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渡来船2

83カサブタ:2012/03/16(金) 23:43:37
「貴女も私の妹になるべきよ…。 貴女にはもっと幸せに、美しく生きる権利があるの……。 私が保証してあげるわ。 だから、私に貴女の血と魂を頂戴…。」

マリアはさやかの目の前で口を開ける。
濡れた唇の間から獣のように長く鋭い八重歯が覗いている。

さやかは身震いしながらその牙をうっとりした目で見つめる。

「あぁぁ…、とても…嬉しいです……!!
私の穢れた血でよければ……、いくらでもお姉さまに捧げます……!!」

少女は首を後ろに曲げて大きく仰け反り、首筋をマリアに向けて差し出す体勢になった。

「お姉さま!! どうか私の血を吸ってくださいませ……!!
私はもう、お姉さま以外何も要りません……!!
俗世に穢された私の身体を、お姉さまの愛で清めてくださいませぇ…!!」

焦点の合わない目で、涎を垂らしながら狂ったように懇願する少女。
マリアはそんな彼女の様子を見てほくそ笑む。

もうこの子の心も身体も自分のもの……。

これでまた一人、暗闇の眷属が増える……。

「いいわ、これで貴女は生まれ変わる。 もう私達は姉妹よ…。」

マリアは彼女の身体をマントの中に抱き込み、その首に牙を突き立てた。

「ああぁ・・・、あん・・・っ!!」

首に刺さった牙の痛みに身を振るわせた少女の身体は、その後すぐに襲ってきた温かな痺れに酔わされ、マリアの身体を抱き返していた。
 マリアのやさしい抱擁に恍惚とし、股間をぐっしょりと濡らしながら、糸が切れたようにベッドに倒れこんだ。 だらしなく涎を垂らすその口には既に牙が、そして焦点の合わない目は赤く染まっていた。

「うふふふ・・・。 カワイイ妹ができちゃった・・・。」

マリアは少女に覆い被さり、仰向けになった彼女の口の周りを舐めていた。

「あらあら・・・この子ったら、 この男を寝かせる場所を確保してほしいとは言ったけど、先に楽しんでいいとは言っていないわよ・・・?」

ドアの所にはいつのまにか和也を抱えたローズが立っていた。

「クスクス・・・、ごめんなさいお姉様。この子、前からカワイイと思ってた後輩でね。真っ先に眷属にしようと思ってたの。 変な虫がついてたから身体を綺麗にしてあげてたのよ。」

「私が来ていることにも気づかずに楽しんで・・・、おかげで私までおかしな気分になってしまったわ。
抜け駆けする悪い子にはお仕置きしてあげないとね。」

ローズは興奮が覚めやらぬまま、マリアの口を塞ぐようにキスをしてきた。

「うう・・・んッ、ダメよお姉さま。今宵はこの男(コ)を・・・あんッ!・・・」

マリアの感じてる顔を見つめながら苦笑いを浮かべたローズだった。

「うふッ、可愛いマリアを見ていたらまたやりたくなっちゃうのよ!
でもそろそろ、この男をつまみ食いしましょうかしら・・・。」

バサァッ、

ローズのマントから蝙蝠たちが飛び出しベッドの上の少女に纏わりつく。
黒マントを纏った少女は起き上がり、ローズにお辞儀をした。

「はじめまして、マリアの可愛い妹さん。 私とお姉さんは用事があるからちょっと向こうへ行っててくれる? そこのボウヤと遊んでていいわよ。」

新たな闇の少女はニコッと笑うと、床に倒れている少年の足を取り、引き摺りながら奥の部屋へ去って行った。 ほどなくして少年の苦しそうな喘ぎ声と少女の笑い声が聞こえ始めた。


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