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頽廃の都市の冒険譚2

13ベル ◆rQdxQvPkj2:2020/09/12(土) 22:56:01 ID:izWsyUV.
>>11
薄れゆく意識のなかで、霧の中のようにぼやけた視界に小さな赤い光がちらつく。

(月……?…でも、もう倒した…はず………)

(あれは……あの男が持ってた…石………?淫気が…集まって………)

そういえば、石の正体は分からずじまいだった。
あの男がすべての黒幕だったのなら何でもあり得るけれど、少し様子がおかしい。

その証拠に、奇妙な響きを伴いながら新たな声が微かに聴こえて

(この声は…幻の中の……。あれは過去の出来事…じゃなかったの……?)

はるか昔にこの地で行われた儀式を幻にみて、追体験した……という所までならまだ納得できる。
そこに登場した人物から話しかけられるというのは理解を超えていた。

(いん…しょう……?あなたは…いったい……)

しかしそれ以上追求する前に、声も赤い光も遠のいていき……ぷつりと意識が途切れた。


・・・・・


「…ぅ………ん………?」

(だれ………?…なんだか…明るい……)

そこからさらに何度か呼びかけられて、ようやく意識がはっきりしてくる。
瞬きすると、覗き込んでくる男の姿を認識して

「ジェラルドさま……。みんな、解放された……んですね」

仰向けのまま軽く周囲に視線をやると、少なくとも暴走状態の人はいないし、乱交の音もしない。
ふう、と小さくため息をつくと、ジェラルドが労いの言葉をかけてくれる。

「ありがとうございます………あはは…もうダメかと思いました……。また迎えにきていただいちゃいましたね

記憶に新しい限界を超えた戦いの感覚と、安堵もあいまって、さすがに今ばかりは弱気な言葉も漏れる。
それでもまた人々を救えたという実感が少しずつ湧いてきた。

(いろいろ…考えることがあるはずだけど………ゆっくり寝てからにしよ……)

「はい。みんなで帰りましょう」

身体も精神力もボロボロだし、頭も回らない。
ジェラルドが来て仕切ってくれたのは幸いだった。
提案に従って帰投することにする。


【★行動選択+ダイス(α)】
ダイス9
聖堂へ帰る


【あとはインターバルでしょうし精算はここで大丈夫です】

【めちゃくちゃ濃厚な第1章だった……。次章の構想もしないとですね!】


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