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バーチャルリアリティバトルロワイアル Log.04
1
:
NPC
:2019/03/22(金) 22:20:20 ID:c3.OE0YY0
ここは仮想空間を舞台した各種メディア作品キャラが共演する
バトルロワイアルのリレーSS企画スレッドです。
この企画は性質上、版権キャラの残酷描写や死亡描写が登場する可能性があります。
苦手な人は注意してください。
■したらば避難所
ttp://jbbs.shitaraba.net/otaku/15830/
■まとめwiki
ttp://www50.atwiki.jp/virtualrowa/
■過去スレ
企画スレ ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/13744/1353421131/l50
Log.01 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1357656664/l50
Log.02 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1378723509/l50
Log.03 ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14759/1417239643/l50 <前スレ
2
:
NPC
:2019/03/22(金) 22:20:59 ID:c3.OE0YY0
■参加作品/キャラクター
2/9【ソードアート・オンライン】
○キリト / ●アスナ / ●ヒースクリフ / ●リーファ / ●クライン / ○ユイ / ●シノン / ●サチ / ●ユウキ
2/8【Fate/EXTRA】
○岸波白野 / ●ありす / ●遠坂凛 / ●間桐慎二 / ●ダン・ブラックモア / ●ラニ=VIII / ●ランルーくん / ○レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
4/8【.hack//G.U.】
○ハセヲ / ○蒼炎のカイト / ●エンデュランス / ○オーヴァン / ●志乃 / ○揺光 / ●アトリ / ●ボルドー
2/7【パワプロクンポケット12】
○ジロー / ○ミーナ / ●レン / ●ウズキ / ●ピンク / ●カオル / ●アドミラル
1/6【アクセル・ワールド】
●シルバー・クロウ / ○ブラック・ロータス / ●ダスク・テイカー / ●クリムゾン・キングボルト / ●スカーレット・レイン / ●アッシュ・ローラー
1/6【ロックマンエグゼ3】
●ロックマン / ○フォルテ / ●ロール / ●ブルース / ●フレイムマン / ●ガッツマン
1/6【.hack//】
●カイト / ○ブラックローズ / ●ミア / ●スケィス / ●バルムンク / ●ワイズマン
0/5【マトリックスシリーズ】
●ネオ / ●エージェント・スミス / ●モーフィアス / ●トリニティ/ ●ツインズ
13/55
■地図
ttps://www50.atwiki.jp/virtualrowa/pages/17.html
3
:
NPC
:2019/03/22(金) 22:22:11 ID:c3.OE0YY0
■ルール
<ロワの基本ルール>
・最後の一人になるまで参加者は殺し合い、最後に残った者を優勝とする。
・優勝者には【元の場への帰還】【ログアウト】【あらゆるネットワークを掌握する権利】が与えられる。
・仮想現実内の五感は基本的に全て再現する。
・参加者はみなウイルスに感染しており、通常24時間で発動し死亡する。
誰か一人殺すごとにウイルスの進行が止まり、発動までの猶予が6時間伸びる。
・参加者は【ステータス】【装備】【アイテム】【設定】で構成されたメニューを表示できる。
また時刻も閲覧可。
・死亡表記は【キャラ名@作品名 Delete】
<支給品について>
・「水」「食糧」などは支給されない。
・参加者には地図とルールの記されたテキストデータが配布されている他、ランダム支給品が3個まで与えられる。
・アイテム欄の道具は【使う】のコマンドを使うことで発動。
外の物をアイテム欄に入れるには、物を手に持った状態で【拾う】のコマンドを使う必要がある。
・死んだ者の所持アイテムは実体化して、その場に散らばる。
また死体は残らず消滅する。
<武器防具の装備の扱い>
・自分のジョブ以外のものも手に持つことは可能。
ただし扱いに関しては全くの素人状態(杖なら魔法は使えない)
・防具の場合は触れることはできても着ることはできない(指定ジョブ以外の防具は防具として役に立たない)
・レベル、習得スキルの扱い→アバウトでいい。
・ゲームを越えての装備品も似た武器ならば自分のジョブに近い形で運用できる。
・武器防具のパッシブスキルは他ゲームのものでも発動する。
<イベント>
【スペシャルマッチ解放】
場所:アリーナ
12:00〜24:00まで限定でアリーナにおいてスペシャルマッチを選択することができます。
このマッチ限定の特殊なボスとの戦闘ができます。
またここでしか獲得できないレアなアイテムも用意してあります。
【プチグソレース:ミッドナイト】
場所:ウラインターネット/ネットスラム
18:00〜24:00までの期間中、ネットスラムにおいてプチグソレースをプレイすることができます。
レースではゴールド・ゴブリンズとバトルする事になり、イベント終了時のランキングに応じてアイテムを入手できます。
【急襲! エネミー軍団!】
場所:アリーナを除くVRバトルロワイアル会場各エリア
18:00〜24:00までの期間中、一定時間ごとにバトルロワイアル会場の各エリアのうち一ヶ所がランダムで選ばれ、そのエリア内に大量のエネミーが出現します。
出現したエネミー撃破すればポイント及びアイテムを入手することができます。
また高レベルのエネミーを撃破した場合、レアアイテムの入手が可能です。
なお、アリーナのみエネミー出現の対象外となり、またエネミーがエリア間を移動することはありません。
【月影の放浪者】
場所:VRバトルロワイアル会場全域
18:00〜6:00までの期間中、一定時間戦闘を行っていないプレイヤーを対象として、強力なエネミーであるドッペルゲンガーが出現します。
ドッペルゲンガーの撃退に成功すれば、その分のキルスコアが加算されます(注:ポイントは入手できません)。
なおドッペルゲンガー出現までの時間は、対象プレイヤーのキルスコアに応じて変動します。
4
:
NPC
:2019/03/22(金) 22:22:31 ID:c3.OE0YY0
<作中での時間表記>(0時スタート)
深夜:0〜2 朝:6〜8. 日中:12〜14 夜:18〜20
黎明:2〜4 午前:8〜10 午後:14〜16 夜中:20〜22
早朝:4〜6 昼:10〜12. 夕方:16〜18 真夜中:22〜24
<各作品に関するルール・制限>
【Fate/EXTRA】
・マスターは基本的にサーヴァントを伴って参戦。
・マスターが死ねば、サーヴァントも同時に脱落する。
・サーヴァントの宝具、武装は没収されない。
・主人公(岸波白野)の性別とサーヴァントは登場話書き手任せ。→決定済。登場SSを参照して下さい。
・サーヴァントは戦闘する際に、マスター側の魔力も消費する。
【ソードアートオンライン】
・まだ文庫化されていないweb版からのキャラ、アイテムの参加は不可。
【.hackシリーズ】
・八相はプロテクトブレイクするとHP∞は解除。
・憑神は一般PCにも見え、プロテクトブレイクされると強制的に一般空間へ。
・パロディモードからの参戦はなし。
【アクセルワールド】
・参加キャラたちは最初からデュエルアバターだが、任意でローカルネットのアバターも取れる。
・必殺技、飛行、略奪スキルは要ゲージで、あとは特に制限なし。
【パワプロクンポケット12】
・主人公の名前は書き手に任せ。→「ジロー」に決定しました。
【ロックマンエグゼ】
・バトルチップは他作品キャラも使用可、チップ単位で支給。
・一度使ったチップは一定時間使用不可。
・フォルテの「ゲットアビリティプログラム」は深刻なダメージを与えなければ発動しない。
【マトリックスシリーズ】
・スミスの分身能力は、心身に深刻なダメージを与えないと発動しない。
・ネオの身体能力(飛行、治療、第六感的な知覚)はある程度制限。
5
:
NPC
:2019/03/22(金) 22:24:49 ID:c3.OE0YY0
スレッド作成、及び前スレからの誘導作業、完了致しました。
今後とも『VRバトルロワイアル』を心行くまでお楽しみ下さい。
6
:
名無しさん
:2019/03/24(日) 11:37:06 ID:ipNg0jak0
前スレ投下乙でした
オラクルの選択がフォルテの未来にどんな影響を与えるのか楽しみです
7
:
名無しさん
:2019/05/15(水) 19:41:27 ID:k8sDmFsM0
月報となりましたので集計します。
137話(+ 1) 15/55 (- 0) 27.3
8
:
◆k7RtnnRnf2
:2019/06/15(土) 14:42:25 ID:BduzRs3k0
短いですが投下します。
9
:
Secret of Ai
◆k7RtnnRnf2
:2019/06/15(土) 14:44:03 ID:BduzRs3k0
1◆
「戻ってきたか、フォルテ」
オラクルの部屋から知識の蛇に戻った瞬間、オーヴァンが出迎えてくるのが見えた。相変わらずの無表情で、何を考えているのか窺えない。
フォルテがロックマンとの戦いに勝利した頃、どこかで動いていたようだが、既に用事を済ませたのだろう。もっとも、フォルテにはあまり関係のない話だが。
「俺がここに戻った時、フォルテの姿が見えなかった……君も何かを見たのかな?」
「さあな。キサマなどに伝えてやる義理はない」
「なるほどね」
フォルテの拒絶をオーヴァンは軽く流した。
予想通りの反応だが、やはり不快だ。まるで、フォルテがいくら力を得ようと、優位に立っていると言われているように思えてしまう。
だが、ここでオーヴァンに力を振るったところで無意味に消耗するだけ。相討ちになり、キリトたちを一方的に勝者にするなど御免だった。
故に、ここは一つ餌をぶら下げてやろう。
「……だが、このまま待っているのもつまらん。少しだけなら、話してやる」
すると、オーヴァンの瞳が微かに動くのが見えた。
「君が話してくれるとは、どんな風の吹き回しかな?」
「言ったはずだ、これはただの時間潰しだと。それに、俺たちは仮にも仲間だからな……大切なお仲間には、情報提供をしてやるべきだろう?」
ニヤリ、と凶悪な笑みを浮かべながら、一歩前に踏み出した。
もちろん、仲間を思いやろうなんてヘドが出る思考などではない。今はただ、オーヴァンに一泡吹かせてやりたかった。
オーヴァンとて、この程度で絶望するような男ではないのは重々承知。あの榊の言葉を使うなら、ほんの余興とでも言うのがふさわしかった。
「オーヴァン。キサマ、『運命の預言者』に会ったそうじゃないか。どうやら、ヤツはキサマにまた会いたがっていたようだぞ?」
「『運命の預言者』……君の口からその名前が出てくるとは。まさか、オラクルの方からフォルテに接触してきたのかな?」
「ご丁寧に、わざわざ俺を部屋に招き入れたのさ。そして救世主とやらの活躍もペラペラと話した……俺には何の関係もなかったが」
やはり、オラクルとオーヴァンは面識があったようだ。何を話したのかまでは知らないし、微塵も興味が持てない。だが、オーヴァンにとってオラクルは決して無視できる存在ではないようだ。
その証拠に、今度はオーヴァンの方から問いかけてくる。
「……その様子だと、フォルテは彼女から重要な真実を伝えられたようだね。そうでなければ、彼女がわざわざプレイヤーを呼びつけるとは考えられない
そして、オラクルはもう……」
「ああ、俺がヤツの力を取り込んだ。しかも、あの女の望みでもあった……あろうことか、この俺が未来を変える鍵になると言い放った!
何とも笑える話さ! すべてを破壊する俺に、未来を託そうとするなど……実におめでたい女だった!」
オーヴァンに対する答えは、オラクルへの侮蔑だった。
ただの負け惜しみでしかないだろう。理由はどうあれ、フォルテが力を持たない弱者を一方的に屠ったという事実に変わりはない。オラクルの掌の上で踊らされてしまい、フォルテは自らの弱さを肯定してしまった。
せめて、オラクルの願いを笑ってみたが、虚しさしかない。当然ながら、オーヴァンがそんな虚無には目を向けようとしなかった。
10
:
Secret of Ai
◆k7RtnnRnf2
:2019/06/15(土) 14:45:22 ID:BduzRs3k0
「フォルテが未来を変える。
なるほど。彼女がそう言ったからには、君は余程信頼されていたようだ」
「フン。ヤツがどう思おうが、俺には関係ない。俺がヤツの力も使い、キリトたちを……そして大いなる”災い”とやらも破壊するだけだ」
「”災い”?」
「これから、”災い”とやらが現れるようだ。あの女が言うには、”災い”は今の俺やオーヴァンですらも太刀打ちできないほどにおぞましいようだ。
まさに、すべてを奈落に押し潰してしまうほどに……これが俺の言えるすべてだ」
釘を刺すように締めくくる。
オーヴァンのことだから、”災い”の正体を根掘り葉掘り聞き出してくるはずだ。だが、フォルテはおろかオラクルですらも”災い”の全貌は知らないのだから答えようがなく、そもそもオーヴァンに延々と探られるなど御免だった。
この話を聞いて、オーヴァンは口を閉ざす。恐れをなしているようには見えず、ただ思案に耽っているようだ。
「……ならば、俺の方からも伝えよう。
俺が見て、そして得られたものについてを」
そして、フォルテの真似事のように、オーヴァンもまた語り始めた。
オーヴァンの口から話されたのは、このデスゲームにおいて重大な事実の一部で、対主催生徒会とやらにとっては喉から手が出るほどに必要だろう。
このデスゲームの裏側では『忘刻の都 マク・アヌ』と呼ばれる死の都が存在して、そこで出会ったとある"人物"は、デスゲームの重要な鍵を握っているらしい。
だが、フォルテは興味がなかった。どんな”真実”が待ち構えていようとも、心は微塵も動かない。
そして、GMが隠し持つ戦力について聞いたとしても、この手で破壊するだけ。何を聞こうとも、ただ本能のままで戦うことに変わらない。
互いに語り終えた途端、再び静寂が広がるかと思われた。しかし、この空気をぶち壊すようにカオスゲートが起動して、榊が姿を現す。
「ほう? 君たちが静かに待ってくれているとは!
まさか、我々のために交友を深めてくれているのかな?」
榊の忌々しい笑みは相変わらずで、こちらの憎悪を煽りにかかっているように見えてしまう。
だが、ここで奴の意のままに操られてしまうことも癪だ。それに榊ごときを葬るなど造作もなく、無意味に力を使うこともない。その証拠に、この部屋に現れた榊はただの幻影だ。
いくら大口を叩こうとも、所詮はただの小物。どこかで怯えている小物に感情をぶつけたところで、心が満たされるわけがなかった。
「ああ……榊がいない間、ちょっと話をしていたのさ。
実に興味深いものを見させて貰ったよ」
一方で、オーヴァンは感心したように語る。
オーヴァンからすれば、大きな”真実”の一部を発見になるだろう。ネットナビを産み出したあの科学者どもも、歴史を辿れば『世紀の大発見』と何かにつけて騒いでいた。
だが、一度は目を輝かせても、少しでも害を与えることが判明すればすぐに忌み嫌う。フォルテも、そうしてすべての人間から切り捨てられた。
そんな侮蔑を抱く中、榊は得意げに唇を歪める。
「それは何よりだ! 君たちが見てきたものが何かを、ぜひとも知りたいが……あいにく、その時間はない。
先ほど、キリトたちの居場所を掴んだばかりだからな」
榊から出てきたのは、フォルテがもっとも求めていた答えだった。
「キリトは今、他のプレイヤーと行動を共にしている。
プレイヤーナンバー040・ブラック・ロータス。
プレイヤーナンバー026・ジロー。
そして、プレイヤーナンバー006・ユイ。
徒党を組んだこの4人は、ネットスラムで発見された……今、正確な位置を割り出すが、一つだけ条件がある」
「キサマ……もったいぶってないで、さっさと教えろ! この期に及んで、何を言い出すつもりだ!?」
「焦る気持ちはわかる。ただし、我々としても順序があるのさ……君たちが奴らに戦いを仕掛けるのはいいが、ただ破壊するだけでは我々の目的も達成できない。
何、君たちにとってはたやすいことだ。ユイだけは破壊せず、我々GMの元に連れてきてほしいのだよ。彼女の存在は、特別なのだからね」
叫び声をあげるフォルテを前に、榊の笑みは更に歪んでいく。
そして、榊の傍らに少女の画像が表示された。あどけない笑顔の傍らには『プレイヤーナンバー006・ユイ』と表示されている。
フォルテにとっては見知らぬ少女だが、こいつを捕らえろと榊は言いたいはずだ。今のフォルテやオーヴァンならば、その程度のことは造作もないし、またフォルテもこんな小娘をわざわざデリートするつもりはない。
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