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新西尾維新バトルロワイアルpart6

314Velonica ◆ARe2lZhvho:2014/03/21(金) 00:01:28 ID:GqeB6rDY0



ほんとのことだけで生きてゆけるほど
僕らは強くないさ強くなくていい
――――いい?





『また勝てなかった』






「――でも次は、勝つ」






『……とは言ったもののどうしようか。めだかちゃん見失っちゃったし』
「さっきまでのお姿が台無しですよ」

いつものように、けれどどこか嬉しそうにため息をついてわたしは球磨川さんの返事を待ちます。
今のわたしは彼の刀。
従僕が主人に逆らわないようにわたしも所有者である球磨川さんの指示がないかぎり動けません。
七花もきっと――ああ、とがめさんがいなくなった後は自由に行動したのかしらね。
かつてのわたしのように。
そうでなければ錆ついた意味がないのですから。
……こうして思うと錆びるのも悪くはない――むしろいい。
七花に会ったら謝らなくてはいけませんね。
とは言ってもまだ会いたくない、会うとしてもそのときを引き延ばしたいと思っているわたしがいるのも事実。
七花に殺してしまってもらいたい。
球磨川さんに最期まで付き従いたい。
相反する二つの思い。
どちらを優先するかでこれからの行動にかなり響いてしまします。
…………………………さて。
こういうときにこそ四季崎が茶々を入れるかと思ったのに静かですね。

――なぁに、こいつは冗談抜きでおもしろそうなものが見れると思ったからな――おれが干渉して左右しちまうのはもったいねえ――

つまりこれからはもうちょっかいをかけられることもないと。

――まあそういうことだと思ってくれていい――おまえの機嫌を損ねてこの先が見れなくなっても困るしな――呼ばれない限りは出るつもりもねえよ――

それはありがたい、と素直に受け取っておきましょうか。

『どうしたの、七実ちゃん?さっきから黙っちゃって』

では迷うのもほどほどにして本題に戻りましょう。

「いえ、少し考え事を」
『ふうん……?まあ、いいけど。僕としてはめだかちゃんを探したいところなんだけどね』
「ではそうしましょうか」
『……七実ちゃんのしたいことがあるなら優先するよ?』


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