したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

新西尾維新バトルロワイアルpart6

720名無しさん:2016/02/03(水) 03:28:44 ID:WdrTr5720



   ★    ★



 水倉りすかは薬局の院長室で倒れている。
 変身は既に解かれており、姿は十歳時のものだった。
 閉ざされた瞳から血涙をほろほろと流しつつ、昏倒している。

 結局のところ、身体を――『魔法』を酷使しすぎたのだ。
 魔法使いである限り、能力(スペック)には限界がある。
 これは誰にとっても同じことで、あのツナギをしてでさえ、容量(キャパシティ)には限度があった。
 つまりはそういうことで、『魔法』を使うというには、一定の対価/代償を伴う。
 対価が『魔力』のみで補えるのならば越したことはないけれど、
 能力(スペック)を超える能力(アビリティ)には肉体的負荷がついて回る。
 よもや『今』のりすかは『制限』の中にあり、能力(スペック)は落とされた状態にあった。
 『制限』から解き放たれた『二十七歳』の『魔力』に身体が耐え切れないというのも、ある意味では妥当な落としどころである。

 さもありなん。
 一分間という中で殺人鬼二人と死線の蒼を下したのだ。
 並々ならぬ『魔力』を割かれたことだろう。
 『今』のりすかにフィードバックしたのが、むしろこのぐらいで済まされて幸運だったと見てもいい。
 供犠創貴がどれほど予測していたかは定かでないけれど、それほどまでに、依然として『変身』の対価は大きい。
 今回はともあれ、これからは慎重な立ち回りも、やはり要求される。
 先の『探知』で従兄の『血液』も観測できたのが気になりはしたものの、流石にそこまでは『時間』が足りなかった。


 今は体を休める時だ。
 彼女がこれから執り行うのは、虐殺なのだから。
 もはや誰かと協力をする必要もない――彼女の目指すべき道は一つ、『優勝』であった。



  (水倉りすか――――証明中断) 




   ★    ★





  《murderer family》 is Q.E.D
  《Dead Blue》 is Q.E.D
                    (証明終了)






【無桐伊織@人間シリーズ 死亡】
【零崎人識@人間シリーズ 死亡】
【玖渚友@戯言シリーズ 死亡】


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板