したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

NT受中心小説・語り

1八代:2011/04/01(金) 13:56:29 ID:xrNTPclc
さたーんでは大変お世話になりました!!
こちらでも引き続きNTさん受を中心に短編〜中編小説を書いていきたいと思います!
またNTさんに関して萌を語りたい方、どうぞこの場で発散して下さい!!

今後ともよろしくお願いします!!

386八代:2015/03/16(月) 16:51:26 ID:???



「…なんか緊張してきたな。」


促されるまま、漆黒のシーツの海に沈んだ。
まだ少し残る躊躇いと恐れを滑らかな感触が柔らかく包んで散らしていく。
落ち着かない視線は男に向けようとしたが、何となく気が引けて木造の天井へとやった。処女みたいな気分だ。


「 大丈夫ですよ。」


変に纏まらない思考を宥めるような、心地良い低音がすぐ傍から響いた。
どこまでも紳士的な口調と雰囲気は、これから行われることを思うと酷く歪で。



「 最高に美しく、完璧に―――」



そして、どうしようもなく魅力的だった。




「―――― 貴方を殺してあげますから。」







シュル、という音と、より深くなった微笑みと共に男が俺に覆い被さった。
彼の手の中を優雅に滑る真っ赤な紐は、凶器の割に淫靡な気を纏っている。
それが己の首に回されるのを他人事のように受け流しながらも、その感触に少しだけ泣きそうになった。

恐怖だったかもしれない。けれど、死という解放が両手を広げて待っていることへの嬉し泣きだと、言い聞かせた。



「 本当に、いいんですね?」


「…あぁ、頼む。」


「 最期に言いたい言葉はありますか?」


「 そうだな……さっきも言ったけど、本当にありがとう。すげぇ感謝してる。」



少しだけ誇らしそうな笑顔を浮かべながら、彼のその大きな手は確認作業を機械的に進めていく。
しっかりと紐の両端を手に巻きつけ、首に掛かる部分の位置を調整し、くん、と紐を張って力の加減をイメージしているようだった。
もう彼の頭の中は俺を殺すという使命でいっぱいなのかもしれない。

そう思った途端、急激な寂しさに襲われてしまった。
いや違う、恐らく申し訳ない、という気持ちだ。
勝手に全てを投げ出し、彼に手を汚させてまで逃げ逝く自分とは違い、彼はまだまだこの残酷な世界に縛られるのだ。
俺は救われても、彼はそうじゃない。
それがとても心苦しい。

この罪悪感を少しでも軽くしたくて、俺の首筋に集中する彼の両手にそっと、自分の手を重ねた。
ぴくり、と小さく跳ねた手は相変わらず俺の命を握っていたが、反して彼の顔はとても不思議そうな表情を浮かべていた。
言外に、やっぱり止めますか、というニュアンスを感じたが、そうじゃないと言う意味を込めて精一杯の柔らかな微笑みを作り、そして言った。



「 ありがとう。それから、……ごめんな。」



「―――ッ、」




一瞬、驚いたように切れ長の瞳が大きくなって


そして、真っ赤な紐にじわじわと死が込められた。



.

387八代:2015/03/16(月) 16:52:09 ID:???




「…かはッ、ぁ…!」




少しずつ酸素が届かなくなっていく


血液も滞り始めた


どくどくと五月蝿い拍動が紐を叩き、顔が異常に熱くなる


食道が、気道が、舌骨が、ぎしぎしと引き攣った


まだ生に縋ろうとでも言うのか、だらしなく開いた口は聞いたこともないような音と涎を漏らし、彼に触れていた手はぶるぶると震えながらその皮膚に爪を立てた


緩やかな死を与えてくれようとしているのか、意思に反して体が暴れそうになると少しだけ酸素が供給され、落ち着くとまた、の繰り返しで頭がぼうっとしてきた


高熱に浮かされ過ぎて、苦しいという感覚を超えてしまった時のハイな状態に似ている


次第に酸欠になっていく脳はデタラメな思考をメリーゴーランドのように遊ばせ、恐怖と苦しみからどんどんと俺を遠ざけた





( もうすぐ、か ?)




身体から、感覚が、意思が、抜け落ちていく


自分という存在が、自分ではなくなっていく


もう頭の中はゼロに近い


唯一つ残ったものは、そう―――― 彼に対する罪悪感


それはきっと





「……翔太さんっ、」




どうしてか、この殺人者がとても悲しそうな目をしていて

どうしてか、その凶器を握る手が躊躇いに揺れる時があって

どうしてか、最後に見たその顔が泣き笑いのように、困ったように、寂しそうに、切なそうに

 
くしゃ、となったから





そして


いよいよ意識が弾けるように霧散した瞬間





「―――― さようなら、翔太さん。」





どうしてか、泣きたくなる程あたたかい感触が降ってきたからだと



そう思った。





.

388八代:2015/03/16(月) 16:53:13 ID:???






++++




……ここは天国だろうか。


いや、自殺したんだから地獄かな。



そんなことをぼんやり遠くの方で考えながら、目を何度か瞬かせた。
死んだ割には酷く体が重い。
頭も、頭痛まではいかないがずっしりとした感覚があり、醒めきれていない視覚同様、何だかすっきりしなかった。
それでも状況を把握したくて、のろのろと身体を起こす為の準備を始めた。

ぐ、と腕や肩、背中を伸ばして固まった筋肉を解し、全身の神経に意識を巡らせ、そして。



気付いてしまった。


何かがおかしいということに。


いや、もう確信していた。





「――…なっ?!!」





自分がまだ



―――― 死んでいない、ということに。






「…な…でだよ…っ、」



情けなくて涙が溢れた。
この無様な格好と、触れた首筋から確かに伝わる生の証が、そうさせた。
そして血の循環を感じると共に色々な感覚が、忌々しい状態が、嫌でも知覚される。


生まれたままの姿に剥かれた身体には幾つもの生々しい跡が刻まれ、痛む筈の無い場所や関節がじくじくと痛み。
鼻を掠めるのは薔薇の香りではなく、汗と、そして独特の匂いだった。
何があったかなど、考えるまでもない。



「……畜生、畜生っ、―――…ぁあああああッッ!!!!!」



騙された。虚構だったのだ、何もかもが!!!


怒りが、混乱が、恐怖が、皮膚を食い破りそうな勢いで噴き出した。
途端荒くなった呼吸に吐きそうになりながらも、震える身体を押さえ付けようと爪が食い込む程手を握りしめたが無駄に終わった。

絶望だった。
こんなにも純度の高い絶望は初めてだった。



「……ッ?!」


だが、絶望に浸りきる一歩手前で、怒りのまま壁に投げつけた枕のあった場所に、嫌に丁寧に折り畳まれた紙があることに気付いた。
広げてみるとそれは何の飾り気も無いA4の紙で、几帳面さが伺える文字によってうめられていた。
手紙のようだ。
この非道な仕打ちの理由がわかるかもしれないと思ったが、『翔太様』という始まりが目に入った瞬間その先が怖くて閉じてしまった。
これほど残酷なことをする人間だ、もっと恐ろしいことが書いてあるに違いない。
暫く手紙を握りしめたまま、胎児のように膝を抱えぎゅっと目を閉じ震えていた。


どくどくと、心臓が跳ねる。
生きている証。

震える手、涙を零す目、鳥肌の浮かぶ皮膚、静寂を感じる耳、恐らく痣になっているだろう、線形に奔る首の鈍痛。
生きている証。

恐怖、怒り、恨みの荒れ狂う感情と……ひとひらの安堵。
生きている証。



目を閉じて深く息を吸い、吐いて、心ゆくまで生を味わった。
そうすると、少しだけ落ち着きを取り戻す事が出来た。



「……はぁっ、」



一際大きく深呼吸して、目を開けた。
窓から差し込む柔らかい日差しに背中を押されて、まだ震えの残る手で、手紙を開いた。



『 翔太様、』



けれどそこには



「―――ッ!!!」



一切の脅迫も嘲笑も、無かった。



.

389八代:2015/03/16(月) 16:54:05 ID:???










『 翔太様


 貴方を救ってあげられなくてごめんなさい。


 俺は、貴方を殺すことが出来ませんでした。


 理由は自分でもわかりません。


 今まで何人も救ってきましたが、初めてのことです。


 もしかすると、貴方が最後に言ったごめん、の一言の所為かもしれません。


 これまで俺の行動に対して感謝の言葉をくれた人はいましたが、俺自身に対して言葉をくれた人はいませんでした。


 父親ですら、目の前の自由に酔いしれるばかりで、俺の心にまで触れてはくれませんでした。


 最期に人間らしい感情を味わえたこと、とても感謝しています。


 俺が貴方の身体に遺した取り返しのつかない傷は、今の俺に出来る精一杯の御礼です。


 どうか俺への憎しみを糧に、足掻いて足掻いて苦しみ抜いて、そして死んで下さい。


 俺は再び狂気に沈んで、獣に還ります。


 さようなら。ありがとう。』






.

390八代:2015/03/16(月) 16:55:08 ID:???





別の意味で、手紙を持つ手が震えた。



「――― 馬鹿かアイツっ…!勝手なこと言いやがって…!!」



別の意味で涙が溢れて
まだ乾ききっていないインクの文字が、涙に溶けて。



「…絶対ぇブッ飛ばしてやるから最期とか言ってんじゃねぇぞクソったれ…っ!」



そしてぐしゃりと握りしめた手紙を心臓に当てて、顔を上げて、窓の外、どこまでも突き抜けるような空見上げて。




「 上等だ。…足掻いて足掻いて苦しみ抜いて、最期の最後まで生き抜いてやるよ…ッ!!!」




この咆哮が、どうかアイツに届いていますように と




「――― だからテメェも生き延びろ。俺にブッ飛ばされて、俺の生き様見届けるまでッ!!!!」




一度は捨てた筈の神に、心から祈った。

 













『 追申


 もう会えることはないでしょうが、もし会えたなら、もう一度あの笑顔を見せて下さいね。』






oshimai.

391八代:2015/03/16(月) 17:00:51 ID:???

***

自分の拗らせっぷりにとても引いています(笑顔)



今回更新>>383-390
お返事>>382


+++++ 目次

★1st
○AT→NT『Under the Blossom』(死有)>>27-34
○MKNT『星に祈るたった一つのこと』>>124-134
○TKNT『Gloss(+over)』>>197-198
○U+NT『春告鳥は知っている』>>319-324


★2nd
○KCNT『Chocolate Panic!!』(★R-15)>>43-51

○KJNT
『花よりも君を』>>36-39
『俺ともやしと非日常』>>82-86
『とある犬の大好きなもの』>>159-165
『とある犬と、陽だまりで』>>232
『青空の君へ』(死有)>>204-212

○TENT『もしもの話をしよう』>>148-153

○NKNT
『幸せな夢の向こう側』>>3-21
『Dear My Complex』>>116-119
『チョコ、毛布、可愛い人』>>192
『ハサミ、シャンプー、水の音』>>249-251
『向陽桜 ―ひまわりの唄―』(★R-18)>>282-310
『感謝』>>356-358
『タナトスの祈り』(パロ)>>383-390

○SKNT『櫻ノ國』(★R-18)>>92-101
○flc+NT『嘘吐きの真実』(★R-18)>>175-185

★3rd
○omiNT
『My Pride, Your Smile.』>>55-61
『彼は騎乗位が嫌いだ』(★R-18)>>260-270
『ハイルーム1号室へようこそ!』(※継続中)>>342>>371>>376

○GN+NT『こーひーここあ』>>70-76
○All『六つ花の唄』>>220-223

★Others
○年下*NT『嘘尽き』>>238-243
○gnym『Release from Big Fish』>>332-336

★小ネタ
○KJNT 〜不機嫌の理由〜 >>66
○KJNT 〜不機嫌の理由2〜>>108-109
○*NT〜一族ライブにて>>349
○gnym+NT〜ボンレスハム〜>>364

392so:2015/03/16(月) 22:01:11 ID:???
八代様

八代様の紡ぐ想い、文章の総てに、ただ、静かに言葉を失います

自分は、職業柄、人の死というものを沢山識っています
それは大抵において突然で、思いもかけないものです
八代様のお話の、翔太と鼓動の関係が正しいものであれ、間違ったものであれ、泡沫の世界の中で真実であったと想います
ふたりの涙が美しくて、生きることは決して素晴らしいものではないということも承知で

八代様、本当にありがとうございました

なんだか支離滅裂な感想で申し訳ありません

so

393八代:2015/04/08(水) 15:23:39 ID:???

***

遅咲きの桜と雪がまさかのコラボレーション…
何か妄想出来そうだと思いましたがあまりの寒さに心が灰になりました…八代です。。


コメントの御礼です。


so様
コメントありがとうございました!
前回のお話、正直載せていいものか迷いましたが受け入れて頂けたようで安心しました。。
自分でもどうしてこんな拗らせ方をしたのか。。妄想って恐ろしいですね。。

もしも、例え一瞬でも自分のしていることが間違っているかもしれないと、Kodouが思う機会があったなら。
生きて欲しいと思える人が一人でもいたなら。
そんな妄想と、しょたさんがあそこまで強くいられる原動力とは?という妄想が混ざって生まれました(混ぜるな/危険)
結局は引き返せないことをわかっていても、足掻いてみたかったのかなと。。はい、自分でも何を言っているのかもう…(elさん現象)


そしてそして。。
so様、7/16行かれるんですね!自分もです!!
今から心拍数が大変です!!(落ち着こう)
是非一言御挨拶に…と思いましたが、当日は一般のツレが張り付いていることと、ネット上で知り合った方とのリアルでの会い方がよくわからないという不安要素が壁となっています。。(引きこもりな世間知らずですいません)
なので、取り合えずこのライブでNTさんがどんなエロス攻撃をしてくるのか予想して心臓を強くするトレーニングを積みたいと思います!(毎回無駄に終わるパターン)

.

394八代:2015/04/08(水) 15:26:04 ID:???



『ハイルーム1号室へようこそ!』





** お昼寝 **




「 はぁあああ…」

「 ダメだよ臣っ!ため息つくと、ぇと……なんか逃げるらしいよ!」

「 はいはい幸せですね、じゃあ俺は大変疲れさせられたので二度寝します絶っっっ対邪魔しないで下さいね。」

「 わかった!!」ちわ敬礼!





「(…返事だけはいいんだよなぁ、)」


と、心の中でぼやく。
本人に言ってもどうせ聞かない、というより理解出来ないだろうから。

もう考えるのも疲れた。
まだ出逢ってから24時間経っていないのにこの疲労感、いっそ恐ろしい。
けど、何かを盗るでもない、怪しげな商品を売りつけるでもない、只天使を自称して人のペースを引っ掻き回すだけの存在。
意味は解らないし魔法みたいなもの使いだすし似たような仲間はいるし、とにかく不安要素はてんこ盛りだがもう放っておこう。
そのうち飽きて、勝手にいなくなるに決まってる。



そう、あのコのように。




「……ッ、」


嫌な思い出をシャットアウトするようにベッドへ沈み、掛布団を頭から引っ被った。








――― ごそごそ、





「( なんだ?)」




うとうと、夢と現の混ぜこぜな世界に浮かんでいたら、何やら怪しげな音が。





――― もそもそ、のそのそ、……ぴとっ、ぎぅーーー、





「――…〜〜〜ッ??!!!!!」


「…ふぃ〜、…」




まさか、


そんな、


いや落ち着けいくら駄犬過ぎるアホの子でもこればっかりは…




「(…ぁあああやっぱりぃいいいッ!!!!)」

「…ん? 臣、どしたの?」ぽやちわー

「……や、ちょっ、何してんだアンタッ!!!」

「 え?お昼寝だよ?」ちわ?

「 そこじゃなくてッ!!…何で添い寝なんかしてくれてんだ気色悪いッ!!!!」

「 きしょ…? ぅー、…うん、おやすみなさい。」こてんっ

「 早ぇよ!!そして言語理解能力3歳以下か!!」

「………、」

「…は?…まさか本当に寝やがった?嘘だろおい…」




冗談じゃない。
何故野郎と一つのベッドでしかも抱き着かれながら二度寝しなきゃならないんだ。
一体何の苦行だこれ。神様、俺何も悪い事してないんですけど。

そんな文句を胸に、呑気に惰眠を貪る駄犬を何となく見下ろして、みたら。



.

395八代:2015/04/08(水) 15:27:46 ID:???




「………、」ちわすぴー




あんまりにも気持ちよさそうに、穏やかに、…こんな男の胸元に納まっていた。

そして、




「(…睫毛長いな、)」




この不審者の顔をしっかりと、しかもこんなに間近で見るのは初めてで。




「(…肌も異常に綺麗だし、)」




気付きたくない発見が、あり過ぎた。




「( 髪も……あ、天使だから輪っかが標準装備なのか。いやいやいや!こいつは犬、こいつは犬、こいつは、――)」



「…ぅ、?」うっすらお目々

「…ッ!」

「……、」じぃーー、

「 な、何…?」







「…へへっ……―― おみ、あったかいね?」 ふにゃちわー




あぁ


俺の脳味噌も修理に出そう





「〜〜〜〜ッ?!!!!//」





こんな不審者を


駄犬を





――― ほんの一瞬でも可愛いと思ったポンコツ脳なんて!!










「…ろー……き…」むにゃ


「(…ロールケーキ?)」


「――― ローキック!」むにゃちわっ!


「(( びくぅッ!))」





tuzuku...

396八代:2015/04/08(水) 15:31:36 ID:???

****

ちわすぴー、が書きたくてこのお話を始めたと言っても過言ではありません(大満足)(迸るダメな人感)


今回更新>>394-395
お返事>>393
目次>>391

397P/山:2015/04/10(金) 02:44:33 ID:???
八代たま!更新&訪問&激励&差し入れありがとうございましたvv

前回のしょたくん感想からのお話、温い脳ミソでは消化しきれずに書き込みそびれてしまいました…(ばたふらいついすと土下座!!)←習得w

自スレでも八代たま&わんわん&Dくんご来訪直後から弄り倒し、ましてやちわ語録を我が物顔で使い倒しておりますが…(ちら)
八代たまのことですから、海より深ーいお心でお許しくださるはず!!
そうに違いない!!だってにゃーすのお友達だもの!!!

今回もまた素敵なちわ語録が満載で、さすが本家本元、さっそく取り入れなくては……めもめもφ(.. )

にゃーすを連れての訪問は近いうちに致しますので、本日はご挨拶までで失礼致します(ぺこりー)


深夜にお騒がせ致しました!

398未隆:2015/04/11(土) 09:07:48 ID:IKyhHpB.
初めまして 八代さま!
未隆といいます
ずっとずっと八代さまの小説を読ませていただいてたのですが、なかなか話しかける勇気が出ず、やっと頑張ってこれを打たせて貰っています。。
八代さまの小説
自分 大好きです!!
これからも更新楽しみにしてます!
そして、良かったら 少しだけでも仲良くして下さると とっても嬉しいです 。
よろしくお願いしますm(_ _)m

399桃助:2015/04/14(火) 17:07:42 ID:???
八代さま、はじめまして
桃助と申します。いつも八代さまの小説楽しませていただいてます

先程、向陽桜読ませていただきました

読み終えた後に切ない気持ちになりつつ、夏独特の雰囲気と素敵な世界観に心を奪われました

私の家から歩いて数分程の場所に毎年桜が綺麗な神社があるのですが、(もう散ってしまいましたが)これから夏が来てその場所に行くたびに八代さまの小説を思い出して切なくも温かい気持ちになりそうです。

私にこんな感情を与えてくださった八代さまに感謝です!

これからも八代さまの小説楽しみにしています。よろしければ、仲良くしてくださると嬉しいです♪

それでは、失礼します。
長々と失礼しました;

400so:2015/04/16(木) 13:32:57 ID:???
ちわすぴ〜←バンバンっモダエ
かっ可愛い〜(T-T)
八代様、更新ありがとうございます!
わんわんNTにぎゅ、てされて、ふにゃって微笑まれたら…
心臓発作起こすって…
omiくん相変わらずNICEツッコミw
次の更新も楽しみにしてます!
八代様、ライブ楽しみましょうねっ

401名無しさん:2015/04/20(月) 02:41:27 ID:???
八代さま更新ありがとうございます!
前回のしょたくん小説、痛々しいほどに必死なしょたくんに胸を抉られました…
私実はNKのどらまを見ていなくて()そちらのキャラは八代さまのお話でこんな感じか、と知った次第です
しょたくんがあの強さを身に纏うようになったのは…というお話を書かれるとは思いもよりませんでした
さらにああいったNKの役と結びつけるあたり、さすが八代さま!
強さ鋭さの中に儚さの滲むしょたくんの姿は今もはっきりと覚えています
彼の、人生の終わりの始まりを、彼らしく描いてくださってありがとうございます
こうして最期まで足掻くことになった彼が、最後のステージで見た景色に何を思ったのだろう…
改めてまたしょたくんの生きざまを見返したくなりました

そして、雰囲気はガラリと変わって駄犬天使ちわちゃん♪と、D男omiくん(笑)
ぽやちわー
ちわすぴー
ふにゃちわー
むにゃちわっ
…ああ、もういいじゃないか…
男でも多少心配になる感じでも結構迷惑な感じでも、だから何だそれがどうしたと言うんだい…
そう!D男に言いたい!!
それほどに!!!可愛いい!!!!!(熱量)
しかも!そんなちわちゃんのパーツというパーツが愛らしさで構成されて!いるのだよ!!
………←息切れ中(笑)
ちわちゃんのローキックなら首にくらっても怒らない、まみでした…///(夢見心地)

402八代:2015/04/21(火) 15:16:34 ID:???


*******


先日、私の趣味に理解のある従妹とチワ語について話していた所、


「――― 激おこちわちわ丸って可愛くない?」


と言われました。
天才の誕生に立ち会った瞬間でした、八代です。。


またこんな提案もしてくれました。


「 僕/は/熊って歌あるでしょ?UT田光さんの。

 あれ……くまの部分をちわにして公式ちわソングにしたらどうだろう?」キリッ


是非1dhにご意見して下さい私には勇気がありません。。
更には、


「 今度のライブ、胸元にでっかくちわって書いたTシャツ着て行きなよ!きっとお友達出来るよ!!」


羞恥心で人が死ねるかの実験ですか?
彼女の将来がとても心配です。。





コメントの御礼です。



P/山様
コメントありがとうございました?
いえいえ、むしろ訳のわからない拗らせ萌えを書き殴ってしまいすいませんでした…
kduに関しては一般的な常識や倫理や正義が通じない、彼独自の論理があっておよそ理解出来ない感じをイメージしました。
しょたさんは追い詰められ絶望の底を見てしまった人の気持ちを想像して書きました。
kduにもし絶望や悲しみがあるとしたら、しょたさんなら深い部分で理解してあげられたのかなと……伝わりづらくてすいません(土下寝)(一度やってみたかったんですこれ)

そしてチワ語の件ですが、もちろん自由に使って頂いて結構です!
むしろ先生によりさらに進化していて、とても嬉ちわです!(私が言うと気持ち悪いですね)

心は狭いですが、大歓迎です!
これからも先生のあたたかい脳みそでチワ語を拡散して頂ければ嬉しいです!


未隆様
初めまして!コメントありがとうございます!
ずっと読んでいて下さったんですね…ありがたいやら、恥ずかしいやら…でもとても嬉しいです!励みになります!
これからも喜んで頂けるように色々なタイプのお話を書いていきたいと思っています。
よろしければこれからも読んでやって下さい!こちらこそ、よろしくお願いします!!


桃助様
初めまして!コメントありがとうございます!
向陽桜は、イメージの元となった曲の持つ力に助けられた部分がとても大きいです。
いつか完全オリジナルの発想で、このお話くらいのものが出来たらと思っています。まだまだ遠い話ですが。。
でも、桃助様の心に少しでも何かが届いたなら、書いた意味はあったと思えます!

これからも頑張りますのでどうぞよろしくお願いします!


so様
コメントありがとうございました!
D君、強制的に一歩を踏み出し…いや突き飛ばされました。
これからどうなっていくのか…多分おかしな方向でしょう(何たる投げやり)
受難は続きますが、D君の成長を生暖かく見守って頂けたらと思います←

ライブ、so様を感じながら(言い方)、全力で楽しみたいと思います!
お立ち寄り頂きありがとうございました!

.

403八代:2015/04/21(火) 15:17:38 ID:???


まみ様
コメントありがとうございました!
しょたさん、必死でした。書くのも、必死でした…(自業自得)
全力で抗おうとしたからこそ、真反対に振れたときの虚しさは相当だろうと…
そしてkduは、自/殺を幇助することが正しいと信じきっている人のようでした。
自分の論理の為なら一切の躊躇もなく、どんなルールも関係ないと言わんばかりの。
こんな、ある意味世界がどうでもよくなってしまった二人が出会ったとき、小さな奇跡が起きても良いんじゃないかと…はい、そろそろ黙ります。
あと、最期にしょたさんが見た景色はなんとなく絵が浮かんでいるのですが、自分の想像なのに崩れ落ちたので絶対駄目なタイプの妄想だと思います←

そして。。
そうです!彼は!!可愛い界の奇跡なのですーーーッ!!!!!(絶叫)
はぁ、はぁ…ちょっと頭がくらくらしてきましたので、うずうずしている当方の天使にバトンタッチしたいと思います。。




駄犬「 ま〜みさまぁあーーーッ!!!!」ちわドーーン!!(タックル!)

まみ様(以下ま)「――…おうふっ!!!!」

犬「 あのね、伝言があるの!!」にこちわ!

D「 直人さん…」

犬「 ?どしたの臣?」

D「 まみ様、意識不明みたいですよ…」白目剥いてるし

犬「 ご、ごめんなさい!!今治すね!!」

D「( また怪しい呪文か…)」



―――― ちゅっ



D「〜〜〜ッ???!!!」

ま「…うぅ……はっ!!」覚醒

犬「 あっ良かった!!まみ様ごめんなさい!! まだ痛い?」うるちわっ

ま「 だ、大丈夫!」

D「 ちょっ、直人さん!!」腕ぐいっ

犬「 どしたの?顔真っ赤だよ?」ちわ?

D「 勝手にちゅーしちゃダメでしょう!!犯罪ですよ!!」こそこそ

ま「( 何かほっぺがじんわりあったかいような?)」まみー?

犬「 ぅー…うん、大丈夫!」

D「 だから何が大丈夫なんだ!!」もう泣きたい

犬「 まみ様ーーッ!!!」(ソフトタックル!)(ぎぅううう!)

ま「( ふっ)……はっ!ごめんね、一瞬お迎えが来たのかと…っ」

犬「 あのね、大家さんから伝言があるの!」

ま「 大家さん?伝言?」はて

犬「 やしろっておばちゃんなんだけどね…この前まみ様の嫌いな食べ物を差し入れちゃってごめんなさいって!!

  で、にんじんケーキとバナナブレッド、アイスクリームをクール便で送りましたから許して下さいって!!」言えた!

ま「 ぇ?あ…」

犬「 じゃあね、まみ様!にゃーすちゃん達にもよろしくねーーッ!!!」ちわダッシュ!

D「 あっ!!待てこの駄犬!! また迷子になるだろうがぁああーーーッ!!!!」おみダッシュ!!

ま「 た、台風みたい…」呆然



お粗末様でした!

まみ様、先日の大失態、本当にすいませんでした!!


.

404八代:2015/04/21(火) 15:20:41 ID:???


『ハイルーム1号室へようこそ!』




** おでかけ **





「…ふわ〜〜っ、…ぉはよ、おみ…」ぽやちわ〜

「 おはようございます。」げっそり

「 ? おみ、目が真っ赤だよ?」ちわ?

「 気にしないで下さいそして俺は買い物に行ってきますので大人しく待ってて下さい。」そそくさ

「 うん、わかった!」




とんだ災難だった。

仮眠どころか不眠症の始まりがやって来るなんて…







――― バタン、



早くも鍵を閉めない癖が付いていることに、少し驚いた。
そして、あの迷惑な不審者をもう積極的に追い出そうとしていない自分にはもっと驚いた。


まるで魔法にでもかけられたみたいだ。
あれだけ避けてきた他人との関わりを、妙に受け入れ始めてしまっている。
そして自分がいかに孤独であるかということ、そして――



――― 本当は誰かと繋がりたいという気持ちに 気付き始めてしまっている。




「―――…くそっ、」




忘れた筈なのに

折角、何もかも捨てた筈なのに





「……ん?」


薄暗くて湿ったカビの生えそうな思考に支配されたとき、ふと背中に突き刺さる視線を感じた。
数m後ろの電柱の辺りからか。
誰かに見られている、そんな小さな恐怖が湧いたが、すぐさま最も可能性の高い人物に思い当たって思い切り脱力した。



「……出て来い。」低音

「…ッ!!!」ちわっ?!!

「 今 す ぐ 出 て こ い 駄 犬 が。」地獄の低音

「〜〜〜ッ、ご、ごめん、なさ…っ(((;ω;)))」がくがくぶるぶるちわちわ

「…待ってろって言いましたよね? しかもその装備(木の枝)は何なんだ…」疲

「 ぎ、擬態…?」

「 アンタの地元じゃ電柱に木が生えてるのか?」

「 んーん、”樹に ”いろいろ刺さってるよ?……(ボソッ)罪人とか。」

「(何か聞こえたー!触れちゃいけないヤツ聞こえたー!!)…と、とにかく!! 何で付いてきたんですか?」オコっ

「 ぅ…だって…」うるちわっ

「 ( あ……涙目上目遣いの萌コンボキタコレ…って違う違う落ち着け俺ぇーーッ!!!!!)」ご乱心








「―――…臣とっ…デートしたかったんだもんっ…!」


「〜〜〜〜ッ?!!!///」




だけん の こうげき!


まっかな かお で かわいい せりふ!


しゅじんこう に だいダメージ!!




「―――…おぅっふッ!!!!」

「…?! 臣どうしたの?!おなか痛い?!!」おろちわっ

「 ダ、ダイジョウブデスカラハナレテクダサイオネガイシマス…!!」真っ赤




駄目だ 心臓も修理に出さないと!


そう決心しながら、湧きおこる謎の感情を振り切るようにスーパーへと急いだ。



.

405八代:2015/04/21(火) 15:22:22 ID:???




―――大型スーパー到着




「 わぁ〜っ!」きらちわっ

「 ちょっと混んでますね…迷子にならないで下さ――ってもういねぇ!!!」

「 臣ーーッ!!早くーーッ!!!」ちわダッシュ

「 ちょっ、待っ…!!」




10分後…




―― ピンポンパンポーン


『 迷子のお知らせです。オミ様、オミ様。お連れ様が、』


『 ぅあああぉみぃいいーーーッ!!!(;;)』


『――…ギャン泣きしながらお待ちです。大至急4F○○までお越しくださいませ。』





「( 次は絶対リード装着してやる…!!!!)」おみダッシュ




更に10分後…




「( もう帰ろうかな…)」げっそり

「 ぅうー、ご、ごめん、ねっ…」ぐすぐす

「…いいですよもう。必要な物だけ買って早く帰りましょう…」

「 ぅ…おみぃ…、」袖くいくい

「( も、萌……じゃなくてッ!!) 何ですか?」平常心




「―――…手、つないでもいーい?」




「( ぁあああ涙目オネダリ頂きましたぁあーーッ!!!!)」さようなら平常心

「……だめ?」うきゅ〜

「 ひ、人混み抜けるまでですよ!」ぷんっ

「 ッ!ありがと臣っ!!」にこちわっ






―――やっと帰り道



「 わーーっ、夕日が真っ赤だ!」

「 わ、ホントだ。すげぇ…」

「 それに、何かおいしそうな匂いする!」

「 夕飯の支度する時間ですからね……あ、飲み屋さんも暖簾出してる。」

「 のみやさん?」

「 お酒とかつまみを出してくれるお店ですよ。」

「……、」そわそわちわちわ

「…寄って行きますか?」

「 えっ、いいの?!!」きゅぴっ!

「 もう夕飯作る体力ないんで…」




事実半分、言い訳半分なことを言いながら



忘れたフリして繋いだままの手を、そっと引いた―――









* おまけin居酒屋



「―――ッ!!!(((;ω;)))」がくがくぶるぶるちわちわ

「 何注文しま…ってどうした?!!」

「 あ、あれッ…」壁に張られた手書きのメニュー指し

「…え?」

「――― や、焼きチワワって…!!」(((;ω;)))ちわふぇえっ

「……竹輪ですよ、直人さん。」脱力




tuzuku..

406八代:2015/04/21(火) 15:26:20 ID:???

***

だんだんD君が壊れてきました(笑)

読んで頂きありがとうございました!!




今回更新>>402-403
お返事>>404-405
目次>>391

407名無しさん:2015/05/05(火) 19:47:02 ID:???
八代さま更新ありがとうございます!
天使のたっくるで天国に行きかけましたが白目むいてる間に天使のちっすで連れ戻されたらしいまみです…///
長い。(笑)
いやいやもう本当に、とんでもないです!!
好き嫌いのある私がダメなやつなのです…
てか八代さまからのいただきものならむしろ好き嫌い克服できる勢いでおいしいに決まってるのです!!←
本当にすみません…と言いながらもありがたく今回も頂戴いたしますね(図々しいにも程がある)

確実に天使な駄犬ちゃんにやられつつあるDくん^^
萌え…ッとなる様子が非常にDらしくて"wwwww"なりますww←
がくがくぶるぶるちわちわしちゃうのはこの世で天使ちゃんだけだよ…///
全力ではしゃいで全力で迷惑かけて()全力でリアクションする天使ちゃんが眩しいです///
ギャン泣き館内放送は初めての経験でした(笑)
………罪人…(ボソッ)
…はっ!い、今何かが頭を掠めましたが、気にしない気にしない…ッ
次回もそわそわちわちわしながらお待ちしてます♪焼きちくわ食べたい♪←

408P/山:2015/05/24(日) 03:10:07 ID:???

八代様、ご無沙汰しております
にゃーすを連れて来る来る詐欺ですみません!
私事でごたつきましたが、例の件は一部続行しながらも、一応の落着を迎えました
激励のお言葉を頂きっぱなしで失礼致しました(ぺこり)


にゃ「八代たま、わんわん、Dおみくん、お久しぶりです♪」こんにちわー
わん「あ、にゃーすだ!こんにちわわー!」ちわだっしゅ!!
にゃ「これ、9州のお土産v皆で食べてーv」
わん「わーい!『でかぽっきーひよこ味』………これは、もしや、」中からひよこが…
にゃ「ぴよぴよ出ないよ?」ぴよちわ?
わん「なーんだ☆」てへぺろ☆
Dおみ「出たら食う気だったな」思わずツッコミ

八代「まぁまぁどうもご丁寧に///」久々のにゃーす服姿を直視出来ずw
にゃ「あ、八代たまv先日はくーる便で美味しいものたくさんありがとうございますv」まみたま宛の
八代「皆様のおくちに合ったかしら///」
Dおみ「にんじんとかばななとかあいすとか…材料がいかがわしいよな」ぼそ

にゃ「…?とっても美味しかったですvでね、これはわんわんに♪」羽ーねす
わん「なにこれーv羽ついてるーv」きゃっきゃ
Dおみ「それはもしや…リード代わりの」
にゃ「そう♪わんわん迷子になっちゃうから、お散歩行く時とかにこうやって装着してね♪」着せ
わん「わーすごーい♪羽動くよー」ぱたぱたぱた

おみ「………あ」飛ん、で…
にゃ「わんわん!行っちゃやだー!!」遊ぼうよー!!
八代「お腹空いたら戻ってくるのよー」
わん「はーい♪」ぱたちわー

相変わらず意味不明ですみません!

はいるーむは萌えどころと萌えふれーずが散りばめられていてとても拾いきれませんが、Dくんの気分で何度も読み返してます♪

以上、焼きちわわに怯える生ちわわがたべたいP/山でしたw

409八代:2015/06/12(金) 11:24:41 ID:???

*****

少し前の話ですが、家族で『e麺で結婚するなら?』というよくある話題になった時の事です。
私が迷わず『NKさん。』と答えた所、寡黙な父がこう言いました。


「…彼は…………――― 私より目が細いよ?!」


父よ。

他に勝てるところは無かったのですか。八代(早くも夏バテ中)です。。




コメントの御礼です。


まみ様
コメントありがとうございます!
体調の方は如何ですか?
天使のちっす、効果があって良かったです。。
説明書には30%の確率で$&%!@#♪と書いてあったものですから。。

D君はまだわんこが可愛いことに気付いただけですが、大きな一歩です。
これからもハチャメチャな出来事ばかり起きそうな物語ですが、もう暫くお付き合い頂けたらと思います。。

焼きちくわですが、それだけだと寂しいのでちくわ天と、穴にわさびマヨを挿入し←パンの割れ目に挟みこんだモノ←←を用意しました。
宜しければにやにやしながら召し上がって下さい!!

またのお越しを、よろしくお願い致します!!



P/山様
コメントありがとうございます!
そしてお忙しい中にゃーすちゃまとお土産ありがとうございました!!
自分も9州に行ってみたいです……そしてそのまま消え去りたい(どうした)

ひよこ味のぽきーですが、天使が触ってしまったからでしょうか。。


―――ガサッ、…ゴトッ、ゴトゴトッ!


D「 大家さん…ッ!何か、お土産の箱が…動い、て…ッ!!」がくがくぶるぶるでぃーでぃー


一足早いホラー状態になっておりますどうしたらよいですか(鶏になるまで放置しよう)(雌鶏希望)←
また、羽―ネスで空中散歩に出たまま当方のわんこが戻りません。。
P/山様のおうちの庭木に不時着していたり、ご近所の電線に引っかかっていたりしないでしょうか?
お時間のある時にでも、どうぞ耳を澄ませてギャン泣きの声が聞こえないか確認して頂けますと幸いです。。

生ちわわ…は確か国を挙げて生食が禁止された気がします←

代わりに生ブラウニーをこさえました。宜しければ皆様でどうぞ!
これからもお気軽に遊びにいらして下さいませ!!

.

410八代:2015/06/12(金) 11:25:13 ID:???


*** ご注意 ***


今回のお話は

○SO,SR,J/S/B/dを聴いているときに思いついたNKNTパロです。
○悲しい要素が通ります。
○少し裏要素を含みますので★R-18とさせて頂きます。


以上をご理解頂ける方のみ、読んで頂けますと幸いです。
よろしくお願いします!


.

411八代:2015/06/12(金) 11:27:02 ID:???






ゆめをみた


こっちがホントウだったらいいな、なんて


ちら、と思うような








『 All "over" 』








.

412八代:2015/06/12(金) 11:27:55 ID:???


***




これは夢だろうか。


俺は毛布に包まり、ころんと転がって、ガラス戸の向こうをぼう、と見ていた。
青い空には雲一つ見当たらず、洗濯物だけがゆらゆら、暇そうに泳いでいた。


この時間、この空間、この状況を上手く表現するには言葉が足りない。
この頭ではきっといつまでも思いつかない、から、ぱっと浮かんだ言葉で表すことにする。



”全てが曖昧 ”だった。



そう、全てが。

毛布に包まっているのに、暑くもなければ寒くもない。
音は聞こえる。だが何の音かはわからない。
感じるのはそれと、視覚からの情報くらい。
流れる時間の感覚すら、朧気。
もっと言うと、自分が生きているのか死んでいるのかさえ曖昧な。

生物なのか無機物なのか、そもそもここに意思があるのかすらわからない。
存在そのものがほどけて、ばらばらに霧散して、自分とそれ以外を分ける定義が忘れられ、濁流のように世界が雪崩れ込んでくる。
自分と呼ばれるものが、希釈されていく。


このまま放置したら?


どうなるのだろう。
自分というカタチは消えるのか。
消えるとしたら後に残るのは?
…というより、残るものが自分にあっただろうか。


何か。


大事なもの。





―――― なんだっけ?






.

413八代:2015/06/12(金) 11:28:52 ID:???



+++




「……さん、…直人さん、」


「――…ぁ?」



目が覚めた。

まだぼやけてピントが合わないが、視界一杯に薄口醤油顔がドーンと構えていて、思わず二度寝の体勢に入った。
だってこんなホラーな目覚め、受け付けたくないだろう?



「 直人さんってば…そろそろ見張り交代してあげないと、また臣に睨まれますよ?」


「 直己……本気でそう思うならさっさと抜けよ、コレ。」


「 ッ!締めないで下さい…余計離したくなくなる、」



失敗した。
車の中で、しかも仲間内で一番御立派なブツを咥えたまま寝るんじゃなかった。
今敵が襲ってきてもバイクに乗れるかどうか。



「…ま、いっか。」


「 え?何を納得したんです?ってちょっと!直人さんッ…?!」


「 もう今夜は誰も襲って来ねぇよ。あれだけ敵を吹っ飛ばしたんだし。だから…な?」


「 っ、アンタいつからそんなに貪欲になったんです…」


「 そりゃお前のコレが優秀なのが悪い…んっ、!」



イロんな意味で震える足を叱咤して、イヤらしいロデオを再開する。
ぬらりと顔を出したソレが外気に触れると、支えの為に掴んでいた彼の両肩が小さく跳ねた。



「 ぁっ!…んだよ、しっかりヤル気じゃんコレ…ッ臣には、ん!お前が睨まれて来いよ…ぅあッ?!あぁあッ!!」


「 わかったから…ッもう黙って、!」



ガタン、とシートが倒れる音と同時に世界がぐるり、車の天井と直己で視界がいっぱいになった。
悪くない景色だ。



「…ぁああッ!あぅっ、ふか、ぃ…ゃあああッ?!!!」



見た目が一番ワルなクセに真面目過ぎるこの男が、俺に対してだけ自分の欲望に忠実になるのが堪らない。



「 好きだろ、こういうの…ッ!」



それと、グズグズになった言葉と眼。俺だけが知っている、ワルい直己。
ホント堪らない。



「 あっぁっひッ…それッヤバい!…うぁあッ!!」



天井に足が付く程高く深く体を曲げさせられ、真上から好き勝手に出入りする熱。
もっと本気出せよ、と目で訴えながら引き寄せた頬をべろりと舐めてやると、思惑通りグンと大きくなったソレが乱暴なまでに激しく追い込んできた。



「 あぁっ!!ぁ、ひぃッ?! イッ、ちゃ…やぁああッ!!!」



悲鳴の様な音を立てる車の揺れが、チカチカと明滅する意識を引き戻しては弾き出す。
やっとの思いで目を開けると、バカみたいに俺を求めるホラー可愛い大型犬が飛び込んできた。
必死こいて腰を振るその顔は、野獣と言うよりガキっぽくて好きだ。



「…イけよ、ほら…ッ!!」



なんて、余裕カマしてたらいよいよラストスパート。
あまりにエグい腰使いに、振り落とされるような錯覚を覚えて思わず頑丈そうな首に縋った。
密閉された空間にぐちゅりと響く濡れた音と、どんどんとスピードを上げる渇いた音。
何だコレ、音にすら感じるなんて。



「 ひぁっ?!!―――ぁああああッ!!」



何もかもが吹っ飛んで停止する頭とは逆に、びくびくと忙しなく震える躰を抑えることなく、思い切り熱を吐き出した。
シートが青臭くなっても知るもんか、俺の中で散々DNAを散布してくれてんだからお互い様だ。



「 はっ、ぁ…はぁっ、」


「 はぁーッ………見張り行きたくねぇ。」


「 ふはっ、…臣達に言ってやろ。」


「…それはちょっと。この前岩ちゃんにもいい笑顔でイラっとされましたし。」


「 岩ちゃんにも睨まれたの?…つーか、…マジでそろそろ抜け?コレ。」


「 だから締めないでって……ったく、満足しちゃったら冷たいっすね、ホント。」




.

414八代:2015/06/12(金) 11:29:54 ID:???



+++



「――― ねぇ、直人さん。」


「 んー?」



ボンネットに腰かけて二人、ぼけーっと美しい夜空を眺めていた。
腰が怠い俺は許されるとして、見張りは一体どうしたよ、直己クン。
一応建前として叱ってやろうとしたが、俺を呼んだが最後じっと黙ってしまった彼に、何となく倣って俺も静かになった。


ごろり、と仰向けに転がると、きらきら、と聞こえてきそうな光の粒が一面に広がった。
この景色も悪くない。


何も言わない俺に安心したのか、直己も横に転がってきた。
ギシリ、と車が文句を言うが、それすら飲み込んでしまう程の圧倒的な宇宙を二人、暫し楽しんだ。
四つの目玉が吸い寄せられるのは、やはり青と白で出来た美しい球体。大切な、母なる星。
いつもは砂嵐やら汚れた空気の影響で霞んだ空も、今夜は不思議と空気が澄んでいるような気がした。
地球に負けじと、普段は見えない小さな星々までよく見える。



「――……直人さん。」



視線は星を吸い込みながら、意識は隣の彼へ。
そして彼も同じく星を見ながら、ついでに俺の手なんか握ったりして、星よりもぱらぱらと、話し出した。



「…俺、夢を見たんです。」

「 おー、」

「 その世界では、俺は直人さんにギター教えてて、」

「 ついでにエロい事教えて?」

「………。」

「…否定をしろ、否定を。」

「 で、俺スゲー幸せで。」

「 無視か。しかも大分端折ったな。」

「…でも、」

「…でも?」

「――…。」



でも。

その先は言いたくない展開なのか、そっと盗み見た顔が苦し気に歪んでいた。
きゅ、と結ばれた口元がやっと開く頃には、今にも泣きそうな顔を隠すこともなく、星から俺へと糸目が降ってきた。



「――― でも、直人さんいなくなっちゃうんです。」



こんなに頼りない彼を見たのは、きっと俺だけに違いない。
けれど感じるのは優越感などではなく、ちょっとした動揺だった。



「…直人さん器用だから、直ぐにギター上手になってました。」

「 そっか、さすが俺。」

「 バンド組みましょうよって盛り上がったんですけど、どっちもボーカル譲れなくてケンカしちゃって。」

「 うわーやってそう、でも即仲直りしてそう。」

「…ところが、それから一か月くらい会ってくれなくて…」

「 マジで?! 俺どんだけ歌いたかったんだよ…」

「 でも一か月したら、突然デカい荷物届いて。」

「 何、俺何しちゃったの…?」

「 開けてみたら、何とギターだったんですよ。俺がずっと欲しかったヤツで、しかも結構なお値段の。」

「 え、まさか俺頑張っちゃった?」

「…結局はぐらかされましたけどね。家に押しかけたらニヤニヤしながら『 何?俺が恋しくなっちゃった?』つって。」

「 ぅわー、絶対ドヤ顔してたろ。殴りてぇわ、俺だけど。」

「 何かもう色々どうでもよくなっちゃって、そのまま玄関で――」

「 皆まで言うな。……ちゃんとドア閉まってただろうな?」

「………。」

「 いや肯定しろよ、人として!」

「 で、そんな最高に幸せな日々が続いて。ずっと…ずっとそうだと思ってました。」

「 お前結構良い度胸してるよな……それで?ケンカ別れでもした?」

「 いえ…」

「 じゃあどうして?」



先を促す様に、緊張を示している彼の手をそっと握り返した。
すると少し安心したような、諦めたような微笑みで、返された。



「――――…亡くなったんです。病気でした。」



星が瞬きを止め、代わりに彼の眼がきらりとなった。

薄暗い中ですら、それが堪えた涙の所為だとわかった。


.

415八代:2015/06/12(金) 11:30:57 ID:???



「…そっか。」



見ていられなくて、夜空へ逃げた。

逃げた、けれど。




「 直己。――…俺も夢、見たんだ。」



思い出してしまった真実からは、逃げられやしなかった。



「 その世界で俺、ずっと毛布に包まってぼーっとベランダの方見てんだ。外にはバカデカいジーパンやらTシャツばっか干してあってさ。」



眠りの先に見る夢は、一体何の為にあるのだろう。



「 でも、その服はもう誰も着ないんだ。」



醒めたら最後、




「 持ち主が…――― 直己が、いなくなったから。」




こんなにも苦しくなるだけなのに。




「…どうして、俺は消えたんですか。」

「 事故だった。」

「……死んだ…んですか。…直人さんを置いて。」

「 そ。馬鹿だろ?」

「…ですね。何かすいません。」

「 ぁは!お前が謝ってどうすんの。…じゃあ俺もゴメン、お前を置いてったりして。」

「 まったくですよ。」



空元気を下らないやり取りで繕って、弾けるように二人笑い合って



「…直人さんが『 後追いしたらぶっ殺す 』とか訳わからないこと言うから、仕方なく生きちゃってますよ。」


「 あ、俺も…直己が『 もし俺が先に死んでも、直人さんが幸せになるまでずっと傍にいますから!』とか言うから。
 只でさえリアルホラーなのに本気の背後霊志望とか怖すぎるだろ?マジで化けて出そうだから死ねなかったっつーの。」


「……あれ?遠回しに悪口言ってません?」




笑顔で 夢の  終わりを。



.

416八代:2015/06/12(金) 11:31:40 ID:???




「 あーあ。……こっちがホントウだったら良かったのに。」


「…そうですね。」



よっ、と起き上がりそのままの勢いで立ち上がると、少しだけ星が近くなった。
それなのに、これから俺達は星よりも遠く離れなければならない。
夢が、終わってしまったから。



「…いつから気付いてた?この世界が夢だって。」


「 初めから、何となく。…でもこの世界で本気で生きている今は…直人さんと共に生きているこの世界は、只の幻なんかじゃないって信じてます。」


「…そっか。こっちの世界もホントウか。」


「 そうです。……本当はずっとここで、辛い現実を忘れて生きていたかったんですけど、」


「 元の世界を無かったことにしたくないんだろう?」


「…さすが、よくわかってますね。俺の事。」


「 照れるなよ…その照れ顔見ると笑いを堪えるの必死なんだから。」


「…あれ?やっぱり悪口言ってません?しかも段々毒の成分がキツく…、」


「 まぁ俺も、あっちの直己と過ごした時間とか思い出とかを、ウソにしたくないからな。」


「 無視ですか…。」


「 勿論この世界のお前も、お前と過ごした時間もウソじゃないからな?」


「…ありがとう、直人さん。」


「 俺も、ありがとう直己。…離れたくないけど…未練たっぷりだけどッ…、」


「…さよなら、ですね?」


「……やっぱ、…――― 帰りたくねぇなぁ…っ!」




震える声も、流れる涙も。

全部全部、星の所為にするように空を仰いだ。


するといつの間に来たのか、彼が後ろからそっと包み込んでくれた。
どんな毛布よりも、温かかった。



「…言わないで下さい。めちゃくちゃ泣くの我慢してるんですから。…ついでに鼻水出そうなんですから。」


「…ここにきて笑い取りに来るなよ。別の意味で泣けるわ。」


「 笑って下さいよ、いっぱい。…でないと、そっちの世界の俺に呪われそうっすもん。」


「 ぁはっ!否定出来ねぇ……ん?」



未練も涙も悲しみも、全て散らすように笑顔で吹き消して。
でも、少しでも別れを先延ばしていたくて、体温分け合って。


そんな二人と、夜闇を埋め尽くすような星々の間

儚い逢瀬の幕引きに、涙を零す様に流れ去る星 一つ




「――ッ直己あれ!!流れ星ッ!!!」

「 えッ?!…うわマジだ!!直人さん早く!!願いごとッ!!!」




二つ




「…えっじゃあ、ぇとっ…―――直己ッ!!!」

「 はいぃッ?!!」

「 じゃなくてッ!!」




三つ




「――― また!直己と生きたいッッ!!!」


「……ッ!!」




四つ




「――― 俺もッ!直人さんと生きたいッッ!!!」




五つ




「…今度こそッ…!」


「 ずっと傍にッ!!」




六つ






「「 も う 一 度 ッ !!!!」」







―――― 七つ。




.

417八代:2015/06/12(金) 11:32:11 ID:???




+++++++



七つの星が流れるとき


夢は砂に

砂は風に

風は星に 還り



約束の扉が開かれる



+++++++



.

418八代:2015/06/12(金) 11:33:02 ID:???




***



目が覚めた。

とても長い夢を…いや、夢のようなもう一つの世界を見てきた。




「――― 夢、醒めちゃったなぁ。」




ここに彼はいない。

あるのは窓の外で暇そうに揺れる抜け殻だけ。




「……さて、と。」




今は抜け殻の様な俺だけど

いつかまた歩き出せるような気は、してきた。




「 洗濯物畳むか。」




もう一人のアイツに希望を貰ったから。

またいつか、どこかで逢える筈だと信じているから。



それに、さっさと背後霊を成仏させるって目標も出来たしな。

…お化け嫌いだけど、頑張ってみるか。





***



目が覚めた。

とても長い夢を…いや、夢のようなもう一つの世界を見てきた。




「――― 夢、醒めちゃったなぁ。」




ここに彼はいない。

あるのは彼が遺してくれたギターだけ。




「……さて、と。」




今は抜け殻の様な俺だけど

いつかまた歩き出せるような気は、してきた。




「 歌いに行くか。」




もう一人の彼に希望を貰ったから。

またいつか、どこかで逢える筈だと信じているから。



だからそれまで、このホラーな顔を笑顔で満たして愛を歌おう。

…責任持って笑って下さいね?




***



カラカラカラ。

燃える様な夕日に眼を焼かれながら、ゆらゆらと夢現に漂う洗濯物に手を伸ばした。
大きな、大きなTシャツ。
彼の誕生日に贈ったそれは、特に思い入れの強いものだった。


ちら、と左右に目を配る。
隣人がベランダにいないことを注意深く確認してから、その抜け殻へと顔を埋めた。


「―――…ッ、」


もう、洗剤の匂いしかしないのに。
わかっているのに探してしまう。
次いで、じわりと滲んだもので折角渇いたそれを台無しにしてしまうのも、まだ止められそうにない。


まだまだ先は長そうだ。





 ”直人さん ”




そう、思っていたのに―――





***



コツコツコツ。

夕日に伸ばされた影を眺めながら、ぼんやりとあても無く歩く。
影の形が少し歪なのは背負ったギターケースの所為か。
それとも、ぽっかりと穴が空き、すっかり空気の抜けてしまった心の所為か。



「……あれ?」



ぴたり、足を止める。
あまり人のいない公園や大通りの隅にでも場所を借りようと思っていたのに、いつの間にか住宅街へ来てしまった。
これでは迷惑になってしまう。


そういえば、初めて彼と出会ったのもこんな状況だったっけ。
引っ越して来たばかりの土地なのに、考え事をしながら散歩してたらすっかり迷って。
途方に暮れていたら、『お兄さん、通報され待ち?』と声を掛けてくれたのが直人さんだった。
お互い第一印象は微妙だったが、最終的に恋に堕ちた。


そして、失った。



「―――…ッ、」



もう、彼が声を掛けてくれることは二度と無いのに。
わかっているのに、立ち止まったままの足は一向に動こうとしない。
こうして全身で彼の気配を探ってしまったり、ぽんと鼓膜を揺らす彼の声を待ち続けてしまう癖は、まだ直りそうにない。


まだまだ先は長そうだ。





 ”直己 ”




そう、思っていたのに―――




.

419八代:2015/06/12(金) 11:33:39 ID:???



***





「―――…は?」



何となく、直己に呼ばれた気がした。
そんな訳ないのに、体は吸い寄せられるように、手摺の向こうを覗き込んだ。



――――ぱさり、



大事な大事な遺品が、掌からすり抜けたことにも気づかなかった。
それくらい、



「――――ッ?!!!」



夢のような現実が、やって来たから。




***




「―――…え?」



何となく、直人さんに呼ばれた気がした。
そんな訳ないのに、体は吸い寄せられるように、声のした方を見上げた。



――――どさり、



自分が、地面にへたり込んでしまったことにも気づかなかった。
それくらい、



「――――ッ?!!!」



夢のような現実が、降って来たから。




***



嘘だ、夢だ、幻覚だ!


頭ではそう思うのに、心が全てを肯定する。
がくがくと力の抜けていく足をどうにか動かして、転がるように部屋の中へと飛び込んだ。
あちこちぶつけながら、転びながら、壁に縋りながら、玄関への路を走った。

バタバタバタ、遠くの方から忙しない音がずんずんと近づいてくる。
あの幻は階段を駆け上がっているようだ。そして廊下へと踏み込んだ音。

いくら3Dの時代だからってリアル過ぎやしないか。
もうこの部屋の前まで数mだ。


5m、いくらホラーな彼だからって


3m、こんなの怖いし


0m。


本当のホントなら、何て、何て―――!




***


嘘だ、夢だ、幻覚だ!


頭ではそう思うのに、心が全てを肯定する。
彼の姿を逃さないよう必死に目を見開いたが、大好きだった彼のつやつやとした瞳が酷くまあるくなり、そしてぱっ、と彼ごと消えてしまった。
部屋の中に入ったようだ。


この目で確かめなければ!


震える程の強い衝動に突き動かされ、よろけながら何とかアスファルトを蹴った。
そのままの勢いで建物の入り口を駆け抜ける。
正面にエレベーターを示す案内板が見えたが、探す手間さえ惜しくて直ぐ傍の階段を駆け上がった。
彼がいたのは3階。向かって右の、端から2番目だった筈。
階段を上りきり廊下へ飛び込むと、一瞬躊躇したけれど、ずんずんと目的の部屋まで大股で近づいた。
扉が、見えてくる。


そして、扉の前に、――― 立った。


どくどくと、壊れそうな悲鳴を上げる心臓の所為で手が震えた。
後一歩、インターフォンを押すだけなのに腰から上へ手が上がらない。


多分怖いのだ。


もし扉が開いて、出てきたのが全くの別人だったら?
この心の奥の奥、恐ろしく強固で純粋な確信が、期待が、打ち砕かれたら?
そんな恐怖が邪魔をする。


扉の前で暫し、臆病な自分と格闘しながら突っ立っていた。


すると、―――



.

420八代:2015/06/12(金) 12:33:09 ID:???




***




『『 ガチャリ、』』




***


.

421八代:2015/06/12(金) 12:34:26 ID:???





―――ごんッッ!!!




「――痛ぁッ??!!!」

『 ゴメン!! わざとだけど!!』

「 ぇえええッ?!! ちょ、ここ感動するところですよね?!! しかもドア閉まってるしッ!!!」

『 幽霊だったら怖いだろ?!! 痛みがあるなら大丈夫、お前生きてるッ!!!』

「 他に確認する方法なかったんですか!!」

『 思いつくかバカっ!!』

「 逆ギレしてないで開けて下さいよ!!」

『…やっぱヤダっっ!!!!』

「 やだっ?! 俺は一体どうしたらッ?!!」

『……、』

「 あれ?直人さん?…どうしました?」

『…ッ、』

「…え?」



扉を隔てた二人。
直人の声を何とか拾おうと、直己は耳を押し付ける。
すると微かに、ぐすり、ぐすりという湿った音が聞こえてきた。


「……直人さん?」

『…とに、』

「 え?」

『 ほん…とに、……直己なの、?』

「……ッ!」


二人の気持ちは同じだ。
やはり恐いのだ。

舞い上がった心が、降って湧いた希望が、呆気なく潰れてしまうのが。
目の前の、夢のようなあり得ない現実を、信じることが。



「 直人さん、」

『…ん、』

「 俺は流れ星に願いました。――― もう一度って。」

『 ッ!』

「 また、失うかもしれません。あなたを置いていくかもしれません。それに…―― 逝ってしまった直人さんではなく、今ここにいる直人さんを愛することは、許されないことなのかもしれません。」

『 直っ…、』



だが、二人は知っている。



「 でも、それでもっ!…俺はもう一度あなたと―――ッ?!!」



この世界のどこにも

否、どんな世界にも、二人を隔てるものはもう何も無い。




「――― 俺もッ…お前と生きたいッ!!!!」


「…直人さんっ!!!」




扉の向こうからやっと飛び出して来た愛する人を、直己はしっかりと、大切に抱き留める。
潤んだその眼を、糸よりも細くして。

一方直人は愛する人の胸に埋もれ、体中に行き渡らせるように深く息を吸い込んだ。
ずっと探していた香りを、楽しむために。



「 直己ッ…ふ、ぅ…なお…きぃ…っ!」


「 直人さん、直人さん、…直人さんッ!」



二人は強く抱き締め合った。
今を、新しい世界を生きることを、誓うように。

そしてありったけの愛を込めて見つめ合った。
欠けた心を、満たすように。



「……直人さん、…んむっ?!」


「 待て、大型犬。 ――― 続きはドアの向こうで、な?」




ドアが、足早に開かれる。

そして二人を呑み込む瞬間、ちらと隙間が無いことを確認した直人の目は、甘く、幸せの色に濡れていた。




.

422八代:2015/06/12(金) 12:36:17 ID:???




+++++++



全ての距離をゼロにした二人は、ふわふわと優しい夢を見た。




直人は、気が付くと見知らぬ部屋にいた。
綺麗に整えられたその部屋には、寄り添うように飾ってある二本のギターと、それらをじっと見下ろす優しい背中。


「……ぁっ、」


振り向いた、同じ顔。自分と同じ、存在。
彼は少し生意気そうにニヤリとしてから、片方のギターを愛おしそうに手に取り、差し出してきた。



『 アイツをよろしくな。』



泣きたくなるほど美しい、愛情深い笑顔と共に。





直己は、気が付くと先程見かけたベランダのある部屋にいた。
開け放たれたガラス戸の先には、ゆらゆらと漂う洗濯物と、大きなシルエット。


「……ぁっ、」


振り向いた、同じ顔。自分と同じ、存在。
彼はいっそ閉じているんじゃないかと思うほど目を細めてから、大事そうに抱えていたTシャツを、差し出してきた。



『 あの人を、お願いします。』



穏やかさの中に、挑戦的とも思えるほど強い願いを乗せた、瞳と共に。





*******




星は巡る




「 直己…ありがとな。俺と生きることを、選んでくれて。」




世界も 巡る




「 こちらこそ。」




世界が一つでないように

未来も、幸せも、一つではない




もしも一つしかないものがあるとすれば





「「 ありがとう。」」





それはきっと、時空を超えた二人の想い―――





oshimai.

423八代:2015/06/12(金) 12:38:14 ID:???

****

読んで頂きありがとうございました!!


今回更新>>410-422
お返事>>409


+++++ 目次


★1st
○AT→NT『Under the Blossom』(死有)>>27-34
○MKNT『星に祈るたった一つのこと』>>124-134
○TKNT『Gloss(+over)』>>197-198
○U+NT『春告鳥は知っている』>>319-324


★2nd
○KCNT『Chocolate Panic!!』(★R-15)>>43-51

○KJNT
『花よりも君を』>>36-39
『俺ともやしと非日常』>>82-86
『とある犬の大好きなもの』>>159-165
『とある犬と、陽だまりで』>>232
『青空の君へ』(死有)>>204-212

○TENT『もしもの話をしよう』>>148-153

○NKNT
『幸せな夢の向こう側』>>3-21
『Dear My Complex』>>116-119
『チョコ、毛布、可愛い人』>>192
『ハサミ、シャンプー、水の音』>>249-251
『向陽桜 ―ひまわりの唄―』(★R-18)>>282-310
『感謝』>>356-358
『タナトスの祈り』>>383-390
『All "over"』(★R-18)>>


○SKNT『櫻ノ國』(★R-18)>>92-101
○flc+NT『嘘吐きの真実』(★R-18)>>175-185


★3rd
○omiNT
『My Pride, Your Smile.』>>55-61
『彼は騎乗位が嫌いだ』(★R-18)>>260-270
『ハイルーム1号室へようこそ!』(※継続中)>>342>>371>>376>>394-395>>404-405

○GN+NT『こーひーここあ』>>70-76
○All『六つ花の唄』>>220-223


★Others
○年下*NT『嘘尽き』>>238-243
○gnym『Release from Big Fish』>>332-336


★小ネタ
○KJNT 〜不機嫌の理由〜 >>66
○KJNT 〜不機嫌の理由2〜>>108-109
○*NT〜一族ライブにて>>349
○gnym+NT〜ボンレスハム〜>>364
<捧げもの>


.

424名無しさん:2015/06/13(土) 23:55:34 ID:???
八代様、更新ありがとうございます!!!!

お久しぶりでございます
ゆきです


また1つ感動作を世に送り出してくださって
ありがとうございます
毎回同じような感想で申し訳ありません…
八代様のこの豊かな表現力は、一体どうすれば身に付くのですか…

悲しい運命に胸が締め付けられそうになりましたが
強く想い合う心が2人を再び引き寄せた…
もう1人の『自分達』が託す言葉に涙しました

八代様、もう一度言います
嫁がせてください(安定の気持ち悪さ


いつもオチのないコメントお許しくださいませ
八代様ペースでの更新お待ちしております///

425マユミ:2015/06/19(金) 11:15:35 ID:EfAOj/QM
初めましてm(__)m 感動して少し泣いてしまいました。NKNTが目的で来ましたが、ハイルームも他のお話も楽しく読ませてもらいました。また来ます♪

426P/山:2015/06/24(水) 03:42:06 ID:???

八代たま!珠玉のなおなおありがとうございます!
すとらい大好きなので、りあるにmvの彼らを思い浮かべては、魅惑のろでおボーイに思いを馳せておりましたvv

例え世界が違っても、いつか交わるふたりが出逢えた奇跡

傍で見守るぱーとなーの気配を裏切る事に戸惑いつつも、繋いだ手はもう離さないことでしょう

………繋いだのは手だけじゃないけども(ぼそ)





そして今回は、にゃーすとおみを連れて来ました♪

にゃ「八代たまDくんこんばんはーお届けものでーす♪」こんばんちわー
おみ「にゃごや土産のういろーです」どうぞ
八代「まぁ、わざわざすみません〜あら?!」後ろにいるのは…!?
わん「ただいま〜」おずおず…
D「一体どこ行って…」げっそり
にゃ「ずっとお散歩してただけみたい」
D「…、心配かけんなよな」はぐ
わん「うわーんおみぃぃぃぃぃ!!!」ぎゃん泣きで抱き付き
八代「…無事で良かったわねぇ」ほろり



ーーーガサッ、…ゴトッ、ゴトゴトッ!

にゃ「なんかいる?!」おみの後ろに逃げ
おみ「なおとさん!」背中に庇い
八代「…前回頂いたお土産が、生きてたみたいで」そのまま放置
D「だんだん動きと音が大きく…」それでも放置
わん「うん、ぽっきー味のひよこだね♪」躊躇なく箱開け
にゃ「…食べたの?わんわん」味知って…
わん「こないだ天界で新発売されたやつだもん☆」
D「………」もうなんでもいいっす
八代「ま、また来てくださいね」生ブラウニー差し出し
にゃ「わ、ありがとうございます♪皆でいただきます♪」


こちらのお話と時間軸が違う事に途中で気付き、引き返せなくなりました←

お騒がせしてすみません!また来ます!(もういいよ)

427八代:2015/08/30(日) 14:17:48 ID:???

******


ライブレポをしたかったのにメモが余りにも残念過ぎて断念しました、八代です。。

・夫婦感満載のNKNTがMCで肩組み
・衣装の緑の羽っぽいもののお陰で天使感5割増
・omiNTに割り込むチャレンジャーgn
・あの奇跡のウエストには8万人の夢が詰まっている(意味不明)
・MCでのかみかみ自己申告で私爆発(意味不明)(むしろ意味わかりたくない)
・つけ上るNTパパ

このメモだけが頼りでしたがまっっったく意味がわかりませんでしたすいません;;



以下コメントの御礼です。


ゆき様
コメントありがとうございます!
はい!結婚しましょう!!(返し方)

失礼しました、落ち着きます。
まずは、表現力を褒めて頂きありがとうございます!
まだまだ悩みながら四苦八苦しておりますが、少しでも伝わっているなら嬉しいです!

それと結婚に関してですが←
一つだけ、問題があります。
風の噂で、ゆき様はかなり重度のドMさんと聞きました…それがとても心配です。。
自分、イジメてオーラを出している人を見ると、一生レベルのトラウマを植え付ける様を想像してにやにやし出す持病があるため大変気持ち悪い人間となっております。
恐らく一緒にいると、ゆき様に嫌われてしまう気がします。。
人間/失格ですが、家事全般と肩もみは出来ますので気が向いたらもらってやって下さいませ//
これからもお気軽にお越しください!


マユミ様
コメントありがとうございます!
NKNTがお好きなんですね。感動して頂けて嬉しいです!
自分の中でもNKNTはかなりの萌割合を占めているのでこれからもたくさん書いていきたいと思っています。
是非またいらして下さい!お待ちしております!


P/山様
コメントありがとうございます!
前回更新は色々迷いましたが、あの形に落ち着きました。
大分ファンタジー色が強く解りづらい設定だったかなと思いましたがMVと皆様の妄想の力に助けられました…(努力しよう)

それと、お忙しい中迷子犬を届けて下さってありがとうございました!
気が付いたら一か月…天使のポテンシャルは想像を簡単に飛び越えますね;
この間、D君の心境に何らかの変化が起きたのでしょうか…注意して観察してみることにします←
また、ぽきー味のぴよちゃんはネタとしてお話の中に盛り込んでみようかと思っているのですが、宜しいでしょうか?
(小声→)御礼はD君と天使の幸せお昼寝写真ということで…

P様の賑やかさにはいつも笑顔と癒しを頂いております。。
もし使えそうなネタがありましたら気兼ねなくお使い下さいね。
いつでもお気軽にお越しください!


もぐたん様
初めまして!こちらにて失礼いたします。
お名前に勝手に悶えてしまってすいませんでした;

頂いたありょんあるふぁるふぁー、さっそく使わせて頂きました!
なんと、膝から下の骨が全仕事を放棄しました!
ですがご心配なく…放っておけば新しいものが生えてきますから(にっっっこり)(冗談です)
こんな気持ち悪い奴ですが、もし宜しければ仲よくしてやって下さいませ!


.

428八代:2015/08/30(日) 14:20:07 ID:???



――――、この男のお陰だった。






『 オレンジ色より愛を込めて 』





「 うわ、ちょーキレイっすね!」


そう言って、子どもの様にきらきら笑う彼の笑顔は中々の破壊力を持っている。
黙っていると恐い印象を与える男前な面は、しかし一旦弾けると見ている者を幸せな気分にしたり、人によっては(主に変態と呼ばれる人々には)動悸息切れを起こさせる代物だった。


「……あれ、直人さん? 腹減りました?」

「…隆二。30分前にあり得ない量の肉食ったよね?アルツ?」

「 ははははッ!!!」

「 声がデカい!…俺も綺麗な夕日だなーって思って感動してたの!」


リアクションの薄かった自分に内心舌打ちしながら、誤魔化しの言葉を言う。
素直な彼は、どんな言葉も素直に受け取ってくれるから楽だ。
…馬鹿にしてる訳じゃない。
変に勘ぐられたり、最悪の事態を想定しながら要らない気を遣ったり、慎重に慎重を重ねて言葉選びをしなくてはならない人間が、世の中多すぎるのだ。



「 やぁ、ホント綺麗っすね。」


「 ね。」



そう言って夕日に染め上げられる彼は、今度は同じ人間とは思えない程美しく変化した。
色素の薄い髪と目が橙から、時折金色にまで煌めいて。

だがそれらの芸術に浸れたのも束の間、もう一人の美しい顔が脳裏に浮かんで、心臓がキリリとなった。


「 なぁ、隆二。」

「 はい?」

「 その、……良かったの?臣のこと。」

「 え?臣ですか?……ん?何かありましたっけ…?」

「 おまっ…、」



がっくり、思わずその場でごろんごろんするかと思った。
忘れていた、この男はそういう男だった。



「 だーから! 臣に告白しないままで本当にいいのかって話だよ!」

「 あぁ!あーあーっ!!」

「 もうヤダこのコ海馬どうなってんのちょっとマジ病院行って。」

「 イヤっす!!!!」

「 力一杯否定された?!!」

「 病院怖いっす!!!!」

「 しかも理由が子供過ぎるよ?!!」


暫くボケとツッコミの応酬をして馬鹿笑いした後、ふと真面目な顔になった彼に、こちらもすっと背筋が伸びた。
その形の良い唇から、本当の言葉が降りてくるという確信が、あった。


.

429八代:2015/08/30(日) 14:21:03 ID:???



「 俺、今も臣が好きっす。」

「 じゃあ何で…、」

「 臣、好きな人いますよね?」

「 ッ!」



真っ直ぐ過ぎる瞳に貫かれて、出来ることなら逃げ出したかった。



「 初めは辛かったです。でも、臣が好きな人へ向ける真剣な目とか、努力する姿とか、覚悟とか…―― すげぇかっこいいなって。」


「 隆二…っ、」


「 だから今は、前とは違う”好き ”になったんです。――― それに、俺も直人さんのこと大好きですから。」


「―――ッ!!!」



忘れていた。この男が、時折物凄く鋭いことを。

そして一番忘れてはいけないことを、忘れていた。




「―――― だから、見守りたいんです。二人を。」




この男の愛が、人が思い描くどんな愛よりも大きく。

はらはらするくらい、胸がきしきし泣くくらい、あたたかいことを。




「―――…もっと我儘になれよ、バカ。」




詰めていた息をやっとのことで吐き出すように呟いた言葉は、愛ある男に届いただろうか。
段々と滲んでいく視界の中、オレンジ色の彼はいつの間にかにこにこと、一期一会の景色と向き合っていた。


ざぁ、


既に明日を見てる太陽の匂いを連れてきてくれるんじゃないか、そう思わせる西からの風が頬を撫で、涙を飛ばしていく。
隣の男は相変わらず美しく佇んでいたが、ふとこちらを見ると、真横からいきなりぎゅむ、と俺を抱きしめた。



「 おわっ?!!」

「 へへっ、直人さんやっぱ好きっす!」



ハグというより拘束に近かったが、その腕から伝わる温もりがあまりに優しくて、甘えたくなる自分が悔しくて、いろんなモノ全てを振り切るように笑い飛ばしてやった。
つられて彼も、顔をくしゃくしゃにしながら大声で笑った。

そして、目と目が、合う。



「 直人さんなら、大丈夫っす。」



こつん、と。

可愛らしい音を立てて触れ合った額から、ぶわ、とあたたかいものが流れ込んでくるような気がした。
確信も勝算も根拠も何一つ無いのに、優しく背中を押してくれる不思議な力が、今なら何でも出来ると囁いた。



「―――…相方を、よろしくお願いします。」


「 ッ、…ん。 ありがと、隆二。」




真っ直ぐ、真っ直ぐ、真っ直ぐ

偽りなく与えられる愛に心が、魂が解放されていくのを確かに感じながら、もう一度二人、燃えるような色に変わっていくオレンジを楽しんだ。





愛する者の胸に飛び込めたのは、この男のお陰だった―――













( え、なにあれてんし?てんしなの?)


( 臣ちゃん!色々が崩壊してんで!)





oshimai.

430八代:2015/08/30(日) 14:27:55 ID:???


****


あ゛ぁあああすいません重要な部分を貼り付けミスしていました!!!


改めまして…

NT様お誕生日おめでとうございます!!!
年々素敵になっていく奇跡のちわわ…間違えました、三十路男子!本当に素晴らしいです!!
これからもファッションに俳優さん、なによりアーティストとしてもっともっと輝いて欲しいです!
中々萌爆弾が凄まじく妄想を文章にするのが追い付かないという幸せな苦しみがありますが、これからも頑張って続けて生きたいと思います!
こんな奴ですが、どうぞ見捨てずお付き合い下さいませ。。



.

431八代:2015/08/30(日) 14:30:19 ID:???

*灰牢パロ 凶悪兄弟×コンビニ店員NT




『 雨色男子注意報 』





今夜も、この時間がやってきてしまった。



「 なぁ、いい加減俺のモンになれってば。」

「 は?弟の癖に何ほざいてんだよ。コイツと付き合うのは俺だっつーの。」

「…はぁああああ……」



溜息しか出ない。それも特大の。



「…元気ねぇじゃん。だから俺のモンになれって。慰めてやるから。」

「 お前バカなの?だからコイツと付き合うのは俺だっつーの。」



誰でもいい。
この同じ内容(しかもかなり問題あり)を繰り返すポンコツ共(勿論ナニが裂けても言えない)を撤去して下さい。


―――まぁどうせ無理だろうけどね!最強で最恐の美し過ぎる御兄弟ですもの!お手上げだよ!はんずあっぷさ!英語わかんないけど!



「 何悩んでんだよ…だから俺のモンになれって。全身で話聴いてやるから。」

「 お前バカ決定な。コイツと付き合うのは俺だっつーの。」



あぁ、許されるなら通報ボタン殴り押したい。
そして店の入口前に営業妨害上等で駐車しているゴリゴリのバイクと共に連行されたらいいのに。



「…お客様、申し訳ありませんが他のお客様のご迷惑に、」

「 この時間誰もいないじゃん。」



アンタらの所為だけどね!
この治安のクソ悪い地域のど真ん中しかも深夜勤帯にも関わらず強盗や恐喝の類が現れないのはもっと怖い方々がいるからだけどね!



「 なぁ、お前疲れてんだよ。コンビニなんか辞めて俺のモンになれって。一生外に出なくて済むように養ってやるから。」

「 ダメだろ、外でヤれねーじゃん。しかもコイツと付き合うのは俺だっつーの。」



素敵なお顔でキメてるけど口走ってること犯罪だからね!むしろ狂気!まっどねす!誰か助けて!!



「 あの〜お客様…僕をからかっても何も面白いリアクション取れないですし、仰ってることが仮に本気だとしてもそのご要望にはお応えしかねま、」

「 あ゛?…わかった今すぐ俺のモンになれ。俺の本気、見せてやる。」

「 あ゛?今すぐ病院送りにすんぞ。コイツと付き合うのは俺だっつーの。」



あ゛ぁあああベルトカチャカチャいわしてるよアタマオカシイヨーー!お巡りさーーん変態がいますよーーー!!



「 お客様、申し訳ありませんがズボンのチャックを下げるのは奥のトイレでお願い致します。」

「…やっと俺のモンになる気になったか…よし、トイレ行くぞ。」

「 お前ホンット救いようねぇな。コイツは遠回しに俺と付き合いたいっつってんだよ。」



共通言語が見つからない。どうしようコレ。
取りあえずそのポジティブ過ぎる思考いっそ見習いたいし、その口にアツアツのおでん突っ込みたい。


.

432八代:2015/08/30(日) 14:31:03 ID:???



「 お客様…失礼ですが、お客様と個人的な関係を持つことは出来ませんし、そもそも僕男なので、」

「 関係ない。俺のモンになれ。よしバックルーム行くぞ。」

「 一旦病院行ってこいって。そしてコイツと付き合うのは俺だって。」



関係あれ弟!そしてお前も病院行け兄!
あ゛ぁあああもうその綺麗な顔面散らかしてやろうか!!
マスタードで目を潰し!から揚げ用の串を頸動脈に突き立て!おでん出汁を頭からぶっかけ!フライヤーの高温油でナニを消毒してやろうかぁああああ!!!



「……。」

「…どうした?怖いのか?…初めてなら優しくする。だから安心して俺のモンになれ。」

「 お前がアホ過ぎて引いてんだよ。いい加減わかれよ。コイツと付き合うのは俺だ。」




―――もうダメだ。限界だ。




「 お客様、」




ゆっくり、落ち着いたトーンで呼びかけながら二人を見据えた。
全力の負け戦だろうともういいもう限界。
店の利益を守る為、何より自分のケツを守る為、ここはビシッと対応しなければ。



「 お引き取り願います。お客様の行為は営業妨害です。」



ハッキリ、言ってやった。
流石にノースマイルで通報すんぞこの野郎オーラ滲ませながら言えば理解するだろう。
文字通り、自分達が招かれざる客だということが。




「――― 強気な顔も……ソソるっ!!」

「 これが幻の塩/対応……イイっっ!!」




あれ全く通じてねぇーーーッ!!はんずあっぷ再びぃーーーッ!!




「 お客様!お願いですから話を聞い、―――ぅわっ!、んぅッ?!!!」




カウンター越し。

完全にパニクった俺を華麗に無視して胸倉掴んだ綺麗な顔が、あっという間にゼロ距離になった結果。




「―――決めた。お持ち帰り。家で温めてやる。」

「 あ、何も要らねぇよ?ゴムもローションも小道具もあるから。」




俺は弁当じゃねぇよ!!とツッコむことも出来ず、怒りと羞恥心とうっかり芽生えた訳の解らない感情と共に。


貫通する勢いで通報ボタンを押してしまったのは、言うまでもない―――





oware!!!!

433八代:2015/08/30(日) 14:38:43 ID:???

****

何だか色々とすいませんでした。。
とりあえず愛されるNTさんのお話を一つでも多く!というコンセプトの下、予想通り間違った着地をしました。(全身骨折)
牛乳かけて下さい、お願いします。。。


今回更新>>428-432
お返事>>427



+++++ 目次


★1st
○AT→NT『Under the Blossom』(死有)>>27-34
○MKNT『星に祈るたった一つのこと』>>124-134
○TKNT『Gloss(+over)』>>197-198
○U+NT『春告鳥は知っている』>>319-324


★2nd
○KCNT『Chocolate Panic!!』(★R-15)>>43-51

○KJNT
『花よりも君を』>>36-39
『俺ともやしと非日常』>>82-86
『とある犬の大好きなもの』>>159-165
『とある犬と、陽だまりで』>>232
『青空の君へ』(死有)>>204-212

○TENT『もしもの話をしよう』>>148-153

○NKNT
『幸せな夢の向こう側』>>3-21
『Dear My Complex』>>116-119
『チョコ、毛布、可愛い人』>>192
『ハサミ、シャンプー、水の音』>>249-251
『向陽桜 ―ひまわりの唄―』(★R-18)>>282-310
『感謝』>>356-358
『タナトスの祈り』>>383-390
『All "over"』(★R-18)>>410-422


○SKNT『櫻ノ國』(★R-18)>>92-101
○flc+NT『嘘吐きの真実』(★R-18)>>175-185


★3rd
○omiNT
『My Pride, Your Smile.』>>55-61
『彼は騎乗位が嫌いだ』(★R-18)>>260-270
『ハイルーム1号室へようこそ!』(※継続中)>>342>>371>>376>>394-395>>404-405

○RJ+NT『オレンジ色より愛を込めて』>>428-429


○GN+NT『こーひーここあ』>>70-76
○All『六つ花の唄』>>220-223


★Others
○年下*NT『嘘尽き』>>238-243
○gnym『Release from Big Fish』>>332-336
○灰牢パロ(凶悪兄弟×コンビニ店員NT)『雨色男子注意報』>>431-432




★小ネタ
○KJNT 〜不機嫌の理由〜 >>66
○KJNT 〜不機嫌の理由2〜>>108-109
○*NT〜一族ライブにて>>349
○gnym+NT〜ボンレスハム〜>>364

434名無しさん:2015/09/04(金) 17:44:44 ID:???
八代さま更新ありがとうございます!
我らが天使()NTの誕生日、八代さまとお祝いできて幸せです///
まずはRJ+NT!
RJのあの太陽みたいな雰囲気がそのまま伝わってきました^^
おおらかでまっすぐで、雑念のない、物事の芯を見つめる心
キラキラと眩しい笑顔は彼の人柄そのもののようで、たくさんの人を魅了するのもわかりますね
NTのことも大好きと言って憚らないRJ、相方との絆も深いのですよね
どちらも大切だから、見守っていきたい…そんな決断ができる彼は、やっぱり眩しくてでっかいです

そして灰牢の兄弟きましたね!
このコミカルな掛け合いがもう、八代さまは神様ですか(拝)
日本語通じないイケメンオラオラ兄弟と、ツッコミ名人(内心のみ)の常識人NTw
コンビニにあるものを駆使して報復しようと妄想するくだりは吹き出すかと思いましたw腹筋鍛えられるww
まぁでもあれですよね、これだけ奮闘しても、最終的には兄弟に挟まれていたされちゃうんですよね?←
NTの味方だし!と豪語しながら、兄弟にNTを差し出したいまみでした(最低!)

435P/山:2015/09/19(土) 12:35:48 ID:???

八代たま、またもやお邪魔致します〜(こそこそ)

時の移ろうのは早いもので、ちわ誕からあっという間に半月以上が過ぎてしまいました…P/山です←
語っても語っても未だに尽きないちわ萌えに毎日翻弄されております(言い訳w)

八代たまのライブメモ、下のふたつがどうにも気になりますが…なんとか思い出しては頂けないでしょうか(真顔)

ところで本日は、にゃーすと一緒にわんわんをお連れしました♪
一緒にお誕生日けーきばいきんぐを楽しんだ後、出番がないと思ったら…
P宅の屋根裏部屋ですぴすぴお昼寝してたみたいです☆(寝る子は育つ☆)

にゃ「こんにちわわー♪お土産とわんわんお持ちしましたー」ぺこちわー
わん「ただいま大家さん!ん〜よく寝た!!」のびちわ!!!
八代「あらあらにゃーすちゃん♪わざわざすみませんねー」いそいそ
にゃ「お土産は、ぢごく育ちの地鶏さんと産みたてたまごさんです☆」(Pすれ参照w)
八代「ぢごく……………?それはそれは、ありがとうございます」深々
わん「えっと…雌鳥さんだから、たまご目当てで飼ってもよし、しにく目当てで食べてもよし…だって!!」かんぺ丸読み
にゃ「でもおとなの雌鳥さんだから、歯応えには注意ですって☆」読めたー♪
八代「それは…それはw」暗黒の微笑w

先日、雌鳥を所望されておりましたので…是非お納めくださいませ(合掌)

そんなことより!
NTはぴば話2本もありがとうございました!!
各すれ様ではぴば話が読めたあの日は…まさにお祭り騒ぎでしたねー(至福)

オレンジな彼のお話
まさに世の中に多すぎるタイプの自分にとっては、彼は真っ直ぐ過ぎて、眩しくて、太陽のように直視できない存在です
その暖かさ大切さを十二分に感じながらも、目を逸らしたまま過ごしています

そんな彼から大切な彼を奪った…という負い目を感じながらも彼もまた、太陽に抱きしめられて前に進めたのですね

そりゃ目撃した彼も、隣でツッコミを入れた彼も、てんしのハグに見えたことでしょう
幸せなお話をありがとうございました♪


そして…話題・難題・無問題のはいろー話ですがw
わたくし、毎日こちらのコンビニに通いたい…
いや、店内の監視かめらを覗いていたい…
困り果てて震えるかわいこちゃんを!どうにかしてやりたい!!
嘘ですどうにかされてる様を覗き見たいが本音ですすみません
ばっくるーむとといれの掃除は完璧にしておきますので、ご一考くださいませw



あ、牛乳かけるの忘れてた…とぷとぷとぷ…これでよし☆
また長々と失礼しましたー


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板