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渡来船2
116
:
カサブタ
:2012/03/17(土) 20:46:19
「あの村で危機的状況に追い込まれ・・・、 仲間を殺され・・・、 あの真実までも知った後で、貴女が教会と共闘する気になるなんて正直言って予想外だった。
貴女のメンタルを甘く見すぎていたようだわ。これは大きなミスだったと認めざるをえないわね。
おまけに、貴女は感情的にならず冷静に私との戦い方を考えていたようね。
私は儀式のために必要なこの大講堂を死守しなければならないから、他の子達みたいに立ち回るわけにはいかない。
私は棒立ちにならざるをえず、おまけに貴女が来ることを予測できていない。私はとても不利な状況に追い込まれてしまう。
貴女はこの状況をハンガリーにいる時点で予測し、接近戦を仕掛ける為に十分な武装を教会に用意させたのよ。
見事だわ・・・。 見事としか言いようがない・・・。 貴女達親子は愚かな人間の中で唯一私の敵と呼ぶに相応しい存在だったわ、ミユキ・ホズミ。」
ローズはみゆきを見下ろしながらくすくすと笑う・・・。
「でも、残念ながらお終いね。 これで貴女と遊べなくなると思うと名残惜しいわ・・・。
でも、安心なさい。私は貴女が好きになったわ。
だから殺さないであげる。儀式が終わったら貴女も私の眷属にしてあげるわ。
今度は敵ではなく対等な友人として付き合いましょう。
手始めに今夜はそんな魅了の魔法ではなく私のカラダでたっぷり燃え上がらせてあげる・・・。」
「く・・・っ!!」
土にまみれたみゆきの顔は屈辱と悔しさで歪んでいた。これで私もこの魔女の物になってしまうのか・・・。
吸血鬼と一度交わってしまえば、誰も堕落には逆らえない。私も怒りと誇りを忘れてこの女に快楽をねだる存在に成り下がってしまうのだ。
なんて屈辱的な・・・、そんなことになるくらいなら死んだ方がよっぽどマシだった。
「さて、そろそろアイを迎えにいくとしようかしら・・・。 そうそう・・・、貴女には感謝してるわよ。
私のアイをここまで強くしてくれてありがとう。」
ローズはみゆきのもとを離れると、藍を組み伏せているマリアの後ろに歩み寄ってくる。マリアは横目で彼女を伺った。
「うふっ、いよいよねお姉様・・・。私お役に立てた?」
「ええ、貴女はとっても良い働きをしたわ。今からアイを取り込むからそのまま抑えていてちょうだい。
ご褒美に種付けの時は貴女もたっぷり気持ちよくさせてあげるわね。」
マリアは藍の両手首を押えたまま、ローズに藍の顔を見せる。二人の目があった。
「さぁ、アイ・・・、私とひとつになりましょう・・・。」
ローズはマリアもろとも藍を包み込もうと、マントを広げた。 藍は満身創痍の顔でそれを見ながら押えられたままの右手を閉じる。そして、小さな声で言った。
「いやだ・・・。」
その言葉と同時に藍が握った右手を開くと、そこには一発の弾丸が握られていた。
藍は残ったわずかな魔力を込めてその弾丸を破裂させる。すると、破裂したその弾から眩い閃光が迸り出て、ローズを貫いた。
「っ!! ぎゃああああぁっ!!!??」
藍を包み込むために魔力の障壁を解除し、そのうえマントを広げて体を晒していたために、光をまともに浴びてしまったのだ。
「ああっ!!」
その光は、マリアにも襲いかかった。焼けるような熱さに表情が歪み彼女のマントも弾け飛ぶ。
そして、彼女の身体にまでダメージが及ぶとたちまち半身が焼け焦げて灰になり、数メートル先に転がっていった。
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