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迷宮と女冒険者 (避難所) X

37アガサ ◆b65/H6zwGs:2020/12/30(水) 18:04:22 ID:CL5LdRdo
>>36

チョーカーを身に着けた私は、自室を出て階段を下りる。
宿屋の一回へと移動すると、そのまま人気のない宿を抜け出した。

村にはまだ人がいない。流石にまだ時刻が早すぎるのだろう。
目覚めが早い人が起きだす時間帯か……まだ、大半は眠っているだろう。
仕事柄、夜の行動には慣れているので、眠気は全く感じない。
「熱い……流石に、この暑さは異常だな」
まだ日も登っていないのに、ジメジメとした熱帯夜のような暑さ。
上手く説明はできないけれど、何かがおかしい。

村を出て、私はは歩き続ける。
村に来るときに事前に館のだいたい位置は確認しているので、道に迷うことはない。
人間の手が加わっていないけもの道を、黙々と一人進んでいく。
……歩いていると、いろいろなことが頭に浮かんでは消えた。
過去のこと、今の事、そしてこれからの事。
(私が……私が、フィーナ様をお守りしなければ)
フィーナのことだ、また無理をすると言いかねない。
その前に、私ができるだけ情報を集めておかなければ。

鬱蒼と木々が生えた、ジャングルのような暑さの道を警戒しながら一人歩いていく。
……警戒はしてみたが、敵対する気配は感じない。
(……なにか、妙だ)
いいや、敵対する気配だけでない。生き物の気配がないのだ。
魔物なんてもちろん、動物の気配が“全く”無いというのは異常だ。
これだけの森であれば、普通獣の気配は探そうと思えばいくらでもあるのだが。

「……んっ」
木々がなくなり、朝日が私の身体を照らす。
いつの間に日が昇ったのか……考え事をしながら、かなりの時間歩いたようだ。
開かれた平地のような場所に来たので、木々に隠されていた日航が私の身体に照り付ける。
(……熱い)
気が付けば、かなりの汗を流していた。
まだメイド服に染み出すほどではないが、服の内側は汗で全身びっちりと濡れていた。
額にも汗が浮かんでいる。

!移動の疲れ → 体力-1

目の前に立っているのは、長い草に囲まれた大きな建物。
(かなり長い時間、人の手が加わっていないようだが……)
建物そのものには堅牢な雰囲気が残っており、廃墟には見えない。
建物の姿と歩いてきた道を考えると、ここは館の東側だろう。
「……さて、調査を始めますか」

行動:館の外周を、東側から南、西、北と時計回りに回り、調査する。
乱数:5

肉体:
 ・メイド服の内側に、びっしりと汗が浮かんでいる。
精神:
 ・獣の気配がないのが気になる……これも、館の影響?
 ・まだ、嫌な予感がしますが…まずは、調査を進めましょう。

【確証は得られていませんが、この森で、館で何かが起きているのは間違いなさそうですね】




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