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一時投下・修正用スレッド

11/ ◆CFbjQX2oDg:2010/12/13(月) 20:23:45 ID:5FqpaYJs
このスレッドは、一時投下、又は作品の修正案の投下用スレッドです。

予約した作品内容に自信が無かったりした場合は一度こちらに投下して他の方に意見をお願いしたりしてみてください。

あと、本スレが規制中で書き込めない方もこちらのスレを投下用にご利用ください。

2 ◆1yqnHVqBO6:2010/12/15(水) 17:22:49 ID:TY6nZsuI
規制なのでこちらに投下します

3A Boy(?)Meets A Girl(?)  ◆1yqnHVqBO6:2010/12/15(水) 17:25:43 ID:TY6nZsuI

「あの〜、そこの人〜?」

彼がその場所に到るまでに通過したのは街道や草原。
地図を見ると近くに街があるようだが
彼が生まれ育った場所を考えるに顔見知りの多くは砂漠を目指すだろうと考え、
南を目指すことにしていた。
途中でソレを見つけたのは普段その色が砂漠育ちの彼には馴染みがなかったことと、
巻き込まれている殺し合いという状況が感覚を鋭敏化させていたことが大きいだろう。
林、木が密集している場所。緑が集まった場所に自然と出来る物。
砂の色に慣れていた少年に草木の持つ力強い緑色は些か刺激が強すぎ、
だからこそ、その中にある違和感を見つけることが出来たと言える。
視線を向けると慌てたように木の後ろへと隠れた物体。
しかし、完全に隠れることは出来ずどうしてもはみだしてしまうものがあった。

「……スカートが飛び出てるすよ?」

その言葉に木からではなく木の少し先の位置から驚きの声があがり、
遅れて木に収まりきらなかったスカートの裾が
小動物を思わせる動きで木の後ろへと隠れる。
その動きと同時に反対側から右脚が飛び出たのはご愛嬌というべきか。
しかし、それら一連の醜態か喜劇か判別しづらい行動すら隠すかのように
シオが呼びかけた相手は沈黙を保つ。

「もれ、戦う気はねえすよ」

そう言いながらシオは背負っていたリュックを地面に降ろし両手を挙げる。

「ひ、一つ訊いてやるですう。」

ここまでして引き出したのが怯えたような、それでいて居丈高な言葉。
それでも歩み寄りに成功したという事実は変りなく、
少年は満面の笑みを浮かべ大きく頷いた。

「そのお前の側で浮いている人形は何ですう?」

その問いかけにシオは一瞬顔を強ばらせる。
彼にとって傍らで付き従うかのように浮かぶ人形と称されたものは
護神像アールマティ。
彼と多くの戦場を潜りぬけた“機械”であり、
ある意味で彼の戦力の源というべき相手。
声が発せられた高さや、木からわずかに覗き始めている顔から
相手の正体のおおよそはほぼ掴んでいる。
だからこそ危険だと彼の戦士としての勘が告げるが
対峙している者の目に浮かぶ涙や震えたる肩を見て少年は心を決める。

「護神像アールマティ。もれの友達す」

その答えを聞き恐る恐る目の前のソレは姿を現す。
構えられた如雨露の形をした武器らしきモノ。
赤と緑にハッキリ別れるそれぞれの眼。
砂漠で行動するには甚だ不適切であろう丈の長いワンピースらしき服。
しかし、それ以上にシオの肝を冷やすのは人間にはありえない小ささ。
間違いようのないほどに目の前の少女のような物体は機械であった。

4A Boy(?)Meets A Girl(?)  ◆1yqnHVqBO6:2010/12/15(水) 17:29:21 ID:TY6nZsuI

「戦う気は?」

「無いすよ」

シオの即答に目の前の機械は体の力を幾分か和らげる。

「わかってくれたすか!?」

「信用する気はねえですけど……
 だからってお前をしばき倒してもしょうがねえですから」

「それでも嬉しいすよ!」

挙げた両手はそのままにその喜びを体いっぱい表現するシオ。
それを見て少し照れたように顔を背けながら

「とりあえず情報! それが先ですう。あの真っ黒オヤジのこととか」

「あ、それはもれ達と戦っていたコトって奴すね」

「っていきなりぃ!? ちょ、ちょっと詳しく教えやがれですう!」

シオの言葉に機械は仰天したような表情を作り、
少年に先を促す。
それを彼は降ろした手で制し、ゆっくりと言う。

「その前に、ここは危ねえすよ。移動しながらのほうがいいと思ったり」

その提案に一瞬だけムッとしたような顔をするが
しょうがないという風に頷く。
その子どもらしい様子に
シオは笑いながら制するために突き出した手を下げる。

「じゃ、改めて……どうぞヨロポコ」

仕切りなおすかのようにシオは握手を求める。
それにブツブツ言いながらも応じる信じられないほどの小さな手。
大切な人と一緒に一度はいなくなった初めての機械の友を少年に思い出させる手。
満面の笑みを浮かべながら少し場違いなほど彼ははしゃぐ。

「嬉しいす! コレでお友達すな、機械の人!」

「いや、何を勘違いしてやがんですか!?」

握手した手をブンブン振り回されながらも
機械は――ローゼンメイデンの第3ドールである翠星石は思わずツッコミを入れる。
後ろで彼女が先程まで隠れていた警戒の表れであり、
能力の発言の証でもある木が地面へと戻っていくのを二人は気づいたのだろうか。

5A Boy(?)Meets A Girl(?)  ◆1yqnHVqBO6:2010/12/15(水) 17:30:38 ID:TY6nZsuI


【G-5/1日目/深夜】

【シオ@waqwaq】
[状態]:健康
[装備]:アールマティ@waqwaq
[道具]:基本支給品、不明支給品
[思考・状況]
基本行動方針: 戦わずに済む道を探す
1:目の前の機械?人形と落ち着ける場所に移動しながら情報交換をする。


【翠星石@ローゼンメイデン】
[状態]:健康
[装備]:庭師の如雨露@waqwaq
[道具]:基本支給品、不明支給品×2
[思考・状況]
基本行動方針: 蒼星石達とは戦わないで済む方法が欲しい
1:目の前の人間?と落ち着ける場所に移動しながら情報交換をする。

【アールマティ@waqwaq】
防人の専用武器。合体すればあらゆるものを変形する左手で食ったり吐き出したり出来る。
所有者の変更の際には今までの持ち主がアールマティに喰われるか死亡する必要がある
食べられた場合には所有者の記憶がある程度護神像に蓄積される。
【庭師の如雨露@】
翠星石の固有武器。木の動きや成長を操ることが出来る。

6 ◆1yqnHVqBO6:2010/12/15(水) 17:31:33 ID:TY6nZsuI
以上で投下終了です。
お手数かけるようですがどなたか代理投下をお願いします。

7 ◆1yqnHVqBO6:2010/12/15(水) 17:33:04 ID:TY6nZsuI
>>5
っとごめんなさい!修正です

>【庭師の如雨露@】



>【庭師の如雨露@ローゼンメイデン】

に修正します

8 ◆1yqnHVqBO6:2010/12/15(水) 18:18:20 ID:TY6nZsuI
代理投下感謝です!

……そうですね。発言じゃなくて”発現”ですね。
誤字ごめんなさい。

9 ◆S33wK..9RQ:2010/12/17(金) 23:41:52 ID:ApfVjbQw
 
あら、延長しなくてもギリギリ間に合いましたね。
しかし本スレでの投下時間がかぶりそうなので一旦こちらに投下致します。

10月の光、うつつの夢  ◆S33wK..9RQ:2010/12/17(金) 23:42:40 ID:ApfVjbQw

 
「二度目、ってジョークにしちゃ笑えないな……。ご丁寧にも学ランも着せてくれてさ」
 
真っ暗な学校でそう独り言を呟く。
真夜中に明かりをつけてしまってはゲームに乗った奴らの格好の標的になる、とアイツから教えてもらったのを思い出す。
窓から漏れてくる月明かりが自分を照らす。この学校の周辺で明かりの代わりになるのは月ぐらいだろう。
肌に冷たい空気が突き刺す。もっと厚着をさせてくればいいのにな、畜生。
二度目、というのは自分が参加させられたクソッタレなゲームに殆どルールが同じだったからそう表現したのだ。
戦闘実験第六十八番プログラム。そう呼ばれていたものに自分は参加させられた。
政治に関して全体主義の体制をとる『大東亜共和国』の戦闘シミュレーション、だったか。あの時はクラスメイトと仲良く殺し合いだったな。あまり思い出したくない。しかし忘れるわけにはいかないのだ。
沢山の犠牲を払って、そして今、自分は生きている。友達を何人も失って。川田も、三村も、杉村も、そして、……桐山も。
やっとのことで脱出して、それで唯一の生き残り、中川典子と一緒にクソ政府にカウンターを喰らわせようと下準備を始めていた所である。
が、なんだこの状況は?殺し合い?また?おいおい、どうなっている?
なんてタイミングの悪さだ。
 
「だけどなぁ、こんな事で挫けるオレじゃないんだぜ」
 
いいだろう。お前らのいうクソッタレプログラムにまた付き合ってやろうじゃないか。
だが、全員殺して暖かいお家に帰るより主催にカウンター食らわせて暖かいお家に帰る方を俺は選ぶ。
……しかしだ。今回は少し相手が違うらしい。あのよくわからない鏡だけの部屋からどうやってここの学校まで移動させたのだろうか?
前は神経ガスかなにかで眠らされてから拉致され、一人ずつ分校を出発したのを覚えている。
だが今回は違った。早くドアを出ろ、と急かされて、出たら学校の黒板にキスをした。(しかも忘れられない始まりの教室だ。畜生)
そして後ろを振り返ると自分が出たはずのドアがないのだ。
……ドラッグとかした覚えは無いし、幻覚とか見たことも無い。だが、急に移動をしたのは確かなのだ。まるで瞬間移動をしたみたいに。
……細かい事を考えても仕方が無い。それにいま自分の考察をまとめるのは早すぎる。
先ずは自分の支給品を確認だ。
デイパックを開けるとでてきたのは見覚えのあるショットガンだった。
レミントンM870。川田が使っていたものと同等の物かはわからないが、俗に言う『当たり』を引いたのではないだろうか?
他は……おいおい、ショットガンと弾だけか?……寂しい装備だが贅沢は言ってられないか。
で、前回と同じ通り水と味の無いパン、時計に筆記用具、そして名簿。
そういえば、まだ名簿を確認していなかった。自分の知り合いが参加している事は無さそうだが……
しかし、名簿に載っている名前は予想以上に異常だった。

11月の光、うつつの夢  ◆S33wK..9RQ:2010/12/17(金) 23:43:11 ID:ApfVjbQw
 
「……なっ!?三村!?杉村に相馬、桐山!?」
 
どうなってる。死人の名前が名簿に乗っているだと。
自分は他のファンタジー色溢れる名前より、その4つの名前に目が言ってしまう。
ミスプリント、にしては偶然すぎるだろう。同姓同名?……いや、それもありえない。
ではなんだこれは?……オレを混乱させる為のブラフか?いや、そんな事をして政府に何のメリットがあるんだ?
では本当に?いや、それはありえない。死人が生き返るだなんて。

「……死人が生き返る?」
 
『……そして、死者を蘇らせたい者。 最後の一人になった者にはどんな願いでも叶えてやることを約束しよう。我々にはそれが可能だということを知っている者もいるだろう?』
 
先刻聞いたばかりの言葉を思い出す。
……もしかしたらあの鏡の部屋のスクリーン(かなにか)に移った男は大東亜共和国の政府の人間ではないかもしれない。
ではなんだ?神様とでも? ヘッ、笑えるぜ。神が居たらオレはあんな殺し合いに巻き込まれなかっただろう。
しかし、これは仮定の話だ。馬鹿らしい仮定だが、奴が神だとしてそれで生き返らせたとして……
 
「いや、この仮定はやめておくか……いつからオレは電波少年になっちまったんだ?」
 
考えるのをやめた。死人は生き返らない。神は居ない。それでいいじゃないか。名簿の名前は同姓同名ということにしておけばいい。
そう納得しなければ混乱で死にそうだ。
次にすべきことは情報収集と物資調達か?この首輪を外す方法、そして工具を探す。できれば仲間も。(同姓同名の奴がもし……いや、やめておこう)
先ずは、この学校をでることにしよう。

12月の光、うつつの夢  ◆S33wK..9RQ:2010/12/17(金) 23:43:43 ID:ApfVjbQw

ポチャン
 
……なんの音だ?廊下から聞こえた。
デイパックを背負い、ショットガンを構えて廊下にでる。
ショットガンを強く握った手から汗が滲む。
殺し合いの序盤だ。音を出す行為は参加者にしては無用心すぎるだろう。(それともオレが二度目だから用心しすぎているのだろうか?)
音は女子トイレから聞こえる。
 
スコーン
 
また音が鳴る。ゆっくりと脚を進め女子トイレのドアの前に立つ。人影は見えない。
真夜中だからそれはなおさら見えない。古い学校の女子トイレのドアは木目がよく浮かんでいる。中から光が漏れていた。この光はこのドアの向こうの窓から漏れる月明かりだろう。
 
そして、ドアをゆっくりと開ける。
目の前にはなにも無い。しかし、なんて汚いトイレなのだろうか。掃除がまったく行き渡っていないじゃないか。
こんなところで用は足したくない。酷い匂いが鼻を突く。こんなところに長居はしたくなった。
振り返りドアを開けようとした、そのときだった。
 
「……ん?」
 
掃除が行き渡っていない汚い床に、それはなんとも美しい、そして華やかに装飾された服、俗に言うゴシックロリータチックな服を着ていて、そして透き通る様な肌をしていて、いまにも動き出しそうな人形が落ちていた。
 
「……なんでこんなところに人形が?」
 
両手で持ち上げる。感触は柔らかく、肌は赤ん坊の様にきめ細かい。目は瞑っているものの睫毛は長く、音楽を奏でそうな細い指。
なんと美しいのだろうか。
 
「…まぁ、中川には劣るだろうか」
 
おいおい、唯の人形と最愛の人を比べるなんて馬鹿らしいじゃないか、と自分で突っ込む。
……なんでこの人形は錆びたドアノブを持っているのだろうと疑問を持つ。
そのドアノブを取ろうとするが、完璧に掴んでいて中々離さない。
何故取れないのだろうか。おもいっきり引っ張ってみた。そのときだった。
 
ギョロン、と人形の目が開いた。

13月の光、うつつの夢  ◆S33wK..9RQ:2010/12/17(金) 23:44:26 ID:ApfVjbQw

 
「なっ!?動いた!?」
「痛いわ。気安く触らないで頂戴」
 
バチン
 
☆ ☆ ☆
 
「……酷い匂いね」
 
薔薇乙女第五ドール、真紅。彼女はあの扉から出てきたところは彼女にとってあまりにも汚いところだった。
女子トイレの個室であった。そこは暗く酷い匂いが鼻を突く。
前が見えない。
 
ポチャン。
 
「……最悪なのだわ」
 
暗くて見えないため、和式便所に片足を突っ込んでしまった。
本当に最悪だ。アンモニアの匂いがさらに鼻を突いた。
冷静に脚を引き上げた。中にも染みて不快である。匂いは…………。
この面倒な事が終わったらジュンに洗ってもらわなければ。
個室から出ると更に匂いが強まった。月明かりのお陰で少し視界がよくなったが。
 
「本当、酷い匂い…」
 
掃除はどうした。この館の執事はなにをやっているのだ。
とても埃っぽいし、ところどころ『物』っぽいものが見える。
不快だ。不快すぎる。
私はまずこのアリスゲームに良く似たこの催しについて考えることよりも、そして私をどうやって此処につれてきたのかより、早くここから出たいという気持ちの方が勝っていた。
しかし、出口のドアは閉まっていたし、ドアノブに背が届かない。
なにかいいものはないか。

14月の光、うつつの夢  ◆S33wK..9RQ:2010/12/17(金) 23:44:57 ID:ApfVjbQw

 
「ホーリエ、なにかつけるものはないか探して頂戴。……ホーリエ?」
 
ホーリエは呼びかけに応じない。つまり居ない。
まったくあの男は面倒な事をしてくれる。
仕様が無いので自分で探すことにする。しかし苦労しないうちに開けっ放しの用具室にバケツを発見した。
 
よいしょ、と運んでドアの前に置く。そしてそのバケツの上に乗る。
 
「さて、これでようやく……キャッ!?」
 
しかし、運が悪かった。ドアノブが外れる。
バケツの上に載ってもギリギリ届くぐらいのところにドアノブにあったので、真紅はドアノブを持ったまま倒れてしまった。
 
スコーン、と情けない音がでる。
 
「(あら?……意識が…)」
 
打ち所が悪かったようで意識が飛ぶ。
このままなら夢の中を彷徨うことになるだろう。
 
そして文字通り、夢の中にダイブした。
夢の中で体が浮く。なんとも心地よい気分だろうか。
まるでティータイムの後の御昼寝に似ている。
 
しかしだ。その心地よい空間に腕を強い力で引っ張られる。
なんだ?あぁそうか。私はドアノブを掴んだままね。
しかし、意識が起きても体は起きてくれなかった。一種の金縛りである。
早く起きないと腕がもぎ取れる。
そして……
 
「なっ!?動いた!?」
「痛いわ。気安く触らないで頂戴」
 
やっと体が起きた。条件反射でツインテールでその少年を鞭の様に攻撃した。
本当危ない所である。本当に腕がもぎ取れるところであった。

15月の光、うつつの夢  ◆S33wK..9RQ:2010/12/17(金) 23:45:28 ID:ApfVjbQw

目の前には顔が結構整っている少年が居た。しかしその顔は驚嘆に満ちていて、まるでお化けを見た様な表情をしていた。
数十秒の沈黙が続く。
少年は殴られたのにも関わらずまだ私の体を持っている。
 
「……レディが目の前に居るのに名を名乗ることもしないの?」
「え…あ、オレは七原、七原秋也……」
 
少年はまだ驚いている。この反応は私を始めてみたジュンのようである。
というよりか初対面の人はだいたいこの反応だ。
相手が名乗ったからにはこちらも名乗らない訳にはいかなかった。
 
「秋也というのね。では私も名乗りましょう。私は薔薇乙女第五ドール、真紅よ」
 
酷い匂いが充満するこの場所で、月明かりが二人を照らす。
このファーストコンタクトは最悪なものなのか、それとも……
  
 
【G-4:分校(鎌石小中学校)、女子トイレ/1日目/深夜】
【七原秋也@バトルロワイアル】
[状態]:頬に痛み。
[装備]:ショットガン(8/8)
[道具]:基本支給品、ショットガン(8/8)、ショットガンの弾(30発)
[思考・状況]
基本行動方針:プログラムの打倒
0:人形が動いただと?
1:脱出の為の情報収集、工具集め。
2:名簿の名前は……
※本編終了後から参戦。
 
【真紅@ローゼンメイデン】
[状態]:健康。左足からアンモニア臭。
[装備]:錆びたドアノブ
[道具]:基本支給品、不明支給品(1〜3)
[思考・状況]
基本行動方針:まだ決めていない
0:早く此処から出たい。
1:此処から出たら何をするか決める。
※参戦時期不明。名簿に目を通してません。

16 ◆S33wK..9RQ:2010/12/17(金) 23:48:07 ID:ApfVjbQw
投下終了です。題名は『月の光、うつつの夢』です。
◆CFbjQX2oDg氏の投下が終了いたしましたら本スレで投下させていただきます。

171/ ◆CFbjQX2oDg:2010/12/17(金) 23:51:16 ID:pe2QxTzo
猿めぇー!orz あと1レス分だったのに…ってことでどなたか代理投下お願いします…

18赤龍激突/ ◆CFbjQX2oDg:2010/12/17(金) 23:51:52 ID:pe2QxTzo
【C-4/民家/一日目・深夜】

【レオナルド・エディアール@WaqWaq ワークワーク】
[状態]:疲労(中) 軽度の打撲、軽い頭痛
[装備]:アシャ@WaqWaq ワークワーク、折れた日本刀(柄付き)@バジリスク〜甲賀忍法帖〜
[道具]:基本支給品一式
[思考・状況]
基本行動方針:機械、それに関わる人間を頭痛薬にする 
1:体を休める
2:ライダーを見つけたら殺す
3:防人以外にも戦えるやつがいるみたいだ

[備考]
ミラーモンスターを機械と認識しています。

[全体備考]
B-5エリアで爆発音が響きました。周囲の参加者は気付いた可能性があります。
B-5エリアの一部に火災が発生しましたが、自然に消えるレベルです。
折れた日本刀の刀身@バジリスク〜甲賀忍法帖〜はB-5エリアに放置されています。

【支給品紹介】

【カードデッキ(龍騎)@仮面ライダー龍騎】
仮面ライダー龍騎に変身できるカードデッキ。鏡の様な反射物にかざすとベルトが出現、そのベルトのバックル部卯分に装着すると変身する。
尚、サバイブ(烈火)のカードは入っていません。誰かの支給品に含まれているかは不明です。

【桜田ジュンの裁縫道具セット@ローゼンメイデン】
マエストロ級の腕前を持つ引きこもり中学生で真紅、翠星石のミーディアムでもある桜田ジュンの裁縫セット。
簡単な裁縫道具がこの中に入っている。

【鉈@バトルロワイアル】
何の変哲も無い鉈。七原秋也が同級生の大木立道に襲われた際に誤って彼の持っていたこの鉈で殺してしまった。

【BIM(クラッカー型)×4@BTOOOM!】
手のひらサイズの爆弾。見た目はトゲトゲのスーパーボールの様なもの。スイッチが付いており押すと起動、その後何かに当たると爆発する。
小さいが一般人相手なら殺傷能力は充分である。BTOOOM!内の様に持ち主以外が使用できるのかは不明。

【アシャ@WaqWaq ワークワーク】
防人専用武器。炎を操る力を秘めている。周りに浮かぶ4つの球体から炎を産み出して操ることができる。

【日本刀@バジリスク〜甲賀忍法帖〜】
伊賀、甲賀に広く普及している一般的な刀。

19赤龍激突/ ◆CFbjQX2oDg:2010/12/17(金) 23:52:23 ID:pe2QxTzo
これで投下終了です。 申し訳ないですがお願いします。

20 ◆CFbjQX2oDg:2010/12/17(金) 23:56:39 ID:pe2QxTzo
代理感謝! 
もし今ここを見ている方がいましたら続けて投下するS33氏のために支援をお願いします!

21 ◆S33wK..9RQ:2010/12/18(土) 00:30:38 ID:/yyaRFkM
 
「……酷い匂いね」
 
薔薇乙女第五ドール、真紅。彼女はあの扉から出てきたところは彼女にとってあまりにも汚いところだった。
女子トイレの個室であった。そこは暗く酷い匂いが鼻を突く。
前が見えない。
 
ポチャン。
 
「……最悪なのだわ」
 
暗くて見えないため、和式便所に片足を突っ込んでしまった。
本当に最悪だ。アンモニアの匂いがさらに鼻を突いた。
冷静に脚を引き上げた。中にも染みて不快である。匂いは…………。
この面倒な事が終わったらジュンに洗ってもらわなければ。
個室から出ると更に匂いが強まった。月明かりのお陰で少し視界がよくなったが。
 
「本当、酷い匂い…」
 
掃除はどうした。この館の執事はなにをやっているのだ。
とても埃っぽいし、ところどころ『物』っぽいものが見える。
不快だ。不快すぎる。
私はまずこのアリスゲームに良く似たこの催しについて考えることよりも、そして私をどうやって此処につれてきたのかより、早くここから出たいという気持ちの方が勝っていた。
しかし、出口のドアは閉まっていたし、ドアノブに背が届かない。
なにかいいものはないか。
 
「ホーリエ、なにかつけるものはないか探して頂戴。……バケツ?」
 
ホーリエがトイレをちょこまかと動いている。そしてそう時間がかからないうちにホーリエはそれを発見した。
開けっ放しの用具室にバケツが置いてあった。ぐるぐるとバケツの回りをホーリエが回る。
 
ありがとう、と言いながらそれを運んでドアの前に置く。そしてそのバケツの上に乗る。

22 ◆S33wK..9RQ:2010/12/18(土) 00:32:33 ID:/yyaRFkM
本スレ61を上記のものに差し替えます。
あと真紅の状態表の持ち物を
『不明支給品(1〜3)』
から
『不明支給品(1〜2)』
に修正します。

23 ◆1yqnHVqBO6:2010/12/18(土) 03:10:06 ID:dcbTpLMs
投下します

24女の世界  ◆1yqnHVqBO6:2010/12/18(土) 03:12:42 ID:dcbTpLMs

途方に暮れたような顔で住宅街の中を歩いていると
二人の女が近くの路地から飛び出してきた。

「助けて!」

縋るような声と共に制服を着ている少女か女か区別がつかない方が是方昭吾 に抱きついてきた。
もう一人の女はどんな目にあったのだろうか。
さして高価ではなさそうであるがそれでも
彼女の年頃ではまず普段着に選ばないであろう着物が乱れ、
乱れた髪は彼女の顔にかかり、
俯いた顔とともに表情を判断するのを困難にさせていた。

「私達、襲われていたの。後ろの彼女は私と一緒に逃げてきたのだけれど
女だけじゃどうしても怖くて……ねえ、おじ様。一緒に行動してくださらない?」

「お、お前さん達も殺し合いの参加者か?」

保護を求め、拠り所にするかのように老人である是方の腰に手を回した彼女は首を振る。
むむ、それもそうかと是方は思った。
これは恐らくシルバーバトルの一環。
それなら老人とは程遠い目の前の二人が選ばれるわけもなしいうことだ。
二人の女が発する強烈な色気に知らず知らずのうちに欲情を滾らせていた是方は、
無関係な若い女性を暴力の矛先に選んだまだ見ぬ参加者への闘志を燃やす。

「よし、お前さん達はここで待っていろ。おれがそいつをとっちめてきてやる」

制服を着た少女が無意識のうちに押し付けているであろう腰や脚。
それらに反応する下半身を特に隠そうともせず
まだ顔を上げない着物を着た方の女性へ少し下品な視線を向けながら是方は言う。
襲われたのは飛び出してきた路地の先だろう。
女を襲うような不届き者に
銃を支給された元自衛官の自分が負けるはずがないと是方は思う。

「ダメ、行かないで。おじ様がいなくなったら私達、怖くて死んじゃう」

腰に回した手を胸元へ移動させ、目を潤ませ上目遣いに少女は懇願する。

「ね、私達おじ様に従うから。何でも好きなようにしていいから」

その言葉で老人は吸い寄せられるかのように女性へと顔を近づけ、貪るような接吻をする。
これは目の前の女を安心させるため。
そう自分に言いながら唇を離し、少女の細い首に巻きつけられたマフラーを外し
服を脱がそうとする。
マフラーの下にあった首輪を見ておや? と一瞬思ったが場に充満する女の匂いが
是方から判断能力を奪う。
急速に抜け行く理性を尻目に精力家はいざ、性欲を暴走させんとする。
しかし、唐突にもう一人の着物を着た女が是方に接吻をした。
粘体動物のような動きをする色気の権化のような女。
横取りされ、不満の声を揚げる隣の女。
二人同時は体力的にどうなんだと思う冷静な自分は何処かへと消え、
そして――

【是方昭吾@銀齢の果て 死亡】


「あらぁ、もっと愉しんでからの方が良かったんじゃない?」

「黙れ」

25女の世界  ◆1yqnHVqBO6:2010/12/18(土) 03:14:08 ID:dcbTpLMs

【C-4/1日目/深夜】

【相馬光子@バトルロワイアル】
[状態]:健康、マフラー着用
[装備]:
[道具]:基本支給品×2、不明支給品×5、レミントンM700@現実
[思考・状況]
基本行動方針:優勝する
1:陽炎と協力して殺す方に回る。

【陽炎@バジリスク〜甲賀忍法帖〜】
[状態]:健康
[装備]:
[道具]:基本支給品、不明支給品×3
[思考・状況]
基本行動方針:甲賀弦之介を優勝させる
1:相馬光子と協力して(弦之介、霞刑部以外を)殺す方に回る。
2:頃合いを見て相馬を殺す

26 ◆1yqnHVqBO6:2010/12/18(土) 03:14:48 ID:dcbTpLMs
以上で投下終了です
お手数ですがどなたか代理投下をお願いします

27 ◆1yqnHVqBO6:2010/12/18(土) 05:07:11 ID:dcbTpLMs
>>25
>レミントンM700@現実



レミントンM700(6/6)@現実

に修正します

28 ◆EASY8BNCiM:2010/12/19(日) 20:40:46 ID:4WKuLtsM
と、投下します

29 ◆EASY8BNCiM:2010/12/19(日) 20:41:37 ID:4WKuLtsM
「ぬぅ……殺し合いとは」

名簿に視線を落としながら、筑摩小四郎は一人、呟いた。
緑が生い茂るこの空間に、今の所気配は感じられない。

「天膳様に姫様まで……」

名簿には『薬師寺天膳』と『朧』の名が、確かに刻まれている。
両名共に、伊賀鍔隠れの忍であり、彼が絶対の忠誠を誓う者達だ。
小四郎は顔をしかめる。
何故、お二人が『ばとる・ろわいある』などと言う馬鹿げた争いに巻き込まれなくてはならないのか。
天膳様も、姫様も伊賀鍔隠れを支える忍。
伊賀と甲賀、両一族の命運を分ける忍法勝負に勝ち残る為には、無くてはならない存在なのだ。
――こんな場所で、殺されていい訳がない。

(お守りせねば……)

主君の死。それ即ち、従者の死。
一刻も早く二人を見つけ出し、被害が及ばないように護衛しなくてはならない。
全ては伊賀の為。そして――自らの忠義の証明の為。

(そういえば、『支給品』なる物を見ていなかったな)

一旦地べたに座り、名簿を一旦傍らに置く。
そして、『でいぱっく』に手を伸ばすと、何か武器は無いかと中身を漁り始めた。
布製の袋に手を突っ込み、それらしき物を探す。

「むッ、これは」

最初に『でいぱっく』から取り出されたのは、彼には馴染み深い武器であった。
『鎌』。
湾曲した刃を持ったそれは、紛れもなく鎌であった。
本来小四郎が所持していた物とは大分違いがあれど、扱いなれている種類の武器が入っている事に、
小四郎は一瞬――本当に一瞬だけ――主催者の影のような男に感謝した。

(きゃつの話によれば、『支給品』はまだ入っているらしいな)

影男の話では、『支給品』は二つか三つ入っているらしい。
という事は、まだ最低でも一つは、この袋の中に『支給品』が入っているという事だ。
それも使い勝手の良いものだと助かる――そう思いながら、
小四郎は『支給品』を取り出そうと『でいぱっく』に手を伸ばし――。

「…………ッ!」

『でいぱっく』に伸びていた右手を引っ込め、代わりにその手で鎌を握る。
弾かれた様に立ち上がり、周囲を見回す。
――『何か』を、感じた。
できれば、今は感じたくないものを感じてしまった。
間違いない。これは――――人間の気配!

30 ◆EASY8BNCiM:2010/12/19(日) 20:45:36 ID:4WKuLtsM
「――――何奴」

気配のする方向に身体を向け、それの持ち主に問いかけた。
鎌を握る力が、自然と強くなる。

「失礼。驚かせてしまったようですね」

丁重な口調で、目の前の存在は言った。
声質からして、男性であるのは間違いないだろう。

「あなたと殺し合うつもりはありません。どうかその鎌をこちらに向けないでもらいたい」
「ぬかせ。姿を見せぬ輩の戯言を聞く耳は持ってはおらぬぞ」
「……分かりました。少し待っていて下さい」

少ししてから、男は影の中から姿を現した。

「姿は見せましたよ。そろそろ警戒を解いてくれませんか?」
「ムッ……」

見た所、男は妙な格好こそしているものの、武器らしき物は持ってはいない。
どうやら、本当に戦うつもりは無さそうだ。
鎌を握る力が、若干だが緩んだ。

「その口ぶり、お主も『ばとる・ろわいある』とやらに乗ってはおらぬようだな」
「当然ですとも。主催者の言いなりになるつもりは、毛頭ありません」

つまりこの男も、自分と同じで『殺し合いには乗らない』という方針をとっているらしい。
無駄な戦闘を行なう必要は無くなったという事だ。

「『お主も』と言う事は、あなたも殺し合いには乗っていない様ですね」
「まあな。おれにはやらねばならぬ事があるのだ。殺し合いなどやっている暇など無い」
「それを聞いて安心しました。……どうでしょう?
 しばらく私と行動を共にするつもりはありませんか?」
「何?」

いきなり何を言っているのだ。この男は。
彼の言っている事は、見ず知らずの者に背中を見せるという事と同義だ。
それがどれほど危険な事かを、小四郎は良く知っている。

「断る。時は一刻を争うのだ」

男と馴れ合っている暇など無かった。
こうしている間にも、天膳様は『死んでいる』かもしれないのである。
会話の時間すら、彼には惜しい。

「『やらねばならぬ事』の為、ですか」
「そうだ。安心しろ。他人に害を与えるつもりは無い。人を探すだけだ」
「……では、その人探し、私に手伝わせてはくれませんか?
 見つけ次第、必ず保護すると約束しましょう」

31 ◆EASY8BNCiM:2010/12/19(日) 20:52:46 ID:4WKuLtsM
予想外の反応に、小四郎はきょとんとした顔を見せた。
それを手伝ったとして、何の得があるのだろうか。
この男の行動、全く理解し難い。
だが、善意で言っているのを無理やり拒否するのも少々気が引ける。
かと言って、外見や性格まで話している程の時間も無い。

――仕方あるまい。相手には失礼かもしれないが、名前だけ教える事にしよう。



「――『朧』と、『薬師寺天膳』だ」
「ふむ、変わったお名前ですね。外見はどのような――」

香川は、小四郎にそう聞こうとしたが――いつの間にか、男は『消えていた』。
驚いて辺りを見回すが、もう何処にもその男はいない。
瞬きをしている間に、去ってしまったのだろうか。
それにしては速過ぎる。人間の出す速度とは到底思えない。


まるで疾風。まるで――――鎌鼬。



【A-3/森林/深夜】

【筑摩小四郎@バジリスク〜甲賀忍法帖〜】
[状態]:健康
[装備]:鎌@バトルロワイアル
[道具]:基本支給品、不明支給品1〜2
[思考・状況]
基本行動方針:天膳様と姫様(朧)を守る。その為にも一刻も早く合流したいが……。
1:無駄な戦闘は避ける。
2:他者と行動するつもりは無い。
※香川英行の名前を知りません


【香川英行@仮面ライダー龍騎】
[状態]:健康
[装備]:オルタナティブ・ゼロのカードデッキ@仮面ライダー龍騎
[道具]:基本支給品、不明支給品0〜1
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いには絶対に乗らない。
0:あの男は……。
1:『朧』と『薬師寺天膳』を探して保護する。
※筑摩小四郎の名を知りません
※『朧』と『薬師寺天膳』の外見を知りません

32 ◆EASY8BNCiM:2010/12/19(日) 20:54:13 ID:4WKuLtsM
投下完了
タイトルは『鎌鼬の夜』で

どなたか代理投下をお願いします

33 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:11:57 ID:SS5GbopM
大幅に遅れて申し訳ありません
北岡秀一、雨流みねねを仮投下します

34 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:12:32 ID:SS5GbopM
竹林の如く数多のビルが聳え立つ市街地の路上。
夜空を淡い橙色に照らす街頭の下に一人の男が立っていた。
年齢はおそらく三十前後、白いシャツとネクタイの上からグレーのスーツで身を包み、足元には黒のアタッシュケースが置かれている。
耳の辺りまで伸びた黒い髪はよく整えられており、その精悍な顔つきにはどこか余裕のある表情が浮かんで、全体として知的な雰囲気を醸し出していた。
今、彼の視線は手元にあるこのゲームの名簿へと送られている。

「木戸、秋山、浅倉……他のライダーも大方呼ばれてるってわけか」
誰へ告げるでもなく、ただ現状を確認するため、声に出して呟く。

「それに霧島美穂、ね……このゲームの主催者もどうやら人が悪いらしいな」
誰へ告げるわけでもないが、若干の苛立ちを吐露するため、言葉を吐き出す。

「まあ何にしても、俺のやることは変わらないんだけどさ」
最後に、ただ決意を再確認するための言葉を口に出すと、名簿を鞄にしまい、また道を歩き始めた。


◇     ◇     ◇


男は名を北岡秀一という。
彼はどんな事件でも「黒を白に変える」と評判の敏腕弁護士であり、また同時に“仮面ライダー”の一人であった。
仮面ライダーとは、神崎士郎の開く戦い――すなわち、ライダーバトル――の参加者のことを指す。
戦いの景品は、何でも願いが叶うこと。
そのために求められることは、ライダー同士で殺し合い最後の一人として生き残ること。
つまり、ライダーバトルの構図はバトルロワイアルのそれとほとんど変わらない。
だから、北岡秀一の目的は変わらない。行動指針も変わらない。
この戦いを生き残り、“永遠の命を得る”こと、それだけである。

………それだけである、のだが。

(だからといって、連中の思い通りになるのも癪だよねぇ)

北岡秀一は欲望に忠実な人間だ。
永遠の命を得るという目標も、彼からすれば欲望を達成しながら生きるための手段の一つにすぎない。
要するに―――首輪をつけられながら戦いを強制されている状況、これ自体が彼にとってはこの上ない屈辱なのだった。

(ライダーバトルでさえ参加者は自分から志願した“ロクデナシ”を集めてたっていうのに)

もし今回のゲームにも神崎士郎が絡んでいるのなら、後で文句の一つでもいってやろうと彼は心に決める。
それにもう一つ、北岡には憂鬱なことがあった。

(名簿を見た感じ、結構それっぽい名前があるんだよなあ……)

このバトルロワイアルに女性が参加しているらしい、ということである。
目につくのは五、六人。『真紅』や『ハード』など、明らかに偽名らしき名前があるのも考慮すれば、さらにその倍はいるかもしれない。
野郎相手ならともかく女性、特に美人に手を上げることになるのは勘弁だと、彼は思う。

(こうなると、せめて会う機会がなければいいんだけど)

そう彼は期待したが―――現実はそんな願いとは裏腹に進んでいった。
歩道を歩く北岡の前方、ビルの影から一人の女が姿を現した。
袖無しの服にごつい長ズボンというラフな服装がよく似合い、腰まで伸びた黒い髪と整った顔立ちは、左目の眼帯に若干損なわれてはいたものの十分北岡の眼鏡にかなうものであった。
ただし、彼にそうした諸々を確認する時間は与えられなかったのだが。

女性は右手に何かごつごつとしたボールのようなものを持っていた。
そして彼女はこちらを見るなり、それを思い切り放り投げ―――

―――爆発が生じた。

35 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:13:07 ID:SS5GbopM

◇     ◇     ◇


(しかし、呆気なかったな)

爆風と破片をビルの陰に隠れてやり過ごしながら、雨流みねねは思った。

彼女が今投げたのは『マークⅡ手榴弾』、通称“パイナップル”と呼ばれる握りこぶし大の爆薬である。
主に使用されたのがベトナム戦争以前という骨董品だが、
当時はベストセラーとなって世界中で使われていたため中古も多く、
みねねの育った中東の兵器市場でもごくありふれた兵器だった。

(相手にも“日記”かその類のものがあるのかと思ったが……考えすぎか?)

雨流みねねは“未来日記”を使ったゲームの参加者だった。
その名の通り“未来”を“予知”する日記を用い、他の参加者を殺し、最後の一人となってデウスに代わる“神”となる。
やはりこのゲームの構図もバトルロワイアルのそれと変わらないものであり、
やはり雨流みねねの目的も以前と何ら変わらない。
ただみねねはバトルロワイアルを以前のゲームの亜種と考えていた。

(名簿を信じるなら、主催者は来須を生き返らせるほどの力を持ってるってことになる)

しかし、そうはいっても“神”であるデウスの目を盗んでゲームの参加者を拉致できる主催者がいるなど到底考えられない。
むしろデウスが密かにこのゲームにういると考えた方がしっくりくる。
例えば、あの黒い影が言っていた“様々な世界での殺し合い”はデウスが『未来日記を用いたゲーム』と並行して行っていた何らかのゲームではないか、とか。

だが―――

(あの男は、死んだ)

獲物がよく使い慣れた“パイナップル”だからこそ、実感を伴って確信できる。
ピンを抜いてから起爆までの時間、標的までの距離、標的の反応―――
彼女は自分の経験から、あのタイミングでは助かりようがないと結論を下す。

(日記保持者なら、何か反応はしただろ)

日記保持者対その他なら下らないゲームになりそうだ、とみねねは思う。
しかし自分に支給された武器を顧みるに支給品はそれなりに有用だろうと思い、
男の持っていた鞄を拾いに行くため足を動かし


角を出たところで、足を止めた。


爆発の煙が残る路上に、何かが立っていた。
緑を基調とした服の上から、銀色の簡素な鎧をヘルメットを被せたかのようなまるで人間味のない姿。
右手に無骨な銃を持ち、こちらの方をを見据えながら、それは屹然としてそこにいた。

36 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:13:52 ID:SS5GbopM
◇  ◇     ◇


「何だ、ありゃあ!!?」

あれは別の参加者か―――否、そんな時間はない。
ならあれはあの男か―――応、あの男の死体は見当たらない。
ならあれは何だ?―――知るかっ!

「畜生がっ!!」

ともかくもあれは敵だ、それも銃を持った敵だ。
思考の遅れは動作の遅れ、動作の遅れは己の死だ。

みねねは慣れた手つきで手榴弾のピンを外し、再び相手に投げつけ、ビルの影に身を隠す。
相手――緑の怪人は、あろうことか腕を前に交差しただけでその爆発を防いでみせる。

(まったく効き目なしか……)

ある程度予想していたこととはいえ、若干の苛立ちと焦りが頭をよぎるのを自覚する。
そんなみねねの様子と裏腹に、緑の怪人は落ち着いた手つきで銃を構えてこちらに向けた。


「っ!」

とっさに反射的に頭を後ろに反らす。
直後、頭があった場所を複数の銃弾が通り過ぎた。

「ちっ、あいつもヤル気満々な口か」

一方的な愚痴を言いながらも、みねねは考える。
とにかくここは不味い。
路上には遮蔽物がないし、敵の攻撃から身を守る術がない。

とにかくビルの角から走って距離を取りながら、彼女は『逃亡日記』を取り出す。
『逃亡日記』―――それは敵を倒すためには役に立たず、ただ逃げ道だけを教える彼女の未来日記である。
そして、普段なら何日も先まで見通すその日記には―――ほんの数分、一、二手先までのことしか書かれていなかった。

(失っても命を失わない代わりの制限ってことなんだろうが……ないよりはずっとマシだな)


##########

00:42  [路上→左手のビル]

怪人Xに追いつかれる。
銃弾を躱すためビルの中に逃げ込む。
                 
##########


後ろからの足音が急に大きくなった。
おそらく怪人が角を曲がり切ったのだろうが、“DEAD END”が出てない以上そんなものは気にしない。
動かない自動ドアに回し蹴りを入れて蹴破ると、彼女は中に入っていった。

37 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:14:26 ID:SS5GbopM
◇     ◇     ◇


ビルの中は暗く、街灯の明かりが窓からわずかに入ってくるだけだった。
この建物は典型的な雑居ビルのようで、一階には洒落た服などを扱うテナントが入っていた。
その奥、服の棚と棚で雨流みねねは一息ついた。

(あれをどうやって攻略する……?)

脳裏にあの怪人のことを思い浮かべる。
あれも未来日記のように何らかのゲームの“ルール”だったのか。
あるいは単なる支給品なのか―――

―――ガシャン

割れた自動ドアのガラスが踏みつぶされる音がした。

(チッ、もう来たか)

入口の方を見ると、街灯の光が逆光となり黒く見える人型が佇んでいる。
しかし逆に向こうからは店内は暗くしか見えないから、下手を打たなければこちらはしばらくは発見されないだろう。

ともかく。
あれが“ルール”にせよ支給品にせよ、未来日記に制限がかけられているように、倒すことのできる存在として設定されてはいるはずだ。

(なら、こっちが相手に勝っているのは何だ?)

みねねが思考する一方で、また人型が違う動きを見せる。
腰のベルトから何か―――遠目にはトランプのカードのように見える―――を取り出し、
それを銃のマガジンに入れた。
すると、その手に突如戦車砲を外して取っ手をつけたかのような、異様な装備が現れる。

(野郎っ!)

あれがどういう仕組みの手品なのかはわからないが、しかし。
あの形状の、あの武器を今ここで使う用途など一つしかない。

人型は砲を構え―――店の至るところへ向けて“砲撃”を開始した。

38 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:15:17 ID:SS5GbopM
◇     ◇     ◇


轟音とともに放たれた砲弾が破壊を伴う弧を描く。


##########

00:44  [今の棚の後ろ→通路]

とっさに通路に飛び出す。
後ろの棚が吹っ飛ばされた。危ねぇ!

##########


飾られた服、木製の棚、マネキン人形―――店中の何もかもが、弧に触れた途端紙切れのように吹き飛ばされる。


##########

00:45  [マネキンの後ろ]

その場で伏せる。
頭上を砲弾が飛び、手前のマネキンは木端微塵だ。


00:45  [マネキンの後ろ→柱の影]

やつが次弾を用意する間に移動する。
もう撃ってきやがったが、流石にコンクリ製の壁は一発じゃ打ち抜けないらしい。

##########


敵の弾は、銃の形状の通り一発撃つと次弾を撃つまで間があった。
みねねはそれを利用し、『逃亡日記』を用いてかわしきる。
そして柱の陰に身を隠しながら、必死に発想を整理する。

(やつを倒せる方法は二つ)

一つは、あれの防御力を上回る攻撃を加えること。
手段がないわけではないが、あまりにリスクが大きいためこれは却下。
よって残るはもう一つの手段。

(あれの時間切れを待つ)

正直、あの鎧の性能は反則に近い。
銃や砲を操る圧倒的な火力、対人用の兵器ではまるで傷つけられそうにない防御力。
あれを着ていれば、同じような装備の参加者が相手でない限りまずそう簡単には脱落しまい。
しかしあの男は、初めて見たときはそれを着ていなかった。

(今更あれが支給品だって線はないだろう。
初めて扱うものをあれほど使いこなせるわけがない。
あのスーツの性能をよく知っていて、それでも最初は着ていなかった理由は“制限時間”しかない)

みねねはそう結論づける。
あの鎧が身の負担になるのか、あるいは日記のように制限がかかっているためかは知らないが、
あの鎧は常に着ていることができないのだろうと。
そしてみねねは、回避の一点についてのみあの男に勝っている。

(砲なら『逃亡日記』でなんとかできる。
やつが銃に持ち変えるなら、店の残骸や柱を利用してかわす)

男の銃の腕はいいが、それでも専門の訓練を受けた一流のプロほどではない。
何度も銃弾の飛び交う修羅場をくぐりぬけたこの身ならかわしきれる。
そうやって時間を稼ぎ、鎧の解けたあの男を倒す。
いつ鎧が解けるのかわからないのは心苦しいが、できないことはないはずだ、とみねねは思う。

39 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:15:49 ID:SS5GbopM
(なら、予想が正しければ残る関門はあと一つか)

そこまで考えが至ったとき、砲撃の音が止み、重量物が地面に落ちる音がした。

(砲撃を銃撃に切り替えるのか?…………………いや、違う!)
考えるやいなや、柱の影から踊りだし、手榴弾を投げつける。
弾は起爆し、敵が装填しようとしていた“カード”が爆風にのまれどこかに消える。

さっきの砲が現れた現象を見て、みねねはカード(らしきもの)の装填を原因と予測した。
しかし予測は予測、半信半疑なものに過ぎず、それを確かめる必要があるとも考えていた。
だから、このタイミングには注目していたのだ。
敵が砲の攻撃をことごとくかわし、銃も決定打になるか疑わしい状況。
敵は手詰まりだと感じ、打開策を求めるだろう。
なら、このタイミングで、敵はカードを装填し、新たな武器を求めるのではないか―――そうみねねは考え、それは目の前で現実のものとなった。

(敵の攻撃をかわしながら、敵の装填を妨害する……厄介な仕事だ、畜生)

しかし、だからといって手を抜くわけにはいかないのだ。
万が一マシンガンのような武器が出れば、おそらく日記を使うまでもなく殺される。
だから戦いをより優位に進めるためには、若干の無理をしてでもなさねばならない。

ヘルメットが暗視ゴーグルも兼ねているのか、正確にこちらを狙ってくる射撃を木片やマネキンの残骸を用いてかわしつつ、相手の動きを注視する。
敵がベルトからカードを抜きだすと、手榴弾を投げる。
再び行動を阻害され、相手はじりじりと後退し、店の外まで身を引いた。

(さて、どうする?)

みねねはまたここで考える。
店の中で武器を変えられないのなら、みねねの手の届かない店の外で武器を変えればいいと判断したのだろう。
これに対し、追撃するのは、相手が時間切れで引いたなどという間抜けなオチがつかない場合、まず射殺されて終わるため、論外。
よって二択。
残るか、引くか。
残って敵の新しい装備を見極めた上で戦いを続けるか、戻ってくる前に裏口からの脱出を図るか。

(まあ『逃亡日記』に逃走経路があれば、ここに残ればいいってだけの話だけどな)

そこでみねねは自分の日記を確認し―――


―――そして自分の敗北を悟った。

40 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:16:23 ID:SS5GbopM
◇     ◇     ◇


度重なる爆発と砲撃により燦燦たるものとなった店の前の路上に二つの影があった。
一つは、北岡秀一の変身した仮面ライダーゾルダ。
もう一つは、ゾルダと同様に緑を基調として銀の装甲が被さる、二足歩行する機械仕掛けのバッファローのような怪物、
『マグナギガ』“ミラーワールド”のモンスターである。

ゾルダは弾倉にカードを入れると、その銃をマグナギガの背中に押し当て、必殺技を発動させた。

《FINAL VENT》 ――― エンド オブ ワールド

“世界の終わり”の名にふさわしい膨大な量の弾幕がマグナギガの全身から放たれ、
すでに瓦礫の山となっていた店を火と煙の織り成す灼熱地獄へと変えた。


だがその店から間一髪、飛び出してくる影があった。


ゾルダ―――北岡は、地面に転がったその影に近づき、銃をつきつけて言う。

「チェックメイトだよ、お転婆なお嬢さん」
「残念だが、そいつは早とちりだよ」

女はそう答え、右手を見るよう首で示す。
そこにあったのは今まで使っていた手榴弾とはまるで違う、異質なデザインの爆弾。
女の指はそのスイッチトおぼしきところに既にかかっている。

「あんらもわからない人だなあ……私に爆弾が効かないのは散々試されたでしょう」
「ああ、“普通の”爆弾はね。ただこいつは、支給された特別性の爆弾だ。
使い慣れてないし、烈火ガスを使うなんて得体のしれない物だから使いたくはなかったんだが……いいぜ。
お前が引き金を引くなら、同時に起爆してやるよ。いくらその鎧でも、ガスまでは防げないだろうがな」
「はぁ………なるほど、で要求は何?それともここは、見逃せと?」

「いや、お前と手を組みたい」

「喧嘩を売ってきたのはお前でしょ?何言ってんだか。」
「ハハッ、あの時はそんな鎧があるなんて知らなかったんでね。
だが今は情報も、戦力も欲しい。あんたもどうせこのゲームに乗ってる側の人間なんだろ?
私と手を組むメリットは大きいんじゃないか?例えば“鎧が解けている間の”護衛、とかね」
「なるほどね………」

北岡は悩むような素振りをした後、こう答えた。

「いいよ。まああなたみたいに美しい女性とご一緒できるのは悪くないし、
―――その“未来を見渡すかのような携帯”にも興味があるんでね」

41 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:16:56 ID:SS5GbopM
##########

00:49  [ビルの中→路上]

バカみたいな火力に追い立てられて路上に脱出するが、怪人Xに捕まる。他逃走ルートなし
畜生っ!

##########

ザザザ………ザザザザ……ザザ………

##########

00:49 [ビルの中→路上]

バカみたいな火力に追い立てられて路上に脱出するが、怪人Xとの交渉に成功。
窮地から一気に形成挽回だわ!流石はみねね様!

##########

42 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:17:41 ID:SS5GbopM
◇     ◇     ◇


「しっかし、“携帯”ねぇ……」
「何か気になることでも?」
「いや、さっきお前がこの携帯を“日記”じゃなくて“携帯”と呼んだでしょ?
本当に未来日記のゲームとは関係してないみたいね」
「“未来日記”……?初耳だなあ。じゃあれは本当に名前の通りの代物ってこと?」
「まあ、詳しくは追々教えるにして、大雑把にはそういう解釈でいいわ。
しかしどうして気づいたんだ?」
「あれだけ戦闘中に携帯を見てたら何かあるのは気づくって。ま、未来云々は半ばあてずっぽだったけどさ」
「ふうん」
「こっちからも一つ訪ねておくけど、“ライダーバトル”のことは知ってる?」
「“ライダーバトル”……?いや、知らないわ。
それがお前が参加していたバトルロワイアルの名前なのか?」
「ああ、話の早い女性は好きだよ。じゃ、ライダーについても追々教えていくとしましょうか。
あと自己紹介がまだだったな。俺は北岡秀一、弁護士をやってる。そっちは?」
「雨流みねねだ、職業は……あえて言うならテロリストだな」
「また物騒な」
「お前には言われたくないわ」

43 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:20:45 ID:SS5GbopM
◇     ◇     ◇

「あーあ、俺の鞄がぼろぼろだよ」
「手榴弾の爆発に巻き込まれたんだから原型留めてただけありがてぇ話だろ」
「デザイン気に入ってたんだけどねぇ」
「そういや、お前の支給品はアタッシュケースに入ってたんだな。私のはリュックサックだったが―――」
「俺のも最初はリュックサックだったけど?」
「……は?」
「だってそのリュックサック、ださいじゃない。そんなみっともないもの、背負ってらんないよ」
「じゃ、あのアタッシュケースは?」
「スタート地点の近くにちょっとしたお店があったから、一つ頂戴してきた」
「お前弁護士だったよな」
「社会正義になんか興味ないんでね」

◇     ◇     ◇

「とりあえずここから離れよう。あのビルが倒壊したら巻き込まれそうだ」
「足は?」
「こいつがある」
「……鍵か?」
「“マスターキー”とかいう支給品だよ。会場に置いてある車ならなんでも鍵を開けられるらしい。……仕組みは聞くなよ。俺も知らないからな」
「へぇ、便利なもんだな。……しかしどうなってんだこの町は?
車の持ち主どころか、人っ子一人いやしない」
「さあね。ただ……人がいないことといい、ライダーに変身できることといい、俺が知ってる範囲じゃ“ミラーワールド”によく似ているな」
「ミラーワールド?」
「それは車に乗りながら話そう。さあ、女性は助手席に乗った」
「つーか黒塗りのベンツかよ……本当にお前は贅沢が好きだな……」
「何言ってんの?贅沢は人生の基本でしょ」

◇     ◇     ◇

「出発する前に聞いとくけどさ、他の参加者に会ったらどうする?」
「目についたやつから殺せばいい。情報は引き出せるだけ引き出した後で、な」
「了解」

44 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:21:37 ID:SS5GbopM
【D-5/市街地/深夜】
【北岡秀一@仮面ライダー龍騎】
[状態]:疲労(中)
[装備]:カードデッキ(ゾルダ)
[道具]:基本支給品一式、マスターキー@オリジナル、黒のアタッシュケース
[思考・状況]
基本行動方針:優勝して永遠の命を手に入れる
1:雨流みねねを利用しつつ優勝を目指す
2:未来日記について知る
3:女性とはあまり戦いたくない
[備考]

※参戦時期は劇場版開始前のどこかからです。詳しくは後の書き手にお任せします。

【雨流みねね@未来日記】
[状態]:疲労(中)
[装備]:MKⅡ手榴弾
[道具]:基本支給品一式、逃亡日記、BIM(烈火ガス式)@BTOOOM!
[思考・状況]
基本行動方針:優勝して“神”を殺す
1:北岡秀一を利用しつつ優勝を目指す
2:ライダーバトルについて知る
3:時間を見つけてBIMを使いこなしたい
[備考]

※参戦時期は原作六巻以降のどこかからです。詳しい時期は後の書き手にお任せします

45 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 13:22:13 ID:SS5GbopM
以上で仮投下を終了します

46名無しさん:2010/12/20(月) 15:33:56 ID:UpYmCA5g
仮投下乙です
感想は本投下のときに
内容は問題内容と思うのですがBIMは今までの作品だと八個セット支給でしたが、みねねのは一個でしょうか?
あと、これは出来たらのお願いですが、支給品の簡単な説明とかあるとありがたいです。これはどっちでも良いのですが

47 ◆9n1Os0Si9I:2010/12/20(月) 18:37:04 ID:/YxvmLgg
今日より明日は修正版投下します

48今日より明日は修正版 ◆9n1Os0Si9I:2010/12/20(月) 18:38:19 ID:/YxvmLgg
まずはこのバトルロワイアル内の二人の人物の出会いとその経緯を書かなくてはいけないだろう。
どのようにして二人が出会ったのか。
そして、どのような決意をしたのか。
それは、まだ分からない。

【天野雪輝side】
「ど……どうしてこんな事に……」
彼、天野雪輝はなぜこんなことになったのかは全く見当がつかなかった。
「またデウス……じゃなさそうだけど」
そう思いながら彼はリュックの中を探り出す。
まず見つけたのは「携帯電話!?やった!これがあれば……」
小さな希望を見つけた。
しかし違和感に気づいて希望が絶望に変わるまで時間はかからなかった。
「電話ができない……最悪じゃないかよ」
しかし、そこからまたほんの小さな希望が生まれた。
「あれ……これ、僕の日記だ」
そこに書かれていた文は

【観覧車やジェットコースターのレールがある。ここは遊園地のようだ。】

無差別日記、雪輝が日々書いていた日記だ。
客観的に書かれていて自分に関する情報は少ないが情報量が多いことが良点である。
そして添付していた説明書に目を通すと能力が弱くなっているけれど壊れても死ぬことはないらしい。
「これは壊れても死なないのか……良かったのかな?」
「でも……ということはデウスじゃないのか?」
支給品を確認しているときに名簿に気付いた。
「そうだ、名簿も確認しないと」
そう言い確認し始める。
目を通し始めてすぐ
「え……戦場マルコ?」
信じられない出来事が起こった。
「あいつは……あの時死んだはずなのに」
死人が生き返る、そんなことはあり得ない。
出来るとしたらやっぱり。
「デウスも……何か加担しているのか……?」
他にも来栖圭悟、美神愛
そして、雨流みねね。
自分を助けるために死んでいったはずだ。
それを自分は確認している。
「まずは由乃を探さなきゃ……いろいろと怖いし」
そうして彼はその場の探索を始めた。

【ガッシュ・ベルside】
「ウヌゥ……なぜこんな事になったのだ」
金色の頭髪にくりくりとした丸い瞳。
戦いが終わりやさしい王様となったガッシュ・ベルだ。
その彼の手には自分の魔本があった。
「ウヌゥ……ウヌゥ……」
考える、どうしたらいいか、どうしたらみんなを助けられるか。
「ティオやキャンチョメ、他のみんなだってここにいる……」
「だったらやることは決まっている!やさしい王様としてこのゲームを終わらせてやるのだ!」
そう高らかに宣言する彼の瞳はまっすぐだ。
きれいなほどにまっすぐだった。

49今日より明日は修正版 ◆9n1Os0Si9I:2010/12/20(月) 18:39:04 ID:/YxvmLgg
◇ ◇ ◇



【Both aspects-両視点-】
「遊園地だけど……特にこれといって何もなさそうだな」
天野雪輝はランタンを揺らしながら歩いていた。
「近くに由乃がいるといいけど……」
「だれかいるのか!?」
「!!」
そこに現れたのは金髪の少年だった。
「え?……なんだよお前……」
「ガッシュ・べルなのだ!ガッシュと呼んでくれ」
「ぼ、僕は天野雪輝だ」
「そうか、ならば雪輝でいいな」
僕は戸惑う、こんな子供もまきこまれているなんて……。
「なぁ雪輝、お主は」
「なんだよ?」
「こんな事をした奴が許せないか?」
「あたりまえじゃないか!こんな事……」
死んだ人間も生き返らせてまた殺し合いをしろって。
趣味が悪いとかいうものじゃない。
「じゃあ、手伝ってくれぬか?」
「え?」
「絶対にこんなことは許せない、だから絶対に潰さなくてはいけないのだ」
「……」
唖然としていた。
こんな子供でもこんな強い意志を持っているのに。
それに比べると自分の意志はこんなにも脆く、弱い。
「僕なんかでもいいのか?」
逃げるなら今しかなかった、逃げたかった。
怖かった、でも賭けてみたくなった。
この金髪の少年、ガッシュ・ベルに。
「ウヌ!助かるのだ!それじゃあ行こうではないか!」
「え?どこに行くの?」

「決まっているだろう!こんな事を考えた奴を倒しに行くのだ!」

これが二人の出会いだ
この後彼等がどうなるのかはまだ分からない

to be continued
【A-7遊園地/一日目/深夜】
【ガッシュ・ベル@金色のガッシュ!!】
[状態]:健康
[装備]:魔法のマント@金色のガッシュ!!
[道具]:基本支給品、ガッシュの魔本@金色のガッシュ!!、不明支給品×0〜1
[思考・状況]
基本行動方針:やさしい王様としてこのバトルロワイアルを止める。 
1:雪輝と行動する。
2:ティオやキャンチョメ達仲間との合流。
※参戦時期は本編終了後です。
【天野雪輝@未来日記】
[状態]:健康
[装備]:無差別日記@未来日記
[道具]:基本支給品、不明支給品×1〜2(確認済み、武器はない)
[思考・状況]
基本行動方針:殺し合いはしない、でも死にたくない。
1:ガッシュを信頼して行動する。
2:まずは由乃と合流する(いろんな意味で怖いから)
3:その他の知り合いは……?
※参戦時期はDiary46.5終了以降からの参戦です。

【ガッシュの魔本@金色のガッシュ!!】
ガッシュ・ベルの魔本、赤色である。
この本が燃えてもガッシュは消えることはない。
術を使うために必要なものだったが今ロワでは、パートナーなしでも使える高嶺清麿しか読めないが参加者に清麿はいない事から普通の人でも読める可能性はある。
金色の魔本になるのかは不明だがほぼ不可能であると思われる。

【魔法のマント@金色のガッシュ!!】
ガッシュとゼオンが普段着ているマント。
外見は色違いで、機能は同じ。
高価な魔法の布で作られており、魔物が持つ道具では後者に該当する。
魔力を使うことで着た者の意のままに動かしたり伸び縮みさせることが可能で訓練次第で攻撃・防御などにも使える。
胸元に付いているブローチが付いていれば破れても時間と共に修復される。
ブローチは付いているが、回復速度はとても遅い。

【無差別日記@未来日記】
1stと呼ばれる天野雪輝の所有する日記。
これが壊れても天野雪輝は死亡しない。
自分を中心とした周囲の未来を無差別に予知する能力がある。
元々は趣味として雪輝の見た物を日記に書いていた物がデウスの力により変化したもの。
全日記中最多の情報量を持つが普段から雪輝が傍観者でいようとしたため自分自身のことが一切書かれていないという欠陥がある。
また、あくまで雪輝主観の情報に依存するため雪輝が間違った情報を把握した場合は間違った情報のままの未来が表示されてしまう。

50 ◆9n1Os0Si9I:2010/12/20(月) 18:39:42 ID:/YxvmLgg
投下終了です。
まだ間違いがあるかもしれないのであったら指摘お願いします。

511/ ◆CFbjQX2oDg:2010/12/20(月) 19:59:12 ID:C2VOPgVE
仮投下乙! 
特に内容に問題は無いかと思います。本投下お待ちしてます。 もし規制中でしたら一声かけていただければ代理投下しますので。

>>◆9n1Os0Si9I氏
修正乙です!
個人的にはですが凄く読みやすくなった気がします! 内容には関係ないのですが修正の際に再予約は必要ないですよw
本スレもしくは避難所にでも、修正しますのでちょっと待ってね! って一声かけていただければオッケーです。


52 ◆9n1Os0Si9I:2010/12/20(月) 20:48:45 ID:/YxvmLgg
とりあえず今回は
・本スレで指摘された事
・ユッキーの参加時期を決定それに伴う文章変更
この二つを修正しました。
あと規制されてしまったようなので誰か仮投下お願いします。

53 ◆W.z0w51WN2:2010/12/20(月) 21:11:31 ID:SS5GbopM
>>46
修正点確認しました
BIMの数→8個ですね……というか手榴弾の数も書かねば
支給品の説明→本投下の際に加えておきます

>>51
読んでもらいありがとうございました
本投下に失敗したときはお願いします

>>◆9n1Os0Si9I氏
修正乙です

54名無しさん:2010/12/22(水) 13:21:02 ID:gUTGOcrI
>>53
本投下はしないのでしょうか?

551/ ◆CFbjQX2oDg:2010/12/24(金) 02:23:34 ID:4TVC.iC2
◆W.z0w51WN2氏!
修正作業とはいえ時間が大分かかっているようですが、投下の目処は立っているのでしょうか?
連絡をお待ちしております。


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