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やらない夫のオイレンシュピーゲル物語_第七楽章

1： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/15(金) 23:48:16 ID:GFajL8Uo



 ・ このスレは、実在した人物の人生を扱ってますが、あくまで〝創作物〟であり、フィクションです。

 ・ スレタイに【十八禁】を入れてませんが、取り上げる作品によってはエロ･グロがあります。

 ・ また差別的な表現が出ることもありますが、このスレで扱っている時代や社会状況から来るものであり、
　作者に特定の人種を貶める意図はないということをお断りしておきます。



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　【 前スレ 】　 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1498909973/



　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1386947400/
　　　　　　　　 第二楽章　　　　http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1400247209/
　　　　　　　　 第三楽章　　　　http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1408293568/
　　　　　　　　 第四楽章　　　　http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1428404052/
　　　　　　　　 第五楽章　　　　http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1465652329/

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41： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:05:47 ID:pGVRKn.w



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42： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:06:43 ID:pGVRKn.w

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│　　フェスティヴァルで “観光” を重視するようなったため、ドイツ語を解せないアメリカからの観光客増加を受け、　　 │
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│　　〝演劇〟よりも〝音楽〟に重点を置くよう、なっていく･･････　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
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43： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:07:11 ID:pGVRKn.w



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44： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:07:30 ID:pGVRKn.w



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　　　　　　　　　　　　　〜 １９２４年４月，ウィーン 〜




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45： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:07:47 ID:pGVRKn.w

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46： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:08:09 ID:pGVRKn.w


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　どうかね？ 　 　 　 　 　 　 　 　 （__人___）　　　 ｜
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 できない夫の容態は？ 　 　　 　 |　　　　　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　、 　 　　,ｲ
.　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　 　　 　　 　 　 　 　　　　　　 　　 ／ヽ,ー-　　　ﾄ､
　　　　　　　　　　　│　あ、お義父様　　.│　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　_, ､ -─ '".:.ヽ:.:.＼__　/ノ ﾄ、__
　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿_ノ 　　　　　　 　　　__　,.　ー 、...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....
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　　　【 アリーチェ･シュトラウス （旧姓：グラープ）】
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　　　　　　　　　 │　　シュトラウスの息子のフランツは、前年の１９２３年にユダヤ人　  │
　　　　　　　　　 │　　実業家のエマヌエル･フォン･グラープの娘、アリーチェと婚約、　 │
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: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ￣｀ヽ　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂　　 ,' 　 　 　 　 　 　 　 　　　╲
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:.: : : : : : : : : : : : : : : : ／　/／　! : : : |　　　　　　　　　　　　　　　 　 ☆　　 ヽ 　,..-‐　　　 "　　 　 　 　 l
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:.: : : : : : : : : : :／{ｲiﾘヾ　　 rtｭ |: : : :/　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 l　￣´ ╲_　 　　　　　　　! ＼
: : : : : : : : : :/　 ゛ー"　　　 じ　!: : :/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ', 　　　_ノ--.ｲ　　　　　/ 　 .＼
: : : : : : : : :〃ww　　 　 　 {　w !: :/　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /⌒l　　＼ 　 ヽ:::::::::|　　　　 /　　　　 ＼
; ヽ: : : : : : |　　　　　　　　丶　} :/　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l　　|..　　　＼　 ＼__|　　　／　 　 ＿＿_.＼
;:;:;:ヽ : : : : {　　　　　　 ＿　　/:/─--ｧ　　バカ･･･　　　　 　 　 　 　 　 |　　|　　　　　＼　　　　／　 　.／　　 　 ￣"''-､
;:;:;:;:;＼: : : |　　　　　 ´ー ｀ /:/;:;:;:;:／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|　　ヽ　 　 　 　 ヽ―‐' ＼　 ./　　　　　　　　　　ヽ
:;:;:;:;:;:;:;ヽ : {`　､　　 　 　 ／jﾘ:;:;:;:/　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／ ￣ ヽ、ヽ　　　　　 　 　 　 .ヽ/
;:;:;:;:;:;:;:;:;:ヾ＼　　` ,ー- ':;:;:;:;:;:;:;:;/　自分ﾉ言葉ﾃﾞ
:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ ゝ 　 !:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;/　 言ｲﾅｻｲﾖ…



　　　　　 ┌──────────────────────────────────┐
　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　 │　　翌 ’２４年１月１５日に式を挙げた後、エジプトへ新婚旅行に出たのだが･･･　　 │
　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　 └──────────────────────────────────┘

　　　　　 …　　─　──　─── ──────────────── ───　──　─　　…
　　　　　　　　　　　　　　　　……　… ────────────── …　……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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48： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:09:04 ID:pGVRKn.w



┌───────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　そこでチフスに罹り、一時は命が危ぶまれる状態にまでなっていたのだ･･････　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└───────────────────────────────────┘




　　　　　　　 　 :::::::::::::::::::::::::::::／　　ヽ、
　　 　 　 　 :::::::::::::＿＿:::::::／　　　　 　ヽ、
　　 　 :::::::::::::::／　　　ゝ- ヽ 　　　　　　 　ヽ、
　 　 ::::::::::::::::/　　ノ::::::::::（ー）＼　　　　　　　 〉
　..::::::::::::::::::::::　 ´（ ノ ） 　、　　 　、　　 　 ／
:::::::::::::::::::::::::::,ヽ/＼｀　　　 ＼　　　＼　／
:::::::::::::::::::::／　 ＼ :＼　 ◇ー´ノ.　　　,-　､ｒｰ　、
::::::::::::::::::/　　　　 ＼/　　　　　　　 　 ｌ　 /
::::::::::::::..　　　　 　 　 ＼　　　　　　　ノ　ノ
::::::::::::::::ヽ、 　 　 　 　 , ＞－　　　　　ｒ'
::::::::::::::::::::::ヽ、　　 　 　／:::::|　　／⌒´
　::::::::::::::::::::::::::.....　　.....:::::::::ｒ゛￣´
＿＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿――━━―￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿
―――――￣￣＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿―――━━―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿―━━―￣￣￣




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　 　 | 　　　　　:　:::::::|
　　　 ,.. -─- ､　　　　　　　　･･････ 　 |　　　　　:::::::::::::|
　　／: : : : : : : :ヽ　　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　 　 :::::::::::::|
　/: : : : : : : : : : : ヽ　　　　 　 　 　 　 　 { 　 　　 :::::::::::::::|
　|: : : : : : : : : : : : :|　　　 　　 　　　　　　{ 　 　__＿＿／
　{ヾ､: : : : : : : : : : |　 ･･････　　 　 　 　 (, .／_.,r'ﾆﾆ'r
　　ﾉ ヽ: : : : : : : : ﾊ　　　　　　　　　　　ﾝ:`三ｰ`_:ニﾆ:'r
　　｀ヽ}}＼: : : : :N　　　　　　　　　 ＜:::::::::::､ニ,´::::::::::::::::＼
　 　 ,. `､／￣￣＼　　　　　　　　 ,.-''´::;:､::-;::::::::::::::::::::::::ｒｌｯ
　　/　　ヽ:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾉ　　　　　　　 ｒ{:::⊂-='"::::::::::::::::::::::::::::ｆｧ
　 / 　 　 |:;:;:;:;:;:;:;:;ヽ‐-､　　　　　 ｒ!:::::ｒ:::{ﾛ}::っ:::::::::::::::::::::/
. /　　 　 !:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;',　 ヽ　　　　　ｌ::::::::::::::;:::::::::::::::::::::::::::ｌ
/　　入ノ:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;ﾍ　　ヽ　　　 /::::::::::::/::::::::::::::::::::::::;::ｌ
　　/:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:∨ 　 ヽ　　/:::::::::::/::::::::::::::::::::::::;::::ｌ
　 /:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/＼　　ヽ /:::::::::::/:::::::::::,ｨ､::::::::;:::::!
. ∧:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:/　　＼　 ＼--------┘　｀ヽｊ:::::!
/　|_,. -──-- ､:;:/　　　　＼　　　　　　　 _,. --′::::;'
　　|　　　　　　　 7 　 　 　 /::｀ -─　''　￣-ｒ‐''´';:::::;'
　　|　　　　　　　/　　　　 /::::::::::::/::::::::::::::::::::ｌ:::::::::';::;'
　　|　　 　 　 　 {　　　　 /::::::::::::/ゝ:::::::::::::::::::ｌ::::::::::Ｙ.

49： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:09:38 ID:pGVRKn.w


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　ところで、お義父様　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ



┌───────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　なお 彼女は、シュトラウスの秘書業務もしていたが、その能力を高く評価していたシュトラウスは、　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　 　 .　　-──‐-
　　　　　　　　　　　　　／.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　 　 　 ／.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼
　　　　　　　　　　 /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　 　 　 　 　 　 /.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::∧
　　　　　　 　 　 ′:::::::::::::::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::::'.
　　　　　　　　　ｌ::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　 '、_.．:::::::::::::::::::i
　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::::::::::::::::/　 -''´＼ﾄ､::::::::::::::::|
　　　　　　　　　|:::::::::::::::::::i:::::::,.ｲ　 　 ,ｨt≠､ i::::::::::::::::|
　　　　　　　　　'{|:::::::::::::::::!:l::ﾘ　　　　 弋りﾉ j::::::::::::::/　　　　　　　　ウィーン国立歌劇場監督の
　, .-─‐　　　　 从::::::::::::|从′　　　　　　 ./.:::::::::::::/　　　　　　　　 更新についてですが･･･
.(ﾞ　 ( ,,__　 _　　　　ヽ:::::::::人　　　　,　　　ノｨ ::::::::::/
　｀ '' ｰ- ニ ~"ﾆ = - ‐..:::::.ヽ　　　＿　　　,.'.::::::／
　　　　　　　　　　　　　 ヽ::::::＼　　‐　　／.:::／
　　　　　　　　　　　　／. :Ⅵﾐﾊ ｀　‐　´/彡'. : .＼
　　　　　　‐､一　 ¨´: : : : : : :/　　　　　'ﾍ: : : : : : : ｀¨　ー ,‐
　　　　　　 __＼: : : : : : : : : :/　　 　 　 　 ∨: : : : : .┌────────────────────────┐
.　 　 　 , '´　　|.＼.: : : : : : :{　　 　 　 　 　 }: : : : : :.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　 |　　　｜.: :＼: : : : : !　　　　　　 　 l: : : : : : │ 　 「我が家で本当に働いているのは、私と貴女だけだ」　 │
　　　　 |　　　｜: : : : ＼: : : ｌ　　　　　　　 l : : : ／..│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　 |　　　 | : : : : : : :＼: :l　　　　　　　l : ／ : : .└────────────────────────┘
　　　　 l　　　 !: : : : : : : : . ＼! 　 　 　 　 !／. : : : : .: .:l　　　 |
　　　　 |　　　ｌ: : : : : : : : : : : : ',　　　　　/. : : : : : : : : : ',　 　 |
　　　　 |　　 ｛ : : : : : : : : : : : : .'., ヽ ｒ' / : : : : : : : : : : : ｝　　 |
　　　　 |　　　'..: : : : : : : : : : : : : .ヽ｜/. : : : : : : : : : : : ,'　　　|
　　　　 l　　　 '､: : : : : : : : : : : : : : :∨. : : : : : : : : : : : /　　　 |



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　と よく語っていたという･･･　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────┘

.

50： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:10:02 ID:pGVRKn.w


　　　　　　　　　　　　　　 　 , ´ ￣￣ ｀ 、
　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　 う〜〜〜ん･･････
　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　　_,ノ_ ｀ヽ-、
　　　　　　　　　　　　　 /　　　(√丶丶´v　〉　　　　　　　　 俺、歌劇場監督に就任する際、方針について
　　　　　　　　 　 　 　 ﾉ　U 　 {　)　　　　　j
　　　　　　　　　　　 ,.ｲ ､　　　 V　 　　　/　　　　　　　　　　「私の同意なしでは、シャルク単独での決定は、認めない」
　　　　　　　　　 ,／(:::ヽ.ヽ　　 {　　　　 r
　　_, ､ -― ''":::::::::::::＼::::ヽヽ., __r　 ／⌒ヽﾆ‐-、　　　　　　という形で契約してたんだけど、最近
　/::::::::ﾞ:':､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::V／.....￣　'.,:::::　　　　　　　シャルクの独断専行が目立つんだよな。
丿::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(　:::::::::::::::... '.,::: |
::::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　::::::::::::::::.. '.,::i
:::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　::::::::::::::::::. '.,　　　　　 これじゃ仕事できんだろ･･････
:::::::::::::::::::::!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ﾊ　::::::::::::::::::::. '.,




　　　　　　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　／　　　_,.ノ　 ヽ､_
.　　　　　　　　　｜　 　　( ●) (●）
　　　　　　　　　 ｜ U　　 （___人__）　　　　　　　　　　　 シャルクが辞めるか、俺が辞めるか。
　　　　　　　　　　.|　　　　　　　　ﾉ
　　　　　　　　　　 j　　　　　 　　|　　　　　　　　　　　　 それで かけ合うつもりだろ
　　　　　　　　　..ノヽ、　　　　, ノ　　　　　　　_
　 ,.　ｰ、一一´:::::::::::::≧ーｰ"7　　　 　 　 　 i' Y
. / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.｀-、　　　　 　 i　l　_. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
/ .:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.. ＞-､　　　|　lﾌ　ト､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　かしこまりました　　│
.::::::::::::::::: !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.ヽ　　i／ ,.ｲ 丿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
:::::::::::::::::: l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::. v:: l　/　　i'r ´,.ｨ
:::::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: l::: l　j　 丿r´,.ｨ
:::::)::::::::: /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: |::: 八　　　｀ﾁ




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────┐
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　：
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51： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:10:41 ID:pGVRKn.w


　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ：
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　□
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　’２３年頃 ウィーンは不況の中にあったこともあって 歌劇場内は空席が目立つようになり、そのため 　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│ 　 歌劇場の方針をめぐって シャルクはシュトラウスと衝突、独断で動くよう なっていた。　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└────────────────────────────────────────────┘

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52： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:11:02 ID:pGVRKn.w



┌───────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　│
│　　だが、シャルクの専行を認めないシュトラウスは、　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　│
└───────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 --─--､
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,"　　　　　 ヽ
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　lj，ﾆ .ii! ﾆ ,　i!
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j:! ,,,　" ,,,,　 ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,.--‐`i ` "ﾑ "　,′＿＿
　　　　　　　　　　　 _　---ffi:i:i:i:i:i:i:i:i:jﾊ 　_’__　/}､i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}r-‐ ､
　　　　　　　　　　 f= ､i:i:i:i:i:i:}}i:i:＞r'´|ヽ＼＿_ /ﾉ |::::ト ､i:i:i:/i:i:i:i:i:}i:}
　　　　　　　　　　 {i:i:i:i}i:j＞:::´:::::/:::::::l　　7zzf´　j:::::::∨::::::｀:..＜/i:i:|
　　　　　　　　　　 ヾi:i/ヽ;:::::::::::::j:::::::::::l丶{ 〉〈ヽ ｲ::::::::::∨:::::::／:::.Vij
　　　　　　　　　　　 /.:::::∧:::::::::j:::::::::::::l　 rx-､ /.:::::::::::::::, ::/.:::::::::::V
　　　　　　　　　　／--:.､::∧:::::}:::::::::::::::lノﾉﾉヽ＼:::::::::::::::::}:j／.::::::::::ヽ
　　　　　　　　　ﾉ二二ミ:.､＼}::::.＼::::::.／ ￣ ￣＼.:::::::／.:{:::r‐二二ヾ､
　　　　　　　　/.:::::::::／::::::｀ー---- , '　　　　　　　＼ .----‐ へ＜:::::::＼
　　　　　　　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／.|　　　　　　　　　|　 :::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l /.|　.　　　　　　　　| } ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::}
───── ＼:::::::::::::::::::::::::::::::| L.|　　　　　　　　　.lﾉ　}:::::::: ┌───────────────────────┐
　　　　　　　　　 ￣¨''''' 　 ─-┴‐ |　　　　　　　　 ,　マ;:-‐''..│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　',　　 　　 　 　,.　　　　　 .│　　「自分が残るなら、シャルクを辞めさせるべきだ」　　 │
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ヽ_,'________r　　　　　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /:::::::::::::::::::ﾄ,　　　　　　 └───────────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／ ￣￣￣￣ ヽ;,､_
　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 __,,.／""　:::::::::::::: ' ,:::::::::::::ヽ,、
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／　..::＼　..:::::::::::::::::::::::::i:::::::::::::: !:::ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 /　.:::::::::::::::　:::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::: i::::::.`
　　　　　 　 　 　 　 　 l ;ノ:::::::::::::::: l:::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::::: !::::::::::i
　　　　　　 　 　 　 　 く　 :::::::::::::::::::: !:::::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::: ｲ::::::: {
　 　 　 　 　 　 　 　 　 l　::::::::::::::::ヽ;;|:::::::::::::::::::::::::::::l::::::::::::: |:::::::::
　　　　　　　 　 　 　 　 l　 ::::::::::::::::::: 〉::::::::::::::::::::::::::!:::::::::::::: |:::::::: i
　 　 　 　 　 　 　 　 　 l|　::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::: |::::::::: |
　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ　::::::::::::::::::: |::::::::::::::::::::::::::::i.:::::::::::: |:::::::::: i



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 と、主張して迫った。　しかし･･･　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └───────────────┘

.

53： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:11:22 ID:pGVRKn.w



┌───────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　度々ウィーンを留守にするシュトラウスを 市当局は問題視していて、また市民からも不満の声が上っていた。　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└───────────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 --─--､
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,"　　　　　 ヽ
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　lj，ﾆ .ii! ﾆ ,　i!
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j:! ,,,　" ,,,,　 ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,.--‐`i ` "ﾑ "　,′＿＿
　　　　　　　　　　　 _　---ffi:i:i:i:i:i:i:i:i:jﾊ 　_’__　/}､i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}r-‐ ､
　　　　　　　　　　 f= ､i:i:i:i:i:i:}}i:i:＞r'´|ヽ＼＿_ /ﾉ |::::ト ､i:i:i:/i:i:i:i:i:}i:}
　　　　　　　　　　 {i:i:i:i}i:j＞:::´:::::/:::::::l　　7zzf´　j:::::::∨::::::｀:..＜/i:i:|
　　　　　　　　　　 ヾi:i/ヽ;:::::::::::::j:::::::::::l丶{ 〉〈ヽ ｲ::::::::::∨:::::::／:::.Vij
　　　　　　　　　　　 /.:::::∧:::::::::j:::::::::::::l　 rx-､ /.:::::::::::::::, ::/.:::::::::::V
　　　　　　　　　　／--:.､::∧:::::}:::::::::::::::lノﾉﾉヽ＼:::::::::::::::::}:j／.::::::::::ヽ
　　　　　　　　　ﾉ二二ミ:.､＼}::::.＼:::::::/// 人＼ }:::::::::／.:{:::r‐二二ヾ､
　　　　　　　　/.:::::::::／::::::｀ー-----rj　' 7 ハヽヽl:::r-----‐ へ＜:::::::＼
　　　　　　　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／/tﾞ　 { {::::::| }　{へ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l /　j　／￣￣＼ 　　} ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::┌────────────────┐
───── ＼:::::::::::::::::::::::::::::::| L ,,／　　ヽ､_,　_ノ.-ﾉ　}:::::::‐-､:::::::::::::::::::│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 ￣¨''''' 　 ─-┴‐.│　 　(● ) (●.) マ;:-__＿,ノ -､ ー‐'.│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │U　　（___人__）　　　　 __＿,ノ　　　 │　　結果、当局は全権を与える形で　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |　　　　{√　7ﾉ　　　　　　　　　　 　 │　　シャルクの更新を認め･･･　　　　　  │
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　　￣￣ | 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 j､_ 　　　　　 |　　　　　　　　　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 √:::::::...｀ミｭ､_,ノ　　 　 　 　 　 　 　 　 └────────────────┘
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／.::::::::::::::::::::::::::::.ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / .::::::::::::::::::::::::::::::::::::..＼
　　　　　　　　　　　　　　　　,' .:::::::::::::::::::::::::::.／ ⌒ 、ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　i ::::::::::::::::::::::::::　.:::::::::::::...ヽ:.',
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 i ::::::::::::::::::::::/ .::::::::::::::::::::: }::i



　　　　┌────────────────────────────────────┐
　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　│　　それを知ったシュトラウスは辞意を表明、また当局もあっさりそれを受け入れた。 　 │
　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　└────────────────────────────────────┘

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54： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:11:42 ID:pGVRKn.w



┌────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　以降 シュトラウスは、指揮活動については客演のみに、制限するようになる･･････　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└────────────────────────────────────┘



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ：

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55： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:12:10 ID:pGVRKn.w


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ．
　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾛ

　　　　　　　　　　　　　　 　 □

　　　　　　　　　　 　 　 　 ┌┐
　　　　　　　　　　 　 　 　 └┘

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　　　　　　　　　　　　　　　　 └──┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──────┐
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｜　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 〜 １９２４年１１月２９日，ウィーン 〜





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} 　 　 ,.．''"　　 　 　 　 ,.．彡'　　　　　　　　　　　 ジ"
　　･･･ご退任の理由について、また、あなたが何故、まさに 　　　　　　j.! ,．'"　　　　　　　,．イ"　　　　　　　　　　　 　 ／
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,..ｲj/,:　　　　　　,.．彡"　　　　　　　　　　　　　,．'"
　この時期に、それを正しいとお考えになったかについて　　 　 ,．‐'" 　 j!　　 　 ,．イ"　　　　　　　　　　 　 　 ,.．'ﾞ
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,イ　　　　　{!　 ,．彡'　　　　　　　　　　　　_,.．彡"
　お述べになりましたことを、私はよく理解致して　　　　　 ,ｨ"　　　　　　,.．彡"　　　　　　　　　 _,.．-''"´
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣/　　　　　 ,.．才　　　　　　　　　 ,.．彡´￣￣￣￣
　おります。･･････　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,:′　　　,.ィ,.イ　　　　　　　　 ,.．''"
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ⌒V　　　,.ィ,.イ 　 　 　 ,ゞ、,.．:'ﾞ'"￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　{　,.ィ,.イ　　　　 ,.ｨfチ｀ﾞ"
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ _ミﾞヾ彡ｨ;",.イ　　_ ,.ィ彡ヘ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 =彡ィ",.イミ≦チ=彡'
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣,.ｲ ,.ィ彡 ".:ﾞミ辷彡￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,.ィ".．イ彡ｨ''⌒ﾞミイ
￣￣￣￣￣￣￣￣　 .／￣￣＼ . ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　 　 　 　 　 ..／ 　 　 　:::::＼
￣￣￣￣￣￣￣　 |'__, 　 　 　 ::::::::|　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　((　　＼.....:::::::::　:::,／
￣￣.ｶﾘｶﾘ…　　/))　 ／　　 　 　ヽ.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　./⌒|￣　__,　 　 　　 i
￣￣￣￣￣￣￣￣￣ |　　　　　　|
￣￣￣￣￣￣￣￣￣／　　　　 ノ
　　　　　　 　 　 　 　 .|　　_／￣￣￣|
　　　　　　　　　　　　 |　　|￣|￣|￣



┌─────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│ 　 シュトラウスの辞任を知ったホフマンスタールは、シュトラウスに宛てて手紙を書いた。 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────────┘

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56： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:12:33 ID:pGVRKn.w


　　　 　　 ＿＿＿_
　　　　 ／　　 　 　＼　　　　　　　　　 やらない夫君がお辞めになった理由、
　 　 ／　　─　 　 ─＼　　　　　　　　僕にもよく分かります。
　 ／ 　　 （●） 　（●） ＼
　 |　　　　　　 　 ' 　　　　 |　　　　　　 貴方が あの時、将来こんなことになるって
　 ＼　　　　　　⌒　　　／　　　　　　　予測できなかったことを恥じる必要ありませんよ。
. 　/⌒ヽ　 　　　 　 　ｨヽ
　/ 　　　 　,⊆ニ_ヽ、　 |　　　　　　　　１９１８年から今まで、こうなる、なんて
./　 　 ／　r─--⊃、 　|　　　　　　　　予測できるものじゃありませんでしたからね
|　ヽ,.ｲ　　 ｀二ﾆﾆうヽ.　|



　　　 ／￣￣￣＼　　　　　　　　　　ただ、貴方とウィーンの関係が
　　／　　　　　　　 ＼　　　　　　　　 本当の喧嘩別れになることだけは
　/　　　 ─　　　─　ヽ　　　　　　　 避けて下さいね。
　|　　　 （●） 　（●）　|
　＼　　∩　__'__/777／　　　　　　　 ･･･修復不能になってしまうような言動だけは
　／　　（丶＿//// ＼　　　　　　　　慎まれるよう、お願いしますよ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|.ヽ＿＿__／|
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |＿＿＿＿__|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　 ヽ､_　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （●）（● ） 　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 （__人__） 　　.u　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　･･････　　　　　　 　 (,｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　{ 　 　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 { 　 　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,, -‐)__, ／⌒i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／;─ー´ミ .／ l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.（＿ﾝー‐-.ノ´　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　|

57： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:12:56 ID:pGVRKn.w

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 .....:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:..... 　 　 　 　 　 　 　 │　･･････　│
　　　　　　　　　 　 　 　　. .:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:. . 　　 　 　 　 　 ゝ＿_　 ＿_.ノ
　　　　　　　　　　　　　,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:.　　　　 　 　 　 　 ∨
　　 　 　 　 　 　 　 .:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:... .. .. . .　.. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:.
　　　　 　 　 　 　 ..:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:... ..　＿＿＿_　.... ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:.　 　 , --────-- ､
　　　　　　　　 　 .:;:;:;:;:;:.:.:.:.. .. 　 .／　　　　　＼　　 ... ..:.:.:.:;:;:;:;:;　／　　　　　　　　　　　＼
　　　 　 　 　 　 ..:;:;:;:;:.:.:.:...　　.／　⌒　　　⌒　＼　　　...:.:.:.:;:;.／　　　　　　　　　　　　　　＼
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58： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:13:16 ID:pGVRKn.w




　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　）
　　　　　　　　　　　　　　　 ） 　　　できる夫･･････　　 　（
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　))
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　俺の気持ちは分かる、か･･･　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　　予測のつかない時代、か･･････　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　 ヽ､_　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（―）（― ）　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（__人__）　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （｀⌒ ´　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ｌ^l^lｎ　　　　　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ヽ 　 L　　 　 　 ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ 　ﾉ　　 　ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ 　 /　 　　 ヽ
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59： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:13:38 ID:pGVRKn.w



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　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　. : :　　　確かにな･･･　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : .
　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　. : :　　ほんの数年前までは、皇帝陛下を頂点として　　　　　　　 : : .
　　　. : :　　あらゆるものが秩序の下に統べられていたのが･･･　　　 : : .
　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :　 ,.　'"´￣￣｀`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||{}i　　　〃｀'''ヽ　i{}||　　　　　　　／.:.:.:./｀｀｀ﾊ.:. :. :.:. ｀`ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||{}i　 　 {{ ｀ ,'' }} . {}||　　　　　 ,.ｲ.:.:.:.ﾉﾉ　　 /ﾊﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||{}i　　 ,.ﾊ｀ﾆ' ﾉﾉ i{}||　　　　　jﾊ.:.:,ｨｲ　　　′　　ヾ.: . :.: .: .:ヽ
　　　　　　 ,.　'"´ ￣｀ヽ ￣｀ヽ 　 　 　　 　 ||,r‐‐ '　li.:.:.:.:./ﾑ i{}||　　　　　　ヾ{ 二ヽ　ｰ='´__　　ヽ.: .:.lii.:.:.i
　　　　　／　　　　　　　 ＼　　＼　　　　　 /　　　　 VﾊﾊV　￣｀ヽ　　　　 /:,′ ¨7　 ｀` ￣｀`　　V.:lii.:.:.:l
　　　 ／　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ　　　 /　　　,.ィつﾊﾊﾊ　　 ﾘ　 '､　　　,'.:.{　　 〈 .. .,､　　　　　　ﾊ:.:.:.:.:.ヽ
　　／ ／　　　　　　　　,r'ﾆミ彡ﾐヽヽ. 　 /　 _,ﾑ/　 ｿll: ：::ll　　/　　 i　　　{.:.:.!　　,r=== ､_,　　　　ハl.: .: .: .:.ヽ
　/ ／　　　　　　　 ,.ｨ彡'　　　　 ',　 ',　 L　____ノ´　　ll::：:::ll,. イ　　　l　　　l.:.:.l　　ヽ ___ノ　　, '　 _ ノ.:.:.l.:l:.:l:.:l!
　.:/　　　　　　,.ｨｨ彡'′　　　　　 l l l l　 (　　()　　　/.:.:ﾊ.:/　Vﾉﾉ イ　　　 ',.:.:.',　　　　　　　　／,.: .:. :l .:l :. :/
　/.:/.:/.:.:./ 乍彡'､､､,,_　　　　 ,,,,,iｿﾉﾉ　　　/.:.:.:.:｀V:.:.:.:.:./ﾊﾊ/.:.:.:.:.:! 　 　 　ヾ.:ヽ　　　　__ ／　 i.: l:l :l: :l: /
　VV/.:.:.:ヽU〈　　　=＝｀′ ,r==ｲjjjj!　　　 l.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　　　　　ヾ「¨¨¨´　　　　　.: .: .l :／
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60： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:13:54 ID:pGVRKn.w



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　　. : :　　今や、何でもデモクラシー･･･　　　　: : .
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　　. : :　　多数決で承認を経ないと、何も 　　 : : .
　　. : :　　通らない世の中だろ･･････　　　　　 : : .
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　　　　　　i :Vｿ' ﾉ　　 jj!　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ!,　 `ｰ'　j´
　　　　　　i: い´''' 〈"´ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ､ ''ﾆ' ｲﾄ､`''''' ''"""" ￣,′｀ヽ
　　　　　　i: : `ﾄ､　　 ﾉ!　__ __ __ __　　　　　　　　　 _／.::rゝ＝く.:.:::::`ー- ､､､,,　,'　　　 !
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　　ヽ.:::ヽV"´　　　 ﾉ.:.:.::::::::::::::::::::::ﾉ　　　V ﾉ L|ﾉノ.::ﾚ'"´　　　 ﾉ.:.::::::::::::::::::::::::::::::ﾉ
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三三 三三 三三 三三三三 三三 三三三 三三 三三 三 三三三 三 三 三 三三三三
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61： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:14:11 ID:pGVRKn.w



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　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　それも、芸術のことも分からんちんどもが　　 .: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　牛耳って･･･　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　. : : 　 こっちが気がついたら もう手遅れ、 　 　 　 　 : : .
　　　　　 ＿　　　　　　　　　. : :　　この体たらくだ･･････　　　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　／三三"ヽ　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　　　　　 　 ／.ﾆ三ミ＼
.　　/三三三三ﾐ`､ 　 　 　 　 : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :　　　　　　　,'ニ三三三ﾆ
.　　lニ三三三三ﾐ〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ三三三三ﾆ
　　',ニ三三三ﾐ/　_,-‐、　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r-､_ . ',三三三三
　　 ',ﾆ三三三.,' i´三ミ｀h　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ｨ´ニﾆ｀i ',ﾆ三三三
　_, ,/ニ三三.ノ　.'､ﾆ三ミ.l　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .!ﾆ三ﾆﾉ　`._三三三
三三三三三.i､　 r'三＿／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`＿ミヽ　 .ﾉニ三三
三三三三三ミYﾆ／三三"ヽ　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _ ,,　,,_　　　　　　　　　　　　　 　 ／.ﾆ三ミ;＼Yニ三三三
三三三三三三/三三三三ﾐ`､　　　　 　 　 　 　 　 　 ,r'ﾆ三三ﾐヽ　　　 　 　 　 　 　 　 ,'ニ三三三ﾆ.ヽ三三三ﾆ
三三三三三三.lニ三三三三ﾐ〉　　　　　　 　 　 　 　 ,'.ﾆ三三三ミ',.　　　　　 　 　 　 　 ヽ三三三三三.l三三三
三三三三三三 ',ニ三三三ﾐ/　_,-‐、　　　　　　　　　lﾆ三三三三.j　　　　　　 　 　 r-､_ . ',三三三三ﾐi三三三ﾆ
三三三三三三 ',ﾆ三三三.,' i´三ミ｀h.　　 　 　 　 　 {ニ三三三ﾆ.}.　　　 　 　 　 ｨ´ニﾆ｀i ',ﾆ三三三.,'三三三三
',三三三三三_, ,/ニ三三.ノ　.'､ﾆ三ミ.l.　　　　 　 　 ,r'ﾆ三三三ﾆヽ　　 　 　 　 　 !ﾆ三ﾆﾉ　`._三三三ヽ,,_三三
. ',.三 . ,.r ''三三三三三.i､　 r'三ミ／　　 　 　 _,.r.'ニ三三三三三三｀.‐ 、.　　　　`､ﾆミヽ　 .ﾉニ三三三三ﾐ -､
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62： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:14:29 ID:pGVRKn.w



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　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 　 　 . : :　　 大体、デモクラシーが･･･　 　 .: : .
　 　 　 . : :　　 議会が何を産める？　　 　 　 : : .
　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　 　 　 : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :　　　.. : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
　　　　　　　　　,ィ　　　 ,　　　　　　　　　　__ 〃　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : . 　 . ､__
　＿＿｣ヽー- '　`ｰ（..-'/　　　　　　　　　　ノ'￣)　　 . : :　　　　ロクでもない　　　　　　　　　: : .　　 入ヽ
　＼　　　　　　　＿　　ゝ──ァ　　　　　　　 ´　　　 . : :　　　　ミュンヒェンを見ろ　　　　　 : : .　　　　 ヽ
　　 ヽ　　 ｢.l｢.l ｢ヮ |　　　　／　　　 　 ／　　,. -─-... : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　 　 　 　 ＼
　　　 ',　　ＬlＬl　Ｌl´ 　　／　　　　　／　　 /:::::::::::::::::::::.: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
　　　 ﾉ 　 ロロ　ロ　　（　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::}＿＿__ 　 　 ヽ:ﾍ　 　　.i! 　　､　　　　　　　　　　r,;､ 　 ﾊ
　　∠-ｧ 　　　　　　 ,--ヽ　　　　　　＿. -;二ニ＝''フ7コ´￣￣　　 　　ヽ::ﾍ　 　 l|　　　＼　　　　　　　　　＼＼し
　　　 /.-────┘, r──､ 　　　　 , z三ﾆミ､／Y,,, 'j 　　　　　 　 　 ヽ::ﾍ　　 | 　 　 　 ＼　　　__ 　　_　　,×ヽ
　　　　　　　　　　　　j_｣ --ｧｚつ ,. イ´──::::ヽヽ,八ヾｴ 　　　　　　　　 　ハ:ﾍ .,r'─､　､ 　　 ゝｧ甘き＝''　 .| .! ゝ
　 　　　　　　　 　 ,__从ル'!j r,l／:::::/::::::::::::::::::::}:::::|　 ヽ' 　　　　　　　　 ／／ﾍ,>ファ7zっ｀ヽ､　　i::::T´　　旬ぅｺ｀ヽ
　 ／￣￣ ─ヶ７三二三＞'´:::::::::/::::::::::::::::::::/:::::::! 　　　　　 ,イ/ヽ　,ｨ'／ ,r'三≧､く_r' 旬ﾉｚ今,-,';:;ュ来ｒ氷::| .|ｴ
　 　 ,＿_　　 l/ｒ┐ , r-､〈::::::::／::/:::::::::::::::::::/:::::::::jr-ｭ_　　 ふY三≧>il'　∠i r' ⌒Y',γ=<j､爿, z＝ﾄ､_ヾ/:/::::|-'}
　 '´　　　￣７/1j／.ﾍ::j ﾄゝｲ::::::/::○:::::::::::/::::::::::/f7,r'´,r 7´￣´　 ヽ ﾄ､/} j /　　,ｲ ﾍ ｎ　|/ .r':::::::::::;-ﾆ}ｒ/ｊ:::::ゝ,;
　　　 　 　 //)''l/ｒっ 〃 ∨::::::/::;-､:::::::::::::l:::::::::/∩ｌ＞ l //ヽ/⌒l!　ﾍ!./ﾐ/ /　　/ |i-'彡l　', /;ｲ::::::::::::ヽい7:;-<ァ::
　　　　　 /ﾊUr;.,, ~,_/'　 /:::::/::::::''":::::::::::::l:::::::/-, -' ＼｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜／.ゝ'ゝ'|::::::::::;;;入_/:j ヽﾍ＼
.　 　 　 /　　 ''`／ｌ=　 /::::::r';: 二ニ＝､:::l:::::/ i ゝ─三　　　　　　　　　　　　　　　　　 三.ﾍく　.ｌ::::／::|　ﾍ:ヽ｀ ‐-
　　　 __l　 　 ／ 　し, ,':::::::::7-;:::::::::::::::ゝ､l::/　 l 　 ノ三　　　　　　　　　　　　　　　　　 三 .ﾍj　／　l::::|　_l;;;;l　　　
　＿　|　￣´　　　　 l j:::::::;ｨ:::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､ ヽ': . 三　　　 一揆、　一揆だ！　　　 三..´ ∨　　 }r,'-─;;ﾍヽ__　
　 ヽ｀´　　　　　　　 ｀￣ ' …ｧ:::::::::::::::::::::::::::::::',　（　.三　　　　　　　　　　　　　　　　　 三r:) l　　 ,　' |-.二-';;;;;;;;｀
　　 }　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::', 　T.三　　　　　　　　　　　　　　　　　 三 _ﾉ__／ r三'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜:.／│││││││││││｜＼.o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
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63： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:14:45 ID:pGVRKn.w


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　とにかく･･･　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 (＝ ) (＝ ) ⌒_,-|、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,'⌒　＿　（__人___）　　r' l ｜lヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ヽ＿ノ　　 '､｀ ⌒´　　 }　}　l ﾚ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 |　　　 　　 j　|,｜l ﾉ__　_
　　　　　　　　　　　　芸術に興味を持ってくれていて　 　 　 　 　 　 　 |　　　　　/　　　 /ｨ : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　強い指導力を揮える政治家が　　　　　 　 　 _／:.`ｭ'ﾆニr´　　　／ : : : : : : : ヽ
　　　　　　　　　　　　出てほしいだろ　　　 　 　 　 　 　 　 　 __ ,.＜ : : : :{/:::ﾊ人　　　rノ∨ : : ／: : : :',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／: : : : : : : : : ｸ:::〈´∧'--:´" : :.∨.:/＿／ : :l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/ : : : : : : : : : : /::::::i /:.∧ : : : : : : :∨ : : : : : : :l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ : : : : : :Y : : : : :|:::::::y : : :∧ : : : : : : :∨ : : : ＼ !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ : : : :＼ : : :i : : : : : |:::::/: : : : :∧ : : : : : : : ＼ : : : : :〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／ : : : : : : : : :＼ :i : : : : : |:/: : : : : : :.∧ : : : : : : : :ﾊ : : : :|

64： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:15:03 ID:pGVRKn.w



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 で、ないと･･･　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿_.乂




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　＿__
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　l´　　 ｀
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　{_,;　　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　(__).j＿_i
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ドイツの誇りある音楽が･･･　 　 　 　 　 γヽ<≧=_ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　 i　V}////∧ゝ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 伝統の世界が･･････　　　　　　　　　　　 ﾞ:　NV///////ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　! :l/i////////∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　l//zi////////,∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 }//i./////////∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　///ﾒ//////////∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 v‐|-､　　　　　　　　　 .///V./////∧_)///∧
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65： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:15:22 ID:pGVRKn.w



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66： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:15:40 ID:pGVRKn.w



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│ 　 ザルツブルク･フェスティヴァルについて、「ドイツ国民社会主義党（ナチス党）」の見解を載せている　 │
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│　　新聞を除いては、ウィーンやザルツブルクのジャーナリズムは概ね賞賛していたが･･･　　　　 　 　 　  │
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ｉ　　　　　|l　　　　l　　　　!|ｉ　　　　　　　l　　　　|　　　!| 　 | □ 三三　.| |￣　 .￣| l.l　　　|!　　|　　　　　　　!|　　　　　　|
ｉ　　　　　|l　　　　l　　　　!|ｉ　　　　　　　l　　　　|　　　!| 　 | .三三三　 | 三三三¨ .l.l　　　|!　　|　　　　　　　!|　　　　　　|
ｉ　　　　　|l　　　　l　　　　!|ｉ　　　　　　　l .. : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : |!　　|　　　　　　　!|　　　　　　|
ｉ　　　　　|l　　　　l　　　　!|ｉ　　　　　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　..|　　　　　　　!|　　　　　　|
ｉ　　　　　|l　　　　l　　　　!|ｉ　　　　　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　..|　　　　　　　!|　　　　　　|
ｉ　　　　　|l　　　　l　　　　!|ｉ　 .Ｎmm 　 . : :　　 「『神の館』 を 観光客のための　　 　 .: : .　..|　　　　　　　!|　　　　　　|
ｉ　　　　　|l　　　　l　　　　!|ｉ　 .|::!川ｌ |,.z.. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : ......|　　　　　　　!|　　　　　　|

67： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:15:56 ID:pGVRKn.w
／ヽ　　...|l　　　　l　　　　!|ｉ　 ..!::`ﾄﾐ尨.... : :　　　アトラクションの場に変えた！！」　　 : : ..｀ヽ､　　　　　　!|　　　　　　|
ｉ　 .∧　､　/ヽ.　 .l　　　　!|ｉ 　 .!::::|::::::i:::.. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　　　｀ヽ､ 　 　 !|　　　　　　|
ｉ　 ...∧　∨　l|.　..l　　　　!|ｉ 　 .|::::|::::::|:::.. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : . 　 　 　 .｀ヽ､ . !|　　　　　　|
=x、 .∧　∨〃　..l　　　　!|ｉ 　 .ヽ:|::::::|:::::::.: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :　　　 　 　 　 .｀ヽ､　　　　 　 |
∨|}　 ∧ノ Y 　 . l　　　　!|ｉ　 　 .ヾ:::::!::_::_::_::_::_::｣　　 !|　　　　　!ｌ　..l::::::::::: |　 　 　 |||　　 　 　 　 　 　 　 　 　|　　　　　.|
∧/　 ／＼'z,　　.l　　　　!|ｉ　　　　　　　l　　　　|　　　!|　　　　　!ｌ 　 .l::::::::::l　 　 　 l|il　　 　 　 　 　 　 　 　 　|　　 　 　 |
／ .／　　　.>＜ミﾍ,　　　!|ｉ　　　　　　　l　　　　|　　　!|　　　　　!ｌ　　　l:::::::|　　　　　　　 　 　 　 　　　 　 　 　|　　　　　.|
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　過激な社会風刺の批評で恐れられていたカール･クラウスは、　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 その商業主義を行き過ぎと見做し、皮肉っていた。　そして･･･　  │
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68： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:16:13 ID:pGVRKn.w



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│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　そして、前衛芸術家。　│
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　,.,.,.,':::; '　　,.':::::::::; '　 ,.'::'::;:;::::::::::::::::::::::::'.,' ' ' ' ',::::;　' '　 ,...':::'::'::::::::::::::::::::',　':'　,'::::::::;:;':.,　 廴ノ　　 　 　　　._..-'"゛.:::::::::
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' ' '　 ,..'::':::;　' '　　,..'::::; '　　 ';:::::::::::':':':::::;',.,.':; '　　 ,':;:; ' ' ' ' ' ' ' ' ' ;::::::::::::;　 :　 ;:::;'　　　 ,.,.,.,.,.....'::'::'.r‐'"　　　　　　　 ﾝ-､
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:; ' ,..':; ',...'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;::; '."ﾞ._..　ｰ''''''"ﾞ^ﾞﾞ ￢-..、.:::::::':..., 　 ' ;::::::::::::',　';', ';::l　.!　　ｌ　 廴__ﾉ ゝ ノ.':::::::::::::::::::::
..,..'::::::::; ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ' ;::::;' ' '　' ' '.―-､　 　　厂￣ ｀'､　｀'-、｀'-..,　 .';:::::::::::'., ';:', .ｌ ヽ廴__l.,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
':; ' ',.'.':::'::';::'　　　　　　' ' ' ';:::':::':::':::':::'::..,　　ヽ.　 !　　　　 ! 　　 ＼　　....::'::::::::::::::::'., ';', ' ;:::::':::':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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ﾆ彡'ﾞ,／″　　r‐ '"´ﾞ''-、　 .r‐, ,..'::;' ;::::::::::'., ,　 ' ' '::;::;'::;'::;':;:':│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
" .／_./ 'l　　/　　　　　 .!.::::::::':::::::;' ,'::::::::::::::::::::':::'::':;.'　 ,' ' ' '.:│ 　 第一次世界大戦中も、戦争に組しない芸術家たちが　 │
./ ／　　..ｌ　 |　　　　　 . ;　　.゛.／..'::::::::::::::;::;:.,' ', ' ,..:'::'::::':::':::':│　　近代文明への異議申し立てとして 新たな芸術運動 　  │
; i＿,　　　ヽ .ヽ、　　 . /　　　　　　　　..-ｱ　　　　　.,..-'"´''　│ 　 （ダダ）を、中立国のスイスで立ち上げていたが･･･　　  │
.,、　　｀ﾞ'''ー!　 . ｀ﾞﾞ''"_,, ‐´._..‐,ﾞ　ｰ'".::::::;'　, '　,..':::::::::;'　　, , ,│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
' '｀ﾞ''ｰ- ＿＿＿ --ｰ'″':::::::::::::::::::::::::::::;' ,.'　 ,.':::::::: ; ' '　' ;:::; │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
':..,...,....,....,...,...,..':::'::'::'::::::;::::;::::::::::;:::;::::::::::::;.'; 　 ,'::::; ' '　　　　 　 └────────────────────────┘

69： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:16:29 ID:pGVRKn.w
, , ,...,..:':::':::':::::;:::; ' ' ,...:':::; '　,.':::::::::::;' ' ;:::::;' ｌ　 / / 　 ｌ 　 ＿　 　｀'-.　　.ヽ＿_ﾉ:::::::::.ｌ . ｌl　l、::::::',　 .| iｰ-､ .|
::::::::::::::::;::; ' ' , ,....:'::::; ' ' ,..:'::; ',.'::; '　,.'::::,' ,'..lﾞ　/ lﾞ　　│./　 ｌ　　._, 　｀'-､　`―　、: :!　`.　ｌ:;:::::::.ｌ　.!.|＿_ゝ.!　　　　: : : :
;:::; ' ' '　, , 　 .,..-'゛　 _ ''ン゛　 .,rﾘ ,i′ /　lﾞ　/ .｀ﾞ'〜" l゛　 .!　ｌ゛ ｀'i　　 .｀''-､.　 !: : .!　 　.|. : : . ! 　.｝ ー'､　＼　　　　　　: :
'", ,..,..:':::::::;:::; ' ' ,.:':::::;:; '　　.／,i"/　　/　/　,'::::::::::::::::::::,''ｰ"　 廴_ノ /ヽ　　　 |　!　　!　 　｝　　│　 !　 ,ノ　　 ｀''-..＿＿＿
'::::::::::::; '　 , ,...:':::;::; ' ,..:'::::::; ',..:' ,i′　/　│ .|　　 :::: 　:::::::　:::::　 　 /　ｌ　　　 .! .l　　.|　　　|　　　l　　.!.i'"　.! .i冖j　 .r―､ ,-
;::; ' '　 　 ／　／　　　.／ .,/ﾞ./ 　　/　　|　,!　　　 .,i　　　, '7　 .,　　｀'"/¨l　　!│　/　　 ,/　　　 l.　　ｌ.ｌ　 .l │　l　 l　　!.|
.,...,..:':::::::;::; ' ,..,.:'::::　.／　 / ./ 　　 /　　 !　!　　 .ノ.!　 .／ /　ノ.l　 ,iL .く_ﾉ　./ !　 /　 　./　　，　.|　　 ｌゝ
::::::::;::; '　　　　　..／　　/ . / 　　　!　　 .|　!　　./ .| .／　 / ./ │./ .|　　　　ｌ　!　/　　　ｌ　　 ';:',　 ヽ,　　￣￣￣￣￣￣￣
　 _／゛　　　 .／　　 ./ 　/ 　　 . l　　　.!　!　 ./　ﾚ"　　 ｌ./ 　 |./ 　,!　　　/ ./　/　 　.i′　 l　.ｌ　　 ｀'ｰ　＿
／　　　　.,／　　　 ./ 　./　　　　!　　　.|　,!　/　 .゛　　 ,ﾚﾞ　　 |′　.!　　 ./ ./ ./　　 . l　　　l　　ｌ　　　.〔--　 ￣￣￣￣

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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　戦後 アンドレ･ブルトンが 『シュールレアリスム宣言』 を発表、ダダはシュールレアリスム運動に吸収される。　 │
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70： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:16:54 ID:pGVRKn.w



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　そして彼らは、この悲惨な戦争を生んだ帝国主義･植民地主義はヨーロッパ近代の合理主義にある、と考え･･･　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
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　　 　 　 　 . : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
　 　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 　 　 　 . : :　　 ･･･いまだに流行している絶対的な合理主義が、私たちの経験に　　: : .
　 　 　 　 . : :　　 直接依存する事実をしか考慮することをゆるさないのである。･･･　　: : .
　 　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 　 　 　 . : :　　 ･･･文明という体裁のもとに、進歩という口実のもとに、当否は　　　　: : .
　 　 　 　 . : :　　 ともかく迷信だとか妄想だとかきめつけることのできるものは　　　　 : : .
　 　 　 　 . : :　　 すべて精神から追いはらわれ、作法にあわない真理の探求　　　　　: : .
　 　 　 　 . : :　　 方法はすべて禁じられるにいたったのだ。･･････　　　　　　　 　 　 　 : : .
　 ,イ￣´´. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
／ｉ:l　　　 . : :　　 『シュルレアリスム宣言』（１９２４年）　（巖谷國士 訳、岩波文庫）　　 : : .
:ｉ:ｉ:ｉ:l 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
:ｉ:ｉ:ｉ:l 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
l:ｉ:ｉ:ｉl　 　 　 : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :　 .ヽ
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:.:　　　　　　　　　 :.:.:.:.:　　:.:.:.:.:.　 ヽ　　　ヽ
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.　 :.:.:.:.:..　　ヽ　　　ヽ
..lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:　　　　　 　 　 ,-‐－-､_ :.:.:.:.:.:.　　 ヽ　　　ヽ
. lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:　　　　　　 ／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;｀－‐--､_＿_ヽ　　　ヽ
　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.　　　　 .／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三=ゝ
　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:　　 ./;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;__,-－'´三三‐'´
　 lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ..　/;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三 ‐－'´
　 .lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._＿ヾ´_＿,-－'´三三-'´
　　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ..:._＿,-‐－'´￣=_/￣ヽ､三三-'´
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　　 .lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　_,-‐'´三三三三三-‐'´￣
　　　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　 _,-‐'´三三三三-‐'´￣
　　　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　_,-‐'´三三三三-‐'´

71： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:17:11 ID:pGVRKn.w



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│ 　 近代ヨーロッパ合理主義精神の基盤をなしていた “祖国” や“宗教” 、 　 　  │
│　　“家族” といった概念を壊そうと、伝統的な世界に戦いを挑んできた･･････　  │
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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　　 　 　 _＿,..．-=≠=＿,..．-=≠=,..．-=≠=,..．-=≠=,,..．-=≠=-,..．-=≠==,..．-=≠=x､＿
　　　　〃´￣　 　 　 　 ¨　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　￣¨ﾊ
　　 　 I|　　　　　　　「いかなるものであれ、社会維持のための装置に対して、　　　　　　|I
　　 　 |I　　　　　　　優しさや寛容の念を抱いたりできようか･･･」　　　　　　 　　　　　　 　 I|
　　 　 ゞx､_ 　 　 _＿,,..　　 　 _＿,,..　 　 _＿,,..　 　 _＿,,.. 　　 　 _＿,,..　 　 _＿,,.. _ 　 _＿,,..ｨⅣ
　　　　　　｀ =≠彳⌒¨ヾ=≠彳⌒¨=≠彳⌒¨=≠彳⌒¨ｰ=≠=彳⌒¨=≠彳⌒¨彳=≠彳⌒¨



　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＿/＼／＼/＼／＼/＼／＼／|＿
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　 　 　 ,.r''::,..::::::｀ヽ.
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＜　　　 因循なる伝統よ、　　　＞　　 　 　 .／:::/´ : ｀ヽ::::::＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 __.　　 　 　 ＜　　　 我々が相手だッ！　　 ＞ 　 　 　 /::!::/.:´: : : ｀:＼:iヽ:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　／　｀ヽ、　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 　 　 .|::l:ﾚ':: : :: :: :: : : :ヽ::|:::|
　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　　　 ,.':/　 　 .￣|／＼/＼／＼/＼／＼/＼/￣ 　 　 　 .|::||rﾆﾆヽ::ｲrﾆ＝､|:::!:::|　(｀＼
　　　　　 　 　 　 　 　ｨ´￣》ヽ　　　.; .|　　　 ,.ｨ=彡二二ﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　 !::||＼__:〉Y弋....ノﾉ!:::|:::!,..　}｀‐ヽ
.　　　,､＿_　　　　　　Kｰ=ｲ/!|r.､´ ｀':､｀ーイ //／／彡イ!　　　　　　　　　　　　　　　 　 |::|:lヽ::::.. ||:|...::::::f::::|:::!::|fソj:::::｀ﾝ|
　　 /ミヾ二=―===ィ|i lli i i 川r==.､_ .｀:.､ィ彡イ／ｿｨ'´￣　　　　　　　　　　　　　　　　　 |::!:|:ﾉ..::. ｀　.:::...弋:1::!::|＼:::::::::::ﾘ
　 ./三三ミヾ二二/ //| !|.!| || |!:::::て!ゝ、 ヾｨ彡イ.∧　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |:|::|<=========>:|::|::|　 ヽ:::::::ﾊ
　　ｰ==､ミヾヽy／ｿ_￣｀ヾゝ､ ゞ==イ　｀ヾ∧＼ｨ.//´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:|::!ヽ｀ー―‐'' /::::!::!:j　　/VVV|
　　　　　.ﾏヾ／/´｀ヾ､　　 .ﾏﾍ　,':. 〈　　 ∧!￣｀ｰィ==､　　　　　 　 　 ./^}r-､　　　　,..__,.=ｭ-r､t-------'=-ｧｲｼ--ﾄ､〈〉./|
　　　　　∧ｲ.ｦ込､__.ﾒ　　 メ三ﾍ_　　　 ./メ　　　__|_|__.|! 　 　 　 　 　 {-/:ヽ..:}　　　/≡≡ヾヽﾆ=＝7 r-‐ﾆ='-'／〃＼ //|
　　　　 /／/ゝ､ヾゝ､___ｨ歹[]/ゞ､ん､__/.メr=≡三≧=-'　　　　　　　　{-':::::::::::|_　 /斤7ミﾐ| /r‐-　| ! | |　r-‐､l　|V|＼／/|
.　　 ,ィタ／／／!｀ヾ不タ Tiiヽ､ゞ[i.ﾛii,r==ゝゞ∨/三三》　　　 　 　 　 ＼:::::::::::::７i Ｋ_,/ヽ_,|/ |　 |　! i | |　|　　||　!Ｋ个イｲj
　　/.:／／／,.イ》､ﾐ／! 　 !ii i,i.!∧|ii i i i i i ∧_/三三/　　　　　 　 　 　 ＼:::::::/ | |リy／ .レ'__　! 川 ハ　! __ !ﾄ､ﾉ|W_|_|_/
　　＼ヽ,イ_,イ´ |　　 ｀〉＿.|ii_//　||ii i i i i.i/___!　　 ｀´　　　　　　　　　　　　｀ー-'-'-'´　　 |j | |　| i l|　| | | ﾏヽヽｿ|　｀ー'
　　　 ｀¨¨´　　 .|＿＿|||: : : :7/　 ∨二二ﾘ　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |_.リ ﾉ//∧ ﾄ､ヽ.＼＼ﾉ!
　　　　　　　　　　　　　 ￣￣　　　 ￣￣
　　　　　　　　　　　 【 アンドレ･ブルトン 】　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　【 トリスタン･ツァラ 】
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72： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:17:32 ID:pGVRKn.w



┌────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　しかし、これら伝統破壊の運動は、常に保守派の反発、ひいては憎悪を招く･･････　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
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圭圭7　　　　　 　 ,佳圭圭圭圭圭＞ '"　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.｡x≦圭圭圭圭＞''"´　　　　　　 　 　 　 　 ｉ
圭圭|　　　　　　　佳圭圭圭＞''"　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.ィ升|圭|圭|＞''"´　　　 　 　 ,.｡ｭ:‐:‐:‐:ｭ｡.,_　 　 |ｉ
圭圭|　　　　　 　 炸圭紗'"　　　　　　　　＿,,..　　　　 　 　 　 升l圭＞''"　　　 　 　 　 ,.ｨ≦圭圭圭圭圭ム　　..||ｉ
圭圭|　　　　　 　 |圭ア　　　　　 ,..｡x≦圭紗"　　　　　 　 　 ｲ圭 . __　 　 　 　 　 .,.ｨ≦|才冬|圭l圭l圭l圭掛,　　Ⅷ
圭圭|　　 　 　 　 |ア´　　,.｡x≦圭圭圭:少"　　 　 　 　 　 .ｲ圭7／　｀ヽ、　 　 .,.x'圭ｱ　　　　｀ﾞミ圭圭圭圭ム　 Ⅶ，
圭圭|　 　 　 　 　 　 ,.ィ升圭圭圭圭圭7.　　　　　　 　 ,.x'圭 ／　　　 ,.':/　　　　　　,.r==.､　 　 　 寸圭圭圭掛x、守㍉
圭圭l!　　　　　　　ィ佳圭圭圭圭圭圭7　　　　　　　 イ ｨ´￣》ヽ　　　.; .|　　　 ,.ｨ=彡二二ﾍ 　 　 　 寸圭圭圭掛x 寸沁
圭圭ll　　　　　 　 |圭圭圭圭圭圭圭7 .,､＿_　　　　　　Kｰ=ｲ/!|r.､´ ｀':､｀ーイ //／／彡イ!　　　　　 .寸圭圭|圭|心.Ⅶ沁
圭ﾆ从　　　　　　 |圭圭圭圭圭圭刃’/ミヾ二=―===ィ|i lli i i 川r==.､_ .｀:.､ィ彡イ／ｿｨ'´￣.'守　　　　　 守:圭圭圭抄 寸lﾑ
圭圭ハ　 　 　 　 |圭圭圭圭圭ま刃./三三ミヾ二二/ //| !|.!| || |!:::::て!ゝ、 ヾｨ彡イ.∧　　　　.㍉、　　　　`寸圭紗′_,ｨ升lﾑ
圭圭圭}　　　　　 |圭圭圭圭l圭lヲ′.ｰ==､ミヾヽy／ｿ_￣｀ヾゝ､ ゞ==イ　｀ヾ∧＼ｨ.//´　　　 　 .寸x　　　`㍉x｡.,,_,.ｨ升才"´ﾑ
圭圭圭|　　 　 　 .Ⅷ圭圭圭圭ﾀ　　 　 　 ..ﾏヾ／/´｀ヾ､　　 .ﾏﾍ　,':. 〈　　 ∧!￣｀ｰィ==､　　 　 　 ヽli、　　　 `守圭才　,.ｨ佳lli,
守圭ｻム.　　　　　Ⅷ圭圭l圭ﾀ 　 　 　 　 .∧ｲ.ｦ込､__.ﾒ　　 メ三ﾍ_　　　 ./メ　　　__|_|__.|!　　　　 　 .｀㍉　 　 　 　_,,.ィ佳ll佳沁
　 マ圭掛､ 　 　 　 Ⅶ圭圭タ　　　　　,,.ｨ../／/ゝ､ヾゝ､___ｨ歹[]/ゞ､ん､__/.メr=≡三≧=-'　　　　　　　　 ｀ﾞニ三圭圭ア 　炸致
心、 マ∨ﾑ　　　　　Ⅵ圭ぐ　　　　　 .,ィタ／／／!｀ヾ不タ Tiiヽ､ゞ[i.ﾛii,r==ゝゞ∨/三三》　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,.佳致ﾞ⊿
圭㍉　 寸掛､　 　 　 Ⅵll掛,　　　　.,../.:／／／,.イ》､ﾐ／! 　 !ii i,i.!∧|ii i i i i i ∧_/三三/..｡　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.佳紗ﾞ,.ｲｧ
圭圭l!　　寸掛､　　 　 寸l圭l 　 　 ,　＼ヽ,イ_,イ´ |　　 ｀〉＿.|ii_//　||ii i i i i.i/___!　　 ｀´ .掛x　　　　　 　 　 　 　 　 ,.:佳ア´.ｲｱ
Ⅶ圭|!ﾄ､ 　 寸掛,　　 　 ﾏ圭ﾑ　　佳圭 ｀¨¨´　　 .|＿＿|||: : : :7/　 ∨二二ﾘ 炸　　　　Ⅷ圭心　　　 　 　 　 　 ,.イ紗'" ,.ｲllｱ
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73： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:17:53 ID:pGVRKn.w



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74： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:18:13 ID:pGVRKn.w



　　　　　〜 １９２４年１２月２０日，ランツベルク要塞 〜




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　　|.|　　　　 　 　 l|::|　liソlllllllllllliiiiiiiiiiiiiiiiii;;;;;;;;;,,,,,,,,,,, 　 ]..., |　:: :
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￣` - ...,__　　 ￣ ''++‐- ...,,___懶ii'_ji,..|i--‐‐ ' ￣ _ ,...-‐ ' ￣
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.　　　　　 　 二ニﾆ　ﾆ ＝==-　..,, __　| 　 　 　 　 　 　 　 ／／
.　　　　　 　 二ニﾆ　ﾆ ＝==-　..,, __｀゛ｰ＝=- _,,_.　　　／ ｨ'
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.　　　　　 　 二ニﾆ　ﾆ ＝==-　..,, __　|　　　　　　　　　　　 │　出なさい。釈放だ　　...│
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |.　￣｀゛ ｰ＝=- _,,_..　　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
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　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　|

75： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:18:36 ID:pGVRKn.w



　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　仮釈だから、君は　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　政治行動は慎まなければならない　　....│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ




　　　　　　　／: : : : ／: : : : /7☆〉〉: :＼: : :∧
　　　　　 ／: : : : ／: : : : : -=＝＝=-: : : >: :人　　　r------------
　　　　／: : : : ／: : -=≦ニニニニニ≧=-"　　ｰ/./: : : : : : : /ﾆ/: : :
　　　　　、: : :´: /Τ//￣￣ヽﾆ　)／￣V 〉ｱ　 ././: : : : : : : /ﾆ/: : : :　　　　　だが、君は収監中も模範的だった。
　　　　　　　Υ:i:i:i:i ｀　, ⌒　、"　´ ⌒　 〈h　　 l l: : : : : : : :,:ﾆ/: : : : :
　　 　 　 　 ノ⌒i:i´　　　　　r　　　l　　　　|￣　.| !: : : : : : : |ﾆl: : : : : :　　　　　君が一揆を指導したのも、ひとえに愛国心ゆえ
　　　　　　　|（∧ﾘ、　　 ／　｀⌒ ´＼　　 '　　 人V: : : : : :｜!!: : : : : :　　　　　というのは知っとるし、ワシにも理解できる。
　　　　　　　 、｀　　　 l　、＿＿lll＿　l　　|―´　└V: : : : : :、ﾑ: : : : :
　　　　　　　　 _｀ヽ　　 〈 ――――　　　,　　　　　　-＜: : : :ム: : : : :
　　　　　　　　　　l　,　　 ヽ ⌒ ⌒ /　　 /　　　　　＿　＿＿ -ム: : : :　　　　　･･･とにかく、君という人間を ワシは信頼しとるでな
　　 　 　 　 　 .／|　＼　　　￣￣　 　 .〈　-=≦: : : : ＼: : : : : ヽ
　　　　　 　 ,イ: : :＼　　　――――　l: :V: : : : : : : : :--＼: : : : :': : ｀

　　　　　　　　　　　　 【 モブ刑務官 】

＿＿＿＿＿＿―――━━―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿―━━―￣￣￣
―――━━――――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿―――――＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿――━━―￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　|　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : |:::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ﾉ　　　　　ヽ＿,..::-─--: : : : : : : : ::|:::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　(__,,:::-''　　　　　/''⌒(:::i､: : : : : : : : ::ヾ;;/⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 ｀i ／(::|　　　　 ｀ 'ーﾞ'´　: : : : : : : : : :っ::::ﾞl; |
.　　　　　　　　　　　　　　　　,´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　 　 　 　 　 　 　 |´￣´|　　. : : : ヽ==='　 　　 . : ,/;: : :|l:::::::l; |
　　　　　　　　　　　　　　　＜　なあ、ヒトラー君　 │　　　　 　　　　　| ;;;;; ﾉ　. : : :::.:.　　 .:.　　　　 . :.i;;'': : :|l : :ﾉ/
　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿__ノ　　　　 　 　 　 　 |　 （　　: : : :ヽ::　　ヾ:::::.:.:.:.:.:..:: : : : : :-'／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　ヽ、 ヽ´｀ｰ─'::　 　 _,....;;;;, ,) : : : : : : |/ 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 　 |　||||||||||||-－'''　_ ;;/　l　 : : : : : :|　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　|　ヾ:-─''''二二／　　l : : : : : : ::|　　 　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　ヽ　 ｀⌒￣　　　　　　l : : : : : :,／　　／|｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　!、　　　　　　　　_,./.:.:| _;::／　　 ／ /　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　|　　　　　　 ／.:: :／´　　　 ／　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　｀ー'ー─　 -''' '´　　　　／　 　/

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【 アドルフ･ヒトラー 】
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76： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:18:59 ID:pGVRKn.w



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77： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:19:16 ID:pGVRKn.w



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│ 　 １９２３年１月、フランスとベルギーがドイツの賠償金不払いを理由としてルール地方の占領を強行したところ･･･　 │
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　　　　　　　　　　　 ,．.:'.:.:.:.:.:. :ヽ､　　　　　　　　　　　　　　　 ,ｲ7´
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　　　　　　　　　　 |;;;;:;:;{　,,_　　 ｀ヾN　　　　　　　　　　　　 /;:;:;:.! 　 . ┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　 l;;r､/　rｪﾃ　rz< ﾘ　　　　　 　 　　 　 　/;:;:;:;:;|　　...│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 r‐j uj.　　　 , _j 　「　　　　　　　　　　　 /;:;:;:;:;:;:|　　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　 　 　 　 　 　 〉ﾌ^8､　'　r -,　/　　　　　　　　　　　 /;:;:;:;:;:;:;:;|'　　 │　　ドイツ政府は、占領地内の官公庁に対し、　  │
　二二二 二_ _,, ィ´/　 ＼　｀´ /二二 二二二 二二,/;:;:;:;:;:;:;:;:;:|二　.│　　占領軍の命に服従することを禁じ、また　 　  │
　　　　, r‐'"´　 /　lﾄ､ 　　 丁´　 　 　 　 　 　 　 　 /|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!　　..│　　労働者にゼネストを打たせるといった　　　　  │
　　　/⌒ヽ.　　/ 　 ﾊ ＼__/| ﾄ､ 　 　 　 　 　 　 　 /　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| 　 . │　　消極的抵抗策をとった。　　　　　　　　　　　　 │
　　 ,!　　　ﾞ､　 ＼ /　',　 O ﾄ､! ＼　　　　　 　 　 /　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　 |　　　　',　 　〈　　 ,　　 l　ヽ　l!　　　　　　　/　 　 |;:;:;:;:;:;:;:;:; |　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　 |　　　　 ﾞi/ 　 ﾞ､. 　ﾞ､　/　　〉| l　 　 　 　 ,/　　 　 !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;| 　 .└────────────────────┘
　　 |　 　 　 !ﾘ　　　ﾞ､　　V　　/　! | 　 　 　 ,/　　　　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|.　　 　ﾘ,,,,_ ,,,,_　! |
　　 |　　　 　 l!　　 　 ＼　l　 /　 ,! |　 　 　 /　　 　 　 !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|　　　/´~7 ｀~'｀{ j
　　 .! 　 　 　 }　　　　　 ＼!/　　,'　|　　　 /i　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| 　　 ! /^ﾆヽ　 ｿ
　　　!　　　　 |　　　　　　　|　　/　│ 　 ,/.::|　　　　 　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|　　 」　 ￣｀`,ｲ
　　　|　　　　 ! 　 ! 　 　 　 |　/　　 | 　 /.:.::l|　　　 　,ィ´.:.:.:.:.::,､ -‐ ''7.:l ｀＼二7 ﾊヽ,, _
　　　|　　　　 !　/　　　　　 |,ｲ　　　|　/:.:.::::||　　　 /.:;;/ ／. .:. : .:. :./.:.:.ﾄ､_ ,ｲ;;;;;V^!.: i.:.:.:｀
　　　ﾄ､　　 　 V　 　 　 　 /　l　　　|/.:.::::::::|;!　　　|:;;;;i / .:. :.: .: .: .:..|_.:_.:!　　 〉;;;{　l.:.:.|.:.:.:.:
　　 /　ﾄ､　　　 ＼　　 　 / 　 l　 　 !:.:.::::::::|;;|　　　|;;:;;;!! .: .:. :. :. :. :.: ／.:ヽ　/;;;;;;|/:＼.: .:.:.:
　　′/　 ＼　　　 ＼　 /|　　 |　 　」:.:.:::::::|;;;|　　　＼;;||. :.: .: .: .: .: .: ＼:.::.:＼;;;;;;/ :.:./.: .:.:.:.



┌────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　しかし その結果、急速にインフレが進行し、一時は天文学的な数値に上り詰める状態にまでなり･･･　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
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78： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:19:35 ID:pGVRKn.w



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 国民の生活は大混乱に陥ってしまった。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　 ／￣￣: :.:::://ｉ:|二二ﾞ|ｉ:ｉV:::::j{: : : : : : : : : : : : : : : : : __/i:iト.:ｉ:, :|i,
　　　　　　　　／ : : : : : : :::://i:i:ｉ|:|::: : |:|i:i:i:V::j{ : : : :_:_:_:,. 　 -=ﾆ二「i:i:i:ｉ:ｉ:ト.||i:, :|i,
　　　　　　 ／: : : : : : : : : ://i:i:ｉ:ｉ|:|==::|:|i:i:i:i:≧=ﾆ「i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|i:i:i:i:ｉ:ｉ|::ﾞ||i:i:, :|i,
　　　　　／_:_:_:;;;　--─=彡i:i:i:i:i:|:|::: : |:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|i:i:i:i:ｉ:ｉ|`'||i:i:i:, :|i,
　　　　 　 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|:|zzｪ|:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|i:i:i:i:i:i:ト.||i:i:ｉ:|__|i,
　　　　 　 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|
　　　　 　 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ__jjIIL　｡｡　--|-　､i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:|
　　　　 　 |jjIIＬi:i:i:　｡｡　　---───…　　'''　￣￣　　　＿,,,....... ⊥..,__|｀`''ミ+s｡.,
　　　　 　 |-- ┬r─‐┬─…tt====ュTTTTT::/||~￣￣ ||i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|i:i:i:ｉ:|:::::::::::::｀`''ミ+s｡.,_
　　　　 　 |i:i:i:i:i| | : : : :||i:i:i:i:ｉ:ｉ|:|:|￣:::|:|i:i:i:i:i:iｉｉ:ｉﾉ::||zzzzｪｪ||i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|i:i:i:ｉ:|:|:|￣~ |:|: : : ::::|｀''ミs｡　　　　　. . : :
　　　　 　 |i:i:i:i:i| | : : ,.ィ┬ 、.ｉl:|:|　　:|:|i:i:i:i:i:i:i:ｉ:|:::||　 l　 | ||i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|i:i:i:ｉ:|:|:|::: : ::|:|: : : ::::|:;:;:;:|丁 . . : : : : : : : : : :
　　　　 　 |i:i:i:i:i| |._,r{ ll~「r'⊆ヽ､ ,,,_/|:|i:i:i:i:i:i:i:ｉ:|:::||　 l　 | ||i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|i:i:i:ｉ:|:|:|:::: : :|:|: : : ::::|::::;::|│.: : : : ､: : ∨i/: : ::.
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ｰｰｰ., 　　　　 `､Λ}､_　ﾉ:::::::ﾌ ﾉ|ニﾆ|:|v-‐'""└─── ┘i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|i:i:i:i:|:|:|:::: : :|:|: : ::: ::|== |│＼|i'"　　｀Y|'^'ｰ
ﾞ:ﾞ:ﾞ:./ 　　　　　　}　､}　　{:::イi　{:|ニﾆ|:|ｰrーrｰi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/二二|i:i:i:i:|:|:|:::: : :|:|: :: :; ::|::;:::;|│ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:
:,...,'　 ﾍ 　　　 ｀''V.,'　　 i´_Ｔ　 ｌ====⊥_;_;_;_;_;i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|i:i:i:i:|:|zzzzz|:|:::: : :: |:::::::|┤　.:　　:　　:　　:
:, ,'　　　 ヽ　　　　ｿ　 　 ;　/ｌ　　V...,,＿＿＿　＿￣￣￣￣￣￣　丁￣|￣￣￣￣￣ﾞ|:|:::::::|丁　.:　:　,:　:.　.
:, }　　` 　 ’､　　 /　　　,／::|　　 ',..:　:..　　.::　　　:.l二二二二二二丁￣「￣￣￣￣￣|:|,.｡o≦　:,　　:..　,:
.: i　 　ゞ、 ∧　'´ 　 　/ へy　　　', 　 :.,　　..:　　:..　　:,　:　　:.　￣￣　　￣￣￣￣￣￣　.: 　::　,:
.: }　　　／ ￣`;　　　ノ´⌒`、　　 ﾊ、_.:　　:..　　,..:　　.:　　:..　　:..,　　　..:　　..:　　:,　　:..
:, }　 ／ : : : : : :｀ - '´V: : : : : : :-'´ : : : :ヽ:,　　,.:　..:　　:.,　:.　　:...,　　.::　,.:　:..　:,　:..
../／ : : : : : : : : : : : : : :ヽ:_:_:_: ノ／: : : : : : ＞-、_
{/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ : : : : : : : : ／: : : : : : ヽ



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　そうした国民の不満を背景に･･･　  │
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79： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:19:54 ID:pGVRKn.w



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│ 　 右派が政権を握っているバイエルンで、ドイツの民主主義政権を倒し 右翼の　 │
│　　独裁政権を立てようという、言ってしまえばクーデターの計画が企てられた。　　│
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,,､､､､､
　　　　　　　　　　　　　　　　 , ..: ;;ﾞﾞ;:;;;;;:;:ミミﾐヾ､
　　　　　　　　　　　　　　 ,r'´;:彡'´;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:ミﾐヾ､
　　　　　　　　　　　　　,;'´;;;;;;;;;,r 'ﾞﾞﾞﾞﾞﾞ｀丶､｀`ヾ;ミﾐヽ
　　　　　　　　　　 　 　{;;;;;;;;;; ′　ノヽ　　 ヽヽ ﾄ､;;;;;;}　　　　 　 　 　 　 ./｀　ｨ彡三ﾐヽ
　　　　　　　　　　　　　i;;;;;;;;;j　　　⌒ 　 　　; ; ﾊ:! i;;;!　　　　 　 　 　 　 .ー彡'⌒ヾﾐヽ
　　　　　　　　　　　　　j;:;;;:;:′　´ ｀`　　　　 j ! ﾘ j;;! 　 　 　 　 　 　 /
　　　　　　　　　　　　 /^ヾ;′ 　,. ﾍ､､,,,,,ﾉ八,,,ｨｲ　i;!　　　　 　 ｀ー―'
　　　　　　　　　　　　〈 い　　 　｀ ,rttｪﾃ''　｀ﾃｬ,;' ﾘ　　 　 　 　 　 　 　 　 彡三ミﾐヽ
　　　　　　　 　,　イ: : :ヽ　　　　　´ ￣ﾞﾞ;ﾞ　　}'ﾞﾞ´　}　 　 　 　 ＼＿　　　ヾ´　　　　´ミ
　　　,.　　 ´. : : : :ji: : : : :Yﾍ　　　　　,:'　､,,. _)､　　!　 　 　 　 　 　 ｀ー ´
　＜: : : : : : : :ヽ: :ﾘ: : : : : ﾄ､　　　　,'　 ,ｨｲjjijjij ';　j.､　　　　　　　　　　 ,ｨ彡三ﾆﾐヽ
　: : :｀ヽ: : : : : : V/: : : : : :'. ヽ　　　,r ヽ ,,三ﾂ j ; ,′ヽ　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ミ'
　: : : : : :＼: : : : ﾘ: : : : : : : ',　＼　　　　｀二´　　.: : : : :ヽ　　　 　 　 　 ＿
　: : : : : : : :＼: : }: : : : : : : : :',　　ヽ､,,　　　　,. ｲ: : ::::::. : ﾊ　　　　　 　 　 .,ｨミ'
　: : ヽ: : : : : : ヽj: : : : : : : : : :.',　 /::::::::〉 TT´: :.',: :::::;:;;::::i::}　　　　 　 　 　 　 .ﾐ三ミ'
　: : : : : : : : : : :ﾉ: : : : : : : : : : : Vﾊ:::::::ﾊ　j i: : : :.'..:.:.:::.:.:.:i::|　　　　　 ｨﾆﾆ=- '
　::::::::::::::::::::::::::ﾊ::::::::::::::::::::,.ｲﾉ:::::V:::::〈　 V l:: : : : i.:.:::.:.:.:.j::| 　 　 　 . ｀ミｨ,



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　そのような中、’２１年よりナチス党の党首となっていたヒトラーは、政治的主導権を握ろうとして 　  │
│ 　 ルーデンドルフに接近、彼の協力を得て、１１月８日、一揆を起こしたのだが･･･　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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80： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:20:17 ID:pGVRKn.w



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 官僚や軍部、警察の反対にあい、あえなく挫折。　９日に鎮圧され、ヒトラーは１１日に逮捕された。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　　　,ィ　　　 ,　　　　　　　　　　__ 〃 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､__
　＿＿｣ヽー- '　`ｰ（..-'/　　　　　　　　　　ノ'￣) 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 入ヽ
　＼　　　　　　　＿　　ゝ──ァ　　　　　　　 ´ 　　　　　　　　　　　,ｒ;ｧ 　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　 ヽ　　 ｢.l｢.l ｢ヮ |　　　　／　　　 　 ／　　,. -─- .､ 　　　　　　　ゝﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　 ',　　ＬlＬl　Ｌl´ 　　／　　　　　／　　 /:::::::::::::::::::::::', 　　　　　　ヽ ヽ　　　　,,
　　　 ﾉ 　 ロロ　ロ　　（　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::}＿＿__ 　 　 ヽ:ﾍ　 　　.i! 　　､　　　　　　　　　　r,;､ 　 ﾊヽ
　　∠-ｧ 　　　　　　 ,--ヽ　　　　　　＿. -;二ニ＝''フ7コ´￣￣　　 　　ヽ::ﾍ　 　 l|　　　＼　　　　　　　　　＼＼し,コ'
　　　 /.-────┘, r──､ 　　　　 , z三ﾆミ､／Y,,, 'j 　　　　　 　 　 ヽ::ﾍ　　 | 　 　 　 ＼　　　__ 　　_　　,×ヽﾉ
　　　　　　　　　　　　j_｣ --ｧｚつ ,. イ´──::::ヽヽ,八ヾｴ 　　　　　　　　 　ハ:ﾍ .,r'─､　､ 　　 ゝｧ甘き＝''　 .| .! ゝ'ーｧ
　 　　　　　　　 　 ,__从ル'!j r,l／:::::/::::::::::::::::::::}:::::|　 ヽ' 　　　　　　　　 ／／ﾍ,>ファ7zっ｀ヽ､　　i::::T´　　旬ぅｺ｀ヽ ∠
　 ／￣￣ ─ヶ７三二三＞'´:::::::::/::::::::::::::::::::/:::::::! 　　　　　 ,イ/ヽ　,ｨ'／ ,r'三≧､く_r' 旬ﾉｚ今,-,';:;ュ来ｒ氷::| .|ｴ≧ ＝ヽ
　 　 ,＿_　　 l/ｒ┐ , r-､〈::::::::／::/:::::::::::::::::::/:::::::::jr-ｭ_　　 ふY三≧>il'　∠i r' ⌒Y',γ=<j､爿, z＝ﾄ､_ヾ/:/::::|-'} |　　 _-ﾍ
　 '´　　　￣７/1j／.ﾍ::j ﾄゝｲ::::::/::○:::::::::::/::::::::::/f7,r'´,r 7´￣´　 ヽ ﾄ､/} j /　　,ｲ ﾍ ｎ　|/ .r':::::::::::;-ﾆ}ｒ/ｊ:::::ゝ,; ヶ...＿ -|
　　　 　 　 //)''l/ｒっ 〃 ∨::::::/::;-､:::::::::::::l:::::::::/∩ｌ＞ l //ヽ/⌒l!　ﾍ!./ﾐ/ /　　/ |i-'彡l　', /;ｲ::::::::::::ヽい7:;-<ァ:::::;:::::; -┤
　　　　　 /ﾊUr;.,, ~,_/'　 /:::::/::::::''":::::::::::::l:::::::/-, -'　, ィ !' " ',,`　! 　У / .j　　 j ／ ,イヽゝ'ゝ'|::::::::::;;;入_/:j ヽﾍ＼::ヽ｀￣
.　 　 　 /　　 ''`／ｌ=　 /::::::r';: 二ニ＝､:::l:::::/ i ゝ─ｧｵ　i'ゝ'' ' ¨~　　ljiii　/＿,,,/　／ ヽﾍﾍく　.ｌ::::／::|　ﾍ:ヽ｀ ‐- ､ゝ:ﾍ
　　　 __l　 　 ／ 　し, ,':::::::::7-;:::::::::::::::ゝ､l::/　 l 　 ノ;.ｲ　　　　　_..-　ｌ　　 }ニ彡ィ'三三（ヽﾍj　／　l::::|　_l;;;;l　　　　ヽ｀l
　＿　|　￣´　　　　 l j:::::::;ｨ:::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ､ ヽ':／ l　　　　二ニ;'' | 　　ゝノヘヽI::7::::〈ヾ´ ∨　　 }r,'-─;;ﾍヽ__　 　 ﾍ
　 ヽ｀´　　　　　　　 ｀￣ ' …ｧ:::::::::::::::::::::::::::::::',　（　　j　　　　 _;-' 　.ｌ 　 ＝ヽ　,入://:λｌr:) l　　 ,　' |-.二-';;;;;;;;｀ ‐- ､_i!
　　 }　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::', 　T;r|＿＿ ...　-─ﾍヽ ＿, -'´:::::::｀ヽ､ゝ<_ﾉ__／ r三'´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l
　／ 　T　R　A　P？!　　 {:::::::::::::::::::::::::::::::i｀ゝ-'　/::/ ヽ::::::::::::::::::;-､;;;;::::｀ヽ､::::::::::::::::::;-'´;;;;;;;;;;ゝ '´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
'´＿ 　　　　　　　　　　　 _ヽ::::::ヽ::::ヽ::::::::::ゝ'::::::::＼'　ノ::ヽ::::::::／::', 　ﾌ::::::;:ｲ ヽ::::::::::::＞-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j

81： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:20:36 ID:pGVRKn.w



┌────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　しかしヒトラーが雄弁な上にバイエルンでは右翼が支配的だったため、　　 │
│　　反逆罪であるにもかかわらず、驚くほど軽い刑が･･･ 　 　 　 　 　 　 　 　 　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　ルーデンドルフは無罪　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿__.ノ
. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣　 　 　 　 　 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　ヒトラーは５年の禁固刑と　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　２００金マルクの罰金　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ

.　　 　 ／￣＼ 　 　 ／￣ | 　 　 　 　 　 　 　 　 | ／￣＼　　 　 ／￣＼　　　 ／￣＼
＼ 　 /　　　　 ヽ　 /　　　 | 　 　 　 　 　 　 　 　 |　　　 　 ヽ.　 /　　　　 ヽ　 /　　　　 ヽ
＿l＿l＿＿＿＿l＿l___＿__.| 　 　 　 　 　 　 　 　 |＿＿＿＿l＿l＿＿＿＿l＿l＿＿＿＿l＿
＿　　＿　　 ＿　　 ＿　　｜　 　 ,＿__　　　　　　| 　　 　 ＿　　 ＿　　 ＿　　 ＿　　 ＿
　 l　 l 　 l　 l 　 l 　| 　 l 　l| 　 　ⅱ■∧ 　 　 　 |　　　　l　 ｌ 　 l　 ｌ 　 l　 ｌ 　 l　 ｌ 　 l　 ｌ
　 l　 l 　 l　 l 　 l　 l |￣￣￣￣（　・∀・） ￣￣￣￣￣|. l　 ｌ 　 l　 ｌ 　 l　 ｌ 　 l　 ｌ 　 l　 ｌ
　 l　 l 　 l　 l 　 l　 l |　　　　　　○　　 ｌ） 　 　　　　　　| ,l 　ｌ 　 l　 ｌ 　 l　 ｌ 　 l　 ｌ 　 l　 ｌ
＿|_　!　 .l　 l 　 l ｢￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣|　ｌ 　 l 　ｌ 　 l＿ｌ＿_l＿ｌ 　 l　 ｌ
　　 |￣￣￣￣￣|　 　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿______ 　 　 |￣￣￣￣　.|＼　 ＿＿＼{＼
　　 l 　　 ,.　――|　　 |　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | 　 　 |――　､　　｜　＼＼∧,,∧ ､|}
.　　 　 ／ .└―‐j＿__|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|＿＿.|ｰ―┘、＼　＼ 　　ミo-o･,,ミ＼
　　 ／ ／　　　　　　　　　　　 　　　∧ ∧　　　　　　　　　　　　 　 ＼ ＼　＼.　(ﾐ 　　ﾐ）￣|
　／ ／　　 　 　 　 　 　 　　　　 ＿( 　 *ﾟ)_＿　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ＼　＼|ﾐ 　　ﾐ〜*
.´ ／　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／／ |　 U　 ＼＼　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼ ＼　 し'ヽ） ))
／　　　　　　　　　　　　　 　 ∥.| 〜'　　|　　　|　||　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼ ＼
　　　　　　　　　　　　　 　 　 ∥.| 　 Ｕ Ｕ　　　|　||　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼ ＼



┌───────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│ 　 ’２４年の４月１日に言い渡され、しかも その年の末に、仮とはいえ釈放されたのだ･･････　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────┘

.

82： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:20:57 ID:pGVRKn.w



　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 └───────────────┘

　　　　　　　　　┌──────┐
　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　｜　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　└──────┘

　　　　　　　　┌──┐
　　　　　　　　│　 　 │
　　　　　　　　└──┘

　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　 └┘

　　　　　 　 　 　 .□

　　　　　　　　　　　　 ﾛ　　　　　　　　　　．
　　　　　　　　　　　　　　　 　 。　　　　　　　　　　 。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　．
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾛ

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 □

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──┘

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 　 　 　 　 　 │
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　　　　　　　 ┌───────────────┐
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　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　 └───────────────┘

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83： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:21:18 ID:pGVRKn.w



┌────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　ミュンヒェン一揆の失敗によって、一見したところヒトラーの政治生命は絶たれたかのように見えた。　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└────────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　 ／￣￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　 ／　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　／　 　 ─　　　 ―　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　| 　 　 （ ●） 　（●）　 |
　　　　　　　　　　　　　 _＿　　　＼　　　　（__人__）　 ／　　 ＿_＿
　　　　　　　　　　　　　 ヽ　￣｀"￢ｰ--､,,,_　　 _,,,､-ｰ"´￣´....,., ／
　　　　　　　　　　　　　 　∨ ;:;:;;;;:;:;:;::;:;;;:;:;;:; ｀Y´ ;;::;;:::;:;:;:;:.┌─────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　 　　', ;:;:;::;::;:;;;:;;:;:;::;;:;;:;: i ;;:;: /￣￣.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　 　　 ', ;:;::;;::;::;:;;::;;;;:;:;;:;: i ;;:;:/!jknw/│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　 　　｛⊃;;:;:;;:;::;:;;;:;::;:;;::: l ;;:;;:;;:;:;:;;;:::; │　　「一九二三年には鉤十字と突撃隊とは消えてなくなり、　  │
　　　　　　　　　　　　　 　　 ヽ⊃)￣7;;:;:;:;::;;:;: l ;:;:;:;;:;::;:;::;;:.│ 　 アドルフ･ヒトラーの名はほとんど忘却されてしまった。 　  │
　　　　　　　　　　 　 　 ────────────　.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　 　 　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　誰もが彼を、可能な政治勢力の一因子としては　 　 　 　 │
.　　　　　　　　　　 　 lﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆ..│　　もはや考えなかった。」　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　 　 　 　 | |─z──────────　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　 　 　 　 |｡／三三三三三三三三三三三...│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　 　 　 　 | |　||　　　　　　　　　　　　　 　 　 └─────────────────────────┘
　　　　　　　　 　 　 　 | |　||　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 || | |
　　　　　　　　 　 　 　 | |　||　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 || | |
　　　　　　　　 　 　 　 | |　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |



　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　ツヴァイクは、後に こう 語っている。 　  │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────────────┘

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84： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:21:46 ID:pGVRKn.w



┌────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　しかし彼は、ランツベルクに収監されている間に、『わが闘争』 を口述筆記させ、 　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└────────────────────────────────────┘




圭歪ｊ㌢´　　,x幺llll圭才´　　　　　　　　 　 　焔圭:Ⅳ　　　　　　　　　　　　　 　 Ⅵ|伐　　　 　Ⅵ圭圭||
圭ｊア　　　,ｨ劣圭才´　　 　 　 　 　 　 　 　 .以圭Ⅳ　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵ|伐　 　 　 Ⅵ圭圭
j炒′　 ,ｨ劣l才´　　　　　　　　 　 　 　 　 　 込i:圭{　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵｉ伐　 　 　 Ⅵ圭ll
Ⅳ 　　/{}{ア´　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵ7:刈 .,.. :::::::'''':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　Ⅵｉｉﾍ　 　 　 Ⅵ圭
/　　 /㌢´　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾞ'　.／´ ヽ::::::::::::::::::::::::::､::::::::::::::::::::: 　 　 ||圭]　 　　　 ||圭
　 　 ll/　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ./　　　 　｀'''''''ー─-'　ヽ:::::::::::::::::::::::::::.||洲ﾘ　　　 　 ||洲
　 　 lll　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　　　　　　　　　 　: : : : : ヽ: :i､ :::::::::::::::為Ⅳ　　　　　 Ⅶll
　 　 {{　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,|　　　　　　　　　　. . . . .: : : ＼|::ヽ::::::::.'為ｿ　　 　 　 　 Ⅶ
　　　ﾍ_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : |::::::./ア.::　 　 　 　 　 .ﾍ
　　　 　[ｆｔ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾉ　　　　　ヽ＿,..::-─--: : : : : : : : ::|:::::〃.::::::::
┌───────────┐　　　　 　 (__,,:::-''　　　　　/''⌒(:::i､: : : : : : : : ::ヾ;.7⌒ヽ
│　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　 　 　 ｀i ／(::|　　　　 ｀ 'ーﾞ'´　: : : : : : : : : ノ ::::ﾞl; |
│　　また多くの知己を得、　│　　　　　 　 |´￣´|　　. : : : ヽ==='　 　　 . : ,/;: : :|l:::::::l; |
│　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　 　 | ;;;;; ﾉ　. : : :::.:.　　 .:.　　　　 . :.i;;'': : :|l : :ﾉ/
└───────────┘Ｌ　　　　　　|　 （　　: : : :ヽ::　　ヾ:::::.:.:.:.:.:..:: :.λ.: :-'／
　 ,ｨ劣斧ｱ　　 　 　 　 　 　 　 　 [代 　 　 　 .ヽ、 ヽ´｀ｰ─'::　 　 _,....;;;;, ,) : : : : .{会ｭ｡..|
f,/淤圭Ⅳ　　　　　　　　　　　　　Ⅵ心　　　　 　 |　||||||||||||-－'''　_ ;;/　l　 : : : :.`''寺ll≧ｭ｡.
/淤圭Ⅳ　　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵ7　　　　　 　|　ヾ:-─''''二二／　　l : : : : : : ::| 為圭圭丞
圭丞Ⅳ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 7 　 　 　 　 . ヽ　 ｀⌒￣　　　　　　l : : : : : :,　為圭圭圭丞
圭i:洲{　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 以 .!、　　　　　　　　_,./.:.:| _;::／ .,炸,圭l圭l圭l丞
圭i:刈　　　　　　　　　　　　　　　　　[　　　　 　 Ⅵ7...|　　　　　　 ／.:: :／´　 　 ,炸圭圭l圭圭刻
圭lil代　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /k　　 　 　 　7　 ｀ .λ...─　 -''' '´　　　　　焔圭l圭l圭l圭Ⅳ
圭圭淤t、　　　　　　　　　　　　　　!垈　　　　　　　　　 .代..ヽ-　、　　 _,.-ｰ''´..以圭圭圭淤jⅣ
圭圭:歪会ｭ｡　　　　　　　 　 　 　 .為llll}　　　　　　Ｌ　　.',{Ｉ≧ｭ｡...==i''´　　　　 .込i:圭l圭圭:Ⅳ
圭圭淤冰ik会ｭ｡　　　　 　 　 　 .ｨ圭洲;　　　　　　[代.../ `''寺ｌ圭≧ｭ｡. 　 . ,／Ⅵ7:圭lll圭lⅣ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌──────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　政治家として、〝総統〟として、進歩を遂げる。　  │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──────────────────────┘

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85： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:22:06 ID:pGVRKn.w

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圭圭圭}　　　　　 |圭圭圭圭l圭lヲ′ 　 ┌───────────────────┐..寸x　　　`㍉x｡.,,_,.ｨ升才"´ﾑ
圭圭圭|　　 　 　 .Ⅷ圭圭圭圭ﾀ　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　...ヽli、　　　 `守圭才　,.ｨ佳lli,
守圭ｻム.　　　　　Ⅷ圭圭l圭ﾀ　　 　 　 │　　心の闇と渾沌は、そのままにして･･････ 　 │　 　 .｀㍉　 　 　 　_,,.ィ佳ll佳沁
　 マ圭掛､ 　 　 　 Ⅶ圭圭タ　　　　　,,...│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │ 　 　 　 .｀ﾞニ三圭圭ア 　炸致
心、 マ∨ﾑ　　　　　Ⅵ圭ぐ　　　　　 佳.└───────────────────┘　　　　　　 　 　 　 　 　 ,.佳致ﾞ⊿
圭㍉　 寸掛､　 　 　 Ⅵll掛,　　　　.,佳圭圭圭圭ﾘ　　　　　Ⅷ抄"　　　　　 Ⅷﾄ､　　寸掛｡　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.佳紗ﾞ,.ｲｧ
圭圭l!　　寸掛､　　 　 寸l圭l 　 　 ,佳圭圭圭圭′　 　 　 　 ﾏ.　　　　　　　 Ⅵl}　　　寸掛x　　　　　 　 　 　 　 　 ,.:佳ア´.ｲｱ
Ⅶ圭|!ﾄ､ 　 寸掛,　　 　 ﾏ圭ﾑ　　佳圭圭圭圭〈　　　　　　　　　　 　 　 　 　 炸　　　　Ⅷ圭心　　　 　 　 　 　 ,.イ紗'" ,.ｲllｱ
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86： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:22:22 ID:pGVRKn.w

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圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
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圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
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圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
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圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭

87： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:22:38 ID:pGVRKn.w



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88： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:22:56 ID:pGVRKn.w



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　本日の投下は、以上です。

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89： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 00:23:21 ID:pGVRKn.w

さようなら、カッシーニ。あなたが送ってきた画像、特に土星の極にある六角形の渦について
忘れることはないだろう。

私はあの写真を見たとき、ジェット気流の蛇行を思い浮かべた。
だがジェット気流の蛇行は温度差から来る傾圧不安定に由来する。

「土星くらい太陽から遠い惑星でも 蛇行するほどの、気圧傾度力が生まれるだけの温度差が発生するのか？」

また仮にそうだと仮定しても、ガスの組成、温度、圧力……。そうしたものが分からなければ
流体の粘性も分からない。
ナビエ＝ストークス方程式で解くにしても粘性の定数の問題で、解きようがない、というのもある。
（仮に分かったとしても非線形偏微分方程式を解けるのか？という問題もあるが）

まあ……。仮説は立てられても証明することはできない、と思っていたけど、コンピュータシミュレーションで
ニューメキシコ工科大学の研究チームによって解き明かされてしまった。素晴らしい限りだ。


謎が提示され、その謎が如何に数学的に説明できるか。
この考察している時間ほど楽しい時はないものだ。それを解き明かすのが自分ではないにしても。

ここは、「楽しい時間をありがとう！」と声を大にして言っておきたい。

ありがとう。　そしてさようなら、カッシーニ。


それでは
90：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2017/09/16(土) 00:27:27 ID:Su8pcygM
乙でした〜

今回も色々と興味深いお話でしたが……

それらすべてが吹っ飛んだ驚き
……四次元怪獣ブルトンと三面怪人ダダにこんな関連があったとは！

91：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2017/09/16(土) 06:18:33 ID:anik5N1w
おつー

92： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 12:40:40 ID:pGVRKn.w
乙ありです

93：投下し忘れ >>61-62 の間に挿入 ◆c4bqdXp7mw：2017/09/16(土) 12:41:31 ID:pGVRKn.w



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　　大体･･･　　　　　　　 　 　 　 　 　 　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ） 　何だよ、“デモクラシー” って！？　（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶〜'⌒'〜'⌒'ﾉ,ﾉ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （（
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ))
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　　　　　 　 これが 進んだ、これからの政治体制、　 　 　 　 　 　　 （○）（○ ） ⌒　|　　　　　　　　　　　＿
　　　　　 　 だって？？　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 （__人＿）　　　　|　　　　　＿,. ー : : : : : : :ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 }ﾄ┬r} 　　　　|　 ＿／ : : : : : : : : : : : : : : :＼
　　　　　 　 ふざけんな！！　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　　　　'､｀⌒ ´　 　　 |＜ : : : : : : : : : : : : : l :/ : : : : :.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　|　　　　　　ｨ {､ : : : : : : : : : : : : : : :}/ : : : : : : : :.＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　,.＜`ｭ`ｰ─_´_ノ ﾄ、＿: : : : : : :./.:／￢＜_/ : : : : : : : 〉
　　　　芸術のことだというのに、伝統を担い、　 　 　 　 　 　 　 ／ : : : :＞￣Λ:::::}＼ }: : : : : : : :{/／　　　　＼ : : : : : : 人
　　　　これまで芸術活動に身を捧げてきた者と　　　　　　　,.＜ : : : : : : : : :.＼V:::::ヽ　|.: : : : : : : }　　　　　　　 ヽ : : :／　　ヽ、
　 　 　ただ金を持ってるだけが取り得の奴原とが、　　 　 /　 : : ヽ : : : : : : : : :.＼:::::::ヽｉ : : : : : : :i　　　　　　　　 `￢´　　　　 〉
　　　　同じ一票、だと！？　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　/ : : : : : : : : : : : : : : : .＼:::::| : : : : : : :|　　　　　 　 　 　 Λ 、_　 ､`〉
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 }　／ : : : : : : ∨: : : : : : : : : ∧| : : : : : : :}　　　　　　　　　　　ヽ Y` 　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 V} : : : : : : : : : :.＼ : : : : : : : : :/ : : : : : : :'　　　　　　　　　　　 └´￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ゝ : : : : : : : : : : : ＼ : : : : : : : : : : : : : ｲ
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　　　　　　　　　　　　　　　　＜　　トンデモない たわ言だろ！！　　 ＞
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94：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2017/09/16(土) 21:11:47 ID:uloUb4P2
乙
ＷＷ１後の政治社会混乱と音楽祭とアメリカ人、そして髭
これら全て繋がってんだよなぁ　歴史ってのは不思議だな

95： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/17(日) 09:35:03 ID:PvnMWFZA
乙ありです。

>>90
大学時代、特撮とシュールレアリスム好きの友人がいましたので。
「ウルトラ怪獣大図鑑」を見せてもらい 笑いあったのも、いい思い出。

>>94
人は社会の中、時間の中を生きる以上、社会状況や歴史が様々にリンクしあい、
そしてその中で社会全体がある種共有する時代意識を持ち、生きていく、
つまり人は“その時代”に影響されながら、“歴史”を作っていくものだと思います。

芸術作品は時代を超えて鑑賞されますが、それを生み出した当人は やはり“時代”の中に生きてるわけで
そういったものがこのスレで表わせればいいのですが･･･

96：>>59-60の間欠落、追加分（59と合わせて一枚） ◆c4bqdXp7mw：2017/09/17(日) 09:36:21 ID:PvnMWFZA
　.:.:.:.:l　　 ＼.　 ＼　　 ｀ﾆ./.:.:.｀丶､　　 　　 　',　　l　　　 /:./. :. :. :. :. :. :. :.／　　　　　　　ヽ　／. :. :. :. :. :. :. :. :
　.:.:.::.:l　 　　 ＼　　ヽ　__/.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:｀丶､ 　　 i.　 l.　　 /.:/. :. :. :.: .: .: .:／　　　　　　　　,. イ. :. :. :. :. :. :. : .: .: .:
　.:.:.:.:.:l　　　　　 ＼_／　 l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:lヽ 　 l　 l　　/.:.,′.: . :. :. :. :. :.｀7~~~~~~~~~~~~ﾄ､/.: .: .: .: .: .: .: .: .: . :.
　.:.:.:.:.:.ﾄ､　　　 ,.ｲ((　 ﾊ　l.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.r=＝＝＝ ∩､ /.:.:,′.: .: .: .:. : .:. ｀7ｰｰ ｰ ｰ ｰｰ ｰV.: . :. :. :. :. :. :. :. :. :. :
　.:.:.:.:.:.:l　＼／//　｀ｰ'　V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　　　　 l lﾉ.:.:.:.:.i　.: .: .: .: .: .: .:.:7ｰｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰV. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :
　.:.:.:.:.:.:.l　　　//　　　　　ﾄ､..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(￣｀ヽ　,.イl.:.:.:.:.:.:l. :. :. :. :. :. :. :. :7~~~~~~~~~~~~~ V.: .: .: .:. :. :. :. :. :. :.
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
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97：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2017/09/19(火) 16:31:25 ID:Sqg6iooY
乙でした。
投下されてたんですね･･･

98： ◆c4bqdXp7mw：2017/10/22(日) 21:54:18 ID:hRosWBt.
近くの川、氾濫した。　ヤバイ

99：名前なんて無いだろ常識的に考えて：2017/10/25(水) 07:09:03 ID:GRjni9cc
大丈夫ですか？浸水とかしてないといいんですけど。

100： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:20:33 ID:O1/wGV86



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　では、今年最後の始めます。

.

101： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:20:55 ID:O1/wGV86



┌────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　ドイツ史上初の議会制民主主義政体をもつ、「ワイマール共和国」 ――　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────┘



: : : : : : : : : : : : : : : : : :| ﾃﾞﾝ　 _} 。{}　_,/V　　i_＼ ｽｳｪｰ { : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : }　　ﾘﾄｱﾆｱ
: : : : : : : : : : : : : : : : :./ ﾏｰｸ <.:,-‐､_: :}　 　 [: : :/　ﾃﾞﾝ　ヽ: : : : : : : : : ﾊﾞﾙﾄ海: : : : : : : : : : : : }_._.　　 _
: : : : : : : : : : : : : : : : : ＼　　　{ヽ　　}: ヽ-､ <: : :`‐--'⌒‐':∧: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :＿＿_!　`--'丶､
: : : 北海: : : : : : : : : :∥ }-､__〈 : :~∥<ヽ_/フ : : : : : : : : : : `-' : : : : : : : : : : ＿_＿: : : : : i　　　　　　　　 /
: : : : : : : : : : : : : : : : : :°}　　　}: : : : : `‐-'`: : : : : ,､: : : : : : : : : : : : : _,-‐'~　_!　{_: : : _,-'　　　　　　　　　〉
: : : : : : : : : : : : : : : : : :.⊂,　　　w--､,-,: : : ＿,--v' `>: : : : : : : : : _／ 　 　∠　 ○￣/　　 東ﾌﾟﾛｲｾﾝ 　 {_
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :>　　　　　∠,､ ／　　　　C-､_: : _,-‐'￣ 　 　 　,ー'ﾀﾞﾝﾂｨﾋ'　　 　 (ﾄﾞｲﾂ領)　__,-'
: : : : : : : : : : : : _,-‐､_: /｀~　 　 　 　 　 ~　　　　　　　　 ~~　　　　　　　　 ＼　　　└､,-､,､　　　　_,-‐'
: : : ::_,-‐'`^⌒i〈.　　　~　 DAS DEUTSCHE REICH　　　　　　　 　 　 　 ／　　　　　　　　＼i￣
ﾍ: : ]　　　　　 i　　　　　　　　　 ドイツ国　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
　フ `-,　　　_i'　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾍﾞﾙﾘﾝ　　　　　 ,--‐'
　＼_／　　 '‐､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　◎　　　　　　 }
　　　　　　　/~　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　]
ｵﾗﾝﾀﾞ<^‐'`'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 `-､_　　　　　　　　　　ﾎﾟｰﾗﾝﾄﾞ
`i_　　　〉　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　`i＿,-､
　 `-,　/　　　　　　　　　　　　　 ワイマール　　　..┌────────────────────────────┐
　　i~　〉　　　　　　　　　　　　　　　　★　　　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
ﾍﾞﾙ￣i_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
ｷﾞｰ　,-'　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 _　,-､/.│ 　 ―― ゲーテと縁の深い小都市、ワイマールにおいて　 　 　 　 　 │
　　 /!､_　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 { V　　 .│　　新憲法が採択されたが故をもって そう呼ばれる共和国 ――　　 │
-､__i　　〉　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 `> 　 . │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　 ￣`　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　 `--'i＿　　　　　　　　　　　　　　　　　`-..└────────────────────────────┘
　　 　 　 　 　 　 ＞　　　　　　　　　　　　 　 　 　 └､　　　　,‐-､__
ﾌﾗﾝｽ　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _入＿,ノ　　　　`‐'^┐

102： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:21:13 ID:O1/wGV86
　　　 　 　 　 /　　　　　　　　　　　 ﾐｭﾝﾍﾝ　　　 _,-'　　　　　　　　　　　 〈
　　　　　　 　 }　　　_　　 　 　 　 　 　 ○　　　 く_　　　　　　　　　　　　　　i`-､_
　　　　　 _　 く,､_,､_> `-､　　　　　　　　　＿,､_,､〈　　　　　　　　　　　　 ,-‐'
　　　　　'7`'~　　　　　　 `T^‐ｭ_!`‐'i＿／　　　 `'　　　ｵｰｽﾄﾘｱ　　　　 ｺ　　ﾊﾝｶﾞﾘｰ
　　　／~　　　　　　　　　<_　　　　　　　　__　　　　　　　　　　　　　　　　}
　┌'　　　　　ｽｲｽ　　　　　`-'`>､_,-'`'^'~ └i　　　　　　　　　　　　　,-'^i
　 .〉,--,　　.､、、、ilr, ,. _,,　,._┌'　　　　　　　 `─---､__　　 ／￣`'~　 　 〉
　　　 .,;r-ミヾ､iヾヾヾ-'､r　'彡,r　.ｲﾀﾘｱ　　　　　　　 〉　￣`'ﾕｰｺﾞｽﾗｳﾞｨｱ＼
　　 .;rﾆヾミ｀　　　　　　 :ヾ　ミ_,　　　　 　 　 　 　 　 ＞　　　　　　　　　　 ／
　　 .彡,= 'i':　　　　　　 　 ::ﾐ　ミ,
. 　 r'i'´ .,r!::.　　　　　　　　::i　.ミ
　 ヾ ' ,r' ;:!::::.　_,;;;;;;,　 ,,;;;;;;;,_ヾ ﾐ
　 .ミ=-'ィ;'　､_r'て!."　:.r'て! :!ヾ'
　 .ヾ;::r'l il!.　　- ´' ' 　::..、 .:::l,:j!　　　　　　　　　 「『大衆に逆らおうとするのは誰か』
　　 .ヽl.'ヾ!　　　　,r　　:::、 　l;!　　　　　　　　　　 私は彼らに逆らわない。彼らの行くにまかせる。
　　 .ヾ::ヽj　　 　 ' 　 ｰ' '::. 　l　　　　　　　　　　　大衆は漂い、働き、ぐらつき、ぶんぶんうなるが、
　　　　 .r'ヽ 　 :.　' ﾆﾆﾆ ;: :　l: ヽ　　　　　　　　　結局は一つになる。」
　 　 . 7 .:::i'!　　　　　　　 ,::;:ｲ::.　ヽ
.　 　 l 　::::lヽ　　`　―‐_'r'　:l:::　　ヽ＿
　　 .i　　 :l i　　`　― '´　　 'l::　　　:l::.　　　　　　　　　　　―― 『温順なクセーニエン』 第一集より

【 ヨハン･ヴォルフガング･フォン･ゲーテ 】


　　　　　　　　 ┌──────────────────────────────┐
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　 │　　―― は、１９１８年、第一次世界大戦後の革命によって生まれた。　  │
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　 └──────────────────────────────┘

.

103： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:21:35 ID:O1/wGV86



┌──────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　この、“ワイマール” という理想 ――　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,|IIII|,、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.／;;;;;;;;;;;;;;＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .._日iiｖiiｖiiｖｉｉｖｉi日_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |:::ﾟ:ﾟ:ﾟ:ﾟ:ﾟ;ﾟ;ﾟ;ﾟ;ﾟ:ﾟ:ﾟ:ﾟ:ﾟ:::|
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｪ|::::i━━━━━i::::|ｭ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 |::|::::| ||:||:||:||:||:||:| |::::|::|
;ヾ ;　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 台 |::::| !!:!!:!!:!!:!!:!!:! |::::| 台　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　"
; ゞ ; ;　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 _＿＿.iｪｪｪ:|;;;;|二二二二二|.┌─────────────────────────┐
;ゞ ヾ; ;"　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |:::,-､::[._＿＿[((〜.)（）(.〜))}.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
;"ヾ　; " ;;--、.__＿＿＿＿＿＿＿＿|:::IIII :|:::┌┬┬┬┬┬┬　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
;; ;ヾ ; ; ヾ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|:::::::::::|:::│││││││　 │　　―― ゲーテに代表される人道主義的、平和主義的な　　 │
";;;ゞ゛;;; ゞ.|:|[]|::|[]|::|[]|::|[]|::|[]|::|[]|::|[]|:::「」 :|:::│││││││　 │　　コスモポリタニズムを表わした、ドイツの一面 ――　　　　 │
; ゞ ; ;ヾ ;;::|:|__|::|ｒ'" . .: ;;;｀､:|__|::|__|::|__|:::l:::l:::|:::│││││││　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
"ゞ; ;;ゞ゛;;::|:|[]{"　　.;;;;;;;;;;;;;;ヽ]|::|[]|::|[]|:::「」 :|:::│││││││　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
ヾ;ヾ;ヾ; ;";;;;/∴｀ . .::: ;;;;ヽ;;;;;;;）.|__|;;|__|..＿_..|___|..││││││　 └─────────────────────────┘
"ゞ;;ヾ ; ; ;__i_ || ....,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;）￢￢:::|::::::::|.／. ┴┴┴┴┴┴┴┴ ＼:i::::::::|￢￢;;;（,,,　...::;;;;;;;;||,,,;;;;;;;;;;）;;;゛ ヾ;＼ " ヾ;
;ヾ;ヾ; ;ﾒヾﾆﾆ[_].　　　　　　　　 －ニニ三三三三三三三三三三三三三三三ニニ－　　　　　[__]ニニニゞ ; ; ; ゞ ; ;ヾ
; ;ヾ; ; ;ヾ"　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　　　　　　　　ヾ; ;ヾ; ;ﾒヾ;



┌───────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 ―― を現実のものにせんと欲し 採択された憲法は、当時、史上最大の民主的憲法、と呼ばれた。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────────┘

.

104： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:22:02 ID:O1/wGV86



┌───────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│ 　 しかし、この憲法制定議会がワイマールで開かれたのには、　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────┘



　　　　　　　　　,ィ　　　 ,　　　　　　　　　　__ 〃 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､__
　＿＿｣ヽー- '　`ｰ（..-'/　　　　　　　　　　ノ'￣) 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 入ヽ
　＼　　　　　　　＿　　ゝ──ァ　　　　　　　 ´ 　　　　　　　　　　　,ｒ;ｧ 　　　　　　　　　　　　　　　　ヽ
　　 ヽ　　 ｢.l｢.l ｢ヮ |　　　　／　　　 　 ／　　,. -─- .､ 　　　　　　　ゝﾍ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　 ',　　ＬlＬl　Ｌl´ 　　／　　　　　／　　 /:::::::::::::::::::::::', 　　　　　　ヽ ヽ　　　　,,
　　　 ﾉ 　 ロロ　ロ　　（　　　　　　　　　　 |::::::::::::::::::::::::::}＿＿__ 　 　 ヽ:ﾍ　 　　.i! 　　､　　　　　　　　　　r,;､ 　 ﾊヽ
　　∠-ｧ 　　　　　　 ,--ヽ　　　　　　＿. -;二ニ＝''フ7コ´￣￣　　 　　ヽ::ﾍ　 　 l|　　　＼　　　　　　　　　＼＼し,コ'
　　　 /.-────┘, r──､ 　　　　 , z三ﾆミ､／Y,,, 'j 　　　　　 　 　 ヽ::ﾍ　　 | 　 　 　 ＼　　　__ 　　_　　,×ヽﾉ
　　　　　　　　　　　　j_｣ --ｧｚつ ,. イ´──::::ヽヽ,八ヾｴ 　　　　　　　　 　ハ:ﾍ .,r'─､　､ 　　 ゝｧ甘き＝''　 .| .! ゝ'ーｧ
　 　　　　　　　 　 ,__从ル'!j r,l／:::::/::::::::::::::::::::}:::::|　 ヽ' 　　　　　　　　 ／／ﾍ,>ファ7zっ｀ヽ､　　i::::T´　　旬ぅｺ｀ヽ ∠
　 ／￣￣ ─ヶ７三二三＞'´:::::::::/::::::::::::::::::::/:::::::! 　　　　　 ,イ/ヽ　,ｨ'／ ,r'三≧､く_r' 旬ﾉｚ今,-,';:;ュ来ｒ氷::| .|ｴ≧ ＝ヽ
　 　 ,＿_　　 l/ｒ┐ , r-､〈::::::::／::/:::::::::::::::::::/:::::::::jr-ｭ_　　 ふY三≧>il'　∠i r' ⌒Y',γ=<j､爿, z＝ﾄ､_ヾ/:/::::|-'} |　　 _-ﾍ
　 '´　　　￣７/1j／.ﾍ::j ﾄゝｲ::::::/::○:::::::::::/::::::::::/f7,r'´,r 7´￣´　 ヽ ﾄ､/} j /　　,ｲ ﾍ ｎ　|/ .r':::::::::::;-ﾆ}ｒ/ｊ:::::ゝ,; ヶ...＿ -|
　　　 　 　 //)''l/ｒっ 〃 ∨::::::/::;-､:::::::::::::l:::::::::/∩ｌ＞ ┌───────────────────────────────┐
　　　　　 /ﾊUr;.,, ~,_/'　 /:::::/::::::''":::::::::::::l:::::::/-,.-'　,　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
.　 　 　 /　　 ''`／ｌ=　 /::::::r';: 二ニ＝､:::l:::::/ i ゝ─ｧｵ│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 __l　 　 ／ 　し, ,':::::::::7-;:::::::::::::::ゝ､l::/　 l 　 ノ;.ｲ.│　　戦後の混乱 ―― ベルリンでは市街戦さえ日常的に起きていた ――　  │
　＿　|　￣´　　　　 l j:::::::;ｨ::::::::::::::::::::::::::: ｀ヽ､ ヽ':／ l .│　　という現実的な面もあったことに表れているように、　　　　　　　　　 　 　 │
　 ヽ｀´　　　　　　　 ｀￣ ' …ｧ:::::::::::::::::::::::::::::::',　（　　j..│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　 }　　　　　　　　　　　　 /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::', 　T;r|..│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　／ 　T　R　A　P？!　　 {:::::::::::::::::::::::::::::::i｀ゝ-'　/::/ ..└───────────────────────────────┘
'´＿ 　　　　　　　　　　　 _ヽ::::::ヽ::::ヽ::::::::::ゝ'::::::::＼'　ノ::ヽ::::::::／::', 　ﾌ::::::;:ｲ ヽ::::::::::::＞-;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;j


┌───────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　ワイマール共和国は、誕生から苦難に満ちたものであった。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────┘

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105： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:22:24 ID:O1/wGV86



┌──────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│ 　 歴史家のピーター･ゲイは、 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└──────────────┘



,x幺主圭歪≫''¨”´ ,ｘｉｆ斧lll圭圭才''"´　 　 　 刈圭狄ｱ㌢　　 　 　 　 　 　 '守|会ｭ　　　 '守圭圭圭圭
丞圭亥7才´　　,.x幺lllll圭才"´　　　　　　　　,炸Ｉ圭jⅣ´　　　　　　　　　　 　 ｀Ⅵ|丞　　　 ｀Ⅵ圭圭圭|
圭歪ｊ㌢´　　,x幺llll圭才´　　　　　　　　 　 　焔圭:Ⅳ　　　　　　　　　　　　　 　 Ⅵ|伐　　　 　Ⅵ圭圭||
圭ｊア　　　,ｨ劣圭才´　　 　 　 　 　 　 　 　 .以圭Ⅳ　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵ|伐　 　 　 Ⅵ圭圭
j炒′　 ,ｨ劣l才´　　　　　　　　 　 　 　 　 　 込i:圭{　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵｉ伐　 　 　 Ⅵ圭ll
Ⅳ 　　/{}{ア´　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵ7:刈　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵｉｉﾍ　 　 　 Ⅵ圭
/　　 /㌢´　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾞ'廷ｉ代　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ||圭]　 　　　 ||圭
　 　 ll/　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 `'冬淤t、　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ||洲ﾘ　　　 　 ||洲
　 　 lll　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 》i淤〉　　　　　　　　　　　 　 　 　 為Ⅳ　　 　 　 Ⅶll
　 　 {{　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾍ㌢　　　　　　　　　　　　　 　 　 '為ｿ　　　　　　　Ⅶ
　　　ﾍ_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /ア　　　　　 　 　 ﾍ
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　　　　 　 !垈　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 }代　　　　　　　　　　　　　ノ
　　　　　.為llll}　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _　.為lll心
　　　　.ｨ圭洲;　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／　/淤l圭l丞
　　 ,ｨ劣圭:㌢　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／:. . /淤圭圭ＩＩＩＩ)..:‐-､_
　 ,ｨ劣斧ｱ　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /:.:.:　.,攷圭斧:㌢´.:.:.:.:.:.:.:.:｀ヽ_＿__
f,/淤圭Ⅳ　　 　 　 　 　 　 　 _＿＿__　　　 l:.:.:　.刈圭?[ｱ　　...:.:.:.:.:.:.:.:.::.. ヽ　　 ｀ヽ
/淤圭Ⅳ　　　　 　 　 _,-‐－'´..:.:.:.:.:.:.:.｀‐-､_l:.:.:..炸淤jⅣ ┌─────────────────────┐
圭丞Ⅳ　 ._＿__,-－'´　　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:..Ⅵ7:Ⅳ　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
圭i:洲{..´´　　　　　　　　　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:....以Ⅳ　　..│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
圭i:刈　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.Ⅵ7.:.　　.│　　「ワイマール共和国は、敗戦の中で生まれ、　　 │
圭lil代　　　　　　　　　　　　　　　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..7.:.:.:.:.:. .│　　 狂乱の中で生き、悲惨の中で死んだ」　　　　　 │
:ｉ:ｉ:ｉ:l　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
l:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:....│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:. └─────────────────────┘
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:.:.:.　　　　　　　　:.:.:.:.:.:.:.　 :.:.:.:.:..　　ヽ　　　ヽ

106： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:22:42 ID:O1/wGV86
..lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.:　　　　　 　 　 ,-‐－-､_ :.:.:.:.:.:.　　 ヽ　　　ヽ
. lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ:.:　　　　　　 ／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;｀－‐--､_＿_ヽ　　　ヽ
　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.　　　　 .／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三=ゝ
　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:　　 ./;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;__,-－'´三三‐'´
　 lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ..　/;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三 ‐－'´
　 .lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._＿ヾ´_＿,-－'´三三-'´
　　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ..:._＿,-‐－'´￣=_/￣ヽ､三三-'´
　　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　＿,-‐'´￣三三三三三,-'´___,-'´
　　 lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　 _,-‐'´三三三三三三-‐'´￣　"´
　　 .lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　_,-‐'´三三三三三-‐'´￣
　　　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　 _,-‐'´三三三三-‐'´￣
　　　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　_,-‐'´三三三三-‐'´
　　　 lｉ:ｉ:l/三三三三-‐'´
　　　 .lｉ:/三_,-‐'´￣
　　　 .｀´￣


┌────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　と、その著書の中で述べている。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└────────────────┘

.

107： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:23:03 ID:O1/wGV86



┌─────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 確かに、第一次世界大戦終結から１９３３年にナチスが政権を獲得するまでの約十五年の間、　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────────────┘




　　　　　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , .:.:::::::::::､
　　　　　 　 　 　 　 　　　　　　　,,､､､､､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〈:;:;:;:;;;;;;:;:;:;',
　　　　　 　 　 　 　 　　　　　 /:;;;;;;;;;;;;:;;ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 1`ヾ;:;:;:;:;:;;;!
　　　　　 　 　 　 　 　　　　　 !;:;;;;;;;;;;;;;;;,ｼ /.:.:.:.:.:.:.y'´ _二ヽ　　　　　　　　　　　　　　{ _ ,ｼ'''ヾｼ
　　　　　 　 　 　 　 　　　　　 ',;:;;;;;;;;;;;ﾉ 1 i.:.:.,r' ﾚ' __,ﾚ' _, L　　　　 　 ,ﾍ　　　　　　, .:.:.:.｀`ー┴-､
　　　　　 　 　 　 　 　　　　　　,iﾆ二　_/　ﾚ ''rﾃﾚ⌒i　'''｀,_} 　　　　./ /　　　　　 /.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.L
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,.．-孑'"￣7 ⌒ヽゝ-─- ､L_,,r'ﾆLrr‐ ､./ /　　　　 　/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ﾄ､
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　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　│　　この共和国は、数々の動乱を体験した。　 │
　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　└───────────────────┘

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108： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:23:22 ID:O1/wGV86



┌─────────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　しかし、初期の混乱期 ―― 労働者の解放を訴える 左翼勢力の扇動と、自警団・国防軍による鎮圧 ―― から、　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────────────────────┘



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109： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:23:43 ID:O1/wGV86



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│　　右翼によるテロ ――　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　│
└───────────┘



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圭圭　│ 　 ―― ラーテナウやエルツベルガーといった、終戦そして条約締結に貢献した人への報復 ―― や、　│ .lli,
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 １９２０年に起きたカップ一揆のような内乱を経て、　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
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110： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:24:03 ID:O1/wGV86



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
│　　１９２３年、フランス･ベルギー軍のルール地方占領に端を発する、 　 │圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
└──────────────────────────────┘圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
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圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭┌──────────┐圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭│　　ハイパー･インフレ　  │圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭└──────────┘圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭
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圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭┌─────────────────┐
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭│　　、という 経済的混乱をピークに･･･　　 │
圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
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111： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:24:27 ID:O1/wGV86



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 　 １９２４年から、見かけ上は一旦落ち着きを取り戻し、安定した期間が訪れ･･･　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
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守圭ｻム__/} |＿＿Ⅷ圭圭l圭ﾀ　! |: |　|｛ ￣,,..ィ升ア.　　 .ｲｱ　|'. ＼　　 ト､{:‐:ｭ｡.,_　　.| |　｜　　/　|｀㍉|　}　 　 　_,,.ィ佳ll佳沁
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心、 マ∨ﾑ |　 f:　 |.Ⅵ圭ぐ　|　　 | | 佳圭圭圭ﾑ}　| 　　 寸L　,.｡x"　.|:|　 寸x　　　寸会　|　 :{　　:|　　 |　|　　 　 　 　 ,.佳致ﾞ⊿
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圭圭l!　| 寸掛､|　 | ニ寸l圭l」 　 ( ,佳圭圭圭圭′ |　 　 ｜＼_________从.{＿Ⅵl}　____ 寸掛x　:j　　:|　　 |　|　 　 　 ,.:佳ア´.ｲｱ
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112： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:24:46 ID:O1/wGV86



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　また、〝ワイマール文化〟と呼びならわされる運動が、文化の各方面で 花開いた･･････　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
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.　　 　 r‐┐　　 /⌒ヽ　　　　　　　 　 　 rｰ_､　 /⌒ヽ.　　　 ｒー-､　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ∠二ヽ
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113： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:25:03 ID:O1/wGV86



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　　　 　 　 ｜　　　　　　　　　　〜 リヒャルト･シュトラウス 〜　　　　　　　　　 　｜　...`i　　　　　 |
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　　　 　 　 ｜　 やらない夫のオイレンシュピーゲル物語　 第十四話 （前編） ｜ /　 丿 　　　　l
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115： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:25:42 ID:O1/wGV86



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│ 　 このインフレをめぐり、もう少し詳しく見てみよう。　│
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　　　　　　　　　 r‐j uj.　　　 , _j 　「　　　　　　　　　　　 /;:;:;:;:;:;:|
　　 　 　 　 　 　 〉ﾌ^8､　'　r -,　/　　　　　　　　　　　 /;:;:;:;:;:;:;:;|'
　二二二 二_ _,, ィ´/　 ＼　｀´ /二二 二二二 二二,/;:;:;:;:;:;:;:;:;:|二二 二二 二二二
　　　　, r‐'"´　 /　lﾄ､ 　　 丁´　 　 　 　 　 　 　 　 /|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:!
　　　/⌒ヽ.　　/ 　 ﾊ ＼__/| ﾄ､ 　 　 　 　 　 　 　 /　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　 ,!　　　ﾞ､　 ＼ /　',　 O ﾄ､! ＼　　　　　 　 　 /　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|
　　 |　　　　',　 　〈　　 ,　　 l　ヽ　l!　　　　　　　/　 　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|　　　　　,．-─- ､
　　 |　　　　 ﾞi/ 　 ﾞ､. 　ﾞ､　/　　〉| l　 　 　 　 ,/　　 　 !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|　　　　/,^ヽ ＿,､ !
　　 |　 　 　 !ﾘ　　　ﾞ､　　V　　/　! | 　 　 　 ,/　　　　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|.　　 　ﾘ,,,,_ ,,,,_　! |
　　 |　　　 　 l!　　 　 ＼　l　 /　 ,! |　 　 　 /　　 　 　 !;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|　　　/´~7 ｀~'｀{ j
　　 .! 　 　 　 }　　　　　 ＼!/　　,'　|　　　 /i　　　　　　|;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| 　　 ! /^ﾆヽ　 ｿ
　　　!　　　　 |　　　　　　　|　　/　│ 　 ,/.::|　　　　 　 |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|　　 」　 ￣｀`,ｲ



┌──────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　１９２１年４月、連合国はドイツの賠償額を１３２０億金マルクと決定して ドイツに受諾を迫った。 　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────────────────┘

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116： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:26:02 ID:O1/wGV86



┌───────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　時の内閣、フォーレンバッハ内閣は、「受諾不能」 として５月に総辞職するが･･･　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└───────────────────────────────────┘




　　　 　 　 , --､　 ,.--､　　 ,.'ﾞ´ﾞﾞﾞﾞ`ヽ　 ,r‐‐ ､/ ⌒ヽ　　　　　,､､､,,
　　　　　 /,,,　,, ', (!,,, ,,,l)　　{ ｨ ‐ ‐ゝ}　ﾘｏ‐ｏﾘ.Ｏ Ｏi!　　　　/ ,ｨ´`ヽ
　　　　　｛i｀'',,'' ﾘ {i 竺 {L,.．/''彡''''ﾐヽ､ぃ '''' j! ,r ‐､,!　　　　{.:.!''' ''' !　　　　 　 ┌─────────────────┐
　　,． '"´ﾄ､ ﾆ,.ｲ｀` ヽ/　　 ﾄ､.:.:.:.:.:.:.:j!　 ｀Y´l`ヽﾆ/ 「｀`ヽ''´l L二ｿﾄ､､,,　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　 i　.　　 |／^V　　 ./ ;　　 l/ヽ,;,;,;,ノ　　i　i　l／ ﾞﾞ＼|　 ,　i　l/ ⌒ヽ|　　ヽ　　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　 |　|　　　　　　　　l　 |　　　　　　　　　|　 !　 　 　 　 　i　|　 　 　 　 　i　!　　..│　　対抗する力を持たないドイツには、　  │
　 |　|　　　　　　　　|　 |　　　　　　 　 　|　 |　　 　 　 　 l　|　　　　　　 ,'　! 　 . │　　「受諾する」 以外の選択肢はない。　 │
　 |　l.　　　 　 　 　 |　 |　　　　　　 　 　|　 |　　 　 　 　 |　|　　　　　　 i　l　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　 ヽj　 　 　 　 　　 |　 |　　　　　　 　 　|　 |　　 　 　 　 |　|　　　　　　 l　l　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　 |　　　　　　　　 L__|　　　　　　 　 　|　 |　　 　 　 　 |　|　　　　　　　　　 　 └─────────────────┘
　　 |　　　　　　　　 ﾉ　|　　　　　　 　 　「 「　　　　　　　「 1



┌───────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　ドイツは この最後通牒を受諾、新たに組閣されたヴィルト内閣は賠償の支払いを始めるが･･････ 　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────────┘

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117： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:26:22 ID:O1/wGV86



┌──────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 　 この年の末には早くも、所定の支払いは不可能、ということが判明する･･････　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└──────────────────────────────────┘




　　　　'''''　'''';;;;;;;,,,;;;;;;'''''';;;;,,,,　　　　　　　''';;;;,,,　　　　　　　　''';;;,,,　　　　,,,,,;;;;;;'''''';;;;;,,,,,,,,,　　　　,,,,,,;;;;;;;''''''
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　　　　　　　　　　　 '　　　　　　 ,,,;;;''''''　　　　　　_,r{ ll~「r'⊆ヽ､　　　　.'';;'　　　　 　　';,　　　　'''';;;;;''
　　　　　''';;;,,,,,　　　　　　　　,,;;;;'''　　　.,.　-＜フ´ {‘　　{`弋ﾆ {　　　　　　 　 　 　 　 　 ;,　　　　　'';,,,;';,,;''
　　　　　　　　''';;, ,,,,,,,,,,;;;;;;;''''''''　　　.., 　　　　 `､Λ}､_　ﾉ:::::::ﾌ ﾉ
'';;;;;;;'''';;;;;,,,,,,,,;;;;;;''''''''''''　　　　　　　 / 　　　　　　}　､}　　{:::イi　{　　　　　　　　　　 ';,　　　　　　　,;
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,'　 ﾍ 　　　 ｀''V.,'　　 i´_Ｔ　 ｌ　 　 　 　 　 　 　 　 ''''';;;;　,,,;;;''';;'
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118： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:26:42 ID:O1/wGV86


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　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　 │　　ドイツでは、大戦中の戦費を 「戦時公債」 の発行によって賄ってきた。 　  │
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　　　　　　　 i'''''‐-､｀ ヽ ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ヽ､,,,,,,,-‐''´
　　　　　　　　ヽ　　 ｀ヽ､ ﾞ＼
　　　　　　　　　 ｀ヽ ､　　ﾞヽ､〉
　　　　　　　　　　　　　｀'''‐'''´　　　　　　　　　　　　　　　 ,-'''''''‐-､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i ヽ、　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,,-‐'''''‐- ､　　 .ヽ ヽ 、　　　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　 ヽ、　　＼　＼_　　ﾉi
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .i　　　　　　　　　j､　　　 ｀''‐-二ﾌ'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .i､　　　　　　　　 ij
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽヽ､　　　　　　//
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀ヽ､、＿__,-'／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,==､───---,,,,,__
　　　　　　 ,,-''''''ヽ-､＿＿＿　　　　　　_,,--'''''''''''＜　　　　　　　　　　　　,,,,,‐- ､　　　　　　　i‐-｀_'''''''''''‐----‐‐''''i
　　　　　／　　　　j .j───'''''i　　 ／´,,,-‐''''￣ﾞヽヽ- ､　　　　　　　　 .i 〈　　　｀ ヽ､　　　　i‐-,,,_ ''''''''''''''''''''''''''''''i''
　　　　./　　　　 ./ ./￣￣￣￣i　/　／　　　　　 // 'ヽ､＼ﾆﾆﾆﾆﾆi‐‐-ヽ ヽ　　　　　ヽ　　　￣i＿￣￣￣￣￣''''''''''i
　　　 .i'　　　　 /　/￣￣￣￣jj　ヽ〈＿　　　,,,-''‐-ji. i　 ﾞヽﾞヽ──j　j二 ＞-ヽ-‐‐‐‐‐ﾞ─､　　　i二二二ﾆフ￣ﾆフヽ
　/二＞-‐'''''￣二二ヽ￣ヽ二二二'''''＜二二-===========-i二二二二i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,i,,　　 i二＜-‐‐''''''''´ ,,,-'''
..-‐‐i'´,,-''''´￣￣￣ ヽi￣‐､ ｀ ヽ ､｀''''ヽ､i二j､＿＿＿＿,,,,,,,,,,j-､-‐‐‐‐‐‐i‐------------i=ﾆﾆi─ゝ---‐＜ﾆii-‐‐
‐-‐ﾞﾞi´　　　　 i￣￣￣￣￣二二i‐-ヽ∠-‐‐i,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,-‐‐''ﾆﾆﾆﾆﾆﾆﾆi‐-------‐‐.i‐''‐--------------i二
ﾆ二''ヽ‐--‐'''''j二二二二二---‐i　 ヽij二二i＿＿＿＿,,,,,,,,,,j二二二二二i＿＿＿＿＿,,j‐-,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,j＿,,,,,



┌─────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　戦勝時の賠償をあてに いわば借金しながら戦っていたわけなので、終戦後はインフレが進行していた。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
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119： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:27:03 ID:O1/wGV86



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120： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:27:23 ID:O1/wGV86



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　１９２２年７月、ヴィルトは マルク暴落を理由にして、賠償委員会に再度の支払猶予、　　 │
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 --─--､
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,"　　　　　 ヽ
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　lj，ﾆ .ii! ﾆ ,　i!
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j:! ,,,　" ,,,,　 ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,.--‐`i ` "ﾑ "　,′＿＿
　　　　　　　　　　　 _　---ffi:i:i:i:i:i:i:i:i:jﾊ 　_’__　/}､i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}r-‐ ､
　　　　　　　　　　 f= ､i:i:i:i:i:i:}}i:i:＞r'´|ヽ＼＿_ /ﾉ |::::ト ､i:i:i:/i:i:i:i:i:}i:}
　　　　　　　　　　 {i:i:i:i}i:j＞:::´:::::/:::::::l　　7zzf´　j:::::::∨::::::｀:..＜/i:i:|
　　　　　　　　　　 ヾi:i/ヽ;:::::::::::::j:::::::::::l丶{ 〉〈ヽ ｲ::::::::::∨:::::::／:::.Vij
　　　　　　　　　　　 /.:::::∧:::::::::j:::::::::::::l　 rx-､ /.:::::::::::::::, ::/.:::::::::::V
　　　　　　　　　　／--:.､::∧:::::}:::::::::::::::lノﾉﾉヽ＼:::::::::::::::::}:j／.::::::::::ヽ
　　　　　　　　　ﾉ二二ミ:.､＼}::::.＼:::::::/// 人＼ }:::::::::／.:{:::r‐二二ヾ､
　　　　　　　　/.:::::::::／::::::｀ー-----rj　' 7 ハヽヽl:::r-----‐ へ＜:::::::＼
　　　　　　　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／/tﾞ　 { {::::::| }　{へ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l /　j 　 V::::::::Y　 　　} ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::}
───── ＼:::::::::::::::::::::::::::::::| L ,,,､_ノ──‐ヽ---ﾉ　}::::::::::::::::::::::::::::::::::|─────
　　　　　　　　　 ￣¨''''' 　 ─-┴‐ 'ﾞ　　　　　　　　￣マ;:-‐''"￣￣｀''ー‐'

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ┌─────────────────────┐
　　　　　　, ゞ-─‐- ､　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
.　　　　 ﾌ´　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │　　それも向こう三ヵ年を含めた猶予を求めた。 　 │
.　　　　7　　　　　　 　　 `,　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　 〉　 　 　 　 　 　 　i　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 └─────────────────────┘
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. 　 　 i /　　　　　　　　/
　　　　i　　　　　　　　/
.　　　　〉-‐─- ､ _ ,ィ
　　,,r'´二二ﾆヽｰ- ､!
'"´::::::::::::::::::::::｀`丶､ Y´
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│ 　 ドイツのボルシェビキ化を恐れるイギリス政府は好意的であったが、フランスが強硬に反対したため交渉は決裂･･･ 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────────────────────────┘

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121： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:27:43 ID:O1/wGV86



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　行き詰まったヴィルトは１１月に辞任し、　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────┘




　　　　　　i: : : : :l | 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |: : : : : : :|　|
　　　　　　i: : : : :l | 　 　　 　　　　　　　　　　　　　　, .: ´ : : : : :`ヽ.　 　|: : : : : : :|　|
　　　　　　i: : : : :l | 　　　　　　　　　　　　　　　　　 {: : ,r- ､､､,,: : :} . 　 |: : : : : : :|　|
　　　　　　i: : ,　-‐‐‐､､　　　　　　　　　　　　　　　{: ::!,､､,,　 ,,､､iﾘ 　 　|: : : : : : :|　|
　　　　　　i ,ｲ.:,ｨｨ''ﾞﾞﾞヽﾐ!　　　　　　　　　　　　　 　 {: :! ｰ'　 ;ｰ' ﾘ　　　 |: : : : : : :|　|
　　　　　　i :Vｿ' ﾉ　　 jj!　　　　　　　　　　　　　　　 ヾ!,　 `ｰ'　j´ .　 　|: : : : : : :|　|
　　　　　　i: い´''' 〈"´ﾘ　　　　　　　　　　　　　　　　　 ﾄ､ ''ﾆ' ｲﾄ､`''''' ''"""" ￣,′｀ヽ
　　　　　　i: : `ﾄ､　　 ﾉ!　__ __ __ __　　　　　　　　　 _／.::rゝ＝く.:.:::::`ー- ､､､,,　,'　　　 !
　　　　　　i: : :rﾄ｀ーｲﾍ　　　　/ ⌒,　　　　　　　／.::::::::::L__ 」.:.:::::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　i: ノ::ﾍYY/.::::::.｀`ｰ‐ ､､　i　　　　 　 /.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',__ _
　　　　, ..:.:´::::.::::｀ｰ'.:.:::::::::::::.:.::::::::.ヽ!　　　　　/.:.:.:::::::::::::::::::::::┌────────────────┐
　 　　 i.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}|　　 　　 !.:.:.:::::::::::::::::::::::::│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　 /.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l|　　　　　 〉.:.::::::::::::::::::::::::│　　後任としてエーベルト大統領は、　  │
　　　'.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,r一 1　　　　　,′.:.:.::::::::::::::::::::│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　 〉.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　ｰ ‐!　 　 　 / .:.: .:.::::::::::::::::::: └────────────────┘
　　 /.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L,　 ､__」　　　 / .:. :.:.:::.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　 i.:.:::::::,　ﾍヽ_.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::i　　　/.:::r-r-､.:.:.:.:,　-‐- ､.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　/.:.::/ l〈 --　 ｀`Y.:.::::::::::::::::::::::::::!　　〈.::「　 ヽ　ﾄ､ﾚ'"´　　　 Y.:.:::::::::::::::::::::::::::::::l
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三三 三三 三三 三三三三 三三 三三三 三三 三三 三 三三三 三 三 三 三三三三
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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　ドイツ最大の汽船会社ハンブルク･アメリカの総支配人、ヴィルヘルム･クーノを登用した。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────┘


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　　　　　　　　　　　　　　 ……　… ────────────── …　……
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122： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:28:07 ID:O1/wGV86


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　　　　　　　　　　　　　　 ……　… ────────────── …　……
　　 　 …　　─　──　─── ──────────────── ───　──　─　　…


┌───────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　なお これに先立っての、ジェノヴァで賠償をめぐる会議が開かれてる最中の４月１５日、　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,,､､､､､､,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,ィ´￣｀`ヾ　 ｀`ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,ｲﾚ'⌒ヽ二二ヽ＼ i!
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　　　　　　　　　 　 ,-‐‐､　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　|　|
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　　￣￣ ￣￣ ￣￣ ￣￣￣ ￣￣￣ ￣￣￣ ￣￣ ￣ ＼＼＿.│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　ﾆﾆﾆﾆﾆ二二二二二二二二二二二二二二二二二 ／／　...│　　ロシアとドイツの間で話し合いが持たれ･･･　  │
　　＿＿ ＿ ＿＿＿ ＿＿＿＿ ＿＿＿ ＿＿＿,．-‐ /　/　　　.│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　/　　　　/　!　　　　　　　　　　　　!二二」／￣ヽ,/　/　　 　 └────────────────────┘
　　,/　　　　/　 !　　　　　　 　 　　 　　!ｺｺ ／　　　 /　/
　　　　　　,/ 　 !　　　　　　 　　 　 　 　!ﾖ /　　 　 ,/　/
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　　　　 ,/　　　l＿＿ ＿＿ ＿＿＿ ＿ /　　　　/　/
　　　　/　　／　　　　　　　　　　　 　 　|　　　 ./　/
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┌───────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　翌１６日、相互の賠償請求の放棄と外交･経済関係の復活を謳う条約（ラッパロ条約）が結ばれた。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────────┘

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123： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:28:28 ID:O1/wGV86



┌───────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　これはひとえに世界資本主義の包囲に苦しむソヴィエトと･･･　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────┘



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　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ〈 l　/ 　 ┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ‘|｜　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　,;,,　　　　,,,,,,,;;;;;;;''''''';;;,,,,,;'　　　　　　　　　　　　 | |　　..│　　ヴェルサイユ条約の重荷に苦しむドイツ、　　 │
,,,,;;;;'''''';;;;;,,,,;;;;'''''',,,,;;''　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _/ｉ｜　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
;;;;;''　　''';;;;;''';,,,,;;;''';　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:::ヽ 　 　 .└────────────────────┘
　　　　　　;;;'';　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /::::::::::::|　　 ／　{_　　|-　　'　　　　 　 　 　 　 .''''';;;;,,,,,,　　''';;,
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｛::::::::l:::::ヽイ 　／ ､ヽﾉ　/ /
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 )::r=|::从:::j／　　　/　 / ,'
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 >个 ー‐ｧ' 　 　　 /　 /　|
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　 l　 　 / 　 　 　/　 /　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　　　＿　　　-‐' 　 /　　{
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　´／　　　　　　　　　　 }


┌───────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　双方ともの、苦境から脱出せんがための思惑が一致した結果、締結されたわけだが･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────┘

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124： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:28:48 ID:O1/wGV86



┌─────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 この条約は、国家上層部が秘密裏に進めたものであったため、 　 │
│　　右翼勢力は履行政策の実行者を 「裏切り者」 と見做し･･･　　　 　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,､-‐､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　ﾊﾐヽ　',
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 Lミﾐ__ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,',.ﾞ：; ,　: '　　　　　　　 r‐,． -‐'.:::::::::::::::::::::.`ヽ
　　r'''''!　　　　　　　　　　　　　　　　　:.　; ; .　,　　　　　 　　　　´1!::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
　 _ﾄ､/　　　　　　　　r;;;;;　　　　　　　 rr ､　　　　　　　　　　　　　 ｀`ヾ::::::::::::::::::::::::::::::::|
/.::::::::::',　　　　　　　 !「 ﾉ　　 L)　_ ＿ﾐ!　〉　　　　　　　　　　　　　　　　 〉:::: ┌──────────────────┐
.::::::::::::::!　　　　　 /.:::::::.:.`ヽ 〈::::::::::::::::::::::く_　　　　　　　　　　　　　　　./.:::::::::│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
1.:::::::/　 　 　 　 〈 1.:::::::::ﾊ::!　`""´i::::::::::::::.ヽ　　　　　　　　　　　　 ／.:::::::::: │ 　 ’２２年６月２４日、ラーテナウを暗殺。　 │
「￣ ', 　 　 　 　 　 L.:::::/　ヽ　 　　 ',.:::::,　-､L　　　　　　　　　 　 /.::::::::::::::::::│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　ﾊ 　',　　　　　　 / 　 〈　　 　 　 　 ﾚ'´　 ﾊ.:::::7ﾆヽ　　　　　　　　｀`ヾ:::::::::::└──────────────────┘
/　 ',　',　　　　　 /　ハ　',　　　　　　(/　 /　',　　　　　　　　　　　　　　 〉 ､:::::/l.:::::::::::/
.　　 ',　! 　　 　 /　/　 i　 ! 　 　 　　/　/ハ　',　　　　　　　　　　　　　/ 　 ￣`7´￣/
.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.
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　　　　　　　　　　　　┌─────────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　│　　極右によるテロは、猖獗（しょうけつ）極めていた･･････　  │
　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　└─────────────────────────┘

　　　　　 …　　─　──　─── ──────────────── ───　──　─　　…
　　　　　　　　　　　　　　　　……　… ────────────── …　……
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125： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:29:09 ID:O1/wGV86


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　　　　　　　　　　　　　　　　……　… ────────────── …　……
　　　　　 …　　─　──　─── ──────────────── ───　──　─　　…


　　 ┌──────────────────────────────────────┐
　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　 │ 　 さて、１９２３年１月初めに賠償委員会はドイツの石炭引渡し量の不足を確認したため、　│
　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　 └──────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　＞ ´i
　　　　　　　　＞ ´:::::::::::|　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＞ ´i
　　 　 　 ＞ ´:::::.==ﾆ＜l＿.　　　　　　 　 　 　 ＞ ´i　　　　　　 　 ＞ ´:::::::::::|
　　 　 　 ¨ヽ＞ ´ｲⅥ　 ゞ　　 　 　 !!......　＞ ´:::::::::::|.　　　 　 ＞ ´:::::.==ﾆ＜l＿
　　　 　 　 ∧:::::::ｊ ﾏﾍ 　;　　　　　 .|ﾄ.　 ´:::::.==ﾆ＜l＿　　　　¨ヽ＞ ´ｲⅥ　 ゞ　　 　 　 !!
　　　 　 　 　 }::::ノ　ﾏﾍ¨　　　　　　||...ヽ＞ ´ｲⅥ　 ゞ　　 　 　 !!　:::::::ｊ ﾏﾍ 　;　　　　　 .|ﾄ
　　　　　　　　>¨ヘﾞ 、i　　　　　　{¨:」.ﾞ∧:::::::ｊ ﾏﾍ 　;　　　　　 .|ﾄ...}::::ノ　ﾏﾍ¨　　　　　　||
　 　 　 　 　 ,:::::::ヽ::ヽ ヽ　　　　　 i::::|. 　 }::::ノ　ﾏﾍ¨　　　　　　||.　>¨ヘﾞ 、i　　　　　　{¨:」
　　　　　　 , 7 ¨ ヽ＼::ヽ::＼ 　 　 |::::l　　 >¨ヘﾞ 、i　　　　　　{¨:」ﾞ:::::::ヽ::ヽ ヽ　　　　　 i::::|
　　　　 　 ,'７::::::::::::ヾ｀:.、＜ヽ　　 |::::|......,:::::::ヽ::ヽ ヽ　　　　　 i::::|.　¨ ヽ＼::ヽ::＼ 　 　 |::::l
　　　　 　 i::::、::::::::::::::＼ヽ ＞} 　 .|::::|..., 7 ¨ ヽ＼::ヽ::＼ 　 　 |::::l ::::::::::::ヾ｀:.、＜ヽ　　 |::::|
　　 　 　 ∧:::::、:::::::::::ヾヽ::::::iﾊ 广iⅣ¨}...::::::::::::ヾ｀:.、＜ヽ　　 |::::| . ::::::::::::::＼ヽ ＞} 　 .|::::|

126： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:29:26 ID:O1/wGV86
　　　　　　∧:::::::、:::::::::::::Ⅵ:::lハ iヽi彡,:::、::::::::::::::＼...┌──────────────────────────┐
.　　　　　　 ∧:::::::::、::::::::::.Ⅵ::::::}トi:::::¨|ﾞ:::::、:::::::::::ヾヽ│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　 　 　 ∧:::::::::＼::::::::. 、::::l　|::::::「　:::::::、::::::::::::: │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　 　 　 　 ¨i ￣¨¨∧::::::::::.、ｉ　|::::::ト 、ﾞ::::::::、::::::::::│　　かねてから対独強硬路線だったフランスのポワンカレは　　 │
　　　 　 　 　 ハ＿＿_.∧::::::::::∨ |::::::| !」 . :::::::::＼::::::│ 　 条約の完全実施を狙い、「生産的担保の確保」を主張･･･　 │
　　　　　　　,:::::::::::::::::::::::∧:::::::::::Ⅵ:::::{　 ¨ ー.,.¨¨∧: │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　 　 ７:::::::::::::::::::::::::::∧::::::::::i.l¨ﾞﾞ.l＞一＜ﾞ＿_.∧│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
.　　　　　7:::::::::::::::::::::::::::::::::::ゞイ´ ヾ　|..ﾞ,:::::::::::::::::::::::...└──────────────────────────┘
　　　　　 ¨i ￣ |||￣ ¨＞ 、_::ヽ　　∧i..ﾞ:::::::::::::::::::::::::::∧::::::::::i.l¨ﾞﾞ.l＞一＜ ::::::::::::ゞイ´ ヾ　|
.　　　　 　 l:::::::.|||:::::::::::::;:::::::::i::∧ 　.∧ヽﾞ:::::::::::::::::::::::::::::ゞイ´ ヾ　|.　|||￣ ¨＞ 、_::ヽ　　∧i
.　　　　 　 |:::::::|||:::::::::::::;:::::::::.l::::::ゝー ´ﾟﾟ.　 |||￣ ¨＞ 、_::ヽ　　∧iﾞ::.|||:::::::::::::;:::::::::i::∧ 　.∧ヽ
.　　　　 　 |:::::::|||:::::::::::::;::::::::::ｊ::::::j　　　l:::::::.|||:::::::::::::;:::::::::i::∧ 　.∧ヽ |:::::::::::::;:::::::::.l::::::ゝー ´ﾟﾟ



┌────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　１月１０日に石炭産地のルール地方に軍を進駐させ、実力で賠償を履行させる、という行動に出た。　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└────────────────────────────────────────────┘

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127： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:29:46 ID:O1/wGV86



┌─────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　しかし この占領は、ドイツ国民を憤慨させ、挙国一致しての反仏意識を醸成させ･･･　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────────┘



　　/ 7
　 / /　 　　　　　　　　　　　　/ 7
ﾆ　　ﾆ二7　　　　　　　　　　/ /　　　　 　 　　 　 　 　　　/ 7
/　/ 　　　　　/二二二 ﾆﾆ　　ﾆ二7　　　　　　　　　　　/ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／
.../ 　　　　　　　　　　 ／／/ /　　　　　　/二二二 ﾆﾆ　　ﾆ二7　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＿／ ／
/ 　 　 　　　　　　　／／ ./ /　　　　　　　　　 　 ／／/ /　　　　　　, .　／ ￣ ￣￣ ￣ ￣￣￣
　　　　　　　　　 ／／　 / /　　　　　　　　　　／／　/ /　　　　　　　　　　￣ ￣ ￣￣ ￣￣ ￣／　／￣￣
　　　　　　　　／／　　/ /　　　　　　　　　／／　　/ /　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .ﾆ 二二 ﾆ≡≡三三三
　　　　　　 ／／　　 ./ / ＿＿＿＿＿ _　／　　 ./ /　　　　　　　　　　　　　 ﾆ ≡ 二二 ≡三三三三三三三
　　　　　　　　　　　 / / .|.:.:に＿＿」」:::::::Y^^^`ヽ___　　　. :. :. :. :.: .: .:.|､　　＝ ﾆ 二三 ≡三 三三 三三三三
　　　　　　　　　　　　　　|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_ノ　　　　 |┘. : .:. :. :. :. :. :. .p'ﾞ;;.:O . :ｑ .: ;:;ﾞ ,ﾞ,od .:'`;:; ,　ﾆ三三三三
　　　　　　　　　　　　　　 ￣￣￣￣　く　　　 　 　| .: .:. :. :./」二」p'ﾞ;;.:O . :ｑ .: ;:;ﾞ ,ﾞ,o彡ﾐﾐヽ　＿＿.: ;: ;:; ;:;;:;:;;
. :. :. :. :.: .: .: .:. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :.: .: .:.｀`ヽ　 ,､､ノヽo b .〔」ﾞ''' ''l〕.┌─────────────────────┐
.../ l. :. :. :. :.: .: .:. :. :. :. :. :. :.: .O od .:'`;:; ,.: ;oV"´　　 1　　..」ゝ‐/:`.│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
/ 　| p'ﾞ;;.:O od .:'`;:; ,.: ;oQ r;;;;;;;;;､p o ..:.,,､､､､',　　 　 1 .::.:.:::〈瓜ﾉ::│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　.|.　ム) p'ﾞ;;.:O od .:'`;:; ﾉｰ`ﾐﾐ!　　 彡',',',',',',;',　　　 l!.:.:::::::::::::::::. │　　また 時のクーノ政権は、占領した二国、　 　 　 │
ﾚ彡ﾐ　|:::::l　　,;彡ミﾐヽ　　 },_, ｲ:::::::::ハ;;';';';'';';'';;;!　　　il!.:::::.:.:.: ,r ‐ │　　フランス･ベルギーへの賠償支払いを停止、　　 │
l彡彡_ﾉ.::ﾉﾐyｲ彡ミミﾐﾐ;:y.:.::::.:.::::::::::.:}‐､i;;:r ,;:;:;:;:;!　　　ll!;:;:;;:;:;;/jjjjji.│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
ﾚ.:.:. ﾆ三三 〉彡ミﾐﾐﾐﾐﾉｨｲ彡 ミﾐヽ.〈　　ソ;:;;;;;:;:;|　　　llll!;:;;;:/jjlijiijij│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
.:.:.:.:ﾆ三三ハ彡ミﾐﾐﾐ,'ｨｲ彡 ミﾐミﾐﾐ',ﾊ　　,r-─ﾉ　　 　 .ﾉ;:; ヾ州州└─────────────────────┘
.:.二三三/　 ヾ彡ﾐﾐﾐ{ｨｼﾞ jijijijijijijiiiji! ﾌ""´￣7　　　　/iijiijijijijjijijjijijijijiijｨイ; :; :; :;ﾆﾆ 二 三 三三 三三 三三
　iﾆ,r'"´　　　　ゞ;:;:;:;:;{jijijijijijijiiijijijijijl!　　 　 /　　　 .:;1ij1iji1ji1ji1ii1i1l1lj1i1j; :; :ﾆﾆ ニ三 三三 三三三三三
　|/　　　 ,. .: :;:;;:;;;;;;;;;;;;:{jj州州州州州　　　/　　　 .:;1jli1jkl1jlk1jil1j1kj1klj1li1jil1kj　ﾆ 三 三三 三三 三 三



┌───────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　そしてルール地方の住民に「消極的抵抗」を呼びかけると同時に 全公務員に占領軍への協力を禁止した。　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└───────────────────────────────────────────────┘

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128： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:30:06 ID:O1/wGV86



┌───────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　このルール占領時、ドイツの急進的右翼勢力は鉄道爆破や占領軍への襲撃といった積極的抵抗にも出･･･ 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└───────────────────────────────────────────────┘




　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／i:i:i:i:i:／i:i:i:,.斗*''”i:i:i:i:i:i ┌──────────────────────────┐
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /i:i:i:i:i:irくi:_:／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 {／i:i:i:i:i＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ: │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　 　 /i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:i:〉`⌒”¨“　''*､i:iく..│　　ことに武装闘争を試み フランス軍の軍法会議にかけられ　 │
　　　　　　　 　 　 　 　 　 {i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/´ 　 　 　 　 　 ＼.│　　処刑されたシュラゲーターのような若者が出ると･･･　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　 　 Ⅵi:i:i:i:i:i:i:{　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　 　 　 　 　 {i:i:i:i:i:i:ｉ:/　　　 　 　 ‐-　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　 　 　 　 r　､i:i:i:ｉ.′　／.,　　　　　 　 `└──────────────────────────┘
　　　　　　　　　　 　 　 　 | r　ヽi{　　　　.′´　___,,,..x ヽ .}ﾉ _＿　ﾉ
　　　　　　　　　　　 　 　 _}/　 } 　　　　. : :≫=‐=ミvﾘ ﾉ .／__ : : {
　　　　　　　　_,.斗*''“ : : ::{　i:/　　　 　,ゝ=≦迹_ＸV　　 ∨尨jﾊ,;
　　　 ,.斗*''“ : : : : : : : : : :乂_　 　　　　 　 　´￣´ ., ､　　 ',`＂　.}　　　　　　　　　　　　　　/｀　ｨ彡三ﾐヽ
ｘ≦ : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :￣}　　 　 　 　 　 　 {　　 　 ﾊ　 　 }____　　　 　 　 　 　 　 　 ー彡'⌒ヾﾐヽ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.: . V}　　　　　　　　.:;/.ゝr　__,,.ｨ　 　 , : : : :＼　　　　　　 　 ./
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : 八　　 　 　 　 ／ /{i:乂i:_ji:ﾊ} 　 , : : : : : : }　　　　 ｀ー―'
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ...∧ 　 　 　 .′,へﾆﾆﾆ=┐´　 / : : : : : : :}　　　　　　 　 　 　 彡三ミﾐヽ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :..∧　　　　{　.{i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:/ .′.′ : : : : : : ＼　　 ＼＿　　　ヾ´　　　　´ミ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ＼　　 .;　 ＼.-==-ｲ /　 :ヽ: : : : : : : : :..}　　　 　 ｀ー ´
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :{:＼　　　 　 ￣　 　 ./ : : :＼ : : : :..:... }　　　　　　　 ,ｨ彡三ﾆﾐヽ
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.V⌒ヽ　　　￣￣　.ｲ : : : : : : : : : : : :..}　　　　　　　　 　 　 　 　 ミ'
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.v√{i:≧=-_ 　 イ:ｉ| : : : : : : : : : : : : :}

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【 アドルフ･ヒトラー 】


┌───────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│　　ドイツ国民の怒りはいや増し、またこの怒りはワイマール共和国政府にも向かった･･････　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────┘

.

129： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:30:26 ID:O1/wGV86



┌──────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　この抵抗のため フランスは占領によって得られたものは少なかったのだが、威信のためポワンカレは･･･　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└──────────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 --─--､
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,"　　　　　 ヽ
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　lj，ﾆ .ii! ﾆ ,　i!
.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 j:! ,,,　" ,,,,　 ﾘ
　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿,,.--‐`i ` "ﾑ "　,′＿＿
　　　　　　　　　　　 _　---ffi:i:i:i:i:i:i:i:i:jﾊ 　_’__　/}､i:i:i:i:i:i:i:i:i:i}r-‐ ､
　　　　　　　　　　 f= ､i:i:i:i:i:i:}}i:i:＞r'´|ヽ＼＿_ /ﾉ |::::ト ､i:i:i:/i:i:i:i:i:}i:}
　　　　　　　　　　 {i:i:i:i}i:j＞:::´:::::/:::::::l　　7zzf´　j:::::::∨::::::｀:.. ┌──────────────────────────┐
　　　　　　　　　　 ヾi:i/ヽ;:::::::::::::j:::::::::::l丶{ 〉〈ヽ ｲ::::::::::∨:::::::　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　 /.:::::∧:::::::::j:::::::::::::l　 rx-､ /.:::::::::::::::, ::/.::::│　　「消極的抵抗の中止」を交渉の前提とする態度を崩さず、　 │
　　　　　　　　　　／--:.､::∧:::::}:::::::::::::::lノﾉﾉヽ＼:::::::::::::::::}:j／.:│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　ﾉ二二ミ:.､＼}::::.＼:::::::/// 人＼ }:::::::::／ {:::r‐.└──────────────────────────┘
　　　　　　　　/.:::::::::／::::::｀ー-----rj　' 7 ハヽヽl:::r-----‐ へ＜:::::::＼
　　　　　　　 {::::::::::::::::::::::::::::::::::::::／/tﾞ　 { {::::::| }　{へ＼:::::::::::::::::::::::::::::::::::l
　　　　　　　 |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::l /　j 　 V::::::::Y　 　　} ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::::}
───── ＼:::::::::::::::::::::::::::::::| L ,,,､_ノ──‐ヽ---ﾉ　}::::::::::::::::::::::::::::::::::|─────
　　　　　　　　　 ￣¨''''' 　 ─-┴‐ 'ﾞ　　　　　　　　￣マ;:-‐''"￣￣｀''ー‐'



┌────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│　　またクーノも 「交渉は撤退後」 との姿勢を崩さなかったため、事態は膠着状態に陥り･･････　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────────┘

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130： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:30:45 ID:O1/wGV86



┌─────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　その間ドイツは、石炭をイギリスなど外国からの輸入に頼らざるを得ず･･･　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└─────────────────────────────────┘




￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣／／＼l　　l__/￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ll 　 l￣￣￣ | |￣￣￣￣
ﾆﾆニニニニニ二二二／／二二|　　|二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 ｌ| |二二二二
　　　　◯　　 ＼＼ 　 ￣￣厂厂l|　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ll　　ｌ￣￣￣ｌ| |￣￣厂￣
￣￣厂厂￣ｌ ｌ　＼＼￣￣l　 ｌ￣ｌ　　l ニニニニ 二二二二二二二二二二l|　　|_＿__＿ｌ| |　 　 |
_＿__l　 ｌ__＿ｌ l______＼＼　.l　 ｌ　 |　　l ￣￣￣ |l　l| 　 ／／ ￣厂厂厂 ￣ ll　　l￣￣￣ｌ|_|　 　 |
―――――ｌ l―――＼＼ｌ　ｌ―|　　l＿＿＿__||__ll ／／　　　l　 l　l　　 　 ll　　|　　　　　 |　 　 |
________________ｌ l_____________＼l　ｌ 　|　　|　 　 |　|￣￣￣　| 　 ┌────────────────────┐
ﾆﾆﾆ二二二l　lニニ二二二l　ｌ二|　　l二二V {　　　　　 }二 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　 　 l 　　　 l　ll　　 ＼　 　 l　ｌ 　|　　l￣￣ Vｌl 　 　 　 /￣ │　　またルール地方のボイコット支援のため、 　 │
　 　 l　　., -‐--‐-､　 .＼＿l　l／|　　|　　 　 V　　　　/　　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　 　_ｌ_.／　　　 　 　 ｰ､.}ニ{l　ｌ＿|　　| 　 [二 ＼_＿_/　　　 └────────────────────┘
　　|./´　　　　　　　　　 l_ . ll　|：：|　　| 　 l l　＼l____/　　　　　.ll　 l　l_＿　　ll　　l　　　 Ｙ⌒ヽ 　 |
　　|.}　　　　　　　　　　}　）..ｌ　|：：|　　| 　 l l￣厂￣￣ｌ}　　　　ll￣￣￣ l}　 ll　　|　　　人　　ﾊ. . |
　　{　　　　　　 　 　 r１ﾉ ￣￣￣|　　| 　 Ll　ll二二二ｌ　　 　 .ll 　 　 　 l| 　ll　　| 　 [ .../ﾄｪｲ/＾＼
＿[._}　　　　　　　 　 {Jl.| 　 　 　 |　　|＿ | |__ll二二／_＿＿__.ll_＿＿＿l|＿l|二 l_＿ll ./:..|　/.　 / ヽ,
二　レ,　　　 　 　 r‐'　| .二二二 |　　|[ニニ二]＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__]ニ二二.| : |　|　　|
　　 　 レ､.、, ィノトゝ-〈..l￣￣￣ |　　|二二＞｝:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/＝ ＝　 .| : |　|　　|　　|
＿______.i´_　-―‐　 _ .⊥-‐ ､　__ |　　|_＿＿//:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/::/ ￣￣　.| : |　|　 /　 ./
　　　／　　　　　 　 　 　 /　 ＼ ..l　　|　 [ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣＼　　 　 .＼{　| /　　/
　 ／　　　　　　　　 　 　 l　　　 ＼_　.|　 | | 二二二二二二二二二二二二二 ]￣￣￣...|三 ＼_/.￣￣
./　　　　　　　 　 　 　 　 |　　　　 ｌ ＼　 .| | | |　　　　　　　　　　　　　 | |　| | LI　　　　　.|三 ﾞ'三=_
　l　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 　 ＼|_| |_|　　　　　　　　　　　　　 |_|　|_|　　　　　　　|三 　ﾞ'三=_
　l　　　　　　　　　 -‐＼へ、　　　　　　　＼　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |三.　　ﾞ'三=_
　|-‐　　￣￣　　　　　　＼ ＼　　　　　　　 ヽ.　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _|三　　　ﾞ'三=_
　|　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾋ以ﾉ　　　ﾋ以ﾉ
ｰj　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l＼　　　　　 |
　|　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ　＾＼　　　｜
　|　　　　　　　　　　　　　　　　　 V　　　　 ／



┌───────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　追放された公務員の給与や企業への支援金、といった支出を余儀なくされた。　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└───────────────────────────────────┘

.

131： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:31:43 ID:O1/wGV86


┌─────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　そしてそれらの支出は、財政的な裏付けがないままの紙幣乱刷によって賄われ･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────────┘




　　　　　　 /__＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_/ﾂﾞ￣ #￣ヾ:;}_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__＼　　　　 　 　 　 　 , へ
　　　　　　 |!´.!￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ｀フ‐ ｒｒ‐┬‐┘￣￣￣￣￣￣￣￣￣/￣//　　　　　 　 　 ／fﾞﾍt､｀-､_
. 　 　 　 　 |!　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 //　　　　 　 　 ／f~´　 iﾞ;;'､';;t､｀'‐ ､
.　　　 　 　 |!　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 / 　 //　　　　　　 　 ＼(z､　　　｀｀ﾂr;;';;ゞz;;｀'‐ ､
.　　　　　　 |l　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 / 　 //　 　 　 　 　 　 　 ｀'‐､ゞ､_　'´　`ﾞﾞ　ゞﾈ'ﾞ‐ヾミｰ ､_
　　 　 　 　 |l　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 __,. 　 ---───‐‐‐┐　　　　　 　 　 　 　 .｀ﾞ'-､ゞ ､　　　　　_,ノ;／／
　　　　　 　 |l　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼´､｀ﾞ`ゞヾミ''ゞ~＾`ｊi:|　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｀ﾞ''-､ゞrt.;.ォ／／
　　　　　　　|l　i　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 `-- ─ｰ‐‐─‐--=!　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ﾞ､／
.　　 　 　 　 ||　i　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _　 　 　 　 ./ 　 // ||
.　　　　　 　 |!　i ＿ ＿＿ ＿＿ ＿＿ ＿＿ ＿＿ ＿＿ .../{　 ＿＿_ / 　 //　.||
　 　 　 　 　 |||,/＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ ＿ 　./ 代　...＿ ＿＼// 　 ||
　　　　 　 　 ||.|i,〉　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 《ﾐ ､ ﾊ　 　 　 　 ┌──────────────────┐
　　　　 　 　 || |l.´￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ ￣ 　ヽ:i;　}　 ￣ ￣..│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　 　 　 　 　 ||./|壱万円||壱万円||壱万円||壱万円||壱万円.ソ .万円|l　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　 　 l/i|壱万円||壱万円||壱万円||壱万円||壱万円||壱万円||壱.│　　通貨発行の総額は、ルール占領から 　 │
　　　　　　 /,i|壱万円||壱万円||壱万円||壱万円||壱万円||壱万円||壱 .│　　半年で２２倍にもなった。 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　 ./,.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　!.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣.│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　 　 l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: └──────────────────┘
　　　 　 !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::┌i＝＝＝＝＝＝ｉ┐:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
　　　 　 !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::└!＝＝＝＝＝＝!┘ :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!


　　　　　┌─────────────────────────────┐
　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　│ 　 結果、戦後 低下していた貨幣価値は、雪崩を打って下落･･････ 　 │
　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　└─────────────────────────────┘

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132： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:32:03 ID:O1/wGV86




┌──────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　対ドル交換比率も 戦前は１ドル＝４．２マルクだったのが、戦後のインフレから見ても加速的に下落し･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└──────────────────────────────────────────────┘



　　　　　　　　　　　　　　【 マルクの対ドル比率 】

┏━━━━━━━┯━━━━━━━━━━━┯━━━━━━━━━┓
┃　 年月日　 　 　 │　 対ドル為替レート　　 　 .│　 比率が十倍に　　　┃
┃　 　 　 　 　 　 　 │　 （1ドル=マルク）　　　　　.│ 　なるまでの期間 　 .┃
┣━━━━━━━┿━━━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━┫
┃1914.7　　　　　　.│ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 4.20│　 　 　 　-- 　 　 　 　 ┃
┠───────┼───────────┼─────────┨
┃1920.1　　　　　　.│　　　　　　　　 　 　 　 41.98│　　　　　　　　　5年半 ┃
┠───────┼───────────┼─────────┨
┃1922.7.3　　　　　.│ 　 　 　 　 　 　 　 　 420.00│　　　　　　　　　2年半 ┃
┠───────┼───────────┼─────────┨
┃1922.10.21　　　...│.　　　　　　 　 　 　 4,430.00│　　　　　　　　　108日 ┃　　　　　　┌───────────┐
┠───────┼───────────┼─────────┨　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　│
┃1923.1.31　　　　..│　　　　　　　 　 　 49,000.00│　　　　　　　　　101日 ┃　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　│
┠───────┼───────────┼─────────┨　　　　　　│　　１１月半ばには 　 　 　 │
┃1923.7.24　　　　..│.　　　　　　 　 　 414,000.00│　　　　　　　　　174日 ┃　　　　　　│　　４兆２０００億マルク 　  │
┠───────┼───────────┼─────────┨　　　　　　│　　まで下落･･･　　　 　 　  │
┃1923.8.8　　　　　.│.　　　　　 　 　 4,860,000.00│　 　 　 　 　 　 　13日 ┃　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　│
┠───────┼───────────┼─────────┨　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　│
┃1923.9.7　　　　　.│　　　　　　 　 53,000,000.00│　 　 　 　 　 　 　30日 ┃　　　　　　└───────────┘
┠───────┼───────────┼─────────┨
┃1923.10.3　　　　..│.　　　　　 　 440,000,000.00│　 　 　 　 　 　 　26日 ┃
┠───────┼───────────┼─────────┨

133： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:32:24 ID:O1/wGV86
┃1923.10.11　　　...│.　　　　 　 5,060,000,000.00│　　　　　　　　　 　8日 ┃
┠───────┼───────────┼─────────┨
┃1923.10.22　　　...│　　　　　 40,000,000,000.00│　 　 　 　 　 　 　11日 ┃
┠───────┼───────────┼─────────┨
┃1923.11.3　　　　..│.　　　　 420,000,000,000.00│　 　 　 　 　 　 　11日 ┃
┠───────┼───────────┼─────────┨
┃1923.11.20　　　...│.　　　 4,200,000,000,000.00│　 　 　 　 　 　 　17日 ┃
┗━━━━━━━┷━━━━━━━━━━━┷━━━━━━━━━┛

※：山川出版社 『世界歴史大系 ドイツ史　３』 より抜粋


┌──────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　自治体や企業では外貨建てや現物などで対応する所が多く現れ、マルクは通貨としての機能を喪失した。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└──────────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【 戦前〜ルール占領直後における マルクの対ドル比 】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　https://ux.getuploader.com/yaruo7th/download/107



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【 ルール占領後 ハイパーインフレ期の マルクの対ドル比 】

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　https://ux.getuploader.com/yaruo7th/download/108

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134： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:32:52 ID:O1/wGV86



┌────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　このインフレは純粋な通貨インフレであり、労働者の賃金を実質的に切り下げるものであったため･･･　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└────────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　 　 l_________________＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__l
　　 　 　 　∧三|:Ll:|二二二二二|:Ll:|二二二二二|:Ll:|二二二二|Llﾉ二二二:|├i─. ＜ ´
　　　　　 　 ∧.ﾐl　 .|＿|＿|＿|＿|| || |___|:ロ:|::::::::::::|　 .| :::::::::::::::::: | ||.|:::::::::::::::::|　 |　 |
　 　 　 　 　 　' ,|　 .l￣|￣|￣|￣|| || |７/￣||::::::::::::|　 .| :::::::::::::::::: | ||.|:::::::::::::::::|＿|　 |
　 　 　 　 　 iｫ　|....｢|TTTTTTTTTT｢|TTTTTTTTTT｢|TTTTTTTTTT｢|TTTTTTT｢| . |_＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　 　 　 　 　 |:|　|..::|.| 二二二二二 |:| 二二二二二 |:| 二二二二二 |:|二二二二l:l　.|;;;;; ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　 　 　 　 　 |:|　|...:ﾄ..─────‐|:|─────‐.l:|────‐|　.ｿ＿＿＿_..//　.|─|二二二二::i.　尸二二二二::尸
　 　 　 ＿＿|:|_..|　.Y 二二二二二l　.|二二二二二l　..|二二二二|　 |::::||::::::|::::::ﾚ....　|　 |:::::::::::ll :::::::::|　|:::::::::::|::::::::::::|:|　|:
､　　　 | 　 　 　 |　 |＿||＿||＿||...,　　-――┐..＿_|　 |＿||＿||＿|　 |二|二:|::::::|　　 |　 |:::::::::::ll :::::::::|　|:::::::::::|::::::::::::|:|　|:
　 ヾ､､.|＿＿＿_|　 |￣||￣||￣|| .| ／二二二|　￣ |　 |￣||￣||￣|　 |＿|＿:|::::::|＿　|　 ｢|TTTTTTTTT｢|TTTTTTTTTT｢
ミ::ミ::ﾐ::ヾ　　 　 |　｢|TTTTTTTT .lｨ, ニニニニｱ .TT｢|TTTTTTTT.｢|TTTTTTTTT| |..|　 |:|二二二二二l |.二.二二二二.l
::ミ::ミ::ミ::ﾐ ヾ 　 |　|:|.二.二二　.〈イ:::::/__,二. ,ﾆl . 二ﾋ| 二二二二_ﾋ|.二.二.二.二 | |..|　Ｆ+────i　l　r───l　l　f
ﾐ:::ﾐ:::ﾐ::ﾐ::ﾐ::ミ:ヾ |　|:|　　　γ⌒　.‘i{　i} └‐'. }┘ ＿　　＿＿＿＿　　|::|l:::::|l:::::::| .| |..|　| .|::::::::::::::::::::::|　l　l:::::::::::::::::l　|　|:

135： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:33:08 ID:O1/wGV86
￣￣￣￣￣￣∧ Y⌒Y´;;;;;乂　;;;.｀T L_ '''--'i'.::::::::::|　 |＿||＿||＿l　..|::|l三||三.|┌────────────────┐
.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.Λ;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;,,,,, ;;／(丶-ヽﾘﾘ' :::::::::::|　 |￣||￣||￣l　..|::|　 .||　 .|│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.∧);;;;;;;;;;;.,　-‐'´ |　＼　/＼l＼_ :::|　 |ﾞ::::||ﾞ::::||ﾞ::::l　..|::|　 .||　 .|│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.∧,.,.,.,./ ￣｀ヽ ￣ / ＼〉ﾍ〉　 | :| 　 ￣￣￣￣　 .|::l￣￣￣l│　　生産コストが下がり、ドイツの 　 　  │
;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.∧.,.,.|　　　　|　　＼　 ＼|　| |:>－‐ ､￣￣￣￣ 　 　 　 　 │　　海外輸出にとって有利に働いた。　 │
.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.∧..| ／　　j　　　　￣ヽlﾑ| |:::::::ヾ:::{　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;..／-―　/／　　　　 o　/｜.:::::ｿ::ﾉ　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
: : : : : : : : : : : /　/: : : : :.|　　／/　　　　　　　　 l　|　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／ . └────────────────┘
.: : : : : : : : : :./　/￣三 ./　 　 /　　　　　　　　　ｌ　|::::::::　　　　　　　　　　 <　　　 ／
　　　　　　　　 　 　 　 / 、　 /ヽ　　 　 　 　 o　l　|
　　　　　　 　 　 　 　 〈　 ヽ 〈 /　　　　　　　　 〈　|
　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　　}　　　　　　　　　 ｌ　|



　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　結果、資本家は潤い･･････　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────────┘

.

136： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:33:30 ID:O1/wGV86



┌───────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│ 　 特に「シュティンネス･コンツェルン」を設立したフーゴー･シュティンネスのような、　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└───────────────────────────────────┘




;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:　| .l
;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;:;:;;;;;;;;;;:;:;:;:;　　| .l
;;;;;;;;;;;;;;;;:;:;:;:;;;;;;;;;:;:;:::::　　|´
;;;;;;;;;;:;:;:;:;|　;:;:;:;:;:::::: 　　|
;;;;;;;;:;:;:;:;:;|　:;:;::::::::　　l　|
;;;;;:;:;:;;:::;:;|　 ::::::　　 /l　|
;;;;;:;:;:;:;: `‐´　　　／/　/　　　　　　　　　　　　　　　 ,--､
;;;;:;:;:;:;:;:;:;: 　 ,.／l/ 　/ﾄ､　　　　　　　　 ,,ｨ''^＼　　 {　　ヽ
;;;:;:､_‐┬┬‐' l／ 　//;:;:;ﾄ､ 　　　 　 　_i´ ヽ,_丿､　 ヽ:::‐´ヽ　　　　 ／｀ヽ
;;;:;:;: `.┴┴‐'´　　//;:;:;:;|　￣弋─-- {,ヽ-‐ヽ::　 ＼__ヽ::::　 ヽ　 　/　　/
;;;;;:;:;::::::::::::::::::　　//:;:;:;:;:;|　　　 ＼　　 l¨ヽ::　ヽ::::　 ＼ ﾍ::::　　'､--i::　　|
;;;;＼::::::::::: 　　 //:;:;:;_:;:;:|　　　 　 ヽ 　 l:: ﾍ:::　ヽ:::::　　ヽ '､:::　 ﾍ　|:::::　|
;;;;＼＼＿＿／/;:;／ l;:;:|ヽ､　　　　 >　 l:::: ヽ:::　＼:::::　 ヽヽ::::　 ∨::::　ﾄ　　　　　　　┌────────────────┐
.＼　＼＿＿／／ 　 l;:;:|　　ヽ､　／　　　i::::::＼::::　ヽ､:::　 `y:::::　 ヽ:::　| i　　　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　＼／^＼／　　　 l;:;:|　　::::: ｀`ヽ､　 　 l::::::::ヽ:::::::　i:::　　 :: 　　　　　| ヽ　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　 　く　　　　,>､　 　 l;:;:| 　 :::::　　　　`ヽ､ l:::::::::::ヽ:::::::　 :::::: 　　:: 　　　|　|　　 　 　 .│ 　 〝機を見るに聡く、逡巡しない〟　  │
　／;;;;ヽ　　/;:;:;:＼　 .l:;:| 　 ::::::　　　　　/　ヽ::::::::: ::::::::::　::::::　　 ::　　 ;;|　|　 　 　 　 │　　　タイプの人物が、　　　　　　　　 　 │
/;;;;;;;;;;;;/|::|ヽ;;:;:;:;:;:;:;＼l;:|　 ::::::::　　　　/:　　 ヽ:::::::::::::::::::::::::::::　　　 　;;;;|;;;;|　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
;;;;;;;;;;;;;;;| |:::| |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:Y　 ::::::::::　　　/ ::　　　 ＼::::::::::::::::::::::::::　　 　　;;;;;;;;　　　　　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
;;;;;;;;;;;;;;;| |:: | |:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|　:::::::::::::　　 i　::::　　　　 ＼:::::::::::::::::::::::　 　　;;;;;;;;;　 　 　 　 └────────────────┘
;;;;;;;;;;;;;;;| |::..| |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:| ::::::::::::::　　 | ::::::　　　　　　ヽ ::::::::::::::::::::　　　;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;| |:　| |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|::::::::::::::::　　|:::::::::.　　　　　　 ｀ヽ､__::::::::::::::　;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;|_!:　| |;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|:::::::::::::::::　 |::::::::::::.　　　　　　　 |;;;;;;;;;ヽ__;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;　　|_|;:;:;:;:;:;:;:;:;;:|::::::::::::::::::　|:::::::::::::::.　　　　　　 {;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;　　　;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|:::::::::::::::::　|::::::::::::::::::.　　　　　　|;;;;;;;;;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;
;;;;;;;;;;;;;;;;.　　　;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|:::::::::::::::::　|::::::::::::::::::::.　　　　　　|;;;;;;;;;;／;;;;;;;;;;;;;;;



　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌─────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 新興の大資本家として現れだした。　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　└─────────────────┘

.

137： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:33:54 ID:O1/wGV86



┌───────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
│ 　 なお このシュティンネスという男は人民党の代議士として大きな政治的発言力を持ち･･･ 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────────────┘



　　　　　　,,,;;;''''''　'''';;;;;;,,,,　'''';;;;,,,,　　　　　　''';;;,　　　　　　,,,,;;;;''''　　　　''';;;;,,　　　　'''''';;;;;;,,,,,;;;;;;;;''''''
　　　　　'''''''''　　　　　''''''';;;;;;,,,,　''';;;;　　　　　;;''　　　　,,,;;;;;'''''　　　　　　　'''';;;;,,,　　　　　　'''';;;　''''';;;;;;;,,,,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　''''''''';;;;;;;;,,,,　　　; 　 　 　 ;'　　　　　　　 　 ,,,,,,,,,,;;;;;''''　　　　　　　';　　　　''''';;;;;,,,
''''';;;;;;;,,,,,,,　　　　　　　　　　　　　　　　''';;,　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 '''　　　　　　　　　　　　　 '　　　　　''';
　　　'''''''''''';;;;;;;,,,,,,,　　　　　,,,;;;,,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,,,
　　　　,,,,,,;;;;;;;;;''''';;;;;;;;,,,,,,;;;'''''　　''''';;;;;;;,,,,,　　 　 　 　 ._ ,,　,,_　　 　 　 　 .,,,;;'''''';;;,,,　　　　　,,,,,;;;;''''''
　　　　,,,;;;;'''　　　　''';;;''　　　　　　　　　　　 ,, 　 . ,r'ﾆ三三ﾐヽ　　　 　 '　　　　'''''';;;;;,,,,;;;;''''''';;,,　　　　　　,,,;;''
,,,,;;;;;;'''''''　　　　　　　;'　　　　　　　　　,,,,;;;,;'''　　 ,'.ﾆ三三三ミ',　　　　　 　 ,,,,;;;''''　　'';;,,　　　''';;;;;;;,,,,,,,;;;'''''
　　　　　　　　　　　 '　　　　　　 ,,,;;;''''''　　　　　 lﾆ三三三三.j　　　 　 .'';;'　　　　 　　';,　　　　'''';;;;;''
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　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,r.'"三三三三三三三三三三ミ　､　　　 　 　 ''''';;;;　,,,;;;''';;'
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,'ニ三三三三三三三三三三三三ﾐ',　　　　 　 　 .'''';;;;;　　　 ,,,,;'';,
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　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀ .´ 　 .{三三三三三三三三三三三ﾐl　　.`　´



　　　　　　　┌───────────────────────────────┐
　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　│　　国粋主義思想の持ち主で、国防軍との関係も深かった、という･･････　  │
　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　└───────────────────────────────┘

.

138： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:34:13 ID:O1/wGV86



┌─────────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│ 　 しかし、中産階級者 ―― 堅実な生産活動によって貯蓄してき、戦時に愛国心に駆られ国債を買った人 ―― は、　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 __
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /∧:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　//i:i:i∨ヽ､　　　　　　　　　　　 　 __,,.　-=ﾆ¨ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 //i:i:i:i:i:∨: :`ヽ､　＿,,..　　-=　 ￣: : : : : : : ,ﾍ :|i,
　　　　　　　　　　　　　　　＿,//i:i:i:i:i:i:i:i∨: : : j{￣: : : : : : : : : : : : : : : : ::,ｲ:i:i:, :|i,
　　　　　　　　　 ／￣￣: :.:::://ｉ:|二二ﾞ|ｉ:ｉV:::::j{: : : : : : : : : : : : : : : : : __/i:iト.:ｉ:, :|i,
　　　　　　　　／ : : : : : : :::://i:i:ｉ|:|::: : |:|i:i:i:V::j{ : : : :_:_:_:,. 　 -=ﾆ二「i:i:i:ｉ:ｉ:ト.||i:, :|i,
　　　　　　 ／: : : : : : : : : ://i:i:ｉ:ｉ|:|==::|:|i:i:i:i:≧=ﾆ「i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|i:i:i:i:ｉ:ｉ|::ﾞ||i:i:, :|i,
　　　　　／_:_:_:;;;　--─=彡i:i:i:i:i:|:|::: : |:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|i:i:i:i:ｉ:ｉ|`'||i:i:i:, :|i,
　　　　 　 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|:|zzｪ|:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|i:i:i:i:i:i:ト.||i:i:ｉ:|__|i,
　　　　 　 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|
　　　　 　 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ__jjIIL　｡｡　--|-　､i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:|
　　　　 　 |jjIIＬi:i:i:　｡｡　　---───…　　'''　￣￣　　　＿,,,....... ⊥..,__|｀`''ミ+s｡.,
　　　　 　 |-- ┬r─‐┬─…tt====ュTTTTT::/||~￣￣ ||i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|i:i:i:ｉ:|:::::::::::::｀`''ミ+s｡.,_
　　　　 　 |i:i:i:i:i| | : : : :||i:i:i:i:ｉ:ｉ|:|:|￣:::|:|i:i:i:i:i:iｉｉ:ｉﾉ::||zzzzｪｪ||i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|i:i:i:ｉ:|:|:|￣~ |:|: : : ::::|｀''ミs｡　　　　　. . : :
　　　　 　 |i:i:i:i:i| | : : : :||i:i:i:i:ｉ:ｉ|:|:|　　:|:|i:i:i:i:i:i:i:ｉ:|:::||　 l　 | ||i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|i:i:i:ｉ:|:|:|::: : ::|:|: : : ::::|:;:;:;:|丁 . . : : : : : : : : : :
　　　　 　 |i:i:i:i:i| | : : : :||i:i:i:i:ｉ:ｉ|:|:|,,,,_/|:|i:i:i:i:i:i:i:ｉ:|:::||　 l　 | ||i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|i:i:i:ｉ:|:|:|:::: : :|:|: : : ::::|::::;::|│.: : : : ､: : ∨i/: : ::.
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ｰｰｰｰｰｰ |i:i:i:i:i:TTTTTi:i:i:i:i:i:ｉ|:|:|ニﾆ|:|v-‐'""└─── ┘i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|i:i:i:i:|:|:|:::: : :|:|: : ::: ::|== |│＼|i'"　　｀Y|'^'ｰ

139： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:34:31 ID:O1/wGV86
ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞﾞ|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:洲洲i:i:i:|:|:|ニﾆ|:|ｰrーrｰi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/二二|i:i:i:i:|:|:|:::: : :|:|: :: :; ::|::;:::;|│ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:ﾞ:
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:,　:,　　:..　.::　:　:　:　l￣　..._,r{ ll~「r'⊆ヽ､.＿　＿￣￣￣￣￣￣　丁￣|￣￣￣￣￣ﾞ|:|:::::::|丁　.:　:　,:　:.　.　,:
:,　:,　:,　:,　:,　:,　.,.　-＜フ´ {‘　　{`弋ﾆ { ..::　　　:.l二二二二二二丁￣「￣￣￣￣￣|:|,.｡o≦　:,　　:..　,:　:　,:
.:　:　　..　.,　:. ., 　　　　 `､Λ}､_　ﾉ:::::::ﾌ ﾉ　..:　　:..　　:,　:　　:.　￣￣　　￣￣￣￣￣￣　.: ┌───┐　::　,:
.:　:,　,,　　　 / 　　　　　　}　､}　　{:::イi　{　:..　　,..:　　.:　　:..　　:..,　　　..:　　..:　　:,　　:..　:..　└───┘:,　:,
:,　,:　..:　　,:,'　 ﾍ 　　　 ｀''V.,'　　 i´_Ｔ　 ｌ :,　　,.:　..:　　:.,　:.　　:...,　　.::　,.:　:..　:,　:..　　　　.:　　:,　　　:,
　　　　　　,'　　　 ヽ　　　　ｿ　 　 ;　/ｌ　　V
　　　　　　}　　` 　 ’､　　 /　　　,／::|　　 ',
.　 　 　 　 i　 　ゞ、 ∧　'´ 　 　/ へy　　　',
.　 　 　 　 }　　　／ ￣`;　　　ノ´⌒`、　　 ﾊ、_
.　 　 　 　 }　 ／ : : : : : :｀ - '´V: : : : : : :-'´ : : : :ヽ
　　　　　../／ : : : : : : : : : : : : : :ヽ:_:_:_: ノ／: : : : : : ＞-、_
. 　 　 　 {/ : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼ : : : : : : : : ／: : : : : : ヽ



　　 　　　　　　　　　　　　　　　┌───────────────────────┐
　　 　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 文字通り、破滅の淵に追いやられてしまった･･････　│
　　 　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　 　　　　　　　　　　　　　　　└───────────────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌───────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 　 ┌─────────┐ 　 　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 └──┼─────────┼──┘
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140： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:34:52 ID:O1/wGV86


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│　　８月に入ると消極的抵抗を呼びかける反仏戦線も崩壊し、議会で不信任決議が出され、クーノは辞任･･･　　 │
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