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ニコニコ動画バトルロワイアルγsm3

1名無しさん:2013/04/07(日) 12:38:07 ID:6NYUY/JY0
春です。



本日はニコニコ動画バトルロワイアルに 御アクセス頂き、 ありがとうございます。



ここはニコニコ動画の人気キャラを用いてバトルロワイヤルをするというリレー小説のスレッドです。
大変申し訳ありませんが、 この企画はフィクションであり実在の団体・人物等とはまったく関係ありません。
ルールさえ守っていただければ誰でも参加可能です。



またの御アクセスをお待ちしております。

wiki ttp://www34.atwiki.jp/niconico3nd/
前スレ ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/14759/1336579927/
したらば ttp://jbbs.livedoor.jp/otaku/15395/

107 ◆k5V1srvipM:2013/07/06(土) 05:37:38 ID:zJmiB0AI0


【G-02/1日目・日中】

【相生祐子@日常】
[状態]:健康、死への恐怖とそれに伴う悲しみ(若干克服)、若干希望を持ちつつある。ぼっち脱却
[装備]:バリカン
[道具]:基本支給品、一本満足バー×28inファミマの袋@アサヒフードアンドヘルスケア、
バトルロワイアルガイドブック@ニコロワγ
スポンジボブ@ハッキョーセット、でかいきんのたま@ポケットモンスターBW
キチガイレコード@チャージマン研!
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いには乗らない
0:何だったんだろう今の人?
1:エスポワールへと向かってみる
2:研君を探しに行きますか
3:危険地帯…恐るべし…!
4:もっといい道具が欲しかった
5:研君の そこにシビれる 憧れる
6:なのちゃんに続く新しいロボットの知り合いができて嬉しい
7:………死にたくないよ
※ジュラル星人と研の関係、泉家の家族構成を簡単に知りました。
※精神がわずかに不安定になっている可能性があります。
※民家の地下でニコニコ危険地帯を発見しました

【バリカン@チャージマン研!】※意思持ち支給品
[状態]良好、首輪なし、愛称で呼ぶ程度にはゆっこを信頼
[思考]
基本行動方針:ゆっこと一緒に研を探す。見つけたら保護してもらう。
0:さっきのは何だったんだろう?
1:何か胡散臭そうな船でゲス
2:ゆっこと行動。
3:終わったらゆっこがジュラル星人の存在を知らない事について話し合う
※機能に何らかの制限が課せられているかもしれません。
※ゆっこの交友関係を軽く知りました。
※星君を警戒対象に入れてないのは、彼がジュラルであることを知らないからです
※参戦時期は最終回よりも前のどこか。魔王については面識があるか見たことはあります


共通:ガイドブックで見逃している箇所があるかもしれません。


----

108 ◆k5V1srvipM:2013/07/06(土) 05:38:14 ID:zJmiB0AI0


「すまないな、君の出番が無くて
まあそう怒らないでくれ、君が活躍できる場はまだあるし、何より君の相手には彼女は力不足だ」

クマは少し不満そうにうなる。

(…私もなんでこんな事をしたんだろうな…私の役目はあくまで殺し合いの進行役なのだが…)

「まあいい、行くぞ」

ルシフェルはまたクマを連れて別の場所に向かった。


【?-??/1日目・日中】

【ルシフェル@エルシャダイ】
[状態]:ダメージ(小)、鳩尾に打撲の跡と火傷
[装備]:新武器アズサ(破損)
[道具]:基本支給品、携帯電話、K´パッチ@MUGEN、宇理炎@SIREN
[思考・状況]
基本思考:主宰側として殺し合いの進行役を務める
1:???
2:イーノックが死んだのか…残念だ…。
3:そういえばエレインも返して貰ってないな……。
※主催側の特別処置としてランダム品が5つ配られています。
※自分に課せられた制限に気付きました。

【クマ@よもやま四方山】
[状態]:胴体切断(回復)、触手の長さ大幅に減少、ダメージ(中)、ボーガーとしての覚醒
[装備]:アークル(胃の中)@仮面ライダーディケイド(クウガ)、首輪(胃の中)
    アイスバーン・ワイルド・ワイルド・シャウト@人造昆虫カブトボーグV×V
[道具]:無し
[思考・状況]基本:最強のボーグバトラーになる
1:ルシフェルと行動する。
※クマは胴体切断により全長が短くなっています。
※アークルを取り込んだことである程度の再生能力を得ました。
 このまま何か肉体的変化は起こるかもしれないし起こらないかもしれません。
※ボーガーとして覚醒した影響で、思考の変化と人語を理解できるようになりました。
※二人が次にどこへ向かうかは次の書き手さんにお任せします

109 ◆k5V1srvipM:2013/07/06(土) 05:40:21 ID:zJmiB0AI0
投下終了
大きな問題点等あればバンバン言ってください

110名無しさん:2013/07/06(土) 11:24:48 ID:164xL6XY0
投下乙です
タイトル的にルシフェルがファンサービスするかと思ったけどそんなことはなかった
ゆっこはついにぼっち脱却か
と言ってもエスポワールの近くにもだれもいないからなぁ
またぼっちになる気もする

111名無しさん:2013/07/06(土) 22:19:31 ID:NgSz4fdQ0
投下乙です
ゆっこは以外といい方向に流れてるな
地味に激戦区になりそうな辺りから遠ざかってるし近くにはメイトリックスも居るし

それにしても最近は投下が多くて良い傾向だ
ドゥンドゥン投下しようじゃねぇか

112 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 14:48:22 ID:MgFGPU.U0
にとり、アルセーヌ、リュウセイを予約します

113名無しさん:2013/07/07(日) 15:36:14 ID:ZEXMUyKE0
あれ研は?
リュウセイさん達と一緒に居るから予約しなきゃ不自然だけども

114名無しさん:2013/07/07(日) 16:07:24 ID:dAqqrk1g0
>>113
リュウセイさんとアルセーヌは研を民家に置いて学校へ向かったから研出てなくても問題ないよ

115 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:40:07 ID:MgFGPU.U0
投下します
タイトルは「マーダーにしてはかなり控えめで邪悪ではない方だ!」です

116 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:40:36 ID:MgFGPU.U0
「さて、食休みも済んだし、食べ物を探しにいこうかな」

ゆっくりと、血とオリーブオイルに塗れた少女、河城にとりは立ち上がる。
どちらにせよ、もはや廃墟と化したこの部屋_否、部屋だった場所に居着いても決して気持ちのいい物ではない。
そう思って歩いて廊下に出た時、ふと彼女は思い出した。

(そういえばドラえもんと支給品と首輪を回収してなかったっけ)

なんだかんだでにとりはドラえもんの修理を済ませておきたかったし、
彼らのデイバックの中にはまだ武器となる物もあるかもしれない。
それに首輪のサンプルが4つも手に入るのは大きな収穫だ
ニトリは踵を返し、死体のデイバックを物色する。




---




にとりはまた後悔をした。これもまた自業自得といえばそうなのだが。

彼らのデイバックの中に武器と成り得る物はほぼ無かった。
あれだけ派手に戦ってしまったため、みんな武器を消費しきってしまったのだ。

一応食料となる物は基本支給品合わせて余るほど手に入ったが、既に一線を越えた彼女がこんな物で満足できるはずが無い。
一人のデイバックの中からは散弾銃と思わしき物が出てきたが、中の弾を確認すると構造的に見てただの水鉄砲であった。

他のバックからは刃の入った容器のような物も発見したが、説明書を読むと容器に入れた物を粉砕する機械らしい。
非常に強力で、電球、磁石、喋る人形、牡蠣(殻ごと)、ビデオカメラ、iPod、iPhone、果てはコーラを缶ごと粉砕してしまう物と書いてある。
iPodやiPhoneが何の物体を意味するのかはよくわからないが、磁石やカメラを壊せるなら人間や妖怪の骨も壊せるだろう。
骨ごと砕けるなら調理には最適かもしれない。

少し興味を持ったにとりは試しにコンセントのある場所を探し、
狙撃中の残骸を粉砕してみる事にした。
早速その残骸を容器に入れ、スイッチをポチッと入れる。
が、

動かない。

「あれ〜?壊れてるのかな〜?」

117 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:41:34 ID:MgFGPU.U0

にとりは首を傾げる。
別にこのミキサーが壊れていたわけではない。
このミキサーの消費電力は1500Wであり。通常のコンセントの許容電力も1500Wである。
他の電力を使用しなければギリギリ使えるように思えるが、実はそうでもない。
『待機電力』という物を皆さんはご存知だろうか。
コンセントに接続された家電製品などが、電源の切れている状態で消費する電力の事である。
ここには他にコンセントに差さっている物など無いように思えるが、待機電力は必ずしもコンセントに差さった製品だけにあるわけでは無い。
そう、部屋の照明である。
普通、照明器具の待機電力は無いのだが、最近の蛍光灯式電球は瞬間点灯方式のものがあり、
それらは余熱回路などで待機電力がかかっているのだ。
最近の学校施設の設備の充実さは目をみはる物がある。
結果、消費電力が高すぎてスイッチを入れたと同時にブレーカーが落ちてしまったのである。
無論今は昼間であるため電灯は点いておらず、ブレーカーが落ちたと判断できる物も無い。
仕方ないのでにとりはミキサーを調理器具として使うのは保留し、後々修理する事にした。
もっとも、ミンチにしたいだけなら、アレがあるからそこまで重要でもないのだが、アレでは臭いが着いてしまうのでやはり使えるようにした方がいいか。

一通り支給品を自分のデイバックにいれて再び食料探しに戻ろうとした所で2回目の定時放送の時間となった。




____




___フフフ…。ここからじゃ返事が聞こえないのが残念だよ。

      そうそう、次の放送はこの俺が担当する。それまで精々生きててくれ』

アルセーヌが地に伏せる。



               遅かった。



             間に合わなかった。



震える手で地図を取り出しそこに禁止エリアを書き込む。



      あの場にいた仲間は全滅したのだ。4人全員__



 自分が判断を誤った事より、自分だけが別の場所で生きている事を悔いた。

118 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:42:07 ID:MgFGPU.U0
「お、おい!どうしたんだ!まさか…お前の言ってる奴らが死んだのか?」

「ええ…みんな…死んだわ…全員…」

「っ…!」

リュウセイは絶句した。

そして、急にアルセーヌは走り出した。

「あ!おい!待て!落ち着くんだ!」

リュウセイは困惑した。
何故二人が殺されているとわかっているなら殺人者がいるかもしれない場所に向かうのか?
死体探しにしても少し時間が経ってからでも良い筈だ。
何故二人の後を追うような事をするのか?

最も、アルセーヌと離れるのはそれ以上に心配だったので結局自分も追いかける事になった。

道中、リュウセイは何故またケンが死んでいるのかという事に疑問を持ったが、後で考える事にした。



____




「ふむふむ、近くに禁止エリアは無しと」

職員室に移ったにとりはその場で見つけたタオルで血とオリーブオイルを拭きとり、その手で地図に禁止エリアを書き込む。

「し、しかしあの風見幽香までもが死んじゃうなんて…」

百年単位で生きている妖怪で幻想郷トップクラスの力を持ち、花園を荒らす物は人間、妖怪、幽霊、妖精、関係なく虐殺する真性のドS
絶大な力を持つ吸血鬼や毘沙門天の代理に続き、彼女まで殺されるとは…
一体どんなチート級参加者がいるんだ…?
この時、にとりは改めてここが恐ろしい殺し合いの場である事を理解した。

デイバックから工具とドラえもんとバトルドームをを取り出し、修理を再開する。
にとりは武器としても使えるかもしれないと思い、ちゃっかりバトルドームも回収していた。

修理の間、にとりは気になった事があった。
先ほどの放送で心臓発作で死んだといわれていた松岡勝治である。
最初の放送で二回呼ばれた時点で変だとは思っていたが、またしても呼ばれるのはどう見てもおかしい。
もし主催者側に何らかの思惑があるのなら本人に出会っていろいろ調べてみたいが、生憎彼らからは本人を知る者こそいたようだが居場所についてはわからなかったので、今はあきらめざるを得なかった。
もしかすると人間ではない不死の妖怪か何かなのかもしれない。そう思うと、にとりはまた腹の虫がなりだした。



  キ ッ ト 、 オ イ シ イ ン ダ ロ ウ ナ ァ … … …

119 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:42:46 ID:MgFGPU.U0


---




「はぁ…やっと追いついた…」

アルセーヌとリュウセイが校舎の前に建つ頃には、リュウセイは肩で息をしていた。
リュウセイは息を切らしながらアルセーヌを説得する。

「な、なんでここに来る必要があるんだよ…
 お前のいう奴らも全員殺した奴なのに…そんな奴にお前だけで勝てるわけないだろ!」

「…そうね、勝てる可能性は低いわ」

アンリエッタは扉を開けて校舎に入っていった。

彼女は、マーダーは彼らを全滅させた以上、付近に人物はいないはず、そうなると敵は待ち伏せをする意義は薄いと判断し新たな標的を求めて移動した、と考えた。
そしてここへ向かう途中で自分はマーダーと出会わなかったので、自分を捜しているわけではないと考えるべきだろう。
そう思えば、マーダーが再び学校に戻ってくる可能性は低い。
アルセーヌがここに向かった理由は単に死体確認だったのだがここへ向かう途中で学校が一時的な安全地帯になるとも考えたのだ。
仮に待ち伏せをしていたとしても既に4人も相手にしているならば、それなりのダメージも負っている筈だ。

そう考えたかった。

「おい、待てよ!待ち伏せされてたらどうするんだよ!」
「マーダーはおそらくここにはいないはず、彼らを全員殺したならもうここにいる意味は無いと判断すると思うわ」

リュウセイは何か腑に落ちない気分であったがそれきり文句はいわない事にした。

「ところで、一体どこから探すんd「伏せて!!」

リュウセイは驚いて尻餅をつくと同時にアルセーヌは木刀を構えた
緊張が走り一抹の沈黙の後、ふと聞き覚えのある音声が聞こえる。

「「…ラ…えも…ん…ドームも…出たぁ!!!!!」」

「だ、誰だ!?」
「静かに!」

アルセーヌは精神を研ぎ澄まして音の方向を確かめる。
周囲を探るが人の気配はない。

ゆっくりと二人は音のする方向へ向かう。

120 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:43:34 ID:MgFGPU.U0
「「ドラえもんバトルドームも出たぁ〜〜!!!!!」」

「「ドラえもんバトルドームも出たぁ〜〜!!!!!」」

「「ドラえもんバトルドームも出たぁ〜〜!!!!!」」

「「ドラえもんバトルドームも出たぁ〜〜!!!!!」」

「「ドラえもんバトルドームも出たぁ〜〜!!!!!」」


二人は五月蝿いくらい音が聞こえる職員室の前にたどり着いた。

「罠かもしれないぜ」
「それは最初からわかっているわ」

敵は待ち伏せをしていた。まずこの音は囮と見て間違いないだろう。
そうなれば敵は必ずこの部屋の中にいる。ここまでくると、逃げるわけにはいかない。
敵は透明だが有効な攻撃を一度でも当てれば、畳み掛ける事は不可能ではない。
では敵に攻撃を当てやすい瞬間はいつか?
まず姿を現した時、そして襲いかかるときだ。
前者の状況はほぼ有り得ないので襲いかかる時を狙うしか無い。

「あなた、武器は持ってる?」
「俺のトムキャット・レッド・ビートルならあるぜ!」

そういってトムキャット・レッド・ビートルをアルセーヌに見せる。

「玩具じゃないのそれ?」
「そうじゃないんだぜ!コイツには無限のパワーがあるんだぜ!まあ見てろって!」

リュウセイはトムキャット・レッド・ビートルをチャージインする。
それだけで辺りの埃が巻き上がり、周囲に大きな気が放たれた。
アルセーヌはちょっと理解できなかったが、期待度はともかく、武器として使える物では有るようだ。
リュウセイは別に戦いたいわけではなかったが、さすがに彼女一人では勝てそうにないと思い、一緒に戦う事にした。


アルセーヌがそっと扉に手をかける。
額に一滴の雫が溢れる

「開けるわよ」


ゆっくり、ゆっくりと戸を開いていく。
気配はない。
そっと、二人は部屋の中を覗く。
しかしそこにあるのは未だ一つの机の上で喋り続けているドラえもんBDだけである
部屋の中に何者かが動いているという様子はない。

「誰も…いない__?」
「逃げたのか?」

そんな筈は無い。
二人は慎重に入り口に足を踏み入れる。

121 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:44:10 ID:MgFGPU.U0
「__もしかして、本当は逃げるための囮d」


その時、リュウセイは不思議な感覚に陥った。
首に何かが当たったと思うと急に視界が床を向き、その床が急接近してきたのだ。
少し遅れて、ガラスがくだけるような音、同時にリュウセイの顔が地面と激突し、意識を暗闇へと変えた。




___




作戦は成功した。

さっき食べた人間たちの中に離脱した仲間が3人ほどいた。
その後結局戻ってきていた仲間もいたわけだが数が合わない。放送で仲間の死を聞きつければ死体を確認しに彼らが戻ってくる可能性も考えられた。
結局首輪の研究や修理に夢中になってしまい、窓からここに向かってくる二人を見るまで待ち伏せの方法を練ってなかった。
二人を確認したにとりは大方修理を終えたドラえもんのスピーカー部分を改造し、音量をできる限り上げた。
そしてそれをそのまま喋らせ注意を引かせる囮にした。
さらに自分は職員室の扉の廊下を挟んで反対側の窓を開け、そこから出て窓を閉め、窓枠に捕まって待機し二人が扉を開けて中に入るのを待った。

案の定、二人が囮にかかり扉を開け中に入ろうとした所を鎖付きバズソーで襲う事に成功したのである。
よもや部屋の外から襲ってくるなど誰もが考えつかなかっただろう。
普通、あのような囮があれば扉を開けた瞬間襲いかかってくるか、ドラえもんを手にした瞬間襲いかかってくるかぐらいの罠しか思いつかない物である。

「すごいなぁ…これ」

自らが手にした武器、鎖付きバズソーのヤバイ級破壊力ににとりは驚嘆する。
二人めがけて飛ばされた円盤の刃は窓ガラスを突き破って二人を切り裂くだけでなく、職員室の入り口までズタズタにしてしまった!コワイ!

この武器は確かに爪楊枝や氷輪丸に比べて非常に強力であるのだが、複数の欠点からにとりは使用できなかった。
まず、モーター音や鎖のかち合う音のせいで工学迷彩で身を隠しても存在が敵にばれてしまうのだ。
工学迷彩スーツで隠れながら行動するにとりにとっては致命的な欠点だった。
最も普通の人間を殺すだけなのであれば工学迷彩関係なしに殺せるような代物なのだが、
さらにさっきの戦いにおいても、この長い鎖のせいで取り出すのに時間がかかってしまうため、使えなかった。
しかし今回はこのドラえもんの声と窓ガラスでなんとかこのモーター音を隠せたのである。
そして短期決戦であれば姿がバレてしまうというデメリットも小さくなる。
取り出して装着するのも少し手間取ったがなんとか間に合わせる事ができた。

122 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:45:00 ID:MgFGPU.U0
割れた窓ガラスから中に入り様子を確認する。
すると横から急に何かが襲いかかってきた、にとりはそれを爪楊枝で受ける。
それはさっきの一撃を間一髪で回避したアルセーヌであった。
割れたガラスを踏んだ音でにとりの居場所を掴んだのである。
しかし致命傷を免れたといえど彼女は片腕を切り落とされていた。
アルセーヌが問う。


「…ぐっ…何故あなたは人を殺すの!?」

「誤解だよ!殺してないんかいないよ!私は人間が大好きだよ。あと妖怪も好きかも!

それと…あなたも人間だよね?」

嫌な気配を感じたアルセーヌは素早くバックステップする。
その軌道をバズソーがバウンドし、廊下を破壊しながら追いかける。
モーター音と火花に合わせて抉れる床で刃の動きは掴みにくいもののある程度予想できる。
こちらに近づく刃のようなものを木刀で打ちかえそうしたが、諦めて右手前に避けた。左肩をかするも浅い。
再びこちらに戻ってくる刃のようなものをジャンプで避ける。

今のアルセーヌの判断は正解であった。
もし、今投げられたのが日本刀のような物であれば受ける事はできたかもしれない
これは日本刀が『切る』武器だからである。
バズソーを木刀で受ければ木刀はちぎれ、彼女はネギトロめいた惨殺死体へと姿を変えていたであろう。
なぜなら、バズソーは元々鋸である、つまり『切る』武器ではなく『削る』武器だからである。


「…避ける事しかできないとなると、厄介ね…」

はっきり言ってあの武器は厄介だ、モーター音と鎖の音からしてチェーンソーかなにかに鎖を繋いで改良した物だろう。
そしてこの圧倒的なリーチ、予測しづらい刃の軌道、近づく事すらままならない。

だがどのような武器も弱点は有る筈だ。




徐々に後退しつつも、アルセーヌは攻撃を避けていた。
しかし、少しずつかすりや小さなダメージを繰り返しているが故に、既に彼女の衣服はボロボロであった。
さらに彼女は片腕を失っており、碌に治療もしていない。
どうにかして敵を倒すか逃げるかしなければ、どちらにせよ血液が足りなくなり死ぬ。
結果的に考えれば彼女はジリ貧である。

(鎖を千切れれば無効化できるでしょうけど…木刀じゃそれは無理ね…)

ここでアルセーヌは一つの策を思いついた。
鎖を足で押さえつければ動きを止められるのではないか?

しかしそれには問題点が有る。
足で押さえつけるだけでは返ってくる刃の餌食になってしまうであろう。
それを考えれば手で鎖を押さえつけ、それを一気にたぐればいい。
そうすれば敵はこちらに近づいてくる形になる筈である。
だが、今は片腕なので手が開いていない。そのため今持っている木刀を口にくわえるかしなければならないのだ。
口にくわえた武器では小回りが利かない。刃が顔の横を通れば木刀は千切れて使い物にならないだろう。
しかし、今現在でそれ以外の手は無い。

123 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:45:47 ID:MgFGPU.U0


破れかぶれでも、やるしかないわね_


アルセーヌは手に持った木刀を口にくわえ、一気に敵に近づいた。
にとりがバズソーを投げる。


(あの軌道だと木刀に当たる…!)


瞬時に上半身を曲げ木刀ごと体を回避させる。
しかし、避けきるには至らず、刃が腰の肉を抉る。


(ぐっ…でも…これで…!)


その瞬間、アルセーヌは虚空へ手を伸ばし、見えない鎖を____



      捕まえた。



手応えと同時に、鎖を一気に手繰る。


「うわわわわっ!」


すると目の前で何かが倒れる音がした。敵が突如鎖を引っ張られたので、バランスを崩し倒れたのだ。

(倒れた音からして敵との距離は1mも無いはず…!)

アルセーヌは手繰った鎖を足で押さえ、くわえた木刀を手に持ち、そして




鎖の延びる方向へ力の限り突きさした。



ぐしゃり。血と肉がはじける音。

124 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:47:12 ID:MgFGPU.U0
--


「な…なんで…」

アルセーヌの上半身が地面へ崩れ落ちる。


「シャロ_」


かすかな声でそう言い漏らすと、彼女は『食べ物』へと姿を変えた。




---




「ふぅ…危なかったよ…」

モーター駆動を止めたバズソーはゆっくりとにとりの手首に戻っていった。

「バズソーが2枚セットになっててよかったよ…」

先ほどまでの戦いではにとりはバズソーを左手しか使っていなかった。
右手は爪楊枝を手にしていたためである。それに左手だけでも十分な威力があった。
しかし、鎖を引っ張られ転んでしまった際に爪楊枝を落としてしまったのである。
結果として手が開き右手のバズソーを使って人間を倒せたのであった。
もし、あそこでバズソーで木刀ごと胴を切断せず、爪楊枝を持ったまま、それで応戦していれば、勢いを殺しきれず、致命傷を受けただろう。
運良く助かったにとりであったが…



「うぅ…酒臭い…」

神社にいる大酒飲みの鬼でもこんなきつい臭いはしないだろう。
服にも酒の臭いが染み付いてしまった。元々血の臭いが染み付いていたのだが、
この武器を使用しなかった理由はさっき挙げた理由に加え、この強烈なアルコール臭もあった。


このバズソーの元々の使用者、ジェノサイドはINWが作り出したゾンビーニンジャでありゾンビ特有の腐臭を隠すため、
常に酒を浴びるように飲んでいるのである。武器にまで臭いがこびり付いていても不思議ではない。


でも今は取り敢えず食事につく事にしよう。

ーーさっきはもう口にしないとは言ったけど…

人間では少し満足できないが、まだエネルギーが足りないのでしかたなく食べる事にした。
今度は調理器具やオリーブオイルも用意できたので少しはおいしく仕上げられるだろう。

125 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:48:02 ID:MgFGPU.U0
【アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラミルキィホームズ@死亡】
【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグV×V@死亡】

【ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズ 修復】


【C-03 見滝原中学校廊下/一日目・昼】

【河城にとり@きゅうり味のゆっくりしていってね!!!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)(回復中) 、酒臭い
[装備]:光学迷彩スーツ@東方Project、スタイリッシュ爪楊枝装備@東方無問題シリーズ、
     鎖付きバズソー@ニンジャスレイヤー
[道具]:基本支給品×6、ランダム支給品×1(確認済み)
     お米@現地調達品、きゅうり@現地調達品、刀剣@現地調達、工具一式@現地調達、改造半田鏝@現地調達
     ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ、氷輪丸@BLEACH、速水もこみち御用達調味料一式@現実
     うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画、バトルドーム@バトルドーム
     大量のオリーブオイル@MOCO'sキッチン、ケフィア入り水鉄砲@現実、SPACE SAVER ブレンダー@ミキシング博士
     ネシカ筐体@現実、恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:さっき走っていった妖怪(美樹さやか)を探す。
2:聖…。
3:他の参加者を探す。
4:首輪の解除法を模索する。主催者に知られずに調べる必要がある。
5:殺し合いに乗っている強い参加者を警戒。
6:他の参加者と会ったら、一緒にお弁当を食べよう。
7:入道(雲山)と鳥の妖怪(松風)はあの人間(ティンカーベル先輩)を食べようとしてたのかな?
8:人間……大好き!!
9:美味しかったな…。
10:松岡勝治…美味しいのかな?
11:さっきはもう二度と口にしないとは言ったけど、改めて見るとやっぱりガマンできないや♪
※人間を見るとにちょりになって襲い掛かります。
 人間以外にはいつものにとりで接します。が、少し怪しいかも。
※首輪が何らかの方法で主催者に情報を送っていることに気付きました。
※右代宮譲治が犯人だと知りました。
※疲労が激しく、弾幕が自由に扱えない状態です。休息すれば回復します。
※もこみち達の情報交換を盗み聞きしています。
※氷輪丸@BLEACHはデイバックの中に入れました。
※リュウセイのデイバックとトムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグV×Vが職員室前に落ちています。
※アルセーヌのデイバックが廊下に落ちています。
※バトルドーム@バトルドームの修復はまだ終わっていません。
※ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズはリュウセイの死体と一緒に回収するつもりです。


【支給品紹介】

『鎖付きバズソー@ニンジャスレイヤー』

その名の通り鎖につながれたモーター丸ノコ(バズソー)。
ニンジャスレイヤーのライバル、ジェノサイドが手首部分につないだ鎖の先端に装着し、武器として使用している。
手を使わず手首だけの操縦で変幻自在の軌道を取って敵に襲い掛からせることが可能。
ヨーヨーめいた中距離型投擲武器としても使用でき、ヤバイ級の殺傷力を誇る。
ただし最大距離まで飛ばした場合、次の攻撃までに多少のラグが生じるのが欠点。
本ロワではモーター駆動のためにカラテ・ジツを必要としないが、使用者特有の強烈なアルコール臭が漂う。

126 ◆k5V1srvipM:2013/07/07(日) 22:49:58 ID:MgFGPU.U0
投下終了
今回は少し無理があるかもしれない構成になってしまいました!お許しください!
大きな問題点等があればお願いします

127名無しさん:2013/07/08(月) 00:44:24 ID:FWv2NLhw0
投下乙なんですけど
なんでアルセーヌは幻惑のトイズを使わないんです?
流石にこの場面だと使わないと不自然な気もするんですけど

128 ◆k5V1srvipM:2013/07/08(月) 05:29:49 ID:jDDOoKMs0
>>127
トイズは具現化不可能なレベルにまで弱体化しており、
アルセーヌはそれに頼った戦闘を行うのは危険と思ったので使わせませんでした

129名無しさん:2013/07/08(月) 08:28:20 ID:jhuQzQzg0
>>128
でももともとはアルセーヌのトイズは幻惑するだけで、具現化能力はもってないけど、それでも戦闘には生かしてたよ
具現化できないからって使わないのはやっぱり変な気がする

130名無しさん:2013/07/08(月) 10:11:15 ID:bCbkT73.0
会長・・・

131 ◆k5V1srvipM:2013/07/08(月) 14:46:29 ID:jDDOoKMs0
>>129
ご指摘ありがとうございます
>>122>>123の一部を修正します

割れた窓ガラスから中に入り様子を確認する。
すると横から急に何かが襲いかかってきた、にとりはそれを爪楊枝で受ける。
それはさっきの一撃を間一髪で回避したアルセーヌであった。
割れたガラスを踏んだ音でにとりの居場所を掴んだのである。
しかし致命傷を免れたといえど彼女は片腕を切り落とされていた。

(さて…正体を見せてもらおうかしら!)

アルセーヌは幻惑のトイズで敵の隠蔽を無力化する。が、

(適用…されない…!?)

幻惑のトイズの能力による実体化は主催者によって制限されていた。
最初に誰かを襲った下手人の無力化を図り、それが適用されなかった事。
聖白蓮の治療のために医療道具の具現化を試みたができなかった事。
この時点で自身のトイズはかなりの弱体化を受けている事がわかったが、これだけ至近距離の敵に対してさえ適用できないとは思っていなかった。

アルセーヌが問う。

「…ぐっ…何故あなたは人を殺すの!?」

「誤解だよ!殺してないんかいないよ!私は人間が大好きだよ。あと妖怪も好きかも!

それと…あなたも人間だよね?」

嫌な気配を感じたアルセーヌは素早くバックステップする。
その軌道をバズソーがバウンドし、廊下を破壊しながら追いかける。
モーター音と火花に合わせて抉れる床で刃の動きは掴みにくいもののある程度予想できる。
こちらに近づく刃のようなものを木刀で打ちかえそうしたが、諦めて右手前に避けた。左肩をかするも浅い。
再びこちらに戻ってくる刃のようなものをジャンプで避ける。

今のアルセーヌの判断は正解であった。
もし、今投げられたのが日本刀のような物であれば受ける事はできたかもしれない
これは日本刀が『切る』武器だからである。
バズソーを木刀で受ければ木刀はちぎれ、彼女はネギトロめいた惨殺死体へと姿を変えていたであろう。
なぜなら、バズソーは元々鋸である、つまり『切る』武器ではなく『削る』武器だからである。

「…避ける事しかできないとなると、厄介ね…」

はっきり言ってあの武器は厄介だ、モーター音と鎖の音からしてチェーンソーかなにかに鎖を繋いで改良した物だろう。
そしてこの圧倒的なリーチに加え、予測しづらい刃の軌道により近づく事すらままならない

だがどのような武器も弱点は有る筈だ。




徐々に後退しつつも、アルセーヌは攻撃を避けていた。
しかし、少しずつかすりや小さなダメージを繰り返しているが故に、既に彼女の衣服はボロボロであった。
さらに彼女は片腕を失っており、碌に治療もしていない。
どうにかして敵を倒すか逃げるかしなければ、どちらにせよ血液が足りなくなり死ぬ。
結果的に考えれば彼女はジリ貧である。

(鎖を千切れれば無効化できるでしょうけど…木刀じゃそれは無理ね…)

ここでアルセーヌは一つの策を思いついた。
鎖を足で押さえつければ動きを止められるのではないか?

しかしそれには問題点が有る。
足で押さえつけるだけでは返ってくる刃の餌食になってしまうであろう。
それを考えれば手で鎖を押さえつけ、それを一気にたぐればいい。
そうすれば敵はこちらに近づいてくる形になる筈である。
だが、今は片腕なので手が開いていない。そのため今持っている木刀を口にくわえるかしなければならないのだ。
口にくわえた武器では小回りが利かない

132 ◆k5V1srvipM:2013/07/08(月) 14:48:45 ID:jDDOoKMs0
刃が顔の横を通れば木刀は千切れて使い物にならないだろう。
しかし、今現在でそれ以外の手は無い。


破れかぶれでも、やるしかないわね_


アルセーヌは手に持った木刀を口にくわえ、一気に敵に近づいた。
にとりがバズソーを投げる。


(あの軌道だと木刀に当たる…!)


瞬時に上半身を曲げ木刀ごと体を回避させる。
しかし、避けきるには至らず、刃が腰の肉を抉る。


(ぐっ…でも…これで…!)


その瞬間、アルセーヌは虚空へ手を伸ばし、見えない鎖を____



      捕まえた。



手応えと同時に、鎖を一気に手繰る。
アルセーヌはここで大きな幸運に出会った。
幻惑のトイズによる無力化が適用され、モーターが動きを止めたのである。自らの手が直接触れたものは無力化できるようだ。


「うわわわわっ!」


すると目の前で何かが倒れる音がした。敵が突如鎖を引っ張られたので、バランスを崩し倒れたのだ。

(倒れた音からして敵との距離は1mも無いはず…!)

アルセーヌは手繰った鎖を足で押さえ、くわえた木刀を手に持ち、そして




鎖の延びる方向へ力の限り突きさした。



ぐしゃり。血と肉がはじける音。

133 ◆k5V1srvipM:2013/07/08(月) 14:50:58 ID:jDDOoKMs0
以上です
元々無理な展開のあるものだった故に案の定矛盾点を生み出してしまったので
申し訳ありません

134名無しさん:2013/07/08(月) 16:28:44 ID:HwQN7U7w0
ケチ付けるようで申し訳ないけど
幻惑のトイズってこんな能力でしたっけ?

135 ◆k5V1srvipM:2013/07/08(月) 17:08:34 ID:jDDOoKMs0
>>134
幻惑のトイズは幻惑を実体化することができるのですが、
イメージなども実体化できるので制限が無ければほぼ何でも出来ることになります
この場合『武器が動きを停止する幻惑』を実体化できれば無力化できます

136名無しさん:2013/07/08(月) 17:23:32 ID:wUgOw1.c0
いやだからそれは具現化で制限されてるんじゃ…
しかも本人も把握済みで

137 ◆k5V1srvipM:2013/07/08(月) 19:18:39 ID:jDDOoKMs0
ごめんなさい自分の解釈に勘違いがありました
後ほど修正版を投下します

138名無しさん:2013/07/08(月) 20:03:30 ID:Qc8faSYI0
修正箇所増やさせるようだけど
自分も幾つか指摘させて頂きたい

一つ目にまずこの二人が学校に向かうのは少し不自然な気がします
アルセーヌはここまで感情的になるでしょうか
有野達の死に責任を感じる事に疑問はありませんが
彼女の中での優先順位はシャロとの合流だった筈なのにそれが有野達の仇討ちに行くとは思えないのですが
しかもアルセーヌはリュウセイからシャロが近くに居るという情報を得た状況でです
無論仇討ちを考えてもおかしくはありませんがこの状況でシャロとの合流を後回しにするのは考えづらいです

あと泉研は何処へ行ったのでしょう?
前話で彼はリュウセイにおぶられている筈なのにこの話では描写も無しに唐突に消えています
問題はこの二人が泉研を置いてそんな場所に向かうでしょうか
一体彼はどうなってしまったのですか?

長文になってしまいましたがこの辺の納得行く描写を追加させてもらうと幸いです

139名無しさん:2013/07/08(月) 20:30:29 ID:JdU3l1PE0
>>138
前回リュウセイさんとアルセーヌは研置いていって民家から離れたぞ

140名無しさん:2013/07/08(月) 21:34:44 ID:An5O/rT60
怪盗としての経験が豊富なアルセーヌが囮作戦という半ば本領の分野に対して
あっさり裏をかかれるという展開自体にも首を傾げざるを得ないところがあるような…
ましてや透明化と似たような真似も可能なトイズを持っている以上、それを利用した作戦にも思い当たるでしょうし

また個人的には、ニンジャスレイヤー出典の支給品をニコネタとして出すのも違和感が…
確かに最近になって伸びつつ有るジャンルですが、まだ時期尚早なようにも思います

141名無しさん:2013/07/08(月) 21:45:59 ID:Qc8faSYI0
>>139
何言ってるんですかそんな描写無いでしょ

142名無しさん:2013/07/08(月) 21:57:59 ID:UFn5oK8g0
>>141
いや、>>22を見る限り置いていってますよ

143名無しさん:2013/07/08(月) 22:01:02 ID:Qc8faSYI0
>>142
いや置いていくなんて一文もありませんが
それはマーダーに襲われたら置いていくという意味と勘違いしてませんか?

144名無しさん:2013/07/08(月) 22:34:55 ID:xddBHAr2O
多分、置いていったと思っている人たちは>>22の最後に 二人は民家を出た と書いてあるからリュウセイたちは研を置いて二人で出発したと解釈したんじゃないか?
実際は>>30のリュウセイの状態表に やばくなったら研を置いてでも逃げる とあるからまだ背負っているようだけど

145名無しさん:2013/07/08(月) 23:53:52 ID:L3E69r9I0
これ以上ヒートアップするなら議論スレへ、どうぞ

146名無しさん:2013/07/09(火) 14:44:06 ID:7khc5aDY0
恋天使繋がりでレア様とエルシャダイ組は親しいと思っていた時期が僕にもありました

147名無しさん:2013/07/09(火) 21:50:51 ID:hs0RBAoY0
研については>>113で指摘されてたけども>>114で書き手含めてみんな置いていったと思ってたんじゃないかな
俺もそう思ったし
今やssが来る事自体貴重だからそこら辺は寛容に見てもいいと思う

148<削除>:<削除>
<削除>

149 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 06:20:08 ID:ZzLLkC4Y0
修正の指摘に関して研はおぶられたままのようなので
追加で研を予約します

150 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:30:23 ID:ZzLLkC4Y0
修正が大変遅れて申し訳ないです
投下します

151 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:30:41 ID:ZzLLkC4Y0
「さて、食休みも済んだし、食べ物を探しにいこうかな」

ゆっくりと、血とオリーブオイルに塗れた少女、河城にとりは立ち上がる。
どちらにせよ、もはや廃墟と化したこの部屋_否、部屋だった場所に居着いても決して気持ちのいい物ではない。
そう思って歩いて廊下に出た時、ふと彼女は思い出した。

(そういえばドラえもんと支給品と首輪を回収してなかったっけ)

なんだかんだでにとりはドラえもんの修理を済ませておきたかったし、
彼らのデイバックの中にはまだ武器となる物もあるかもしれない。
それに首輪のサンプルが4つも手に入るのは大きな収穫だ
ニトリは踵を返し、死体のデイバックを物色する。




---




にとりはまた後悔をした。これもまた自業自得といえばそうなのだが。

彼らのデイバックの中に武器と成り得る物はほぼ無かった。
あれだけ派手に戦ってしまったため、みんな武器を消費しきってしまったのだ。
とはいえ、どれもこれも気になる機械が多いので元の世界に戻ったらいろいろ弄ってみたいのであらかた持っていく事にした。

一応食料となる物は基本支給品合わせて余るほど手に入ったが、既に一線を越えた彼女がこんな物で満足できるはずが無い。
一人のデイバックの中からは散弾銃と思わしき物が出てきたが、中の弾を確認すると構造的に見てただの水鉄砲であった。

他のバックからは刃の入った容器のような物も発見したが、説明書を読むと容器に入れた物を粉砕する機械らしい。
非常に強力で、電球、磁石、喋る人形、牡蠣(殻ごと)、ビデオカメラ、iPod、iPhone、果てはコーラを缶ごと粉砕してしまう物と書いてある。
iPodやiPhoneが何の物体を意味するのかはよくわからないが、磁石やカメラを壊せるなら人間や妖怪の骨も壊せるだろう。
骨ごと砕けるなら調理には最適かもしれない。

少し興味を持ったにとりは試しにコンセントのある場所を探し、
狙撃中の残骸を粉砕してみる事にした。
早速その残骸を容器に入れ、スイッチをポチッと入れる。
が、

動かない。

「あれ〜?壊れてるのかな〜?」

にとりは首を傾げる。
別にこのミキサーが壊れていたわけではない。
このミキサーの消費電力は1500Wであり。通常のコンセントの許容電力も1500Wである。
他の電力を使用しなければギリギリ使えるように思えるが、実はそうでもない。
『待機電力』という物を皆さんはご存知だろうか。
コンセントに接続された家電製品などが、電源の切れている状態で消費する電力の事である。
ここには他にコンセントに差さっている物など無いように思えるが、待機電力は必ずしもコンセントに差さった製品だけにあるわけでは無い。
そう、部屋の照明である。
普通、照明器具の待機電力は無いのだが、最近の蛍光灯式電球は瞬間点灯方式のものがあり、
それらは余熱回路などで待機電力がかかっているのだ。
最近の学校施設の設備の充実さは目をみはる物がある。
結果、消費電力が高すぎてスイッチを入れたと同時にブレーカーが落ちてしまったのである。
無論今は昼間であるため電灯は点いておらず、ブレーカーが落ちたと判断できる物も無い。
仕方ないのでにとりはミキサーを調理器具として使うのは保留し、後々修理する事にした。
もっとも、ミンチにしたいだけなら、アレがあるからそこまで重要でもないのだが、アレでは臭いが着いてしまうのでやはり使えるようにした方がいいか。

152 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:31:15 ID:ZzLLkC4Y0
一通り支給品を自分のデイバックに入れた後再び食料探しに戻ろうとした所で2回目の定時放送の時間となった。




____




___フフフ…。ここからじゃ返事が聞こえないのが残念だよ。

      そうそう、次の放送はこの俺が担当する。それまで精々生きててくれ』

アルセーヌが地に伏せる。



               遅かった。



             間に合わなかった。



震える手で地図を取り出し、そこに禁止エリアを書き込む。



      あの場にいた仲間は全滅したのだ。4人全員__



 自分が判断を誤った事より、自分だけが別の場所で生きている事を悔いた。



「お、おい!どうしたんだ!まさか…お前の言ってる奴らが死んだのか?」

「ええ…みんな…死んだわ…全員…」

「っ…!」

リュウセイは絶句した。

そして、急にアルセーヌは走り出した。

「あ!おい!待て!落ち着くんだ!」

リュウセイは困惑した。
何故二人が殺されているとわかっているなら殺人者がいるかもしれない場所に向かうのか?
死体探しにしても少し時間が経ってからでも良い筈だ。
何故二人の後を追うような事をするのか?

最も、アルセーヌと離れるのはそれ以上に心配だったので結局自分も追いかける事になった。

道中、リュウセイは何故また勝治が死んでいるのかという事に疑問を持ったが、後で考える事にした。

153 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:32:03 ID:ZzLLkC4Y0
____




「ふむふむ、近くに禁止エリアは無しと」

職員室に移ったにとりはその場で見つけたタオルで血とオリーブオイルを拭きとり、その手で地図に禁止エリアを書き込む。

「し、しかしあの風見幽香までもが死んじゃうなんて…」

百年単位で生きている妖怪で幻想郷トップクラスの力を持ち、花園を荒らす物は人間、妖怪、幽霊、妖精、関係なく虐殺する真性のドS
絶大な力を持つ吸血鬼や毘沙門天の代理に続き、彼女まで殺されるとは…
一体どんなチート級参加者がいるんだ…?
この時、にとりは改めてここが恐ろしい殺し合いの場である事を理解した。

デイバックから工具とドラえもんとバトルドームをを取り出し、修理を再開する。
にとりは武器としても使えるかもしれないと思い、ちゃっかりバトルドームも回収していた。

修理の間、にとりは気になった事があった。
先ほどの放送で心臓発作で死んだといわれていた松岡勝治である。
最初の放送で二回呼ばれた時点で変だとは思っていたが、またしても呼ばれるのはどう見てもおかしい。
もし主催者側に何らかの思惑があるのなら本人に出会っていろいろ調べてみたい所だが、生憎彼らからは本人を知る者こそいたものの居場所についてはわからなかったので、今はあきらめざるを得なかった。
 もしかすると人間ではない不死の妖怪か何かなのかもしれない。そう思うと、にとりはまた腹の虫がなりだした。



  キ ッ ト 、 オ イ シ イ ン ダ ロ ウ ナ ァ … … …



---




「はぁ…やっと追いついた…」

アルセーヌとリュウセイが校舎の前に建つ頃には、リュウセイは肩で息をしていた。
リュウセイは息を切らしながらアルセーヌを説得する。

「な、なんでここに来る必要があるんだよ…
 お前のいう奴らも全員殺した奴なのに…そんな奴にお前だけで勝てるわけないだろ!
 敵討ちのつもりかよ!」

「…そうね、勝てる可能性は低いわ…でも」

「あれ!?おい!消えた!?」

リュウセイが動揺して辺りを見回す。
なんと今まで目の前にいたアルセーヌが突如消えたのだ。

「ここよ」

リュウセイが声の方を振り向くと元通りアルセーヌがいた。

「な、なんだよ今の!?」

(幻惑の使用も制限されているようだわ…自分を透明化させるのが限界みたいね…
 それも数秒間だけ…連発もできない…)

154 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:32:42 ID:ZzLLkC4Y0
「これはトイズと言って、特定の人間が使用できる特殊な能力みたいなものよ
 でも、今はこの殺し合いの主催者かなにかによってその能力を制限されているようね。
 あなたがさっき出会ったシャロも使用できたはずよ」

「あれ?でもあいつそのトイズって奴を失ったとか言ってたぞ」

「そう、彼女はその能力を今は失っているの、最も私のトイズもかなり弱体化されているから、
彼女のトイズが復活してもおそらく大きな戦力にはなり得ないでしょうけど」

「ところであんたはシャロとどういう関係なんだ?」

「親友みたいなものよ…ただ……いや、なんでもないわ」

アンリエッタは扉を開けて校舎に入っていった。
それをリュウセイが引き止める。

「先に聞いておきたいんだが…研はここに置いといてもいいよな?」
「今は足手まといになるでしょうし…かまいませんけど…私たちが中にいる間に目を覚ますとどこかへいってしまうかもしれないわ。
 メモかなにかを置いていけばいいと思いますが」

「OK、わかった。後それと…支給品見てもいいか?
 まあ…俺のはこのトムキャット・レッド・ビートルと…スコップだけだけどさ」

「…いいわ」

アルセーヌはバックをおろし、さっきまで着ていたシャロの服を取り出し、

「この服と…それから…これね」

アルセーヌが取り出した最後の支給品は棒状の物だった。

「何だそれ?」
「おそらく発煙筒ね」

持っていれば後々連絡手段として役に立つだろう。
とはいえ今は使うあては無いので、それを服と一緒にデイバックの中にしまう。
リュウセイが研へ現在位置と自分たちが中にいる事を知らせるメモをデイバックの中へ入れ、二人は校舎の中に足を踏み入れていった。



リュウセイにとっては彼が言った通り、ただの敵討ちでしかないかもしれない。
しかしアルセーヌはそれ以上にシャロに危害を加える可能性のある敵をどうにかしておきたかった。
シャロたちと合流してから倒すという手もあり、その方が確実性が高まるが、シャロに危険が及ぶのは避けたかった。
彼らを全滅させた敵ならば寧ろシャロを先回りして保護すべきだと考えたが、一つ問題点がある事に気がついた。
今の自分はアンリエットではなくシャロと敵対するアルセーヌである。
この殺し合いにおいて参加者の名前がアルセーヌで登録されている以上、アンリエットとして行動するわけにもいかない。
お互い殺し合いに巻き込まれている状況と言えど、協力関係になれるかまではわからない。
彼女の性格上可能性は低いかもしれないがもしかするとこの場で決着をつけてくる可能性もある。
ならばここはいつも通り彼女を影から助ける形になろうと考えた。

「…ところで、一体どこから探すんd「伏せて!!」

リュウセイは驚いて尻餅をつくと同時にアルセーヌは木刀を構えた。
緊張が走り一抹の沈黙の後、ふと聞き覚えのある音声が聞こえる。

「「…ラ…えも…ん…ドームも…出たぁ!!!!!」」

「だ、誰だ!?」
「静かに!」

アルセーヌは精神を研ぎ澄まして音の方向を確かめる。

155 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:33:13 ID:ZzLLkC4Y0
周囲を探るが人の気配はない。

(罠と見て間違いないでしょうね…なら)

ゆっくりと二人は音のする方向へ向かう。






「「ドラえもんバトルドームも出たぁ〜〜!!!!!」」


「「ドラえもんバトルドームも出たぁ〜〜!!!!!」」


「「ドラえもんバトルドームも出たぁ〜〜!!!!!」」


「「ドラえもんバトルドームも出たぁ〜〜!!!!!」」


「「ドラえもんバトルドームも出たぁ〜〜!!!!!」」


二人は五月蝿いくらい音が聞こえる職員室の前にたどり着いた。

「罠かもしれないぜ」
「それは最初からわかっているわ」

敵は待ち伏せをしていた。まずこの音は囮と見て間違いないだろう。
そうなれば敵は必ずこの部屋の中にいる。ここまでくると、逃げるわけにはいかない。

「あなた、武器は持ってる?」
「俺のトムキャット・レッド・ビートルならあるぜ!」

「玩具じゃないのそれ?」
「そうじゃないんだぜ!コイツには無限のパワーがあるんだぜ!まあ見てろって!」

リュウセイはトムキャット・レッド・ビートルをチャージインする。
それだけで辺りの埃が巻き上がり、周囲に大きな気が放たれた。
アルセーヌはちょっと理解できなかったが、期待度はともかく、武器として使える物では有るようだ。
リュウセイは別に戦いたいわけではなかったが、さすがに彼女一人では勝てそうにないと思い、一緒に戦う事にした。

敵は透明だが有効な攻撃を一度でも当てれば、畳み掛ける事は不可能ではない。
では敵に攻撃を当てやすい瞬間はいつか?
まず姿を現した時、そして襲いかかるときだ。
前者の状況はほぼ有り得ないので襲いかかる時を狙うしか無い。
問題は襲いかかる時が敵が見えないという性質上、いつかはわからない事だ。
だが、どこから襲ってくるかさえ分かれば、タイミングに関してはある程度カバーできる。

まず敵が隠れていると考えられる場所は_

透明なので扉の真正面に立てばいきなり襲う事ができるだろう。
しかし、そこまでストレートな手ならば、誰しも思いつくだろう。
寧ろ読まれているという事前提で行動しているのかもしれない。
そうなると扉の上から襲いかかってくるだろうか、そうすれば急所である頭や首を狙いやすい。

だが__

156 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:33:54 ID:ZzLLkC4Y0
「そういえば聞いてなかったけどさ、敵はどんな奴なんだ?」

リュウセイが唐突に質問する。


「見えないの、」

「え?」
「敵は少なくとも姿が見えなくなるようなトイズかそれに近い能力を持っているわ」


「_つまり、透明人間ってことかよ」
「そうね、でも今まで襲ってこなかった以上はこの中で獲物を待っているでしょうね」

「ふーん」

リュウセイは生返事を返す。



「あのさ、ちょっといいか?
 昔、俺が何かのSF映画でみたんだけどさ、その映画に透明人間が出てくるんだよ。
 んでその透明人間に襲われそうになった女の人が透明人間を判断するために輸血の血をぶちまけて、
 そこに何も無いのにいきなり勝手についた足跡で透明人間を見分けるシーンがあるんだ」

「それがどうしたのかしら」

「だからそれをさっきの発煙筒で応用できないかなって…」

なるほど、とアルセーヌは思った。
発煙筒の煙であれば、透明人間の位置を避けて広がる。
確かに効果的な方法だ。

「なかなかいい手ね」

(あちらが罠を仕掛けたつもりならば…)





アルセーヌがそっと扉に手をかける。
額に一滴の雫が溢れる。

「開けるわよ」


ゆっくり、ゆっくりと戸を開いていく。
気配はない。
そっと、二人は部屋の中を覗く。
しかしそこにあるのは未だ一つの机の上で喋り続けているドラえもんBDだけである
部屋の中に何者かが動いているという様子はない。

「誰も…いない__?」
「逃げたのか?」

そんな筈は無い。
二人は慎重に入り口に足を踏み入れる。
念のため発煙筒に着火し、部屋の中に転がす。


「__もしかして、本当は逃げるための囮d」


その時、リュウセイは不思議な感覚に陥った。
首に何かが当たったと思うと急に視界が床を向き、その床が急接近してきたのだ。
少し遅れて、ガラスがくだけるような音、同時にリュウセイの顔が地面と激突し、意識を暗闇へと変えた。

157 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:34:24 ID:ZzLLkC4Y0
___




作戦は成功した。

さっき食べた人間たちの中に離脱した仲間が3人ほどいた。
その後結局戻ってきていた仲間もいたわけだが数が合わない。放送で仲間の死を聞きつければ死体を確認しに彼らが戻ってくる可能性も考えられた。
結局首輪の研究や修理に夢中になってしまい、窓からここに向かってくる二人を見るまで待ち伏せの方法を練ってなかった。
二人を確認したにとりは大方修理を終えたドラえもんのスピーカー部分を改造し、音量をできる限り上げた。
そしてそれをそのまま喋らせ注意を引かせる囮にした。
さらに自分は職員室の扉の廊下を挟んで反対側の窓を開け、そこから出て窓を閉め、窓枠に捕まって待機し二人が扉を開けて中に入るのを待った。

案の定、二人が囮にかかり扉を開け中に入ろうとした所を鎖付きバズソーで襲う事に成功したのである。
よもや部屋の外から襲ってくるなど誰もが考えつかなかっただろう。
普通、あのような囮があれば扉を開けた瞬間襲いかかってくるか、ドラえもんを手にした瞬間襲いかかってくるかぐらいの罠しか思いつかない物である。

「すごいなぁ…これ」

自らが手にした武器、鎖付きバズソーのヤバイ級破壊力ににとりは驚嘆する。
二人めがけて飛ばされた円盤の刃は窓ガラスを突き破って二人を切り裂くだけでなく、職員室の入り口までズタズタにしてしまった!コワイ!

この武器は確かに爪楊枝や氷輪丸に比べて非常に強力であるのだが、複数の欠点からにとりは使用できなかった。
まず、モーター音や鎖のかち合う音のせいで工学迷彩で身を隠しても存在が敵にばれてしまうのだ。
これは、工学迷彩スーツで隠れながら行動するにとりにとっては致命的な欠点だった。
最も普通の人間を殺すだけなのであれば工学迷彩関係なしに殺せるような代物なのだが、
さらにさっきの戦いにおいても、この長い鎖のせいで取り出すのに時間がかかってしまうため、使えなかった。
しかし今回はこのドラえもんの声と窓ガラスでなんとかこのモーター音を隠せたのである。
そして短期決戦であれば姿がバレてしまうというデメリットも小さくなる。
取り出して装着するのも少し手間取ったがなんとか間に合わせる事ができた。


割れた窓ガラスから中に入り様子を確認する。
すると横から急に何かが襲いかかってきた、にとりはそれを爪楊枝で受ける。
それはさっきの一撃を間一髪で回避したアルセーヌであった。
割れたガラスを踏んだ音でにとりの居場所を掴んだのである。
しかし致命傷を免れたといえど彼女は片腕を切り落とされていた。


アルセーヌが問う。

「…ぐっ…何故あなたは人を殺すの!?」

「誤解だよ!殺してないんかいないよ!私は人間が大好きだよ。あと妖怪も好きかも!

それと…あなたも人間だよね?」

嫌な気配を感じたアルセーヌは素早くバックステップする。
その軌道をバズソーがバウンドし、廊下を破壊しながら追いかける。
モーター音と火花に合わせて抉れる床で武器の動きは掴みにくいもののある程度予想できる。
こちらに近づく刃のようなものを木刀で打ちかえそうしたが、諦めて右手前に避けた。左肩をかするも浅い。
再びこちらに戻ってくる刃のようなものをジャンプで避ける。

今のアルセーヌの判断は正解であった。
もし、今投げられたのが日本刀のような物であれば受ける事はできたかもしれない
これは日本刀が『切る』武器だからである。
バズソーを木刀で受ければ木刀はちぎれ、彼女はネギトロめいた惨殺死体へと姿を変えていたであろう。
なぜなら、バズソーは元々鋸である、つまり『切る』武器ではなく『削る』武器だからである。


「…避ける事しかできないとなると、厄介ね…」

158 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:34:55 ID:ZzLLkC4Y0
はっきり言ってあの武器は厄介だ、モーター音と鎖の音からしてチェーンソーかなにかに鎖を繋いで改良した物だろう。
そしてこの圧倒的なリーチに加え、予測しづらい刃の軌道により近づく事すらままならない

だがどのような武器も弱点は有る筈だ。




徐々に後退しつつも、アルセーヌは攻撃を避けていた。
しかし、少しずつかすりや小さなダメージを繰り返しているが故に、既に彼女の衣服はボロボロであった。
さらに彼女は片腕を失っており、碌に治療もしていない。
どうにかして敵を倒すか逃げるかしなければ、どちらにせよ血液が足りなくなり死ぬ。
結果的に考えれば彼女はジリ貧である。

(鎖を千切れれば無効化できるでしょうけど…木刀じゃそれは無理ね…)

ここでアルセーヌは一つの策を思いついた。
鎖を足で押さえつければ動きを止められるのではないか?

しかしそれには問題点が有る。
足で押さえつけるだけでは返ってくる刃の餌食になってしまうであろう。
それを考えれば手で鎖を押さえつけ、それを一気にたぐればいい。
そうすれば敵はこちらに近づいてくる形になる筈である。
だが、今は片腕なので手が開いていない。そのため今持っている木刀を口にくわえるかしなければならないのだ。
口にくわえた武器では小回りが利かない。刃が顔の横を通れば木刀は千切れて使い物にならないだろう。
制限により幻惑のトイズを使えるかどうかも分からない。
しかし、今現在でそれ以外の手は無い。


破れかぶれでも、やるしかないわね_


アルセーヌは手に持った木刀を口にくわえ、一気に敵に近づいた。
にとりがバズソーを投げると同時に、アルセーヌは幻惑を使用し姿を消す。


(あの軌道だと木刀に当たる…!)


瞬時に上半身を曲げ木刀ごと体を回避させる。
しかし、避けきるには至らず、刃が腰の肉を抉る。


(ぐっ…でも…これで…!)


その瞬間、アルセーヌは虚空へ手を伸ばし、見えない鎖を____



      捕まえた。



手応えと同時に、鎖を一気に手繰る。


「うわわわわっ!」


すると目の前で何かが倒れる音がした。敵が突如鎖を引っ張られたので、バランスを崩し倒れたのだ。

(倒れた音からして敵との距離は1mも無いはず…!)

アルセーヌは手繰った鎖を足で押さえ、くわえた木刀を手に持つ。

同時に幻惑の効力が切れる。そして

159 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:35:28 ID:ZzLLkC4Y0
鎖の延びる方向へ木刀を力の限り突き刺した。



ぐしゃり。血と肉がはじける音。




--




「な…なんで…」

アルセーヌの上半身が地面へ崩れ落ちる。


「シャロ_」


かすかな声でそう言い漏らすと、彼女は『食べ物』へと姿を変えた。




---




「ふぅ…危なかったよ…」

モーター駆動を止めたバズソーはゆっくりとにとりの手首に戻っていった。

「バズソーが2枚セットになっててよかったよ…」

先ほどまでの戦いではにとりはバズソーを左手しか使っていなかった。
右手は爪楊枝を手にしていたためである。それに左手だけでも十分な威力があった。
しかし、鎖を引っ張られ転んでしまった際に爪楊枝を落としてしまったのである。
結果として手が開き右手のバズソーを使って人間を倒せたのであった。
もし、あそこでバズソーで木刀ごと胴を切断せず、爪楊枝を持ったまま、それで応戦していれば、勢いを殺しきれず、致命傷を受けただろう。
運良く助かったにとりであったが…



「うぅ…酒臭い…」

神社にいる大酒飲みの鬼でもこんなきつい臭いはしないだろう。
服にも酒の臭いが染み付いてしまった。元々血の臭いが染み付いていたのだが、
この武器を使用しなかった理由はさっき挙げた理由に加え、この強烈なアルコール臭もあった。


このバズソーの元々の使用者、ジェノサイドはINWが作り出したゾンビーニンジャでありゾンビ特有の腐臭を隠すため、
常に酒を浴びるように飲んでいるのである。武器にまで臭いがこびり付いていても不思議ではない。


でも今は取り敢えず食事につく事にしよう。

ーーさっきはもう口にしないとは言ったけど…

160 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:36:07 ID:ZzLLkC4Y0
人間では少し満足できないが、まだエネルギーが足りないのでしかたなく食べる事にした。
今度は調理器具やオリーブオイルも用意できたので少しはおいしく仕上げられるだろう。






【アルセーヌ(アンリエット・ミステール)@探偵オペラミルキィホームズ@死亡】
【天野河リュウセイ@人造昆虫カブトボーグV×V@死亡】

【ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズ 修復】


【C-03 見滝原中学校廊下/一日目・昼】

【河城にとり@きゅうり味のゆっくりしていってね!!!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)(回復中) 、酒臭い
[装備]:光学迷彩スーツ@東方Project、スタイリッシュ爪楊枝装備@東方無問題シリーズ、
     鎖付きバズソー@ニンジャスレイヤー
[道具]:基本支給品×6、ランダム支給品×1(確認済み)
     お米@現地調達品、きゅうり@現地調達品、刀剣@現地調達、工具一式@現地調達、改造半田鏝@現地調達
     ダークサイド・プレジデント@人造昆虫カブトボーグ、氷輪丸@BLEACH、速水もこみち御用達調味料一式@現実
     うまかっちゃん一年分@アンパンマンのパン工場救済計画、バトルドーム@バトルドーム(未修復)
     大量のオリーブオイル@MOCO'sキッチン、ケフィア入り水鉄砲@現実、SPACE SAVER ブレンダー@ミキシング博士
     ネシカ筐体@現実、恥ずかしい映像が再生されるリモコン@DDTプロレスリング
[思考・状況]
基本:殺し合いには乗らない。
1:さっき走っていった妖怪(美樹さやか)を探す。
2:聖…。
3:他の参加者を探す。
4:首輪の解除法を模索する。主催者に知られずに調べる必要がある。
5:殺し合いに乗っている強い参加者を警戒。
6:他の参加者と会ったら、一緒にお弁当を食べよう。
7:入道(雲山)と鳥の妖怪(松風)はあの人間(ティンカーベル先輩)を食べようとしてたのかな?
8:人間……大好き!!
9:美味しかったな…。
10:松岡勝治…美味しいのかな?
11:さっきはもう二度と口にしないとは言ったけど、改めて見るとやっぱりガマンできないや♪
12:この人間、さっきいきなり透明になったけど妖怪か何かだったのかな?
※人間を見るとにちょりになって襲い掛かります。
 人間以外にはいつものにとりで接します。が、少し怪しいかも。
※首輪が何らかの方法で主催者に情報を送っていることに気付きました。
※右代宮譲治が犯人だと知りました。
※疲労が激しく、弾幕が自由に扱えない状態です。休息すれば回復します。
※もこみち達の情報交換を盗み聞きしています。
※氷輪丸@BLEACHはデイバックの中に入れました。
※リュウセイのデイバックとトムキャット・レッド・ビートル@人造昆虫カブトボーグV×Vが職員室前に落ちています。
※アルセーヌのデイバックが廊下に落ちています。
※バトルドーム@バトルドームの修復はまだ終わっていません。
※ドラえもん@ドラえもんBDが見たシリーズはリュウセイの死体と一緒に回収するつもりです。

161 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:36:44 ID:ZzLLkC4Y0
*    *    *    *    *    *





「ん…うん…」

日に晒された顔がゆっくりと瞼を開ける。

「ここは…?」

太陽の位置を見る限り、気絶してからそれほどたっていないようだ。
研は体を起こして立ち上がるが、大きくよろめく。

「だめだ…さっきのダメージが大きすぎる…もう少し休まないと…」

研はぼんやりと周囲を見回す。

「ここは…一体どこだ…リュウセイは…?
 っ…ともかく今は休もう…どこかに休める場所は…」

ふと研が背後の建物に気づく。

「ここにしよう…」

ふらついた足取りで研は校舎の中に入っていった。

【C-03 見滝原中学校入り口/一日目・昼】

【泉研@チャージマン研!】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大)、
[装備]:スペクトルアロー(ランダム品3つ分扱い、2時間変装出来ません)@チャージマン研!
[道具]:基本支給品、ランダム品無し、リュウセイのメモ
[思考・状況]基本思考:主催者及びジュラル星人、殺し合いに乗ったキチガイ参加者を全て滅ぼす!
0:取り敢えずここで休む
1:もこみちと組む。
2:ありがとウサギ(名前を知らない)、ムラクモを倒す(特にムラクモの計画は必ず阻止する!)。
3:変装できない間、身を守れる武器を探す。
4:間違いない。黒幕はジュラル星人だ!
5:頭の中に爆弾が!
6:ジュラル星人め許さないぞ!
7:リュウセイを探す。
8:ここは一体どこなんだろう?
※全てジュラル星人の仕業だと断定しました。(真相は不明)
※頭の中に爆弾があると断定しました。(真相は不明)
※ジュラルの魔王が生きていると断定しました。(真相は不明)
※有野達、アルセーヌと情報交換しました。
※第二回定時放送を聞いていません。

【支給品紹介】

『発煙筒@現実』

火薬を利用して点火することにより大量の煙を吹き上げる物。
よく自動車についている炎を上げる発炎筒とは微妙に違う。

『鎖付きバズソー@ニンジャスレイヤー』

その名の通り鎖につながれたモーター丸ノコ(バズソー)。
ニンジャスレイヤーのライバル、ジェノサイドが手首部分につないだ鎖の先端に装着し、武器として使用している。
手を使わず手首だけの操縦で変幻自在の軌道を取って敵に襲い掛からせることが可能。
ヨーヨーめいた中距離型投擲武器としても使用でき、ヤバイ級の殺傷力を誇る。
ただし最大距離まで飛ばした場合、次の攻撃までに多少のラグが生じるのが欠点。
本ロワではモーター駆動のためにカラテ・ジツを必要としないが、使用者特有の強烈なアルコール臭が漂う。

162 ◆k5V1srvipM:2013/07/10(水) 21:37:17 ID:ZzLLkC4Y0
以上になります

163名無しさん:2013/07/11(木) 00:58:20 ID:rX7goKUE0
アルセーヌが無用心すぎないかこれ
罠があるって分かってんのにさちょっと様子見ただけで中に入るかな
ていうか自分も透明化出来るなら最初から使うだろ
制限で使えないとしても、それなら尚更警戒しないか?
自分で勝てるかも分からないって言ってるのに
せめて発煙筒使ってからもっと様子を伺うだろ

あとさ今回はバズソーにリュウセイが反応できないのもおかしい
あいつ落ちていく衛星をカブトボーグで撃ち落す程の反射速度があるんだけど
窓ガラスが割れた時点で反応出来るだろうし
発煙筒を使って透明になったバズソーは位置が分かれば尚更

それにアルセーヌとにとりの戦闘も
発煙筒で部屋の中が煙で溢れてるんだからにとりの位置や二枚目のバズソーにも気付けるでしょ

なんかにとりに都合のいい展開ばかりで不自然だと思う

164名無しさん:2013/07/11(木) 05:28:24 ID:0wv5L63U0
修正乙です
>>163
にとりとアルセーヌは部屋の中じゃなくて廊下で戦ってるぞ
それにバズソーの形状的に二枚目のバズソーを判断するのは難しくないか

165名無しさん:2013/07/11(木) 06:42:56 ID:H2XnzCV.0
つうか今更だけど
にとりが窓開けて隠れたって事は鍵開いてるんだろ?
こんな古典的な手にまがりなりにも探偵アニメのキャラが気づかないのはどうなんだ

166名無しさん:2013/07/11(木) 13:17:48 ID:zla8decEO
無双展開は少しでもご都合過ぎる感じがあると途端に集中砲火だからな、今回は同じキャラが連続でだし尚更厳しい

167名無しさん:2013/07/11(木) 18:55:37 ID:0wv5L63U0
対主催で殺し合いには乗らないってスタンスなのに6人殺害ってギャップもまたいいんだけどねw
今の時点でゴンさんやラミエルみたいな参加者の有力マーダーが死んじゃってるし
参加者外のマーダーもいるけどそっちに殺させ過ぎるとゲームが成立しなくなるかもしれないし
それにあんまり修正求めてもスレ圧迫するしこれでいいと思う

168<削除>:<削除>
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169名無しさん:2013/07/11(木) 20:32:34 ID:cKo1/xaAo
無理に通せとは言わないけどこれ破棄しちゃったら代わりのssはいつ来るのやら

170名無しさん:2013/07/11(木) 22:42:38 ID:rX7goKUE0
本当だ廊下で戦ってる
申し訳ないこれは自分がおかしい

でもこれを差し引いてもにとりが贔屓されてるように思うんだよな
マーダーが少ないからと言ってマーダー贔屓するのはまた違うだろうし
最悪、対主催が多過ぎれば主催戦突入して殺しまくるのもありだし

171名無しさん:2013/07/12(金) 05:26:10 ID:MGOEF/UI0
それを齟齬なく展開できる書き手がまだ残っていればいいんだけどね…
展開的にも主催戦まではかなり遠いだろうし

172名無しさん:2013/07/12(金) 07:54:20 ID:sqNLN0rc0
なんか先の事に捕らわれ過ぎじゃないか?
今をしっかりしないと先をちゃんと書くことなんて出来ないよ
こんなご都合でキャラを殺されたら書き手も萎えるだろ
それに論点が違う
この話に不自然な部分が多くて論議してるのに何でマーダーが~とかの話になってるんだ?
それならゴンさん死亡話やラミエル死亡話が通ったのはおかしいだろ

173名無しさん:2013/07/12(金) 18:15:03 ID:JcSoAMu2o
不自然な所はあるかもしれないけど書き手でもないのにそんな主観的な事言われても…

174<削除>:<削除>
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175名無しさん:2013/07/12(金) 18:54:22 ID:MGOEF/UI0
ご都合だから破棄ってのは理由にならないだろ…

176名無しさん:2013/07/12(金) 19:05:15 ID:df8Yo7Lo0
個人的にはご都合でもいいから話を進めてほしい
ただでさえ勢いないんだし誰のssもこない状態が続けばβの二の舞だし

177名無しさん:2013/07/12(金) 19:32:59 ID:xs60y4bIO
>>176
そうやってご都合で流れ潰されるって状態こそ書く人いなくなるだろう…

178<削除>:<削除>
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179名無しさん:2013/07/12(金) 20:53:35 ID:1VABVweE0
多分一日目終わるどころか一回放送もいかねぇぞ?

180名無しさん:2013/07/12(金) 20:59:23 ID:MGOEF/UI0
δじゃなくてRCじゃないのか?

181名無しさん:2013/07/12(金) 22:06:02 ID:eA.imPqQ0
話の終着点を決めて書いたはいいけど、そこに行きつくまでの説得力が足りてないからご都合主義になってるように見える
仮にここから修正するのだとしたら、いっそのこと死なない展開にしちゃった方がてっとり早い気がする
でも絶対に修正が必要ってほどでもないから扱いに困るんだよなぁ…

182名無しさん:2013/07/13(土) 00:35:36 ID:9rN/GV6I0
読み手兄貴達の好き勝手なコメに草生える

183<削除>:<削除>
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184名無しさん:2013/07/13(土) 02:06:39 ID:NLm1rCy20
ところで急かすようで申し訳ないが
◆czaE8Nntlw氏の修正は何時くるんだ?

185名無しさん:2013/07/13(土) 03:20:04 ID:ifyJhbA20
だいぶ長引いてるし、少し議論スレの方でやった方がいいんじゃないかな
微妙なラインをwikiに即反映の事とかも含めて

186名無しさん:2013/07/13(土) 05:44:06 ID:iqqFZTYQo
あんまり書き手に完璧なSS求め過ぎるのも書き手がいなくなる元じゃないのかな…

187名無しさん:2013/07/13(土) 18:21:22 ID:iDsutZYI0
幻を作る程度の能力が制限で何故か透明化するだけの能力に変化
加えて時間制限と連続使用不可の三重苦に制限されたアルセーヌの透明化に対して無制限なにとりの透明化…

188名無しさん:2013/07/13(土) 20:37:19 ID:39eS/8Lk0
原作でも透明化を使用できたと思うが

189名無しさん:2013/07/13(土) 20:46:18 ID:Z4IH2wiY0
そこじゃねえよ
にとりと比べてアルセーヌの制限がキツすぎるって事だよ

190名無しさん:2013/07/14(日) 02:20:20 ID:9b7/twtw0
それ以前に、幻を作る能力の一環として(おそらく光学迷彩的な)透明化があるのに
何故その言うなれば応用技以外を封じる歪な制限をしてしまうのかという疑問がですね

191名無しさん:2013/07/14(日) 05:40:59 ID:kSqV9XQQ0
制限の掛け方に妙だなと感じる所はあるが大元の能力ではアルセーヌの方がずっとチートだからなぁ

192名無しさん:2013/07/14(日) 08:32:46 ID:9TW83e5w0
ぶっちゃけ身体能力の面でもアルセーヌはチート
そんな彼女が透明な相手にあんな苦戦をするだろうか
ついでに言うとリュウセイさんもあんな不意討ち食らうかな?
ジョニー二戦目の時に既に透明になれる相手との戦いの経験ありで
ジョニーに対策を取られ失敗したとは言え相手の物音で位置を見切れるし
ガラス割っちゃった音で不意討ちに気づけると思うけど

193管理人★:2013/07/14(日) 16:10:24 ID:???0
管理人より警告いたします。
最近の本スレッドには当掲示板の削除基準に抵触する発言が多く見受けられます。
該当する発言をされた方には次回以降、無警告・無期限の書き込み規制を行う可能性があります。
ローカルルールをよくお読みの上、発言には充分ご留意いただくようお願い申し上げます。

194名無しさん:2013/07/14(日) 19:16:44 ID:TkJthkq20
すみませんでした……

これ以上は議論スレでやろう

195名無しさん:2013/07/15(月) 02:54:20 ID:f78jLulI0
そうだよ(便乗)

196<削除>:<削除>
<削除>

197名無しさん:2013/07/20(土) 14:17:23 ID:lMDcs8DIO
おーーーーーーーーーーーーーーい!

198名無しさん:2013/07/22(月) 03:32:50 ID:ndI7VdpcO
このままじゃ、もうだめぽ(*_*)

199名無しさん:2013/07/22(月) 04:29:02 ID:ET0T3Kek0
あんだけ書き手に意見しまくってた癖に、議論スレで誰一人意見してないのが凄いな
意見言ってた連中がただの冷やかしだと疑われてもしょうがないよね

200名無しさん:2013/07/22(月) 20:46:38 ID:NOd7OdI.0
というか◆k5V1srvipM氏は大丈夫か?
最後の修正から音沙汰ないように見えるけど…

201名無しさん:2013/07/22(月) 20:48:16 ID:HbNjSNZQ0
音沙汰が無いせいで
議論を始めないというより始められないんじゃなかろうか

202<削除>:<削除>
<削除>

203名無しさん:2013/08/04(日) 01:38:36 ID:dxA3MnJ20
てす

204 ◆k5V1srvipM:2013/08/07(水) 17:50:15 ID:tNMvByJQ0
こちらの事情で連絡がおくれてしまい本当に申し訳ありません
このssには多くの問題点が指摘されていたため破棄にしていただいてかまいません
他に予約が無いようでしたら後ほど再予約するかもしれないです

205 ◆FTrPA9Zlak:2013/08/08(木) 23:20:03 ID:4ppXThjg0
投下します

206AU王に挑んだウサギ ◆FTrPA9Zlak:2013/08/08(木) 23:21:49 ID:4ppXThjg0
ありがとウサギは当初3対1と見た戦いだったが、その後の目論見のように実際には相手はギルガメッシュだけであった。
グレーテルとヒトラーはその後ろで戦いを見ているだけ。
だが、それで十分だろう。
この三人の中で強敵であるのはギルガメッシュのみ。
彼さえ倒せば、あとの二人を殺すにはそう手間はかからない。

だが、そのギルガメッシュが問題だった。

ありがとウサギにでも理解できた。
遊ばれている、と。

素手に対し槍というアドバンテージがあるにも関わらず、全く勝利のビジョンが見えなかった。
例えば、獅子を前にした兎が牙を、爪を手にしたとてそれで勝てるかと言われればその確率は0から極僅かに上がった程度になるかどうかだろう。

「どうした、やはり貴様は逃げ足だけのただの脱兎か?」

ギルガメッシュは石を投げているだけ。その石も地面に転がっている小さなものだ。
しかしそれだけで、彼は槍の間合いまで接近することすら難しい状況に陥っていた。
サーヴァントの筋力から投げられる石は、路傍の小石でもとてつもない勢いとなり、木々を穿つ。

「くっ…!」

それでも、接近さえできれば、この槍をもってすれば傷つけることは可能なはず。
だが、隙だらけにも関わらず近寄ることすらままならない。

そうこうやって攻めこむこともままならぬ間に、時は経ち、放送が始まった。

「おい、グレーテル。放送は聞き逃さずにしっかりとメモを取っておけ。
 間違いがあれば承知せんぞ」
「ひええ…」

慌てて名簿を取り出すグレーテル。
隣のヒトラーもおそらくは聞いている以上、間違えることはできない。

そんなグレーテルを尻目に、ギルガメッシュは石を投げ続ける。

ありがとウサギには元より覚える暇などない。
しかしこいつさえ倒せれば後であの二人から情報を奪えばいい。


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