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渡来船2
22
:
名無しさん
:2012/03/08(木) 04:19:11
「それでは2人に試練をあたえるわよ、まずはカズ。
さっきあなたはわたしにヴァンパイアの映画を見に行こうって誘ってくれたよね。
その気持ちは嬉しいわ、素直に受け取ってあげる。
だけどカズは前回の体験(ヴァンパイアに肉体を弄ばれた)での興味本位からのお誘いなんでしょう?」
(ずさーッ!みゆきの姉御はそこまで気づいていたのか・・・お、男のロマンが崩されていくー・・・む、無念!)
そういうと みゆきはカズの瞳を見つめながら話したのでした。
「くすッ・・カズ、あなたはそんな安っぽい男になってはダメ。
もっと自分に自信を持って生きてほしいの!その為には強い理性と優しさが必要よ!
そしてアイが暗黒の闇に堕落しないようにサポートしてあげてほしいの!!」
オレは吠えた!
「うぉーッ!オレはカズ、男の中の男だぁーッ!やってやるぅーッ!!」
「くすッ、やっぱりカズって単細胞な男ね!」
みゆきの姉御には弱いカズであった。
「そしてアイ、あなたは自分自身のことをしっかりと受け止めるの。
自分を知る事が一番大事なことよ!自分というモノサシをしっかり持つの!
そうすると自分の行くべき道は、おのずと開かれてくるはずだわ!」
そういうと みゆきはタバコの煙を吸い込むと、短くなったタバコをもみ消した。
「わたしがあなたたちにアドバイスできるのはここまでよ。
これからは自分達が自分の意思でしっかり進みなさい!」
(ヴァンパイアハンターのわたしが、ハーフ・ヴァンパイアのアイに教育するなんてね・・・
表世界の住人を守る為には、致し方ないことだものね(苦笑))
「ま、そんなわけで…、藍、急な話だけどちょっと一週間ばかり店に入ってくれない? 寝泊まりは私の事務所を使っていいから。」
「「へ?」」
みゆきは大きなカバンを取り出すと呆然と立ち尽くす2人を尻目に、地下室にある一見ガラクタにしか見えないものを自分の鞄に詰めていた。
「あの…、みゆきさん? そのカバンは一体。」
「ああ、この中に私の着替えと非常食とパスポートが入っているわ。
その他もろもろ、必要なもの。」
「いや…、そうじゃなくて…。旅行にいくなんて聞いてませんけど……。」
みゆきは手を止めて、真剣な表情で言った。
「旅行じゃないわ。 事件(ヤマ)よ。 それもとびきりビッグな…。」
みゆきの言葉を聞いて2人は思わずゴクリと唾を飲んだ。
「ちょっと前に知合いの情報屋から連絡があったのよ。 ヨーロッパの田舎でね、人を襲う魔物が出ているらしいの。 しかも、そいつはかなりの大物で力もハンパじゃないらしいの…。」
みゆきは一旦言葉を切ると、アイの方を向いて言った。
「事件の発生場所はハンガリー北西の寒村、ホロウ・クイよ。 私と貴女が出会った場所もかなり近いわね。」
それを聞いて藍もハッとしたようだ。カズにはその意味を伺い知ることはできなかったが、二人にとって何か深い因縁のある場所なのだということは予感できた。
「みゆきさん・・・っ!! 私も行きます!」
「だめよ!! 今回は貴女は連れていけない。 カズといっしょに留守番してて。」
「私はハンターでみゆきさんのパートナーなんですよ!
それに・・・、このことは私の手で決着をつけたいんです。お願いですから連れていってくださいっ!!」
「藍・・・、気持ちはわかるわ。貴方には戦う理由がある・・・。でも、わかって。
敵がもしあいつだとしたら貴女を近づかせるわけにはいかない。もし貴女があいつの手に落ちたら大変な事になるわ。 わかるでしょう?」
「でも・・・・・・。」
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