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渡来船2

104カサブタ:2012/03/17(土) 12:26:38

「七海ちゃん・・・、いろいろとごめんね・・・。」

藍は背を向けたまま辛そうな声で彼女に話しかける。

「ここまで来れたのは貴女のおかげよ・・・。本当に感謝してる・・・。
でも、ごめん・・・。 私・・・きっと私の力じゃ、貴女の友達皆を救うことなんてできない。 ごめんね・・・、私はそんなに強くないの・・・。 
けれど・・・、 それでもせめてカズ君だけは助けたい。 助けないといけないの・・・。
だから許して・・・。 金森君の仇は絶対に取るから。 貴女の気持ちを無駄にしないから。
私のわがままを許して・・・。」

そのとき、藍の背中に柔らかいものがぶつかってきた。
小さな七海の身体が藍の後ろから抱きついてきたのだ。

「いいんだよ・・・、 私は藍さんの気持ち、ちゃんと分かってる。
皆を助けられないのは私も辛い・・・。 でもだからって藍さんを責めたりなんかしないよ。
だから無理しないで・・・。 藍さんの一番大切な人を助けてあげて・・・。 それが、私からのお願い。」

そして、彼女は藍の背中に顔を埋めた。 
藍も堪えきれなくなって、後ろを振り向くと七海の身体をぎゅっと抱きしめてあげた。


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