :ニ、:_:斗 /、:.l  |: 斗zx       ランク1ノーバディに並ぶ企業連の最高戦力と目されているネクストです。
.      ,イ-=ニニニ|  |ニh、〈ヽ / Vイニニl  |ニニ=-∨ /
      /-==ニニニ|  |ニニヘY¨Y∠ニニl   |ニニ=-.∨ /    これを撃破できなければ、ユニオンの勝利は遠いでしょう。
.     /-=ニニニニニ|  |''"´: /.廴ノ\: : :ヽl   |ニニニ=-∨
    /-==ニニニニ|  |:_:./  /ハ    ̄ |   |ニニニ==-∨
    ,′-==ニニニニ|  |.  _/^^^Vハ    |   |ニニニニ=- ,
   V-=ニニニニニ' ハ /Y ' l l l ヘ.    |   |ニニニニ=-}
   ∧-=ニニニニ7 /ニ/ ' ' ' ' !}.: : : : : :.|   |ニニニニ=-.イ∨ /
   /. \-==ニニ7 /ニ{     八  ,イニ|  |ニニ=-.イ.  ∨

1653 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:27:19 ID:X/H63uVk0

               '汽',
            _ ‐{{―Y― 、、
          > ´    ヘ}!  ¨¨''''<
.           '        l  `         ` 、
.        /       |            ヽ
.        ,′      |                 V
       l |       |              i ',
         |. |     |   ハ    | ヽ.       Ⅳ
         | |    斗―トⅥ!  |斗― 、      | !
       |ハ l | Ⅳ∨  l ヘ | | ハ      |       以上、作戦の説明を終了いたします。
.         | ハ:ヘ. ト.|ミ==‐   ヾ -=彡|   |.ハ从
.         |  | ` |、     ,       ハイ.八         残った敵トップランカーネクストさえ撃破すれば、
       ′ |.  |-、     、 ,     .イ. ハ|
        /   |.  |: : :> 、   , <: | |.: :|           勝利は我々のものとなります。
.      /   l   |: : }⌒个⌒7⌒/:.| | : :|
.       / ,ィニミ,'  ,'‐≦\Y⌒Y_/zx| |,、zx           どうか、ご武運を。
     /,イ////  />''´ =i{  }ト  ヽ/| |//∧
      //////l 〈      ,ゝ彳ヾ.    > '// ∧
     //////,l . ヘ    /: :| | \  ,イ  ^// ∧
.   ///////.l // \/ | | |   ̄ヽ/,  '///.∧
   ////////,l //、.    | | |      〉|  l////,|
  /////////l |/////≧zzzzzzz≦////|  |/// ∧
  寸///////l |///////////////////|  |////ア

1654 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:28:29 ID:X/H63uVk0

┌──────────────────────────┐
│                                     ...│
│リンドヴルム撃破 依頼主:オルデンブルク           ...│
│ 遊撃手として行動中のネクスト、リンドヴルムを撃破せよ    │
│ 僚機:ロストワード                          │
│                                     ...│
└──────────────────────────┘

1655 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:30:31 ID:X/H63uVk0
                         ____._ _
                      └‐ォ |UU  `
                           くノ     \ ,,_人、ノヽ
                               )ヽ    (  ___________________
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - <       >━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   )     て
                              /^⌒`Y´^\     ._ _
                                             UU/7
                                                 くノ

1656 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:32:12 ID:X/H63uVk0

〜載せ忘れてたTips〜

              ,ィ       _            、__
            八___   ´      、_      ヽ \
              ゝ  /   ´ ̄      \   \   、ヽ
             ア  , /    | 、    ヽ  ヽ\  ヽ\
             / / /      l | l |  |   l   丶ヽ  ヽ ヽ
               / /  ,     ,  ムハ|||      ヽi    l  ',
           l /  /     / /   l/l/     、、 \   l   !
         r  レ  / ,/   ! ' /,. ≦ ̄\_   \\ ―丶 __,レ
         |ー '/ //|、l  l 「/r公テ〒 リ / / ム` ニ=-  、_ヽ
         ゝ__{´厂 、|Aゝ トl〃 ゙='_ノ  丿イノl ハ )||| l || ``
           Ⅵ |  {ィ汚i、!   ´     ´ /' 〈 / 丿 /  ,!/
            `トlゝ _ゝ7 `            r'_/ /  'l′
                ン               | | l   /
                ゝ _ ^              ノ Ⅵ|  l |
                 ヽ  _,,.. -;;ッ'゙          川 | 、ヽ
                  `、`¨二         ___jム_l≧z
                   丶      ┌f‘” ̄           ̄`ヽ
                     ',     _| |                |
              ┌r―……ゝ- < | |                |
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              ||         _」_| |                |
              ||         /ノ | |               /`"ー- ,,,__

【Name】
グラハム・エーカー
【Status】
AMS適性:C
ネクストに問題なく搭乗できる。

戦闘技術:A
ネクスト操縦技術。
三次元的な高速機動が得意。

【Note】
IGIOの元ノーマル部隊隊長。
決して高くはないAMS適性を戦闘技術で補うタイプの古強者。
ブライドルランク11だが、実際はそれ以上の戦闘能力を持っているとされる。

一週目ではシグナム相手に競り負けて爆散した。



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: : :...               〉――┐ ィi〔:: r‐=≦ >< ≧‐≦ゝ‐=≦::: : /:: /‐=≦  。 .:   +   +
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【Name】
スラップアッパー
【Type】
軽量二脚
【Architect】
IGIO開発部
【Status】
火力:C 機動力:A 耐久力:D 持続力:A 負荷:D
【Note】
IGIO製パーツで組まれた超軽量の二脚ネクスト。
レーザーブレードとライフルを基調とした取り回しの良いアセンブル。
高速機動戦を得意としており、「当たらなければどうということはない」を体現した機体。

1657 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:33:12 ID:X/H63uVk0


    __/.:::::::::::::::::::::::::...ヽ
   x`.:::::>-'''''''''''''''ー<.ゝV
   >  fナーヽ ナーヽ∨; i
   \  |l  ・  }{  ・  } }::!!
    `h/ゝ __ ノcゝ __ノ\, 、!
      |;{          ヾ ! ノ
     `ヘ   ー-./\  j゙
        ゞ、   ノ  ゞ__
    _ イ }`ー{, ーイf::. ヽ、
    ゝ _、(  ナ´.:.:.:{.:.::. ゝヽ
     ,ヘ´.:.:ヽイ´.:.:.:.:.:i!.:.:.:::.._(
     メ.:.:}.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}.:.:/ ∨
   /.:.:.:{.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i∧

【Name】
ノービィ・ノビタリア
【Status】
AMS適性:B
そこそこの適性を持っており、精密な動きを可能とする。

戦闘技術:C++
ネクスト操縦技術。
射撃技術はトップランカーにも匹敵する腕前。

アーキテクト:B
ネクスト開発、設計、整備の技術と知識に通じている。
ノービィはリンクスであると共にアーキテクトとしても優秀。

【Note】
若くしてランクを急激に上げた超新星。
ブライドルランクは17と新人にしては破格。
射撃技術に優れ、狙撃用FCSに拘わらずオールレンジの射撃戦に対応できる傑物。
才に溺れず堅実な戦闘を繰り返すストイックな性格の男。

一週目ではロールシャッハに酷い目に遭わされて戦没。


                         /´`` 、~`` 、
                       イ_,,. 、  ヽ-- ヽ
                     ,,..ィ´    ヽ //ヽ  `i
                    /i   ヽ    ∨/  冫--}
                   i |    ヽ> ´ ∨/==</Y
                 ;< ゝ-、 > ´     `  ̄´  i
       ___      /´ `i`ヽ-<             .i              ,,....
      i l≡≡≡i__    {   i i≡Y:::i-、..,,         iy            / / ≧ュ、
     i´:::ヾ::::::::::::::::::}ヽ__ ∨  ノ<>-、:::!、   `''、、   ,.ィ´        _,,.. < / i≧ュ//i
------iヽヽ----------ヽ::::}ゝィ ノ   \ :\   __--/i ヽ   />.           // ,,. |
      ∨i三三三三三i::::::::>ィ      i-:}`  ̄' ヽ ヽ'::|i::::! /    `>     _,,..  <  ヽ
      ∨i三三三三三ir----\___/:::/  i`i´ __/:}.∥:::!_| >      `>{       _,,.. i
_____ ∨≡≡≡≡ {`> 、 >-/  ̄ヽ  i//`__`i/≧ュ、ヽi´ > `>   ムヽ_,,.. <´    |
   i}   `∨      >   >i/ヾ i::::::::::ヽ< / /≧ュ、ム ∨`>  `>、 `ヽi´          i
   i}     ∨        ヽ  !、>;:::::::::::::::::`:::::':::i )  〕i i    `>、 i   |          .i
 ̄ ̄ ̄ ̄` 、 }ヽ´ _,,..-='''"´  ヽ! >=-、..,,___  _.ィ 。s≦!       ∨   |         /
         Y、iヽ          ヽ、..,,     ||    l}_.ィヽ       ∨  .|         /
         i::::ヽ Y           ≧ュ,ィiヽ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄`ヽ  マ:::ム .∨ |       >
         i:::::::::Y i   r----、      ∨  ヽ         ヽ  マr´ `>、 |    > ´
        .i:::::::::::; i  ∨ィ---∨     .∨  ∨         ヽ マ i´i´:::::::>i>´i
        i:::::::::::::; i   ∨ィ----、      ∨  ∨         ∨ マi:::::{i´ >、 /
        i:::::::::::::::;ヽ∨  ∨i´:::≧ュ、     ∨  ∨         ∨ .i |:::::::ゝ( ノ_i
       i:::::::::::::::::! ゝ ゝ--i::::,r':::≧ュ∨    .∨  ∨         i | |:::::|::::/ ノ i
【Name】
ヘヴィードーラ
【Type】
中量二脚
【Architect】
ノービィ・ノビタリア
【Status】
火力:C 機動力:B 耐久力:B 持続力:A 負荷:B
【Note】
ハイレーザーキャノンを主兵装とする青いネクスト。
ハンガーにレーザーブレードを格納しており、狙撃と格闘戦を見据えた極端なアセンブル。

1658 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:34:51 ID:X/H63uVk0

          _        /  ..::::..  `゙' ‐- .. _ ..> ヽ,
.           / >、         i .:::; ==、:::::....::::.       i
          /`ヽヾ='_     (三、:il  ..::il::""゙::::       〈
      /ヽ、. \> 、 ̄ ̄.`ヽ三ヽ- 'ノ  ::::        /
        | ヽ、 ヽ_ノ、 /\       ̄ヾ三三≡========i
     /\ \_ノ  i   `ヽ, ._                ヽ
     i . ,、\_ノ:  ',    ゙〉'=¨,ニ ..‐_- .._
     ヽ、 ヽ_ノ ヽ, ノ.     /  ヽ`‐ゞ'‐' l l三Tヾ,─--
      ヽ . _ ノ /.     〈‐-        , | |=)∂ノヽヾ
      ,-〉_ .. -'ヽ      >    -  ,! l三!-、'ヾ ヽ
      >::::::::::::::::::;'       ヽ‐-、  / / / /:: ソミ丶ゝ
     |:::::::::::::::::::,'         〉:.    / / /::  )ヾ ミ
      |:::::::::::::::::::|         '、 _,,.../ /‐'::   ( `ヽ
     ノ::::::::::::::::::::!        ¨ //     _..ヽ!丶
.    /ヽ;::::::::::::::ノ',      ┌‐//!__,...-‐''゛゛¨ノソヽ
   / , `¨¨´   i_,,...-‐tニニ,ィ ´(三二二 ィ´  ̄
   ,' /     , '´   _ .. _三二    `ヽ
.  i      /  ,.:'´  _   ̄¨゙ヽ、 `ヽ
   !     ,i'´ /, ィ:´:::::::::`ヽ、  \

【Name】
ホル・ホース
【Status】
AMS適性:C
ネクストに問題なく搭乗できる。

戦闘技術:B
ネクスト操縦技術。
狙撃に長ける。

【Note】
ブライドルランク21。独立傭兵。
基本原理は金と女だが、どこか憎めない男。
決して単独では行動せず、誰かを前衛にして自身は後衛を務める。
味方になったりならなかったりする。

一週目では数の暴力とコジマパンチで蒸発させられた。




                               \::::::::::::::::,ィ升┓          匸 ̄ ̄〉
                                \::x<i:i:i:i:i|iト、       ィ<i:|i〃 ̄\
                                  |i:iΟi:oi:i:|i|Iヽ\_____, <i:i:i:i:i:i:|《_.. . .:
                                 〃     |i:i:i:i:i:i0i:i|i|iIiIiΥi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/. . . .\.:
                             /::|     |i:i:◯i:i:i:i:|i|iIiIiIi}i:i:i:i>iIiIiIiIiく____/
.             % ̄`V》     マ』 「二ゝ/::/       |i:γヽ(:)|i|iIiIiIi}i:i/iI/》,iIiIiIiIiIiIiIiIiIiIiIiIiI
         %::::::::::::::::V》     マVニニ《》:|\       |i:弋ノi:>∧\/iI/ :: 》,iIiIiIiIi/ ̄ ̄
         \ ::::::::::::::: V》     Ⅵ ̄ ̄|/ヽ厶x   ヽi:i:i<i:i:i:i:i:i\i:i∨/7 /7::::::乍
.             \::::::::::::: V》       「三彑Yi厶】Ⅳ_x≦|\:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i>'〈/ // ::::::: |
.              \_::::__x个x   r±] H、」『 ̄ ヽ』i:i:i:i:i:i|i:/ |i:i:i:i:>'´::::::::: // \::::/
                  ||o o| |i:i:i:\├‐弋厂三∧i:i:i:i{iIiIiIiIi|i|:: 「 ̄⊂ニ⊃:: //『}\V ヽ
                  ||o o| |iIiIiIiI≧こL斗f匕⌒:i:i:i:i:ⅦiIiIi|i|:: |____〆X人__/. . . .i
         rt==ー─i||o o|>──一'i:i厂 //li:i:i:i:i:ⅦiIiI|i|:: |____|   /ヽ. . 人
.          爿i:i:i:i:i:i:i├======z___〈 〈/ /i:i:i:i:i:i:ⅦiIiIΓ\ Yi |iIiIiIi>┬'〃:::::: ̄::::/ r──
        //メ┬‐ ∨(ニニ)|/:.:.:.:.://:.\ /i:i:i:i:/iIi\\i\iIiIヽ|i:i| ̄ / :: {{:::厂/ ̄Y──
.       / Xji:斗f |j 辷_______/‐‐‐‐| |:.:.: :\__/iIiIiIiIiIiIi\\iIiIiIiI|i:i:i:〉 |___///.. . . . .ⅥiIiIiI
      ム/   7`ー〈i:i:i:i:i:i:i|:.:.:.:.:.:.| |:.:.:.:.:.: //iIiIiIiIiIiIiIiIiIiIiIi\\= l》i//  //.. .. . . . . ..厂ア.:
      `¨    夊  ⅦiIiIiIi|:.:.:.:.:.:.| |:.:.:.:.:.//iIiΓ ΓΓ\iIiIiIi ̄У/ _//.. .. . . . . ..//.. .:
.        _/\ >Y圦___||:|:.:.:.:.:.:.| | :.:. //iIiIiI|:.:. |:.:.|:.:.:.: \__厶斗f匕入.. .. .. . .. ..//.. . . .:
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   / く|\:: / :: [/   ||:|_____|_|:7\/ 厂__:. \:.:/  _/ く. . . . . . .\/ /:. . . . . . ./iIiI
  /    \ X⌒ヽ〈     「 ̄「 :: γ⌒ヽ \ :/ | |> 厶斗匕77ヽ  \.. . . . . .. ̄〈\. . . ./iIiIiI

【Name】
カスパール
【Type】
重量二脚
【Architect】
イアン・マッケラン
【Status】
火力:B 機動力:C 耐久力:A 持続力:A 負荷:C
【Note】
大型スナイパーライフルを装備したIGIO標準機ベースの狙撃特化ネクスト。
SI製の追加装甲を多く身に纏っている。

1659 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:35:01 ID:X/H63uVk0

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     /,.:::::.:.:::∧::ト:::::::::::::::::::::.:.ヽ
     ´ /.:..:;イ::/: l::!ハ:∧:::::::::::::::::|
      /::イく`く   ,斗匕xヘ:::::::::::::|
.       ´/|==`ei i!===e==:::|:rx::::::|
.       |`ーァ':::: `ー ' u:|:|n|:::::l
       !/.::::__, u   .:::::|:|り::::::l
       └'に二..つ .::::,.:イ: :::::::::::l
         ',  ━  .:::/.:/::::::::::::::::l
.        ∧  .:::/ .:/:::::::::/\:::l
.         /.:.::ヽ.:ィ゙_,, ィ/:::::::// >l
.      イ.:.::::xf='´  /::::// /::`
      /.::://| _,.=7:// /::::::::

【Name】
カイジ
【Status】
AMS適性:C
ネクストに問題なく搭乗できる。

戦闘技術:C+
ネクスト操縦技術。
逆境におかれると神がかった機転を見せることがある。

【Note】
ブライドルランク22。独立傭兵。
借金の返済のためにリンクスになった不遇の人物。
基本的に不運。いつだって不運。撃てば外れ避ければ爆風で吹っ飛ばされる。

意外とランクマッチの勝率は高い。



                                    _,,,..........,
                                _, -‐''"::::::::::::::::l::|
                             , r '":::::::::::::::::::::::::::::::l::|
                       ,ィ'"; ̄fk'":::::::::::::::::::::,;;、:::::::::::::::l::|ri
                      i',r:ェェ=:;=ァヾ:::::::::::::,...∠ニゝ、:::::::,!'/:,!
                       ,t-i",.彡-‐‐-,.-''"      `:Y ,!::|
            |゙:、 ,.r:''" ̄ ミ'フ"7 ´~´ l  i  |;    : : : : ::レ:::i|
            | ,゙"    : / ,.ェ--―ニiヽ、_  |!   ,. -‐ '" ̄ゝj!
            |/     .: /rク;キ==三|l三ミミヽ,、ト、r'"::,. - ''^;ヽ,.-'"
          ゙ヾ、゙゙゙'''‐-ュ;く;ク;'/r;ニ三三ilミi;:ゝメヾヽ; \::::::::.  ゙:、',,.--;、
             | ̄ ̄~`> く,.ィ!i: .:) |! `丶ミヽヾシ"::::\,. -'" l  ';;i
             |  ;::  / | ゞニ"∠ニ二 トヾ'::::::::::::,.r1l    ',   ゙',
          ,! ̄'~ ̄ 7ヾr':'"   l i      , へヾミ;ジ !;i!     rァ l;|
          ! ,'   ,'::/ヽ、   l !    ,.ィ"   \   ゞ!、      l:|
          i|,,,::!   ;!'    ヾ,  !i   ,:'"       ゙:、   ゙:!     ,!:|
          l|    ,:'     ゙:、 i ! ./  __      ':,   ゙;, . =‐く/
          ノ   ,' ,. -―‐-=ミ;_;∠,r1~    ~`ミ;、 ',   f;;:' ノ |::'i!
        r‐'くミレrく、: : :    |ゝ  ヾ:l!      ゙:,ヾ',1  |.i^ニ,, |::::|
        ,' .::::,!ヽ/: _]'~'!: :    :| ` ー- ゙i!       ',::ソ  ヾ:;「"" ,ノ
      ,,.ノー-ミ'ヽ/::,,:::::`ハ     !   |::::::゙:,   ,;:、  :Y    `""´
     「ミ>.、_ヽ::::/Lr‐'" ', ,、      |-=ミ;,  /,:ヘ`ヽ-!
      `゙゙‐ァ七::::レ':;!   yィ:;,`ヽ、; ,.ィ    ゙:/ ;;;: :;:;:ヽ ^:;,、
          ,'ミシ:::;r-''   i ;! :::ヽ ヽ',__|__   i! :!:;;: :::;;;;;!  :;|
         ,'ミシ:::;'     |ト、_,;:;;!  !!  :|   ', :':;:; :;;;;リ ,ク
         ,'ミシ:::;'      ,!|;;;:::/ ,.r-==r'    ゞ ゙ :;;/  /::ト、
     ,r-'、ノ:::;'         | ゞツ /::::::; ; ノ、    r1    |! i~ ' 、

【Name】
マキシマムベット
【Type】
重量二脚
【Architect】
アーロン・グレイ
【Status】
火力:B 機動力:C 耐久力:B 持続力:A 負荷:B
【Note】
重量二脚にしては中途半端な耐久性と機動力のネクスト。
レーザーライフルを主兵装とする。

1660 ◆x0SRSoJXe.:2019/12/12(木) 23:38:19 ID:X/H63uVk0

                  . . .-─‐-. ミ
                     |: : : : : : : : : : `: ..
                     |: : : : : : : : : : : : /
                    }Ο : : : ◯: : : :,′
                   : : : : : : : : : : : :i
                      { -===- 、: : :. :.|
                    〉: : : : : : : : : :ノ      今回はここまでだ。次は黒セイバーにリベンジマッチだね。
                  i: :`ニニニ´: : : : ‘,
                 __/ : : : : : : : : : : : : i      前回の黒セイバー戦は過疎を見越して選択肢なしにしたが、
      ___        /.: : : : : : : : : : :‘,.:.三|
     / :::: ヽ: : : :‐--∧_: : : : : : : : : : :./:|: : : |      予定では三つほどデッドエンド選択肢盛り込むつもりだったからね。
     .′ :::::::‘: : : : : : }/∧ア´二二ヽ:/ | : : ‘,
.    ‘::::::::::::::ノ: : : : : :ハ \{/: : : :/⌒゙ヽ : : :‘      アベックはコジマ爆発だ!
.       ゝ-=彡-──<¨¨゚‘; .: : :./:::::::::::::::} : :. :.|
                 \: :′:::::::::::/______」
                     弋:::::: /
                       `¨´





       , -‐   ‐- 、
     /: : : : : : : : : : ::',
    , ': : : : : : : : : : : : : : :',
  /: : : : : : : : : : : : : : :○:',      で、次の投下はいつなのよって話だが、実はしばらく忙しい。
  ヽ : : : : : : ○: : : : : : : : :',
 .  `ト : : : : : : : : : : : _,-‐'`iヽ _    今月中は少しきついかもしれない。ああ、クリスマスは仕事だ。諸君、安心したまえよ。
    i: 丶: : : : : :,-‐'´__,-‐'´: : : `ヽ
    | : : :ト: : : : `-‐´ : : : : : : 、: : : 丶  目途が立ったらツイッターとここで報告するよ。シーユーアゲイン。温かくして寝るんだよ。
    | : : :'、j`-‐ : : : : : : : : : : : \: : : ヽ
    丶,,:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : | : : : i
          `ヽ: : : : : : : : : : : : `ー‐'
             ヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ

1661安価のやる夫だお:2019/12/12(木) 23:40:52 ID:VRDnROO20
乙でした

1662安価のやる夫だお:2019/12/13(金) 21:22:24 ID:jEgLws4Y0
おつおつ

1663安価のやる夫だお:2019/12/13(金) 22:56:05 ID:1c7XrYog0
乙ー

1664安価のやる夫だお:2019/12/13(金) 23:38:23 ID:EG4pCTnM0
乙でした

1665安価のやる夫だお:2020/01/01(水) 01:15:47 ID:WFsRlRaQ0
あけましておめでとうございます

1666安価のやる夫だお:2020/01/01(水) 07:16:25 ID:jMJbP/uc0
あけおめ

1667 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/01(水) 10:14:11 ID:/O6Gp5Uc0

    /||ミ
   / ::::||
 /:::::::::::||____
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||  、 - ‐‐ -,
 |:::::::::::::::|,´: : : : : : : : :
 |:::::::::::::::|゙i : : : :○ ○゙i
 |:::::::::::::::|}: : : : : : : _ _ _l      ハッピーニューイヤーエブリワン。
 |:::::::::::::::||: : : :-=´_ _,´
 |:::::::::::::::||___ : : :丿       最近投下できていないが新年のご挨拶を申し上げる。
 |::::::::::::::(_____ノ´||
 |::::::::::::::(_ノ / . . . ||
 |:::::::::::::::||/    ||
 |:::::::::::::::||      ||
 \:::::::::::|| ̄ ̄ ̄ ̄
   \ ::::||
    \||





                  ,- ‐‐ - 、
                   イ: : : : : : : : :`,
                      /○ ○: : : : /
          ┌─┐  i_ _ _ : : : : : : :{
          ┃茶┃   `,_ _`=-: : : :|      あけましておめでとう。今年もよろしくね。
          ├─┤    i: : : : :_: : : :'
           ̄ ̄ ̄ー‐'' `-‐´ : : : : : :ヽ      モコイさんは何とかやってるよ。
             ゝ __ ,.. イ : : : : : : : : l: : |
                  { : : : : : : : : :|: :.|      今年もスレ住民のみんなの息災を祈っている。
                ,、 '" : : : : : : : : :゙、:.ヽ
               ( : : :‐ 、 : : : :__,. : : :Y"
               ` ー‐┘ ̄‐〈_ ,,ノ






         ,- ‐‐ - 、
       r‐イ: : : : : : : : :`,
      i /○ ○: : : : /   /` 、
       i_ _ _ : : : : : : :{    / : : /      実を言うとね、一週目ももうすぐ終わりなんだ。
       `,_ _`=-: : : :|   ノ : : /
       i: : : : :_: : : : :'y´ : : : /        そこからは二週目ルートとなる。主なヒロインははやて、アルトリア、なのはさんだ。
       `-‐、´: : : : : : : : : /
            ノ : : : : : : : : i´           ……うん、なのはさんは一週目限定にしないことにした。
          / : : : : : : : : : :|
           i: : : : : : : : : : : !            軽いネタバレになるが、なのはさんは全ルート通して味方なんだ。よってそうした。
.          (`ー‐-  -‐ _}





         _ _ _
       /: : : : : : `i
.       i: : : : : : : : : :!
       、: :○: : ○: :!      だが、なのはさんがヒロイン候補なのは一週目及び二週目だ。
        i: : : : : : : : : i
        l: : :,, --_ッ: :',      三週目は二人だけ、それもちょっと変わった形となる。
        丶 `‐'´: : : :ノ 
         / ´: : : : : : : : `ヽ     三週目開始直後くらいに早々にヒロイン選択安価を採ろうと思っている。
  .     /: : : : : : : : : : : : : ヽ
    , -‐': : ,: : : : : : : : : : : : : :ヽ    こうした方がシナリオ進行に違和感がないものでね……
  /: : : ,-イ: : : : : : : : /`丶: : : :、
  r⌒ ,/ /: : : : : : : : i   i: : : : i   希望などがあったら随時聞くよ。
  ` ‐ '  /: : : : : : : : : |   ! : : : |
       i: : : : , _ -‐ ´,)   ` ヽ _|    一週目では混乱を招いたため、ここで明記させていただく。あの件は許していただきたい。
        (_ _i ̄(_ -‐'´i
      | :|`‐´i : : : : |
       |: :ノ_ _ ノ: : : : :|
       |: : : : : |: : : : : !






        、 - ‐‐ -,
       ,´: : : : : : : : :
      ゙i : : : :○ ○゙i
       }: : : : : : : _ _ _|
       |: : : :-=´_ _,´      次の投下は1/6月曜日午後九時からだよ。
      y' : : : : :_: : : : :i
     / : : : : : : :┌─┐       それじゃ、シーユーアゲイン。
     i : : : 丶: :ヽ{ .茶 }ヽ
     r : : : : :ヽ、__)一(_丿       タイムカードから光が逆流する……!
     ヽ、___ : : : :ヽ : :ヽ
     と_ : : : : : : ノ : :ノ
       ̄ ̄ ̄  ̄

1668 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 21:03:50 ID:iqqju1rs0

    /||ミ
   / ::::||
 /:::::::::::||____
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||  、 - ‐‐ -,
 |:::::::::::::::|,´: : : : : : : : :
 |:::::::::::::::|゙i : : : :○ ○゙i
 |:::::::::::::::|}: : : : : : : _ _ _l      ハロー。
 |:::::::::::::::||: : : :-=´_ _,´
 |:::::::::::::::||___ : : :丿       
 |::::::::::::::(_____ノ´||
 |::::::::::::::(_ノ / . . . ||
 |:::::::::::::::||/    ||
 |:::::::::::::::||      ||
 \:::::::::::|| ̄ ̄ ̄ ̄
   \ ::::||
    \||

1669安価のやる夫だお:2020/01/06(月) 21:04:39 ID:J65grSwo0
ハロー

1670安価のやる夫だお:2020/01/06(月) 21:06:15 ID:XhPnXBuc0
ハロー

1671 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 21:10:23 ID:iqqju1rs0

        、 - ‐‐ -,
       ,´: : : : : : : : :
      ゙i : : : :○ ○゙i
       }: : : : : : : _ _ _|
       |: : : :-=´_ _,´       だいぶ待たせてしまったね、皆の衆。
      y' : : : : :_: : : : :i
     / : : : : : : :┌─┐       モコイさんだよ。なんか生きてるよ。
     i : : : 丶: :ヽ{ .茶 }ヽ
     r : : : : :ヽ、__)一(_丿       令和二年になってしまったね、コンゴトモヨロシク。
     ヽ、___ : : : :ヽ : :ヽ
     と_ : : : : : : ノ : :ノ
       ̄ ̄ ̄  ̄




                  . . .-─‐-. ミ
                     |: : : : : : : : : : `: ..
                     |: : : : : : : : : : : : /
                    }Ο : : : ◯: : : :,′
                   : : : : : : : : : : : :i      さて、久しぶりの投下となる。
                      { -===- 、: : :. :.|
                    〉: : : : : : : : : :ノ       今回はいつかボコられて逃げ出した黒セイバーとの再戦だ。
                  i: :`ニニニ´: : : : ‘,
                 __/ : : : : : : : : : : : : i       ノルドルム試製アサルトキャノンを拝領したまえよ……。
      ___        /.: : : : : : : : : : :‘,.:.三|
     / :::: ヽ: : : :‐--∧_: : : : : : : : : : :./:|: : : |
     .′ :::::::‘: : : : : : }/∧ア´二二ヽ:/ | : : ‘,
.    ‘::::::::::::::ノ: : : : : :ハ \{/: : : :/⌒゙ヽ : : :‘
.       ゝ-=彡-──<¨¨゚‘; .: : :./:::::::::::::::} : :. :.|
                 \: :′:::::::::::/______」
                     弋:::::: /
                       `¨´

1672 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 21:21:35 ID:iqqju1rs0

          , - ‐‐‐- 、:.´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ、  /:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.ヽ、
     ,イ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.:.:.ヽ:.:/く::.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. i
    /:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:--‐ヽヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.: |
   /:.:/:.:.:.:/:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:./:.:.: 7|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
.  ///:.:.:.:/:.:.:/:.:.:.:/:.:.l:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.!: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|
. /  ,':.:.:.:/:.:.:.i:.:.:.:.:.i:.:.:|:. ∧:.:!、:.:.:.ヽ:.:.ヽ__:.:.:.:}:.:.:.: }:.:/ |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |
   ,':.:.:.:,':.:.:.:.{:.:.:.:.:.|:.:.ハ:.i ヽヽヽ:.:._メ:.´ヽヽ:.:.i:.:.:.:|/:.:.: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : |
    i:.:.:/|:.:.:.:. ',:.:.:.:.:|-/_|_|  ヽ/,イ圷≧i:.i:.:.|:.:.:.:|:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : |      作戦開始。
   |:./ .|:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:!:.iイうミ      {::::::::ら |:}:.:|:.:.:.:!´.ヽ:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: : |
   |/  !:.:.:.!:.:.ヽ:.:.:.|〃{:::j      辷シ !:.:./:.:./| ヽ.} |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|      敵ネクスト、リンドヴルムを排除するよ。
.   |.  ',:. | ',:| .|ヽヽ`.ヒリ            /://:.:.:! /: |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
.      ヽ| リ !:.:.ヽ\ ヽ       .〃|:.:.:.:.:./_//.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : |      知っての通り、相手は手練れも手練れ。
.       ヽ  i:.:.:人    -‐-    /  !:.:.:.:.//.  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
              ',:.:.:.:.ヘ              |:.:.:.:/.    |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|      いくらトップランカーのロストワードとの二対一でも、
            ヽ:.:.{ ヽ、       .<.|:.:./l      |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
             \i   >.-t ´   |:/‐┤、.  |:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|      決して油断しないこと。いい?
              \    r、| .-  ̄/ / i、  !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.: |
                   〃.ヽ   ./   |::`ヽ.!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : |

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
システムが戦闘モードへと切り替わり、暗闇が裂け廃墟街上空の光景が現れる。
コジマ汚染によって黒く染められた雲が空を埋め尽くしており、
あらゆる生命を死滅されるであろう雨が容赦なく地上へと降り注いでいた。

眼下には人々の営みの面影が残るコロニーがあった。
外壁は無残にも吹き飛ばされており、半分に割られて中身が剥き出しになった
卵の殻のようにも見える。

なのはの怜悧な声が、いつか戦った時の恐怖を思い起こさせる。
それを押し殺すように眼下を睨み、ブースターを吹かした。

「了解ですお。確実にいきます」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1673 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 21:32:10 ID:iqqju1rs0

       __{〆..:::::::::〆        `  、
    /_{f7.::::::::::〆                 \
   / __{f7.:::::::〆   /           \  \
  厶イ7:r-、く  | |    |        ヽ   \
 〈〈__/:ハ::.Vヽ\ | |   |、          |    ヽ
. /ヾィ/ イヘヽノノ | |ヽ  | \   ',    |    | '.
/ /://ll |:「´   |{ 丁ヾト、|  ヽ  |!   |    |l |
  |::|  l| |:|    |ヽ弋f==,ミメ、 ' ∥  /ハ     || |
/|::|  || |:|ヽ   |   、_{._!ンヾ  }ノ|l /厶| , / ハ|
  |::|  || |:| \  ヽ   ̄¨`    l/rテミ|/ / / }ノ      ……おかしいわね。
  |::|  l| |:|  l \ \         、ヾ' / イl/
     l|     |   ` -\       ′/  ノ           リンドヴルムは遠距離射撃機、
      |l    |\        ‐-,,、  / /
     ハ    ト、  、      ` イ                既にこちらを補足しているはず。
    / ハ     l::.\ >_,、   /  |
     / ∧   l:::::/.::7爪  丁   |                 なのに、先制攻撃が来る気配がない……。
―-  _∠::::ヽ  ∨:::/ 小ヽ |l   |
―‐ 、 ` マ}__ ト、  ∨/:||:lL)〉ハ   |
::::::::::..\「` マ}___\  ∨:||:「く/  |  |
::::::::::::::::::::::::::::..マ}___\ ∨| ヘ`ー|  ∧
::::::::::::::::::::::::::::::::::..マ}__ \l|  ヽ:::::l /:::ヘ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..マ}  ゙r〜、>|/-、:::::ヘ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ゝ/ヽ|  | 厶、ノ`}:::ヘ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::..\   /「匀ヘ r':::::::.ヽ




               ____
             /      \
           /   \   /\
          /   ( ●) ( ●)ヽ     分からないお。情報も少ないし……。
            l  u.   ⌒(__人__)⌒ |
          \        ̄    /     とにかく警戒しながら接近するしかないお。
          /             ヽ

1674 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 21:39:57 ID:iqqju1rs0

ィ仁ニニア==tニニiニニ〉ヘ
=ア,:.:,:ク:.:.:.:.:.:.:}iニニi{ニ寸xヘ}、
.:z=ニニ≫z=ニ><zリ二ニ寸xヘ  __ _zュ
≫z=ニ二アi7:.:./へニ/\=寸x<=Y/ニL、
=ニニニ>仁7:.:.//〉/ヘ{i○ \_寸xニアニニヘ
ニ>=ニニニ〈:.:////. /}i  ○)ニ7/ニニニ〈ノ′
ニニニニニム〈//. /={i○ /={二ニニニi}ムニニへ、         おや、ようやく来たか。
二二ニニニニ>zz/ニニ=ニニニマニニニ7寸Vニニニヘ
ニニニニニ>=ニニアマ>、=ニニマニニニアO 寸ニニ寸ヘ        ようこそ、我が仮の居城へ。
ニニニニ/=ニニアニニニム:.:マ=マ=7  O}ニニニマ=i
ニニニ/=ニニアニニニニニムix:.:寸x〈:O ィ仁ニニニ7=i|
ニニ/=ニニアニニニニ/二ニマi}=ヘ:.:.寸i}ニア\ニニ{i:.=i|
ニ/=ニアニニニニニ/ニニニ i=i!ニヘ:.:i{ニへ、. \ニ|i:.zi|
=/ニアニニニニ二二|iニニニ !li|i|二二i|ニニニヘ ,、\=ヘi!
/アニニニニニニニ|iニニニ7li|li|ニiニi|ニニニ=i〈 ヘ 寸li|
仁ニニニニニニニニ|iニニ7=i|=i|ニiニi|二二ニニi \/  寸
二二ニ>zt=¬ニ二|iニ=7=∥ニ∨ニi|ニニニニi.|マx   ヽ
ニニ/ニ二二i|ニニ|i二7ニ∥仁ニマ二ニニニ=i|i!マz\.  ヽ
二/ニニ二二i|二二|iニ7∧' {ニニニマニニニニi|i| マニ=\  ヽ
=/=ニニニニi|ニニニニ∥∧ 寸二ニ寸ニニニi|i| マニニi|\.  ヽ
/ニ二二二二i|=ニニニ∥ニi}  Τニニ寸ニ=i|i|  .マニi| ゙\/





                 ,. -―‐=-   _ ヽ 、    ヽ 、
               /_/ '´       ̄` 、 ヽ  ノ .)
               ,.' l´./ -‐ ア'"      ー-  <
                /./'"   ,∠     '"          `
             V/ 、 -‐ /   ,.  ´   .  ハ  ヽ
             , '/ヾ 、,.' /  /  _,. ‐ / .'   !   '
               〈 !、 ヽ'  , / '/ ./ー-'"/ ,. '   / ! ト. '
              ゝl./   l/, //ハf:;テ<"/  / /  ! ソ
          ,. ´ i/   / /!( ´   `ー  / / ,イ/ イ,ノ
            {' ,.'/'  ,.'/./.ヽ!二7       '"  (ソ!  ト、       いささか遅すぎではなかったか?
           ( / /_,'/ 、T マ二二ア        冫!  .l ヽ
             {./  l'_ヽ_|_マニニ(_,.ィ  ‐=   イ  .! )      さしもの私も待ちくたびれるというものだ。
            l'   /二二二二ニ=-、(     / .ノ  ,.!ノ
    ,ィ77777777777777>マ二二二二二}\ / ,.'./ .ノノ
   ////////////////////,ハ‐マニニニl三ヽー-( ' /
.  {/////////////////////∧ニ="マ_!二二=-、!.l'
   !'/////////////////////,∧",.ィニ-_ 二二l
   V//////////////////////,}二二二ニ==-ー、‐ 、
    V//////////////////////ニ-''"_,. -=ニ二ニ=-</\
.  rイ/////////////////l///-' ,イニニニニニニニヾ/,ハ
.  l'//////////////////l'" ,ィム. マニニニ二二二二二ム/l
  ////////////////////l'二二ム. マ二二二二二二二二ム
  !///////////////////,!ニニ二ム ヽ二二二二二二二二ム
  V//////////////////,lニニ二二ヽ ヽニニニニ二二二二}
  l'//////////////////!ニニニニ二\\ニニニニニニ二/
.   !////////////////// マ二二二二二i  \ニニニニ二/
.  l'/////////////////ム. マニニニニニl ト、 \ニニニ/!
   V,///////////////ニム. マニニニニニl l二\.` マ//,.l

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レーダーには確かにネクストの反応があった。
地上へと降下していくと、やがて黒い点が現れ、徐々に輪郭を帯びてきた。
漆黒の重騎士を思わせる、あの重量二脚だ。

だが、奇妙な点があった。
頭部こそこちらに向いているが、銃口は地へと向けられており、
マーシフルたちを迎撃しようとする様子もない。

酷く冷え切った声が頭の中に響く。
不気味さを覚えながらも、やる夫はその声に意識を持ってかれた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1675 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 21:46:58 ID:iqqju1rs0

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i:i:i:i:`¨<ニニニニ∧-=ニ∨ }\  }-=ニ{ニニ∨ニ人ニ∨}ニ}}}   ∥=-{=ニニニニ/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i : /ニ=- /
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i\ ̄  } '∧-=ニ∨ }-=ヽ }-=ニ{ニニ} :/ :} \}ニ}}}!   ∥∨ {__/    ,/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: : /ニ=-/
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨`¨<__∧-=≦≧=ニム⌒}:ニ{ニニ}:7 : :}! : ヤニ}}}}マ ,∥=-}ム    /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/=-/
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ∨   マ,∧<∧∧-=∧ :}ニ{ニ}7 : : }}}:: :ヤ }!}}!∨∥=-'=- 〉   ト、i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: /=-/
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∥      {-=ニ'∧∧-=∧}ニニ{ニ}}: : : :}!: : ヤ}!}}! :∥=-'=-/  / ∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: イ==イ-}!
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: i ∥ >。   \-=ニ}}'∧-=∧=}ニ{ニム : : : }: : :i=}=} ∥=-',/_ ,/     ∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/-'∨
i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i ∥    >。  ¨_¨´ '∧-=∧}}ニ{ニハ: : : }: : }ニ!-i ∥=-:,'∨ム     , <∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/ニ=-〈
i:i:i:i:i:i:i: i : ∥        }: : }>。'∧-=∧ニ{ニム: : :}: :,'ニ}:-i∥=- :′マム  , <: : : : ∧i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i /\ニ=-ハ
i:i:i:i:i:i:i:i:i: /′>。     }: : }   ,'∧-=∧ニ:{:ニ \:}:/ ニ-|{{ニ=-,′/ ̄: : : : : :>¨´}i_i_i_i_i_i_/ニニ \ニ=-
i:i:i:i:i:i:i:i //: : : : : : : >。/ }!>!、   , '∧-=|∨ {:ニ  :Y :ニ-∧=- {/: : : : : >¨´     ̄\ニニニニニ\=-ト、
i:i:i:i:i:i:i:/¨ = _: : : : : : : : : : : : : :>。  ∧=|i:i∨{ニ    :ニ}!i:i:}=-ム: : i>´           `¨ <ニニニニ∨ムiハ
i:i:i:i:_iノ     ` ‐-=: :_: : : : : : : : : :/__}=';i:i: ヤ{ニ    ニ}i:i:i}ニ=-ハ´                 )ニニニニ}!ハi:i:}
 ̄             ` ‐-=: _: :/-=ニム i ヤ{ニ  , 、 .ニ}i:i:i}_ニ=-ハ>。                  \ニニニ∨ムi:i}
                   __7:-=ニニ:〉i: ヤ{ __/}}-\}}i:i:i:i 〉-/ニニ=->。              /\ニニニ\}i:}
                 , <-=≧<ニ/i:i:i: ヤ{ -=}}=- -!i:i: ∥≧<ニニニ=- >、           ,'ニニ\ニニム}
               , <-=ニニニ>∨ムi:i:i ヤ{ -=}=- -}i:i:∥>< へ ̄  `¨='           {ニニニ\ニ=- }
             , <-=ニニニ>¨´-=ニ\ムi:i:i:} { -=}=- -r≦、ニ}/=-/__               \ニニニニ=-}!
           /-=ニニ>´__}-=ニニニ≧=} -{-=}=- -}=->'=- >'<}}i:≧、             〈 `¨<ニニ=-′
          〈-=/   {ニニ≧s。 _ /-=ニハ-=ハ-}- =-rイニ=- イニ!i:i:i:i:i:i:iハ                7≧s。¨<′
            ´       `¨<ニニニ≧s。,ハ-=ム/=- }ニ=へ<ニ}i:i:}ムi:i:i:i:i}             }r}}ニ}}={=-∧
                     /i:i:i:i:`¨<ニニニニハ-=ニ=-∥´i/ニニ≧}i:i:iニ}i:i:i:i:ト、            /=/N' }ム=-ハ
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「どういうこと? まるでこっちの動向が漏れてるみたいな口振りだけれど」

「さて、どうだろうな」

凄むアリスの声にも動じず、アルトリア、もといリンドヴルムはロストワードには
眼もくれずにマーシフルへと視線を向けた。
既にこちらが射程範囲内へと入っているにもかかわらず、
未だに戦闘態勢をとる様子は見られない。

けれど、悠然と構えた漆黒の機体からは得も言われぬ威圧感が滲み出ていた。
無抵抗で降伏しにきた、というのは断じてないだろう。
こちらが攻撃を加えれば致命的な反撃が待っている、そう思わせるような鋭い殺意を感じ、
臓腑が冷たい手で鷲掴みにされたような感覚に襲われる。

その奇妙なアルトリアの態度に、やる夫たちはすぐさま攻撃を仕掛けられないでいた。
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1676 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 21:54:44 ID:iqqju1rs0

          _,. -r‐、
        ,∠ ― ,rヽ)ノ   ‐ 、
       / 7 ‐-,. ( )'ノ        、
.      i ;   ,‐!ノ'ノ  `/    ,. -
.      ' :,_/〉-,ノ   ./    /"    ヽ
.     r/_.'-‐'   \ .'   / /    ! 、
       `! !.    、,.ヽ!  _.//' ,. ィ  i ! }
      ', !    /、ノ|   .た!ヽヽ/ ノ' ;.ノ
       、 、 ,ヘヽ.l   l l   ´ ,/,イ/       端的に言おう。確かに情報は漏れている。
         V/>/∧ l  !l.     {.' .l
.         _l'/////∧l  l|  、 ,.ゝ l         私が個人的に調べたのもある。これでも権限はそれなりにあるのでな。
      ,ィニ二二ニ_<,.――--<!  l.|
     /二二二二/::::::::::::::::::::::::::::>、i|          なあ、入束やる夫。虚ろな目の少年よ。
   _,./>''" -=/::::::::::::__:::::::::::::::::/}
― /ニi.lニニニニ{::::::-::: ̄::::::::::::::::ヽ:::::://          まさかあの時逃した鼠が英雄と讃えられようとはな。
::::::i=ニ!.!二二ニ/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::; '
:::::l=ニl l二二/:::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::;:〉            あのストレイト・クーガーが敗れたと聞いた時は驚いたよ。
::::lニニl lニニ〈::::::::;:ィ二ニ=_、,、::;:::::::jム
::::!ニニ!.l-=二';:::://:::::::::::;::ニ//ヽ::::/ヽ!ム
::::!/ ,イニ=-__ヽ/:::;ィ////////\ニl.!ニ!
::::l'/ニニニニ</////////>!/∧=!l=l
:::::マニ二二ニニ!>_、///////>,/`マ
:::::::マニ二二二ニム<///////>'"////\、


╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
ホバリングの姿勢へと移行し、いつでも敵機を射抜けるように
レーザーブレードを展開し電力を充填する。

リンドヴルムは未だ動かず、淡々とこちらに声をかけてきた。
その声に、やる夫は微かではあるが覚えがあった。
AMS越しではなく、直の肉声を聞いたことがある気がする。

どこかで会ったのだろうか。

抜き差しならぬ状況で睨み合っていると、アルトリアは突如として声色を変えた。
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1677 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 22:23:40 ID:iqqju1rs0

                  _____
.               / _ノ  ヽ_\      「今はそこの小娘と睦まじくやっているそうではないか。
           /  (○)  (○)
              /     (__人__)  ヽ     路上暮らしに殺された心は幾分か楽にはなったか?」
              |  U   ` ⌒´   |
.             \         /     な、なんだお……何が目的なんだお!
.             /         \
.            /  ,        l  |     そんなことまで調べて、一体……

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
冷淡な口調で語られる言葉に悪寒が奔る。
なぜそんなことをアルトリアが知っているのか、知って何の得があるのか。
すぐさまブレードを向ければいいものを、できなかった。
やる夫はアルトリアが発する異様な雰囲気に完全に呑まれていた。

動揺するやる夫に対し、アルトリアは昏く、それでいてどこか蠱惑的に囁いた。
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1678 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 22:23:53 ID:iqqju1rs0

      | /\    __―― ̄ ̄        \  \ \    ヽ\
 .    /|/|   \ <、___                \    |    |  |
   / /  |     /    ̄ ̄>――            \ |  /  /
  <  /|  |ヽ /    / ̄ ̄                    __/
   \/ | _|/     /      __              ̄ ̄\
  /  |_/      /  ___/                     |
./ _/        |  / /      ____            |
 ̄_          |/ /_/ / ̄ ̄_ノ    _/         |
 ̄/     /  ///// / ヘ  丶――― ̄            |
/    /  / |::::::|/  |/  |::j::\   /  __/         |
    // /   |::::::::|       \ 」 \   ̄ ̄/        /    |
  / /. /\\ |:::::::::::\       \     /      /  /  |  |
/  / /   \|::::::::::::::/           /      /  /  | | |
   |/    /:::::|:::::::::::\          / __――/ /   / | |
  /:::::\ /::::::::|::::::::::::::::\          ̄    / /   /   |/      私と共に来い、入束やる夫。
/::::::::::::::::::::\::::::::|::::::::::::::/              /<、 _/
:::::::::::::::::::::::::::::::\:::ヽ:::::::::::|__            ||/ / ̄ /             私はおまえが気に入った。一目見た時からな。
\:::::::::::::::::::::::::::::::::\ヽ::::::::::::::/    _        |/   / |
::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::|     ヽ\     / |    |  |            我が物となるのであれば、私がおまえを守ってやる。
::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::::::::::::\::::|      \>      /    |  |
::::::::::::::::::::\::::::::::::::::::::::::::::::::/::|         / /     |   |            企業の意思から……その女からな。
:::::::::::::::::::::::::::\:::::::::::::::::::::::/\ヽ    /   /      |   |
:::::::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::::::/:::::::::::\ /   / /    /| |   |            
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\:::::/::::\:::::::::::|\   //|    / ||  /
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::::\::::::::::::\  /  _/   |
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一瞬、相手の言っている意味が理解できなかった。
状況が呑み込めず混乱するばかりで、やる夫はただ沈黙するしかなかった。

隣で様子を窺っていたロストワードが堰を切ったように突貫し、
赤雷をまき散らして周囲の廃墟を吹き飛ばしながら
リンドヴルムへと飛びかかっていった。

はっとなってブレードを構え、ロストワードの援護へと回る。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1679 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 22:24:30 ID:iqqju1rs0

、.__... ='''""\ ̄ヽヽ:.:.l\ヽ:.:.:l. :.|.:.:      .:! :|:.: .|:.:
',\「            _\ト、\:.:.!:.:.|:.:.:      .:.:| :.!: l.:.:
:.! ヽ          /:,:.!   ヽヽ\:.:.!:.:.:   ..:.:./:./: ./.:.:
ヽ.  ゝ      l:.//    トゝ.ヽヽ:.:. ..:.:.:.:///l:rイ':´  ,:
 ヽ 、ヘ     ー'         ヽヽ':.:.:.://イ'T, !:.: ..:./:
    ` -丶-_-- ――-_-       ヽ',:/ /,リ ,イ/:.:.://
ヽ    ` ̄        ̄`      '′/' '' //:.://´:
ヽ:\                    l`¬'イイl:.:./:.:.:        何をふざけたこと抜かしてんのよ!
\ ヽヽ                   ',  ,'.: | !:/:.:.:
:.:.. \``丶                 / /:.: .!/:.:.:          企業の意思? 見透かしたような口を!
丶、:...ヽ、               ,. '´  , ':.:.: /:.:    /
   `丶、 ,ィニ二二.._‐ .._        /.: :.:./:   //
      〈 、      丁:.:ア´   ,. イ:.:.:.: /,. ィ"/
        ヽ二...__‐..二!/  ,.ィ:´:.:!:.:!:.:-'‐:.´ l |
              ,...:.':´:.:.l:.:.:.:l:.:.!:.:   : / /





                  -== x--,_
               , ´        ヽ\ト,
             ,       \     、\y
             ,'      ',   ,    、 .}フ
            ,     ハ  ',   j    ヽ }フ
           .; ! |  ', ヽ、xー ナ、  ` ∨)
            ,.i .ト、 ' ,  》チテ弌八  乂
            } 人 从≧ …  乂jノ<;;;| \ {         愚問だな、アリス・メルキュリー。
           .|ノ .}  "叭)    ´ /;;;;|   ヽ
.           ′ | ∧´  '    〉;;;,リ   }         おかしいとは思わないのか? 最高戦力とはいえ、
.            ノ  ノ》x:. ´` /^:ネ !!|j   ,'
         /¨, ===ヽ< (\);;;;;;=¨”;;;;;|{  ノ          なぜ待機命令を無視した貴様に処分どころか嫌疑すらかけられない?
        ./ ノ/;,;,;,;,;,;,;,;,;,\\\r--===ノ .ノz
.        ´ /;,;,;,;,;,;,;,;/\;,;,;ヽ ̄|    ̄   |l           ネクストを動かして想い人を迎えに行ったと説明したところで、
         /;,;,;,;,;,;,;,;,;,l l;,;,,\,;,} .|  《    : ヘ==´`ヽ
        };,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;l l;,;,;,;,;,;,;,ヽノ、,-= ⌒ ヽ,l;,;,;,;,;,;,;,;,;}     貴様が離反したと考えぬ老人たちでもないだろうに。
        /;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,,ソ,,,;,;,;,;,;,;,;/P´       :  \;,;,;,;,;,;|
      ノ,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;ノノ;,;,;,;,;,;,;,;,;ソノ   -… ´ ̄:` - ',;,;,;,;}
     {;,;-===;,;,;,;,;ノ」;,;,;,;,;,;,;,;,;,;//- ´        :   l,;,;,;,l

1680 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 22:35:15 ID:iqqju1rs0

`弌s。               |                  /:::::::/::::/    〈〉                     ,.ィ>
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       弌s。   /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ::::`'x<>'" ̄_≧x〈 ̄//           ,.。o≦>。o≦≧s。 ,ィ升/'/
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              (_) r‐'´ |  |ニニニナ ̄{ハ   ∨//xヘ、///////У/__}//斗-‐…‐--<刀刀刀>zzzzzzzzァァァ7フ刀/////
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         II=    ト..__      ̄_ ̄{_Vニアク´ } } }l:::7:::::://::/ ̄::::,.ィ㌻:::::::::::::::::::::::::::::``ー- 二ニ=‐‐ァ/////////>'"
               弌////|    ト<77| ̄>‐‐У/Yトッリィリ::/:::::://::〈:::::::://:::::::::\>─:::::::::::::::::::::::::::::〉::::/‐//////ア'"
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            γ´(         弋コ:::::\|:/:::::::V〉_/:/::|¨:::::::::::::::::::∨::::V∧:::::::::::::::::::::::::::∨::::::://///
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                              `¨´  |/  |^Yソ::://///ム \::::::::: ̄ ̄ ̄ ̄><
                               ,イ マニニム ∨:///////,〉 く:_:_:_>─=≦   `弌s。
                             /::{  V//∧_,V〉/////               弌s。
            o                |:::::::::〉  ∨//,∨//////   /ヽ             `弌s。
                             乂::::/.   ∨7__/弋//   {:::::::}               `弌s。
                              ∨   /__// ̄ ̄     }::::/
                                   ゝ_〉′      ∠/

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ロストワードがリンドヴルムに激突すると思われた瞬間、目と鼻の先で静止した。
電磁パルスを纏った拳がPAに叩きつけられるが、リンドヴルムは意にも介さず
冷静に両門のハイレーザーキャノンを構えると、眼前のロストワードに接射した。
PAが霧散する音と共に機体から黒煙が上がり、ロストワードが飛び退くのが見える。

慌てて銃口をリンドヴルムへと向けて熱線と弾丸を発射するが、
大して効いている様子もなかった。
着弾したレーザーも弾丸も、超高出力のPAに触れた途端に虚しく弾け飛んでしまった。

「いや、同じリンクス、それもオルデンブルクの英雄ともなる男が、
私の同類だとは思ってもみなかったよ。あの目や動向を見れば分かる」

アルトリアはますます饒舌になりながら、上空のやる夫へ見せつけるように
ロストワードへと襲い掛かった。

半ば爆発するようなブーストで機体を浮かせ、
重厚な巨体から想像できないような推進力でロストワードへと接近していく。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1681 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 22:55:34 ID:iqqju1rs0

: :|: : : : : : : : : |: : : : :′: : : : : : /:  : : : : : : : |: : : : : : : : '. : : :ハ
: :|: : : : : : : : : | : : : :! : : :.,′: /:.:  : : : : : : : :|: : :i : : : : : :'. : : :‘.
: :|: : : : : : : : : |: : : l: : : !: : /: :  : : : : : : : : |: : :| : : : : : : , : : :.‘.
: :|: : : : : : : : : |: :.  l.: :. l : / ! .! : : : : : : : ハ ::│: : : : : : ' : : : :.i
ミ|: : : : :  __: :|:.: ,イ :   ! / │il : : : : !: j: | | : j :: :.: :.:!.: :' :.:. i |
`.| : : : :    `ト l | | 斗| 匕│jl : : .: :' /! ! | ,ハ : : :.:|  :! :: ハ!
-:l : : :     | ,,|リ |,/! |ヽ弋|' |│/ / /,' 几_| 斗l'゙!  .|  ハ i│
 | : :.:     、_,イ芋芯≧ュ、.!`ヽl  /〃/x匕==ミリ |  /!. /│.′
 l  : :.     |ヾ  |::::l{}::::|  | Vi ,/ /,/イl:::l{}::::| / | / |!/ jノ
 l  :.:      l≧ . ト::''’::ノ     },ノ    i::::’: ツ〃jノ |        人形になり果てた人間……いや、生粋の奴隷とでも言おうか。
ヽ!  ::     │ヾミ`¨¨<.:.:.:.>      ..:ゞ=x''  ′  !
 |  .:    │ハ            .::':,     ,: : : │        安心するだろう? 用意された理由に縋るのは。
ゞ|   :      |::::[ __          /     / :.:  |
 |   :      |:::::::::/                ′:.:  |         新しい飼い主に与えられた首輪の着け心地はどうだ?
 l   :     |:::::::::┐_ ヽ、 _ ____    /: : : :   |
 |   .:   │、:::::::::::::::フ  ` ー ''"´   .イ: : !: : :|  │         企業はおまえの命が続く限り、全てを与えてくれるだろう。
 ’   :    |:::::丶:::::::(         /|: !: : i:.: |   l
  ,   :    |::::::::::::::`:::.:......    / │i: : :i:.: |  i.!          何不自由ない檻の中で、人形同士、幸せな生活をな。
  ′ .:    ト--:::::::::,,___` т、´    !:.!:.: ,′/! j /リ





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.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.:l  l:.:.{:.:.:.:.:.ハ人).:.:.:.:.:.:.`丶、.:.:.:.:.:.:.:.\\:.:.:.:.:.:.:.:.:(/彡ヘ〉
.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.l  .l:.:.:.:.:.:.:.人イ´.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.`丶、.:.:.:.:.:.:.丿.:.:.:.:.:.:.:.:.」ヽ:.:.:{     結局、貴様は利用されるだけだ。
.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:/lli l.:.:.:.:.:.:..:.:.ゝ´.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:\.:.:.:.:.:/:.:.:_:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ}:.:.:.}
.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:..:.:.レ´/l:.:.:.:.:.:.:.八ソ.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ノ:.:.:.:.',ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:{     ならば私に利用されるがいい。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.リト、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽソ/:.:.:.:.:.', .丶:.:.:.:.:.:.:.:.ヘl
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.レ人:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\丿:.:.:.:.:.:.:\/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}     この命が尽きるまでの無聊を慰める伴侶としてな。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l (:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.ト}
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.//:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.`〉:.:.:.:.:.(}     では、手始めにおまえの飼い主を殺す。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.{ ( l:.:.l/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.}
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.| {:.l:.:.l.l:.:.:-‐─=ー{li __/:.:.:.:.:.:.:.:.:/〉      精々そこで見ていることだ。
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::.ハ:.:.:.:.:.:.:.:.:}...ll:.:.ヽ:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.//:.:.:.:.:.:.:.://
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.) ∠:.:.:.:.:.:.}.ll:.:.:./:.:.:.:.:ノ //\:.:.:.://
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.}ll./ \:.:.:ヽノ    ̄ ̄
:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:}レ    ヽ/

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アルトリアの落ち着いた、しかし確信に満ちた物言いに感情が漂白される。
撃ち出される弾丸と共に反論を叫ぼうとするが、喉はひどく乾き、言葉が出なかった。
額からは汗が垂れて止まらず、鼓動は何かを訴えかけているかのように乱れている。

なのはが通信でなにか呼びかけてきていた。
聞こえてはいるのだが、頭の中が得体の知れない恐怖感で溢れかえり、
言葉の意味が入る余地がなかった。

ぐらつく視界の中、出鱈目にリンドヴルムへと弾丸を浴びせる。
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1682 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 23:27:55 ID:iqqju1rs0

    ___ /\// / /           /' /    |    / /
    ヘ「/¨>ミメ∨イ        / / /_... -一 T¨ ̄ / /
  //   ´ ん㍉Ⅵー   ヽ _ /斗rヒ≦三z_ |  / /   /
 /| \__弋_リノ|  ,   ´  イ/ ̄ ,.ニニ、ヾメミ、 //   /
  ヽヽ      ̄  |/       _   | fj } ///   /
   /|\                  ̄    ̄”ミ=彡イ∠ --'
  ′l  \      j           >/          /      このっ……調子に乗らないでよ!
  l   '.           |          //          /
  |   ヽ        __        /       __ / ̄¨二二       企業のオモチャはアンタの方じゃないの!?
  |     \       |>ー\       /  --ァ ´ / /.::.::.::.::.:::
\|  、<::..\     {    〉    //  /   / /.::.::.::.::.::.::.:::        トチ狂った死にぞこないが、知った風な口を!
 /.::.:.ヽ 二二\   ` ー‐ '         /    / /.::.::.::.::.::.::.::.::
/.::.::.::.::.::.::.::.::.//.::.\            /     / /.::.::.::.::.::.::.::.::.::
::.::.::.::.::.::.:: / /.::.::.::.:.丶---‐  ´ /       / /.::.::.::.::.::.::.::.::.::.:





               _ -――‐=<⌒_、
              ´            \__\
           /             \  マ⌒}
         /    |       /    ,  Vハ
           /   / l   ∧∧     l   , 〉
        /   /v∧  ,斗==ミ',    |    v
          '    {斗=ミ、/  Vソ ∨   !)  ∧
       |   /', Vソ     「/   ,  厶ィ
       l   , ∧_ `  _  _/   /_/___\            同じだよ、私も貴様も。
       |  /l   ∧{_ ´   {/   /ニニニニ}i:i\
       l ' l   {   、l    /   /ニニニニニハi:i:i:i:>          分かっているんだろう? 自分がそんな体に作られた意味を。
       l/ 〈/V /≧=7i{  /ニニニニニ/_ノ⌒≧s。
             {ニニニi{_/ニニニニ=‐/ニニニニニ≧s。      私とて救われぬ身だが、貴様も愚かだ。
                \ニニニニニ=‐ニニ_∧ニニニニニニニ}
       -=ニニア“⌒^_、ニ=‐ニニニニニ/ニ\ニニニニニ=/      未来がない身と知っていながら、尚も道連れを望むか。
        {ニニ=/ニニニ/ニニニニニニ7二ニニ\二二二ニ/
        {ニニニ// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\二ニニ{ニニニニ}二二二/
        {ニニ7/ニニニニニニニニ\二={ニニニニ}ニニニ{___
        {ニニ{'ニニニニニニニニニ=\=\ニニニ}ニニニニ=}
        {ニニ{ニニニニニニニニニニニ}\=\ニニ⌒\ニニ=∧
        {ニニ{ニニニニニニニニニニニ/ニ/⌒}ニニニニ}ニ/= 〉、
       /ニ_人二二ニニニニニニニ/二/ニニ∧ニニニ=/\/ニ\
        ,ニニニ\二ニニニニニニ/二ニ/ニ/   ̄\ニ/ニ/ニニニハ
     /ニニニニ}__、ニニニニ ィニニニ{ニ(      /ニ/ニニニ/ニ\

1683 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/06(月) 23:41:41 ID:iqqju1rs0


      ____
..    /   u \
   /  /    \\ 
.. /  し (○)  (○) \      な、何がどうなってるんだお、どうしてあいつがあんなこと……。
  | ∪    (__人__)  J |
.. \  u   `⌒´   /      とにかく、今はロストワードを援護しないと……!





                                  ャ''.-'.,,,_ア/  / > "
                                   メ、,,.ィイ´ ,イ.''!/
                                 .,イ'_.,イ/./>" ^ ''''.‐‐.、
                   ,,,,,,ァ-、   i''´,,,,-゙ア,ィ‐iュ.'/',.イ'' イ/ 〈      .ヘ
                 .t'''."   /--‐"!ハ,, -''ヘ!,| .リ.‐''ャ''''. ̄ '' <,ヘ       ヽ
               ,,.- "    ヘ     ヘ,, =!彡 ノ'´,,/‐、ャ''''7‐‐-゙-三三.、   ,,,i,
         .>i-i‐‐‐iァ.、      ヘ ,,,.--- ニ.1/.,,ィ=7、  ''、i-.,,,,,,,イ".\.ヽ/iャ, ."'-、
 ______,,,, >''´  .ャ,,ニニ.、"'i、       'i,,,,,,,,,,./  .,, ‐"i' ./".''''く ‐ァ''>,、   ヘノ,/ .'ー-、  ヽ
 ̄ _______,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,ヤL,,,,,,,l,,,l .l      .j'''''''''''''、>(--イヽ,,ニ〈 ̄ ^メヾ/'iヽ,,,,, クノ    .\ \
--――‐‐‐ー-、,,,, ヤ,ー=‐‐l1  ,, ,,,/      .ヘ,,-''" 〉''7  '‐''ツ.フ_フ          \ \
           "'''''''''''""´ `''´i._/          ,へ .∠,,-'    '´.´            .\ \
                             _ノi.7i`t '''フ_                    \\
                            ,ト、`i.i |.‐'''!ニ-‐'                    .\\
                          ,,.+ ィッャlミi,ィ,ヘンヤム                     `''"
                         .∠.-‐l /ャ"1l-゙,.---''`ー 、
                    __  /〉."    |ィ" l |」゙'''' .、_    ''.ァ、.,、
                   {,,-ァ=ヘ,,,  ァ-"  !‐''   .\_ ./  ヽ.`Yニヘ
                 ..,イ ./  /i ノ"             ^゙''ュ-、ト\ \
               .///.〈 ,,.-',,ク´                ヽ-i \ \ヤ-,,
              ,,,,,l ,ツ .,,イ.ァ"                     ''-,,゙_-.イ.ヘ L,,
           .ァ''У   "''",,ノ"                         ヽ.`_ー'  .ヾ.'''l
           +‐' _,,,,.-,j" ̄                                 ̄.ヤ- 、,,`''ュ、
         /'''' " __,,/                                 "ャ-.、 ̄ '',.、
       .,,ェ-'ヘ,,,,,,ヘ,,,,,),                                   `‐‐''.i_,, イェ、ュ__
     /,,ィi.、 _,,,--∠/                                      .i、ャ,i´ .〉,、.\
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   t  ゙''-''" /                                             .\`-‐"  .}
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ロストワードとリンドヴルムの戦いは拮抗していた。
最初こそ手痛い反撃を喰らったものの、重量機らしからぬ機動戦を展開している。
熱線が飛び交い、異形の二機が交差し、並び立つ家屋の残骸を消し炭にしながら、
企業が所持する最高戦力の二人が激突していた。

事情は一切分からないが、この場で自分がやるべきことだけは明瞭だった。

下↓3 どうしますか?
1.すぐさま降下してロストワードに加勢する
2.隙を窺がってリンドヴルムに不意打ちを仕掛ける
3.中距離からの援護射撃に徹する
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1684安価のやる夫だお:2020/01/06(月) 23:45:34 ID:J65grSwo0
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1685安価のやる夫だお:2020/01/06(月) 23:47:07 ID:J65grSwo0
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1686安価のやる夫だお:2020/01/06(月) 23:47:19 ID:IYXgEaAk0
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1687 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/07(火) 00:00:33 ID:OLy6nm2U0

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互角に見えたロストワードとリンドヴルムの戦いに、微かに偏りが生じた。
リンドヴルムが発射したネクスト一機を丸々飲み込まんばかりの巨大な熱線を、
ロストワードが両の掌で受け止めたのだ。

PAを前腕部に集中させているのか、普段見えざる膜のようになっている粒子の壁が
ロストワードの掌越しに形成され、レーザーを着弾寸前で防いでいた。
更にそこへ電磁パルスを発生させ、雷光が奔ると共に熱線が拡散して消し去って見せた。

好機と見たのか、ロストワードが身体をひねり、拳を振りかぶりながら跳ぶ。
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1688 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/07(火) 00:12:45 ID:OLy6nm2U0

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対するリンドヴルムは再充填の隙の最中にあっても冷静で、
臆する様子もなく跳躍したロストワードへとブーストで突貫した。

ロストワードの拳が突き出されるも、リンドヴルムはそれを寸前で掻い潜り、
その巨体をロストワードへと叩きつけた。
決して軽くはないロストワードの機体が宙に浮かび、弧を描きながら吹き飛ばされる。

リンドヴルムの背部に装備された装置が鳴動するのが見える。
受け身を取られる前に、以前見たアサルトアーマーの射出をやるつもりだ。

だが、それは最大の隙にもなる。
チャージしている時は推力が落ちて動きが緩慢になるし、
アルトリアの意識の大部分はアリスへ向けられ、やる夫はほとんど放られていた。
そこへオーバードブーストで突進し、リンドヴルムに体当たりした。
衝撃がコックピットまで伝わり、ダメージアラートが鳴り響く。

視界を黒い装甲でいっぱいにしながらも、レーダーでロストワードとの距離を測り、
アサルトアーマーを起動した。
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1689 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/07(火) 00:25:07 ID:OLy6nm2U0

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カメラアイを保護シャッターが覆い、周囲の物体が悉く消し飛ばされていく音が轟く。
凄まじい衝撃と振動に襲われながら、やる夫は確信した。
これなら流石にひとたまりもないはずだ。

だが、視界が戻った途端に目に映ったのは、沈黙したリンドヴルムの機体ではなく、
大気を引き裂くような音を立てて帯電する銃口だった。

発射されたレーザーが視界の端へと伸びたと思ったと同時に、
ダメージアラートと左腕喪失のシステムボイスが鳴り響いた。
よろめくマーシフルへ容赦なくリンドヴルムの巨体が激突する。
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1690 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/07(火) 00:34:14 ID:OLy6nm2U0

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   /-=/                           /'-=/ `ヽイ / ∧/ ≧s。...ヽ >、 \〉ニ≧、 : : /           '<=-  '<-  '<-
   ヽ ´                             ' ¨´  }∨-=/ /r'⌒≧s。   ≧s、-\_≧‐': :イ           '< -   '< 、  '<、
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                                                             ゝ==r ヽ'\
                                                              マム   `ヾ
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                                                                ヾ}

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吹き飛ばされながら、半ば薙ぐ形でレーザーをリンドヴルムへと見舞った。
照準はほとんど合っていなかったが、それでも発射された熱線の刃は
リンドヴルムの側頭部に当たる部分を削ぎ取った。

体勢を崩したところにロストワードが躍り出る。
飛び掛かり、リンドヴルムの腹部、恐らくはコックピットが位置するであろう辺りを
右手で鷲掴みにしたかと思うと、勢いそのままに地面へと叩きつけ、
間髪入れずに電磁パルスを放った。

漆黒の装甲が赤熱し、徐々に溶解していく。
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1691 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/07(火) 00:47:29 ID:OLy6nm2U0

                          _ .... _
                       .   ´  _   `  、
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                        /   r'"/ / '/ヽト、  ヽ
                      ; / /´/ ,/  /、ヽ ', 〉  !
                   , ./ ,{ l___,/  -‐ !/ ; !
                    ノ;  〃ゝ{   --―   彡! 〉 .i !
                  / V / 廴ヽ、   =‐ ,.イ'" .!,リ
               ,. ,.イ r ', // i、,.ィマヽ、-イ l! ; i{
               / ,  '. ヽ 〃///イ'l!ヽ'/ヽ }.,ハノ: !',           ……最期のささやかな望みも、
             ,. '  / / .lヽ \マ////l.!'∧/∧/./i : ヽ、
            ,    ,   ,: :  マゝヽ.///,l !/∧/7' ! 、ゝ           私には過ぎた代物だったというわけか。
           /,...::::::::..、   ハ!  ヾ‐=!'//,l=!//,l/ } l  ; ,ヽ、,...::::::::::..、
             /:::::::::::::::::::\ __r== !'//,l=|'//,!ニ=-、__ /:::::::::::::::::::\
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         ,ゝ::::::::::::::::ヽ::::::::::::!二ニニ>‐'"二二ニ`''-<ニニニl::::::::::::::/::::::::::::i
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1692 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/07(火) 00:47:39 ID:OLy6nm2U0

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  ̄...t (.  ,ィ  ̄.j{二 ` ー=ニ=‐ ´ニ〈 , |__〉-j{―| .| =|ニニニ=-/ニ/=i|.    〈ニニ\{\V  .i,/   \     ` <
.   `-r'´j  .从二ニニニニニニニニニニV, }二〉j{/| ∨=∧ニニ=/{ニ=/ニ...,      ‘,二二ニ\/.       \     \
.   /´ィ て_    \二ニニニニニニニニニV,Vニ.j{ ! 二j{ニ{ニニ ′`7 'ニニ.//| _,.。r≦/ ̄ ̄ ̄/           \     \
.   ゙ ′          ` ー,.,マニ=-- ミ. V「\ /!ニニj{ニ{二_{   i| |'⌒,.ィ { .二ニ/ニニニニ ′           \     \
.    .,イ        ,,´ /ニV∧   〉从  } .|ニニj{ニ{/_{  i| | .7,,,,}ィイ ___{二ニニ=/               ヽ       \
.   '7       / ニ/二/ V∧  ./__V^、/‐'ニニj{、{//\_/,ノー .ム. ,イ /.└ 、二ニ\                    ‘,      ヽ
.    >     /ニ二./二// \.\」__VニY^Y=j{/ 〉‐′ニ|ニニ|ニ!,.'  {..}ニ〉 ,∨ニニ=\                 ‘,       〉
.   /      ./ニ,,=´/γ´__ニニ/≧=一' V.乂ノ=} Ⅵ_/ニニ/二/ / /〈..弋彡 .{=≧=- 、.∧               ‘,      / \
.   {     //ニニニニ{_(_,ノ⌒ ′       ∨∨ニ}_/.| __j{ ̄j{/  /!..,,,,___  ...∨ニ=γ_V∧  __r――x __     __r‐'^ヽ ̄`ヽー 、ニ\
.   7          '.ノ ., イ     /, Z 二ニニ从_,j{  j{\_/=| {./,ィ_   . ∨ニ{ { \∨゚,',___', ‘, ∧ニ`ヽニ ̄ ̄ニ‘,
.   i'...__/ニニニニニニニ/ /  ,     ′ゝ'..∨ニニ/ |二= j{  j{ニニニ∧,.' ´ ̄Y⌒〈 ̄ ̄ ̄ ̄i|ニ|ニニニニニ二| ./ニi{ニニニ∧ニニニニニ∧
.   ...    彡  z_, ィ'    .i     ,ィ   ,.∨_/ j{ニニニ.\/二二//ニニニ{.  ∨二二ニニ|ニ|ニニニニニ二|/ニ込、ニニ∧ニニニニニ∧
    ./ , イ     /, Z  ィ  ヾ!. , イ/  ,ィ√.∨__,,ー‐=ニ二  ̄//ニニニ/ `¨¨´ ー‐――|ニ|ニニニニニ二|ニニ二∧ニ二∧ニニニニニ∧
   /./  ,     ′ゝ'  ..' イ      廴/i',イ ̄           //ニニニ/           |ニ|ニニニニニ二|ー一'  ∨ニニ∧ニニニニニ∧
  .//ニ,. i     ,ィ   , . ',       (  `レ'        //ニニニ/     ,...;:::;::    |ニ|ニニニニニ二|.     ∨ニニ∧ニニニニニ∧
 〈/...ィ  ヾ!. , イ/  ,ィ√    _ 二ニ==-‐ '''´       /_/__/      ,...;:::;:       |ニ|ニニニニニ二|      ∨ニニ∧ニニニニニ∧
‐'' "´.' イ      廴/i',イ           .,...;:::         // > ´                 |ニ|ニニニニニ二|.       ∨ニニ∧ニニニニニ∧
.   ',       (  `レ'          .,...;:::         ∠ニ> ´                   |ニ|ニニニニニ二|        ∨ニニ∧ニニニニニ∧

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
やがてリンドヴルムは完全に動きを止め、爆炎と黒煙に巻かれながら地面へと倒れた。
それを見届け、バランスが失われた機体で乱暴にではあるが着地する。
左腕を吹き飛ばされた時にサイドブースターが損壊したらしい。
もう少し戦いが長引いていれば、確実に殺されていた。

炎の中に佇むロストワードは立ち上がるでもなく、
今しがた撃破した敵機の残骸を呆然と見下ろす形で静止していた。

敵を倒しても、敵が残した言葉は消えず、漠然とした不安となって重く沈んでいった。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1693 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/07(火) 00:47:54 ID:OLy6nm2U0

                         ┌──────┐
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                                   □

                               ・

1694 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/07(火) 01:01:21 ID:OLy6nm2U0
〜Tips〜
  /            i      \    } >
  /             i       .| / レヘ、
 ,         ヽ   i  .|       |、 / } ノ
 i      .l    i  .ハ. ∧.i      .| l /  |' ゙;
 |    .|  i    .| /! }/ }ハ     .|,ノ / ./"
 | .i  .|  ト   1. ,ム斗:r7 }      |  / ./:.:.:.:.:ヽ
. i l  .|  「\  .ハ/ Vツ  ':/     .| / /|.:.:.:.:.:.:.:.:.ゝ
. 八ハ  ト |'芯\{  ´   ハ |    ハ /:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:/
.  { `:.ハ .ト.}7          }/|   .j y:.:.:.|:.:.:.:.:.:./
      | ヾ. :,ヽ         / }   j ∩こ)゙,:-イ~
      l   |\  _ -,    イ  .,v⌒/: :ヽ:.:.}     _____,,
 .     l   .|.   、 ´   /ノ-マ`/: : : : : :’、_ . : : : : : : : :
      丶  i     `ー ' >r"f ゙/: : : : : : : : /: : : : : : : : : : :
        丶 ,      ⊂゙_/: : : : : : : : /: : : : : : : : : : : :

【Name】
アルトリア・ペンドラゴン
【Status】
AMS適性:A-
極めて高い適性の持ち主だが、長時間の戦闘は困難。
高負荷の機体であろうと問題なく搭乗できる。

戦闘技術:A
ネクスト操縦技術。
コジマ汚染により身体機能は低下しているが、実力はランク3のまま。

【Note】
ノルドルム所属の女性リンクス。
ブライドルランク7。元は3。
見た目は十歳前半の少女だが、二十六歳。
任務中の事故により致命的なコジマ汚染を受け、その影響により髪や瞳の色が変質し、
肉体の成長も止まってしまっている。身体機能の低下も見られているとのこと。
あまり長くはない身を企業も知ってのことか、それ以降は専らテストパイロットとして運用するようになっていった。

二週目で攻略可能なヒロイン。

出身不明、来歴不明、血縁者なし。
ネクスト戦役中期に登録された謎の多いリンクス。
若くして多くの戦果を挙げたが、なぜか当時の災厄である黒いネクストとの戦闘記録はない。

任務中の言動は冷徹の一言に尽き、作業をこなすかのように淡々と敵を殲滅する。
周囲のリンクスやオペレーションスタッフからは殺戮の機械、戦闘マシンなどと陰で呼ばれている模様。
尚、事故以前は人前でも笑顔や気遣いを見せていたらしいが、
復帰した時には人間らしい感情を見せることはなくなったという。

私生活はないに等しいらしく、任務時以外はノルドルムのテストルームかメディカルルームに常にいるとのこと。

<<new>>
IGIOの意を受けユニオン陣営の拠点をランダムに襲撃する遊撃隊としての役割を担うが、マーシフル及びロストワードにより撃破される。
第二次ネクスト戦役開戦より少し前に、彼女によるIGIO本社のデータベースへのアクセス記録が残っていた。

その他にも不可解な行動が多数見受けられたようだが、その真意は終ぞ明らかにならず、
企業もさほど興味を示すことはなかった。壊れかけの道具に構う余裕もなかったということだろう。

1695 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/07(火) 01:05:25 ID:OLy6nm2U0

                  . . .-─‐-. ミ
                     |: : : : : : : : : : `: ..
                     |: : : : : : : : : : : : /
                    }Ο : : : ◯: : : :,′
                   : : : : : : : : : : : :i      今回はここまでだ。
                      { -===- 、: : :. :.|
                    〉: : : : : : : : : :ノ      因縁の対決かと思ったかい? 残念、女同士の骨肉の争いだ!
                  i: :`ニニニ´: : : : ‘,
                 __/ : : : : : : : : : : : : i      ちなみに他二つの選択肢ではアリスちゃんがやる夫を庇って撃破され
      ___        /.: : : : : : : : : : :‘,.:.三|
     / :::: ヽ: : : :‐--∧_: : : : : : : : : : :./:|: : : |      お持ち帰りエンドだった。なんだこのシチュエーションは、たまげたなぁ……
     .′ :::::::‘: : : : : : }/∧ア´二二ヽ:/ | : : ‘,
.    ‘::::::::::::::ノ: : : : : :ハ \{/: : : :/⌒゙ヽ : : :‘
.       ゝ-=彡-──<¨¨゚‘; .: : :./:::::::::::::::} : :. :.|
                 \: :′:::::::::::/______」
                     弋:::::: /
                       `¨´





       , -‐   ‐- 、
     /: : : : : : : : : : ::',
    , ': : : : : : : : : : : : : : :',
  /: : : : : : : : : : : : : : :○:',
  ヽ : : : : : : ○: : : : : : : : :',         次回は1/13月曜日の午後九時からとしよう。
 .  `ト : : : : : : : : : : : _,-‐'`iヽ _
    i: 丶: : : : : :,-‐'´__,-‐'´: : : `ヽ      それじゃ、シーユーアゲイン。
    | : : :ト: : : : `-‐´ : : : : : : 、: : : 丶
    | : : :'、j`-‐ : : : : : : : : : : : \: : : ヽ    今年も元気にコジマ爆発だ!
    丶,,:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : | : : : i
          `ヽ: : : : : : : : : : : : `ー‐'
             ヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ

1696安価のやる夫だお:2020/01/07(火) 01:10:06 ID:gXvWAgnw0
乙でした

1697安価のやる夫だお:2020/01/07(火) 20:41:17 ID:oy6EPXkU0
乙でした

1698安価のやる夫だお:2020/01/07(火) 23:45:18 ID:RmvG.WcE0
熱い戦いであった…
お疲れさまでした

1699 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 21:00:28 ID:uyw1Ib9.0

    /||ミ
   / ::::||
 /:::::::::::||____
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||      ||
 |:::::::::::::::||  、 - ‐‐ -,
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 |:::::::::::::::|゙i : : : :○ ○゙i      ハロー。
 |:::::::::::::::|}: : : : : : : _ _ _l
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 |::::::::::::::(_____ノ´||
 |::::::::::::::(_ノ / . . . ||
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   \ ::::||
    \||

1700安価のやる夫だお:2020/01/13(月) 21:03:57 ID:136WsVgs0
ハロー

1701安価のやる夫だお:2020/01/13(月) 21:05:51 ID:uipouJQ60
あけおめはろー

1702 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 21:09:51 ID:uyw1Ib9.0

        、 - ‐‐ -,
       ,´: : : : : : : : :
      ゙i : : : :○ ○゙i
       }: : : : : : : _ _ _|       最近色々あって働く時間を減らすことにした>>1だよ。
       |: : : :-=´_ _,´
      y' : : : : :_: : : : :i        具体的には十二時間ほど減らすよ。色々限界だったみたいだからさ。
     / : : : : : : :┌─┐
     i : : : 丶: :ヽ{ .茶 }ヽ       大丈夫、生活できなくもないさ。ぶっちゃけた話、出費の大半は家追い出された時に
     r : : : : :ヽ、__)一(_丿
     ヽ、___ : : : :ヽ : :ヽ        助けてくれた友人に付き合ってのものだったからね。幾ら恩義があるとはいえ、
     と_ : : : : : : ノ : :ノ
       ̄ ̄ ̄  ̄          自分の生活が第一だよなと思った。節制だ。





       , -‐   ‐- 、
     /: : : : : : : : : : ::',
    , ': : : : : : : : : : : : : : :',
  /: : : : : : : : : : : : : : :○:',
  ヽ : : : : : : ○: : : : : : : : :',       まあ、そりゃ金もなくなるよね……
 .  `ト : : : : : : : : : : : _,-‐'`iヽ _
    i: 丶: : : : : :,-‐'´__,-‐'´: : : `ヽ    「おまえあのアニメ好きだったろ? グッズ出てたから予約しといてやったぞ!
    | : : :ト: : : : `-‐´ : : : : : : 、: : : 丶
    | : : :'、j`-‐ : : : : : : : : : : : \: : : ヽ   今度三万払え!」とかやられてりゃね……
    丶,,:_:_:_: : : : : : : : : : : : : : : : | : : : i
          `ヽ: : : : : : : : : : : : `ー‐'    人付き合いって難しいよね。私の友人も悪い奴じゃないんだが若干ヤバい奴。
             ヽ: : : : : : : : : : : : : ヽ

1703 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 21:15:30 ID:uyw1Ib9.0

         ,- ‐‐ - 、
       r‐イ: : : : : : : : :`,
      i /○ ○: : : : /   /` 、
       i_ _ _ : : : : : : :{    / : : /       でも今は、そんなことはどうでもいいんだ。重要なことじゃない。
       `,_ _`=-: : : :|   ノ : : /
       i: : : : :_: : : : :'y´ : : : /         なんだっていい、投下するチャンスだ!
       `-‐、´: : : : : : : : : /
            ノ : : : : : : : : i´           というわけで始めていくよ。
          / : : : : : : : : : :|
           i: : : : : : : : : : : !
.          (`ー‐-  -‐ _}

1704 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 21:18:31 ID:uyw1Ib9.0

       /  ̄ ̄ \
      /ノ  ヽ__   \
    /(―)  (― )   \    (無理もないお……あれだけ言われれば気にもなるお。
    |.  (_人_)   u |
   \   `⌒ ´     ,/     やる夫だって……)
     /         ヽ
.    / l   ,/  /   i
    (_)   (__ ノ     l

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戦闘から三時間後。帰還して部屋に戻ってすぐのことだった。
とりあえずシャワーを浴びようと提案したやる夫に、
アリスは何も言わずに抱き着いてきた。

伝わってくる体温や鼓動、服越しの柔らかさ、静かな室内に響く衣擦れの音、
それらに意識を持っていかれるが、動揺の中で、やる夫はアリスの震えに気づいた。

間違いなく、リンドヴルムとの一戦で精神を乱されているのだろう。
やる夫とて思うところがないわけではない。
あの口ぶりは何かを知っていた。自分たちの知りえない何かを。
それが自分たちを戦わせる大本、企業に関することであれば、
心が揺らぎもする。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1705 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 21:24:12 ID:uyw1Ib9.0

          , '´,
        / /  , '    ハ
     , '  / / /    l |
.    // / / ,' ,′l l|  l ! l   |
    /〃 // ' / /  l| l|  l l |   |
.   /// //、 /  '/ /!|l l! ハ l| {  |
  // l |l| | 「トl| l !| l l|_厶⊥L!_|`l  l
  〃 |l |ll ,ィ永 l l |l |jム=ミ/〃ノ|| l      「い、一体どうしたんだお、ちょっと」
  {  川lV| {リ|  ソ   f℃ `X リ| |
       |l| ゙フ     {じ'   イ/ /l| |       っ……
      l||!ヽ     `iiT′/' ィ ′|
       ノハ  、__   _彡1/ ,′ l
         lヽ `     ̄ /,' /  l
         ! ∧       〈〈 ,′  ハ
          // /ンー┬=≦三N   ,′|
.         // ∧  /j三三三| /l  l
        // /  ∨/l三三三/ , / l| |
      // /  /∠三三三l // l| |

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どうやって宥めようかと考えていると、互いの足が絡まってしまい、
二人重なる形でカーペットの上へと倒れ込んでしまった。
手を床に突いて顔面をぶつけるのは避けたが、思わず息を呑んだ。

だが、ほっとする間もなく、アリスは予想だにしない行動に出た。
彼女はやる夫に馬乗りになったまま、自らの背中に手を回し、何かを解きだした。
次に首のリボンに手をかけたと思いきや、乱暴に引っこ抜くとそれを投げ捨てた。

突然の行為に混乱するやる夫をよそに、やがてほとんどの衣服を脱ぎ捨て、
陶器のような白い肌を露出させた彼女はやる夫の服にまで手をかけ始めた。

その表情は、見たこともないようなものだった。
目尻には涙が浮かび、唇はきっと結ばれていた。
顔色は血の気が失せ蒼褪めている

まるで何かに脅されているかのように。

落ち着くように言い聞かせるが意にも介してもらえず、
かといって振り払うこともできず、やがてやる夫も上半身を剥かれた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1706 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 21:27:41 ID:uyw1Ib9.0

       レ  |\ヽ_゙゙゙゙゙ ヽ ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙∠/|     || レ     ヽ
         ,′ jへ、  rっ    , :'゙人 _,.才´ ̄`ヽ.`ヽ\
          ,′ ,斗-=ニ≧ュ、 . イ     , ′     ヽ ヽ. \
       /  /i       ノ      i           ':,  ヽ \        違う、違うの……
       /  //         ヽ、  , 孑 l        ヽ  ヽ  ヽ
       /  /イ              l       ,. l i  i   〉      私は、本当に、私の意思であなたを迎えに行って……
.     /  /,;ハ     〃    ,      l.n     /  .l l  l   /
     /  // .f'l、  /    /    ,/_,'-─ 、_, ,'    | / / /        あなたのことだって、本当に好きで、奴隷だなんて……
     /  /l | r′` i      /     r' ´  'ニ==、'>、.  |/ / /
    '  / .ヽl }    ',   ,′    |    ─‐く    !ソ /_ノ
   ,' , ′  ハ   丶、 l     /     ,ニニソ  /
   / /     j  \   `ー'、   /     /  l  ,:′
  〃     ノ    |`ヽ     `ー<    ,r' ´   i  /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
うわ言をぼそぼそと呟きながら覆いかぶさってくるアリスの身体を咄嗟に抱きしめる。
肌と肌が重なって隙間をなくしていき、乳房が胸板の上で潰れた。
初めてのその感触に、溶けた氷嚢を思い出した。
あれよりも弾力や張りがあるが、近いものを感じた。
その向こう側から不規則な鼓動が伝わってきて、興奮より理性が勝った。

「大丈夫、大丈夫だから。どんな事情があっても、気持ちだけは嘘じゃないお。
やる夫も、君が好きだから、ここにいるって決めたんだから」
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1707 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 21:27:51 ID:uyw1Ib9.0

               ____
             /      \
           /   ⌒   ⌒\      大丈夫だお。やる夫は周りなんて気にしてないお。
          /   ( ●) ( ●)ヽ
            l      ⌒(__人__)⌒ |     だから、アリスも安心してほしいお。
          \     ` ⌒´   /
          /             ヽ      二人でいるってことだけは、何一つ嘘じゃないんだから。

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
確かに、全てが自分の意思で動いているわけではない。
企業や、他の大人たちの思惑が蠢いて、そうして状況が作られる。
いつか言ったのと同じだ。

人は生き方を選べない。けど、何のために生きるかは、自分で決められるはずだ。
命の理由は、自分で選べるものなのだと、信じている。

状況が敵味方を作り、自分の立場を作り、幾つかの道を示す。
それは時に一本筋の、選択の余地のない道かもしれない。
けれど、何を思って、どんな想いを抱いて進むかは、選べるのだ。
いつだって、誰にでも、自分にも。

それだけが真実でいい。企業の大人たちが何を思っていて、
この世界が何で形作られていたとしても、それがはっきりしているのであれば、
充分ではないか。少なくとも、この胸の中は、それで一杯だった。
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1708安価のやる夫だお:2020/01/13(月) 21:38:57 ID:uipouJQ60
…やる夫って、わりと周りに流されて生きてない?

1709 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 21:42:31 ID:uyw1Ib9.0
>>1708
なかなか良い目をしているではないか、とだけ。

その調子で見ていてくれると嬉しい。

1710 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 21:47:14 ID:uyw1Ib9.0

                /   \     \
               /     \       ∨
               /      /  \.     ∨
              /     /    \.    ∨
          ./     /       .ヽ.     Yニノ-r‐ニ、__
        , ′    /         .∧       ¨´ ,{`ヽ}
         ./      /         ハ         _{iヽ)
        /  __/二ニニ=‐─   ̄  `ヽ、    r-- 、.ヽj
      / /                {   ` T Tヽ、 }_ノ
     ./             ,   ‐=ニニ二 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´
     /         , ‐=<
      `ヽ、__,  <´

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不安を掻き消すためだけに、こんなことをする必要もないだろう。
いや、自分も男だ。正直、この光景は色々と目に毒だし、反応もしている。
だからといって、何かに怯え切ったアリスを抱くのも違う気がした。

一度服を着て、シャワーを浴びて、何か温かい料理を作って二人で食べよう。
それから一緒にしばらく過ごせば、きっと落ち着くはずだ。
そう思ったのだが、その認識は甘かったらしい。

顔を上げたアリスは、少しだけ顔色も良くなっていた。
それどころか、自身の行為がどういったことなのかをようやく自覚したらしく、
見る見るうちに耳まで真っ赤になっていった。頭から煙が出そうな気配すらある。

なのに、彼女は離れることもせず、逆に唇を重ねてきた。
獣同士の、貪るような接吻だった。
おずおずと舌が唇の間から差し込まれ、生暖かい感触が口内に侵入してくる。
心臓が跳ね、息が一瞬止まった。
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1711 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 22:01:17 ID:uyw1Ib9.0

                           _______
                           __r<⌒YY⌒Y⌒ヽ丶、
                      rく※⌒'⌒'⌒'⌒'⌒)┐) \
                       rく‰0 '"¨¨¨¨¨¨¨` く  )┐)、 ,
                        rく‰'゜           `く (]ハ
                      コ/゚               寸㌻: ‘,
                        (]  v }i}|:! ‘;\   ,ハ  V/」、 ‘,
                    ;|:i|: {/:i}|‘,  :\\ \ ハ   V 、\.,
                      /i|! {/:i| ‘, ‘!斗匕\ \j  {i ハハ i} ,
                  / | !;  ,..斗匕八\斗rぅうア!.  乂人乂‘,
                    ,: ;!:|ハ   抖筏ぅv\\ゝ-゚' !   |i|ハ  ‘,          …………。
                   , ゙  ゙:i| j;、  ` 、cヅ 、\ 、 "" !   i|i|込、 ‘,
                、  j i::| iい`、  ` 、''  _,. ‐\ ‰  ;i|,: '"~ `` 、
                 ^  ,′ | : ハ`、  个ト  ___,/ ハ ,:i:;′
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    , '"           丶      ¨~` 、  j、   ヽ: ::;       ,         ,       \    \
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   ‘,       \        \   マ/: :丶、、        /       ,′   \       \
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     ‘,               し   丶      |L) }                 ∨         \
.       ‘,          ′        丶、 :|「 /'"~            ∨           \
.      ‘,             ‘!          \ /                    ∨            \
        ‘,          !                \                    ∨     \
        ‘,          ;!:              \              ∨      \
        ‘,         ハ               \              ∨       \
.           ‘,         ‘,                 \ ____         ∨        \
.           ‘,          V                ` 、~``丶
.           ‘,         ‘!(                         `、       :
.            ‘,           ^(                               :!
              ‘,         `、\
              ‘,            `、 \                            ,:′
              ‘,            、  \                     /

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
一体何秒、そうしていたのだろうか。
時間の感覚が麻痺している。一分近くそうしていたのかもしれないし、
十秒にも満たないと言われれば、そんな気もするだろう。

アリスは訳も分からず目を白黒させているやる夫の手を引くと、
自らの股間へと宛がった。掌から伝わってくる女体と肉の感触に、
頭の中の考えが吹き飛ばされ、本能的な何かで塗り替えられていく。

気付けば、自分も息が荒くなっていた。
鼓動の音が次第に大きくなり、胸を突き破る勢いにまでなっている。

アリスに動かされるままに掌の上で女陰らしきものが擦れ、
それはやがて湿り気を帯びてきたのか、粘質の音を立て始めた。
生暖かく濡れる指先から、理性を消す毒が全身に回るかのように。

呆けていると、いつの間にか露出させられていた自らの男根に冷たい指が触れていた。
アリスは血のような深い赤色の目に涙を湛えながら、
空いた左手でやる夫の怒張したそれを恐る恐る握ると、
やがてゆっくりと上下させはじめた。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1712安価のやる夫だお:2020/01/13(月) 22:14:33 ID:uipouJQ60
ついに来たか…

1713 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 22:22:46 ID:uyw1Ib9.0

                         jI斗---------  .,
                  ィ^芯Y    _,≦三三三三三三三ニ≧s。
             ,-‐'¨ (i{ゞ=ツ}j)'¨'‐- 、二二二二二ニニニニニ`、
.           /    ({=ニ})      ヽ三三三三三三三三三三',
           /      ゞニ乂         ゙、ニ三三三三三三三三三',
         ,/         ,小、 ,   、  い三三三三⌒',三三三ニニ|
         {         }介{   ', λ  Ⅳ;三三三三三}三三三ニ;!
         |   ,     j「^|」V-‐V Ⅵハリ三三三三三=ノ三三三三|
        {  、i 、    i、,ィ=≦:/:/ゞ}二二ニニニニ/ /   Y⌒`- 、
.        ',   ヘ! \ 、  \:/:/:/:     〉二二二二ニ} } √} .} .|_,,..>- .、
           ',   ',   ゙ヘ;、  \       {二二二.>-(__(_ノ ゝ' ゝ'      ∨
           ',   ',.     ',   .ゞu ゚   ijニニ>´       u.   ___   ゚,
.          ト   ',     } \ \ァー…'.>´     ______,,..ィi〔三込、
.           j   }    /   ̄ { .> ´      /三三三三三三三三ハ .}
           ./   :!   j   ,I斗 ’  ι     /二二二二二二二二ニ∧/
          /     }  /              .,ィ√三三三三三三三三三∧
        /   ,   / /               / √二二二二二二二二二ニ∧
       ,{  〃 / /       } u     />…{二二二二二二二二二二二'.
.        /レ'′/  ;         _、丶 /   /三三三三/三三三三三三 }
      /;イ /  /{        /       /二二二二ニ}二二二二二二二|
.      /  /   ,:' :|                /三三三三__∧三三三三三三ニ.!
.     ,:'  ,ィ′/  / 人          \    √二二二ニ./ `、二二二二二__.|
   /  / :{  !  :{: ,' |\      。   `、 .√二二二ニ/ /:.:.:.Y二二二二二ニ!
.   { ,/  { ∧ ,∧/ 、{二ミx       八 √二二二ニ/ {:.:.:.:.:}:)三三三三ニ.リ
.   レ′  V  V  Yゝ∨二込___,.。s≦三≧s三三三_/  乂_:ノ二二二二二.;{′
                    ∨二二二二二二二二二二ニ_/  ,.ィ´三三三三三ニ.;!
                  八三三三三三三三三三三_/ー<二二二二二二二ニ.{
                  ⌒ ̄<三三三三三三_/   }三三三三三三三ニ.|
                     }`<三三三三ノ     |二二二二二ニニニ!
                         __}     ̄ ̄   U √三三三三三三三_|
                       ,≦ニj                √二二二二二二二ニ|
                      /ノニニ  .}           {三三三三三三三ニニ|
                //ニニノ  し           |二二二二二二二二.|
                   /ニニニ〉´                  |三三三三三三三三.|
                ,ィ}ニ{ニニ/               |二二二二二二二二.|

╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋
何か言葉を掛け合うでもなく、互いの荒い呼吸だけを聴きながら、
しばらく相手の陰部への愛撫を続けていた。

前戯もそこそこに、アリスはやる夫の背中に手を回し、
後ろへゆっくりと倒れて仰向けになると、握ったままの男根を自らの亀裂に
突きつける形へと持っていった。

「お願い、あなたから入れて」

もはや何も考えられなかった。
言われるがままに腰を落とし、突き入れていく。
僅かばかりの愛液に濡れた肉壁を亀頭が掻き分け、少しずつ彼女の身体へと
埋まっていく度、耳元で吐息と共に呻き声に近いものが聞こえた。

やがて棹のすべてが呑み込まれ、そこから伝わってくる体温が思考を蒸発させる。
だが、アリスの苦しげな声から、彼女が痛みを感じているらしいのは分かった。
どうすればいいか分からず、挿入したまま悶えるアリスを抱きしめていると、
なんと彼女の方から腰を浮かして擦りつけてきた。

恥骨がぶつかり、粘膜に男根が擦り上げられる音と感触に我を忘れ、
夢中で彼女の唇を貪りながら腰を打ち付けていた。
目尻から大粒の涙が流れ落ちているのにも気づかずに。
╋━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━╋

1714 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 22:37:07 ID:uyw1Ib9.0

                  {     /.:.:.:      ////⌒゛                            ̄  ‐- _        ,'⌒::`゛''丶
                              . . ////                                         {::::::u.::::::、ノ:::、 .
                      ゚。         : : ⌒¨¨¨゛                                      \  ゝ::::::::<.:::::::::::::::::゛''、 .    爻
       ,.r--、 ∠二`=、―- 、 、                                                        \ Y`ヽ:::::::::ι:::::::::::::::::::`.:爻爻
       {{_ノ三三三≧ミ、_   \                                                     }{  \¨ ` 丶ー::::::::::::.キ爻爻
       `∠二二ニ=ミ、 \}}__ \‐  _                                                    ij    \:::::::::::::::::ゞ::::::.爻爻
      ∠二ソ   `ーヘ>、 \ ̄\ \\ ‐- _                                               : :∨    ゛'' :::::::::::::::::爻爻
     / /       \    | ||\\_}.>''"゚~~゚"'〜 、 ̄    _                                       . : :  }         ゛'' ‐- :::::::ミ_
    .i/  .′ヽ  _j |ヽ >、 .! !!_ 》./         `丶、    ̄  _              _              / :   }i             ッ : : :
     i       \ x似 | /   ,′  o         `丶、     ̄ ‐ _            ̄: .‐-. . _ __ ,,..、 -‐<: : .   八            {: :ヘ: :
     !  .i  :!    .>///:j/| i ‘V                  \__ ,/   ̄ ‐ _        . . ._. /        `丶 *⌒\          / : : :
       !  「   イ'//    |: /i /      . : ‐‐ 、‐……‐‐   \ /‐ _        ̄二=‐-----‐=ニ:丶  .(\ .、 -…- ./'。:    `、      ∧: : : : :
     .!  |  '.T (似_    、.j/. /     / . . . . . `、 : :       : :/     ‐- _             . /::.  ι /.:.:.:.:.‐‐<:,'  i: :          ∧: : : : : :
     、  ト、 !.  \/u.  `  /    ..: .      . `、 . . . . . /              ‐ _        . . . .  ,.、,ノ:::/:i: i: .(  ′: : ..   }    ∧: : : : : : :
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ただの雄と雌に成り下がったかのような感覚に支配される。
引いて突き入れる度に現実が消し飛び、自分が何者だったかさえ霞がかかる。

それを繰り返していくうちに、やがて棹の根の方から何かがこみ上げてきた。
荒い息が更に乱れ、それが伝わったのか、アリスもまた体を強張らせる。
浮遊感にも近いそれが強くなったと思った時、突き刺した男根を跳ねさせながら
アリスの中へと精を放っていた。

「はっ……あ……出てる、の?」

問われても答える余裕がなかった。
息を必死に整えながら、無意識に腰を引き、陰茎を女性器から抜く。
湿った音が鳴り、射精を終えたにもかかわらず堅く熱を持ったままのものを
アリスの腹へと押し付け、力なく彼女の上に覆いかぶさった。

重いだろうに、彼女はそんなやる夫に文句の一つも言わず、
じっとりと汗ばんだ身体を重ねたまま背中に手を回してきた。
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1715 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 22:44:02 ID:uyw1Ib9.0

                           _
                  ,. : : ´ヾ、    ` 、
               /. ヾ、@: : .l}       、
             /   / ヾ、: : :l}..__
                /  ./ .   /イ   ヽ、     .
            /i. ィ/.  /i ノ| .   i `
             {八 | Χ  乂 |   |   i     i
      __   ハ...z}乂 \   |  /   |
   ,.ィ≦ニニニニ..r‐'  泛ぅx   ;  /   !    i       やる夫……
  /ニニニニニニ !   ///// /X. ィ ´ .i
  ニニニニニニニ       u / / ノ. ハ  |   .i
  ニニニニニニニ `     / /‐ ´  |  |
  ニニニニニニ > ´  ̄ ̄ `ヽ  ー 、.|  |   !
  ニニニニニ./                  |  |
  ニニニニ> ´                |  |.   |
  ニニ.> ´       ._           |  |    !
  > ´   J  ,..z≦}  `ヽ        !|  !
        イ / `ヽ           }.゙|  |    !

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まるで、外の世界の全てが、悪い夢であるかのように。

何か意味を込めるでもなく、互いの名を呼んだ。
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1716 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 22:44:14 ID:uyw1Ib9.0

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                               ・

1717 ◆x0SRSoJXe.:2020/01/13(月) 22:53:35 ID:uyw1Ib9.0

                       __ _            /´ ̄¨`:..:..:..:´¨¨ ̄
                    ,. '"´  /ニ、ヽー- ..._     /      ヽ.:.:..:..:..:..:..:..:.
                  _/.-ュ,-ュ  i r_// ̄二二__ヽ          ヽ..:.:..:..:..:..:..:..
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                / ,. rj':::::::::ィー< 〔ニ二ニ〕 、`ヽ、\>---─、 、       }:..:..:..:..:..:
                 i´/rj':::::/__: :─‐‐-|::|ハ::V \/\ぃ     ヽ\:.、  i  /..:..:..:..:..:.
             jレ' rj':::::イ/ 、 ̄>ァ、|::|、|::|`ヽv'   }ハi     い、..ヽ:.l ,':..:..:..:..:..
              /イ rj':::::rj   '´ ヽ 小`、\ '|::|ヽ、{    ,リj     \}    :..:..:..:..:..
            i´∨rj':::::!j /、\ ,{メ{L対  ヽ「、 ヘ   _        \  :..:..:..:..:.       ――ごめんなさい、こんな形で。
             i { /{ヤュ:!j//  ヽ\ ``     jハ ハ\ い lヽr 、     \ :..:..:..:..
              j y {j回)}从    \\      、 V i i } }_| | iヘ       ヽ :..:.        「ううん、気にしてないお。
            .//ゞ=彳从  、___> ,_- 、_  |j。   il 从└{ j ! t
        /. .'   ぃ::::ゞ人ヽ` ヽ{ !{芝j   ´  /ij 人ヽ ヽ.\\`ヽ               それより、痛くないかお……?」
      /   /  ぃノ  )、> >'´──--<___L二=`ー` ¨¨¨  ̄ \、
     /    //  /  /  ///ノ¨                                正直、まだ痛いわ。
     (     从  (  ∠   ノノ 〈 く くゝ、      ___
     人ヽ  ノノ `ヽ、      └ニノヘ.)\) へー ≦ ¨    ̄¨ 7ァ ー- ..... ..__
                                    /  /ノ   /:.:.:.:.:.  ̄

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初めての行為は、やる夫の一方的な射精を以てして終わった。
あの様子からして、明らかにアリスの方は肉体的快楽を得られていないだろうが、
これ以上続けても苦痛しかもたらさないと、二人とも無言のうちに判断した。

裸のままベッドで横になりながら、さっきまで交わっていた相手のことを見つめる。
今までは精神的な繋がりだけだったが、これで身も心も、というものだ。
とても恋人らしい行為ができたことで、やる夫はアリスに申し訳ないと思う一方で、
嬉しく思う気持ちもあった。

「ねえ、子供、できたって思ってる?」

アリスが唐突に問いかけてきた。
子供。自分たちの息子。自分とアリスの。
想像したこともなかった。自分と愛する人の血を引いた者が生まれることなど。

未知の想像に胸を膨らませようとしてると、アリスは途端に沈んだ声になって、
こう宣告した。

「私、ね。子供、作れないの。生殖機能がないのよ。そういう風に、作られてる。
リンクスになる少し前に、教えられたの。
卵子も精製できないし、体細胞を採取してクローンを作っても、
すぐに壊死するようになってるって」
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