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大腹助産院〜あふれ出る命たち〜

3名無しさん:2018/09/11(火) 19:54:22
「鈴月さーん!鈴月生子さーん!!」

「はぁーい!」

山奥にある助産院なために検診に来る妊婦も比較的少ないので私はすぐに呼ばれた。

ガチャっ

「失礼しまーす」

診察室に入ったが中にはベットと机があるだけで誰もいなかった。
とりあえず私は荷物をおいて椅子に座った。

ガチャっ

「あ、ごめんねー」

メガネをかけ、白いシャツを着た
私よりもふたまわり程大きいおなかを抱えただいたい40代くらいの妊婦が入ってきた。

私は首をかしげた。
あれ?私さっき呼ばれたよね?
診察の順番間違ってるのかな、この人?

?「あなたが海子の友達の生子さんね。」

そういうと、その妊婦さんは額に汗をかき、
大きなおなかを円を描くように何度もさすりながら笑顔で扉を閉めた。

生子「あーはい。どうしてそれを?」

?「あ、ごめんなさい。紹介が遅れました。私は海子の母親の大腹華子です。
ここの助産院の助産師をしています。」

生子「え!おかあさん!!こ、これはどうもはじめまして!!!」

華子「びっくりしたでしょ!いきなり妊婦さんが入ってきて!
実は私も生子ちゃんや海子と一緒でおなかにあかちゃんがいるの!しかもふたりね!!」

生子「え!!!お母さん双子を妊娠してるんですか!!」

華子「そうよ!みて!大きいでしょ!」

といいながら白いシャツを胸までたくし上げ
今にも生まれそうな双子のいるおかなをあらわにし
ペシン!!!と強く自分のおなかを叩き自信満々な表情をした。

華子「この子達がいるからね、最近トイレが近くてね。
あ!ごめんね。こんなみっともないおなかみせちゃって!
生子ちゃんの検診だったよね。ちょっとまってね!」

両手でおなかを抱え海子のお母さん、華子先生はため息と共にどっしりと席に着いた。

大腹華子 おおはらはなこ(42)
大腹助産院の院長。
現在3,4人目の双子8ヶ月を妊娠中。10年ぶりの出産。
メガネをかけ、若々しく見える。
包み込むような大らかな性格ではあるが
時には大雑把になってしまう場面も。


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