したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

渡来船2

75カサブタ:2012/03/16(金) 02:05:41
ローズはカズの体を軽く持ち上げ、赤子のように自分のマントの中に抱くと、マリアと共に病室を出て行った。 来るときは蝙蝠に変身すれば良かったが、カズを連れて行くには玄関から出るしかない。マントの裾を引き摺りながら闊歩する様はまさに女王様のようだ。

そして、ローズは通り過ぎる医師や人々を次々と狂わせていったのだった。

「うわぁぁぁっ!!」

「あああん……あっ ああああぁぁ……!!!」

「ふふふふ・・・。」

ローズは歩を進めながら、時たまマントの裾をバサリと拡げる。すると、彼女の匂いが混じった瘴気が辺りに拡がり、それに包まれた者達はたちまち彼女の支配下に置かれてしまった。

壁の向こうにいようが、遠くにいようが関係ない。ローズの恐ろしい魔力からは誰も逃れられないのだ。

あちこちの病室で嬌声や喘ぎ声が上がる。患者達は自分のベッドの布団をべチャべチャに濡らして狂い、ナースステーションの中では看護士達が、嬌声を上げながらよがり狂っていた。

「素敵だわお姉様…。でもこんなことをして大丈夫なの?」

「ほほほ…、こんな小さな病院を支配することくらいどうということはないわ。誰も外へ連絡する暇も無く私の支配下に置かれるわ。この状況を知ることができる者なんて誰もいない。 例えいたとしても、私からは逃げられないけど・・・。

さて・・・、せっかくだからここで眷属たちを補充しようかしら・・・。」

ローズは再びマントを広げる。すると、真紅の裏地から湧き出すように何匹もの蝙蝠が現れ、床に転がってよがり狂うナースや女性患者に纏わりついていった。 すると、蝙蝠たちは互いに融合しあい、やがて女性達を包み込むマントと化した。
かつて黒百合を恐ろしい吸血鬼に変えたマント。

「いつ見てもすごいわ・・・。 こんなに早く沢山の下僕を生み出せるなんて、流石お姉様ね。
私もいつかこんな魔法が使えるようになりたいわ。」

「大丈夫よ、貴女は筋がいいからきっとすぐに出来るようになるわ。 でも、勘違いしてはだめよ。
この方法で作った下僕達は所詮はインスタント。何度も言うけれど私と直接交わって眷属になった貴女の方がずっと特別なのよ?」

「ええ、わかってるわ。 私をそんなに愛してくれるお姉様が大好きよ。」

二人が談笑している間にも、闇のマントを着せられた女たちは、強い吸血衝動に体も心も蝕まれていった。 やがて立ち上がった彼女達は皆、肉欲と嗜虐心に支配され、吸血鬼になったことに歓喜の笑いを上げるのだ。

このマントもまた、ローズが生み出した恐るべき魔法だった。 さっきの蝙蝠はローズのマントから分離したものでありいわばマントの欠片だった。 この欠片は離れていてもローズのマントと魔力でつながっており、着せられた者は感覚を彼女と共有し、彼女の意志に支配される。

着ている間は身体も吸血鬼のそれになり、魔法を行使することまでできるようになるのである。しかし、やはり直接血を吸うのに比べるとつながりは弱いため、主であるローズが魔力の供給を止めれば普通の人間の身体に戻ってしまう。
しかし、ローズはその欠点を逆手にとって下僕たちに普通の人間のふりをさせ、普段からハンター等の目を欺いていたのだ。

「ああんっ!! 体が疼く・・・、血・・・血が欲しいわ・・・。」

「うふふ・・・、男・・・男はどこ・・・? 私のカラダ温めて欲しいわ・・・。」

「クスッ、 せんせい・・・、 今日は私が診断してあげる・・・。」

「ひぃ・・・、うぁぁぁっ!!」

黒いマントを纏った白衣の天使達は、手当たり次第に医師や男性患者を襲いはじめた。
程なくして女性患者もその輪の中に加わり男たちを貪りはじめる。

ベッドにいた男性患者の末路は特に悲惨だった。動けないのをいいことに、ベッドを取り囲んだ数人のナース達に代わる代わる壮絶な逆レイプを受け続け、朽ち果てていった。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板