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やらない夫のオイレンシュピーゲル物語_第七楽章

1： ◆c4bqdXp7mw：2017/09/15(金) 23:48:16 ID:GFajL8Uo



 ・ このスレは、実在した人物の人生を扱ってますが、あくまで〝創作物〟であり、フィクションです。

 ・ スレタイに【十八禁】を入れてませんが、取り上げる作品によってはエロ･グロがあります。

 ・ また差別的な表現が出ることもありますが、このスレで扱っている時代や社会状況から来るものであり、
　作者に特定の人種を貶める意図はないということをお断りしておきます。



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　【 前スレ 】　 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1498909973/



　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1386947400/
　　　　　　　　 第二楽章　　　　http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1400247209/
　　　　　　　　 第三楽章　　　　http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1408293568/
　　　　　　　　 第四楽章　　　　http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1428404052/
　　　　　　　　 第五楽章　　　　http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/14429/1465652329/

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195： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:53:59 ID:O1/wGV86

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　　　　,,,,,,;;;;;;;;;''''';;;;;;;;,,,,,,;;;'''''　　''''';;;;;;;,│　 だが やる夫さんは、表現主義芸術や 　 │.,,,;;;;''''''
　　　　,,,;;;;'''　　　　''';;;''　　　 　 　 　 .│　 キュビスムには関心がないらしい　　　　 │.'';;,,　　　　　　,,,;;''
,,,,;;;;;;'''''''　　　　　　　;'　　　　　　　　　,乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ　　''';;;;;;;,,,,,,,;;;'''''
　　　　　　　　　　　 '　　　　　　 ,,,;;;''''''　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 '';;'　　　　 　　';,　　　　'''';;;;;''
　　　　　''';;;,,,,,　　　　　　　　,,;;;;'''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ;,　　　　　'';,,,;';,,;''
　　　　　　　　''';;, ,,,,,,,,,,;;;;;;;''''''''
'';;;;;;;'''';;;;;,,,,,,,,;;;;;;'''''''''''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-─＝＝= -　　　　　　　　　　　│　それが、芸術を愛し　　　│
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 . x≦　三三三三三三三｀ヽ　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 . ' 三三三三三三三三三三三
　　　　　　　　　　　　　 /三 小ヾヽヽ ij/レノ´｀´ミヽ三三ﾊ
　　　　　　　　　　　　. ｨ!li ミ　/ 　　　　　 ｀ヽ　　　 ミ 三三}
.　　　　　　　 　 　 ／　|liミ　〈　　　　　　　　 ヽ　　　ミ 三 ﾊ
　　　　　　　　 　 /　　 |liﾐ　　ヽ　　　　　 ｰ=≦＝≠＜ ミ三i　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　../ｊヽ　.￣≧x　　　　　i´ t巧ヌ　　ﾐ⌒ヽ　　　　　　　　　│　芸術家仲間を集めよう　　 .│
　　　　　　　　　　　　／　 ﾉ ｀ｰ=- ´ ;　　　 　 ´ ￣ ´　 　 |l!　l|　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
　　　　　　　 　 　 ／　 ／　　　　　　　:　　　　　　 　 　 　 ﾘ　ｌl
　 　 　 　 　 　 ／　 ／　ﾊ　 　 　 　 . :|!　　　　　　　　　　　　ﾘ
　　　　　　 　 /　　/　__ . ﾊ　　　　　 :..八 _;　　　　　　　　　　/
　 　 　 　 　 /　　/／　 ＼ 　 　 　 　 　 ;　　　　　　　　 /_.イ　　　　　　　　　　同士の集うサロンを作ろう、とする
　　　 　 　 ./　 .／　　 ／⌒ヽ　　 　 .` ー ‐一　　　　. '　　　　　　　　　　　　　芸術家だろうか？
.　 　 　 　 /　 /　　 ／　　__　 ＼　 　 　 ー　　　　　/｀
　 　 　 　 {　　 '　／　　／　 ＼,ノ　　　　　　　　 　 '　＼　　　　　　　　　　　　 と、思えてな･･･
　　 　 　 ∧ 　/　 　 ／　　ﾉ__,. 〉...}＼ 　　　 　 ／ 　　/.ﾉ|ﾄ、






　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /⌒ヽ＿
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／|:::::::::::ヽ:::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　/::::: L｣:::::::::::ヽ:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 ／l:::::/￣ ',:::::::::::::ヽ:::::::::',　　　　　　 　 レュ､
　　　　　　　　　　　　　 / 　|:::l-‐-　 ヽ＼:::::::ヽ::::::::l　 　 　 　 ／　　　ゝ
　　　　　　　　　　　　 　 　 |::::! '´ゝ　　ヽ＞＼::＼:::| 　 　 ／￣ヽ　　ノ　　　　そんなにヘンー？
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l::::ﾚ' ﾄｿl　 　 l ｒﾘ}ヽ）ー |　 .／　　　　l／
　　　　　　　　　　　　　 　 l:::::::! 　　,　　　ー' /ノ:::::::l／　　　　　 ｣
　　　　　　　　　　　 　 　 l:::::::::::＼　 _ 　 　 / ＿ ／　　　　　／´ |ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 l:::::::::, ｨ-─, -─,- '´ ／　　　 　 ∠ |　 /

196： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:54:20 ID:O1/wGV86


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 /
　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 ,-------――--...、　　　　　′／
　　　　　　　　　　　　 　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　 　　　 ,/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀i
　　　　　　　　　　　　 　　　/:::::::::::::::,r-'''゛｀''''''--,,＿＿::;::}ヽ、
　　　　　 　 　 　 　 　 　　 |::::::::::::::::ﾐ: :　　　　　/　　　 }|::}.　 )
　　　　　 　 　 　 　 　 　　 {::::::::::::／: :　　 　 ／　　　 /.}/　 ′
　　　　　　　　　　　　 　　 {:___::::f´ -ﾆﾆニ==、　ﾉ, ＿ﾆ-}
　　　　　　　　　　　　 　　/ i :ヽ:|: : :ヾ赱_,= ｀ 　 ,´旡_ﾌ/　　　　　　　 ああ、これは何も
　　　　 　 　 　 　 　 　 　{　{: :/｀: .　　　　　　 　 |　　　|
　　　　　　　　　　　　 　　｀ゞ、_: : : .　 　 　 　 　 j　 　 |　　　　　　　　 キュビスムや表現主義といった
　　　　　　　　　　　　 　　　 |: i:｀i: : :　　　　　. : ´.　　 /　　　　　　　　 新しい芸術表現の形態を識らないのは おかしい
　　　　　　　　　　　　 　　　 |: :,: :t: : .　　　ｰ===　 　/
　　　　　　　　　　　　 　 　 r|: :ヽ: :＼: . 　　ー-,　　/　　　　　　　　　　という意味で言った訳じゃあない
　　　　　　　　　　　　 　　/　｀＼|: : : ｀: .、.　　　　/
　　　　　　　　　　　　 　./　　　　＼__: : : : : .-t┬´
　　　　　　　　　　　　 r-′、　　　　　｀ヽﾆﾆ_´　ヽ、
　　　　　　　　　　　　 　 ヽ ヽ,　　　　　/////>,　 | !、
　　　　　　　　　　　　 　　 ヽ　＼　　 /ヽ////|.>、|　 ＼
　　　　　　　　　　　　 　　　 ｀　　＼/ヽ　ヽ-^/　ヽ|　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 ヽ |//ヽ.　　　　　　 ＼







.　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　│　創造に携わる者にとっての創造行為とは　　│
　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ





.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　自然など自分の身の周りにある事物を　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　精神の眼差しで持って受け止め　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ




　　　　　　　　　　　　　　　　　 . ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　そこから生まれた意識を表現しようと試みる行為だ。　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ



.

197： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:54:42 ID:O1/wGV86



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::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::

　　　　　　　 　 　 　 !　　,./ ''ﾞﾞﾞﾞ'''ｰ､　　　　　　◯　　　　　　　　　　　　。　　　　　　　　　　　　　　◯　　__
　　　　　　 　 　 　 　!　 / 　　　　　　`､ '"⌒''､,　　　　　　　　。　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　　,ｒ'"　　 ﾞ"
　　　　　　　　　　　/　.│　　　　　　　│　　　 .!　　　。　　　　　　　　　 _..-….' -､.　 　◯　　　　 /
　　　　　　　　　　/ 　- ヽ　　　　　　　/　　　.,./　　　　　　　　　　　　　/ 　　　　　 .＼　　　　　　.ｌ
'-､ 　 　 　 　 _／゛　　 　　ヽ、　　 . ／ : ''=ﾆ´　　　　　　　　　　　　　 lﾞ　　　.＿_　　 .ｌ,　　。　　　｀'-.＿＿ ‐'
。　｀ﾞ￣￣￣ ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ 　 .◯　 !　 .／　　 .｀''､　,!
.　　　　　 　 │　新しい時代、新しい世界を　　　 　 　 　 │　　 　 .ヽ .|　　　　　 . !/
　。　　　 　 .│　この創作作品に映し出そうとすれば 　 .│　　　　　 　 　 　 　 　 　 。　　　 _
　　　　 　 　 .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ　　　　 .。　　　　　　　　　　　　　/.'､___,..r
￣｀'''-、　　　　　　　　　　　,, --． 　 　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,,ィ―ｰ､　　　　　＼,,,,.／
　　　　 ヽ 　　　　　　◯　 / 　　　｀'､ 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　◯　 〃　　　　 ｌ
　　　　　|　　　　　　　　　 lﾞ　　　　　 ｝　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.ｌ　　　　 ,/.　　　　。　　　　◯
　　　　　ｌ　　　　　　　　　 ヽ　　　　 ./　　◯　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀;;　 -'"
　　　.／ .　　　　　　　　◯.｀'―-ｰ'"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｌヽ,
――'" , ‐　　　　　　　　　　　　　　　　　　。　　.,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ./ 　!　　　。　　　_
　　　　　　　　　　　　　　　。　　　　　　　 　 　 │　当然、新しい表現、新しい技法が　　.│　/　　　　　　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　。 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ .゛　　　　　　　 ｀'
　　　　　　　　　　　　　　　, ‐'ｰ､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .`ｰイ
　　　　　　◯　 　 ◯　 'ﾍ,ﾐ,　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　、＿
　　　　　　　　　 ,i　　　　 .｝ ｌ .'"　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,i'" 　 ｀＼
　　。　　　　　　 |.ｌ　　　　/ /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l广' l　　 　　　.!
　　 　 　 　 　 　 ﾞ'ﾐ―ｰ'' ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 -''|“゛　ﾞﾞ． .ヽ、　　.／　　　　　。
.　　　　,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　 　 　 .lﾞ　.ｌ　　　 、　　.￣´
ーｰ　,│　様々な試行錯誤や夥しい紆余曲折を経て、 　 │　　　 .ヽ　｀'ｰ-グ　　　　　　　　　。　　 _..-….'
　　　..│　生み出されることになる。　　　　　　　　　　　　 .│ 　 　 　 .｀￣'''″　　　　　　　　　　　　/
　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 lﾞ　　　.＿_
　　　　　　　 ｌ　.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .,,-'''"￣￣ﾞ'''-､、."　　　◯　. !　 .／
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
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198： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:55:00 ID:O1/wGV86


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.　-─＝＝= -
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 . x≦　三三三三三三三｀ヽ
　　　　　 　 　 　 　 　 　 . ' 三三三三三三三三三三三
　　　　　　　　　　　　　 /三 小ヾヽヽ ij/レノ´｀´ミヽ三三ﾊ
　　　　　　　　　　　　. ｨ!li ミ　/ 　　　　　 ｀ヽ　　　 ミ 三三}
.　　　　　　　 　 　 ／　|liミ　〈　　　　　　　　 ヽ　　　ミ 三 ﾊ
　　　　　　　　 　 /　　 |liﾐ　　ヽ　　　　　 ｰ=≦＝≠＜ ミ三i　　　　　　　　　 そういった、創造行為への
　　　　　　　　　　　　　../ｊヽ　.￣≧x　　　　　i´ t巧ヌ　　ﾐ⌒ヽ　　　　　　　　取り組みについて無関心･･･
　　　　　　　　　　　　／　 ﾉ ｀ｰ=- ´ ;　　　 　 ´ ￣ ´　 　 |l!　l|
　　　　　　　 　 　 ／　 ／　　　　　　　:　　　　　　 　 　 　 ﾘ　ｌl　　　　　　　　 少なくとも、新しい行為、新しい試みへの
　 　 　 　 　 　 ／　 ／　ﾊ　 　 　 　 . :|!　　　　　　　　　　　　ﾘ　　　　　　　　関心が薄いんじゃないか･･････
　　　　　　 　 /　　/　__ . ﾊ　　　　　 :..八 _;　　　　　　　　　　/
　 　 　 　 　 /　　/／　 ＼ 　 　 　 　 　 ;　　　　　　　　 /_.イ
　　　 　 　 ./　 .／　　 ／⌒ヽ　　 　 .` ー ‐一　　　　. '　　　　　　　　　　　　そういった疑念が少し湧いたんさ
.　 　 　 　 /　 /　　 ／　　__　 ＼　 　 　 ー　　　　　/｀
　 　 　 　 {　　 '　／　　／　 ＼,ノ　　　　　　　　 　 '　＼
　　 　 　 ∧ 　/　 　 ／　　ﾉ__,. 〉...}＼ 　　　 　 ／ 　　/.ﾉ|ﾄ、
.　　　　 　 ∧　　/　　　_／ （__/ 　 　 `　ー　＜　 　　∨ﾊ:::＼
　 　 　 　 　 .ヽ　　　　　人/:::〈 　 　　　　　　　　　　 　 ∨|::::::::＼ー-　、
　　　　　 　 　 ﾊ　　　　 　 }.::::〈 　 　　　　　　　　　　　　 V!:::::::::::::::ヽ:::::::＞x
　　　 　 　 　 　 i　　　　　,ﾉ





　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　フジタは、〝美〟については
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /⌒ヽ＿　　　　　　　　　　　　　　　　　 妥協しないからネー･･･
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／|:::::::::::ヽ:::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　　/::::: L｣:::::::::::ヽ:::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　 　 　 ／l:::::/￣ ',:::::::::::::ヽ:::::::::',　　　　　　 　 レュ､
　　　　　　　　　　　　　 / 　|:::l-‐-　 ヽ＼:::::::ヽ::::::::l　 　 　 　 ／　　　ゝ
　　　　　　　　　　　　 　 　 |::::! '´ゝ　　ヽ＞＼::＼:::| 　 　 ／￣ヽ　　ノ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l::::ﾚ' ﾄｿl　 　 l ｒﾘ}ヽ）ー |　 .／　　　　l／　　　　　　　デモ、やる夫サンは文学者だヨ？
　　　　　　　　　　　　　 　 l:::::::! 　　,　　　ー' /ノ:::::::l／　　　　　 ｣
　　　　　　　　　　　 　 　 l:::::::::::＼　 _ 　 　 / ＿ ／　　　　　／´ |ヽ　　　　　　　絵画について
　　　　　　　　　 　 　 　 l:::::::::, ｨ-─, -─,- '´ ／　　　 　 ∠ |　 /　 ＼　　　　　あまり知らなくても
　 　 　 　 　 　 　 　 　 l:::::::::/ /　　　　　　 ／　　　　　／　　 !７　　　　＼　　　 仕方ないんじゃナイノ？
　　　　　 　 　 　 　 　 ｌ:::::::::|　l　　　　　　　　　　 　 ／l　　　　｀ヽ、　　 　 |
　　　　　　　　　 　 　 |:::::::::::ヽヽ　　　　　 ＿　-‐ ´　　 l＿＿＿＿＿＿_,ノ
　　 　 　 　 　 　 　 　 ｌ::::::::::::::iヽヽ　ィ￣　　　　　　　　 l:::::|
　　　　　　　　　　　　　ｌ::::::::::::::',　ヽ'´　　　　　　　　　　l:::::::l
　　　　　　　 　 　 　 　 ',::::::::::::::ヽ　　 　 　 　 　 　 |　 l::::::ﾊ:l
　　　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ::::::::::::::ヽ　 　 l　　 　 　 |　 l::::::l　l|
　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼:::::::::::ヽ　　 |　　 ＿__|＿l::::::!
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 )）＼:::〉-‐ ´|￣　　　l　 ｌ::::/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　　　|　　 　 　 l　 l/

199： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:55:20 ID:O1/wGV86



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 /
　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 ,-------――--...、　　　　　′／
　　　　　　　　　　　　 　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　 　　　 ,/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀i
　　　　　　　　　　　　 　　　/:::::::::::::::,r-'''゛｀''''''--,,＿＿::;::}ヽ、
　　　　　 　 　 　 　 　 　　 |::::::::::::::::ﾐ: :　　　　　/　　　 }|::}.　 )
　　　　　 　 　 　 　 　 　　 {::::::::::::／: :　　 　 ／　　　 /.}/　 ′
　　　　　　　　　　　　 　　 {:___::::f´ -ﾆﾆニ==、　ﾉ, ＿ﾆ-}
　　　　　　　　　　　　 　　/ i :ヽ:|: : :ヾ赱_,= ｀ 　 ,´旡_ﾌ/
　　　　 　 　 　 　 　 　 　{　{: :/｀: .　　　　　　 　 |　　　|
　　　　　　　　　　　　 　　｀ゞ、_: : : .　 　 　 　 　 j　 　 |　　　　　　　　　 いや、やる夫さんはヨーロッパ中の多くの芸術家たち、
　　　　　　　　　　　　 　　　 |: i:｀i: : :　　　　　. : ´.　　 /　　　　　　　　　 それも文学に限らず画家、彫刻家、音楽家など
　　　　　　　　　　　　 　　　 |: :,: :t: : .　　　ｰ===　 　/　　　　　　　　　　 様々なジャンルの芸術家たちとの交流を持ち、
　　　　　　　　　　　　 　 　 r|: :ヽ: :＼: . 　　ー-,　　/　　　　　　　　　　　多くの知己を得ているそうだ
　　　　　　　　　　　　 　　/　｀＼|: : : ｀: .、.　　　　/
　　　　　　　　　　　　 　./　　　　＼__: : : : : .-t┬´
　　　　　　　　　　　　 r-′、　　　　　｀ヽﾆﾆ_´　ヽ、
　　　　　　　　　　　　 　 ヽ ヽ,　　　　　/////>,　 | !、
　　　　　　　　　　　　 　　 ヽ　＼　　 /ヽ////|.>、|　 ＼
　　　　　　　　　　　　 　　　 ｀　　＼/ヽ　ヽ-^/　ヽ|　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 ヽ |//ヽ.　　　　　　 ＼





　　　　　　　　　　　　　　　　,..../::::::::::::::::､::::::::::｀::..､
　　　　　　　　　　　　　,...:::´:::/:::::::.::::::::/　｀ ヽ::::::::ヽ:ヽ
　　　　　 　 　 　 　 ／::::::::::/:..::::..::::::..:/　 　 　 ＼::::ヽ ＼
　　　　 　 　 　 　 /.:::::::::::::;'.:..:::...:::...:.::/　／￣￣" i:::|　　ヽ
　　　　　　　　　 /.. ::.. ...::;'.:::..::::.::..::::::/　　　／"!.　 Ｖ　　　ヽ
　　　 　 　 　 　 l..:.....::::::::,.::::::::::::::::::::/　 　 　 ､ヾ;,　 ゝ. _　　 ）
　　　 　 　 　 　 |.::::::::::::::::::::::／｀ヾ:::､　　　　　｀´　　　　｀７
　　　　　　　　　 l::::::::::::::::::::::|| _ゝｯi::::ヽ ＿_　-──-- .._/　　　　　　　ヘェ〜〜〜
　　　　　　　　　 }::::::::::;:::::::::::ゝ､ -‐'´￣ ＿＿___ 　 　__ -｀i
　　　　　　　　　 ヽ:;／_＞‐ﾆ´--‐　￣　　　　　ｰ-- __ ､｀.|
　　　　　　, --─"´iヽ--─｀ﾞ:ｰ‐--- ､ _　　　　 .....__　　 /
　　　　　/　　 .:／　i´::::::::::::::::::::::::::|:l　{::;l｀ ｰ- _　　　　 /
　 　 　 / 　 :／　／::::::::::::::::::::::::::::/ }　l::|ヽ　　　｀ｰ ､　ﾉ
　　　／　　 　 ／:::::::::::::::::::;: -─‐-"､ ヾ!　 l-‐──´~
　　"ｰ──‐´/::::::::::::::::／　　 _..-‐ ´ ＼｀-.|
　　　　 　 　 /:::::::::::::::/　　　 /　　　　　 ＼ |ヽ=-‐､
　　　　　　 //:::::::::::::/　　　 /　　　　　ヽ　 ＼_　 ､　|ヽ
　 　 　 　 〃{:::::::::::::|　　　 /　　　　　　 ヽ　　＼｀i ｀ﾞヽヽ

200： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:55:40 ID:O1/wGV86



:::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ::::o:::::::::::::o::::::::::::::::::ﾟ:::::::::::::::o::ﾟ:::::::::::::::::o::::::::::::ﾟ::::::::::｡::::｡:::::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ:::::::::o::::::::::::::
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::.,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ:::o::｡ ::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │　 しかもその中には、文学ではジェイムズ･ジョイス、 　 │
　　 　 　 　 　 　 　 　 ,.- '´ 　│　 音楽ではバルトーク･ベラのように　　　　 　 　 　 　 　 │
.　　　　　　 　 　 　 r'　　 _,.　-.ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ
　　　　　　　 　 　 .l　r '´　　　　　　　 ｀ヽ 　|　　　　　　　│
　　　　　　　 　 　 .l'.......-―.::::::￣￣:::::::::::‐.`L.._　　　　　 │
.　　　 　 　 　 ,-:::´::::::::::-::‐ ''　￣￣ 　‐-､:::::::::::::::ヽ　　　│
　　　 　 　 .r':::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　lヽ:::::::::::::::i　 　 │
　　 　 　 ..i'::::::::::r:､:::::l　　　＿　　　　　　 i:::::::::::::::::::::!　　 │
━━━　..l::::::::::i:rヽヾ　 ri't:Tヾ、 ;::::- ､　!:::::::::::::::::::/ . ━┥
　 　 　 　 . ヽ:::::lヽ.、　　　 ￣ノ　:.'`-'ヽ`ir' )::::::::::;r'　　　 │
.　　　 　 　 　 ` ヽﾆ:. 　 　　 ,. 　 ::.`　　 'i:.r'::;;-'´ 　 　 　 │
.　　　　　　 　 　 　 l::. 　 ,,..--`-:く　　 /'-' ´　 　 　 　 　 ├────────────┰──────
　　　　 　 　 　 　 .ｲ :.　　"'''''''"';;;;:ﾐ　.!　　　　　　　 　 　 │　　　 　 　 ._____　　 　 　 　 　 .┃
　　　　 　 　 .r:::'::::::l　 :..　　　　　　`/　　 　 　 　 　 　 　 │ 　 　 ., - '´......　 ｀ﾞ`　-､　　　 .┃
　 　 　 .,.-:':::::::::::::::::!ヽ 　 ､.　　　　i' 　 　 　 　 　 　 　 　 │ 　 ..／:: :::彡,､-‐'´　'　 ｀ヽ､　 .┃
　 　 . ':::::::::::::::::::::::::::i　ヽ　　 ￣　/!ヽ、　　　　 　 　 　 　 │ . ./::　　/:: :　　　　　　 　 い_　┃
　 　 . ::::::::::::::::::::::::::::::i,.--ヽ.＿,〃´l:::::::::ヽ、　　　 　 　 　 │ ./　 :　ヽ:: :: :　　　　　　　 .}　 ヽ
── .::::::::::::::::::::::::::::::l　 ＿/_i_l 　 ,!、:::::::::::::::ヽ.────┤.'､; ;::　 ,-`:: :　　　　　　 　 i　　./
　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ . ';:: ::::ゝ:: ::;---､､,　　_,,,,-〈　 /
　　　　　 　 　 .【 ジェイムズ･ジョイス 】　　　　　　 　 　 │ . .i:;;v´:: :: ::ｲこﾝ::::.　iｹこﾝ `y .┠──────
　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ . .iヾ, ;; :: ::　　　 .::::　.i　　 ./　..┃
　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　 .｀ヽt:: :: :: :　　'､,,....,,.i　　i 　 .┃
　 　 　 ━━━━━━━━┥　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ 　 　 .i:: :: :: : :　　　~　　 ../ 　 .┃
　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ 　 . /＼:: :: :: :　"~,,",ﾞ.` ./　　 .┃
　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　 ./:::::::::::＼:: :: :..　　　／　　　.┃
　 .,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ..‐,､i:ヽ､ . ─╂──────
　│　 キュビスム的 ―― コラージュ的な発想で新たな技法を　 　 　 　 │/､::`ヽ;;;::`ヽ..､
　│　 文学や音楽に持ち込み、独自の作品を創作されてる人もいる 　 │.:＼｀､ .ヽ;;;:::::::::ヽ
　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ:::::::::＼ヽ､ヽ;;;:::::::::::::＼
　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　│　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ 　 　 【 バルトーク･ベラ 】
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
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201： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:56:00 ID:O1/wGV86


.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 そういう人たちとの交流があるにもかかわらず 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 その認識、というのが、どうも、ちょっとな･･･　ι　 ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ

　　　 r‐､__　　　　　　　　  ╱rﾍ__　　　＼｀ヽ､
　　　 /　 　 ｀弋寸､＿__  ／ ╱　　 ╲　　　  ＼ ＼
　　 /　 　 　 　 ＼＼  ／｀ヽ_r'￣￣  ╲　　　　 ＼ 〵
 ／　　　　　　　　 ＼|　  ／　　　　　 ＼　　 　 |  〵　　　　　　　　　でもフジター、
〳　　　　　　　　　  ╱ ／|　　　　　 　 　 ＼　　 ╲ 〵　　　　　　　　　「サロンを開こう」という場に飾る絵だよ？
  |　　　　　　 　 　 ╱|/　  | _r'´￣｀　　 '￣ｨx＼＼ ＼_
  |　　　 　 　 　 　 | |　　 |´ /{⌒ﾄ　　　　  |廴}  | ￣￣ト､＿_
  |　　　 　 　 　 　 | | {＾l  |　{上! ﾘ　　　　　`-'　 | 　 　 〵　　　　　　　　〝サロン〟にふさわしい絵、
〵　　　　　　　　 | | ＼ |　　　　　　　〉　　　　 |　 　 　 ╲　　　　　　　　 そういう “雰囲気” “空気” というのが
 〵 　 　 　 　 |　　  ￣╲／╲　　　 r─ｧ　　 ／　　　　　〵　　　　　　　 あるんじゃナイ？
 〵　 　 　 　 |　　　 　 |　　 ╲　　  ╲ノ　 ,イ　　　　　　　  ╲
  〵　　　 　 /　 ╱╲　  | 　 　 |｀ヽ､＿ ／ 〳　|　　　ﾄ､　　  |╲
　　 |　　　　  /　 ╱　　 ╲ ﾄ､　　  ╲　　　　  ⁁ฺ__  人　　 |  ╲　  |　 ╲
　　 |　　　　 | ╱　　 　 { 〵 r'￣　　　  /　  |＼_ ╲　 |　 〵  ╲  〵
　  〵　　　  |/　　　 　 |　 〵 ＼　　　　　 ／|　　＼__|　  〵 　|　 〵
　   〵　　 /|　　　　　 / 　 〵　 ＼　　  /　  |　　　　  ＼_ |　  ﾄ､  〵
　　 〵   / |　　　　 ╱　　　 |　 　 〵___|,､__  |　　∠二─{  |　  |  |　 |
　　　 ﾄ､/　 | 　 　 /　　　　 |　　　 / ○|_ﾉ |　　　　　}　 ＼ _ﾉ  |　 |
　　　 | 〵　  |　　  /　　　　　 |　　╱　　  |　　 |　　　　 ∧　　 ╲  |　 |
　　　 〵　   | 　 /　　　　　╱　 ╱　   ○|　　 |　　　　 | |　　　 |  ﾉ  /
　　 　 |/ 　 |　〳　 　 　 /   ,ｲ　　　　  |　　 |　　　 〳 〵　　 |　 /
　　 　 | 　 | |   |　　　　　　 ╱ /　　　 ○|　　 | 　 　 〳   |　　 |ノ
　　　 〳　 | |　〵　　　　  /  〳　　　　　 |　　 |　 　 〳　 |　　 |

202： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:56:24 ID:O1/wGV86



　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 ,-------――--...、
　　　　　　　　　　　　　 　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　 　　　 ,/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀i
　　　　　　　　　　　　　 　　　/:::::::::::::::,r-'''゛｀''''''--,,＿＿::;::}ヽ、
.　　　　　　　　　　　　　 　　 |::::::::::::::::ﾐ: :　　　　　/　　　 }|::}.　 )
.　　　　　　　　　　　　　 　　 {::::::::::::／: :　　 　 ／　　　 /.}/　 ′　　　　　そこも含めて、なんだよ。
　　　　　　　　　　　　　 　　 {:___::::f´ -ﾆﾆニ==、　ﾉ, ＿ﾆ-}
　　　　　　　　　　　　　 　　/ i :./ヽ : : ､ ＿_, ｀ 　 .,´旡_ﾌ/　　　　　　　　 芸術家内での催し、だと、芸術最優先 というか、
. 　　　　　　　　　　　　　 　{ .／　ﾉ 　 　 ￣｀ 　 　 l　　　|　　　　　　　　　前衛的、と言っていいものになる。
　　　　　　　　　　　　　　　／ ／.: : : .　 　 　 　 　 j　 　 |
　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　 /＿_.i: : :　　　　　. : ´.　　 /
　　　　　　　 　 　 　 　 ./　／ ／⌒ヽ　　 　 , ―､　 　/　　　　　　　　　 　例えば、バルトークは１９２２年に新作の
　　　　　　　　　 　 　 /　 　' ／ 　 , ‐ ＼　　　￣, 　 /　　　　　　　　　　　 ヴァイオリン･ソナタの自演ツアーをしているが、
.　　　　　　　 　 　 　 {　 　 　　　, ´　＼,ノ.、.　　　　/
　 　 　 　 　 　 　 　 ∧ 　/　 　 　　ﾉ__, 〉: : : .-t┬´　　　　　　　　　　　　 そのコンサート･ツアー中 招かれた
　　　　　　　　　　　　 ∧　　/　　 _/.（__/ヽﾆﾆ_´　ヽ、　　　　 　 　 　 　 　 アンリ･プルニェール家での晩餐会で･･･
　　　　　　　　　 　 　 　 ヽ　　　　人　　 /////>,　 | !、
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ﾊ　　　　 }　../ヽ////|.>、|　 ＼

203： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:56:43 ID:O1/wGV86



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::::○ﾟo:. : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .:::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　. : :　 ラヴェルやシマノフスキー、プーランク、　　　　　　 : : .
　　　. : :　 ストラヴィンスキーといった作曲家たちを前に　　　: : .
　　　. : :　 その曲を演奏しているそうだ　　　　　　　　 　 　 　 : : .
　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.. : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . : :　　　　 ４月１０日、そういう旨の手紙を　　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . : :　　　　 妻に宛てて出している　　　　　　 　 　 　 　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　　　. . : :♪
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :　　. : ∮ :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. .　. .　　　　　　　　　 . : :　:　:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . . :　:　: : :|ヽ: . .　　　　 . : : :＃: :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : : r‐┐ : Ｃ|: :　:　: . . . :c/⌒:　:　:
　　　 　　　　　　　 ＿＿＿　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : : ｄ　ｄ : : :　　 : :♭: :　:　:
　　　 　　　 　 　 　∨//,｀ゞt.＿＿_　　　　　　　　　　　　　　. :c/⌒: : :　:　　　　　　　 :　:　:
　　 　, －ｧ 、　　　 .∨,ｨ/////////777777777ヽ　　 . : :♪: :　:　:　　 　 　 ._　　　　_
　 　 / ﾉﾉ_ Y! 　 　 　 Ⅵ'///////////////////ﾊ　　　: :　: 　 　 　 　 γ´λ､ 　 /'
　　 .ゝＫｰ'r'ﾘ　　 　 　 .l|////////////////////ﾘ　　　　　　 　 　 　 （_rv'　,!}　/'　　　　 ♪　　　　　　　　　　　_,.､.-―― ♪
　　　 ,ｨﾆ水､　　　 ＿_ji!∨////////////////_'.ｲ 　 　 　 　 　 　 　 　 _ﾟ介r'r=/'=,みmr_ｧ　　　　　　　　　 ､-''´　　　♪
　 　 .ｉ^ ､_V.i!＿_.j生圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭|　　　　　 　 　 　 .〈　;ー`ヮfｧ⌒´　　 ､,_　　　　　 _,.､-''´
　　　 }`ー-.}圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭|　　　　　　　　　　　ﾔ´7_1_|
　　　ﾉ＿/､>_ｰ_￢＝r------ｒ ---─――一r==r┘　　 　 　 　 　 　 　 ）― {I{
　　　r`-_-__ｧ ./　 }i「￣||7￣　　　　　　　　　　TT　　　　 　 　 　 　 　 （ 　　,ｵ_,!
　　　r≧≦>'.∧　 |ｉl　 /i　　　　　　 　 　　 　　.li|　　　　　　　　　　　　 ハ　＼||
　　　| |￣| |_ハ_ｯ-|ｉ|_./'||　　　　　 　　 　 　 　 .li|　　　　　　　　 　 　 / i　ﾄ　､ ヽ
　　　Lｌ 　Ll､_〉ゝィt.j-' .ｔj　　　　　　　　　 　 　 tj　　　 　 　 　 　 　 ん_ﾄ.ｨjr-ｔぇ-'

　　　　　　　　　 https://www.youtube.com/watch?v=w-WmJsZgxns

　　　　　　　　　 【 バルトーク：ヴァイオリン･ソナタ第一番 Sz 75 BB 84 】

::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
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.

204： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:57:03 ID:O1/wGV86



. 　　　　　　　　　　　　　　　　,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　│　芸術家は、その時代が醸し出す空気を糧にし、　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　│　その時代にふさわしい精神、その時代の世界を 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　│　作品に映し出そうとする　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ



. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 キュビスムや表現主義といった新しい表現形態を 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 受け入れるか否定するかは別として　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 それとは真摯に向かい合わなければならない　　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 ,-------――--...、
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ,/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀i
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　/:::::::::::::::,r-'''゛｀''''''--,,＿＿::;::}ヽ、
.　　　　　　　　　　　　　　　 　　 |::::::::::::::::ﾐ: :　　　　　/　　　 }|::}.　 )
.　　　　　　　　　　　　　　　 　　 {::::::::::::／: :　　 　 ／　　　 /.}/　 ′
　　　　　　　　　　　　　　　 　　 {:___::::f´ -ﾆﾆニ==、　ﾉ, ＿ﾆ-}
　　　　　　　　　　　　　　　 　　/ i :ヽ:|: : :ヾ赱_,= ｀ 　 ,´旡_ﾌ/
. 　　　　　　　　　　　　　　　 　{　{: :/｀: .　　　　　　 　 |　　　|　　　　　　　　　そういう、時代と向かい合う姿勢が
　　　　　　　　　　　　　　　 　　｀ゞ、_: : : .　 　 　 　 　 j　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 |: i:｀i: : :　　　　　. : ´.　　 /　　　　　　　　　やる夫さんには欠けているのでは？
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 |: :,: :t: : .　　　ｰ===　 　/
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 r|: :ヽ: :＼: . 　　ー-,　　/　　　　　　　　　　　と、思ったのさ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　/　｀＼|: : : ｀: .、.　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　 　./　　　　＼__: : : : : .-t┬´
　　　　　　　　　　　　　　　 r-′、　　　　　｀ヽﾆﾆ_´　ヽ、
　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ ヽ,　　　　　/////>,　 | !、
　　　　　　　　　　　　　　　 　　 ヽ　＼　　 /ヽ////|.>、|　 ＼




　　　　　　　　　　　　　　　　,..../::::::::::::::::､::::::::::｀::..､
　　　　　　　　　　　　　,...:::´:::/:::::::.::::::::/　｀ ヽ::::::::ヽ:ヽ
　　　　　 　 　 　 　 ／::::::::::/:..::::..::::::..:/　 　 　 ＼::::ヽ ＼
　　　　 　 　 　 　 /.:::::::::::::;'.:..:::...:::...:.::/　／￣￣" i:::|　　ヽ
　　　　　　　　　 /.. ::.. ...::;'.:::..::::.::..::::::/　　　／"!.　 Ｖ　　　ヽ
　　　 　 　 　 　 l..:.....::::::::,.::::::::::::::::::::/　 　 　 ､ヾ;,　 ゝ. _　　 ）
　　　 　 　 　 　 |.::::::::::::::::::::::／｀ヾ:::､　　　　　｀´　　　　｀７
　　　　　　　　　 l::::::::::::::::::::::|| _ゝｯi::::ヽ ＿_　-──-- .._/
　　　　　　　　　 }::::::::::;:::::::::::ゝ､ -‐'´￣ ＿＿___ 　 　__ -｀i
　　　　　　　　　 ヽ:;／_＞‐ﾆ´--‐　￣　　　　　ｰ-- __ ､｀.|　　　　　　　ふ〜〜〜ん･･････
　　　　　　, --─"´iヽ--─｀ﾞ:ｰ‐--- ､ _　　　　 .....__　　 /
　　　　　/　　 .:／　i´::::::::::::::::::::::::::|:l　{::;l｀ ｰ- _　　　　 /
　 　 　 / 　 :／　／::::::::::::::::::::::::::::/ }　l::|ヽ　　　｀ｰ ､　ﾉ
　　　／　　 　 ／:::::::::::::::::::;: -─‐-"､ ヾ!　 l-‐──´~
　　"ｰ──‐´/::::::::::::::::／　　 _..-‐ ´ ＼｀-.|
　　　　 　 　 /:::::::::::::::/　　　 /　　　　　 ＼ |ヽ=-‐､

205： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:57:23 ID:O1/wGV86



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::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::

''';　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,,;;;　　　 '''''';;,,,,
,,,;;'' 　 │　 パリのサロンにはあった、　　　　　　　　　　 　 　 │　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,;''　　　;'　　''';;;;,,,
,,,,;;;;;;;'''│　大戦を招いた社会を反省・批判するとともに　　....│　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ,;''';,;'　;'''';;;,,,;'''　　';,;'
.　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 '''';;;;;　　　 ,,,,;'';,
''''''''''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ';,　　　　　　　,;
　　　　　　;;;'';　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ''''';;;;,,,,,,　　''';;,
;;;;;''　　''';;;;;''';,,,,;;;''';　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,,,;;;　　　 '''''';;,,,,
,,,,;;;;'''''';;;;;,,,,;;;;'''''',,,,;;''　　　　　　　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　,;,,　　　　,,,,,,,;;;;;;;''''''';;;,,,,,;'　　　　　 　 .│　進歩した産業技術や、無意識の発見に伴い　　　│.;,;'
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │　刷新された “人間の見方”　　　　　　　　　　　　　..│
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ
'';;;;;;;'''';;;;;,,,,,,,,;;;;;;''''''''''''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ';,　　　　　　　,;
　　　　　　　　''';;, ,,,,,,,,,,;;;;;;;''''''''
　　　　　''';;;,,,,,　　　　　　　　,,;;;;'''　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ;,　　　　　'';,,,;';,,;''
　　　　　　　　　　　 '　　　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ 　 　 ';,　　　　'''';;;;;''
,,,,;;;;;;'''''''　　　　　　　;'　　　 .│　そういった新しいものを、　　　　　 　 　 　 │　 .'';;,,　　　''';;;;;;;,,,,,,,;;;'''''
　　　　,,,;;;;'''　　　　''';;;''　　　│　表現に生かそうとするエネルギー 　 　 　 │';;;;;,,,,;;;;''''''';;,,　　　　　　,,,;;''
　　　　,,,,,,;;;;;;;;;''''';;;;;;;;,,,,,,;;;''''' │　･･････　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　 　 　 .,,,,,;;;;''''''
　　　'''''''''''';;;;;;;,,,,,,,　　　　　,,,│　芸術における〝生命礼賛〟と言おうか　..│　　 　 　 　 　 .,,,
''''';;;;;;;,,,,,,,　　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ　　 　 　 　 　 .'　　　　　''';
　　　　　　　　　　　　　　　　''''''''';;;;;;;;,,,,　　　; 　 　 　 ;'　　　　　　　 　 ,,,,,,,,,,;;;;;''''　　　　　　　';　　　　''''';;;;;,,,
　　　　　'''''''''　　　　　''''''';;;;;;,,,,　''';;;;　　　　　;;''　　　　,,,;;;;;'''''　　　　　　　'''';;;;,,,　　　　　　'''';;;　''''';;;;;;;,,,,,,
　　　　　　,,,;;;''''''　'''';;;;;;,,,,　'''';;;;,,,,　　　　　　''';;;,　　　　　　,,,,;;;;''''　　　　''';;;;,,　　　　'''''';;;;;;,,,,,;;;;;;;;''''''
　　　　'''''　'''';;;;;;;,,,;;;;;;'''''';;;;,,,,　　　　　　　''';;;;,,,　　　　　　　　''';;;,,,　　　　,,,,,;;;;;;'''''';;;;;,,,,,,,,,　　　　,,,,,,;;;;;;;''''''
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
:::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ::::o:::::::::::::o::::::::::::::::::ﾟ:::::::::::::::o::ﾟ:::::::::::::::::o::::::::::::ﾟ::::::::::｡::::｡:::::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ:::::::::o::::::::::::::
.

206： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:57:40 ID:O1/wGV86




.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　そういった空気が　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　ここにはない　　　　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ



　　　　　　　　　　　　　 　　 　 　 ,-------――--...、
　　　　　　　　　　　　　 　　　　 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀ヽ、
　　　　　　　　　　　　　 　　　 ,/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀i
　　　　　　　　　　　　　 　　　/:::::::::::::::,r-'''゛｀''''''--,,＿＿::;::}ヽ、
.　　　　　　　　　　　　　 　　 |::::::::::::::::ﾐ: :　　　　　/　　　 }|::}.　 )
.　　　　　　　　　　　　　 　　 {::::::::::::／: :　　 　 ／　　　 /.}/　 ′
　　　　　　　　　　　　　 　　 {:___::::f´ -ﾆﾆニ==、　ﾉ, ＿ﾆ-}
　　　　　　　　　　　　　 　　/ i :ヽ:|: : : ､ ＿_, ｀ 　 .,´､＿,./
. 　　　　　　　　　　　　　 　{　{: :/｀: .　 　￣｀ 　 　 l　　　|
　　　　　　　　　　　　　 　　｀ゞ、_: : : .　 　 　 　 　 j　 　 |
　　　　　　　　　　　　　 　　　 |: i:｀i: : :　　　　　. : ´.　　 /
　　　　　　　　　　　　　 　　　 |: :,: :t.: : .　　　, ―､　 　/
　　　　　　　　　　　　　 　 　 r|: :ヽ: :＼.: . 　　 ￣, 　 /
　　　　　　　　　　　　　 　　/　｀＼|: : : ｀: .、.　　　　/　　　　　,γＹ⌒ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　./　　　　＼__: : : : : .-t┬´　　　　 乂　　　　 ）
　　　　　　　　　　　　　 r-′、　　　　　｀ヽﾆﾆ_´　ヽ、　　　　　ゝ、＿ノ
　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ ヽ,　　　　　/////>,　 | !、
　　　　　　　　　　　　　 　　 ヽ　＼　　 /ヽ////|.>、|　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　　　 ｀　　＼/ヽ　ヽ-^/　ヽ|　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 ヽ |//ヽ.　　　　　　 ＼

207： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:58:02 ID:O1/wGV86

　:..　　　.　:.　 .. .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . ...　. . .::..　　:.　　　.. . .:.:..　. .　　　.....
　　　　　　.,.;:;::'''""""''''''''"''''"'''''''''''''''':;:;:'''""''''"":;:;''"'';:;,.,.,　　　　　 . ...　. . ....　　.　. 　..
　 _...:;;:''"'"　　　　　""''''''''':::::......"""''''''"""''''…　　　,.;:.,..,;:;:;:,.,._,　...,,,...,,,,,,,　　　　　 . ... 　　..　 ...
　.,;:　_...　　　　　　　.,.,;:;:;:,.,.,_　　　　　　　　　　　　　　　　　,,,......,,,,,;:;''"　　　　　..　.:..　. 　　　::...
　　　　.....,,,,,;:;'''"'''"　　　　　　　　　　　　　....,,_,,,...;:;::''""''''"　　　　..　 ...　.　　.. ..　. 　　　　　..
,.,;:;:;:;:;'''"..,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　.:.:..　..　　. .　.. .. .. . . 　　　　　　　　 　 ,,.
　.,;:,.'"".│　やる夫さんの問題なのか、　 　 .│ .. .　:.:..　..　　. .　　　　　 _,,...;:;:;;:''""'''"";:;.:;;''
. 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ :. 　　　　....,,,,__...,,;:;'''""''''::;;;;.......,,,,...;: """''''''''"''
.　　.　:.　 .. .　:.:..　..　　. .　.. .. .. . .　.　.　　;;;;;;;;;;;''''''"""'''"""" 　　　　　　　　　　　　　　　""''''''''':
　..　.　.　　 .　　.　:.　 .. .　:..　　　　　　　"';:,.__,　　""''''''''':::::......"""''''''"""''''… 　　　　　　.,.,;:;:;:,.,.,
　　　　　　　　　　　　　　　:.:..　..　　. .　　　　　""""''''''''''':::::::::;;;;,,,,,....._　　　　　　　　""'"
:.:..　..　　. .　.. .. .. . . 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::;;;;;;;;;,,,,..... 　...,,,;:;;:;,,,..;:.;:;;:;;:
森森森森森森森森п森::::::....∧Ａli;'iﾞiﾞl'i,::;...;;.;;ii:i;;:ili､_,i斤il］il］ ,,,,,__i;;ii:i;;ir=ュ;;;;;;;;,,,,,,............n........
ヮ,'l㌍l､lﾟi: :.lＡﾞilｌ#｢ll!l;l㌶ni|』┌==┬─ii┐.,,'#ll,』 |.lll,,т㍑iﾞiﾞlｪli;'ｭｮｮｮﾞilｌ#‐｢ll!l;li+;;ii: ;rﾍ∧凸;;;;;;
田┐工ユE∧ヰＡ┌─≡─!杢卦士⊂ﾆ⊃;:::┌┐;;;;;;;:::,,,,,ﾛ卅ﾕ鬥H出Tエニ斤彳∟凵Ξ|田
=,ｨ'⌒ﾆﾆｴﾆﾆil］1lｰ-i］__森森森森＿ﾄﾛﾛﾛi|::rーilil==┬≡┐|￣|─r‐┬||irr-､v冖v"|l巫］||斤
､_|il］il］_三rー|￣￣|─r‐┬|i ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ |Π
／三三三|￣≡≡￣|／二 .│　 それともドイツ･オーストリア･･･ 　 　 　 　 　 　 　 　 │三
/二二 ／∧￣∧＼ 「￣￣..│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │＼
＿＿,,．‐',. ‐'i| 田|「| | 田,. ...│　ウィーンの芸術が抱える問題なのか･･････　　　　　.│...|
ェェェ=‐´ 田|/二ﾆ,ハ_,．-_‐.ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ ＿_
≡≡＝==> ,. - ‐''´‐ '' "´i i i i i i i| ／ 　 　 　 　 　 　 ＼ |l i l i l i｀''ｰ-.､｀、‐-､|皿皿|丶、＿
ニ―-┐γ´　 r''´i i| i| i_l⊥l,．-‐''´ 　 　 　 ::'' i ''::　　　　　｀''‐-．l l_i l| i| il|｀ヽ、｀ﾞヽ、　 .vi==
_,,..． -┤ゝ、＿ﾞ丶i,''"´　　　　　　　　＼　 .:'　 :i:　 ':.　 ／　 　 　 　 　｀ヽl| il| i|ﾉ　　　）、　|! ﾛ
　　r┐:|-‐''´／|＿ `ｰ-ｧ―ｧ、　＿　　　|圭圭圭圭圭|　　　＿ 　 .＿,,..．-‐''´　　_,.イｊ:::丶| l＾
」　.i__| :|_,,／n　|　 ／ /　／ ||　　　　　 ￣￣￣￣￣￣　　　　　　|ヽ　　._,,.．-‐<´-‐||:::::::::ヽ!
　　　　:|　| / ヽ|／∧’／ / ｉ||　　　　／　　　　　　　 　＼ 　 　 　 |丶＼ ＼ | | | 川 ノ::::::::::::::ヽ
-‐　 ／||￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣〒￣||＼
　 ／川||＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿⊥＿||川
／川 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼

208： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:58:23 ID:O1/wGV86

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209： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:58:40 ID:O1/wGV86



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210： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:59:00 ID:O1/wGV86

　　　　　　　　　　＼＼　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　 _,.. -‐''';;"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐
.　　　　　 　 　 　 　 ＼＼　 　 ＼　 　 　 　 _,.. -‐''';;"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐''' "´
　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼＼　 　 ＼-‐'';;"´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐''' "´
　　　　　　　　　　　　　　　ヽヽ 　 　 ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;_;:: -‐''' "´　　　　　　　　　　　　 _,.. -‐''' "´
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　|-‐''' "´　　　　　　　　　　　　 _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ .-‐''' "´ _,.. -‐''' "´ _,.. -‐''' "´
　　　　　　　　　　　　 　 │　そろそろ お茶の時間に 　 │.-‐''' "´ _,.. -‐''' "´
　　　　　　　　　　　　 　 │　なさいませんか　　　　　 　 │ -‐''' "´
　　　　　　　　　　　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　|-‐''' "´　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｨ-､＿r‐-ｭ_r─､＿
.　　　　　 　 二ニﾆ　ﾆ ＝==-　..,, __　|　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／＼　∨i.　 h　　/　　〉-､
.　　　　　 　 二ニﾆ　ﾆ ＝==-　..,, __｀゛ｰ＝=- _,,_.　　　　　 　 　 　 .{＞' ⌒　￣＼!,ｨ─- ､/　　〉
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |.　￣｀゛ ｰ＝=- _,,_..　　　　　　 　 .／　　　　　　　　　　　 　 ＼/勹
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　|.　 　 　 　 ｀　　 　 　 　 ./: : :./　　　　　 　 　 　 ＼: : :.∨ﾌ〉
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　|　　　　 　 　 　 　 　 　 /: : :./: : :.:/ /: : 八:.: : : : : :.:∨: :.∨,〉
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　|　　　　 　 　 　 　 　 　 |: : ./i: : :./_厶//　乂込__.: : :.∨: :.Y:!
.　　　　　 　 二ニﾆ　ﾆ ＝==-　..,, __　|　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾚｲ　|: :// ﾙ'ﾚ'　　　 ＼i＼: : : 〉: ://!
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |.　￣｀゛ ｰ＝=- _,,_.　　　 ‐=ﾆ二_,ﾚ^{: : .ﾚ'　　 　 　 , 　 ｀Yj〉 厶:// _二ﾆ＝‐
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　|.　 　 　 　 ｀　 　 　 　 　 .八乂i.ﾄ===ﾀ　　 ｸ===ｲ |: :|ﾋ 仄´
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　|　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 | :{　'''　　'__　 　 '''　,j.:.:|ン , イ}
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　|　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ._r‐|: :＼　　`ー'　 　 ／|.:.:|／厂　ﾄ､
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | |　　　　|　　　　 　 　 　 　 　 ／￣/　.|: :|ゝ､＞.ﾞ 　_', イ_／!: :|／了　|　＼
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　 　 　 .∨ 　 〉|￣￣￣￣￣￣￣￣|i|: :|_r‐'⌒＼　　＼
　　　　　　　　　 　 　 　 │　そう するお。　　...│ 　 　 　 . ＼/f＾＼　　 　　　 　　./￣＞､: : : : : ∧　 ／
　　　　　　　　　　　 　 　 乂　 　 　 ＿＿＿＿_.ノ　　　　　　　/:.f＾＼}　　　　　　　 　 〉⌒' 　| : : : : : : ∨
.　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣　 　 　 ｀ヽ　　　　　　　　　　 　 /:ﾞ:f⌒ヽ_〉　　　　　　 　.{,才ﾞ 　 |: : : :/: : :∧
　　 　 　 │　客のロランも　　　　　 │
　　 　 　 │　呼んでくれたまえ　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 【 モブ女中 】
　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ

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211： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:59:17 ID:O1/wGV86




　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●

　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　●


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212： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:59:34 ID:O1/wGV86

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￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||::￣￣￣￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣
　 　 　 ||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::. {}={}个{}.={} 　 ||: | :||: :.{}={}个{}.={}
　 　 　 ||: | :||:　 ｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　 ｀{}={}={}´　　 ||: | :||: 　｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.　｀{}={}={}´
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 .＿＿ . ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::. . ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　 　 ||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||:: . -‐ニ二ニ＝=　　＜
　 　 　 ||: | :||::. │　ロラン。　　　　　　　　..│ 　 　 ||: | :||::. :.　　　　　　 -::::::::::::::::::つ＿　　 　 ＼ ヾ　　＼
＿＿＿||: | :||:. .│　塩梅はどうだお？　　 │ ＿＿||: | :||:.＿＿　 -‐::⌒::::::::ラ::::ﾗ::::::::イ　ヽ::　　 ＼　　 　 ヽ＿＿＿
ΤΤΤ||: | :||:: . 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ . ΤΤ||: | :||::Τ　./::::::::ｨ:::￣　　／::::|　!:::}　　}:::} 　 i!　i　　　i! l }　ΤΤ
｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜../:::::::::i::::::::::/　.{{::::::::∨::::へｨニ_＼∧　|　 　.i! | i .｜｜
⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::　./::::::::::::!:::::::,'　／;Ｘ::::::::::::::::::ｨiﾟ;_ﾉ/ :: 人 |　 i　　ｌ　|.⊥⊥
──‐l二二二l:─────l..,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ::::::::::::::}:::::::Y:::::／彳ﾟiｌ:}::::::::::ゝ‐ ::::::::::::|｀ 　.ｌ__.　|　|...─
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　ご配慮ありがとう。　　　..│::::::::::ノ:::::::::::／ .|::ゞ´/::::::::::::::::::::::::::::::::} i　 i::::　 .|　|
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　快適そのものですよ　　 │:::::::::::::::::::／　　.|:::::ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::/ ,'　 {::)::}　|　|
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂.:::::/´　　 　 　　 |::::::::::r‐ｭ:::::::::::::::::::::{ .i!　　ﾄ .′ |　.)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 　　ヽ::／ }}　　　　　 　 ヽ::::::::::::::::::::::::::::::::::::}八　.i!　 |　| ./
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　 　 　 ￣ /　　　　　　　 { ヽ::::::::::::::::::::::::::::::＜:::}　　　|　{ {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　 　 　 ヽﾊヽ::::::::::::::::::＜:::::::::/ ,'　　{　乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　　　 　 　 　 　 　 }｀-‐t≦::::::::r‐‐f /{　　 | {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／　　　　　　　　　　　　　 ,' /￣H::::::::::::{　 .i/　＼　人
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／‐---‐‐　　　 ⌒`　　 7 　 {/ｌ 〃 {::::::::::/　　　.　ハ∧
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／}　　　　　　　　　　　　　/　　/　　{::::::::::／　　　　　 　 　｀＞‐-
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,′　　　　　　　!　　　　/　　,′ ()ﾊ:::::::/　　　　　 　 　 ／　　　へﾆ＿

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【 ロマン･ロラン 】


※ 音楽祭のとき ツヴァイクの館には多くの友人が訪れていたものの、部屋数の都合もあって、その多くはホテルに
　　泊まってました。
　　しかしツヴァイクは 体の弱いロマン･ロランを気遣い、彼を自分の書斎に泊め 使わせていたそうです
.

213： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 19:59:55 ID:O1/wGV86



　　　　　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　　　　　 　 ／ 　 　 　 ＼
　　　　　　　　 ／ 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　 　 ／　　 　 ⌒　　⌒ 　 ヽ　　　　　　　 それは よかったお。
.　　　 　 　 |　 　 　 （⌒）　（⌒）　　|
　　　　　 　 ＼　　 　 （__人__） 　 ／　　　　　　　 やる夫はロランの手助け
　　　　　 　 ／:＼　　　　ｰ　　 イ､　　　　　　　　 したかったんだから
　　 　 　 ／ヽ:::::| ＼{￣Y＾'Yヽ 「 卜、
　　　　 / 　　！:l　 └‐个个┘|: :|　ヽ
　　　　　 　 　 |:::|　　 　 j　i 　　r-‐…ヾ、
　　　 ; 　 ﾞ:. 　 |:::| 　 　 ｛o｛　_ｃ},//∠..　Y
　 　 ｜ 　 :..　 |:::|　_..　┴zy('ｰ-＿_ -ｰ')勹
　　　 |　 　 ,ゝ ｧ^f´　　 〈/　 ｀　　　　 ´　Yﾊ
　　 _ﾉ-‐ｧ'´　 ｛ ！　　 ､｛: : 　 　 　 . : : : }　{
　　｛　／　 　 八　ﾏ''ヽ._ヽ>ｘ、＿____;_;_;_ノ　 〉
＿＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿――━━―￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿
―――――￣￣＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿―――━━―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿―━━―￣￣￣




.　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　│　今の時代、ロランのような　　　　　　 │
　　　│　人々の心に愛の炎を伝える人が　　.│
　　　│　求まられてるんだお　　　　　　　　　　│
　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ
　　　　.::　　　　　 ::. .::　　.:: : :　　　　　　　　 　 : : ::　　　 　 　 　 　 +
　　　　::.　　　　　 .::　 　 .:: : 　 　 　 　 　 　 　 　 : ::　 　 　 　 ﾟ　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　 :: :..　　 ..: ::　　　 ::: 　 　 　 　 　 　 　 　 　 :::　　　　　　　　　　　│　ありがとう　 　 │
　　　　　: :::.. . .::: :　　 　 ::: 　 　 　 　 　 　 　 　 　 :::　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿_.乂
　　　　　　　　　　　 　 　 ::.　 ｡　ο.　　 　 　 　 　 ::
　　　　　　　　　．　　　　＋:.　＊　　　　　　　　　.:
　　　．∴’　 ’　　×　 。　 ..: : : :　　　　　　 　 .:
　　　　　　　。　　 　 o　　.:　　 　 : : : : : : : : : :
　　　　。+ ﾟ　　ﾟ 。　*　　 ::　　 　 ::
　　　　 　 　 　 　 ° 　 　 ::.. . . ..::

　　　　　　 　 　 　 -‐=　　　¨¨ ￣￣￣ ¨¨　　　=‐-　　　　　＿＿__ ＿___ ＿＿ ＿＿＿＿＿
　　　　　　 　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ) 　 ﾚ―― ､　 　i　　　　ﾉ／__／　　 ＼
　　　　　　　　| ≧=‐--　　＿＿　　　　＿＿　　--‐=≦ |Ｖ´/￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　 　 　 ＼
.　 　 　 　 　 ！　　　　　　　　　 ￣￣　　　　　　　　　　 }_ｆ´乂＿＿＿＿__　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　‘,　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　＼＿＿/　/__,ﾉ ￣＼　　　　　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　ｆ´￣ 　 /　/　 ｢￣￣　＼
　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / 　 ヽ＿_／ ／＿ﾉ＿__ﾉ＿　 ヽ
　　　　　　　　　　　＼　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣￣ ＿__／　　 　 　 {　　＼　　＼＿__
　　　　　　　　　 　 　 ｀　　　　　　　　 　 　 　 　 ´￣￣￣　 　 　 　 　 　 　 ＼　　 ￣ヽ　＼￣￣
　　　　　　　　　　　　 　 _〕≧― -　　- ―≦〔_　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ｀ｰ‐―'’＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　 　 乂＿　　　　　　　＿,ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣
　　　　　 　 　 _　　-‐=　　¨¨　￣￣￣￣￣　¨¨　　=‐-　　_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､
　 　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼
　　/　　　　　　　　　-‐　　　　　　　　　　　　 　 　 ‐-　 　 　 　 　 　 ∧
.　 ∨　　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　 　 　 　 /
.　　 ＼　　 　 {　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　}　　 　 ／
　　　　 ｀’＜　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／　＞‘´
　　　 　 　 　 　 　 ‐-=　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 =-‐
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣

214： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:00:16 ID:O1/wGV86




.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　ところで、今度の小説では　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　「世界が十分に描き出されていない」　　　　　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　と あなたは仰いましたが、　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　前にも手紙でお伝えしたように　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　私は 世界を描き出すつもりはありませんから 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂


　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 |
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿|
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾄ、
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 o 　o 　o

　　　　　　 　 　 　 -‐=　　　¨¨ ￣￣￣ ¨¨　　　=‐-　　　　　＿＿__ ＿___ ＿＿ ＿＿＿＿＿
　　　　　　 　 （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ) 　 ﾚ―― ､　 　i　　　　ﾉ／__／　　 ＼
　　　　　　　　| ≧=‐--　　＿＿　　　　＿＿　　--‐=≦ |Ｖ´/￣￣￣￣￣￣￣￣￣　　　 　 　 ＼
.　 　 　 　 　 ！　　　　　　　　　 ￣￣　　　　　　　　　　 }_ｆ´乂＿＿＿＿__　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　‘,　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　＼＿＿/　/__,ﾉ ￣＼　　　　　　　　　 　 　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　ｆ´￣ 　 /　/　 ｢￣￣　＼
.　　　　　 ¨¨ ￣ ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /￣ ヽ＿_／ ／＿ﾉ＿__ﾉ＿　 ヽ
.　 ／　　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣￣ ＿__／＼　　 　 {　　＼　　＼＿__
　/　　　　　　　 　 -　｀　　　　　　　　 　 　 　 　 ´￣￣￣　　 　 　 ∧ 　 　 ＼　　 ￣ヽ　＼￣￣
. ∨　　　 　 ／　　 　 　 _〕≧― -　　- ―≦〔_　　　　 ＼　　　　　　/　　　　　｀ｰ‐―'’＿＿＿＿＿
.　 ＼　　 　 {　　　　　　 乂＿　　　　　　　＿,ノ　　　　 　 }　　　　／
　　　 ｀’＜　＼　　 　 　 　 　 ￣￣￣￣　　 　 　 　 　 ／　＞‘´
　　 　 　 　 　 　 ‐-=　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 =-‐
　　　　　　　　　 　 　 　 　 ￣￣￣￣￣￣

215： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:00:34 ID:O1/wGV86



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::::○ﾟo::::::, ´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀Υ :::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
　　　　...│　この度の大戦時、軍需的な理由で徴用されたため、　　.│
＿__|　|_.│　“ 女性が外で働く ”ということが　　　　　　　 　 　 　 　 　 │.|　 |_＿＿＿| |＿＿＿__
二二 　 │　社会に広く認知されるよう なりました　　　　 　 　 　 　 　.│　　..l二二二 | |二二二二
￣￣￣　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ .ll 　 l￣￣￣ | |￣￣￣￣
ﾆﾆニニニニニ二二二／／二二|　　|二二二二二二二二二二二二二二二二二二二 ｌ| |二二二二
　　　　◯　　 ＼＼ 　 ￣￣厂厂l|　　|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ll　　ｌ￣....-‐=＝=- . 厂￣
￣￣厂厂￣ｌ ｌ　＼＼￣￣l　 ｌ￣ｌ　　l ニニニニ 二二二二二二二二二二l|　　／. : : : : : : : : : . ヽ
_＿__l　 ｌ__＿ｌ l______＼＼　.l　 ｌ　 |　　l ￣￣￣ |l　l| 　 ／／ ￣厂厂厂 ￣ ll . /. : : : : : : : : : : : : : : :.
―――――ｌ l―――＼＼ｌ　ｌ―|　　l＿＿＿__||__ll ／／　　　l　 l　l　　 　 ll...: : : : : : : : : : : : : : : : : :.
________________ｌ l_____________＼l　ｌ 　|　　|　 　 |　|￣￣￣　| 　 　 l　 l　l 　　　 ll.: : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.
ﾆﾆﾆ二二二l　lニニ二二二l　ｌ二|　　l二二V {　　　　　 }二二 l　 l　ｌ 二 二l.| : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|
　 　 l 　　　 l　ll　　 ＼　 　 l　ｌ 　|　　l￣￣ Vｌl 　 　 　 /￣￣ l　 l　ｌ ￣￣ l.|: i : : : : : : : : : : : : : : : : : |
　 　 l 　　　 l　ll　　 　 ＼＿l　|／|　　|　　 　 V　　　　/　 　 　ll　 l　l 　　　 l.|: |:. : : :.ｉ ｉ: : : : : : :i: : : : ; }
　 　_ｌ_＿＿_l　ll_ ＿＿_ｌ}二{l　ｌ＿|　　| 　 [二 ＼_＿_/ 　 　 　.ll　 l　l 　　　 ll|: |: : : : | |:.ｉ : : ｉ : :| : ; ://
　　| []　　 []l　ll_＿＿| [ ]　ll　|：：|　　| 　 l l　＼l____/　　　　　.ll　 l　l_＿　　ll.ヽ ､ :{: :{ :､{ : : | ; :| /:/'′
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＿[ 二 ] ― l　l|::::」　 |　| 　 　 　 |　　|＿ | |__ll二二／_＿＿__.ll_＿＿＿l|.../￣ﾞﾏﾑ: : : : : : : : : : : : ｀ー-.､
二二二[ 二二二二二二二二二 |　　|[ニニ二]＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 /. : : : : ﾏﾑ: : : : : : : : : : : : : : : }ヽ
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　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　. : :　 しかし 世界には依然、偏見が残っている。　　 : : .
　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　. : :　 社会はしきたりから外れることを嫌がり、　　　 : : .　　　　　　　 ,.　'"´￣￣｀`ヽ､
　　　　. : :　 変化を認めない、許さない･･･　 　 　 　 　 　 　 : : .　 　 　 　 .／.:.:.:./｀｀｀ﾊ.:. :. :.:. ｀`ヽ
　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　 　 　 .,.ｲ.:.:.:.ﾉﾉ　　 /ﾊﾊ.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ
　　　　　: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : : 　 　 　 jﾊ.:.:,ｨｲ　　　′　　ヾ.: . :.: .: .:ヽ
　　　　　　 ,.　'"´ ￣｀ヽ ￣｀ヽ 　 　 　　 　 ||,r‐‐ '　li.:.:.:.:./ﾑ i{}||　　　　　　ヾ{ 二ヽ　ｰ='´__　　ヽ.: .:.lii.:.:.i
　　　　　／　　　　　　　 ＼　　＼　　　　　 /　　　　 VﾊﾊV　￣｀ヽ　　　　 /:,′ ¨7　 ｀` ￣｀`　　V.:lii.:.:.:l
　　　 ／　　　　　　　　　　　ヽ　　ヽ　　　 /　　　,.ィつﾊﾊﾊ　　 ﾘ　 '､　　　,'.:.{　　 〈 .. .,､　　　　　　ﾊ:.:.:.:.:.ヽ
　　／ ／　　　　　　　　,r'ﾆミ彡ﾐヽヽ. 　 /　 _,ﾑ/　 ｿll: ：::ll　　/　　 i　　　{.:.:.!　　,r=== ､_,　　　　ハl.: .: .: .:.ヽ
　/ ／　　　　　　　 ,.ｨ彡'　　　　 ',　 ',　 L　____ノ´　　ll::：:::ll,. イ　　　l　　　l.:.:.l　　ヽ ___ノ　　, '　 _ ノ.:.:.l.:l:.:l:.:l!
　.:/　　　　　　,.ｨｨ彡'′　　　　　 l l l l　 (　　()　　　/.:.:ﾊ.:/　Vﾉﾉ イ　　　 ',.:.:.',　　　　　　　　／,.: .:. :l .:l :. :/
　/.:/.:/.:.:./ 乍彡'､､､,,_　　　　 ,,,,,iｿﾉﾉ　　　/.:.:.:.:｀V:.:.:.:.:./ﾊﾊ/.:.:.:.:.:! 　 　 　ヾ.:ヽ　　　　__ ／　 i.: l:l :l: :l: /
　VV/.:.:.:ヽU〈　　　=＝｀′ ,r==ｲjjjj!　　　 l.:.:.:.:.:.:.:.l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l　　　　　　ヾ「¨¨¨´　　　　　.: .: .l :／
　　`｀ヾ彡'ゝ1　　　　 "´　l!　　ﾉｿｿ　　　　 ヽ.:.:.:.:.:ﾉ｀Y´YY ﾊ.:.:.:.:.:ﾉ　　　　　 ／ L　　　　,.　'´　　｀`く
　 , .ィ 〈　　　{　　　　　 ,__」　 /　　　　　　　　l　　',.:.:ﾉ________/⌒7　 ＿ _,.. イ　 ／⌒ヽ"´　　　　　 ／｀``'''''
　.:.:.::l　 ヽ　　ヽ　　　 r---ｧ/　　　　　　　　　l　　 l　　　　 ,.ィ　"´. :. :. :. :.: .:l／　　　　 ヽ　　　　／　. :. :.: .: .:
　.:.:.:.:l　　 ＼.　 ＼　　 ｀ﾆ./.:.:.｀丶､　　 　　 　',　　l　　　 /:./. :. :. :. :. :. :. :.／　　　　　　　ヽ　／. :. :. :. :. :. :. :. :
　.:.:.::.:l　 　　 ＼　　ヽ　__/.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:｀丶､ 　　 i.　 l.　　 /.:/. :. :. :.: .: .: .:／　　　　　　　　,. イ. :. :. :. :. :. :. : .: .: .:
　.:.:.:.:.:l　　　　　 ＼_／　 l.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:lヽ 　 l　 l　　/.:.,′.: . :. :. :. :. :.｀7~~~~~~~~~~~~ﾄ､/.: .: .: .: .: .: .: .: .: . :.
　.:.:.:.:.:.ﾄ､　　　 ,.ｲ((　 ﾊ　l.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.r=＝＝＝ ∩､ /.:.:,′.: .: .: .:. : .:. ｀7ｰｰ ｰ ｰ ｰｰ ｰV.: . :. :. :. :. :. :. :. :. :. :
　.:.:.:.:.:.:l　＼／//　｀ｰ'　V.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼　　　　 l lﾉ.:.:.:.:.i　.: .: .: .: .: .: .:.:7ｰｰ ｰ ｰ ｰ ｰ ｰV. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :. :
　.:.:.:.:.:.:.l　　　//　　　　　ﾄ､..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:(￣｀ヽ　,.イl.:.:.:.:.:.:l. :. :. :. :. :. :. :. :7~~~~~~~~~~~~~ V.: .: .: .:. :. :. :. :. :. :.
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217： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:01:09 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　 　 　 　 　 　 　 |::i　　　 　 　 .. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　 　 　 　 　 　 　 Lj　　　 　 　 .. : :　 そのような中、如何にして一人の女性が 　 : : .
　　　　　　 　 　 　 ___|_ｈ　 　 　 　 .. : :　 自立した生き方に目覚めるか･･･　　　　　　: : .
　　　　　　　　　 / ∠ＹＮ　　　　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　 　 　 　 　 i　ニニﾊ　 　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　 　 　 l　 rｭ 7ハ　　　　　　: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
　　　　　　　　　 ｌ　 ｀ヾ.　/
.　　　 　 　 　 　 l　　　 Y　　　　　 　 　 　 ∧::Ⅵ::才ﾊ.　!　 __ . イ:
　　　　　　　 　 ｘl　ーｧハ　　　　　　 　 ／´　　||/ /　|__|../∧ 　ﾊ|::|　｀` ＜
　　　　　　　　/ : ＞''´ 　 '.　　　 　 　 /　 　 　 || /　Y⌒Y/　i:./:从:i　　　　　｀　 ､
　 　 　 　 　 /:／　　 　 　 i 　 　 　 ／ﾍ 　 ／ハ! ／ゝイ　　 ﾚ :′ i＼ 　 　 　 　 　 ＞､
.　　　 　 　 〈 ′　　　　 　 ｌ　　　／ 　 厶　＞′ヽ／ﾊ::|　　　 ,′　!　　　　 　 　 ／　　 ヽ
　　　　 　 　 ',　 　 　 　 　 l　　ｲ 　 ／ ／　　 　 ノoﾉｰ′ 　 /　 　 !　　　　　　 /　　　　 ∧
.　　　　 　 　 l　　　　 　 　 Ｋ´　 ／ ／　　　　 :/ /　　　 　 /ヽ＿__|　　　　 　 /　　　　 　 ∧
.　　　　　　　 l　　　　 　 　 ∨:Υ　/: : . . . . . :./ /　　　 　 / 　 ＼　 ┌ｭ　 i .:/　　　　 　 　 ∧
　　　 　 　 　 l　　 　 　 　 　 Ｖﾊ:./: : : : : : : : :{o:{ . . : : : :./　　 ／ｰ「ii|__|　 Ｋ:..＿__　 　 　 　 ∧
　　　　　　 　 l　 　 　 　 　 　 Ⅵ |ヽ: : : : : : : :.} :} : : : : : :i　　 /__ニ甘ｊﾆ!　 !　｀ ー―--　 　 　 {__
　　　　　　　　l　　　　　　　　 ∧! !＼ヽ: : : : : :ｊ :ｊ:.: : : : : :|　　|　　 |i!　 |　 ﾍ、　　　　　　　　　　　〉
　　　　　 　 　 ',　 　 　 　 　 ∧ | |:.: ﾍミ.: : : :〈o〈 : : : : : :|　　i￣￣ i!　 |　　　＼ 　 　 　 　 　 　 〈
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　　　　　　 　 　 ∨　 　 ／／　 | |:.:.:.:.:.j i:　　 |　|　　　: i!l.　 l　　　i!　 /　　　/:::/:! ＼　　　　 　 　 ∧
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　 　 　 　 　 　 　 　 ￣　　　　　| |:.:.:.:ヽ {　　 j oj　　　.:i! ｌ. /:　　　　 　 　 /::://::ﾘ　　〈 ／´￣￣｀　　ﾊ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ! |:.:.:./;:;:｀ヾ､_ヽ_ヽ　　.:i!:.:|,′　　　　　　 /::://／ ＞"´　　　　　　　 　 ｝
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｌ｡|:.:./;:;:;:;:;::::::::::::::｀`ー一"| O　　　　　　/／　　／　　　　　　　　 　 　, ′
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218： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:01:31 ID:O1/wGV86



.　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　│　　今度の小説では、〝現代〟における魂の成長･･･　　　　　　　　..│
　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　│　　大戦後の、新しい社会、新しい人間の見方の中での　　　　　　　│
　　　　　　　│ 　 人の成長を、一人の女性を通じて表わそう、と考えてますから　 │
　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　- ──- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.　'"´￣￣ ＼　 　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 ／　　　￣￣｀ヽ､＼　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃./｀1　　l　l 　 ｀ヽ ヽ＼　`ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　現代の社会は、戦前･･･これまでに比べ、　　　　　　 〃 l　　Lヽ_l_人　　 | 　 l　　　 l　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　よりダイナミックに、そして より複雑に　 　 　 　 　 　 | l lj　　　 ＞=＝｀ｰ'ヽ　j　ﾄ､　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　なってきてます。　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 | U仁、　 ヽt少 　　/｀Y　l　l　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼}tり　 　 　 　 　 l　 |　 lノ　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　やる夫さん。　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　1く 　 　 　 　 　 l　 | 　l　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　音楽祭で、現代の音楽を　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l　 , -　　　　　　l　 |　 l.　　|　　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　お聴きになりませんでしたか？　　　　　　　　 　 　 　 　 　ヽ 　 　 　 　 ／ヽノ　 l.　　|　　| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼_ ＿ ／　 _＿l　 ﾄ､　 ﾄ､　ﾄ､ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 l　 | ヽ　「　　 l_ノ　ヽ＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|￣|__|　 ,.　-─　　＞＞ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ノ　　　　　　　／／ ￣￣｀`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　イ/　　　　　　 ／／


　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..-――-..,,
　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 /　　　　　 ＿__) 　 ヽ-　l
　　　　　 　 ／l 　 　 　 '´ 　 _　　 r　　.l
　　　　　　/　..| 　 U　　t''tzj´　　ｨｾﾂ　',
　　 　 /｀ヽ、__.',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l　　　　　いや、やる夫は
　 　 ./　　　＼ .ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ　　　　　無調の音楽とかは苦手なんだお
　　 /　　 　 ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
　 ./　　　 ./　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ
　/　　　　l　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
./　　　　 iヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
'　　　 　 l　　、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
＼　　　/　_,,-ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
　 .ヽ∠-''"ヽ　　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
　　　　　　　 〉　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|

219： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:01:50 ID:O1/wGV86



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::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ:,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ:::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
　　　　　 　 │　難しくて、　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　'''''　''│　何が何だか分からなくて･･･　　..│　　　 ''';;;,,,　　　　,,,,,;;;;;;'''''';;;;;,,,,,,,,,　　　　,,,,,,;;;;;;;''''''
　　　　　　,,,;;乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ　 　 .,,,,;;;;''''　　　　''';;;;,,　　　　'''''';;;;;;,,,,,;;;;;;;;''''''
　　　　　'''''''''　　　　　''''''';;;;;;,,,,　''';;;;　　　　　;;''　　　　,,,;;;;;'''''　　　　　　　'''';;;;,,,　　　　　　'''';;;　''''';;;;;;;,,,,,,
　　　　　　　　　　　　　　　　''''''''';;;;;;;;,,,,　　　; 　 　 　 ;'　　　　　　　 　 ,,,,,,,,,,;;;;;''''　　　　　　　';　　　　''''';;;;;,,,
''''';;;;;;;,,,,,,,　　　　　　　　　　　　　　　　''';;,　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　'''''''''''';;;;;;;,,,,,,,　　　　　,,,;;;,,,　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　そう。　無調で音楽を作る彼らも　　　 │
　　　　,,,,,,;;;;;;;;;''''';;;;;;;;,,,,,,;;;'''''　　''''';;;;;;;,,,,,　　　　　　　　　　　　　 │　　まだ 手探りの状態だし、ぎこちなく、　│
　　　　,,,;;;;'''　　　　''';;;''　　　　　　　　　　　 ,, 　 　 　 　 　 　 　 │　　つたないものが多いのも事実です　　.│
,,,,;;;;;;'''''''　　　　　　　;'　　　　　　　　　,,,,;;;,;'''　　　　　 　 　 　 　 .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂
　　　　　　　　　　　 '　　　　　　 ,,,;;;''''''
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _,.､.-♪-.､ 　 　　　　　　_,,,,,,,,,,,,,,,,,＿、_,,,,♪,,〟
　　　 　　　　　　　 ＿＿＿ 　 　 ♪ 　　　　　_,.､.-―-.､.,.､-''´ 　 　 　 　 ｀ﾞ'''ｰ--,,,,ｨ,'"｀　　♪,,―'ﾟ￣ﾞ'''''''''''
　　　 　　　 　 　 　∨//,｀ゞt.＿＿_　　　.､-''´　　‐''^ ´　 `'-.♪　　　　　 ,,,,--‐'"｀　￣￣￣ﾞ゛
　　 　, －ｧ 、　　　 .∨,ｨ///..―--:‐''^ ´ 77777ヽ 　 　 　 　 ｀ﾞ"'''''''''''''''"｀_　 　 　　　　　　_
　 　 / ﾉﾉ_ Y! 　 　 　 Ⅵ'///////////////////ﾊ　　　　 　 γ´λ､ 　 /'　　　　　 　_，_(q{＿，
　　 .ゝＫｰ'r'ﾘ　　 　 　 .l|////////////////////ﾘ　　　 　 .（_rv'　,!}　/'　　　 　 γ,㍉_こ非こ_
　　　 ,ｨﾆ水､　　　 ＿_ji!∨////////////////_'.ｲ　　　　　　 _ﾟ介r'r=/'=,みmr_ｧｑ'　l.　ｐ.}f_j､ ~
　 　 .ｉ^ ､_V.i!＿_.j生圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭|　　　　 〈　;ー`ヮfｧ⌒´　　　　,.≧≦._川ヽj
　　　 }`ー-.}圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭圭|　　 　 　 ﾔ´7_1_|　　　　　　 ﾉ_ヽiγ´ .ll!｀ヽ
　　　ﾉ＿/､>_ｰ_￢＝r------ｒ ---─――一r==r┘ 　 　 　 . ）― {I{　　 　 　.r,ｔｔｔj===========ｧ
　　　r`-_-__ｧ ./　 }i「￣||7￣　　　　　　　　　　TT　 　 　 　 .（ 　　,ｵ_,!　　 　 　 　 ﾉ_.ﾊ!　,:Ⅲ､ i´
　　　r≧≦>'.∧　 |ｉl　 /i　　　　　　 　 　　 　　.li|　　 　 　 　 ハ　＼||　　　 　 　.i^r'_Ｊ,! _j!冊i_ し
　　　| |￣| |_ハ_ｯ-|ｉ|_./'||　　　　　 　　 　 　 　 .li|　　　　　 ./ i　ﾄ　､ ヽ 　 　　　　} { { { 　 :瓜 　 ﾘ
　　　Lｌ 　Ll､_〉ゝィt.j-' .ｔj　　　　　　　　　 　 　 tj 　 　 　 .ん_ﾄ.ｨjr-ｔぇ-'　　　　 r_ｸｌ」ゞ. ｰ .ir -_<
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 '´　｀´
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
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220： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:02:09 ID:O1/wGV86



.　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 しかし、彼らの音楽には この　　　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 複雑な現代を表わそう、表象しよう 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 という強い意志が働いている。　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂




　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　 　 　 　 │　この悲惨な大戦をもたらした旧社会を　　　　　│
　　　　　　　　　 　 　 　 │　糾弾するとともに、　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
ー┴ー[＿＿] ─┴||─.│　新たな人間のあり方、人間関係、社会･･･　　...│..─┴||─┴─:[＿＿] ─┴||─┴
￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣ .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂|::￣￣||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣
　 　 　 ||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::. {}={}个{}.={} 　 ||: | :||: :.{}={}个{}.={}
　 　 　 ||: | :||:　 ｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　 ｀{}={}={}´　　 ||: | :||: 　｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.　｀{}={}={}´
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: 　 - ──- ､
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　 　 　 　 ,.　'"´￣￣ ＼　 　 ｀ヽ､
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　　 　 .／　　　￣￣｀ヽ､＼　 　　 ＼
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　 　 〃./｀1　　l　l 　 ｀ヽ ヽ＼　`ヽ　ヽ
＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿ 〃 l　　Lヽ_l_人　　 | 　 l　　　 l　　l
ΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤ | l lj　　　 ＞=＝｀ｰ'ヽ　j　ﾄ､　　　 l
｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜|.,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　.｜||: | :||::｜｜ | U仁、　 ヽt少 　　/｀Y　l　l　　　 !
⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥ . │　 そういったものを肯定する、 　 .│ .⊥l|: | :||::⊥⊥ .＼}tり　 　 　 　 　 l　 |　 lノ　　　 l
──‐l二二二l:─────l.│　人間賛歌があります　　　　　　　│ . l二二二l:─── 1く 　 　 　 　 　 l　 | 　l　　　　 l
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂　 　 　 　 　 　 　 　 l　 , -　　　　　　l　 |　 l.　　|　　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ 　 　 　 　 ／ヽノ　 l.　　|　　| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼_ ＿ ／　 _＿l　 ﾄ､　 ﾄ､　ﾄ､ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 l　 | ヽ　「　　 l_ノ　ヽ＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼|￣|__|　 ,.　-─　　＞＞ヽ＼
　　　　　　　　　　 　 ,´￣￣￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　| ノ　　　　　　　／／ ￣￣｀`ヽ､
　　 　 　 　 　 　 　 │　･･････　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　イ/　　　　　　 ／／
　 　 　 　 　 　 　 　 乂＿＿＿_.ノ

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221： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:02:26 ID:O1/wGV86


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
ー┴ー[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿]─┴─┴─┴[＿＿] ...│　やる夫さん･･･　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||::￣￣￣￣￣￣||: | :|l 　.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..│
　 　 　 ||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　{│　気を悪くしないでほしいが、貴方から「傑作」と 　 .│
　 　 　 ||: | :||:　 ｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :|l:　 │　伺っていたシュトラウスの『アリアドネ』･･･　　　 　 │
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :..ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　 　 .,,..-――-..,,:||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　 ／　 　 　 　 　 ＼　　　　　 　 　 ||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
＿＿＿||: | :|l:. . ／　　　　　　　 　 　 ヽ　 ＿＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿
ΤΤΤ||: | :|l::./ 　 　 　 ー‐-､ 　 ／　 l . ΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤ
｜｜｜||: | :／l 　 　 　 　 　 _　　 r　　.l　.｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜
⊥⊥⊥||: ./　..| 　 　 　 t''tzj´　　ｨｾﾂ　', .⊥⊥⊥⊥|.,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ .⊥
──‐l/｀ヽ、__.',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l────l │　この前 招待されたので鑑賞しましたが、　　　 　 　 │
　 　 ./　　　＼ .ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ　　　　　　 .│　よい趣味が欠けているよう、私には感じられました │
　　 /　　 　 ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜　　　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
　 ./　　　 ./　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ
　/　　　　l　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
./　　　　 iヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
'　　　 　 l　　、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
＼　　　/　_,,-ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
　 .ヽ∠-''"ヽ　　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|　　 　 　 　 　 .,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　 〉　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|　　　　　　 　 │　全体をまとめた、統一されたもの、　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　 　 　 　 ／　　　　 　 l/　 .|　　　ヽ|　 .l　　　 　 　 　 .│　有機的なものを創ろう、という意志が欠如してるよう　　　│
　　 　 .／　　 　 　 　 ./　　 l 　 　 /.＼ ヽ　 　 　 　 　 │　感じられたのです　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　l 　 　 　 　 　 /　　　.l　　　〉　　＼l　 　 　 　 　 .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂
　 　 　 ヽ　　　　　／＿_,..--'┬-イ　　　 |
　 　 　 　 ＼　 .／―‐┴''"´￣￣l　　 　 |

222： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:02:47 ID:O1/wGV86


.　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　│　趣味が欠けてるって？　　　　　　　　　　　..│
　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　│　やる夫には洗練されてて また　　 　 　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　│　ウィットにも欠けてないよう、思えたお　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　- ──- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.　'"´￣￣ ＼　 　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 ／　　　￣￣｀ヽ､＼　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃./｀1　　l　l 　 ｀ヽ ヽ＼　`ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　こう言い直しましょう。　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃 l　　Lヽ_l_人　　 | 　 l　　　 l　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | l lj　　　 ＞=＝｀ｰ'ヽ　j　ﾄ､　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　ストラヴィンスキーやオネゲルがもたらした　　　 　 | U仁、　 ヽt少 　　/｀Y　l　l　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　リズム、活気、エネルギー･･･　　　　　　　 　 　 　 　 ＼}tり　 　 　 　 　 l　 |　 lノ　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　1く 　 　 　 　 　 l　 | 　l　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　新しい時代がもたらしたもの、　　　　　　　　　　 　 　　 l　 , -　　　　　　l　 |　 l.　　|　　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　現代に生きる者の生活を変えたもの、　 　 　 　 　 　 　ヽ 　 　 　 　 ／ヽノ　 l.　　|　　| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　現代の者が求める熱狂が、欠けている、と。　　　　　　 　＼_ ＿ ／　 _＿l　 ﾄ､　 ﾄ､　ﾄ､ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 l　 | ヽ　「　　 l_ノ　ヽ＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　現代的でない、と　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼|￣|__|　 ,.　-─　　＞＞ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ノ　　　　　　　／／ ￣￣｀`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　イ/　　　　　　 ／／
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣



.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ウィーン･･･　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│オーストリアの人々は洗練されてるでしょう　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
　　　　 　 　 ＿＿＿_
　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　 ／　　 _ノ　 ヽへ＼
　 　 ／　　　（ ―）　（―） ヽ　　　　　 　 　 　 　 .,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　 .l　 u :::: ⌒（__人__）⌒　|　　　　　　 　 　 　 │　そのときの上演でも聴いている人々は皆　　　　　│
　 　 ＼　　　　　｀ ⌒r'.二ヽ< 　 　 　 　 　 　 　 │　内容をそらんじている、と言ってもいいぐらい　　...│
　 　 ／　　　　 　 　ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、　　　　　　　　 │　熟知してるようでした　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　/　　　,　　　　　ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|　　　　　　 　 　 .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂
　　{　　　{　　 　 　 　 ＼｀7ｰ┘!

223： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:03:11 ID:O1/wGV86



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::::○ﾟo,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ..｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
　 　 │　だが洗練されてる半面、容赦がありません。　 │
,x幺..│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │ 　 　 　 　 　 '守|会ｭ　　　 '守圭圭圭圭
丞圭│　ツェルビネッタを歌った歌手は、ものすごく　　 .│　 　 　 　 　 　 ｀Ⅵ|丞　　　 ｀Ⅵ圭圭圭|
圭歪│　難度の高いアリアを見事に歌ったのに　　　 　 │　　　　　 　 　 　 .Ⅵ|伐　　　 　Ⅵ圭圭||
圭i . │　最後のアリアで一音外しただけで　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　Ⅵ|伐　 　 　 Ⅵ圭圭
i炒 . │　口笛を吹かれていた　　　　　　　　　　　　　　　..│　　　　　　　 　 　 　 Ⅵｉ伐　 　 　 Ⅵ圭ll
Ⅳ 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 Ⅵｉｉﾍ　 　 　 Ⅵ圭
/　　 /㌢´　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ﾞ'廷ｉ代　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ||圭]　 　　　 ||圭
　 　 ll/　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 `'冬淤t、　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ||洲ﾘ　　　 　 ||洲
　 　 lll　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 》i淤〉　　　　　　　　　　　 　 　 　 為Ⅳ　　 　 　 Ⅶll
　 　 {{　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾍ㌢　　　　　　　　　　　　　 　 　 '為ｿ　　　　　　　Ⅶ
　　　ﾍ_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /ア　　　　　 　 　 ﾍ
　　　 　[ｆｔ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　 .〃
　　　　　Νk　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │　ミスを咎める、というより･･･　 │...7
　　　　 　 !垈　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ..ノ
　　　　　.為llll}
　　　　.ｨ圭洲;
　　 ,ｨ劣圭:㌢
　　 ＿ , -－／￣￣￣＼　　＿　 _　　＿__　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞ ‐ - - 、
　∠_　ヽ　 /　　, =､　, =､ V´ 　У　V._　 　 ヽ. 　 , - ─ - 、/￣＞ ─ ､　　　　　＿.＿_, ─‐ 、　 /　　 _　　 _ ヽ
´　　 ヽ .Ⅵ　　 ､　　　　　, |　　〈　　|´¨｀, =､　|　/　　　　__ .ヽ , -- ､　　} ＿_　 /　 /　/ _　 ,=､ヽ｜　　"¨ﾞ　´¨｀ |
　　　 ｜ | |　　　ヾ ‐- '´/ | .／￣ヽ| |`‐ィ　 / ∧　　　 '"¨　 .〉 '｀ '｀| ／　＿. ヾ 　.}　 | "¨ﾞ　,　　} }　　 ､＿＿_,ｲ |
　　　 /　'　ヽ　　　 ゝ-‐'　,'/　　＿__ヽニ´.ノ { l　ヽ　　 ヾ - ‐{ ､.`='/　／　　 ＼∨/　 ' , `ﾆィ´ /　ゝ､ 　` - ‐ ´/
　　／　　_ /　　　､　＿／　 ／　　　ヽ　/　　 ＞´　＼ 　 ￣ﾌ　 ￣.／! ,=､ ,=、 |｜| 　　 〉‐-　く　　 ｜　　　　　{
　´　　／　　　　　　＼.. 　.,ｲ　　 __.　　V 　 ／　　　 〈 　￣「　　　/　　| ﾄ､__,， /.､V　 ／　　　　ヽ ／
　 　 /　　　　　'　　,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ.　 ヽ'´　　 　 　 ／
　　 {　　　　 　 　 │　“正しい” とされてるもの、正典、規範、慣例･･･　　 │　　 ',　　 　 ／
　　｜　　　　　　 .│　そういったものからズレてる、という事に　　　　　　 .│　　.｜　　 /
　 　 　 　 　 　 　 │　容赦がないように思えました　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ　 :::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
:::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ::::o:::::::::::::o::::::::::::::::::ﾟ:::::::::::::::o::ﾟ:::::::::::::::::o::::::::::::ﾟ::::::::::｡::::｡:::::::｡::::::::::o:::::::::::::::::::::ﾟ:::::::::o::::::::::::::
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224： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:03:31 ID:O1/wGV86



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::::○ﾟ.,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
　　 │　慣例とされているものから外れていることを許さない、 　│
　　 │　変化の拒否、不寛容･･････　　　　　　　　　　　　　　　　　.│:::::::::::::::　:::::::::::::::
　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ.::::::::　　　:::::::::::::::::
　　　　　::::::::::::::　　　　　　　　　　::::::::::::　　　　　　 :::::::::::::::::::::　　　　:::::::::::　　　:::::::::::::::::
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　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::　　　　　　　 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
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　　　　　　　::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　 ::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　::::::::　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　 :::::::::::::..,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 　 ::::::::::::: │　 何て言いますか･･･　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　 :::::::::::: │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
:::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　:::::::::::::│　 慣習の上で眠っている老貴族のような世界、 　 │
　:::::::::::::::::　　　　　　　　 ::::::::::::::│　 そういったものをウィーンで感じましたね･･･　　...│
::::::::::::::::::::::　　　　　　 :::::::::::::::::::::.ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
::::::::::::::::::::::::::::::　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　 ::::::::::::::::::　　　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::::::　　　:::::::::::::::::::::::::::::::::::　　　　　　　　　::::::::::::::::::::　　　　　　　　　　:::::::::::::
::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
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.

225： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:03:56 ID:O1/wGV86



. 　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　 │　 大戦前、私が問題にしていたのは、フランスとドイツ ――　　│
　　　　　　　　　　　　 │　 ―― 二国の間にあった対立と憎悪 ――それの克服で、 　 .│
　　　　　　　　　　　　 │　 真の愛が人と人とを結び付ける、というのがテーマでした　　.│
　　　　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂

.　　　　　　　　　　　　　 　 l　 /
　　　　 　 　 ＿＿＿_　　　　 ′／
　　　　 　 ／　　　 　 ＼
　　　　 ／　　 ⌒　 ヽへ＼
　 　 ／　　　（ ●）　（―） ヽ
　　 .l　 .u 　 ⌒（__人__）⌒　|
　 　 ＼　　　　　｀ ⌒r'.二ヽ<
　 　 ／　　　　 　 　ｉ＾Yﾞ r─ ゝ、
　　/　　　,　　　　　ヽ._Ｈﾞ ｆﾞﾆ、|
　　{　　　{　　 　 　 　 ＼｀7ｰ┘!

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　- ──- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.　'"´￣￣ ＼　 　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 ／　　　￣￣｀ヽ､＼　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃./｀1　　l　l 　 ｀ヽ ヽ＼　`ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃 l　　Lヽ_l_人　　 | 　 l　　　 l　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | l lj　　　 ＞=＝｀ｰ'ヽ　j　ﾄ､　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | U仁、　 ヽt少 　　/｀Y　l　l　　　 !
.　　　　　　　　　　　　 　 ですから、前の小説、『ジャン･クリストフ』では　　　 　 　 ＼}tり　 　 　 　 　 l　 |　 lノ　　　 l
　　　　　　　　　　　　 　 ドイツとフランスの架け橋となるような小説、 　 　 　 　 　 　 1く 　 　 　 　 　 l　 | 　l　　　　 l
　　　　　　　　　　　　 　 そういった、二つの世界を描きだし、　　　 　 　 　 　 　 　 　 l　 , -　　　　　　l　 |　 l.　　|　　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　 　 二つの世界の和を図るものとして、書いたのです　　　　　　 ヽ 　 　 　 　 ／ヽノ　 l.　　|　　| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼_ ＿ ／　 _＿l　 ﾄ､　 ﾄ､　ﾄ､ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 l　 | ヽ　「　　 l_ノ　ヽ＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|￣|__|　 ,.　-─　　＞＞ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ノ　　　　　　　／／ ￣￣｀`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　イ/　　　　　　 ／／

226： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:04:16 ID:O1/wGV86



.　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 しかし、この大戦後の社会における問題は、 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 新しい世界に生きる、新しい人々に向ける　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 旧社会の偏見･･･　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂



　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..-――-..,,　　　　　　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 ＼　　 　 　 　 │　　それをアンネットの成長と彼女の魂、　　　　　　│
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 ヽ　　 　 　 .│ 　 一人の女性の生き方を通じて描こう、と考え 　 │
　　　　　　　　 /　　　　　 ＿__) 　 ヽ-　l　　 　 　 │ 　 そして書いているんです　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　 　 ／l 　 　 　 '´ 　 　 　 r　　.l　　　　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
　　　　　　/　..|.　U　　　=≡=　　 ==''　',
　　 　 /｀ヽ、__.',　　 　 　 　 　 　 ヽ　　 l
　 　 ./　　　＼ .ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ
　　 /　　 　 ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜　　　　　　　 やる夫は、ロランの芸術家としての信条や
　 ./　　　 ./　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ　　　　　 平和主義・人道主義者としての信念について
　/　　　　l　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|　　　　　 異を唱えるつもりは ねーお
./　　　　 iヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
'



　　 　 　 　 　 　 　 　 ,,..-――-..,,
　　　　　　 　 　 　 ／　 　 　 　 　 ＼
　　　 　 　 　 　 ／　　　　　　　 　 　 ヽ
　　　　　　　　 / 　 　 　 ー‐-､ 　 ／　 l
　　　　　 　 ／l 　 　 　 　 　 _　　 r　　.l
　　　　　　/　..| 　 　 　 t''tzj´　　ｨｾﾂ　',　　　　　　 ただ、聞いてて
　　 　 /｀ヽ、__.',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l
　 　 ./　　　＼ .ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ　　　　　　 イデオロギー的になり過ぎじゃね？
　　 /　　 　 ／-‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
　 ./　　　 ./　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ　　　　　 とは思うお
　/　　　　l　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
./　　　　 iヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
'　　　 　 l　　、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
＼　　　/　_,,-ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
　 .ヽ∠-''"ヽ　　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
　　　　　　　 〉　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
　 　 　 　 ／　　　　 　 l/　 .|　　　ヽ|　 .l
　　 　 .／　　 　 　 　 ./　　 l 　 　 /.＼ ヽ
　　　　l 　 　 　 　 　 /　　　.l　　　〉　　＼l
　 　 　 ヽ　　　　　／＿_,..--'┬-イ　　　 |
　 　 　 　 ＼　 .／―‐┴''"´￣￣l　　 　 |

227： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:04:36 ID:O1/wGV86


　　　　　　　　 　　　　＿＿＿
　　　　　　　　　 　 ／ 　 　 　 ＼　　　　　　　　それに、大戦後の新しい生き方、新しい社会･･･
　　　　　　　　　 ／ 　 　 　 　 　 ＼
　　　　　　　　／　 　 　_ノ　　ヽ､_　＼　　　　　 これまでとは違う社会を必要としている、というのは
　　　　　　 　 |　 　 　 （ー）　 （ー）　 |　　　　　 同意だけど、やる夫はロランほど 未来的というのを
　　　　　　　　＼　 u. 　 （__人__）　,／　　　　　 楽観視できねーお
　　　　　　　　　ノ　　　　 ｀ ⌒´　　＼
　　　　　　 ／´　　　 　 _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
　　　　　　 |　　　　ｌ　 （ l　/　/　/　l
　　　　　 　 l　　　　l 　ヽ 　　　　　 /

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　　　　　　::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

　　　　　　　　　　　　 ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

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::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:.γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　 　 　 　 │　狂乱のインフレ後の、ベルリン･･･　　　 　 │
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.│　ロランは見たか お？　　　　　　　　　　　　 │.:, ': : : : : :
‐-:.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │.': : : : : : :
: : : : : :¨: : :.ー:.: ＿: : : : : : : │　やる夫はベルリンに行ったし　　　　　　 　 │ .: : : : : : :
___: : : : : : : : : : : : : : : ー: : : │　そこで新しい演劇も見たんだけど･･･　　　.│.: : : : : : :
: : ＿:.―----､＿━: : : : : : ..ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ: : : : : : : : :
: :[二］￣: ￣: :.:.:‐: :.:.ﾆﾆ==―: -､＿━: :`ー‐ ┌―――――――┐||||/＿＿: : : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : :.(ﾆ): : : :.:(ﾆ)￣￣ ￣|￣llll||||｜ 　 　 　 　 　 　　 ｜|||||||: : : :|: : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : .:.:.:.｢ Ｔ¨i: : :.|　 |||||||｜ 　 　 　 　 　 　　 ｜|||||||: : : :|: : : : : : : :
: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.:.:.:|: :|: :|_:_:_|＿||||||._ ＿ .――――――┘|||||||:_:_:_:|_: : : : : : :
―――――:."￣￣￣￣￣~|　|,-|〜〜〜./　 　 　 ｀ ,　 二二二二二二ｌ､:.:.: :|: : : : : : : :
-､,-､: :,Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y　{ 　　　　　 ｝.Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヽ: : : : : : : : :
: :| : :Y⌒Y⌒`Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y.＿_rﾆ二二ミﾒ､_ . Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒ヽ: : : : : : :
,-―､,―-､,-―､,―-､,-―､,―-､,-―./:.:.:.:／:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:￣＼ .-､,-―､,―-､,-―､: : : : : :
|: : : :ｌ: : : : |: : : :ｌ: : : : |: : : :ｌ: : : : |: : :./:.:.:|/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:.ヽ..|: : : :.ｌ: : : : |: : : :ｌ: : : : : :
Y'"⌒`Y'"⌒`Y'"⌒`Y'"⌒`Y'"⌒../:.:.{:.:!:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.〈.'"⌒`Y'"⌒`Y'"⌒`i: : : : :
:|: : : :.:.:|: : : :.:.:|: : : :.:.:|: : : :.:.:|: : : ./:.:.:.:.V:.:.://:.:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!/ハ: : :.:.:|: : : :.:.:|: : : :.:.|: : : : :
/￣⌒￣ヽ/￣⌒￣ヽ/￣⌒￣ .i:.:.:.:.:.:.:|:.//:.:/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.∧ ￣ヽ、/￣⌒￣゛ヽ: : : :
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |:.:.:.:.:.:.:|:./:.:/:/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.}
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228： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:04:54 ID:O1/wGV86



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::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽo:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
　　　　　　　　　　　　│　そこで喝采を受けてるのは、ブロンネンの　 │
　　　　　　　　　　　　│　『父親殺し』 のような作品だったお･･･　　 　 .│
　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ


┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳
┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻



　　　　　　　　　　　　_ ＿
　 　 　 　 　 　　 ／.:.:.:::::.:.｀`ヽ
　　　　　　　　　,'.:.:::::::::::::::::::::::::ヽ　　　　　　　　　.: 、
　　 　 　 　 　 ,.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::!　　.: 、
　　　　 　　 _ノ.:.::::::::::::::::::::::::::::::「　　　　　,',.ﾞ：; ,　: '
-─……''".:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　, ';　,　･
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　　　　　　　　　　　　　'.: 　 　． : .
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::L_ ＿　　　　　　　　　　　　、　:.　; ; .　,
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.::.｀丶、　　　　　　　　:　ﾞ :.　 ,,,､､､､ｰ- ､､
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.＼　　　　　　　　 ,.　. :. :.::::::::::::::::::.:.｀`ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::〉　　　　　　,ｨｲ.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.ヽ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.:.:.,,､､-‐'´　　　　　 　 `ヾ:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.',
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,,､､､-‐''"´　　　　　　　　　　　　　 }.:.:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,!
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::r'"　　　　　　　　　＿,,､､､､､､､,,,,,　　　',::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:/
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.｀`ー‐'.:.:.::::::::::::::::::::::::::::::::::::.／
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.: .: 'ﾞ
::::::::::::::. :..: .‐''´ ｀`丶､::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:／￣
:. :. '"´　　　　　　　　 ｀丶､:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.｀`ヽ
´　　　　　　　　　　　　　　　 .: .:.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::.:.ヽ
　　　　　　　　　　　 ＿＿. :. :.:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::lノ.:.ヽ
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
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229： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:05:15 ID:O1/wGV86



.　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 やる夫だって、ギムナジウムの学生時代、　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 親や先生の教える古典教育に反発して　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 リルケやポール･ヴァレリーの詩に熱中してたお 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ


　　　　　 　　　　＿＿＿
　　　　　　 　 ／　　　　　＼
　　　　　　 ／　　　　　　 　 ＼
　　　　　／　 　 　＼ ,　, ／　 ＼
　　　 　 |　 　 　 （ー）　 （ー）　 |　　　　　　若者の反抗、というのは理解できるお
　　　　　＼　 u. 　 （__人__）　,／
　　　　　　ノ　　　　 ｀ ⌒´　　＼
　　　 ／´　　　 　 _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
　　　 |　　　　ｌ　 （ l　/　/　/　l
　　 　 l　　　　l 　ヽ 　　　　　 /




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　　　　　　　　　　　 　 　 .　- ──- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　それに、大戦と敗戦。 　 │　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.　'"´￣￣ ＼　 　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　そして戦後処理･･･　　　..│　　　　　　　　　　　 ／　　　￣￣｀ヽ､＼　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ　　　　　 　 　 　 　〃./｀1　　l　l 　 ｀ヽ ヽ＼　`ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃 l　　Lヽ_l_人　　 | 　 l　　　 l　　l
　　　　. ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　　　 　 　 　 | l lj　　　 ＞=＝｀ｰ'ヽ　j　ﾄ､　　　 l
　　　　│　これまで大人が下してきた判断に失望して、　　 .│　　　　 　 　 　 　 | U仁、　 ヽt少 　　/｀Y　l　l　　　 !
　　　　│　若者が、それに取って代わろうと考え、　 　 　 　 │ 　 　 　 　 　 　 　 ＼}tり　 　 　 　 　 l　 |　 lノ　　　 l
　　　　│　行動するのは、間違ってないと思うお　　　　　 　 │　　 　 　 　 　 　 　 　1く 　 　 　 　 　 l　 | 　l　　　　 l
　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ　　　　　　　　　　　　　l　 , -　　　　　　l　 |　 l.　　|　　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　ヽ 　 　 　 　 ／ヽノ　 l.　　|　　| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼_ ＿ ／　 _＿l　 ﾄ､　 ﾄ､　ﾄ､ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 l　 | ヽ　「　　 l_ノ　ヽ＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|￣|__|　 ,.　-─　　＞＞ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ノ　　　　　　　／／ ￣￣｀`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　イ/　　　　　　 ／／

230： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:05:34 ID:O1/wGV86



　　　　　　　　　　　　　 　＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　 　　 ＼　　丶　　　　 　 i.　　 |　　　　　 /　　 　 ./　　　　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　 　　　　＼　　ヽ　　　　　i. 　 .|　　　　　/　　　 /　　　　　 ／
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ＼　　ヽ　　　　i　　|　　　　 /　　　/　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　 　　　＼
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-‐
　　　　　　　　　　　　　 　　ー
　　　　　　　　　　　　　 　_＿　　　　　　しかし、ベルリンじゃ大勢の若者が、　　　　　　--
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　二　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＝　二
　　　　　　　　　　　　　 　　￣　　　　　　　　男は女装、女は男装で　　　　　　　　　　　　￣
　　　　　　　　　　　　　 　　　　-‐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‐-
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　 踊り狂ってる･･･
　　　　　　　　　　　　　 　　　　／
　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　/　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　　　　／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　 　　 ／　　　/　　　 /　　　　　　|　　　i,　　　 　 丶　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　 　／　　　 /　　　　/　　　　　　 |　　　 i,　　　　　　丶　　　　　＼




　　　　　　　　　 　 　 .＿＿＿＿＿
　　　　　　　　 ,,.. ' ´　　　　　　　 　 　 ｀・ .,
　　　　　　 ., ・´　　　　　　　　　　　　　　　 ＼
　　　　　.／　／7￣i=､_　　ヽ ヽ　　　 　 　 　 ＼
　 　 　 /.　 ,ｲヽ.,'　 .l　 !｀ヽ　}　}　　　　　　　　　 ',
　　 　./..　　ｌ　 〉 　丶 l　 |ﾍ　　　　　　　　　　　　.',
. 　 　 l　　　ﾉ　,'　　　　　 丶i　 　 　 　 ／　　　 　 l
. 　 　 l　　 〈　 ｌ　　　　 　 　 |　　 　 ／;;;;,,,,　 　 　 l　　　　　　　　　　旧態依然とした価値観の否定、から
. 　 　 {　　...| 　 　 　 　 　 　 |　､_ｨ´;;;;;;;;;;;;;;;;;;　　　 }　　　　　　　　　　自然にある性差の拒否、まで行くのは
　　　　', 　 .l　　　　　　　 　 ,'　　　　ヽ 　 　 　 　 /　　　　　　　　　　行き過ぎだと思うお･･･
　　　　..',　ﾉ ｀ヽ　　 　 　 　.,'　　　　　}　　　　　 /
. 　 　 　 ヽ〉､＿l＿_　　 　 .,'人　　　 ﾉ　　 　 ／
　 　_,. ＜ .ｒ'´　　　 ｀ー-､.,'_　　ー '　　　,. ＜　＞ .,_
. ＜　 　 .,'　　　　 　 　 　 .ﾍ、 　 　 ,. ＜　　 ／　　　＞ .,_
　　　　 .,'　　　　　　　　　　 ﾍﾍ　　∧　　 ／　　　　　　　　＞ .,
　　　　/　　　　　　　 　 　 　 ﾍl. 　|　ﾏ　/　　　　　 　 　 　　 　 ＼
　　　.〈　　　　 　 　 　 　 　 　 ﾍ.　|　 ∨
　　　　V￣｀ー-､　　　 　 　 　 .!　|

231： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:05:56 ID:O1/wGV86



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　　　　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　 . : :　 ベルリンじゃ良家の子女の間でも、　 　 : : .
　　　　 . : :　 「十六で処女なのは恥ずべきこと」　　　 : : .
　　　　 . : :　 というのが まかり通ってるお　　 　 　 　 : : .
　　　　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　 : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :

　　　　　　　　 し!　　　　　_　　-──　‐- 　　､　 , -─-､　-‐─_ﾉ
　　中 処　　　 /／￣＞ ´ ￣　　　￣　　｀ヽ　 Y　 ,　 ´　　　　　） 　 処　え
　　学 女　　　 L_　／　　　　　　　　　　　　　 　 ／　　　　　　　 ヽ　 女　 |
　　生 が　　　　/ '　　　　　　　　　　　　　　　　'　　　　　　　　　　 i　 !?　マ
　　ま 許　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　 く　　　 ジ
　　で さ　　　 l　　　　　　　　　　 ,ｨ/!　　　　/　　 　/l/!,l　　 　 ／厶,
　　だ れ　　 i 　 ,.lrH‐|'|　　　　 /‐!-Lﾊ_　　l　　　 /-!'|/l 　 ／｀'ﾒ､_iヽ
　　よ る　　　l　 | |_|_|_|/|　　　 / /__!__ |/!ﾄi　　　i/-- ､ ﾚ!/ 　 /　,-- ﾚ､⌒Y⌒ヽ
　　ね の　 　_ゝ|/'/⌒ヽ ヽﾄ､|/　'/￣｀ヾ 、ヽﾄ､Ｎ'/⌒ヾ　　　　　 ,ｲ￣｀ヾ,ﾉ!
　　 l　は　　「　　l ′ 「1　　　　　　 /てヽ′|　|　|　 「L!　　　　　' i'ひ}　　　ﾘ
　　　　　　　 ヽ　 | ヽ__Ｕ,　　　　　 ､ヽ シノ ﾉ!　!　|ヽ_､ｿ,　　　　　 ヾシ _ノ　_ﾉ　　　. : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .
-┐　　　　,√　　 !　　　　　　　　　　 ￣　　 ﾘ l 　 !　￣　　　　　　　￣　　 ７/　　. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 ﾚ'⌒ヽ/　!　　　 |　　　〈　　　　　　　_人__人ﾉ_　 i　　く　　　　　　　 　 　 //!　　. : :　　　　さんざ乱痴気騒ぎして、　 　 　 　 　 : : .
人_,､ノL_,iノ!　　/! ヽ　　 r─‐- ､　　 「　　　　　 Ｌ_ヽ　　 r─‐- ､　　 u　　ノ/　　.. : :　　 　 しかも競い合ってるんだお･･･　　 　 : : .
　　　　　　/　 /　lﾄ､ ＼　ヽ, -‐┤　 ﾉ　　キ　　　 了＼　 ヽ, -‐┤　　　　　/／　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
ハ　キ　　{　 /　　　ヽ,ﾄ､ヽ/!｀ｈﾉ　　）　　モ　　　　|/!　「ヽ, `ｰ ／）　　 _　‐'　　　　.: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
ハ　ャ　　 ヽ/　　 r-､‐'　// / |-‐ く　　　 |　　　　 ＞ / / ｀'／／-‐､　　　　／
ハ　ハ　　　 ＞ ／＼＼// / /ヽ_　 !　　 イ　　　 （　 / / ／／　　/　`ｧ-‐ '
ハ　ハ　　　/　/!　　 ヽ　　　 レ'/　ﾉ　　　　　　　　＞　 ' ∠ 　-‐　￣ノヽ　　　/
　　　　　　 {　 i　l　　　 !　　　　/　 フ　　　　　　　/　　　　　-‐　/￣/〉 〈 ＼ /!

::::○ﾟo:::::::｡:::ﾟ::::o○:::゜:::｡:::oﾟ:::::::o:::ﾟ:::::｡::::ﾟ::::｡○｡ o゜::::::o゜::ﾟ:::::o｡::::::::::::::::゜::::o:::::::○:::::ﾟ::::゜ o::｡:::::::o::｡ ::::::::::::::::::::
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.　　　　　　　γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　│　 価値観を否定するため、　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　│　 倒錯を誇る、というのは、おかしいお･･･ 　 .│
　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ

.

232： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:06:15 ID:O1/wGV86

: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :.┼: : : : : : :　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 : : : : ┼: : : : : : : : : : : : : :.:.| : : ,,.:.:,,: : : : : : : : : : : : :
: : ＋: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 : : : : : : :.,.. :- - :.,:. :.:＿人.＿: . :.｀' ,: : : : : : : : : :
: : : : : : : :.:.,,.:.,,: : : : : : : : : : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,:'´: . : . : . :.｀':.: :,｀Y´: . : . : . :.;: : : : : : : : : :
:　:　:　:., '´:　. :｀' ,:　: 　: :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 :　:　:　:　:　:　:'; 　 |:., : :　:　: ,.':　:　:　:　:　:
: . :: 　.:;　: :十 :　: ;..:　:　 :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,:. :　:　:　:　:　;':　:　:.｀ - - '´:　:　:　:　:　:
　 *　　':,　 　 　 .,.'　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ':,　　　　　 ,.:'　　　　　　　 　+
　　　　　｀ - - '´　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ｀' - - 'ﾞ´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 +
　　　　　　　　　　 ＼｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜｜／
　　　　　　　　　　 三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 三
　　　　　　　　　　 三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 三
　　　　　　　　　　 三　　だが これらは皆、本心から、じゃない。 　 三
　　　　　　　　　　 三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 三
　　　　　　　　　　 三　　　　　　 紛い物なんだお！　　　　　　　　 　 三
　　　　　　　　　　 三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 三
　　　　　　　　　　 三　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 三
　　　　　　　　　　 ／│││││││││││｜｜｜｜｜｜｜｜＼




　　　　　 　　　　＿＿＿
　　　　　　 　 ／　　　　　＼
　　　　　　 ／　　 ＼ ,　, ／＼
　　　　　／　 　 （●）　 （●） ＼
　　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　|
　　　　　＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／
　　　　　　ノ　　　　　　　　　　＼
　　　 ／´　　　 　 _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
　　　 |　　　　ｌ　 （ l　/　/　/　l
　　 　 l　　　　l 　ヽ 　　　　　 /

233： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:06:32 ID:O1/wGV86



.　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　確かに。　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿__乂


　　　　　　　　　　　　　　　　　l　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′／　　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　 　　　　＿＿＿　　　 　 　 　 　 　 　 　 │　私も そういったものには　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　 　 ／　　　　　＼　 　 　 　 　 　 　 　 │　人と人との心からの結び付き、　　　　　　..│
　　　　　　 ／　　＼ ,　, ／ ＼　　　　 　 　 　 　 │　真の〝愛〟が欠けてるよう、思えます　　 │
　　　　　／　 　（ ●）　（●）　＼　　　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂
　　　 　 |　　 　 　 （__人__）　　　|
　　　　　＼　 　 　 ` ⌒ ´　　,／
　　　　　　ノ　　　　　　　　　　＼
　　　 ／´　　　 　 _i⌒i⌒i⌒i┐ ヽ
　　　 |　　　　ｌ　 （ l　/　/　/　l
　　 　 l　　　　l 　ヽ 　　　　　 /



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .　- ──- ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.　'"´￣￣ ＼　 　 ｀ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　　 ／　　　￣￣｀ヽ､＼　 　　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　〃./｀1　　l　l 　 ｀ヽ ヽ＼　`ヽ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 〃 l　　Lヽ_l_人　　 | 　 l　　　 l　　l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | l lj　　　 ＞=＝｀ｰ'ヽ　j　ﾄ､　　　 l
.　　　　　　　　　　 　 　 　 しかし、新しい自由な人としてのあり方、　　　　　　　 | U仁、　 ヽｰ=´　　/｀Y　l　l　　　 !
　　　　　　　　　　　　　　　新しく秩序立った社会を築くためには　　　　　　　　　 ＼}ｰ,ﾉ　　　　　　　l　 |　 lノ　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　まず、旧くからある固定観念の破壊が、　　　　　　　　 　1く 　 　 　 　 　 l　 | 　l　　　　 l
　　　　　　　　　　　　　　　必要になります　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l　 , -　　　　　　l　 |　 l.　　|　　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　ヽ 　 　 　 　 ／ヽノ　 l.　　|　　| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＼_ ＿ ／　 _＿l　 ﾄ､　 ﾄ､　ﾄ､ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 l　 | ヽ　「　　 l_ノ　ヽ＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼|￣|__|　 ,.　-─　　＞＞ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 | ノ　　　　　　　／／ ￣￣｀`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　イ/　　　　　　 ／／

234： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:06:56 ID:O1/wGV86



. 　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　 │　過渡的なものとして、そういった事々が生まれ　　│
　　　　　 │　起こるのも、やむを得ないかと　　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／. ' ,　 .､　　 ヽ.　　　　 ヽ. ‐ .,.　　:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／'　 ／|　　l　　　 ﾞ　　　　　 ＼　　＼､:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　 /　　|　 .i i　　　 i ヽ　　　　 .ﾞ　　 :.丶ヽ:.:i:.:.:.:.:.:.:`､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /　./　　　i　 .i .i　　　　i ヽ　　　 　 ! .:.:.:.:.丶:＼:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / /　 i　　　　i　　､ ._､　　　.Η　　　　 .!:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　'　　i　　　　　､_　r゛ `‐- .┘ ヽ,.　　.:.∧:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.∥:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　|　　|　　　　　 / ,.　_　-‐=,.　　　｀‐-:┘|:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.ト､:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　 i 　.|　　　　　　　 rＩ:::;;::.i　"　　　　　.:.:.:λ.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.ト:.:､.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　､ ,.- ､　　　　　　 i:::;;ﾟﾉ ′　　　　.:.:.:.:.:!.:.＼:.:ノ.:.:.:..|.:.l:.:､.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ　　 I　 _. ,. 　　　　　 ⌒　　　　　 .:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:|.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ_ノKi:;:Tiﾉ　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.レ:丿.:.:|.:.:.:.:.､.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |ヾ /　　　　　　　 　 　 　 　:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.|／.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.|.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i < 　　　　　　　　　　　　　 :.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　ヾ　　　　　　　　　　　　 .:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　　　　　　　　　　 　 .:.:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:..:i.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:|:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　 -─　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:i.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　 ~　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.人.:.:∥.:.:.:.:.∥.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:i.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　 .:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.Ｖ:.|.:.:.:.:.:.i:.i.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:i.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.i__i.:.:.:.:.:.:.i.:.i.:.:.:.:.:.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　_　　...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__,.:.:-‐.:┤:.:.:.:|;;;;i:.:.:.:.:.:.:.i.:.i.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l.:.:.:.:下￣`i.:.:.:.┌'''::::::::::;;;;;;;;;;i.:.:.:.|;;;;;ヽ.:.:.:.:.:.:.､.＼.:.:

235： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:07:14 ID:O1/wGV86




.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　ドイツの民は、秩序を愛し　　　　　　　　　　　　..│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　秩序の下に置かれている事に慣れてるお　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ




ー┴ー[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿]─┴─┴─┴[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿] ─┴||─┴
￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||::￣￣￣￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣
　 　 　 ||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::. {}={}个{}.={} 　 ||: | :||: :.{}={}个{}.={}
　 　 　 ||: | :||:　 ｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　 ｀{}={}={}´　　 ||: | :||: 　｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.　｀{}={}={}´
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　 　 .,,..-――-..,,:||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　 　 　 ||: | :||::.　　 ／　 　 　 　 　 ＼　　　　　 　 　 ||: | :||:.│ 　 この不自然な解放を訴える自由、　│
　 　 　 ||: | :||::....／　　　　　　　 　 　 ヽ　 　 　 　 　 ||: | :||:.│ 　 そして表現形態は、　　　　　　 　 　 │
＿＿＿||: | :||:../ 　 　 　 ー‐-､ 　,／　 l　.＿＿＿＿||: | :||:.│ 　 何にせよ、反動を招くお　　　　　　　│ ＿＿＿＿
ΤΤΤ||: | :||::.l 　 　 　 　 　 _　　 r　　.l . ΤΤΤΤ||: | :||:: 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ . ΤΤΤΤ
｜｜｜||: | :||::.| 　 　 　 t''tzj´ 　 ｨｾﾂ　', .｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜
⊥⊥⊥||: | :|l:: ',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l　⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥
──‐l二二二l:.ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ.────l二二二l:─────l二二二l:───── l二二二ｌ ────
　　 　 　 ._　---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
　　　　/´　 　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ
.　　　/　　　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
　 　 |　　 ヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |
　 　 |.　　 　 、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |
　 　 !.　 　 　 ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |
. 　 ｜　　　　/　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|
..　　j　　　　/,.　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
　　 |　　 　 |:　 　 　 　 l/　 .|　　　ヽ|　 .l
　　 |　　 　 |:　　 　 　 /　　 l 　 　 /.＼ ヽ
　　 |　 　 　|　　　 　 /　　　.l　　　〉　　＼l
　　 |　 　 　| 　 　 ／＿_,..--'┬-イ　　　 |
　　 |＝＝=:| 　 ／―‐┴''"´￣￣l　　 　 |

236： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:07:35 ID:O1/wGV86



. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　もし、反動が起こると･･･ 　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂



ー┴ー[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿]─┴─┴─┴[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿] ─┴||─┴─:[＿＿] ─┴||─┴
￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||::￣￣￣￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣
　 　 　 ||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::. {}={}个{}.={} 　 ||: | :||: :.{}={}个{}.={}
　 　 　 ||: | :||:　 ｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　 ｀{}={}={}´　　 ||: | :||: 　｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.　｀{}={}={}´
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: .　- ──- ､
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　　　　 　 ,.　'"´￣￣ ＼　 　 ｀ヽ､
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　　　　.／　　　￣￣｀ヽ､＼　 　　 ＼
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　 　 〃./｀1　　l　l 　 ｀ヽ ヽ＼　`ヽ　ヽ
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||:: 　 　 〃 l　　Lヽ_l_人　　 | 　 l　　　 l　　l
＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿ | l lj　　　 ＞=＝｀ｰ'ヽ　j　ﾄ､　　　 l
ΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤ | U仁、　 ヽｰ=´　　/｀Y　l　l　　　 !
｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ | :||::｜｜...＼}ｰ,ﾉ　　　　　　　l　 |　 lノ　　　 l
⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||│　今、新たに生まれつつある自由も　　│ :||::⊥⊥⊥　1く 　 　 　 　 　 l　 | 　l　　　　 l
──‐l二二二l:─────l　.│　根こそぎ打ち壊してしまうでしょうね . │ 二l:─── .l　 , -　　　　　　l　 |　 l.　　|　　ﾄ､
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂　　　　　　 　 .ヽ 　 　 　 　 ／ヽノ　 l.　　|　　| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼_ ＿ ／　 _＿l　 ﾄ､　 ﾄ､　ﾄ､ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 l　 | ヽ　「　　 l_ノ　ヽ＼＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＼|￣|__|　 ,.　-─　　＞＞ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 | ノ　　　　　　　／／ ￣￣｀`ヽ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,　イ/　　　　　　 ／／







　　　　　　　　　　 　 　 　 　 _＿,..．-=≠=＿,..．-=≠=,..．-=≠=,..．-=≠=x､＿
　　　　　　　　　　　　　　　〃´￣　 　 　 　 ¨　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　　￣¨ﾊ
　　　　　　　　　　　　　 　 I|　　　　　　　ドイツ人は几帳面だから　　　 　 　 　 I|
　　　　　　　　　　　　　 　 |I　　　　　　　それだけに、徹底して･･････　　　　　 |I
　　　　　　　　　　　　　 　 ゞx､_ 　 　 _＿,,..　　 　 _＿,,..　 　 _＿,,..　 　 _ _＿,,..ｨⅣ
　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ =≠彳⌒¨ヾ=≠彳⌒¨=≠彳⌒¨=≠彳≠⌒¨



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237： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:07:54 ID:O1/wGV86



.　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　│　 大戦時、私は ドイツとロシアを比較して　　　　│
　　　　　　　　　　│　 ドイツは規律正しくあるが、それに固執し、 　 .│
　　　　　　　　　　│　 そして人間的な心情を解することなく　　 　 　 .│
　　　　　　　　　　│　 他の国にも押し付けてくること、について 　 　 │
　　　　　　　　　　│　 警告しました　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／'　 ／|　　l　　　 ﾞ　　　　　 ＼　　＼､:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　 /　　|　 .i i　　　 i ヽ　　　　 .ﾞ　　 :.丶ヽ:.:i:.:.:.:.:.:.:`､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /　./　　　i　 .i .i　　　　i ヽ　　　 　 ! .:.:.:.:.丶:＼:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / /　 i　　　　i　　､ ._､　　　.Η　　　　 .!:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　'　　i　　　　　､_　r゛ `‐- .┘ ヽ,.　　.:.∧:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.∥:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　|　　|　　　　　 / ,.　_　-‐=,.　　　｀‐-:┘|:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.ト､:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　 i 　.|　　　　　　　 rＩ:::;;::.i　"　　　　　.:.:.:λ.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.ト:.:､.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　､ ,.- ､　　　　　　 i:::;;ﾟﾉ ′　　　　.:.:.:.:.:!.:.＼:.:ノ.:.:.:..|.:.l:.:､.:.:.|.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ　　 I　 _. ,. 　　　　　 ⌒　　　　　 .:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:|.:.:.|.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ_ノKi:;:Tiﾉ　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.レ:丿.:.:|.:.:.:.:.､.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |ヾ /　　　　　　　 　 　 　 　:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.|／.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.|.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i < 　　　　　　　　　　　　　 :.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　ヾ　　　　　　　　　　　　 .:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　　　　　　　　　　 　 .:.:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:..:i.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:|:
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　 ~　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.人.:.:∥.:.:.:.:.∥.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:i.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　 .:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.Ｖ:.|.:.:.:.:.:.i:.i.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　_　　...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__,.:.:-‐.:┤:.:.:.:|;;;;i:.:.:.:.:.:.:.i.:.i.:.:.:.:
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238： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:08:13 ID:O1/wGV86


. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　心の温もり･･･　....│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿__乂



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 . ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 これこそ、文化や階級などの　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 様々な隔てを越えて　　　　　　 　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 人と人とを結び付ける基であり、 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 原動力となるものですが･･･　　　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂

　　　　　＿,,,, ､　　　　　　　　　　__,イ´　　　　　　　:::::::::::::::::::::::::
.　　 　 く冖￣　｀ヽ 　 　 　 　 ／Y　　 　 　 　 　 　 ::::::::::::::::::::::　 .Ｙヽ 　 　::::::::::::::　::::
　　　　　｀ヽ.　　　 丶　　 　 , ′　｀ｰ==ﾆﾆ二＿＿＿.:::::::::::::::ﾆ=‐'´　｀ヽ :::::::::::::::::::::::::::　 ヽ
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239： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:08:31 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　│　今の、ドイツの芸術には･･･　 │
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　 　 　 ||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::. {}={}个{}.={} 　 ||: | :||: :.{}={}个{}.={}
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　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: .　- ──- ､
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　　　　 　 ,.　'"´￣￣ ＼　 　 ｀ヽ､
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　　　　.／　　　￣￣｀ヽ､＼　 　　 ＼
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　　 　 〃./｀1　　l　l 　 ｀ヽ ヽ＼　`ヽ　ヽ
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||:: 　 　 〃 l　　Lヽ_l_人　　 | 　 l　　　 l　　l
＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿＿＿＿＿||: | :||:.＿＿ | l lj　　　 ＞=＝｀ｰ'ヽ　j　ﾄ､　　　 l
ΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤΤΤΤΤ||: | :||::ΤΤ | U仁、　 ヽｰ=´　　/｀Y　l　l　　　 !
｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜...＼}ｰ,ﾉ　　　　　　　l　 |　 lノ　　　 l
⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥　1く 　 　 　 　 　 l　 | 　l　　　　 l
──‐l二二二l:─────l二二二l:─────l二二二l:─────l二二二l:─── .l　 , -　　　　　　l　 |　 l.　　|　　ﾄ､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ 　 　 　 　 ／ヽノ　 l.　　|　　| ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼_ ＿ ／　 _＿l　 ﾄ､　 ﾄ､　ﾄ､ﾉ
　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ ｀Υ　 　 　 　 　 　 l　 | ヽ　「　　 l_ノ　ヽ＼＼＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 │　ビスマルク、ニーチェ以来の、　　　　　 　 　 　 .│　　　　　　　　　＼|￣|__|　 ,.　-─　　＞＞ヽ＼
　　　　　　 　 　 　 　 　 │　力を誇示するもの、技を衒うものはあっても 　 │　　　　　　　　　　 | ノ　　　　　　　／／ ￣￣｀`ヽ､
　　　　　　 　 　 　 　 　 │　温かみのあるものは、ない･･････　　　 　 　 　 .│　　　　　　　　,　イ/　　　　　　 ／／
　　　　　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ

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240： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:08:50 ID:O1/wGV86



.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　新しくある 芸術、とは･･･　　....│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ



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￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||::￣￣￣￣￣￣||: | :|l ￣￣ ||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣￣ ||: | :||:::￣￣||￣￣
　 　 　 ||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　{}={}个{}.={} 　 ||: | :||::. {}={}个{}.={} 　 ||: | :||: :.{}={}个{}.={}
　 　 　 ||: | :||:　 ｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||:　 ｀{}={}={}´　　 ||: | :||: 　｀{}={}={}´　　 ||: | :||::.　｀{}={}={}´
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　　　　　　　 ||: | :||::.: . 　　　　　　　||: | :||::. :.　　　　　　　 ||: | :||::　 　 　 　 　 　 ||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　 　 .,,..-――-..,,:||::.:　　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　...||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::.　　 ／　 　 　 　 　 ＼ 　 　 　 　 │　 新しい秩序の下に組織立てられ　　 │　||: | :||::.
　 　 　 ||: | :||::....／　　　　　　　 　 　 ヽ　　　 　 .│　 有機的なものでありながら、　　　 　 │　||: | :||::.
＿＿＿||: | :||:../ 　 　 　 ー‐-､ 　,／　 l　.＿＿...│　 なお且つ、温かみあるもの、と？ 　 .│　||: | :||:.＿＿＿＿＿
ΤΤΤ||: | :||::.l 　 　 　 　 　 _　　 r　　.l . ΤΤ　.乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ.Τ||: | :||::ΤΤΤΤΤ
｜｜｜||: | :||::.| 　 　 　 t''tzj´ 　 ｨｾﾂ　', .｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜｜||: | :||::｜｜｜｜｜
⊥⊥⊥||: | :|l:: ',　 　 　 ｀¨¨´　　 ヽ　　 l　⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥⊥||: | :||::⊥⊥⊥⊥⊥
──‐l二二二l:.ヽ.　　　　 （＿ノ--'　　ﾉ.────l二二二l:─────l二二二l:───── l二二二ｌ ────
　　 　 　 ._　---‐| ＼､ ＿＿＿_ ,,..-＜
　　　　/´　 　　 l l　　＼　 　 |　r-ヽ　 ｀ヽ
.　　　/　　　　　 | ヽ　 　.>､ r'__..>＞　　　|
　 　 |　　 ヽ　　 .|＿ヽ.イ .〈Y´　i ｀''１ |　 |　　　　　　　　　　　　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　 　 |.　　 　 、　 < ´　 .i　　|　　i　　| |　 |　　　　　　　 　 　 　 　 　 │　それこそ、現代の人々に　　　　　　　.│
　 　 !.　 　 　 ヽ　 ヽ　　.i　 .|　　.i　 .|.l　 |　　　　　　　　　　　　　　　│　与えなければならぬものでしょう　　　│
. 　 ｜　　　　/　　　ヽ　 i 　.|　　 i　 |l　..|　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂
..　　j　　　　/,.　　　　ヽ .l 　.|　　 .i　|｀ヽ|
　　 |　　 　 |:　 　 　 　 l/　 .|　　　ヽ|　 .l
　　 |　　 　 |:　　 　 　 /　　 l 　 　 /.＼ ヽ
　　 |　 　 　|　　　 　 /　　　.l　　　〉　　＼l
　　 |　 　 　| 　 　 ／＿_,..--'┬-イ　　　 |
　　 |＝＝=:| 　 ／―‐┴''"´￣￣l　　 　 |

241： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:09:07 ID:O1/wGV86



.　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　│　人を、慈しみをもって眺める眼差し･･･　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／. ' ,　 .､　　 ヽ.　　　　 ヽ. ‐ .,.　　:ヽ.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／'　 ／|　　l　　　 ﾞ　　　　　 ＼　　＼､:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 //　 /　　|　 .i i　　　 i ヽ　　　　 .ﾞ　　 :.丶ヽ:.:i:.:.:.:.:.:.:`､:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / /　./　　　i　 .i .i　　　　i ヽ　　　 　 ! .:.:.:.:.丶:＼:.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / /　 i　　　　i　　､ ._､　　　.Η　　　　 .!:.:.:.:.:.:.:.:i:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 '　'　　i　　　　　､_　r゛ `‐- .┘ ヽ,.　　.:.∧:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.∥:.:.:.:.:.:i:.:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　|　　|　　　　　 / ,.　_　-‐=,.　　　｀‐-:┘|:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.ト､:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i　 i 　.|　　　　　　　 rＩ:::;;::.i　"　　　　　.:.:.:λ.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.ト:.:､.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　　､ ,.- ､　　　　　　 i:::;;ﾟﾉ ′　　　　.:.:.:.:.:!.:.＼:.:ノ.:.:.:..|.:.l:.:､.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ　　 I　 _. ,. 　　　　　 ⌒　　　　　 .:.:.:.:.:.:!.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:|.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ヾ_ノKi:;:Tiﾉ　　　　　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.レ:丿.:.:|.:.:.:.:.､.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |ヾ /　　　　　　　 　 　 　 　:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.|／.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.|.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i < 　　　　　　　　　　　　　 :.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　i　ヾ　　　　　　　　　　　　 .:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 i　　　　　　　　　　　　 　 .:.:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:..:i.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:l.:.:.:.:.:.:.:|:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　 -─　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!.:.:.:.:|.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:i.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　丶　　 ~　　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.人.:.:∥.:.:.:.:.∥.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:i.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ヽ　　　　　　　　　 .:.:.:.:.:.:.:.／.:.:.:.Ｖ:.|.:.:.:.:.:.i:.i.:.:.:.:.:.:.i.:.:.:.:.:.:.:i.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､　　　　　　　.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:i.:.:.:.:.:.i__i.:.:.:.:.:.:.i.:.i.:.:.:.:.:.i
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　_　　...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:__,.:.:-‐.:┤:.:.:.:|;;;;i:.:.:.:.:.:.:.i.:.i.:.:.:.:.:
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 l.:.:.:.:下￣`i.:.:.:.┌'''::::::::::;;;;;;;;;;i.:.:.:.|;;;;;ヽ.:.:.:.:.:.:.､.＼.:.:

242： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:09:26 ID:O1/wGV86



.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 〝温もり〟を持ってさえいれば、 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｒ'´￣｀ヽ　　　　 │　 それが一見したところ　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 !､　　　ﾉ　 　 　 │　 猥雑なものに見えようと、 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ＞ ' ￣｀===´￣｀　＜ .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
　　　　　　＿,,,, ､　　　　　　　　　　__,イ´　　　　　　　　　　　　　｀ヽ
.　　　 　 く冖￣　｀ヽ 　 　 　 　 ／Y　　 　 　 　 　 　 ::::::::::::::::::::::　 .Ｙヽ 　 　::::::::::::::　::::
　　　　　　｀ヽ.　　　 丶　　 　 , ′　｀ｰ==ﾆﾆ二＿＿＿.:::::::::::::::ﾆ=‐'´　｀ヽ :::::::::::::::::::::::::::　 ヽ
　　　　　　　　ヽ　　　　ヽ　　/　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ::::::::::::　　 　 　 .ﾞ:.　 ::::::::::::::::::::::: 　 .∨
　　　　 　 　 　 ﾍ　　　　 ヽ_l　　　　　　　　　　　　　　　 ::::::::::::::　　　　 　 .ﾞY . :::::::::::::::::::::...}　 l
　　　　　 　 　 　 l!　　　　 ::"　　　　　　　　　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ.:::::::::::::::　 .}　 |
.　　　　　 　 　 　 l!　　 　 ::　　 　 　 　 　 　 　 │　また卑俗に見えようと、　│.:::::::　　 .j　 j
　　　　　　　 　 　 l! 　 　 :::　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂:::::::: 　 .ノ　/
　　　　　　 　 　 　 l!　 　 :::　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ::::::::　　　 　 　 　 .l　.::::::: 　 .／ ／ 　 .::::::::
.　　　　　　　 　 　 ∧　　 :.　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ::::::::::　　　 　 　 l　:::　 .,ィ´ ／　..::::::::
　　　　　 　 　 　 　 人　　 :.　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ::::::::　　　　..l.:::::.,ィ´　,ｨ::::::::
　　　　　 　 　 　 　 　 ＼　 ::.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .::='::::::: ィ´
　　　　　　　　　　　　　　｀ー'ヽ　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 -‐=　　　¨¨　 .:::::::　 .¨¨.:::::::: =‐-
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ、　　　　　　　　　　　（　　　　　::::::　　:::::::::::::::: :::::::::::: ::::::　 　 　 )　 　 ―― ､
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 个.､　　　　　 　 　 　 | ≧=‐--;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;.,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ≧s｡_　　 　 　 .！　　　　　　　　　 ￣￣　.│　人々の心に残る、　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣三二　 ‘, 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　永遠のものとなるでしょう　　...│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ¨¨ ￣ ヽ　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /￣　_____／ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　 　 　 　 ＼　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／￣￣ ＿__／＼
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　　　　　　 　 -　｀　　　　　　　　 　 　 　 　 ´￣￣￣　　 　 　 ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨　　　 　 ／　　 　 　 _〕≧― -　　- ―≦〔_　　　　 ＼　　　　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　 　 {　　　　　　 乂＿　　　　　　　＿,ノ　　　　 　 }　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ｀’＜　＼　　 　 　 　 　 ￣￣￣￣　　 　 　 　 　 ／　＞‘´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ‐-=　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿　 =-‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣

243： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:09:43 ID:O1/wGV86



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244： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:10:08 ID:O1/wGV86



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245： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:10:29 ID:O1/wGV86



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　　　　　 |///////////// /　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　ヽ　　. : :　　 Madel, was fangst Du jetzt an?　　　　 　 　 : : .
　　　　／ ￣￣￣￣￣￣ /ー　　 ﾉ　　　　,、　　　　　　　　　　 |　　. : :　　 Hast ein klein Kind und kein Mann!　　 　 　 : : .
　　／　　　　　　　　　 　 /　　　／l｀ ｰｧ='´　∨　　　　 　 　 　 / 　 .. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
／　　　 　 　 　 　 　 　 /　　　/　 |　　|　　　 ﾊ　　　　　 　 　 /　　 .. : :　　 （娘さんや、これからどうするおつもり？　　.: : .
　　　　　　 　 　 　 　 ／´　 ／　__｣　 ィ　　　∧}　　　　　　 / | 　 　 . : :　　　旦那もなしに小さな子をかかえて さ！）　　: : .
　　　　　　　　　　　 _｣　　_/　　と.二ﾌ´　　 /|　 　 　 　 　 /　|　　　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　/⌒{＿,ノ´　　　　　　　 　 /｜ 　 　 　 　 /　 |　　　　..: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
　　　　　　　　　し―‐'　　　 　 　 　 　 　 /　{ 　 　 　 　 　 　 |
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　 /　 ＼＿＿,. イ　|
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　　　　　　　　　　　　　 https://www.youtube.com/watch?v=xQXFdDKTQHA

　　　　　　　　　　　　　【 Ａ．ベルク：歌劇 『ヴォツェック』から「マリーの子守唄」 】

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246： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:10:50 ID:O1/wGV86



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　 　 　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 　 　 　 　 . : :　　　Ei, was frag' ich darnach,　　　　　　　　　 : : .
　 　 　 　 　 . : :　　　Sing' ich die ganze Nacht:　　　　　　　　　: : .　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ,.､.-―-.､.,
　 　 　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　　 -.､,_　　　　　　　　　　　　　-''´　　　　　　 `'　♪
　 　 　 　 　 . : :　　　（いえいえ、そんなの構いませぬ　　　　　: : .　　　　　 `'-.､,_　　♪　　_,.､-'´
　 　 　 　 　 . : :　　　 あたしゃ 夜通し歌いまする）　　　　　　　: : .
　 　 　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　 　 　 　 　 : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :

　　　　 　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ､i;:;:;l: : :.l l: : : : : : : : : : : : : : : :.r'／: :./;:;:;
　　　,. -‐―　　》　　　　　 　　 　 　 . 　 　　　　ヽ;:;l: : //: : : : : : : : : : : : : : : :.l |: : :/;:;:;:;
　 /　 　 　 　　ﾉ　　　　　　　　　　　　　　　　　 　｀､:.//-､: : : : : : : : : : : : : : //: : /:;:;:;:/　...
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.　 ∨　　　　 　 　 　 　 ,,..-''"´　　　　　　　 　 ヽ　　i　　　　　　　　　　　　i.. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　 ∨　 　 　 　 　 　 /　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 .《　　　　 　 　　　 　　 l.. : :　　 Eia popeia, mein suesser Bu',　　　　 　 　 : : .
　 　 ∨l　　　　　　　/　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l　',: : ‐-. . . . . . . . . . . .l.. : :　　 Gibt mir kein Mensch nix dazu!　　　　　　 : : .
　　　 iﾊ　　　　　　 ,'　　　　　 ´￣｀　　　　　´￣｀　l ∧::::::::.... : :.:.:.::::::::::::::::l.. : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　 l　∨　　　 　 {　　　　　,_　　　 _　　　　 ､,,__.､ lﾊ　｀ヽ、::::::::::::::::::::::::::::l.. : :　　 （おころりよ、可愛い坊や、　　　　　　　 　 : : .
　　　∧　ヽ、_.　 　 l 　 　 　 　 ｀¨¨´　　　　　　　　　',､　 　ヽ::::::::::::::::::::::::::l.. : :　　　誰もあたしにゃ何一つくれませぬ！）　　 : : .
　 　/　∨　　　￣｀ ' ー- ､　 ⊂つ　　　　　　　 ⊂つハ　　　ヽ: : : ::::::::::::::l . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　 / , '´:∨　　　　　　　　　｀ヽ　　　　　 　 cっ　／´｀ヽ　　　　 ﾄ､: : : : : : :.l l: : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :
. //: : :／ヽ、　　　　　　　　　 ',　　／´｀ヽ、　 ,.ゝ'," 　 i^ti　　　　｀ー- ､: :l l: : : : : :./: : :　..
.《: : : /　/: : ヽ、　 　　 　 　　　'＞i_,.....,_　 ﾄ,´o_,<.ﾄ'"ﾉ､ /　　　　 　　　　｀ ^' ヽ、::/: : : :　　　　　　　　　　　　　,.､.-―-.､.,
　＼/　 i:.:.: : : /｀ヽ、　　　　　　　ゝ　　　｀ﾞ'ー--　 --y' 　 　　 　 　 　　 　 　 　 /　　｀ﾞ　　　♪　　　　　　 -''´　　　　　　 `'♪
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247： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:11:10 ID:O1/wGV86



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　　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : ..-''´　　　　　　 `'　♪
　　 　 . : :　　 Hansel, spann' Deine sechs Schimmel an,　 　 　 : : .
　　 　 . : :　　 Gib sie zu fressen auf's neu,　　　　　　　　　　　　: : .
　　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　 　 . : :　　 （ヘンゼルや、お前の六頭の白馬に　　　　 　 　 : : .
　　 　 . : :　　　餌を おやり）　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 : : .
　　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　 　 　 　 ._,.､.-――　　　　 　　　_,.､.-―-.､
　　　 　 : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :　　 　 .､-''´　　　♪ 　　　　　　､-''´
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 rfﾆ､ヽ 　　　　　　 ､,_　　　　　 _,.､-''´ 　 　 　 　 　―--:‐''^ ´ 　 ♪
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 l｡ ｡ f9i
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 t≦_ﾉゝ､　　　　　　　　　　　　,,....,,,,__
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　｀フﾞ´,,:: -- ::､　　　　　　　,r''"''''''ヽ:::｀ヽ.　　 　 　 .／￣￣＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 ,rﾆｭf::r-‐t::::::::ヽ　　　　　f´,,..、　r"::::::::::i　　　　 __,　､＿_ 　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　/,,,　Y.. -‐ ヾ::::::::l 　 　 　ノﾞ f･=　 7:::::::::::l.　　　 （●）（● ） 　　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 ﾑﾟﾞﾞ' く､'ﾟ`　 ﾞ'"):::l　　　　ヽ''　　　　ﾞ'⌒ﾘ:ﾉ 　 　 .（__人___）　　　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　l=,,;;:. l=､　 ..::" ,)ヽ、　　　j⌒　　　 ﾄ'"fノ 　 　 　 |　　　　　　u　 |
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 ／`ゝ-''^ヽ''"　 ,/: : : :＼　　ヽ、: : : '" ノ^i, 　 　 　 . |　　　　　　　 .|
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 /rf´ i′　 ,f^ヽノ:,. - - 、 ヽ,,. -ﾃ）　,／　　｀ヽ、　 　 .ヽ　、 　 　　,ｲ
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　ﾞ'ﾞ　 l　　　l: : j :f´: : : : : ヽ,/　　 '''"´　　,,.: -　 ヽ　　 　 ヽ,ー-　　　ﾄ.::ゝ､
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 !　　 /: :ﾉ l: : : : : : : ノ,　　　　　　,:'"　　　ﾞヽ i,.r‐(´::::〉　　 ,.ｨ":::::/::::::
　　　　　　　　　　　　　　　 　　　 　 /-‐-/: :/: l: : : : : : ,/ /　　　　　/　　　　　　,f´:::,::ヽfﾄ--テ:::::::::ノ:::::::::
　　　　　 　 　 . : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .〃　　　　 　 ﾘ:::,'::::::ゝ!r7/ｰ一'":::::::::::::
　　　　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　　　　　　/::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 　 　 . : :　　Kein Haber fresse sie,　　　 　 　 　 　 　 　 : : .　　 　 　 /::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 　 　 . : :　　Kein Wasser saufe sie,　　　　　　　　　　 　 : : .　　 　 ,ノ:::/::::::://://::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 　 　 . : :　　Lauter kuehle Wein muss es sein!　　　　　.: : .｀ﾞヽ､／:::::i':::::://:://::::::::::::::::::::::::::::::::::
　　　　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　 　 　 . : :　　（カラスムギなんか喰いやしないよ　　　 　 : : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,.､.-―-.､.,
　　　　 　 　 . : :　　 水なんか飲みやしないよ　　　　　　　　　　: : .　　,_　　　　　　♪　　　　　　 -''´　　　　　　 `'♪
　　　　 　 　 . : :　　 冷えたワインじゃなきゃ駄目なのさ！）　　: : .　　　　`'-.､,_　　　　　 _,.､-'´
　　　　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　 　 　 : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :

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248： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:11:27 ID:O1/wGV86





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249： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:11:50 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ハ＿＿_.∧::::::::::∨ |::::::| !」
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,:::::::::::::::::::::::∧:::::::::::Ⅵ:::::{　 ¨


　　　　　　　　　　　　　 https://www.youtube.com/watch?v=YuXnpzyjPYM

　　　　　　　　　　　　　【 Ａ．ベルク：歌劇 『ヴォツェック』　第一幕 第五場 】

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250： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:12:08 ID:O1/wGV86



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　　　　　 　 　 │　Geh einmal vor Dich hin.　 　 │　　　　　　　 ∧:::::::ｊ ﾏﾍ 　;　　　　　 .|ﾄ
　　　　　　 　 ＜　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　 　 }::::ノ　ﾏﾍ¨　　　　　　||
　　　　　 　 　 │　（前に進んでよ）　　　　　　　　│　　　　 　 　 　 .>¨ヘﾞ 、i　　　　　　{¨:」
　　　　　　　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ　　　　 　 　 　 .,:::::::ヽ::ヽ ヽ　　　　　 i::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 , 7 ¨ ヽ＼::ヽ::＼ 　 　 |::::l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ,'７::::::::::::ヾ｀:.、＜ヽ　　 |::::|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 i::::、::::::::::::::＼ヽ ＞} 　 .|::::|
―――━━――――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿―――――＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿――━━―￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿
―――――￣￣＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿―――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿


　　　　　　　　＿_Y￣Vハ〈::} ｀　 --　´　i._l　 ｉ ﾊ￣Y
　　　　　　/r'´　　　｀.ヽ､ .',ヽ　　　　　 ´　 ﾊ　i┐ ´￣ .γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　//　　　　　　　l}　};/｀ヽ　　 ／￣　l! :l:::l 　 　 │　 Ueber die Brust wie ein Stier　.│
　　　　/.l　　　　 　 　 ｲ //　　　　　　　 　 i! l| i　　　　│　 und ein Bart wie ein Loewe. 　 .│
　　　　,'. ,　　　　　i　ノ::ﾚ/　　 ヽ.　 , '　　　.i| ﾘ: ',. ﾉ.　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　l.　',　　　＿〉/::::::（　　　　 ∨ 　 　 ノ:|ﾉ:::::ヾ,.　 .│　（牡牛のような厚い胸板に 　 　 .│
　　　　　 ',r‐':::::::::/::::::::ニ-､ 　 　 l　 　, ':::::::::::::::::::',二...│　 獅子のような髯）　　　　 　 　 　 │
　　　　 ／',≧＝.,'::, :::::::::::::::ヽ､ 　 i　.／ ´ ::::::::::::::ヽl≧ .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ
　　　　 ゝ､.',:::::::::l:/ :::､ :::::::: ｀ヽ≧=≦:彡::: ::::::::::,.::::i:,'::::j'_ノ　　　 　 .γ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　',::::::::i':::::::::｀:::::::::::::三i´｀j :::::::::::::::::::::´:: :,' :::,'　　　 　 　 .│　 So ist Keiner!　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　〉 :::::::',::::::::::::::::::::::::＞､_ﾉヽ::::::::::::::::::::::::,'::::;〈　　　　　　　│　 Ich bin stolz vor allen Weibern!　　　　 　 　 　 .│
　　　　　　 ,':',:::::::::ヽ::::::::::::::::::/　∧ヽヽ.ヽ.::::::::::i!:::ﾉ:::::,'::ヽ　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　/:::::j:::::::::::::ヽ:::::::::∠//　l　　／｀;';≦l∠､ｰl_',::::ヽ.　　　　..│　（こんな男 滅多にお目にかかれないわ！　　　.│
　　　　　,.':::::ﾉ.l::::::ーｧ::''´￣￣￣￣￣￣￣:::::::ヽ::::ヽ:::::｀￣ヾ=､ ､.　│　 みんなに自慢できるわね！）　　　　　　　 　 　 │
　　　 ,. '::::; '　 l　 /::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.,:::::::::::::::::::::::≧., .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ
　 .／:::／　　　l/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,,..．-‐'''""~7｀ヾー ―''''ヽ<､ヽ､ヽ､
／:::／　　 　 ,ﾉ＼:::::::::::::::::__,,..-‐'''""~:::::::::::::::::::::::::ﾉ.　　 ｀ ｰ ､ヽ ヽヽ､ゞ'
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251： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:12:30 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　/r'´　　　｀.ヽ､ .',ヽ　　　　　 ´　 ﾊ　i┐ ´￣｀ヾ､　　　　＼
　　　　　　　　　　　//　　　　　　　l}　};/｀ヽ　　 ／￣　l! :l:::l　　 　 　 ､
　　　　　　　　　　/.l　　　　 　 　 ｲ //　　　　　　　 　 i! l| i　　　　 　 l　　 　 .,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀Υ
　　　　　　　　　　,'. ,　　　　　i　ノ::ﾚ/　　 ヽ.　 , '　　　.i| ﾘ: ',. ﾉ.　　　 ,'　　　│　Wenn ich erst am Sonntag　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　l.　',　　　＿〉/::::::（　　　　 ∨ 　 　 ノ:|ﾉ:::::ヾ,. 　 　 ,' 　 　 │　den grossen Federbusch hab',　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　 ',r‐':::::::::/::::::::ニ-､ 　 　 l　 　, ':::::::::::::::::::',二ヽ.,,'　　 　 .│　und die weissen Handschuh!　　　　　　 │
　　　　　　　　　　 ／',≧＝.,'::, :::::::::::::::ヽ､ 　 i　.／ ´ ::::::::::::::ヽl≧ヽlヽ 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　 ゝ､.',:::::::::l:/ :::､ :::::::: ｀ヽ≧=≦:彡::: ::::::::::,.::::i:,'::::j'_ノ　　　 │　（日曜日には 俺は 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　',::::::::i':::::::::｀:::::::::::::三i´｀j :::::::::::::::::::::´:: :,' :::,'　　　 　 .│　 大きな羽飾りつきの帽子を被って　　 .│
　　　　　　　　　　　　　〉 :::::::',::::::::::::::::::::::::＞､_ﾉヽ::::::::::::::::::::::::,'::::;〈 　 　 　 . │　 白い手袋はめるんだが！）　　　 　 　 .│
　　　　　　　　　　　　 ,':',:::::::::ヽ::::::::::::::::::/　∧ヽヽ.ヽ.::::::::::i!:::ﾉ:::::,'::ヽ　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
　　　　　　　　　　　　/:::::j:::::::::::::ヽ:::::::::∠//　l　　／｀;';≦l∠､ｰl_',::::ヽ.
　　　　　　　　　　　,.':::::ﾉ.l::::::ーｧ::''´￣￣￣￣￣￣￣:::::::ヽ::::ヽ:::::｀　,´￣￣￣￣￣￣￣｀ Υ
　　　　　　　　　 ,. '::::; '　 l　 /::´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.,:::::::::│　 Donnerwetter!　 │
.　　　　　　　 ／:::／　　　l/::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::__,,..．-‐'''""~7｀ヾ...│　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　／:::／　　 　 ,ﾉ＼:::::::::::::::::__,,..-‐'''""~:::::::::::::::::::::::::ﾉ.　　 .│　 （すごいぞ！） 　 │
　　　　／::::／　　 　 ,. '.-'''":｀ｰ:ｧ'´¨:::::::::::::::::::::::::::__,,.. ．-'＜l ヽ 　 . ゝ＿＿＿＿＿＿＿__.ノ

252： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:12:49 ID:O1/wGV86
.　 ／:::_／　　　　,. ':::::::::::::::::::／:::::::::::,,.. ．-‐≦三＜:::::::::::::::ヽ　ヽ　　　　 　 ｀ .,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀Υ
／:::／　　 　 ,.ノ´::::::::::::::::::／,ｧ -‐'''"´:::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::::::::::ヾ　 ヽ　　　　　│　 Der Prinz sagt immer:　　 　 　 　 　 │
:/'´　　 　 ,. '/::::::::::::::::__:::ﾉ´ /::;':'::::::::::::::::::::::::i::i!:::::::::::::::::::::::::::::::ヽ.　 ヽ　　　　.│　"Mensch! Er ist ein Kerl!" 　 　 　 　 │
'　　　 ,.　',　'i_::,＝‐'''"／　ノl:;'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::::l',　　ヽ 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　 <,　'／イ' /i ,r ' ´　　,':'l.l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::::::ｌ.ｌ:', 　　',　 　 │　（皇太子殿下は いつも仰られる。　 .│
　　　／／, ', '.,'.ｲ　　　　,'::l l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::;:::i!:::;;',　　 l　　 │　 「漢だ！　本物の男だ！」と）　　　　.│
　　　｀¨　ｰ'　/ﾉ.ヽ 　　 ,',:l l:::::::;;:::::::::';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ::::;:::i!:::;'∧ 　 l　　 .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
　　　　　　　　　　ヽ、 .ﾉ､l l:::::::::;;:::::::';:';:::::::::::::::::::::::::::::::::::::: ;:::;;::: i!ﾉ;'::::::',. ,'　　　　　　　　／　 /:/
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　 ｀'''-．._ 　 　 　 　 ,'::::,'　　 ヽ､::';;,:';::';;,:::::::::::::::::::::::/::: /::::;';;':::::::〉,ヽ::::::::',　　　　_,.-'"　　　.//
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253： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:13:07 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │　 Ach was!　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │　（あら、そう！）　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ: : : : : : : . .
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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 .::　　　　　 ::. .::　　.:: : :　　　　　　　　 　 : : ::　　 　 　 　 　 　 +
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ::.　　　　　 .::　 　 .:: : 　 　 　 　 　 　 　 　 : ::　　 　 　 　 ﾟ
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254： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:13:24 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _）　　Und Du bist auch ein Weibsbild!　（_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _）　　Sapperment!　　　　　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _）　　（お前もいい女だぜ！）　　　　　　（_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼

　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,ｨ 　 　 　 . ,ｨ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／｜　　　..／｜
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　 } 　 .／　　 }
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　/　　/　　　/
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ./　　／　　./　　／
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /　　/　　　/　　/
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /　／　　　./　／
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 /／　　　　./／　　　　　　　　　　 ,.ﾍ 　∧　 ∧
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ´　　　　　 .´　　　　　　　 　 　 ／Yﾉ iV ﾉ iV ﾉ　.／こゝ
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／i　　　　 .／i　　 　 　 　 　 　 ／Y; '　 ｀¨　 ｀¨　 /N/
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 i／　　　　 .i／　　　　 　 　 　 く＜　　　　　　　　 /N/　 　 　 .Iへ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 Yヽ　　　　　　　/N/_　　　　　.）IN|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 Y i 　 　 　 　 {IN／ 　　　　 Ⅶノ　 　 　 {ｔztZIZIヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 Y.　　　 　 　 し'　　　　　　　　　　　　　　　　_ﾉIソ
　',　　　　　　 .。＜ ノ　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂　　　 ＼ ＼'　 　 /
　 ',　　　　.イ ＞　　　 .ｲ＜　　　　　　　　　　 ､　　　　　　´　　　　　　　 .イ　＞＼　　　 ＼　Y　/
　　 ､　 ／／　　　 .／/`''＜　 ＞。.　　　 　 　 ヽ　　　/　　　　　　　 .イ＞ ´　　 .', ＜　　 / /イヽ
　　　ヽ. ヽヽ　　 .／ /　　　　 ｀'' ＜　＞ 。.　　　 ＼　/　　　　　　 ／／　　　　　　',　',:.､ / /　　/

255： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:13:39 ID:O1/wGV86
　　／{ ＼ ', ',　ｲ:/ /　　　　　　　　　｀''＜　＞。　　 ヽ　　 　 　 ／／　　　　　　　　',　',:::ヽ{　　ｲ､
..／　八　　.} /:::::i　|　　　　　　　　　　　　　｀ ＜ヽ.　　',　　　 ／／　　　 　 　 　 .,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　ト　　,.::::::::|　|　　　　　　　　　　　　　　　 ＼＼　'.　 ／／　　　　　　　 　 │　Wir wollen eine Zucht von　　　　　│
　　 ／|　　 ,::::::::::!　!　　　　　　　　　　　　　　　 　 ヽ　､} /　/　 　 　 　 　 　 　 │　Tambourmajors anlegen. Was?! 　 │
-=彡　i　　 ::::::::::::.　 ,　　　　　　　　　　　　　　　　　 :'　V　/:　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　γ　-{::::::::::::::',　',　　　　　　　　　　　　　　　　　.:〉　 〈:　　　　　　　　 　 　 │　（俺たち二人で鼓手隊長の　　　　.│
　　　 ゝ。　!::::::::::::::::.　',　　　　　　　　　　　　　　　.: :/　个 ＼:.　　　 　 　 　 　 .│　 繁殖活動しようぜ。どうだい？　　│
　　　{　 　ヽ',:::::::::::::::',　 ､　　　 　 　 　 　 　 　 . : :／／: }: :.､ ヽ:.　　　　　　　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
　　　 ＼　／',:::::::::::::::::.　 ヽ: .　　　　　　　. : : : :／／ : : ,: : : :＼ ＼: . .　　　. . : : /　/:::::::::::::::ハ/
　　　　 ／　 .ﾍ::::::::::::::::::ヽ　 ＼: : . . . . . : : ＞　.イ: : : :./: : : : : . ヽ　ヽ: : : : : : :／ ／::::::::::::::∧　}
　　　 /　{　 　i　､::::::::::::::::::＼　　ー ―　´　 .イ: : : : : ｨ､: : : : : : : : ｀＜＞..__／ ／:::::::::::::::::ｨ　 }　ﾄ､　　　／
― ｧ/　　',　　|　 ヽ::::::::::::::::::::`''＜　　　　＜: : : : : :,.ｲ: :へ: : : : : : : : : ＞　　.イ::::::::::::::::／＞- '　,　',-＜ ＿
／　{　　　', .从　 / ＼::::::::::::::::::::::::｀ﾞ''ー-- ァ＞イ:::::::::::::::::＼ー‐ 　´ ＞.:´:::::::::::::::＞ｆ　 ）　　　/ 　.}
　 .从　　　ヽ.　｀¨　 i　`t=-r　------ ==≦　::::::::::::::::::::::::::::::::≧=----- f　７¨f´ ）　｀¨　　　./　　, ー　　´
　　　ﾍ　　　　＼ 　 乂ノ　八__ノ:::::::ゝ.ノ::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::｀¨::〉 ｀¨　　　　　イ　　 /
　　　　＼　　　　＼　　　　／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::入｀ ￣￣　´　　　／

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256： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:13:56 ID:O1/wGV86



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￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣　_）　　　　　　　　　　　　（_ ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　_）　　　Lass mich!　　 （_ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　_）　　　　　　　　　　　　（_ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
──────────　_）　　　（放して！）　　.（_ ────────────────────────
──────────　_）　　　　　　　　　　　　（_ ──── . ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ ───
─────────　 ／´⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼　─── │　 WildesTier!　　　　　　　　　　　　 　 │　──
＿ .＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／..＿＿＿＿＿＿＿＿＿ │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │　＿＿
￣￣._）　　　　　　　　　　　　　　　　（_.￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ │　（カマトトぶってんじゃねえよ！）　　│　￣￣
＿＿._）　　Ruehr mich nicht an!　.（_ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂　 ＿＿
──._）　　　　　　　　　　　　　　　　（_.──────────────────────────────
.　 　 _）　　（触らないで！）　　　　 （_ . ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
.　 　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　（_ . ─────────────────────────_,,,..　-‐''"゛.
. 　 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　_,,,..　-‐''"　
　　　　 　 　 　 　 'ﾐ―'''_..-　..,,、　　　　ヽ,￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ _,,,,..　-―ｰ'''"゛
. .i,,＿_ 　 　 　 　 　 ￣゛　　　　 .＼　　　　＼￣￣￣￣ .＿_,,,....　-ｰ'''''"´
. ..!　 : ⌒'''''=､　　　　　　　　　　　 ｀'-、　　　｀''‐　'''"￣´
　 '! ..＿___..｀ﾞﾞ''ii、　　　　　　　　　　　 ｀'ｰ､、
￣￣￣.1 ﾞ~.￣'―-- ..、　　　　　　　　　　 ｀'-、
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＿＿＿＿＿ ｀'''''l'''"ﾞﾞﾞ″.､ﾞ,ﾞ＞-、　　　　　　　 　 　 　 　 　 ..,,,_￣￣￣ﾞﾞ＾´ﾞ7　　　 　 　 　 　 　 _,,,....．
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＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ヽ　　　 ヽ　　　　　 ｀'ﾍ､　 .,　＼ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ヽ.　　　ヽ　　　　　　　｀'''‐“'''" ￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
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257： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:14:14 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │ 　 Sieht Dir der Teufel aus den Augen?! 　 │
　　　　　　　　　　l、 　 　 　 　 　 l:|:::l::.!:::::::l　 l:::.!　　.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ＞
　　　　　　 　 　 　.l>　 　 　 　 　 l::l:::.!:.!::::::!　 |::.!　　 │　（お前の目から悪魔が覗いてるぜ！？）　.│
.　　　　 　 　 　 　 !′　　　　　　 !::.!::|::.!:::::|　 l::.!　 　 .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ
.　　 　 　 　 .,.-―-､　　　 　 　 ,i|:::::l::｝:|::::.|^' ｲ:i′
　　 　 　 　 {　　　　}　　 　 　 ,/||:::::.!:|::|:::/　i./　＼
　　　　 　 　 ｀ 三 ´　 　 　 .i/::::||::::::|.!:.!:il. 〃　　　.`i､
　　　　　　 　 　 　 　 　 ,､´l|:::::.!!:::::|｢.!iliil!′　　　　 .ｌ ｌ､
.、　　 　 　　　　　　　　/ .ｌ;:.|l:::::|:|:.､iﾄil~.!!|　　　　　　 .ｌ ll.
. ｀'''- ､,,,　　　　　 . ／ 　 .|;:.!|::::|:｝:/:i{::::||::|　　　　　　 .!i!l
　　 　 　￣'''''''''''|´　　　　.!;:|.!:::!:|// l::::||:::l　　　　　　/ :|
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―――━━――――￣￣￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿＿―――――＿＿＿＿￣￣￣￣￣＿＿＿＿＿￣￣￣￣
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　 　 　 _,.､.-――♪ 　　　　　_,.､.-―-.､.,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／　　　::::::::::::::
　...､-''´　　　　　　　　　　､-''´　　　　　　 `'-.♪　　　　　　♪　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　　　　:::::::::
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　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |　 　 、＿　|:::　　:::
　 　 　 . : :　　　Meinetwegen, es ist Alles eins!　　　　: : .　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ― ‐'　　　:::
　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 l　　　　　　/　　　::
　 　 　 . : :　　　（どうせ 同じこったね！）　　　　 　 　 .: : .　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　 　 　 {　　　 ,､
　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.､.-―-.､., .、　 `ー- '　`
　　 　 　 : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :　　..,_　　　　　　♪　　　　　　 -''´　　　　　　 `'♪　　--―‐
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258： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:14:33 ID:O1/wGV86




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§　日 §ΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩΩ§ 日　§
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∥ ∥　∥　　　 i　　　　 i　　　　 ,i　　　　 i 　　 　 i　 　 　 ,||　　　　 i　　　　 i　　　　 ,i　 　 　 i 　　 　 i　 　 　 ,∥ ∥　∥
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　 　 　 　 . ／.　　　　/∧.　　ﾊ￣ヽ　.|.i　　 i__|＼i　ﾘﾉ 　 !/ . |　 　 　 iﾊ.　|.|.　 |.|.　　 /￣~ヽ　　 /￣￣}　　　i
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　　　　　　 `|　　　　　∧イ..　LL__｣｣...L|＿＿｣ ∨ 　 i　 ヽ}.　 |　　 　 _|ﾉ　 |　_　| 　 　 | |. 　 |.　　L|　　　|＿__|

259： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:15:29 ID:O1/wGV86

∥＼／∥｀ -‐ ´｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´||｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´∥＼／∥
∥ ∥　∥ _ 　　◎　　　　　　 　_ 　　◎　　　 　 　 　_ 　　◎　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ∥ ∥　∥
∥＼／∥.| l　ｒ､ 　　,⊆ 己　　 | l　ｒ､ 　　,⊆ 己　　 | l　ｒ､ 　　,⊆ 己　　 　 .i　　　　 ,i　 　 　 i 　　 　 i　 　 　 ,∥＼／∥
∥ ∥　∥.|_|　＼>　　フ 广　　 |_|　＼>　　フ 广　　.|_|　＼>　　フ 广　　◇　◇　◇ .｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´∥ ∥　∥
∥＼／∥　　　 　 　 ￣ 　 　 　 　 　 　 　 ￣　 　 　 　 　 　 　 ￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　∥＼／∥
∥ ∥　∥　　　 i　　　　 i　　　　 ,i　　　　 i 　　 　 i　 　 　 ,||　　　　 i　　　　 i　　　　 ,i　 ＿＿_　　 ＿＿_　　 ＿＿_　　 ＿＿_
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∥ ∥　∥　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ||　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / /ン）　 〈〈　/ /　 〈〈　/ /　 〈〈　/ /　 ﾟ　ﾟ　ﾟ
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∥＼ : ∥｀ -‐ ´｀ ｰ-‐ n /〉 -‐ ´｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ-‐ ´｀ ｰ- ヽ ||｀￣￣　　　 ￣￣　　　￣￣　　　￣￣ . ´｀ ｰ-‐ ´∥＼／∥
∥ ∥ .!　　　　　　　　　}”/　　　　　　　　　　　　　　,､　 <｀ヽ　　　　　　　 ./:::/.,､　　　　　　　　　　　　　　　　　∥ ∥　∥
∞∞.⌒!ｨ　　　　　　　 f¨ﾟ{　　　　　　　　　　　　　<´ 'ヽ　Vハ 　 |ヽ　Y¨!　|::::}ｲ { , -ー ､　　_ /¨>　 r-‐,､ <⌒!.∞∞∞∞
　　　::〈人_r-ｰ- ､_r＜}|　＞::::￣:｀ヽ__, - ､__r ､r=¨>‐-!　/:::::}＿_Vﾍ　}:::|__}::::{.ィ1.|:.:.:.:.:.:.}_, くﾉ￣!　./;;;;;;;;;}_, ﾍ⌒',
　　　/:.< /::::::::::::::::Y::/|i /::::::::::::::::::::::Y:.:.:.:.:.YVｲ!:::::}::::::::|/::::::/:ァ＜!　V_::|　',く/⌒!}:.:.:.:.:ノ/ /:/^V__〈ヽ;;;;;/_!__ノ::::::ヽ
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　　　＼f':!::::::::::::::::::lﾊ:.:ﾘ'.:::::::::::::::::::::::∧:.:.:.:./　＞ｲ::! :::: |:::::{Y/'　〈　/:::::::::::::::::}:' 　　V::::::::::{ .}　　.}::::::::::|:.:.:.:.|:.:.:|:.:.}-:'
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　 γ. : .｀.ヽ､. : : | : : : : lH:､ﾄ､:.ヽ、
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260： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:15:48 ID:O1/wGV86



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261： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:16:14 ID:O1/wGV86



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│ 　 歌劇 『ヴォツェック』 を作ったアルバン･ベルクは、シェーンベルク一派 「新ウィーン学派」 に属する作曲家だ　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└───────────────────────────────────────────────┘




　 　 　 　 ,　'"　　　　　　　　　 ＼
　　　 　 /"レ'/　 ／＼_. へ、 ∧lヽ
　　 　 / /´　｛／ノノ ,ｨ爪Ｙﾊ`′　 ',
　　　/　　/　／／ ノ´　　　　ヽ　',　ｌ
　　　|　 /　　 /／　　　:　　　　',　l　|　　　　先生、お疲れになりましたでしょう。
　　　|　l|　ｌ　 /　　 　 .::　　 　 ,,l !ｌ　|
　　　|ｌ |ｌ　|　 ド＝=､､::　　,r='"-| !　|　　　　淹れたてのお茶をお持ちしました
　　ノ|| |l　l　 |ｔ‐ｔ・ｯﾃ,　　ｨｒｔ・ｯﾗ|l　 |
≦ノﾉll│ |　 |. ´¨~〃　.,,_ ヾ~´ .|l　ｌト､　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾉ＼r┐＿ノ}
_.／ノ|l |　|　 l:.　　　ﾞ:. ′ﾞ　 　 ,'|l　ｌ|ヽヾﾆ=‐　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿_,ノ⌒´　　　　　_ノ⌒＼
‐''"ノ|　|　|　 ﾄ、 　 　 `''"__　 /:ｌ　 l＼ｰ-`ﾆ=-　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／⌒ヽ　/⌒ーｧ　　　 　 　 　 }
:::´ノ,ｌ　ｌｉ　l　 |　ヽ､　'‐ニ-'' ,ｲ:::l　 lヾミヽ::l　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 { fil　 :} /　　／三ミヽ.　 　 　 〈
:::‐"/ / ﾊ l　 | ヽ　ヽ､._"_／　l:::!　l｀ヽ､｀二＞‐　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 r‐{ {ﾘ　 八　 イ⌒Ｖ　　 　 　 　 ∧
:::::/ノ／　} ｉ　ｌ― -､ヾ三/ ＿_ｌｌ　l::::::::::::::｀>― ---- ､　　　 　 　 　 　 　 　 　 {ﾄ､｀丁´__ }＿ﾉ fiﾐ }､　　　　　　　 :.
::::"´:::::::;.'　ﾉ､ ',　⊂) 〈ﾌﾌ　　_,l　l::::::::::::r'´ ／¨＞'"　） 　 　 　 　 　 　 　 　 　 乂}_.ﾉ /-┐　　ﾉ　 } }　　　　　　　 }
::::::::::::::/／::| ヽ　⊂⊃ノ7　'"´l _l.　― ､`='-､/( ＿,∠ヽ　　　　　　　　　 　 　 　 　 ∨fiﾘﾉ |||　 |イ 人＿＿_　　　ｲ
:::::::::／´:::(ｃｌ=　 ⊂二ノ　　 ,r'‐､　　‐= }　　　｀ヽ |　　　｝　　　　　　　　　　　　　　　/ 　 　 Ｕ ｜　／ﾆ∧⌒＼/八
:::::::::::::::::::::::｀ｌ　　　⊆¨ｌ　　ﾊ __ﾉ}　＜ｌ ,' ⊂) 〈ﾌﾌ＼-‐'´｝　　 　 　 　 　 　 　 　 　 /___ 　 　 　 |／/{二 ∧＼__∨ }
::::::⊂) 〈ﾌﾌ:::l　 　 ⊂ ｣　 {　`¨´　l_> /　⊂⊃ノ7　 ヽ／｝　　　　　　　　　　　　　　　　fこ...　　/_）／ニニﾆﾆ}三≧ﾊ__
::::⊂⊃ノ7:(ｃｌ"´┌ｉ ００　V ﾑ Δ ／ 　 ⊂二ノ　 　 l／}　　　　　　　　　　　　　　　　　 （／⌒＼ニニニニニニ) ) l}_ ＼
::::⊂二ノ:::::::::l｀⊂ ⊃　 　｛` ー''"　　　　　⊆¨ｌ　　　l／　　　　　　　　　 ﾁｮｯﾄ待ﾃ､　　./ニニニ ＼ニニニニ 人　｛__)　}＼___
:::::::::::⊆¨ｌ::::::::l (ﾌｌ｣<)=､‐-∨⌒ヽ　　　　　⊂ ｣　　 /　　　　　　　　　　　ｿﾉ中身… 　 {ニニニニニ∨ニニニ ＼＿＿ノ}ﾆﾆ:ハ
￣￣⊂ ｣￣￣￣ｒ'ｒブﾉ　　 ｀　　',　　　┌i ００　／/￣￣　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 人ニニニニニ}ニニニニニニニﾆ}ニﾆﾆ}
　　┌i ００'"￣￣} }｝￣ ¨''‐､____ﾉ_　　⊂ ⊃ ／／　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 |ニニニニニ}ニニニニニニニﾆ}ニニ/
　 ⊂ ⊃ |｀` ＝======＝''"ｒ=＝､ヽ-(ﾌl.｣<)‐'´　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |ニニニニニ∨ニニニニニﾆﾆ/ニﾆ∧
　 (ﾌｌ｣<) ',　　　　　　　　　 ﾉ　　　} ｝　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |ニニニニﾆﾆ:}ニニニニニニ/ﾆニ./ ∧
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 人ニニニニニ:}ニニニニニ /ﾆニ /ﾆﾆ∧
　　　　　　【 アルバン･ベルク 】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　【 アルノルト･シェーンベルク 】


※ ベルクはシェーンベルクの付き人としての仕事もしていました
.

262： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:16:36 ID:O1/wGV86



┌────────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
│　　十九世紀の作家ゲオルク･ビュヒナーが書いた未完の劇作『ヴォイツェク』の上演を １９１３年に観たベルクは、　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
└────────────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿＿＿__　　　　　　　　　　　　　　　 |　　　　き　　　つ　　　気　　　言　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,-‐' ´　　　　　　 ｀＼　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 !
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　／　　　 rへ-､　　| ￣‐- ＼ 　　　　　　　　/　　　 　　 さ　　　け　　　ぃ　　　葉　 　 　 　 |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / 　　　　　.!　　　 ｀'''ヽ、　　､ ヽ　　　　　　　　|　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 / | ,｀`ヽ-- ､.!　＼　　　ヽ　　　＼ ＼　　　　　　 !　　　 　　 ま　　　ろ　　　　　　　に　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　／‐‐ : !　|│　 .ゝ、　　　　' ､　　＼　　　 ＼　＼　　　　 ＼　　　　　：　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 !
　　　-､___,-'￣二｀ ｰ‐''´‐　　 < ' /│　/　 ＼　　　　 ＼　　 ＼ 　　 ＼　 ＼､　　　ヽ　　　　 ： 　 　 よ　　 　 　 　 　 　　　　　│
　　 /　　　　´　　　　　 _,　　>　ゝ !　　 |ｒ'´　）＼　　　　 ＼　　 ＼　　　＼　　 ｀丶､ ヽ　　　　：　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ﾉ
./￣ ,‐　　　 ,　　　　　 !　￣ヽ、 ./　 l_ |.ヽ゜'　　　＼　　　　＼　　　ヽ、　　 ＼ 　　　 /　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /
.　　/　　 .／　　　　　　 '＿_--＼l .ヽ_　　 ヽ、　　　 -､　　　　＼　　　 ＼　　　＼　 /／'´ ＼ 　　　　　　　　　　　　　　　　,ﾉ
.　 /　　／　　ｒ'´⌒''/ ￣ ￣二ミ＼ '　!　　 ､　　　　　＼　　　　 ヽ　　　　ﾐ-､　　　　 ヽ、　　 ｀＼,　　　　　　　　　　　　 ／
　　　.／　　　.!　i'´>　　､　 ｀ヽ､f|　.!_ .!　　'´_,_--- ､　　ヽ　　　　 ＼　　　 ヽ ｀丶､　　　｀'ｰ-ノ　　｀‐ー-‐-__＿＿,　-'"
　 　 /　　　 /ヽ 　`　　　　　　　 l　　　｀ヽ＜　　　／　　　ヽ　　　　 ＼　　　ヽ　､　 ｀ ｰ-､　　　　　 / 　 ／　 .＼
　　　　 /　　l　 ＼　　　　.`　　　　　 ‐'/　｀l-|-‐'　　　　 /　/ ､　　　　ヽ　　　ﾞ､ ヽ　　　_‐ ￣'‐‐--′ /　　　　　ヽ
　　ヽ ./　　　!　　　￣ ､　　ヽ　　　 ,.- /　　＼｀ヽ、　　_ｼ‐- ､ ヽ　　　　 ヽ　　 ヽ .┌────────────────┐
..ヽ、.!　　　 ./　　　　　 ヽ 　 　 　 　 __./　　　 l /　｀‐´　,.- 　 ／ヽ　　　　ヽ　　 L.│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
｀' ､ ｀, -　／　　　　　　 ヽ　　　　　　　ヽ　　 ／　.､ ヽ、ヽ _ / 　　 ヽ　　　　ヽ　 　│　　それの “ オペラ化 ” を決意･･･　　 │
　!　／　 /ニ丁ﾆ- ､　　　｀ｰ‐-____　　　!　　 .!　 / 　 ヽ 　 ,>ヽ　ヽ、＼　　　.'ｭ　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
. |　|　, . | | ＼ 　 ｀＼ ＼ 　　 ,　--─'´　　　| ＼!　　　　 ./　ゝヽ、 ‐'　'､　　　㍉ .└────────────────┘
..i .／　 / .ヽ-､＼　　 ヽ .＼ /　　 　 　 　 　 /　_, -、　　 .!　　　｀ ＼ _,, - ､　　ヽヽ .! 　 　 　 　 |　　　　　　 /　　｀'　.!
.l '´,.-'´　　 ＼＼.　/ヘ ヽ　ヽ　　　　　　　 _=‐'　　 ＼ 　 l　　　, -二r‐' ´ ＼　　ヽ|､ヽ　　　　　 !　　　　　 ./　　　　　 '､
　.l ヽ ,　--─-‐-､｀丶､　 l　 !　　　　　　ﾉ │　　 　　 ｀ｰ=∠‐' ´ｉ　　ヽ＼　 ヽ　 '| ｀ !　　　　　 ＼　　　　ヾ　　　　,‐　＼
.　 /,/　　　　　　　　 ｀ ｰ ､＼ !　　　　　/　/　　 / ''　　　　 |.､　　ﾞ　　　 ＼＼ ヽ　 !　　　　　　　　 ゝ　　　　.!　　 /　　　 ＼

※ シェーンベルクは、「この作品はオペラに相応しくない」 と考え、反対していました
.

263： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:16:55 ID:O1/wGV86



┌──────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 １９１４年５月から、第一次世界大戦を挟み１９２２年初夏までの、八年間の歳月をかけて作曲･･･　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　彳ﾐ　 　 ﾉiﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__,,.. ．-‐　'''""~~""'''　‐-彡彡ミ ．彡ミ..,,____
　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,.．-'''"　　　　　　　　　　　　　　彡彡ミﾐ　彡;;;ミﾐ 　　￣ ~~""''
　　　　　　　　　__,,.. ．-‐　'''""~　　　　　　　　　　　　　　　　　　彡彡ミﾐﾐﾐ彡彡ミﾐﾐ　____,,.. ．-
__,,.. ．-‐　'''""~""'''　‐- ．..,,____,,.. ．-‐　'''""~''''''''''''''''''''''''~""'''　‐-､_ii|__,,.. ．-‐''""~
　　.,.:,..:..　　 .,.　:,..:..　,.:,..:.. 　....　:.:.:...:::.　....　 .,.:,..:..　　 .,.:,..:..　 .,.:,..:..　 .,.:,. .,.:,..:..　 .,.:,..:..　　 .,.:,..:..
　.,.:,..:..　 .,.:,..:..　　.,.:,..:..　...　... ,.:.:.:...:::..　.　　　 .,.:,.　　　.:..　　 .,.:,..:..　　 .,.:　.,.:,..:..　 .,.　　:,..:..
　　　 .,.:　　　,..:..　　　 .,.:,..:.　　　... , ..　　　...　　　,.:,.　　　.:..　　　 .,.:,..:..　　　 .,.:,.　　　 .,.　　　:,..:..
.,.:,　　　　..　　　　..　　　 　 .,.　　　:,..:..　　　　 ,..　　　,.:,..:..　　　　　 .,.:,..:..　　　　.,.:,..:..　　　　 .,.:,
　　 .,.:,.　　　　　　　　.:.,... ,..　　　　　　 　　;;,.. ,..　　　　　　　 .,.:,　　　　　　..:..　　　　　 .,.:,..:..
　　　　... ,...　　　　　　　　　　　　　　... ,..　　　.　　　　 .,.:,..:..　　　　　　　　　 .,.　　　　　　　　:,..:..
　　...　　　　　　　　　　　　 .,.:,..:..　　　　　　　　　　　　　　　　　 .,.:,　　　　　　　　　　　..:..
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ィ!´￣｀`i''ー─- ､､､,,_
　　イ三二二ﾆﾆﾆゞ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(　j〉　　　 」´￣￣｀`ー-､ヽ　　　　.,.:,..:.. 　　　.,.:,..:..
　　　　　　　　　　　　　　　... ,...　　　　　　　　　　　　　　　｀`ｰ─'"´ ￣￣￣￣ ＿＿__
　　　　　　　　　,ィゞ　　　　　　　　　　.,.:,..:..　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ´　　　　.｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　ー＝==＝-　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 /　　 　 　.:::::::::ヽ
　　... ,... 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.,.:,..:.. 　 　 　 　 　 　 　 　 /　　　 　 .:::::::::::::∧
　　　　　　　　　 ＿, 　-─‐- ､ー‐-､ー-､　　;: ;:;: :;:;: ; ;　　　　 　 　 　 .＜　　　　　.::::::::::::::::::::i
　　　　　　　　,ｲ､,r'⌒ヾ　　　　ヽ ヾ ｀`''ー- -､-‐''"´ヽ;;: :;:; ;:; :;:; 　;:　 　 .| ヽ　　　.::::::::::::::::::::::|
　　　　　　 ,r/　 (::;;:;:;;/ー-､　　j　 `,　　　＿ /ィ´　　;:; :;　;:; :　;:　　 　 　 |　.|＼:::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　 ヽ 「i''ー'"´　　 ,r-‐'ー''''"´￣　　　　　　　　　　　　　　　　　　,　 | / ＞ 、＿＿ ＞´
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 |　 | |::::｀ ー──‐イ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ￣| |≠イ ￣￣￣￣ l
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 {二./　i::::::::::::::::::::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 , ＜／ヽ、:::::::::::::,ー‐ .、＞ 、_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 , ＜　 ／ヽ、::::ヽ:::::::::.|:::::::::::i::l::ヽ三＞ 、


※ 肉体的制約のため、ベルクは前線には出ていません
.

264： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:17:16 ID:O1/wGV86



┌──────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　終戦後の１９２５年１２月１４日に エーリッヒ･クライバー指揮の下、 　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────┘




　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 .....:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.....
.　　　　　　 ＼　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 .:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.:;:..;:.:..:;:.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:. .
　　 　 　 　 　 ＼　　　　　　　　　　 　 ,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.. .:. .:. .:. ..:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:;:;:.
　　　　　 　 　 　 ＼　　 　 　 　 　 ..:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:... .. .. . .　.. .. .. ...:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:;:.
　　　　　　　　　　　 ＼ 　 　 　 　 .:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:.:... ..　　　　 　 　 .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:.
　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＼r ､＿_ .:;:;:;:;:;:.:.:.:.. ..　　 　 　 　 　 　 　 　 .. ..:.:.:.:;:;:;:;:;.
　　　　 　 　 　 　 　 　 __,.ゝ- ､　＼.:;:.:.:.:... .　　　　　　　　　　 　 　 　 . ..:.:.:.:;:;:;:;:.
　　　　　　　　　　　　　ゝ,- ＼(ヾ)　＼:.:.. .　　　　　　　 　　　　　 　 　 　 . ..:.:.:;:;:.
　　　　　　　　　　　　　 <_ノ ,ﾍヽ ＼　ﾍ.. .　　　　　　　　　　　　　　 　 　 . ..:.:.:;:;:.
　r ､　　　　　　　　　　 　 ヽ_)人_〉.　　/.:... .　　　　　　　　　　 　 　 　 . ..:.:.:.:;:;:;:;:.
　 ヽ＼　 　 　 　 　 　 　 　 / 　, '　　/;:.:.:.:.. ..　　　　　　　　 　 　 　 .. ..:.:.:.:;:;:;:;:;.
　　 |　|　　　 　 　 　 　 　 / 　/　 　 !.:;:;:.:.:.:.:.:.:... ..　　　　 　 　 .. ...:.:.:.:.:.:.:;:;:;:;:;:.
ｰｰ '　 !　　　　　　　　 　 〈 　 '　　　..:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:.:... .. .. ／__＞'´￣￣´{;:;:;:;:;:;:.
　　　　l　 　 　 　 　 　 　 〈>―‐‐ '´　.,:;:;:;:;:;:;:;:;:.:.:.:.:...／´j＞'´￣￣￣｀ヽ
　　　　|　　　　 　 　 　 　 《　　　　 　 ト,　 .:;:;:;:;:;:;: 〉'./／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ
　　　　ソ＼ 　 　 　 　 　 /》､d　_＞'"´:ﾊ　 　 ＼　〉´／.￣￣.＼:.:.:.:.:.:.:.:. ハ
　　 ／　 　 >、　 　 　 　 V》_／.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ 　 　 （/／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.ハ
　／　 　／. : ＼　　 　 　 ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ﾊ.　 _／´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ハ
.　　　／.:..:.:.:.:.:.:.:＼　　　　 ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.',
.　 ／＼:. :.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼　　　 ∨.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.i
　 ＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼　　 ∨.:.:.:_＞┴――‐― ---.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:l
　　　＼:.:. ＼.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. ＼＿_>'´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:.:.:.:.:.:.:.:.|
　　　　 ＼.:.:.:＼:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:./ .:. .:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:／.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
　　　　　　＼:.:.:.＼:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:..:.:.:.:_;,:.-‐ '"´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|
.　　　　 　 　 ＼.:.:.:.:.:.:.:.:./.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._,;.: -‐ ' "´.:.:';｀￣.:￣´.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.!



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 ベルリン国立歌劇場にて、初演されたのだ　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└────────────────────┘

.

265： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:17:39 ID:O1/wGV86



　　　　　 …　　─　──　─── ──────────────── ───　──　─　　…
　　　　　　　　　　　　　　　　……　… ────────────── …　……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣


　　　　　　　　 ┌──────────────────────────────┐
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　 │　　ちなみにビューヒナーは、１８２１年に嫉妬が原因で愛人を殺し･･･ 　  │
　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　 └──────────────────────────────┘




　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 , ＜二:｀7
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 /::::::::::::::::ハ
　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i'::{｀ｰ‐'´　_j::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ﾊ:} ≧z ≦　i,ｿ
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ｀i. 　 ;i_,、::. |ﾐ
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼ 'ニ　／i
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ﾉﾄ｀¨¨／/ Yｰ─　、
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 //.　／／ /ii　彡　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／/ i　/／　 / ||/ /　　:::.　ヽ
　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 / ./　 ﾚ'´　 ／::: || .j　7　　 .::: ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　,　/　 /　 .／　　 :|| ./ /　　　::::::
　　　　　　　　　　　　　 　 　 / /i　/　／　　　　 ||/ /　　　　 :::::
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ﾊ　i /´　/　　　　　／{‐′ ｰ'´　　::::: .┌───────────────────┐
　　　　　　　　　 　 　 　 　 i i| i'´　 ./　__　　／　:::::iヽ｀¨ゝ-- ′　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　j　ヽi　 ./　 {_}＼（＿ 　:::|ヘ＿,､　　　　│　　三年後の ’２４年に公開処刑された男、　  │
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 i´｀ヽj　 i　　＼ノノト､ヽ⌒ヽ ｀　ｰ彡'´ . │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　＞_ _＿__ . 彡'´:::ゝ---＼　 ｀ 　 . └───────────────────┘
　　　　　　　　　 　 __,,　 -=ﾆ二　　　　／rヘ、 :／／: : : :.iｰ─
　　　　　　　　　 ／′　　　　　　　　 //ニニﾆ=-_: : : : : : :|::'
　　 　 　 　 　 ./ﾆ　　　　　　　　　　//ニニニ=-=ﾆ_
　　　　　　　 ./ﾆ 　. . . . . . . : : : : : //ニニﾆﾆ｝｝ニニ､___
　　 　 　 　 /ニ:/: : : : : : : : : : : : ://ニニﾆﾆ} ｢ﾆ=- ﾆ{::::‘，
　　　　　　/ﾆ7:/.: : : : : : : : : : : :.//ニニニﾆ｛/ニニﾆ=vV:‘，
.　　　　　〈ニニニ二二二二二二ニニニニﾆ=-　-=ﾆ 〉v':::{
　　　　 　 ∨ニニニニ＼{ニニニニニニニニニニ=-　∧::ﾊ
　　　　　　 .＼ニニニニﾆ＼ニニニニニニニニニニﾆﾆ∧ﾆ〉___
　　　　　 　 　 ）/¨¨¨Ｖニﾆﾆ＼r===ミニニニニニニニニ∧ニニ〉__
　　　　　　　 　 {:::::::::::ﾊニニﾆ７::=-:}::::}-=＝ミニニニニﾆﾆ∧ニニ=ｰ┐
.　　 　 　 　 r≦::::::::://::::ニニ{::::::_/::::::＼ニニニ=‐-=ニニニ〉-=ニニニ＼
　　　 　 　 /ニ7::ニ:}::}:::::}ﾆ⇒:::::::7:::7ﾆ=ﾆ}ニニニニニ=‐-=ニニニニニﾆ∧
　　 　 　 ./ニ７::::-:::{::{／:-=:/:-:/:::/ニニニ=-=ニニニニニニニニニニニ７



┌────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
│　　クリスティアン･ヴォイツェクが実際に犯した事件を元に、この作品を書いている。　　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
└────────────────────────────────────┘

.

266： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:18:00 ID:O1/wGV86



┌─────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　そしてベルクは、１９１４年５月 ―― 第一次世界大戦勃発の直前 ―― に、上演を観て、作曲を決意･･･　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└─────────────────────────────────────────────┘

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!;;;|l;;;;;;;;;ｹ;;;;;;;;;;;;;;;;;.! .!;;;;;;;;;;;;;;;;;,!|;;;;;|:!;;;;;;;;;;.!.!;;;;;;;l|;;;| l;;;;;;;;;;;.;;;;;;;;;|!;;;;,!;.;;;;;;;;;|.|;;;;;;;;;;;;';.;;;;;;;;!l;;;;;;|!;;,l|;;;;;;;;;;､;;; ﾈ;;;;;;;
;;;;;|.!;;;;;;|l;;;;;;;;;;;;;;;;i､!　l;;;;;;r‐i;;;;;;! !;;;;ﾞ|;;;;;;;;;;/.|;;lﾞ};|!;;;! !;;;;;;;;;;||;;;;;;;;ll;;;;;li;;;;;∥;.!,!;;;;;;;;;;;;i!|;;;;;; ﾈ;;;;;;"/.|;;;;;;;;ili.!;;;";i;;;;
;;;;;｝l;;;;/.|;;;;;;;;;;;;;;;|i.!　.!;;;;;|　l;;;;;;! l;;;;;|!ﾉ.!;;;;.! |;/,!;|.!;;.ｌ|;;;;;;;;;;| !;;;;;;lﾞ|;;;.!|;;;lﾞ|;;;;!.!;;;;;;;;;;;.! |;;;;;;;";;;;;;;lﾞ .l;;;;;;iﾘ;||;;;;;;l!;;;
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;;;;;/.l;;,! .|;;;;;/l,;;;{ .!;;.! !;;;.!　|;;;;;;| |;;;;;;l　 ,!;;;! ;l.!;;;;｝!;;.! .|;;;;;lﾞ　!;l　 '".|;;;.;;[|!;;l |;;;;;;;;;;;;.! .l;;;;|L;;;l|;;;;'ヘ;;;/!;,l!;;;;;;;;;;;;
;;;/　l;;l .:!;;r;{ .!;;.! |_;lﾞ|;;;;｝　|;;;;;lﾞ.l;;;;;;;.!　!;;;;{ ﾞ.!;;;;;l l;;;｝ |;;;;;|　.!,!＿__l;;;;;;;|:ゞ .!;;;;;;､;;;;｝ l;;;|.|;;;;.!.!;;;;;;;;;;;lﾞ|;;l";;;;;;;;;l
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;;;;.!　!;;;||;;;;;;;| ,!;;l　　l;;;;;;;｝　!;! l;;;;;;;;;;!　ｌ;;;;;lﾞ　ゝ./ .l │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
;;;､|　l;;;〔;;;;;;;! |;;,!　　|;;;;;;;|　l;,!.!;;;;;;;;;;|　 !;;;;.!.:.:. ヽ:.: .│ 　 一部場面を削除したり 単語の置き換えをしながら、 　 │
;;;;ﾞ;|　!;;;;;;;;;;;! .!;;l　　.!;;;;;;l　,!,!.|;;;;;;;;;;.!　 !;;;;;.!.:.:.:.:.ヽ:.│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
､;;;;;| :!;;;;;;;;;;;l .|;;.ｌ　　ヽﾉ゛./.! .l;;;;;;;;;;｝　 |;;;;;|..:.:.:.:.:.: .└────────────────────────┘
l;;;;;/　ｌ､;;;;;;;;｝.!;;.!　　　　.lﾞ;.!　|;;;;;;;;;;|　 .|;;;;.!..:.:.:.:.:.:.:.　!;| |;;;| ｀'"　　 　 　 .|;;;;|　　|;;;;lﾞ　 !;;;;;;.!　　ヽl;;;,!　 .!;;;;;!
.ﾞ‐'　　ｌ､;;;;;|゛.|;;;.!　　　 .i!;;lﾞ　.|;;;;;;;;;,!　 .|,,/.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|;;! l;;;|　　　　　　 　 .ヽ!　　l;;;;.!　 l;;;;;;;lﾞ　　 /;;;,!　　ﾞｰ'ﾞ
l:ｉ:ｉ:ｉl　　!;;;;;l　l;;;;l　　　 ｌ;;;lﾞ　 .l.;;;;;;;,!　..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.l;;! .!;/　　　 　 　 　 　 　 :.!;;;;l　 .!;;;;;;｝　　 ,!;;;;l
lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　 ..ﾞ'i;;.!　ｌ;;/　　 .l;;;;l　　 ｀'''″　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..!;|　:.:.:.:　　　　　　　　　 :.:|;;;;|　 lﾞ;;;;;;;!　　 .l;;;;,!　ヽ

267： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:18:16 ID:O1/wGV86
.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　 `'ﾞ　.!;;.!、　 l;;;;|　　　　　　　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..|;.!.:ヽ:.:.:.:.　　　　　　　　:.:..ﾞ''"　 .!;;;;;;;l　　　｀" 　 . ヽ
..lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　 　 　 .l;;;;l　　 ﾞ''"　　　　　　　　..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..l;;;!..:.ヽ:.:.:　　　　　 　 　 ,-‐－-､.ｌ;;;;;lﾞ..:.:.　　 ヽ　　　ヽ
. lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　 ｀'"　　　　　　 　 　 　 　 ...:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!;;.!..:.:.:ヽ:.:　　　　　　 ／;,;,;,;,;,;,;,;,;.｀''" ‐--､_＿_ヽ　　　ヽ
　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　　　　..:.:.:.:.:.:.:.:.:..!./:.:.:.:.:.ヽ:.　　　　 .／;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三=ゝ
　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ:.:　　 ./;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;__,-－'´三三‐'´
　 lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ..　/;,;,;,;,;,;,;,;,;,__,-－'´三三 ‐－'´
　 .lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:._＿ヾ´_＿,-－'´三三-'´
　　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ..:._＿,-‐－'´￣=_/￣ヽ､三三-'´
　　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　　　　　＿,-‐'´￣三三三三三,-'´___,-'´
　　 lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　　　　 _,-‐'´三三三三三三-‐'´￣　"´
　　 .lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　　　　　_,-‐'´三三三三三-‐'´￣
　　　lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　　　　 _,-‐'´三三三三-┌──────────────┐
　　　.lｉ:ｉ:ｉ:ｉl　_,-‐'´三三三三-‐'´　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　 lｉ:ｉ:l/三三三三-‐'´　　　　　 .│ 　 台本に直接 音符を付けた。　 │
　　　 .lｉ:/三_,-‐'´￣　　 　 　 　 　 .│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　 .｀´￣　　　　　　　　　　 　 　 └──────────────┘

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268： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:18:35 ID:O1/wGV86



　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ┌──────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │ 　 その内容は、というと･･････ 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 └──────────────┘


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　……　… ────────────── …　……
　　　　　 …　　─　──　─── ──────────────── ───　──　─　　…

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.　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　Langsam, Wozzeck, langsam! 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　（ゆっくりだ、ヴォツェック、　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 ゆっくりだ！）　　　　　　　　　　..│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ



　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ./　　::::::::ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂ｨｯv。::::::}
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 フ'''ゝイ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_ノ:.:.:.:.:.:.:.
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .{ﾆﾆ＜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　)ゞ==.ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /二≧戈
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .|i,　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　　,ｨゞ'　　　　　　　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　 /　　　　　　　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　　　　　.{　　　　: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : :
　(}is､＝‐ 　 　 　 　　　　　　　∨二二二二二二二二二二二二二二ﾆ=‐
　乂　　二ﾆ=-　。,,,＞''´彡'´￣}is。-=ﾆ二二二二二二二二ﾆ=‐: : : : : :
　　　｀''＜　ノ　 / 　 :::ノ　　　　iノ　　　}is。｀'＜二ﾆﾆ=‐: : : : : : : :
　　　　　　　｀"''┤　:::{ゞｰヾ／　　　　,ｨ　;;;;==‐: : : : : : : : : : : :
　　　　　 ｯv。,,_.∧　::∨　:::{　 ::::ゞ''´≧s。──────────────────ｰ＞　＝＝―
　　　　　 }iﾆﾆﾆﾆﾆ､　::∨　:∨　:::}､ﾆﾆﾆﾆﾆｯ────────────────≦
　　　　　　｀"''── ＼´ヽｰ-∨:::::(´_,,。｀ヾi|: : : : : : : : : : : :
　　　　　　　　　　　　　｀"　　 ｀""´}i､ｰｲノii|: : : : : : : : : : : :　　　　　　 　 ._　　__ 00　 .ｎ ｎ　　　_　　__ 00　 .ｎ ｎ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/∧＼､‐┤: : : : : : : : : : :　　　　　　 　 ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l |　　 ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l | 　 ○　 ○　 ○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/∧　￣|: : : : : : : : : : : :　　　　　　 　 ＜／ 　 　 　 rリ.　 　＜／　　　　　rリ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ｀フ': : : : : : : : : : : :
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 https://www.youtube.com/watch?v=jVmWimEX1gw#t=1m15s

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 【 Ａ．ベルク：歌劇 『ヴォツェック』 】
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269： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:18:56 ID:O1/wGV86



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.　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　│　Eins nach dem Andern!　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　│　（一つずつ順に だ！）　　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂




　　　　　　　　　　　　　　　　【 ヴォツェック 】
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 【 大尉 】
　　　　　　　Иi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i/|i:i:i:ﾊi:i:i､i:i:i:i:i:ｉ:ﾊ
　　　　　　 　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ .|i:ｉ/　Ⅵ|Vi:i:i:i:i:i:|　　　 -－v　´￣￣　｀
　　　　　　 　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/ｉ/　 l:/　　 V .Vi:i:i:i:i:|　／　　　　　　　　　　　　`
　　　　　　 　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:/}/　　/　　　 }ﾚ' }i:i:i: ...::　　　　.:′　　　　 　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　Ⅵi:i:i:i{￣Vi:i:i:i:i:i:i|:i:ｉ:/>'―､/_　　 ／　 从 ..:::　　　　.:;′　　　　　　　　　＼ﾄ　）:.
　　　 　 　 　 　 Ⅵ:iﾊ .{::Ⅵ{ﾊi:i:|／ 　＿__　　　 ―‐' ｉ ./.:::.　　　　;′　　　　　　　　､、丶ヽ　　゛
　　　　 　 　 　 　 ｀ヽﾄ､ヾ l!: :ヾ|　`￣￣　　　　　　　 /.:::::::: .　　　　　　　　　゛　ヽヘ ｀ﾞ　　　　ⅰ
　　　　　　　　　　　　 Vヽ.__: : : : :.　　　　 　 　 i;　　...i::::::::::::: /≧y≦ﾐ､ 　 　 　 . 　 :.　　　　 　 |
　　　　　　　　 　 　 　 }ｲ:ｉハ: : : : :.　　　　　 ,　ﾉ　 / .:::::::::::::: !　　　　　 ｉ:::ヽ 、:. ::. :. ::.　 :.　　　 |
　　　　　　　　　　　　　 |/: : : . : : : :.　　 　 ＿, 　 ｲ　.!ｲ:::::::::::　　　　 　 |::!｜ﾊ:::i:ﾄ!ヽ:::　.:::.　:. ﾄﾉ
　　　　　　　　 　 　 ＿,/: :　 : : ＞..　　　´　ｰ ／＿ 　 !ﾊ:::::::{＿　　 　 ﾉﾘ ﾉ′ﾚﾘ 　ﾚVゝv::::::ﾘ
　　　　　　　　　／　／:　　　　: : : :::::＞.. 　__/ `ー､` -　.Wハ　二≧〈 辷=≦二￣　ﾐ{/ﾞﾊ:ﾊﾉ
　　　　　　　 ／　／　　 　 　 　 : : : : ::::::::/ 　 　 　 }　　　　　､ `｀ﾞ＾"}　　"--`ﾞイ　　j〈'/ / ′　　　　Er macht mir ganz schwindlich.
　　　 　 .　イ　　:{:..　　　 　 　 　 　 　 : : i　　　 ＿/　　 　 　 ハ　　 」　　　　　　　　r＜〔＿__　
　 　 ／.:　　　　　＼:.　　 　 　 　 　 　 　 　 -‐　 /　　　　　　｜ 　 .ヽ　　　　　　　 人　 ト､: : ヽ　　 （貴様のおかげで目が回る）
　　/.:.　　　　　　 　 ＼ ＿　-――― 　 ´　　 ／　 　 　 　 　 |　 .丶　ｬ－，　　 ／　 ／{:丿: : .乂＿
　./.:.:.￣＼　　　　　　　`　‐-　　 　 　 　 　.／　　　　 　 　 　 | . _/:i:i>､　　 ィ " 　 ／ ／: : : :　　 ｀　｀ヽ
　i.:.:.:　　　 ＼　　　　..　 　 ＿　　　　＼::::..　　　寸/////〕ｈ､::::::::::::r---- ､ ＞''"⌒￣　　　　　フ　　　 廴＿
　|.:.―:、　　　＼　　´　　　　　｀`ヽ、　 ‘:,:::.　　　 ＼_㌢^ー-≧-≦　`''＜ ‘,　　　　　　　＞'j"　 　 　 　 　 　 ｀
　|:.:. 　 ＼. 　 　 ＼ 　 　 　 　 　 　 ＼　 }:::::...　／⌒　　　 ,rｲ＿　　￣ ｝ }　 〉　_,.｡ *''"　　　　　　　　　　 　 　 i
　　　　　　　　 　 　＼　 　　　　　　　　≧==≦＿＿　- ソ 、　　￣ ヽ　!｜　|''" : : : :　　　　　　 　 . . -――- ､|
　　　　　　　　 　 　 、＼　　　　　　　　　 /三三三三三圦入__ｿ　 .ｲ　.|　} _ﾉ.:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: : : 　　　　　　　 ‘，
　　　　　　　　 　 　 :::...　ー-::::.....　　　　/三三三三三三ム　 {　　　}　 〉ノ.i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i : : :　　　　　　　　　　 　‘，
　　　　　　　　 　 　 :::::::......　　　　　　　 ／二二二二≧ﾆ三〉ｿ　　　」_ノ:i:i: : :　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 】
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270： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:19:19 ID:O1/wGV86



┌────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　ヴォツェックが 朝っぱらから大尉の髭を剃らされている場面で、始まる。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────────────────┘


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. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 Was soll ich denn mit den zehn Minuten anfangen, 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 （１０分の時間を、俺に どうしろ というつもりなんだ）　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ
. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　die Er heut' zu frueh fertig wird? . │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　（お前が早く終えたからとて？）　　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ

　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 |
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　r===┬===┐.　　　　　　　　　　　|:.:.i　　　i　 |　　　　　　　r===┬
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　| | 　 ||　　 | !　 　 　 　 　 　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　| | 　 ||
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　 ├===||=== ┤　　 　 　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　 ├===||=
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　| | 　 ||　 　| !　 　 　 　 　 　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　| | 　 ||
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　 　 　 　 {i三三三三三三i}　　　　 　 　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　 　　{i三三三
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 |
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 |
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 |
＿＿＿|:.:.i　　　i 　|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|:.:.i　　　i 　|＿＿＿＿＿＿＿
　　　　 ＼i＿＿i／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼i＿＿i／




　　 　 　 　 　 　_　　__ 00　 .ｎ ｎ　　　_　　__ 00　 .ｎ ｎ
　　　　　　　　　ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l |　　 ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l | 　 ○　 ○　 ○
　　 　 　 　 　 　＜／ 　 　 　 rリ.　 　＜／　　　 　 rリ



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┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　┌────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　│ 　 場所は、大尉の私室･･･　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　└────────────┘
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271： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:19:45 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　Wozzeck, bedenk' Er,　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　Er hat noch seine schoenen dreissig Jahr' zu leben!　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　（ヴォツェック、考えてみるがいい　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 貴様は あと たっぷり三十年は生きられるんだぞ！） 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ


:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/ｉ/　 l:/　　 V .Vi:i:i:i:i:|
:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:/}/　　/　　　 }ﾚ' }i:i:i: ...::　　　　.:′　　　　 　 　 　 　 ヽ
Vi:i:i:i:i:i:i|:i:ｉ:/>'―､/_　　 ／　 从 ..:::　　　　.:;′　　　　　　　　　＼ﾄ　）:.
: Ⅵ{ﾊi:i:|／ 　＿__　　　 ―‐' ｉ ./.:::.　　　　;′　　　　　　　　､、丶ヽ　　゛
.ヾ l!: :ヾ|　`￣￣　　　　　　　 /.:::::::: .　　　　　　　　　゛　ヽヘ ｀ﾞ　　　　ⅰ
.ヽ.__: : : : :.　　　　 　 　 i;　　...i::::::::::::: /≧y≦ﾐ､ 　 　 　 . 　 :.　　　　 　 |
ｲ:ｉハ: : : : :.　　　　　 ,　ﾉ　 / .:::::::::::::: !　　　　　 ｉ:::ヽ 、:. ::. :. ::.　 :.　　　 |　　　　　　 Dreissig Jahre:
.|/: : : . : : : :.　　 　 ＿, 　 ｲ　.!ｲ:::::::::::　　　　 　 |::!｜ﾊ:::i:ﾄ!ヽ:::　.:::.　:. ﾄﾉ　　　　　　 macht dreihundert und sechzig Monate
/: :　 : : ＞..　　　´　ｰ ／＿ 　 !ﾊ:::::::{＿　　 　 ﾉﾘ ﾉ′ﾚﾘ 　ﾚVゝv::::::ﾘ　　　　　　　 und erst wieviel Tage, Stunden, Minuten!
　　　　: : : :::::＞.. 　__/ `ー､` -　.Wハ　二≧〈 辷=≦二￣　ﾐ{/ﾞﾊ:ﾊﾉ
.　　　　: : : : : ::::::::/ 　 　 　 }　　　　　､ `｀ﾞ＾"}　　"--`ﾞイ　　j〈'/ / ′　　　　　　　 （三十年。ということは３６０ヶ月で
　　　　　 　 　 : : i　　　 ＿/　　 　 　 ハ　　 」　　　　　　　　r＜〔＿__　　　　　　　　 何日間、何時間、何分間になるんだ！）
.　　 　 　 　 　 　 　 -‐　 /　　　　　　｜ 　 .ヽ　　　　　　　 人　 ト､: : ヽ
.＿　-――― 　 ´　　 ／　 　 　 　 　 |　 .丶　ｬ－，　　 ／　 ／{:丿: : .乂＿
.`　‐-　　 　 　 　 　.／　　　　 　 　 　 | . _/:i:i>､　　 ィ " 　 ／ ／: : : :　　 ｀　｀ヽ
. 　 ＿　　　　＼::::..　　　寸/////〕ｈ､::::::::::::r---- ､ ＞''"⌒￣　　　　　フ　　　 廴＿
　　　　｀`ヽ、　 ‘:,:::.　　　 ＼_㌢^ー-≧-≦　`''＜ ‘,　　　　　　　＞'j"　 　 　 　 　 　 ｀
.　　 　 　 　 ＼　 }:::::...　／⌒　　　 ,rｲ＿　　￣ ｝ }　 〉　_,.｡ *''"　　　　　　　　　　 　 　 i
. 　　　　　　　　≧==≦＿＿　- ソ 、　　￣ ヽ　!｜　|''" : : : :　　　　　　 　 . . -――- ､|
.　　　　　　　　 　 /三三三三三圦入__ｿ　 .ｲ　.|　} _ﾉ.:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i: : : 　　　　　　　 ‘，
　ー-::::.....　　　　/三三三三三三ム　 {　　　}　 〉ノ.i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i : : :　　　　　　　　　　 　‘，
.......　　　　　　　 ／二二二二≧ﾆ三〉ｿ　　　」_ノ:i:i: : :　　.._　　__ 00　 .ｎ ｎ　　　_　　__ 00　 .ｎ ｎ
::::::::........　　　.／二二二二二／--イ　　　＿ノ .:i:i:i:i:i: : : . ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l |　　 ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l | 　 ○　 ○　 ○
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＜／ 　 　 　 rリ.　 　＜／　　　 　 rリ

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┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻┻
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272： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:20:09 ID:O1/wGV86



┌────────────────────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
│　　ブルジョアで 悠然として過ごすことが当たり前の大尉は、セカセカしているヴォツェックが気に入らず、　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
└────────────────────────────────────────────┘


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. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　Was will Er denn mit　　　　　　　　　　　..│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　der ungeheuren Zeit all' anfangen?　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　（貴様、その途方もなく長い時間を　　....│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 どう過ごすつもりだ？）　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ


　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |＼　　　　 /＼　　　　　/ |　　　／/ |
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　r===┬===┐..＿|　 ＼/＼/　　 ＼／＼/　|∧／　/|∧／/ .==┬
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　| | 　 ||　　 | ! .＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　/.l | 　 ||
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　 ├===||=== ┤.＜　 Teil' Er sich ein, Wozzeck!　　　　　 ＞ ===||=
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　| | 　 ||　 　| ! .＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞.| 　 ||
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　 　 　 　 {i三三三三三三∠　（ちびちび使え、ヴォツェック！）　　＞　.三三
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／＿　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　＼
　　 .,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　 　 　 ￣　/　／∨|　/Ｗ＼　　/＼|＼　 .|　　￣
　　│　Jawohl, Herr Hauptmann!　　..│　 　 　 　 　 ./／　　　|/　　 　 ＼/　　 　 ＼|
＿..│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │ ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|:.:.i　　　i 　|＿＿＿＿＿＿＿
　　│　（了解しました、大尉殿！） 　 │　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼i＿＿i／
　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂






　　 　 　 　 　 　_　　__ 00　 .ｎ ｎ　　　_　　__ 00　 .ｎ ｎ
　　　　　　　　　ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l |　　 ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l | 　 ○　 ○　 ○
　　 　 　 　 　 　＜／ 　 　 　 rリ.　 　＜／　　　 　 rリ




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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│ 　 彼に文句をつけている･･････　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────────┘
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273： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:20:35 ID:O1/wGV86



┌───────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│ 　 大尉は さかしらぶって、己の哲学を開陳するが･･･　│
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
└───────────────────────┘


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 .,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
:::::;　 ';:, ';:::::::::::::::::::::::::;　　　　,'::::::::::::::::::::;' ,'　,'　..│　Es wird mir ganz angst um die Welt,　　│
:::::;　　;:, ;:;';:::::::::::::::::::;'　　　　,::::::::::::::::::::;' ,' , ' 　 .│　wenn ich an die Ewigkeit denk'.　　　　　│
::::::,　　';' ;:, ';::::::::::::::;'　　　　,':::::::::::::::::::;' ,' ,'　　 ,.'│　......　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
:::::::',　　, ';'　;::::::::::;'　　　　 ,:::::::::::::::::::::',':;'　　 ,.':: │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
';:::::::',　　, ;　 ,::::::::;　　　　　;::::::::::::::::::::::;'　 ,..'::::::: │　（俺はこの世のことで ゾッとするぜ　　 .│
　;:::::::,　　' ,　 ,::::::;　　　　　 ,::::::::::::::::::;'　,..':::::::::::::│　 永遠ってものを考えるとな。　　　 　 　 │
　 ';::::;'　　　,　,::::::;　　　　　 ,':::::::::::::::::::',.'::::::::::::::: │　 ･･････）　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　',:::',　　　'　,:::::;　　　　 ,':::; ',:::::::::::::;:::::::::::::::::::::; 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ
　　 ',:::,　　　　 ,::::;　　　　 ,:'　,':::::;　' ,':::::::::::::::::;'　　　　　　 ,...':::;　'　　　　 ,....::'::::::::; '
',　　 ' ;'　　　　 ;:::;　　　　　,..':::::;' 　 ,:::::::::::::::::;'　　　　　,...',::　'　　　　,.....':::::::::::::::::::::;
:::'.,　　　　 　 　 ,:::,　　 　 ,.':::::::;'　　,'::::::::::::::::;'　　　　,..'; '　　　　,　',　' ',:::;::::::::, '
';::::',　　　　　 　 ,:::,　　　 ,:::::; '　　 ,.':::::::::::; '　　　 ,..', '　　　　　,' '　　　　　' '
　';::',　　　 　 -－v　´￣￣　｀　 ,.':::;::::; '　　　 , ' '
　　' ',　...／　　　　　　　　　　　　` 　 　 　 ., '　　　　　　　　　,
;:'..,　 ...::　　　　.:′　　　　 　 　 　 　 ヽ　, '　　　　　　　 ,....;' '
　' '...:::　　　　.:;′　　　　　　　　　＼ﾄ　）:.　 　 　 　 ,...'::; '
.　/.:::.　　　　;′　　　　　　　　､、丶ヽ　　゛　 　 .,..':::::; '　　　　　　, ,......', '
../.:::::::: .　　　　　　　　　゛　ヽヘ ｀ﾞ　　　　ⅰ　...,':;::; '　　　　,....::'::::::::::::'::::::'::;:::' , '
..i::::::::::::: /≧y≦ﾐ､ 　 　 　 . 　 :.　　　　 　 |　　　　　 .,....':::::::::::::::::;::::;　'　'
..:::::::::::::: !　　　　　 ｉ:::ヽ 、:. ::. :. ::.　 :.　　　 |　　　 .,..':::;　'
..!ｲ:::::::::::　　　　 　 |::!｜ﾊ:::i:ﾄ!ヽ:::　.:::.　:. ﾄﾉ　　　　　　　 Nun ist es aber wieder nicht ewig, sondern ein Augenblick,
.　!ﾊ:::::::{＿　　 　 ﾉﾘ ﾉ′ﾚﾘ 　ﾚVゝv::::::ﾘ　　　　　　　　 ja, ein Augenblick!
　　..Wハ　二≧〈 辷=≦二￣　ﾐ{/ﾞﾊ:ﾊﾉ
　 　 　 　 `｀ﾞ＾"}　　"--`ﾞイ　　j〈'/ / ′　　　　　　　　 （しかし永遠は永遠であるのみならず且つ一瞬でもあるのだ、
　　　　...ハ　　 」　　　　　　　　r＜〔＿__　　　　　　　　　 そうだ、一瞬だ！）
　　　　　 　 　 ヽ　　　　　　　 人　 ト､: : ヽ
　　　　 　 　 丶　ｬ－，　　 ／　 ／{:丿: : .乂＿
　　 　 　 　 _/:i:i>､　　 ィ " 　 ／ ／: : : :　　 ｀　｀ヽ
.　　　 　 ／/:i:i「ﾍ厂ゝ〜ヘ／ ／: : : :　　　　　　　廴＿
　 　 　 /:i:i:i:i:i/| / / ,'　　/ｸ／: : : :　　　　　　　　　　　　｀
.　　　　{:i:i:i:i:i:i:i:/ /　 　 /／:i:i:i: : :　　　　　　　　　　　　　 i
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274： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:20:55 ID:O1/wGV86



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. 　　　　　,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　│　Wozzeck, es schaudert mich, wenn ich denke, 　 .│
　　　　　│　dass sich die Welt in einem Tag herumdreht:　　...│
　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　│　（ヴォツェック、俺はゾッとしてくるぜ、　　　　 　 　 │
　　　　　│　 地球が一日一回転してることを考えると な）　　 .│
　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂

　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　drum kann ich auch kein Muehlrad mehr sehn,　 .│
　　　　　　　Иi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i..│　oder ich werde melancholisch!　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　 　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/..│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/ｉ/　.│　（ゆえに俺は水車を見ることも出来ん、　　　　 　 .│
　　　　　　 　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ:/}/　　│　 見ると鬱になるぜ！）　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　Ⅵi:i:i:i{￣Vi:i:i:i:i:i:i|:i:ｉ:/>'―､/_ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂
　　　 　 　 　 　 Ⅵ:iﾊ .{::Ⅵ{ﾊi:i:|／ 　＿__　　　 ―‐' ｉ /
　　　　 　 　 　 　 ｀ヽﾄ､ヾ l!: :ヾ|　`￣￣
　　　　　　　　　　　　 Vヽ.__: : : : :.　　　　 　 　 i;
　　　　　　　　 　 　 　 }ｲ:ｉハ: : : : :.　　　　　 ,　ﾉ　 /　　　　　　Jawohl, Herr Hauptmann!
　　　　　　　　　　　　　 |/: : : . : : : :.　　 　 ＿, 　 ｲ
　　　　　　　　 　 　 ＿,/: :　 : : ＞..　　　´　ｰ ／＿　　　　　　 （了解しました、大尉殿！）
　　　　　　　　　／　／:　　　　: : : :::::＞.. 　__/ `ー､` -　 _
　　　　　　　 ／　／　　 　 　 　 : : : : ::::::::/ 　 　 　 }　　　　　､
　　　 　 .　イ　　:{:..　　　 　 　 　 　 　 : : i　　　 ＿/　 　 　 　 i　　_　　__ 00　 .ｎ ｎ　　　_　　__ 00　 .ｎ ｎ
　 　 ／.:　　　　　＼:.　　 　 　 　 　 　 　 　 -‐　 /　　　　　　｜ . ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l |　　 ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l |
　　/.:.　　　　　　 　 ＼ ＿　-――― 　 ´　　 ／　 　 　 　 　 | 　 ＜／ 　 　 　 rリ.　 　＜／　　　 　 rリ
　./.:.:.￣＼　　　　　　　`　‐-　　 　 　 　 　.／　　　　 　 　 　 |
　i.:.:.:　　　 ＼　　　　..　 　 ＿　　　　＼::::..　　　寸/////〕ｈ､::::::::::::r---- ､ ＞''"⌒￣　　　　　フ
　|.:.―:、　　　＼　　´　　　　　｀`ヽ、　 ‘:,:::.　　　 ＼_㌢^ー-≧-≦　`''＜ ‘,　　　　　　　＞'j"
　|:.:. 　 ＼. 　 　 ＼ 　 　 　 　 　 　 ＼　 }:::::...　／⌒　　　 ,rｲ＿　　￣ ｝ }　 〉　_,.｡ *''"
　　　　　　　　 　 　＼　 　　　　　　　　≧==≦＿＿　- ソ 、　　￣ ヽ　!｜　|''"
　　　　　　　　 　 　 、＼　　　　　　　　　 /三 . _　　__ 00　 .ｎ ｎ　　　_　　__ 00　 .ｎ ｎ
　　　　　　　　 　 　 :::...　ー-::::.....　　　　/三三.ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l |　　 ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l | 　 ○　 ○　 ○
　　　　　　　　 　 　 :::::::......　　　　　　　 ／二　 ＜／ 　 　 　 rリ.　 　＜／　　　 　 rリ

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┌───────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　どう問われても、ヴォツェックは 「はい、はい」 としか返事しない･･････　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└───────────────────────────────┘
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275： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:21:14 ID:O1/wGV86



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　　　　　　 . ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　 │　 Wozzeck, Er sieht immer so verhetzt aus!　　 　 　 │
　　　　　　 │　 Ein guter Mensch tut das nicht.　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　 │　 Ein guter Mensch, der sein gutes Gewissen hat, 　 │
　　　　　　 │　 tut alles langsam ...　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　 │　（ヴォツェック、お前はいつもセカセカしとる！　　 　 │
　　　　　　 │　 善人なら そうはせん。　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　 │　 善人なら、心にやましいところがないから　　　　 　 │
　　　　　　 │　 常にゆったりしとるのだ･･･）　　　　　　　　　　　　　 .│
　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　 Red' Er doch was, Wozzeck. 　 　 │
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │　 Was ist heut fuer ein Wetter? 　 .│
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　r===┬===┐.　　...│　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │.┬
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　| | 　 ||　　 | !　　　 │　（貴様も何か言え、ヴォツェック 　 │ .||
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　 ├===||=== ┤　　　│　 今日の天気はどうなんだ？）　 　 │ .||=
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　| | 　 ||　 　| !　　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂　||
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　 　 　 　 {i三三三三三三i}　　　　 　 　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　 　　{i三三三
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 |
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 |
　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ　　　　　 |::.:i　　　i　 |
＿＿ .│　 Sehr schlimm, Herr Hauptmann! Wind!　 　 　 │..＿＿＿|:.:.i　　　i 　|＿＿＿＿＿＿＿
. 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │ 　 　 　 .＼i＿＿i／
＝＝ .│　（大変悪いです、大尉殿！ 強風でして！）　　 .│　＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
.　　 　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ


　 　 　 　 　 　_　　__ 00　 .ｎ ｎ　　　_　　__ 00　 .ｎ ｎ
　　　　　　　　ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l |　　 ヽ）/ /　　　 ｌ｣ l | 　 ○　 ○　 ○
　 　 　 　 　 　＜／ 　 　 　 rリ.　 　＜／　　　 　 rリ



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276： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:21:40 ID:O1/wGV86



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. 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　Ich spuer's schon,　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　's ist so was Geschwindes draussen;　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　so ein Wind macht mir den Effekt,　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　wie eine Maus.　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　（俺にも そう思えるな、　　　　　　　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 まるで何かが駆けずり回ってるようだ　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 この風は 俺にはこう感じられるな、　　　　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 まるでネズミが走り回ってるかのようだ、と）　.│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ



.　 　 /.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ミヽ:::::::::::::::::::.
　　　i:::/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/＾~｀゛Υ:::::::::::::::i　　　　..|::.:i　　　i　 |
　　　|::j::::::::::::::::::::::::::::/.::::::::::/.::::/.:::::::::/.:::::::::::::/　　　　{:::::::::::::::::|　　　　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　r===┬
　　　ﾚ1:::::::::::::::::: /.:/ .:／.:/ｲ::/.:l::l::::/.:::l:::::|:/|!　　　　 {::::::::::::::j::!　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　| | 　 ||
　, .-─.:::|::ｉ::::::::::/l::/／.::::/.:::ﾚ:::::ﾚl::/l:::::|::/|:! ! 　 　 　 {:::::i::|::/ﾚ　 　 　 .|::.:i　　　i　 |　　　　　　 ├===||=
.(ﾞ　 ( ,,__　 _i::!:ﾚ:::ﾚ:::::::::/⌒V:::::／ﾚ' |::/ﾚ￢!――=-zy}::ｲ/ﾚ　　　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　| | 　 ||
　｀ '' ｰ- ニ ~"ﾆ = ==‐―― .:/　 　 ﾚ　　 弋==ｫt､:: /ﾚﾉ　　　　　 　 　.|:.:.i　　　i　 |　　　　 　　{i三三三
　 　 　 |::.:i 　 |:::::::::::::〈　 /ﾐ｝ :! 　 　 　 　 　 ﾞ｀ゞ′　∨　　　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 |
´￣￣￣￣￣|::::::::::／ﾍ ヽ.）　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ∨　 　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 |
:i:i:i:i:i:i:i/￣￣/＼:::/　　ヽ＿　　　　　　　　　　　　　　　 y 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
:i:i:i:ｉ:ｉ:/: : : （/　　｀　　　　　｀i!　　　　　　　　　　　 `r　´..＿＿＿│　Ich glaub', wir haben so was aus Sued-Nord? 　 .│
:i:i:i:i:/: : : : : ＼　　　　　 ﾄ、 八　　　　　　　　 ,..＿ノ　　　　　　 ＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
:i:i:iﾚ: : : : : : : : :＼　　 　 ! ヽ 　 ＼　　　　　　　-人_＝＝＝＝　.│　（これは南北の風だな？）　　　　　　　　　 　 　 　 │
:i:i:i∨: : : : : : : : : : `ﾆ=-　.　　　　＼≧e．　　　/:i:i　〉　　　 　 　 .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ
:i:i:i:i:＼: : : : : : : : : : : : : : : ｀t〜ﾍノ⌒￣ヽ≧rく:i:i:i:i/⌒ヽ
:i:i:i:i:i:i:i:＼: : : : : : : : : : : : :/ｉ:|｀'.　‘,　　∨ﾊ:/: /:i:i:/:i:i:i:i:i:i|
:i:i:i:i:.,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ.:/:i:i:/:i:i:i:i:i:i:ｉﾄ､
　　│　　Jawohl, Herr Hauptmann!　　　│
　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　│　 （そうであります、大尉殿！） 　 │
　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ



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277： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:22:02 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿/＼／＼/＼／＼/＼／＼／|＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　　　　 Sued-Nord! 　 　 　 . ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＜　　　　 （南北の風！）　　 　 ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ￣|／＼/＼／＼/＼／＼/＼/￣



　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐━━‐-　 _
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 -―-　、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:　 ｀　 、
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼
　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／⌒Y:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨∧:i:i:i、:i:i:i:i:i:i:i:ｉ＼
　　＿　　＿_　　　 ＿　　　＿　　../:i:i:／,i{:i:i:i:i:i:,｡s≦ ､:i:i:i:i:i:ｉ∨∧:i:i:∨:i:i:i:iヽ:i:i:i:＼._　　　 ＿　　　＿　　＿_　　　 ＿
. 　 //＿//　 　.／,ィ|　. 　 //＿./:i:ｉ/:ｉ/:iИ／"´￣￣ ＼:i:i:i:ｉ:∨:i|:i:i:ｉ:∨:i:i:i:i:i∨ﾊ　ヽ　.／,ィ|　. 　 //＿//　 　.／,ィ|
　 //￣//　　／ /７ |　　 //￣/.|:ｉ:/:i/:i:ｉ:{　　　　　　　　 }∨:ｉ:ｉ:|:i∧:i:i:ｉ:|:i:i:i:i:i:i:ｉ|:i:ｉ|　..／ /７ |　　 //￣//　　／ /７ |
. ￣　　￣.　　￣　 ￣　. ￣　　　∨ｉ:ｉ|:i:i:∧　　　　　　　　　∨:i:ﾚ ､:}:i:ｉ:ｉ|:i:i:i:i:i:i:ｉ|:i:ｉ| 　 }! 　 .￣　. ￣　　￣.　　￣　 ￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {:i:i:i|:i:i:|　＼.　　　　　　- ､|／ 　 ＼:iﾉ:i:i:i:i:i:i:ﾉ:i:ｉ|　ノ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ∨∧i:i|　　　　　 .ｨﾇ三ミ、　 　 　 .ニ7'⌒∨_{／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼:iＮ .z=ミ､　´ 　 　 　 `　 　 　 =7 / ﾊ ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 }.　　 } ､　　　　　　　　　　　　{＾　ﾉ }　　　　Oh, Er ist dumm, ganz abscheulich dumm!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ﾉ　_　　　　　　　　　　　 _)／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　‘,　　｀　　　　　　　　　　　　 {_ ィ　　　　　　 （お前は馬鹿だ、大馬鹿者だな！）
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 、　 ｰｒ　_二ヨ　　 　 　 ／{/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＼　 ´　　　 　 　 　 　 　 {
　　＿　　＿_　　　 ＿　　　＿　　＿_　　　 ＿　ヽ　　　　　　.ィ　　　「￣￣￣ ＼ ＿_　　　 ＿　　　＿　　＿_　　　 ＿
. 　 //＿//　 　.／,ィ|　. 　 //＿//　 　.／,ィ|　 　 ー―＜_　 -―､ |　　 　 　 　 ヽ 　 . .／,ィ|　. 　 //＿//　 　.／,ィ|
　 //￣//　　／ /７ |　　 //￣//　　／ /７ | 　 「 ／￣/　　/　 /./∧　　　　 ／￣＼＿ ７ |　　 //￣//　　／ /７ |
. ￣　　￣.　　￣　 ￣　. ￣　　￣.　　￣　 ￣ ｒ ／　　./　　/　　{｜| ∧＿_,／､＿__／ ／ ￣　. ￣　　￣.　　￣　 ￣
　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／|∧､　　l　　 　 　 ∨〈　　_　　　　　 (_,∠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_,／|＿| フ ＞　　Ｎ　 　 /|　‘，　　　 　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/　_　- ／／ ／ 　 /　　./:.:| 　 ‘，　　　　　　　_　 /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　,／i{ /　.／／　/　/　./　　 :l　 |　　　〉　　　　　 /　／　_
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┌────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
│　　大尉はヴォツェックをからかい 嘲笑うが･･･　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
└────────────────────┘
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278： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:22:30 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　Wozzeck, Er ist ein guter Mensch, 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　（ヴォツェック、お前はいい奴だ）　　...│
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｛ll｝rf(⌒}lk　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__.ノ
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 {l} ヾl) ,ﾉｼ′
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 lj　　 lj´
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 Ｏ 　 Ｏ



　　　　　　　　　　/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
　　 　 　 　 　 　/:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾊ
　　　　　　　　　′i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/ Ⅴi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i
　　　　　　　　　|i:ｲ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ/:　 Ⅴ{＼i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|
　　　　　　　　　|! |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|:　 　 ヾ　 `　､i:i:{､i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
　 　 　 　 　 　 　 |i:i:i:i:i:i:{:i:ﾊ:ｉ|　 　 　 ＼,zz=≠ ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}''}
　　, .-─‐　　　　.|:ﾊ:i:ｉ:ｉ:{ｰ=ミzzz 　zz彡ィ云芍i! :Vi:i:i/,￣}:i:i:i:}
　.(ﾞ　 ( ,,__　 _　　 i′Vi:i:ﾄ. ィ托:ﾊ`.　 　 ′ゞ-' .'　 }iﾊ{ }:: ﾉ:/}'
　　｀ '' ｰ- ニ ~"ﾆ ＝=―－.:､ゞ_'_　　　　 ￣￣　 　 .: :r' /:/
　　　 　 　 　 　 　 　 　 込ﾊ: 　 　 i!　　　　　 　 　 : : ,r'i:i:|
　　　　　　　　　 　 　 　 　 `':.　　　`　'　　　　　　: : ./ }:i:i:|　　　　　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 _.. 　-　　　 : : ｲ: :ﾊiN＿ 　 　 　 　 │　aber ... Er hat keine Moral!　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　 '''　　　. : : : : :　　} : : : i　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞
　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ､　 　 . イ: :＿＿／: : : : |　　 　 　 │　（だが･･･お前にはモラルがない！） 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　r‐ `豸: 「_￣: : : : : : : : : : ヽ　　　 　 .ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　lfi::::::::ﾊ｜i: : : : : : : : :._:_:_:_ﾉ_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|||::::::::: l V!: : : : : __／⊂⊃ヽ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　|||::::／,j　}!: : : ／: {:_:／￣￣＼＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 _,７´i　＿/: ￣ : : : : {:_, :-―― く : ＼
┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳┳
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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　┌──────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　新たに説教を始める･･････　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　└──────────────┘
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279： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:22:50 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　. ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　Moral: das ist, wenn man moralisch ist!　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　......　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　（“モラル” とは、人間が道徳的である 　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 ということだ！　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　│　 ･･････）　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐━━‐-　 _
　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 -―-　、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:　 ｀　 、
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼
　　　　　　　　 　 　 　 　 ／⌒Y:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨∧:i:i:i、:i:i:i:i:i:i:i:ｉ＼
　　　　　　　　　　　　　./:i:i:／,i{:i:i:i:i:i:,｡s≦ ､:i:i:i:i:i:ｉ∨∧:i:i:∨:i:i:i:iヽ:i:i:i:＼
　　　　　　 　 　 　 　 ./:i:ｉ/:ｉ/:iИ／"´￣￣ ＼:i:i:i:ｉ:∨:i|:i:i:ｉ:∨:i:i:i:i:i∨ﾊ　ヽ
　　　　 　 　 　 　 /｀! |:ｉ:/:i/:i:ｉ:{　　　　　　　　 }∨:ｉ:ｉ:|:i∧:i:i:ｉ:|:i:i:i:i:i:i:ｉ|:i:ｉ|
　　　　 　 　 　 　 |　| ∨ｉ:ｉ|:i:i:∧　　　　　　　　　∨:i:ﾚ ､:}:i:ｉ:ｉ|:i:i:i:i:i:i:ｉ|:i:ｉ| 　 }!
　　　　 　 　 　 　 |　|　{:i:i:i|:i:i:|　＼　 　 　 _ 　-= |／ 　 ＼:iﾉ:i:i:i:i:i:i:ﾉ:i:ｉ|　ノ′
　　　　 　 　 ,.-､　|　|　∨∧i:i| ,‐‐-、　　 　 　 　 　 　 　 ニ7'⌒∨_{／
　　　　 　 ｒ‐|　_ヽ,! ｜　.＼:iＮ . ,＿_, 　 .ﾞ＝=＝"　　　　 .=7 / ﾊ ∨
　　　　 ／!　!〈 ∨　｜　 　 　 .}　￣.} ､　　　　　　　　　　　　{＾　ﾉ }　　　　　　　　　Er hat ein Kind ohne den Segen der Kirche ...
　　　　 !　'､　ヾ、＼｜　　　　　 　 .ﾉ　_　　　　　　　　　　　 _)／／
.　　　　 ＼ ＼_ﾄ}　 ｀{　　　 　 ‘,　　｀r-､　　　　 　 　 　 　 .{_ ィ　　　　　　　　　　　（お前には教会の祝福を受けていない
　　 　 　 | ｀¨´/　　｜　　　　　　、 . l　 i　　　　 　 　 　 .／{/　　　　　　　　　　　　 子供がいるだろう･･･）
　　　　　 ',　　{ 　 　 !　　　　　 　 ＼ .ﾆ　　　　　 　 　 　 　 {
　　　　 ┌ゝ､__　　 ﾉ、　　　 　 　 　 ヽ　　　　　　.ィ　　　「￣￣￣ ＼
　　　　　ト､.＿__￣__,'　　　　　　　 　 　 ー―＜_　 -―､ |　　 　 　 　 ヽ
　　　　__j`ー----‐ |　　 　 　 　 　 　 「 ／￣/　　/　 /./∧　　　　 ／￣＼＿
　　 　 |　 　 　 　 　 |　　　 　 　 　 .ｒ ／　　./　　/　　{｜| ∧＿_,／､＿__／ ／
　　 　 |　 　 　 　 　 |　　　 　 　 .／|∧､　　l　　 　 　 ∨〈　　_　　　　　 (_,∠
　　 　 |　 　 　 　 　 |　　 　 ._,／|＿| フ ＞　　Ｎ　 　 /|　‘，　　　 　 _
　　 　 |　 　 　 　 　 |　 　 ./　_　- ／／ ／ 　 /　　./:.:| 　 ‘，　　　　　　　_　 /
　　 　 |　 　 　 　 　 ﾍ. ,／i{ /　.／／　/　/　./　　 :l　 |　　　〉　　　　　 /　／　_

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280： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:23:11 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　... wie unser hochwuerdiger Herr Garnisonsprediger sagt:　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　"Ohne den Segen der Kirche" - das Wort ist nicht von mir.　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞
　　 　 　 　 　 　 　 　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i │　（･･･連隊付きの神父様が言われるとおり　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　/i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i│　「教会の祝福を受けておらん」-これは俺の言葉じゃないぞ）　　.│
　　　　　 　 　 　 　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i.ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.ノ
　　　　　　　　　　　′i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|
　　　　　　 　 　 　 |i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:/}ｉ:ｉ/ヽi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ|
　　　　　　 　 　 　 |ﾊi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ ｲi:/ .}i/　 .i:i:i:}ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:|
　　　　　　　　　　　　Vi:ir ､i:i:i:i:i:i:i:i:i:/　l/　 /　　 |:i:ハ:i:i:i:i:i:ｉﾊi
　　　　　　　　　　　　 ヾi: :_V:i:i:i:i:i:ｉ/　./　 / 　 　.|/ , .}/}i:ｉ:/ .i!
　　　　　　　　　　　　　 {: {:::i从ﾊiｲ＿￣ヾ=、 　 ,_匕斗 ﾊ/　　　　　　　　Herr Hauptmann,
　　　　　　　　　 　 　 　 ＼`: ` ﾞ` ヾ 廷厂　　 〃ゞ' '´/　　　　　　　　　 der liebe Gott wird den armen Wurm nicht
　　　　　　　　　　　　　　　}7ﾊ: : : 　 ￣ 　 　 　 　 　 ,　　　　　　　　　　 d'rum ansehn, ob das Amen darueber gesagt ist,
　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／: : :.､: :　 　 　 　 　 i　　 /､-､　　　　　　　　　eh' er gemacht wurde.
　　　　　　　　　 ＿_ _,／: :　　: : : : :.　　　　　　　　ｲ　:＼`ｰ　 _
　　　　　　　　イ: :／: :　　　　 　 : :＼:. ⊂ﾆﾆ ｱ 　 　. : : }　　　 ヽ　　　　（しかし大尉殿、神様はアーメンの祝福を受けてるか
　　　　　 .／: : : : {: :　　　　　　　　 : : ＞.... _／　 _　- ¨./　　　　　　　　　否かで幼子をお叱りになったりはしません）
　　 　 .／: : :　　　＼: : .. 　 ＿＿＿__　　　_, - ´　　 .／　　　　　 i}
　　　 /: : 、　　 　 　 ＼￣　　　　　　 ｀　　　　 　 .／　　　 　 　 /.!
　　 ./: : :　＼　　　　　　` ､ _＿　　　　　　　　　／　　　　　/　 / ｲ
　　/: : :　　　ヽ　　　　　　　　　　￣＼　　　 ,イl　 　 　 　 /　 /::　|

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┌─────────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
│ 　 しかし 私生児を咎める話になると、ヴォツェックは反論し始め･･･　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │
└─────────────────────────────┘
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281： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:23:37 ID:O1/wGV86



┌────────────────────────┐
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　思いがけない反撃に逆上する大尉に対し、更に･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
└────────────────────────┘


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　＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　_）　 Der Herr sprach:　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　_）　 "Lasset die Kleinen zu mir kommen!"　　　　　　　 （_
　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　　　　　 　 　 　 ._　 -‐━━‐-　 _
　　_）　 （主も申されてます、　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　　　　　　 　 　-―-　、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:　 ｀　 、
　　_）　 「幼子が我の下に来たるを妨ぐるなかれ」と！）　 （_　　　　 　 ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼
　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　 ／⌒Y:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨∧:i:i:i、:i:i:i:i:i:i:i:ｉ＼
　／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼i:i:／,i{:i:i:i:i:i:,｡s≦ ､:i:i:i:i:i:ｉ∨∧:i:i:∨:i:i:i:iヽ:i:i:i:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　/:i:ｉ/:ｉ/:iИ／"´￣￣ ＼:i:i:i:ｉ:∨:i|:i:i:ｉ:∨:i:i:i:i:i∨ﾊ　ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 |:ｉ:/:i/:i:ｉ:{　　　　　　　　 }∨:ｉ:ｉ:|:i∧:i:i:ｉ:|:i:i:i:i:i:i:ｉ|:i:ｉ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 ∨ｉ:ｉ|:i:i:∧　　　　　　　　　∨:i:ﾚ ､:}:i:ｉ:ｉ|:i:i:i:i:i:i:ｉ|:i:ｉ| 　 }!
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 {:i:i:i|:i:i:|　＼　 　 　 _ 　-= |／ 　 ＼:iﾉ:i:i:i:i:i:i:ﾉ:i:ｉ|　ノ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　 　 　 ∨∧i:i|　　: : : :ｒ≦ｒ ´¨苡 ,ﾉ　　　 ニ7'⌒∨_{／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　 　 　 ＼:iＮ-=ﾆヾ: : : ⌒ー‐=彡　　 　 =7 / ﾊ ∨
　　　　　　　　　Was sagt Er da?!　　　　　　　　　 　　　　 　 　 　 　 　 }(._少} ､　　　　　　　　　　　　{＾　ﾉ }
　　　　　　　　　Was ist das fuer eine kuriose Antwort?　　　　　　　 　￣ ﾉ　_　　　　　　　　　　　 _)／／
　　　　　　　　　Er macht mich ganz konfusl　　 　　　　 　 　 　 　 　 ‘,　　｀　　　　　　　　　　　　 {_ ィ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　、　 ｰｒ　_二ヨ　　 　 　 ／{/
　　　　　　　　　（貴様 今なんと言った！？　　　 　　　　　　　 　 　 　 　 ＼　 ´　　　 　 　 　 　 　 {
　　　　　　　　　　なんと変てこな返事をするんだ？ 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ヽ　　　　　　.ィ　　　「￣￣￣ ＼
　　　　　　　　　　頭が混乱するわ！）　　　　　　 　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ー―＜_　 -―､ |　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 　 「 ／￣/　　/　 /./∧　　　　 ／￣＼＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　　 ｒ ／　　./　　/　　{｜| ∧＿_,／､＿__／ ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　　／|∧､　　l　　 　 　 ∨〈　　_　　　　　 (_,∠
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　 _,／|＿| フ ＞　　Ｎ　 　 /|　‘，
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　 /　_　- ／／ ／ 　 /　　./:.:| 　 ‘，
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282： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:23:57 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　Wenn ich sage: "Er",so mein' ich "Ihn", "Ihn" ...　　　 　 　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ＞
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　（「神」の話などしておらんわ。　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　 俺が「貴様」と言ってるのは、「お前」のことだ、「お前」･･･）　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 |＼　　　　 /＼　　 ゝ＿/ |＿＿／/ | . ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿|　 ＼/＼/　　 ＼／＼/　|∧／　/|∧／/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＜　　　　Wir arme Leut!　　　　　　　　　＞　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.､.-―-.､.,
:::::::::::::::::::/,,,,,,,,,,,,,, 　/:::::::::::::／,,　 ,,|,|,|,＜　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＞　　　　　　　 ♪　　　　　　 -''´　　　　　　 `'♪
::::::::::::::::/,,,,,,,,,,,, 　 /::::::::::／,　　　,, |,|,|,∠　　　　（俺たち貧乏人は！）　　　　　＞　　　`'-.､,_　　　　　 _,.､-'´
:::::::::::::/,,,,,,,,,,　　 /:::::::／ 　 　 　 ,,,,|,|,|,／＿　　　　　　　　　　　　　　　　　＿　　＼.::l.∨:::::::::::::::::
::::::::::/　、 　 　 /,ｨ:::/　 　 　 　 ,,,,,,|,|,|,￣　/　／∨|　/Ｗ＼　　/＼|＼　 .|　　￣.:::::::!ｨl∨:::::::::::::
:::::: /　　｀＞x、 .l:::/　 　 　 　 ,,,,,,,,,|,|,|,|,|,|./／　　　|/　　 　 ＼/　　 　 ＼|.,,,,,,,,,,∨::::l/　∨::::::::::::
:::::/　　　　　ヽミx/　　　　　 　 ,,,,,,,,,,,,|,|,|,|,|,|,|,|,|,|,|,|,|,,,,,i{,,,,,,,ヽl,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,x≦'.::::l　　 ヽ::::::::::
::/===　-　__-=ヽミx、　　 　 　 　 ,,,,,,|,|,|,|,|,|,|,|,|,|,,,,,,,,,,,,,l,,,,,,,,,,,,ヽ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,x≦/／ .',::|　＿ }i::::::::::
i{:/　￣　＞ｨミx 、ヽミx、　　　　　 ,,,,,,,|,|,|,|,,,,,,,,|,|,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,x≦//／,x≦三 =--.、::::::::
:::{: : 　　　 i{ミﾒﾊlllll≧x ミx 、　　　 ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,x≦///／x≦ 彡}i　　　: :::l:::::::::
:::l　　　　　{三彡lllﾉﾉﾆ ヽ三ミx 、　　 ,,,,,、,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/,,,,,,,,,,,x≦//// ／三lllll ﾆ彡l　　　　:::|:::::::/
:∧　　　　 ヽ三/:::ミﾆﾆﾉ ヽ三ミ≧x 、_　ヽ　　　　　/　, x≦/////／ヽ三彡llヽﾆ ﾉ　　　 :::::|:::::/,,,,
、.∨　　　　　｀ -=-　´　　 ∨｀ ＜三ノ　 ﾉ 　 　 　 i{ ヽ///＞ ´/　　　｀ -===- ´　　　　 ::::l:::/,,,
ヽ　＼　　　　　　　　　　　　 }i,,,,,,,,,,,,,,,、　　　__　 __　｀,,,,,,,,￣,,,,,,,/　　　　　　　　　　　　　 .／|/,,,,
　　,,,,,,,＼　　　　　　　　　　,ﾉ,,,,,,,,,,,,　　,,,,ヽ、　　　 ,,,,,,,/,,,,,,,,,,,,,,i{、　　　　　　　　　　　, ＜,,,,,,,,,,,,,
i 　　　,,,,, ＞―　 -　―　´,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,}i　　　 ::,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,＞ ―　 --　 ― ´,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
:',　　　 　 ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,　　 }i　　 ,',,,,,,,,,,,,,,,,,,,, 、,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,
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※ "Er"も"Ihn"もドイツ語で三人称単数男性名詞（つまり「彼」）だが、
　 大尉はこれまでずっとヴォツェックに向かって"Er"（「彼」）で呼びかけていた
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283： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:24:16 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　　　_,.､.-――♪ 　　　　　_,.､.-―-.､.,　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　 ､-''´　　　　　　　　　　､-''´　　　　　　 `'-.♪　　　　　　♪　　 　 　 　 _）　　Sehn Sie, Herr Hauptmann, Geld, Geld!　　（_
　 　 　 　 　 ―--:‐''^ ´ 　 　　　 　　　　　　　　`'-.､,_　　　　　 _,.､-''　　._）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _）　　（分かってておられるでしょう、大尉殿　　　（_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _）　　 お金、お金なんであります！）　　　　　　　（_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼

　　　　　＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 ,.､.-―-.､.,
　　　　　　_）　　Wer kein Geld hat!　　　　　　　（_　 　 ､♪　　　　　　　 　-.､,_　　　　　　　　　　　　　-''´　　　　　　 `'　♪
　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_:‐''^ ´ 　 　　　 　　　　　　　　`'-.､,_　　♪　　_,.､-'´
　　　　　　_）　 （金がないんであります！）　　 （_
　　　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　　　／´Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l　l
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|..ﾉ.::､＿__....
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ｰ::::::::::'￣
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::¨`:::::'ﾞ¨
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/　　 　 　 　 　 ＿___
::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::::／:::::::::::::::::::::::::::::::(............................, ＜イ/ヽ
::::::::::::::::::::/∧::::::::::::::::::::::::{:::::弋二__──-------─一　´　 ／　　 　 　 ､､
::::::::::::::::::::/:::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::＼__二_二_二＿＿＿＿＿／　　　 ==||==　　||　||
:::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::(.ﾟ o........::......:::::/　　　　 　 .==!!== 　 　 .||　i i　, 　i;i　i;i　i;i
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼:::::::::::::::::::::::::::::::::二ﾆ==─=ﾆ二::〈　　　　　　 　 .ｌｌ 　 .／　/ 　 ／
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::,　　　　　　　　　 ／::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::}　　　　　　　 ＜::::::::::
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/.　　 　　＜::::::::::::::::::::
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＞:::::::::::::::::::::::::::::::/　　＜:::::::::::::::::::::::::::::::::
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284： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:24:34 ID:O1/wGV86



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　　　＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　_）　 Da setz' einmal einer Seinesgleichen　　　　　　　　　　（_
　　　　_）　 auf die moralische Art in die Welt!　　　　　　　　　　　 （_　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,.､.-―-.､.,
　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　 ,_　　　　　　♪　　　　　　 -''´　　　　　　 `'♪
　　　　_）　 （貧富の差を顧慮することなく 道徳は　　　　　　　　　 （_　　　 `'-.､,_　　　　　 _,.､-'´
　　　　_）　　皆 平等に世界に組み込んでしまわれますが！）　　 （_
　　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　／´Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼

　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 |
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　r===┬===┐.　　　　　　　　　　　|:.:.i　　　i　 |　　　　　　　r===┬
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　| | 　 ||　　 | !　 　 　 　 　 　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　| | 　 ||
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　 ├===||=== ┤　　 　 　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　 ├===||=
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　　　　| | 　 ||　 　| !　 　 　 　 　 　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　| | 　 ||
　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　 　 　 　 {i三三三三三三i}　　　　 　 　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　 　　{i三三三
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::.:i　　　i　 __
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::.:i　 ..．ィ´.:::::::::...、
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 |::.:i ./.:::::i:::::::::::::､､:.ヽ
＿＿＿|:.:.i　　　i 　|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿|:.:.i .ﾆ=‐ﾄv'ﾍ:::::::::::i::| . ＿＿＿
　　　　 ＼i＿＿i／　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ＼i.!:::i:ﾊ!　　}ﾊ:!､::ﾊ!
＝..＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／ ＝＝＝＝ Vﾍ!tﾓｧ <ftｧ!).＝＝＝＝＝＝
　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　 　 　 　 　 　 _入　_'_　 厶￢、
　　　_）　 Man hat auch sein Fleisch und Blut!　　　　　　 （_　　 　 　 .γ⌒､ｲ:.＞＜/／:i:i:i:廴
　　　_）　 ......　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_ 　 　 　 .,ノ:i:i:i:i:i:iV,/_i_／:i:i:i:i:i:i:i／ヽ
　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　　　　 /:i:i:i:i:i:i:i:i／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i‘,
　　　_）　 （だが人というものは血肉を持っております！　（_ 　 　 ./:i:i:i:i:i:i:i:i/Ｏ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:‘,
　　　_）　　･･････）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 （_　　　.,′:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
　　　_）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　 .,イ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
　　／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ :iﾉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／:i|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾑ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:／:i:i:i:i|:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:iﾑ

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285： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:24:55 ID:O1/wGV86



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　　　 　 　 　 　 　 　 　 　＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 _）　　Es muss was Schoenes sein um die Tugend, .（_
　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 _）　　Herr Hauptmann.　　　　　　　　　　　　　　　　　（_
　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 _）　　Aber ich bin ein armer Kerl!　　　　　　　　　　 （_
　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 _）　　 ......　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 （_
　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 _）　　（美徳というものは何か美しいものだと　 　 　 （_
　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 _）　　 思うのでありますよ、大尉殿。　　　　　　　　　（_
　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 _）　　 しかし こちとら貧乏なんでありまして！）　　　（_
　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 _）　　 ･･････）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　 　 　 　 　 　 　　 　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　　　　　　　　　　　　　　 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼
. ＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／
　 ._）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_
　 ._）　 Ich glaub', wenn wir in den Himmel kaemen, 　 　 . （_
　 ._）　 so muessten wir donnern helfen!　　　　　　　　　　.（_ 　 　 　 |::.:i　　　i　 |
　 ._）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　　　　 .|:.:.i　　　i　 |　　　　　　　r===┬
　 ._）　 （自分のような輩が天国に召された日には　　　　 （_ 　 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　　　　| | 　 ||
　 ._）　　雷さまのお手伝いをせにゃならんでしょうな！）　 （_　　　　 .|::.:i　　　i　 |　　　　　　 ├===||=
　 ._）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　　　　 .|:.:.i　　　i　 |　　　　　　　| | 　 ||
. ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼ 　 　 |:.:.i　　　i　 |　　　　 　　{i三三三
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │　 Schon gut, schon gut!　　　　│
　 　 　 |::.:i　　　i　 |　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
＿＿＿|:.:.i　　　i 　|＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿　│　 （分かった、分かった！） ι │
　　　　 ＼i＿＿i／　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝.,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
　　　　　　　　　　　　　　│ 　 Ich weiss: Er ist ein guter Mensch, 　 │
　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　│　 （お前は善い奴だ）　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　 ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_.乂 . ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 ein guter Mensch. 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　 （善いヤツ）　 　 　 　 .│
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂


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286： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:25:16 ID:O1/wGV86



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
│　　「貧乏人にはモラルを考える余裕はない」 ヴォツェックは叫ぶが、大尉に いなされ･･･　　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
└──────────────────────────────────────┘


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. 　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　 │　Aber Er denkt zu viel, das zehrt.　　 　 　 　 .│
　　　　　 │　Er sieht immer so verhetzt aus.　　　　　　　 │
　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　 │　（だが お前は考えすぎだ、体を壊すぞ。　　 .│
　　　　　 │　 お前はいつもセカセカしとるようだな）　　　...│
　　　　　　ゝ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿__乂

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　_　 -‐━━‐-　 _
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 -―-　、:i:i:i:i:i:i:i:i:i:　 ｀　 、
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ／⌒Y:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:∨∧:i:i:i、:i:i:i:i:i:i:i:ｉ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　./:i:i:／,i{:i:i:i:i:i:,｡s≦ ､:i:i:i:i:i:ｉ∨∧:i:i:∨:i:i:i:iヽ:i:i:i:＼
　　　　　　Der Diskurs hat mich angegriffen.　 　 　 　 　 　 　 ./:i:ｉ/:ｉ/:iИ／"´￣￣ ＼:i:i:i:ｉ:∨:i|:i:i:ｉ:∨:i:i:i:i:i∨ﾊ　ヽ
　 　 　 　 Geh' Er jetzt, und renn' Er nicht so!　　 　 　 　 /｀! |:ｉ:/:i/:i:ｉ:{　　　　　　　　 }∨:ｉ:ｉ:|:i∧:i:i:ｉ:|:i:i:i:i:i:i:ｉ|:i:ｉ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 |　| ∨ｉ:ｉ|:i:i:∧　　　　　　　　　∨:i:ﾚ ､:}:i:ｉ:ｉ|:i:i:i:i:i:i:ｉ|:i:ｉ| 　 }!
　　　　　　（俺は議論で疲れた。　　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　|　{:i:i:i|:i:i:|　＼　 　 　 _ 　-= |／ 　 ＼:iﾉ:i:i:i:i:i:i:ﾉ:i:ｉ|　ノ′
　　　 　 　 下がっていいぞ、だが慌てるな！）　 　 　 ,.-､　|　|　∨∧i:i| ,‐‐-、　　 　 　 　 　 　 　 ニ7'⌒∨_{／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 ｒ‐|　_ヽ,! ｜　.＼:iＮ . ,＿_, 　 .ﾞ＝=＝"　　　　 .=7 / ﾊ ∨
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ／!　!〈 ∨　｜　 　 　 .}　￣.} ､　　　　　　　　　　　　{＾　ﾉ }
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 !　'､　ヾ、＼｜　　　　　 　 .ﾉ　_　　　　　　　　　　　 _)／／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　　 ＼ ＼_ﾄ}　 ｀{　　　 　 ‘,　　｀　　　　　　　　　　　　 {_ ィ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 | ｀¨´/　　｜　　　　　　、　 ｰｒ　_二ヨ　　 　 　 ／{/
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ',　　{ 　 　 !　　　　　 　 ＼　 ´　　　 　 　 　 　 　 {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌ゝ､__　　 ﾉ、　　　 　 　 　 ヽ　　　　　　.ィ　　　「￣￣￣ ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ト､.＿__￣__,'　　　　　　　 　 　 ー―＜_　 -―､ |　　 　 　 　 ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　__j`ー----‐ |　　 　 　 　 　 　 「 ／￣/　　/　 /./∧　　　　 ／￣＼

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287： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:25:37 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 ,´￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　│　Geh' Er langsam die Strasse hinunter,　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　│　genau in der Mitte, und nochmals,　　　　..│
　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　│　（行け、道をゆっくり行くのだ　　　　　　　　│
　　　　　　　　　　　　　　　　│　 真ん中を通ってな、あらためてな）　　　....│ 　 　 　 　 　 　 _　　　　　　 人
　　　　　　　　　　　　　　　　 乂＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿_ノ　 　 　 　 ＿.,.ィ´―-.,.,.,._　　　　 て
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ―ァ´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ミ､　　　く
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｲi:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ﾐ､
　　　　 ＼_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_人_／　　 　 　 　 　 　 　 　 |:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉf´: `i:i:i: ｲ／V/'|:i:iﾊ
　　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　　　　　　　　　　　　　　 i!ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l:r｀:|ﾊ/:　 ﾄ }!　|:i:i:i|
　　　　　 _）　 geh' Er langsam, huebsch langsam!　.（_　　 　 　 　 　 　 　 　 ＿__}i:i:i:i:i:i:i:i:ｉﾘ､: : :/.: 　 bヽ/:i:i:ﾊ|
　　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　　 　 　 　 　 　 　 ／: : : : ￣:`:く'´: /u: :　　　 　 {彡'　'
　　　　　 _）　 （ゆっくり行け、うんとゆっくりな！）　 （_　　　　　 　 　 _ . -:`´￣￣￣￣ヽ}_.ﾊ : :　　r､　 _,l
　　　　　 _）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 （_　　 　 .,. . :＿＿＿＿＿＿＿: : : : : :￣ ＞. ._ヾr '
　　　　 ／⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒＼　 　 ./: :/|　　　　　　／　　/: : : : : :./: :r===､ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　/: :/　|　　　　／　　　/ : .:: : : :/: : :|＼l/ |: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 /: :/　　|　　／　　　　/: : ::::: ／ : : : | ,/|ヽ|: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ./: :/　　　|／　　　　　/: : : :::::i　: : : ＼＼|／: |
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 /: :/　　／ l　　 　 　 ./: : : : :::::ﾍ : : : : : `: . _: /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ′/　／　　 |　　　　 /: : : : : :::::::::ヽ: : : : : : : : `:､
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 .,| 〈 rｋ　　　t=ｧ　斗 ´: : : : : : : :::::::∧ : : : : : : : : {
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 /::: : メ　　 斗L}´: : : : : : : : : : : : : :/: :':, : :::.. . : : : |
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　　　　　　　　┌──────────────────────────────┐
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　│　　ゆっくりヴォツェックが立ち去る中、幕が下りて場面が変わる･･････　 │
　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 │
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288： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:25:53 ID:O1/wGV86



　　　　　 …　　─　──　─── ──────────────── ───　──　─　　…
　　　　　　　　　　　　　　　　……　… ────────────── …　……
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　＿＿＿＿＿＿＿＿＿
　　　　　　　　　　　　　　　　……　… ────────────── …　……
　　　　　 …　　─　──　─── ──────────────── ───　──　─　　…

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289： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:26:12 ID:O1/wGV86



　　　　　　　　　　　　　　　　┌────────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　│　　場面変わって、町から離れた木立の中･･･　  │
　　　　　　　　　　　　　　　　│　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　└────────────────────┘


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　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ,
　 　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　｀ ､　　'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ‐―　 ○ －　‐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '　ヽ
　　 　 　 　 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　, '　　 　 ヽ


ﾞ｀,:｀:,｀,:｀'ﾞ｀,:｀:,｀ｼ'ﾞ｀,:｀:,｀,:｀'ﾞ｀,:｀:,｀,:｀'ﾞ｀ヾ　　 ,ィ'ﾞ｀,:｀:,｀,:｀'ﾞ｀,:｀;イﾞ｀,:｀:,｀,:｀'ﾞ｀,:｀:,｀,:ヾヾﾞ｀,:｀:,:ﾝ｀,:｀:,｀,:｀''ﾞ｀,:'ﾞ｀
'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'　　',;;~,;''ﾟ ;~｀ﾞ'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'　,,;',;;~,;''ﾟ ;~｀ﾞ'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'　　',;;~,;''ﾟ ;~｀ﾞ'' ;~'',;''ﾟ ;~''　;''ﾟ ;~'',;'',;''ﾟ 　;;~'',;';:;
ｒ';;;:.ﾚ'｀`'.､ﾚ',ｨ!ゞヾゞ Yゞ;;`´''､ィヾレヾﾚハ;;"ﾞ丿ゞﾚ｀:､　ﾞ''､,,　ヽＹソレﾞﾚ`､;;:,ヾヽ";;';Yィイヾヽ/";:.ﾞ`'、ﾚ '､";;':;,'
　从　wwﾘﾞW゛jﾘwj,､,､,､从ﾘj"...ｒ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'⌒'ヽ 　 ｗﾘﾞ:;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:从wＷ从ﾘj
wMwM　从;:　｀:､　ﾞ''､,,　｀`'j .（　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　...ﾘｗjwW::;ﾞ;　.ｨ;;wﾘﾞW゛jﾘwj;;:;.: ;:; ´;;;
从　wwﾘﾞW゛jﾘwjW゛jﾘ 从;;w,:｀:） 　Du, der Platz ist verflucht!　　（ .j　,:｀:、;;ｖｊｒ:;.:".:;.:'"ﾞ:.: 仆从Wﾞ,:;、,"'.:.:;,`
:;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`ﾘW,,,､,､,､.（　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）､rf,,...。,..,,;;:.w仆仆w;;"''`;;:_;;从w;;.,,;;";';
"　''　"ﾞ　　　　　　"ﾞ´´　ﾞ"　　 ） 　（お前、ここは呪われた　　　　（　 　 ."´´　　´　　　"''""ﾞ　ﾞ´｀｀
゛'　~　　　　~　　　　　~　　　 （　　　場所なんだぞ！）　　　　　　　　） . ';';,　　　　　　　　　　　　　　　　"
　　　''"　　'"　　　　　 　 　 　 .） 　　　　　　　 　 　 　 　 　 　　　　 （　　　 　 ~　　　'ﾟ　　 ;　　~'　',;''
　''"　　　　　　　　'"　　　~' . （　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ）　,;''　 　　　　　　''"　　　　　　~　　　'ﾟ
　　　　　　　　,,.. 　 　 　 　 　 丶〜'⌒'〜'⌒'ﾉ,ﾉ'⌒'〜'⌒'〜'⌒'〜'´　　 　 　 　 　 　 ~　　　　'　',;''
　　　'"　　　　　　　　,;'　　　　　　　　　　　 （（ . ~　　　　　　''ﾟ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　;:　　　,.,
　''"　　　　　　　　　　　　　　　　'"　　　　　　))　　 　 　 　 　 .,,　　　　　　　　　~　　　'ﾟ　　 ;　　　~'　',;
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 （

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ┌────────────────┐
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　辺りは夕闇が迫ってきていて･･･ 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 │
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290： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:26:35 ID:O1/wGV86



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
│　　その薄暗がりの中、二人の男が柴を集めている。　 │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
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　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ／i:/ .,.イi:i:i:i:≧=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＿/i:i:i:´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:＞,,
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 x≦i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ア:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:}､:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ:ﾐ､
　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:/i:i/　Vi:i:i:i:i:i:i:i:ﾊ
　　　　　　　　　　　　　　　　　/ｲ:ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｉ／'/／　　 Ｖi:i:i:i:i:i:ｉ:ｉ|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ｲ:i/ｰ=ミz､　　　 }ﾊｉ:ｉ:i:i:i:i:|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|i:i:i:i:i:i:i:i:i:iハ/r ァ芍`ゞ　z彡´Иｉ:i:i:N
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|i:i:iγヽi:iⅣ　 ヽゞ '　 　 {´托ｹﾊiﾊ/　　　　　　　　　　　　　　 ,´￣￣￣￣￣￣｀ヽ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　|ﾊ:ｉ{::{ﾊヾ　　　　　　　 　 ､`　´}/　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　 Ach was 　 　 │
　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 V＼`:　　　 　 　 　 　 / 　　i'　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 │　　　　　　　　　　 ＞
　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }ﾊi:`i.､　　 　 　 　 ＿　　　′　　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 │　（はいはい）　...│
　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 Vi:i:i::､ 　 　 　 ´ -　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ゝ＿＿＿＿＿＿__ノ
　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 ヾ:|::::＞...　　　　　∠
　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ／￣:ﾞ|　　::::::::＞--..个 : i
　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 _／: : : : : |　　　 　　:::::　ﾉ: : :| 　 __
　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 　 _|ヽ: : : : : :.|　　　　　/_／ : : : {二`-'`ｰｧ､＿
　　　　　　　　　　　　__　. . イ´:|:::ﾊ: : : //　 　 　 /f:r:、: : : : |: : :￣＜＿／: ー‐ ミ
　　　　　　　　　 　 /: /: : : : : :｜::::ゝ､ ﾚ　　　 　 　|:::∧ : : :｜: : : : : : : : :`7´￣￣ヽ
　 　 　 　 　 　 　 /: /: : : : : : :｜:/: : }:i￣` 　´ ￣ |: : ∧: : / : : : : : : : : : / r＝＝＝',
　　　　　　　　　 /: /､: : : : : : : :!/: ／/｀ヽ___/￣￣|､ : : ヽ/: : : : : ｉ;,: : : : ′|| ヽ､ || /ﾊ

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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │ 　 一人はヴォツェック。　そして、もう一人の男 ―― 　 │
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 │
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291： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:26:57 ID:O1/wGV86



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│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
│　　アンドレスは、ヴォツェックの言葉を無視して、歌いながら柴を集めているが･･･　  │
│　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 │
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　 　 　 . : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : .　 　 　 　 　 　 　 　 　 　 【 アンドレス 】
　　　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : . 　 　 　 　 　 　 　 　 　 ＿＿＿＿＿
　　　 . : :　 Das ist die schoene Jaegerei, 　 　 : : .　　　　 　 　 　 　 -‐. :´. . . . . . . . . . . . ､
　　　 . : :　 Schiessen steht Jedem frei!　　　　: : .　　　 　 　 　 ／ . . . . . . . . . . . . . . . . . . ＼
　　　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　 　 　 　 　 .′. . . -= 　 ￣￣| . . . . . . . . .ヽ
　　　 . : :　 （あそこは素晴らしい狩場さ、　　　 : : .　　　　 　 ./. . ／　　　　　　　｜.
　　　 . : :　　誰でも自由に撃てるんだとさ！）　.: : .　　　　　 / ￣　　　　 ／⌒ 　 l
　　　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .　　　　 　 　 　 　 ._／　　 　 　 ＼ . . . . . . . . . . |
　 　 　 : : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :　 　 　 　 { ＼__　　｀⌒´ 　 　 　 　 }. . .- ､. . . . .｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 }　 　て厂 ７　　　　＼{　}iヽ. . . . ′
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　} (,厂　　　 ＿,　　　 　 　 　 / } } . . /
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 ¨7　　　　 　 　 　 　 　 　 }i「 ’ . 厶
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 / . ヽ ｡　　　 　 　 　 　 　 ＿, / . ｲ　 ＼
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 {　　　　　 　 　 　 　 　 　 |　 　＼i{　　　}=-
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　 ∧　　;ｧ‐‐‐==='ﾊ.　　　　ｲ　　 ／　　 　.＞ ￣￣＼
♪―-.､.,　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　_,.､.-―-.♪　　　 ∧　乂.　　　 ノ　　　／　　／ 　 　 　 ′　　 　 ＼＼
.　 　　　　 `'-.　 　　　　　　　 　　　　　　 ､-''´　　　　　　 `'-　　　＼　`== ´. 　 ,...:´ 　 ／　　 　 　 /＿＿＿＿
　 　　　　　　　　`'-.､,_　　♪　　_,.､-''^ ´　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ゝ...＿　イ￣＼　i{　、　 　 　 {　 　 　 　 ｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 　 　 / 　 ∨､ 　 ,/　∨ ＼　 　 /　　　　　　｜
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ∨､　 | 　 | 　 /＼ ｲ|　　　　　　　|
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｜ 　 　 ∨＼| 　 | 　 　 　 | 、 　 　 　 ／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 　 | 　 ｜　　　 |＼_| 　 　 　 |　＼_ 　,／
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292： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:27:15 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 . : :　Da moecht ich Jaeger sein,　　 　 　: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 . : :　Da moecht ich hin.　　　　　　　　 　 .: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 . : :　 （オイラも狩人になりたいな、　　 　.: : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 . : :　　行ってみたいな その場所に）　 　 : : .
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 . : :　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 : : . ―-.､.,
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　､　♪　.: : :.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. : :　 　 　 　 `'
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 ♪―--:‐''^ ´ 　 　　　 　　　　　　　　`'-.､,_　　♪　　_,.､-'´

　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＿/＼／＼/＼／＼/＼／＼／|＿
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＼　　　　　　　　　　　　　　　　　／
　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　 　 ＜　 Der Platz ist verflucht!　　＞
ﾞ｀,:｀:,｀,:｀'ﾞ｀,:｀:,｀ｼ'ﾞ｀,:｀:,｀,:｀'ﾞ｀,:｀:,｀,:｀'ﾞ｀＜　　　　　　　　　　　　　　　　　 ＞.:｀:,｀,:ヾヾﾞ｀,:｀:,:ﾝ｀,:｀:,｀,:｀''ﾞ｀,:'ﾞ｀
'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;'　　',;;~,;''ﾟ ;~｀ﾞ'' ;~'',;''ﾟ ;~'',;' ＜　 （ここは呪われている！）　＞..ﾞ'' ;~'',;''ﾟ ;~''　;''ﾟ ;~'',;'',;''ﾟ 　;;~'',;';:;
ｒ';;;:.ﾚ'｀`'.､ﾚ',ｨ!ゞヾゞ Yゞ;;`´''､ィヾレヾ ／　　　　　　　　　　　　　　　　　＼:,ヾヽ";;';Yィイヾヽ/";:.ﾞ`'、ﾚ '､";;':;,'
　从　wwﾘﾞW゛jﾘwj,､,､,､从ﾘj"Wﾞﾘw;yﾉ￣|／＼/＼／＼/＼／＼/＼/￣ .ﾘﾞ:;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`:从wＷ从ﾘj
wMwM　从;:　｀:､　ﾞ''､,,　｀`'jﾘｗｊ从乂　;:ﾞ"`､,,.,ｊﾘMWｗ".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.　　　ﾘｗjwW::;ﾞ;　.ｨ;;wﾘﾞW゛jﾘwj;;:;.: ;:; ´;;;
从　wwﾘﾞW゛jﾘwjW゛jﾘ 从;;w,:｀:､,从ﾘj"ﾘﾞW゛._ wj.:.:;,`　｀:､　;;wﾘﾞW゛jﾘwj　,:｀:、;;ｖｊｒ:;.:".:;.:'"ﾞ:.: 仆从Wﾞ,:;、,"'.:.:;,`
:;.:".:;.:'"ﾞ:.:ﾞ,:;、,"'.:.:;,`ﾘW,,,､,､,､从ﾘj"　＿.,.ィ´―-.,.,.,._ .j;;,.｀:､,,,,;;;wwj　,:｀:､rf,,...。,..,,;;:.w仆仆w;;"''`;;:_;;从w;;.,,;;";';
"　''　"ﾞ　　　　　　"ﾞ´´　ﾞ" 　 ―ァ´i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ミ､.ﾞ　　　`""ﾞ´´　　　"´´　　´　　　"''""ﾞ　ﾞ´｀｀
゛'　~　　　　~　　　　　~　　　...／i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i＼　　　　　　　　 ';';,　　　　　　　　　　　　　　　　"
　　　''"　　'"　 　 　 　 　 　 /i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:i:ヽ .,;''　 　　　　　　　~　　　'ﾟ　　 ;　　~'　',;''
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　　　'"　　　　　　　　,;'　　　 i!ｉ:i:i:i:i:i:i:i:i:i:l:r｀:|ﾊ/:　 ﾄ }!　|:i:i:i|''ﾟ 　 　 　 . _ ,ノ　)　）　　　　　 　 　 　 .;:　　　,.,
　''"　　　　　　 　 　 　 　 ＿__}i:i:i:i:i:i:i:i:ｉﾘ､: : :/.: 　 bヽ ―――‐==＝ニ＝''''' "´　　　.'ﾟ　　 ;　　　~'　',;

293： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:27:32 ID:O1/wGV86
　　　　　　　　　　　　　／: : : : ￣:`:く'´: /u: :　　　 　 {彡'　'
　 　 　 　 　 　 　 _ . -:`´￣￣￣￣ヽ}_.ﾊ : :　　r､　 _,l
　　　　　　,. . :＿＿＿＿＿＿＿: : : : : :￣ ＞. ._ヾr '
.　　　　　/: :/|　　　　　　／　　/: : : : : :./: :r===､ヽ　　　　　　　Siehst Du den lichten Streif da ueber das Gras hin,
　　　　../: :/　|　　　　／　　　/ : .:: : : :/: : :|＼l/ |: |　　　　　　　wo die Schwaemme so nachwachsen?
　　　.../: :/　　|　　／　　　　/: : ::::: ／ : : : | ,/|ヽ|: |
　　..../: :/　　　|／　　　　　/: : : :::::i　: : : ＼＼|／: |　　　　　　　（見えるか？　あの草っぱらの向こう 光の縞になってる所、
　　 /: :/　　／ l　　 　 　 ./: : : : :::::ﾍ : : : : : `: . _: /　　　　　　　 茸が群になって生えてる辺り）
　　′/　／　　 |　　　　 /: : : : : :::::::::ヽ: : : : : : : : `:､
　 .,| 〈 rｋ　　　t=ｧ　斗 ´: : : : : : : :::::::∧ : : : : : : : : {
　/::: : メ　　 斗L}´: : : : : : : : : : : : : :/: :':, : :::.. . : : : |
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294： ◆c4bqdXp7mw：2017/12/26(火) 20:27:51 ID:O1/wGV86



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　　　　　　　〃´￣　 　 　 　 ¨　　　　　　 　 　 　 　 　 　 　　￣¨ﾊ
　　　　　　 I|　　　　　　Da rollt Abends ein Kopf.　　　　 　　　　|I
　　　　　　 |I　　　　　　　 　　　　　　 　　　　　 　　　　　 　　　　　I|
　　　　　　 I|　　　　　　（あそこは、黄昏時にゃ　　　　　 　　　　I|
　　　　　　 |I　　　　　　いつも生首が転がってンだ）　 　　　　　|I
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　l　　　　　　　　　　　　　|　　　　　 　 ＼　 .I|　　　　　　　Hob ihn einmal Einer auf,　　　 　　　　|I..',;
　l　　　　　　　　　 -‐＼へ、　　　　　　　＼.|I　　　　　　　meint', es waer' ein Igel.　　 　 　 　 　 I|
　|-‐　　￣￣　　　　　　＼ ＼　　　　　　　 .I|　　　　　　　 　　　　　　 　　　　　 　　　　　 　　　　　I|
　|　　　　　　　　　　　　　　 　 ＼　　　　　　|I　　　　　　　（拾い上げた奴がいるんだよ、　 　　　|I
ｰj　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 l＼　　　　 I|　　　　　　　 ハリネズミだと思って な）　　　　　　　I|
　|　　　　　　　　　　　 　 　 　 　 ｌ　＾＼　　..ゞx､_ 　 　 _＿,,..　　 　 _＿,,..　 　 _＿,,..　 　 　　　,,..ｨⅣ
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