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渡来船2
12
:
カサブタ
:2012/03/06(火) 23:31:46
藍ちゃんはマントの匂いを嗅いで喜んでいるカズ君を見て眉を潜めていたのですが・・・
そのうち何かをひらめいたのか、無邪気ないたずら娘の顔つきになると、カズ君を呼びました。
(うふッ、あたしのマントの匂いを嗅いで喜んでる人には、おしをきが必要だわね!
あたしは高貴なヴァンパイアの血を受け継いでるハーフ・ヴァンパイアよ。
一度血を吸った人なら、あたしの思い通りに操ることができるのよ!きゃは!
さあー覚悟なさい、へんたいさん)
「ほーらカズ君、あたしを見てごらん!きゃは!」
マントから顔を離したカズ君は、うっとりとほうけていたのですが。
「そうよ・・・、あたしの瞳をみつめるのよ・・・。私は君の”ご主人様”なんだからね」
するとどうでしょう・・・藍ちゃんの瞳が充血したように赤くなっていったのです!
そして藍ちゃんはカズ君を手招きしながら誘うのでした。
カズ君は夢遊病者のようにふらふらと吸い寄せられていきました。
その足取りは頼りなげでもありました。
「うぁ・・・っ!! アイちゃん・・・」
カズ君のズボンの中のモノはパンパンに膨れ上がって、
少し触れただけでもすぐに爆発してもおかしくない状態になっていました。
「おいでー、おいでー! あは!かわいいわね、カズくん」
たとえレッサー化しなかったとしてもヴァンパイアに血を吸われた者は眷属あるいは奴隷と呼ばれ、血を吸ったご主人様に心も身体も依存するようになります。
ご主人様に命令される、触られる、あるいはただ見つめられるだけでも、大きな快楽を感じ、ご主人様のいいなりにされるのです。
しかも、これはご主人様と奴隷の性別が違うと更に顕著になるようです。
いまのカズ君は藍ちゃんの暗示によってとってもエッチな気分にさせられ、いいように操られているのです。
「きゃは!やっときたわね! ささ・・・、他のみんなには刺激が強すぎるからこっちへいらっしゃい。」
藍ちゃんはカズ君の手を引くと、店の中から影になっている物置の方へ引っ張っていきました。
そして、暗がりに入ったところで藍ちゃんはいきなりカズ君のズボンのふくらみをわし掴みしたのでした。
「あうッ、アイちゃん・・・」
その瞬間、体に電気が走ったかのように一瞬びくッとしたカズ君でしたが、手は操られるように藍ちゃんの腰にまわり、制服の上からやさしく抱きしめたのです。
「そうよ・・・、そうやって私を抱きしめて。 やさしくだよ・・・?」
藍ちゃんもカズ君の首のほうに手を回すと顔を近づけて、
そーっと耳元で囁くのでした。
「あたしのお腹にあたっている、カズ君の熱くなったモノなぁーに?
あたしのマントの匂い嗅いで発情するなんて・・・信じられない!
この変態やろう・・・」
藍ちゃんはそういうと、カズ君の手からマントを奪い返しました。
そして、それを再び羽織ると、自分にすがりついているカズ君の身体をふわりと包み込んだのです。
「あ・・・っ、」
カズ君の身体を足元まで藍ちゃんの大きなマントが覆い込みました。そして同時に彼の鼻腔を甘い香りが満たしました。
マントから匂い立つ薔薇のような香りと、藍ちゃんが醸し出す初々しい女の子の匂いが混ざった香りです。
密着した藍ちゃんの身体とマントから伝わる温もりと匂い。それに包まれたカズ君の興奮はどんどん高まっていきます。
「うふッ、でもあたしの匂いで感じてくれるなんて嬉しいわ!
マントをクンクンするよりもこうやって直に嗅いだ方がずっといいでしょう?」
そういうとカズ君の首筋にキスをするのでした・・・。
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