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オリロワアース
179
:
現実の壁は破れない
◆nQH5zEbNKA
:2015/05/20(水) 00:25:34 ID:HJdquDQE0
触手は霧人の乳房を縛るように、かつ揉みしだくように絡みつく。
前述の通り霧人はレザージャケットの下は黒いビキニ一枚だ。剥ぎ取らずとも、触手による《攻撃》によって快感を与えることははららにとって簡単である。
ここで、快楽を倍増させる魔法を触手にかけた。触手の表面に滑り(ぬめり)ができて、尚更その《攻撃》は加速していく。
「ん、んんんんっ!!あっ…!あっあああっ!!」
「快楽には、人間は逆らえないのですわ。男だろうと女だろうと。赤ん坊でも老人でも。誰だろうと逆らえないのですわ」
くすり、と笑うはらら。
やがてそのまま触手が胸だけでなく霧人の体の様々なところを《攻撃》していると、2、3回ほど霧人は跳ねて、やがて全身の気が抜けたようになっていた。
全身からは汗が吹き出ており、目も虚ろになっていた。
「…ふぅーん。早いのですわね♪」
「…はぁ、はぁ…くっ…」
荒い息を押さえながら、霧人を楽しそうに眺めるはららを、霧人は睨みつける。
はららはそれを見て興奮しているのか更に息を荒らげながら、その触手の力を強くする。
やがて触手の一本が霧人の口の中へと入れられる。
霧人は抗う事も出来ずそれを受け容れる。やがて触手が自らの先端部分を霧人の口内で上下させる。
霧人は喉奥まで入れられて何度も吐きそうになるものの耐える。
やがて、口から触手が引き抜かれたのを確認すると、霧人は咳き込みながらも、はららに言い放つ。
「…げほっ!げほっ…はぁ、はぁ…はぁ…アタシは…負けない!アンタなんかに…負けない!」
息苦しさからか、恐怖からか霧人の目には涙が貯まる。
しかしなんとかしてそれを流すまいと彼女は変わらずに霧人は睨みつける。
はららからすれば、ここまで快楽を倍増させる触手に《攻撃》されて耐えきれる人物はろくに居ないというのに、よくぞ耐えているという印象。
だが、はららとしては早く彼女を自分の方へと堕ちてほしい。それにはまず、彼女の尊厳を、自尊心を更に打ち砕く必要がある。
「んふふ…♪震えてるわよお姉さま♪ただいつまで言ってられるかしら?」
はららの言うとおり、霧人は震えていた。
霧人に実戦経験はない。ゆえに、いつもヴィラン達を倒す事前提で勝負を仮定していた。
しかし、今自分は体の自由を奪われ、こうやって凌辱を受けている。
しかし、誇り高き不死原一族の代表として、ヒーロー養成所首席としてここで屈してはいけない、と。
襲い来る快感と、恐怖に耐えながらも、最後にわずかながら残っていた《勇気》から、霧人はなんとか屈せずに済んだ。
だが、はららはここで容赦をするようなこともしない。はららが舌なめずりをした瞬間、霧人の口内で《攻撃》していた触手の一本が、霧人の股関節へと這い寄った。
ゆっくりと、太ももを伝っていき触手特有の滑りで霧人へ更なる快楽を与えながら、やがて触手が迫ったのは、霧人の短いスカートの下に履かれていた真っ黒の紐下着。
「!?やめっ、そこはっ!」
「あらあ〜?男性経験無いのですわねぇ。そんな格好にしては意外ですわぁ」
霧人が今度こそ我慢が出来なくなり、両目から涙を流しながら、必死に触手の侵入を防ごうと足を組もうとする。
だがが、はららは嬉しそうに触手に命令を出すと、それを防ぐように体を磔の状態から大の字にする。
やがて、触手は霧人の下着の薄い布をどけるように、彼女の《ナカ》に侵入していこうと、徐々に迫っていく。
霧人は声にならない声を出しながら、必死に体をじたばたさせて、少しでも挿入を防ごうとするが、押さえつけられている触手が強くてピクリとも動かない。
そして、ついに霧人の《入り口》近くに、触手の先端が触れた。
「やめ、やめて!やめ…やめてえええええええっっ!」
───パンっ
唐突な銃声だった。その音がした方を見ると、一人のリクルートスーツを着た短髪の女性が高級そうな車の運転席の窓から体を出して、こちらに拳銃を構えていた。
恐らく向けられたのははららだったのだろう。縛りつけていた右手の触手の一本が狙撃されたことに驚き、すべての触手の力が緩む。
それを女性は見逃さない。霧人の近くへと車を走らせると、窓から叫ぶ。
「早く乗って!いいから早く!」
霧人は落ちていた自分のディパックを持ち、後方座席に飛び乗った。
それを確認するやいなや、車は大きな音を立てて走り出すのであった。
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