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やらない夫のオイレンシュピーゲル物語_第三楽章

7 ◆c4bqdXp7mw:2014/09/23(火) 23:59:12 ID:xO9igHzs
一般的な意味ではウェーバーの『魔弾の射手』がドイツ・オペラの始まりとされてますね。>ドイツ語のオペラって19世紀以降

大まかに言えば、オペラの発祥は十七世紀に文芸復興の一環としてフィレンツェで始まった、とされてますが
十九世紀までは、オペラといえばイタリア語(フランス宮廷では「イタリアに負けじ」とフランス語によるグラン・トペラ(グランド・オペラ)が生まれましたが)
というのが一般的でした。

『魔笛』や『フィデリオ』は、現在では〝オペラ〟に括られてますが、当時はジングシュピール(直訳すれば歌芝居)と呼ばれる
宮廷歌劇場で演じられるものではなく、もっと民衆的な劇場で演じられるような扱いをされてました。
(サリエリが『魔笛』について、「これはグランド・オペラに匹敵する作品だ」と絶賛した話が伝えられてますが
裏返せば、「ジングシュピールはオペラより下」という考えが下地にあった訳でw)



十八世紀のハプスブルクの宮廷では

・マナーに関しては、フランスの宮廷の作法から影響を受けている
・音楽に関しては、大のイタリア贔屓

という特徴があり、そういったのを踏まえた上でホフマンスタールはフランス語やイタリア語を使ってるわけです。

ただオックス男爵が使ってるのを注意して見ると

・元帥夫人と話すときに少しイタリア語を使う
・マリアンデルを口説くときに少しフランス語を使う

つまり「自分は貴族だ、宮廷に出ても恥ずかしくないんだぞ」と、オックス男爵がスノッブ的な性格の持ち主だ、というのを
表現するために入れたのかな、とも思いますが。

(ちなみにオックス男爵は零落した田舎貴族で、宮廷にはほとんど縁のない人と思われるし、小間使い設定の
マリアンデルを口説くのにフランス語も使うのは、どう見ても “貴族” を強調するためとしか思えないw)




ホフマンスタールはかなり繊細な言語感覚の持ち主だった、というのは、読んでると分かるんですが・・・

このニュアンス、やる夫スレで・・・俺が・・・・・・? ・・・・・・・・・・・・うーん、無理w




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