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渡来船2
113
:
カサブタ
:2012/03/17(土) 20:40:02
みゆきは暫く考えた後、意を決したように藍に話しかける。
「藍っ! こうなったら一刻も早くあいつを倒すしかない。 私をサポートしてくれる?」
「わかったわみゆきさん・・・。 やってみる。」
天井の半分が吹き飛んだ講堂の中でローズは空が見える場所へと悠然と歩み出てくる。
彼女は藍の姿を空に探すと、彼女のそばに居る一機のヘリを見つけて顔をしかめた。
「あれは・・・。 まさか教会と手を組むとはね・・・。」
ローズの背後からマリアも姿を表す。
「そんな・・・、何であの女がここにいるの? まさか、お姉様の罠を生き延びたっていうの・・・?」
「信じられない、マリア? そうね、私もよ。
奴は生き延びるかもしれないとは思ったけど、さすがにここに現れるのは予想外だったわ。
でも、かつて私に楯突いたリカ・ホズミとはまさにそういう女だったわ。
決して私の思い通りに死んではくれない、決して私の意図したようには動かない女・・・、それがあいつ。
どうやら親子揃って、忌々しい虫ケラのようね!!」
バサアアァァッ!! バリバリバリバリッ!!
ローズは空中に向かってマントを広げる。巻き起こった風に大きく翻る裏地は再び表面に真っ赤な電光を帯び始める。
「みゆきさんっ!! また奴の魔法が来る!!」
「っ!! 藍、このヘリの後ろに隠れて!!」
藍はマントで身体を隠しながらヘリの後方へと避難する。その瞬間、ローズのマントから空中に向けて雷撃が放たれた。
真っ赤な閃光はみゆきが乗るヘリにまともに襲いかかった。
「うぁぁっ!!」
ものすごい振動と共にヘリの胴体が軋む。コクピットの電子機器は火花を散らし、緊急警報が鳴り響いた。
「くそっ!! これだけの防御でも耐えられないか!!」
教会の戦闘ヘリは、化物達との戦いに備えて、魔術を防御する霊的な兵装が施されている。
だがみゆきは今回の作戦の為に、このヘリにのみ7重の対魔術兵装を施すように要請していた。
本来なら余程の魔法攻撃を受けてもビクともしないはずである。
おかげで後ろの藍に攻撃は届かなかったものの、ヘリの方はローズの魔力攻撃をこれ以上防御することは無理なようだ。
(なんてケタ外れな魔力なの・・・!! しかたがない!! 少々無茶をしてでも早く倒さなきゃとても持たない!!)
みゆきは、操縦桿を一気に前に倒し、じゃじゃ馬のように暴れるヘリを無理やりローズに向かって突っ込ませる。
「みゆきさんっ!!」
「藍!! これ持っときなさい!!」
みゆきは宝珠の弾を装填した拳銃の一つを藍に投げ渡した。 藍はそれを受けとると、ヘリで雷を凌ぎながら再びローズに近づいていく。
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