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「どこだ?どこに……ッ!」
サン・ジョルジュ・マジョーレ教会内、フーゴの制止に構うことなく、ジョナサンは血が訴えかけるままにそこを駆けずり回っていた。
教会内部は外見以上にひどい有り様だった。砂の圧力によって教会全体は軋み、また直径が大人一人分はあろうかという円形の穴が壁、床、天井問わず至るところに空いている。
スタンドに関する知識と経験がほとんどなくとも分かる、これがスタンド使い同士による戦闘の跡なのだと。
「どうか……どうか、無事でいてくれ…………!」
悲痛に染まるジョナサンの祈りが、ボロボロになった教会にこだまする。
やがてジョナサンは地下へ続く階段を見つけ、降りていく。2つの気配は地下から感じていた。
「誰か!誰かいないかッ!!」
ジョナサンの声が冷え冷えとする地下に反響する。そうしながらもその丸太のような足は走ることをやめていない、やがて下へ下へとおりてゆき、ジョナサンは気がつけばとあるドアの前にたどり着いていた。
ジョナサンはじっと感覚を鋭くさせる。
(ここからだ………ここからずっと感じていた気配がする)
この扉の向こうにいる2つの命、2つの鼓動、2人の人物。自分に繋がっている知らない家族。それがジョニィと会ったときよりも濃く強く感じられた。
波紋の呼吸は乱れていない。いつどんなことがあろうと乱れてはならないと鍛えられたのは伊達じゃない、しかし胸の内にある感情は、心臓は、今まで経験したことのないほど激しく揺れていた。
意を決し、ドアに手をかけ、開ける。
ギイィ…と普段なら気にも止めないような小さなドアの軋む音が、やたらと耳の奥をくすぐる。
ドアが開け放たれ、ろうそくの僅かな光が部屋の内部を照らし出す。
そして
───────そこに誰かいた
「…………ディオ?」
○●○●
崩れていく 壊れていく
けれど、挫けてはならない、砕けてはならない ────折れてはならない
「無駄ァ!!」
「ふん」
ジョルノが打つ『ゴールド・エクスペリエンス』の拳を、DIOの『ザ・ワールド』は軽く受け止め、そのまま力を受け流しながら背後へと投げ飛ばす。
「 ッは!」
吹き飛びざまジョルノは握っていた石ころをツバメに変化させ、DIOへと突進させる……
が
「 無駄、無駄だジョジョ」
突如としてDIOの姿は消え、突進したツバメは空を切り、そのまま壁へと激突し元の石ころへと戻る。
「く……!」
ジョルノは『ゴールド・エクスペリエンス』に自身をキャッチさせ、地面に足をつけると消えたDIOの姿を探す。
(まただ……DIOに攻撃が当たると思った瞬間DIOの姿が消えた。確実に捉えていたのにも関わらずだ。単なる超スピードや催眠術なんかじゃあ断じてない、これは……これはまるで────)
「どうしたんだいジョジョ、もう戦う気力が失せたかな?」
「……僕が貴方と戦う理由が無くなるのは、貴方を倒した時だけです」
「ほーう?」
感心したかのようなDIOの声が頭上から降り注ぐ、視線を上げれば、DIOはジョルノが生み出した木の枝に足を組んで悠々と座っていた。
「このDIOのスタンド能力をほんのちょっぴりでも体験してまだそんなことが言えるとはな……さすがは我が息子と言ったところか?」
「心にもない薄っぺらなことを言うんじゃない、本当は僕のことはいつでも殺せるのでしょう?」
「ほう、中々に父のことが分かってきたではないか」
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