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渡来船2

92カサブタ:2012/03/17(土) 00:33:13
「ふふ・・・、これでも一応生きてるなんてね・・・。 お姉様ったら残酷ね・・・。
こんな姿になるならいっそ殺してあげた方がマシだったかも。」

マリアが表面を撫でると、それはピクン、と震えた。

「慈悲深いのねマリア。 それなら、この子にはあと僅かの人生を楽しんでもらうことにしましょうか。 このボウヤの魂は私のマントの中でゆっくり時間をかけて溶かしてあげるとするわ・・・。 マントの中は私の中・・・。たっぷりと快楽に溺れながら逝くのよ。 格別のご褒美だと思わない・・・?」

ローズは和也だった物体を胸に抱き上げると・・・、赤子をくるみこむように、マントを被せた。

「私のマントの中でお眠りなさい。 ふふふ・・・。」

ふぁさぁ・・・

さわさわ・・・ さらら・・・ ぬちょ・・・ねちょ

和也がマントの中に消えると、真っ赤な裏地がグニュグニュと蠢き初め・・・、不気味な水音を上げ始めた・・・。
ぬめったような光沢は、ローズの体液で塗れているからではない・・・。裏地そのものが真っ赤なスライム状の粘膜になり、粘液を滴らせているのだ

「安心しておやすみ・・・。 私の中で永遠に・・・、 うふふふ。」

ブチュブチュブチュ・・・・・・!! ずちゅ・・・ずずずず・・・・

ローズに抱かれた和也の肉は、粘液と化した裏地に纏わりつかれ、やがて泥沼に沈むように没していった。 マントの中は肉壁のような真っ赤な粘体で満たされた世界・・・
命ある物全てを飲み込む泥沼。 

(うぁぁぁ・・・・・・)

原型を失っても僅かな意識を残していた彼は深い闇の中へ堕ちていくような感覚を味わった。 しかし、実際に堕ちているわけではない。彼の魂が肉体と一緒にローズのマントの中へ吸い取られているのだ。

ローズは血や精液だけを吸うのではない。 彼女はマントや自分の身体を通して生き物の生体エネルギーそのものを全て吸い取ってしまう。文字通り、命を奪ってしまうのだ。

ずずず・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・


どろろ・・・・・・ ぶちゅぶちゅ・・・・・・ ぐちゅ・・・

ううあ・・・・   ああ・・・・・・・・・、 
き・・・きもちいいっ なんだここは・・・!!

あぁ・・・、 お・・・俺は食われているんだ・・・っ!! この吸血鬼に・・・・・・。

ここは・・・、 あの女のマントの中だ・・・!!

じゅぶじゅぶ・・・・・・、 ドロドロドロ・・・・・・

あつい・・・・・・、身体が・・・、 気持ちいい・・・ 身体なんてもうないのに・・・

そうだ・・・・・・、この感じ・・・。 藍ちゃんの中みたいだ・・・

あの時包み込まれた 君のマントの中・・・。 温かさ・・・・・・ 匂い・・・ それに安心感・・・

ここは君のなかと同じ・・・ 藍ちゃんの・・・・・・

ジュブジュブジュブ・・・っ!! ジュクン・・・ぢゅぶん・・・

うああぁ・・・、 う・・・ うぅぅ・・・・・・っ!! ち・・・ちがう・・・!!  藍ちゃんの中は気持ちよかったけど・・・
こんな、快楽地獄じゃない!!

たすけて・・・・・・!!  ここにずっといたら・・・俺の・・・ 魂がとけてなくなる・・・!!

ああぁ・・・・・・ 藍ちゃん・・・。 たすけて・・・・・・!!

藍ちゃんにならどうされてもいい・・・・・・、 でも、この吸血鬼はキミじゃないっ!!

こんな恐ろしい快楽の中で死ぬなんて嫌だ・・・

たすけて・・・・ みゆきさん・・・・・・  あいちゃん・・・・・・

ああ・・・・・  あああぁぁ・・・・・・

どろろろ・・・・・・ ずぷずぷずぷ・・・・・・


和也の魂は魔女のマントの中に捉えられてしまった・・・。 藍を守ると約束したのに・・・。
誰も救えず・・・、誰にも看取られないまま・・・カズの身体は死に、 魂もゆっくりと崩壊しつつある・・・。 彼にはもう何もできない・・・ このまま助け出されなければ、彼はこのマントの中で消えてなくなってしまうのだ・・・。 

和也はもう恐怖と快楽の無間地獄の中で、ゆっくり終わりを待つのみとなった。


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