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NT受けonly小説

5イル:2014/05/03(土) 23:41:02 ID:???





「今日はありがとうございました」

iwtの恋愛相談が終わった頃にはすっかり日も暮れ、グランドで部活に励んでいた生徒達も帰宅の途につき始めていた。

「結局、iwtの好きな人分かんなかったな」

根掘り葉掘り聞いた割には、iwtの好きな人を突き止められなかったNTは口を尖らせた。
その顔はNTの幼さを際立たせ、隣に立つiwtの目を楽しませた。

「NT先生、最後にもう一つだけ頼みがあるんです」
「頼み?」


西陽を避ける為に引いていたカーテンを開けながらNTが振り返ると、この部屋に来た時と同じ様に思いつめた様子のiwtがすぐ後ろに立っていた。


「抱きしめてもいいですか?」
「えっ……?」

iwtが言い終わる前にNTの体はiwtに抱きしめられていた。

混乱する頭でどうにか今の状況を理解しようとするが、tskの時同様あまりに突然の出来事にNTはiwtの腕の中で動けずに居た。
どれ程の時間抱きしめられていたのかなど、NTに分かる訳がなかったが、そっとiwtはNTを解放した。


「いきなりごめんなさい。先生が好きな人と重なっちゃって」

本当に申し訳ないという表情で頭を下げるiwtにNTは怒る気など沸かなかった。
寧ろ、勉強も運動も出来て欠点など無いと思っていたiwtの子供っぽい部分を垣間見た気がして、何処か得した気分にすらなっていた。

「そういう時もあるよな!いいって!」
「はい、ありがとうございます」


まさか自らに好意が向けられてるなど思いもしないNTにiwtは苦笑しつつも、NTの懐に入り込む事に成功した事に満足していた。
力で封じ込める事も可能だったが、手に入れるなら全てを完璧に手に入れなければダメだ。
今まで何でも手に入れてきたiwtだからこそ、欲しい物を手に入れる手段に抜け目などあってはならないと強く自覚していた。

「NT先生、また相談乗って下さいね」
「もちろん!」

可愛いと評判の微笑みでNTに懇願すれば、NTも笑顔で応えた。
この笑顔が近い内に自分の物になると思うと、同じ事の繰り返しでつまらない学園生活も悪くないとiwtは思った。




続く……


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