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外と中から瓦礫をどうにかし、何とか仗助、エルメェス、噴上達は合流した。
そこへ戻って来たティムと予想外の客に、仗助や康一は眼を丸くする事になる。
けれど、仗助が「またアブねえ事してるんでしょう?」と言った時、承太郎は帽子を深く被った。
「悪いか」
「…悪いっスよ。あんた絶対無茶苦茶ばっか、するんです。わかんねえんスか?おれだって承太郎さんが傷つけば平気なわけ、ないじゃないですか。まして…おれはあんたが死んだって、思ってたんスから…」
ジョセフは何も言わなかった。
ただ、パンチが一発飛んできた。
「心配してる奴に向かってその態度は何だ」という意味合いだ。
仗助が近寄って半ば無理矢理承太郎の傷を癒していく。空条の名前に線の引かれた名簿は仗助も既に目にしている。何より双方の痣が燃えるように痛んだ。
「あんたが悲しいのも、怒ってるのもわかる。けど…一人誰かが死ぬたび、見てるホントのクソッタレはほくそ笑んでるんですよ。
殺されたそいつがいいやつとか、悪いやつとか、関係なく。それは承知して下さい。
そして少なくとも…悔しいですけど、そういう奴に『空条承太郎』は一度負けたんスよ。あれは…人形なんかじゃ、なかった」
「…だからと言って、吉良やDIOを野放しにしておくわけにはいかねえ。俺は…母親も娘も…」
表情や口調こそ平静だが、その後ろにある殴りあいが始まりそうな雰囲気を仲裁したのは康一だった。
「…承太郎さん、取り敢えず…何があったか話してくれませんか?」
「…やれやれ、だ」
承太郎は全てを話す事にした。
望んだというよりは、その方が小出しに色々問われて鬱陶しいよりはマシだろうと判断したからだ。
***
「父さん、って、確かにそう言ったんだな?」
これまでの放送内容と情報交換が粗方終わった後漏れた、その疑問の声。それは承太郎にとって意外な人物…エルメェスからのものだった。
「ああ」
「…それは…F・Fかもしれない…あいつが…徐倫の記憶を…」
エルメェスは背中を預けていた石柱から背中を離す。冷たかったはずのそれには、すっかり温もりが移っていた。
承太郎は息をひとつ吐き出す。
少なくとも、ここに承太郎が『敵』だとはっきり認識している者はいない。
エルメェスは、危険を承知で神父を倒すために付いてきたのだとアナスイに聞いた。
そしてF・Fの事も無論聞いて知っていたが…あの状態で思い至れというのは、流石に無理がある。
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