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オリジナル東方二次小説作成板
1
:
ネットに投稿するメンタルがない人
:2014/08/05(火) 14:48:56 ID:WzvcIdqQ
このスレでは、東方の二次創作小説を執筆するスレです。
一人で淡々と書くのも良し、
お題を出してそれに沿って書くも良し、
何人かでリレーのように書くも良し、
小説投稿サイトに投稿する前の練習として書くも良し、
兎に角、東方projectの二次創作小説であれば何でも宜しいです。
オリキャラは使いたい場合などは、オリキャラスレに一度キャラを書いたり、オリキャラを書いた人に許可を貰うなどして下さい。
次スレは
>>950
が内容、題名共に同じで建てて下さい。
では楽しく、Let's 執筆!
79
:
Phantom
◆vVg/fnBrws
:2015/03/13(金) 23:08:17 ID:jTIDgbmQ
今日のラストです。
**********
「……こんな事もあったな」
いや、正直、この日記を読んでいないと思い出せないような内容だ。過去すぎて、もう俺の脳内ではその記憶は忘却の彼方に消し飛んでいた。
そういう意味では、今回のこの日記の発見はよかった、と言えるだろう。
長く生きていると、過去の記憶が無くなるので、毎日がどうでも良くなってくるのだ。
例え、人間の親友が死んでも。
社会の近代化が加速しても。
大切な物を失ったとしても。
全て、忘れてしまう―――。
風化してしまう―――。
封化されるように風化して、そして消え去って行く。
それにしても、俺は今、図書館でパチュリーの隣でこの日記を読んでいるのだが、先程からパチュリー含む妖精メイド、小悪魔が俺の方をチラチラ見ている。見ていても何の得も無いぜ?
……そう言えば。
「……なあ、今ここにいる奴らで良いから、答えろ。―――――ハル・リリーフを覚えている奴はどの位いる?」
周りにいた者は三十何人。その内挙手した者は十六人。パチュリーも含め、だ。
「そっか……。ありがとう、もう良い」
言って、俺は再度、日記を開く。挙手させた理由は、正直言って、俺自身でもよく分からない。―――いや、多分、心の奥底では理解しているはずだ。
無意識に。
罪を感じながら。
だが、今はそんな話をしている場合ではないだろう。その話をしてしまえば本を一冊書ける量になってしまう。だから、今はあくまでも『日記』の方に集中だ。
いや、集中、じゃないな。終中までさせるのが、今回の目的であり、俺のすべきことだ。
ハル・リリーフの命を弔う―――、なんて、不死身の吸血鬼が言うのも何か引っかかるけれど、俺は幸い半人だ。ならば、半分程度は弔ってやってもいいだろうか―――――。
**********
80
:
Phantom
◆vVg/fnBrws
:2015/03/18(水) 20:19:57 ID:jTIDgbmQ
長い……。
**********
「こんにちは、吸血鬼様」
と、彼女は微笑んだ。
…………。
「痛い痛い痛いです! 何ですか何ですか! 何で後頭部を持って地面に叩きつけようとしてるんですか!」
ふむ、脳に異常があるな。やっぱり、昨日の荒治療は失敗だったか。
「いやいやいや普通に治療は成功ですよ!? むしろ脳の方に異常がある方がおかしいですよ!」
え? いやだってお前、元から頭に異常なかったっけ?
「いや頭じゃくて眼です! 先天性です! 治りません!」
そうか、じゃあ眼ぇ穿って新しいの入れてやるよ。
「怖いです! 狂気です! 吸血鬼様がお怒りになってます!」
「じゃあまずはその『吸血鬼様』ってのを止めろ。俺は正確には吸血鬼じゃねぇし、名はロッヅェ・スカーレットだ」
そこで俺は、未だ自分が名乗ってなかったと思い知る。まあ、それなら『吸血鬼様』も仕方ないか―――、あるわ。
まず、『吸血鬼様』って、種族名が入るのは二つ名程度で良いんだよ。いきなり『おい、人間』って言われた気分だよ……。って、俺も半人半吸血鬼だった。
「ロッヅェ……様?」
「呼び捨て以外は認めん」
「ロッヅェ……さん?」
「切腹を求める」
って、何だこのやり取り。切腹って和の国の死に方だろ。っつか、『様』とか言われんのは慣れてないんだよ……。あれ、でもレミリアとかフランからは『お兄様』だ。いや、『鬼い様』かもしれないけど。
「……今更ながら、自己紹介をしようか。忘れていたし。―――ロッヅェ・スカーレット。種族は半人半吸血鬼。義妹二人の義兄だ」
彼女―――、まだ名も知らぬ彼女は、『半人半吸血鬼』という言葉に違和感を覚えたらしいので、少しばかり訂正、というか補足をしておく。まあ、言っておくことはそこまでいつもと変わらないので割愛。
「……そう、なんですか………。じゃあ、義妹さん方は……」
「『純』吸血鬼だ。俺みたいな、成り損ないじゃあないな。……つか、俺ばっか話してんじゃん。お前も何か自己紹介しろよ。名前とか、生い立ちとか。エキドナの血を持つ妖精だってことくらいしか知らんし……」
ここで彼女の表情に翳りが射した。
気のせいだろうか、嫌な予感がする―――。ちなみに、この予感は見事的中する。
「……名前、ないんですよね………」
**********
81
:
Phantom
◆vVg/fnBrws
:2015/03/18(水) 21:05:35 ID:jTIDgbmQ
**********
名前。
それは、その存在を縛るモノ。正確には、言葉という呪詛の最高クラスの縛り。
逆に名前が無い者は、それに縛られることがない―――、が、代償として、アイデンティティが理解できない、ということになる。―――自らを失い、代わりに完全なる自由を得るか、縛りのあるまま、自らを失わない様にしたいか。
実は、俺は一度名を捨てようとした。ブラドと住んでいる時に、だ。名を捨てれば、ブラドというモノから逃げられる、と思ったからだ。尤も、俺自身、そこから逃げようとも思っていなかったので、暇潰し程度にやろうとしたことだ。
結論から言うと、途中で止めた。
理由としては、ブラドから逃げる代償に自らを失うのは辛いと思ったし―――、何より、父から貰った、大切な名だ。捨てられるモノか。
さて、すこし俺の過去を混ぜながら名前の大切さを離したが、つまり、眼の前の彼女―――。エキドナの血を持つ、妖精には、名が無いと言うのだ。それは、自らを見失っていること。喪っているようなモノ。
「まさか。そんな風ではありませんよ、ロッヅェさん。私は、名前を捨てたのではありません。元から無いのですよ」
『生まれた時から、名は無いんです』と、彼女は付け足した。
生まれた時から自らを失っている。未だ、自らを知らないでいる。知っていることは、自分の種族だけ。
―――自分を知る者は、自分だけ。という言葉があるが、それは大嘘だ。
だって、彼女は自分をことを他でもない自分が良く知らないのだから。
「逆に、よく種族だけ分かったな」
俺は知らぬ間にそんなことを言っていた。彼女は、別に気分を害することなく、答えた。
「ええ。母がそれだけ教えてくれたんです。それ以外のことは、何にも」
「……………」
気分が悪くなる―――、では、全く済まない。むしろ、不機嫌を通り越す不機嫌だ。だって、自らを知らぬまま、今まで生きて来たのだから。
苦痛。
それが、彼女の人生を表現するには最高に適切な言葉だろう。
彼女は、続ける。名も無い彼女は、言う。
「私の名は、ありません。だから―――」
私の名を決めろ、と。
私に名前を付けて下さい、と。
貴方が付けたその名で呼んでください、と。
そう言って来た。
俺は不意に青い、青い空を見た。
その異様な威圧感から逃れたかった、という訳ではない。ただ、良い名が思いつかないか、と思って天を仰いだだけだ。その行動自体に深い意味はない。
季節は、丁度、桜舞う春の真っただ中だった。
「 」
俺がそう呟いた彼女への名は、永遠に彼女の物になるだろう。
**********
名前って大切ですね。
82
:
Phantom
◆vVg/fnBrws
:2015/03/22(日) 19:03:14 ID:jTIDgbmQ
**********
……ふむ。
ここまでしっかりと書かれていては、読んでいる、俺自身の方が恥ずかしい。というか、あの後彼女自身が自分の名を覚えるのに時間が掛かったんだっけ。それと、いざ帰ったらフランもレミリアも『その子誰ー?』になるし、ハルはハルで、『吸血鬼が一人……、吸血鬼が二人……』ってなったんだよな……。その日は一日寝かしといたのは正解だった。
……結構前にレミリアの日記覗いた時、『お兄様の傍らには、名も知らない妖精がいた』って書いてあったな。無駄に大人みたいに背伸びしてたな。
さて、そろそろ夜も明けているだろう。妖精たちは仕事を終わる時間帯だ。まあ、当主のレミリアとかが吸血鬼なのだから仕方がないと言えば仕方がない。
隣のパチュリーは、本の塔を倒しながら眠っている―――、お前も吸血鬼かよ。
さて、そろそろ自室に戻ろうか。そこで日記の続きは読めば良い。あと五、六冊あるからな。
俺は本(日記)を持って席を立った。ついでにパチュリーに布団を掛けて、残業中の小悪魔に『もう寝とけ』とだけ言って、部屋に戻った。
机に本をドサリ、と置き、本を片手に椅子に腰かける―――。
**********
83
:
Phantom
◆vVg/fnBrws
:2015/03/26(木) 21:05:34 ID:jTIDgbmQ
**********
『參 頼み事』
ある日。
「さてさて、ハルちゃん? どういうことかな、僕の眼の前には僕の妹と楽しそうに破壊活動をしているように見えるんだけど、それは僕の眼がおかしいのかな?」
俺は怒っていた。
俺の一人称はあくまでも『俺』であって、『僕』ではないのに、『僕』と使っているところを見てもそれなりに分かるだろうと思う。とりあえず、それくらい怒っているということである。心中はお察し下さい。
そして、勿論だが、俺の怒りの矛先は、最初の雇い人―――、ハル・リリーフである。今ではこうしてレミリアとかフランと仲が良くなり過ぎて、こうして仕事をすっぽかして弾幕勝負(破壊活動)をしている。いつもそれ直すの俺なのに……。
そういう意味では俺がこうして怒るのももう日常茶飯事と化している。そろそろ俺も修復作業すっぽかしてやろうか、とも思っている。
「………」
ちなみに、今ここでハルは眼を逸らした。視線は床を真っ直ぐに捉えている。
「おい、ハル・リリーフ」
フルネームで呼んだ。
叫びはしないが、それなりに怒りを込めて。
「………」
「ハル・リリーフ」
全く反応、というより何も言わないので、もう一度フルネームで呼ぶ。
「お前、フランとかと遊ぶのも良いが、ちゃんと仕事はしろよ」
内心、『あと壊すな』と付けてやりたかったが、我慢する。―――言われたハルは、一礼と共に謝罪して、仕事に戻ってしまった。
ハルと遊んで(弾幕勝負)いたフランは、俺に手を振って、どこかに行ってしまった。正直、あいつにも一つ言ってやりたかったが、生憎とそれはできないようだ。
**********
84
:
Phantom
◆vVg/fnBrws
:2015/03/26(木) 21:26:53 ID:jTIDgbmQ
**********
その日の昼。敵情視察というか、それなりにちょっと大きな事件をいつか起こさせる予定なので、この世界の空を飛んでいた。一回、自称『幻想郷一早い伝統ブン屋』とかいう謎の烏天狗が出て来たが、逃げた。幻想郷一早い、と言っても音速には追い付かなかったらしい―――、どうでも良いけど。
昼、大体十二時頃に出たか。ならば、現在は十四時、二時間は飛んでいたことになる。流石に疲れた。
俺は館の前に降りると、門扉を開け、庭の手入れは必要か考えながら敷地を歩いた。途中、レミリアのグングニルが飛んできた。何だよ、また遊んでんのか―――、つか、もう少しタイミング遅かったらグサリだったぞ。
―――さて、何をしようか。この後は少し、この世界、幻想郷の地形を描くつもりだが、その後が暇なのだ。今まで溜めてきた地図を一回広げて一枚に縮小図を描いてみようか。―――駄目だ、面倒臭い。
何て、考えながら、俺は館の廊下を歩いていた。
すると、背後から声を掛けられた。
『ロッヅェさん』、と。
俺は振り返る。まあ、声の主は分かっているので振り返る必要はないのだが、それでは無礼だと思う。何方にせよ、振り向いたのでそんな後付けなことは要らないのだが。
「ロッヅェさん」
と、もう一度繰り返される。そんなに呼んでも意味ないって。
「ロッヅェさん」
何で三回も呼んだんだ。二回目で振り返ったろ、俺。
「ロッヅェさん」
「しつこい、ハル」
四回目で彼女の名を呼び、俺の名を呼ぶのを止めさせた。
ハルはもう一度、『ロッヅェさん』と呼んだ。五回目で、その呼ぶ声は止まった。
「………紅茶でも飲もうか。話はそれからだ」
一呼吸おいて、俺は提案する。彼女がこういう事を言い出すのは、何かある時だけだ。ちなみに、ハルはちゃんと、この提案に乗ってくれた。
**********
85
:
Phantom
◆vVg/fnBrws
:2015/03/26(木) 22:41:17 ID:jTIDgbmQ
**********
所変わって庭。庭園と言うべきかは知らないが、庭である。それも、花庭である。ちなみに、管理者は俺である。
ここの一部には、机と椅子が置いてある為、そこで庭を見ながら紅茶などを飲める―――。俺達は今、そこにいる。正確には、俺は花に水をやり、ハルは椅子に腰かけている。紅茶とか言ったけど、そんなモノは置いていない。
俺の持つジョウロから出る水の音しか聞こえない。いや、風と草の当たる音もあるな。
「………で、どうしたのか?」
ハルは全く自身から言おうとしないので、俺から聞いた。多分、俺が何も言わなかったら、これで一日終わるだろう、と思ったからだ。
「……今日、妹様と遊んだ後」
『妹様』。多分、それはフランの方だろう。レミリアの方は『お嬢様』って言ってるからな。―――さて、話からしてフランとの問題かな。少し面倒だが、聞いてやるか。ああ、そう言えば朝、フランと破壊活動やっていたな。
「フランがどうした? 鬱陶しいとかか?」
「いえ、そういうのでなく……」
『妹様にこう言われて』と、前置きをする。
なるほど、こう言われたからどうしよう、だろう。問題はその中身か……。俺に出来ることならば良いんだが。一応、最後まで聞いてやるか。
「何て言われたんだ?」
ここで、ハルは少し困った表情をする。恥ずかしいのか? いや、そうではない。ただ単に、純粋にその言われたことに対して困っているだけだろう。俺は、『良い。言え』と促す。
ハルは言った。
「―――ハル、弱すぎるよって………」
**********
86
:
Phantom
◆vVg/fnBrws
:2015/03/30(月) 16:10:56 ID:jTIDgbmQ
『小説家になろう』というサイトにキャラ、自作小説を投稿するになりましたので、投稿が少し遅れ始めます。
今回は異常に少ないです。すいません。
**********
弱い、ねぇ。
それは多分、物理的な意味で正解してるだろう。ただ、それは弾幕方面か、肉弾戦方面か、だ。
ハルのことだから肉弾戦方面だろうけど、実際、そうらしい。と、いうわけで俺に相談したらしい。いや、相談に乗ったのは俺だけど。
じゃあ、ハルの為に少し徒手空拳を教えてあげますか。
87
:
名無しさん
:2015/03/31(火) 00:05:26 ID:aRJ4fM3Y
86さんへ
それで遅かったんですね(予想)納得です
小説書くんですか〜どんな分類などを書くご予定なのですか?(できたらでいい
88
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/03/31(火) 16:47:43 ID:jTIDgbmQ
>>87
はい、また後でこの掲示板で少し更新できるかもしれません。
現在、設定表のみ投稿しています。他で既完成している作品を投稿しようと思ったんですが、
少し流血表現があり、R-15くらいに指定できるレベルだったので、まだ投稿出来てないです。トホホ……。
ちなみに、僕は今年14歳なので、本人がR-15送ったら駄目だろって話です。
僕の得意なジャンルはファンタジーから少しブラックな話方面です。
恋愛は絶対できません。はい。
これ以上書くと宣伝っぽくなってきてしまうので、ここで止めます。
追記。
城島 廻(じょうじま かい)は僕のペンネームです。
元『Phantom』、元々『JOKER』です。本人です。
89
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/03/31(火) 17:23:52 ID:jTIDgbmQ
**********
中庭。花壇はないが、代わりに木と草が生い茂っている場所だ。ここは俺の管理外の為、手入れはされていない。
さて、何故ここに移動したか。別に深い理由はない。どっちだって良いだろう。支障がなければいいんだ。
……死傷が出るかもしれないがな。
さて、始めますか。
「と、言う訳でハル。お前、どんくらい弱いんだ?」
「てい」
脛を蹴られた。すっげぇ痛い。多分、言葉を選べを言いたいのだと思う。
「と、言う訳でハル。お前、どんくらい強いんだ?」
「ていや」
眼を潰された。二つの指が眼球に突き刺さった。もっかい言葉を選んでみよう。
「と、言う訳でハル」
俺は一回、ここで区切る。正直、続ける言葉を考えているのだが、何かもう一度攻撃されそうだったので、もう本題に入ろうと話をした。
「組み手でもするか」
但し、手加減無しで。
「武器は何使っても良い。何なら、そこら中に放っとくから、それ使え」
「え、ロッヅェさんは?」
「俺は――」
『素手だ』と言って、ハルから数歩離れる。その後、地面に手を突き、錬金術で土に含まれる鉄から武器を生成。中庭の地面いっぱいに刃物や銃器、爆薬物が散乱する。
「さ、やろうぜ。倒れたら負けな」
**********
90
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/03/31(火) 18:04:57 ID:jTIDgbmQ
**********
(ふむ……)
とりあえず、俺は今、ハルからの攻撃を避けている所ということを知って貰いたい。
ハルは二刀流。勿論、俺は素手。攻撃のスピードはそれなりに早いが、予備動作が大きすぎる。
(ちょっと反撃してみるか)
俺は、剣の身を指で挟む。それだけで剣筋を止める気はない。それでは、ハルの為にならないと思ったからだ。
指で挟んだ剣を、ハルがその剣を振る勢いを利用しながら、俺の方へ引く。そのまま指を放し、地面に突きつける。
「ッ……」
ハルはそれをされて、一瞬戸惑う表情をしたが、丁度地面に落ちている拳銃を一丁握り、俺に発砲――、する前に俺はハルに接近。拳銃を脚で蹴り上げ、破壊する。
(判断は良いな)
次にハルは、再度地面に落ちているナイフを取ろうとする――、が、そのまま素手で挑む方が早いと思ったのか、そのまま突っ込んでくる。
「良い手だ」
だが、脚は遅い。
俺はハルの脚の間に自分の右足を入れ、前に出していた右手を掴み――。
「一発行くよー」
背負い投げをする。
刃物類の落ちていないところにハルを落とす。
暫し、静寂。
「さて、反省会だ」
俺のその台詞で、組み手は一度終了された。
**********
91
:
尾埼 巳
:2015/04/02(木) 23:09:53 ID:aRJ4fM3Y
こんにちは 小説を書こうと思いましてここに書こうと思いました
尾埼 巳「おざき みえ」です
東方オリキャラスレからのオリキャラを使います(とゆうても
私の作ったオリキャラなんですけどね汗)
(注意)ちょう初心者です⬅︎これ大事
では、
芽吹きの季節 〜終わりない物語〜
プロローグ
名前 葉流川 若芽 (はりすい めぶき)
能力 睡眠で違う自分になる程度の能力
歳 18
姿 セーラー服をよく着ており麦わら帽子を毎日とゆうほど被っている
髪は黒のショートヘアーで首に首飾りをしている
持ち物 家族らしき者の写真が飾っている首飾り
:
:
:
ガタンゴトン ガタンゴトン ガタンゴトン,
「うむぅ〜 むにゃむにゃ・・・・・
私は 葉流川 若芽 (はりすい めぶき)
電車旅行が大好きな大学生!
えっ今は春休みだよ?勉強しろ?そんなの後後!風景が先でしょ!!
......うーん、眠い 眠いわ〜
この頃またアレが強くなってきてるわね、
あぁ、私ね ちょっと変な体質の持ち主なのよ〜そして
ちょっと厄介で..............
「次は〜○○駅〜 ○○駅〜 」
「あっ!!待って〜!降りる〜」
まぁその変な体質も私が寝れば分かるわよ
1 変な体質
変な体質は確かあの時.............
そう 8歳だったかしら
あの時 私はお母さんが寝込んでて買い物の帰りだった............
「お買い物〜♪お買い物〜♪おか〜さ〜んにお買い物〜」
それでいつもとはちょっと違う竹やぶに行ったんだったのよね
そして............奥に変な空間みたいな物があって
「面白そ〜」
好奇心有り余ってそこに、入って
「あら?可愛い外来人さんが落ちて来たわ♥︎」
その空間の中にいた女性に拾われて
「けど、今日だけよ?次ここに来たら住人にしちゃうから♥︎」
そしてそう言われて、気付いたら家にいた 買い物袋も一緒に
あの人は一体誰だったのか、今でも分からない
けど.............
いい人なのは確かかもね、
次は9歳の時でも思い出してみようかしら
*****************************************************************************************************
投稿する日は一週間に2〜3ぐらいです
それでは
92
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/04/03(金) 13:56:17 ID:jTIDgbmQ
>>91
訂正します。他人の着色がつきますが、少し良くさせます。
**********
芽吹きの季節 〜終わりない物語〜
始めに。
名前 葉流川 若芽 (はりすい めぶき)
能力 睡眠で違う自分になる程度の能力
歳 18
姿 セーラー服をよく着ており、麦わら帽子を毎日被っている。
髪は黒のショートヘアーで首に首飾りをしている。
持ち物 家族らしき者の写真が飾っている首飾り。ペンダント状になっている。
**********
ガタンゴトン……、と、電車の揺れる音の中、私は目を覚ました。
「うむぅ〜 むにゃむにゃ……」
まだ眠い……。少し眼が覚めるまで時間がかかるから、それまでに自己紹介しましょうか。
私は葉流川 若芽、電車旅行が大好きな大学生です。
えっ? 今は春休みだよ? 勉強しろ? そんなの後々! 風景が先でしょう?
……うーん、しかし、まだ眠いわ〜。
この頃またアレが強くなってきてるわね……。
ん? あぁ、少しこれも説明しましょうか。
私はちょっと変な体質の持ち主なのよ。そして、それはちょっと厄介で、ね。
「次は〜○○駅〜 ○○駅〜 」
「あっ! 待って〜! 降りる〜」
まぁその変な体質も私が寝れば分かるわよ。
今回は言わないけど、おいおい話していくから。
そうした方が、物語としても面白いでしょ?
**********
其の壱 変な体質
変な体質は確かあの時――、そうね、8歳くらいだったかしら。
あの時、お母さんが寝込んでて、私はそのお使いの帰りだった。
「お買い物〜、お買い物〜、おか〜さ〜んにお買い物〜」
それで、いつもとはちょっと違う竹やぶに行ったんだったのよね。え、何でそっちに行ったのかって?
……さあ。正直、今となっては全く理解できないのよね。どうしてなのかな。
まあ、その議論はここでは止めて……。竹やぶの奥には変な空間みたいな物があったわ。
「面白そ〜」
好奇心が抑えられずそこに入ってみたの。
そしたら――。
「あら? 可愛い外来人さんが落ちて来たわね」
――なんて、声が聞こえて。
――その空間の中にいた、日傘を持った女性に拾われて。
「けど、今日は特別。次ここに来たら住人にしちゃうからね」
そしてそう言われて、気付いたら家にいた。手に持った、買い物袋も一緒に。
あの人は一体誰だったのか、今でも分からない。
けど。
いい人なのは確かかもね。
さて、次は9歳の時でも思い出してみようかしら。
回想はもう少し続くわ。
**********
一つだけ言わせて貰います。
小説に『♥』みたいなのは基本、使いまんので、注意してください。
それと、この訂正が不要だったら言って下さい。僕も気になってやってるだけなので。
93
:
名無しさん
:2015/04/04(土) 21:00:35 ID:aRJ4fM3Y
92さんありがとうございます
やっぱ凄いですね
94
:
名無しさん
:2015/04/04(土) 21:03:58 ID:aRJ4fM3Y
♥︎は何か使ってしまう癖があるんです(どんな癖だよ
何か感情をだすみたいな・・・・
とりあえずゆっくり書き上げようと思います、書き直しは自由でいいですよ
95
:
尾埼 巳
:2015/04/06(月) 23:20:38 ID:aRJ4fM3Y
其の弍 再び
さあ次は9歳のころをお話しましょうか
この変な空間みたいな物を通ってから今の変な体質が身につきました
最初の頃はそりゃぁ楽しかったですね、その物語の主人公になれるんですから
けど........それにも慣れた頃に、運命は迫り来るんですよね
あの運命の日、それはあの時......
母が誕生日だったんで自分で料理を作ろうと思いまして帰る時に
........あったんですよね あの迷い込んだ竹やぶが
私は 最初は振り返らずに行こうと思ったのに、気付けば迷い込みに行ってましたわ
そして、またあの変な空間があってまた..........
その空間の奥に花畑があってそこで妖精と遊び、寝た
ザッザッザッ
「あらあら、またあの可愛い外来人さんじゃない.........あら?寝ている
...それにこの子どうやら私のスキマの影響で変な能力が身についてしまっているわね」
「........この子そうとうここが気に入っているのね 笑っているもの
.......しょうがないわね 夢を見ている時だけ、ここに来れる様にしようかしらね」
「「人間でゆうと 9歳ね、11歳の時に来てもらいましょう」」
かすれかすれ女の声が聞こえたが、眠気でほとんど聞こえていなかった
...........目を覚ました時には私が寝た花畑ではなく、布団で寝ていた
どうやら私は帰る時に倒れて一時行方不明になっていたらしい
それに寝たがあの変な体質は、まるで霧のように消えていた
あの空間の奥の花畑と妖精はなんだったんだろうとあの時は思っていたわ
........次は11歳の時でもゆっくり思い出そうかな
まだまだ回想は続きそうね
**************************************************************************
96
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/04/10(金) 20:51:13 ID:jTIDgbmQ
久しぶり過ぎるw
そして投稿。
**********
其の弍 再び
さあ、次は9歳の頃をお話ししていきましょうか。
――この変な空間みたいな物を通ってから今の変な体質が身につきました。
最初の頃は、普通に楽しかったですね、その物語の主人公になれるんですから。
けど、それにも慣れた頃に、運命は迫って来たんです。
あの運命の日――、それはあの時。あの瞬間。
母が誕生日だったんで、その日は母に楽をしてもらおうと自分で料理を作ろうと思いつつ帰る時に、あったんですよね――。
あの時、迷い込んだ竹やぶが。
私は、最初は振り返らずにそのまま行こうと思ったのに、気付けばまた、その中に迷い込んでいました。
そして、またあの時と同じ、あの変な空間があって――。
私は、その空間の奥に広がっていた花畑で妖精と遊び、そのまま寝てしまった。
今思えば、妖精という存在がこの世界に実在するのがおかしいと思うのだが、さすがに9歳の私にはそんなことを思うことはない。むしろ、『妖精さんだー!』で終わりだ。
私が寝てしまって、暫くすると、何かが聞こえた。
――ザッ、ザッ、ザッ。
「あらあら、またあの可愛い外来人さんじゃない……。あら、寝ている……。それに、この子――」
「この子、相当ここが気に入っているのね。笑って――」
「しょうがないわね――。夢を見ている時だけ、ここに来れる様に――」
「人間で言うと9歳ね、次は11歳の時に来てもらい――」
掠れ掠れ、女の声が聞こえたが、眠気でほとんど私には聞こえていなかった。
――次に目を覚ました時には、私が寝た花畑ではなく、自宅の布団の中だった。
どうやら、私は帰る時に倒れ、一時行方不明になっていたらしい――。
それに、あの変な体質は、まるで霧のように消えていた。
あの竹やぶの中の花畑と、妖精は何だったんだろう、とあの時は思っていました。
そして、今も分かっていません。すいません。
――さて、次は11歳の時でも。
まだまだ回想は続きそうです。
**********
97
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/04/10(金) 21:34:11 ID:jTIDgbmQ
**********
反省会。まあそれは勿論、俺とハルだけの反省会である。場所は中庭、地べたに向き合う形で座っている。地面の武器は未だ散乱している。
「さて、俺の動きを見て、どう思った?」
率直に聞く。
組み手中、やろうと思えば、見える反撃無しに倒すことも出来るが、そんなことをすれば、反則だと思うし、大体ハルの為にもならない――、って、この台詞は組み手中に一回言ったな。
「……動きに無駄がない、ですか?」
疑問形で聞くな。それと、その答えでは赤点である――。そもそも、お前もある程度それは出来ている。
問題なのは、ハルに出来なくて、俺がやったことだ。
一応、変な所で言うが、ハルのスペックを書こう。
視力はあまりないが、動体視力自体は高い。動体視力の精度は、吸血鬼よりは低いが、人間よりは数倍高い。また、武器の使い方は全て知っている――、つまり、武器はオールマイティで使用可能。但し、今こうして俺に相談しているように、徒手空拳は疎か。判断も早く、すぐに割り切れるタイプ。スペルカード数は計八枚。
以上である。
さて、話を戻そう。俺の問い、即ち『どう思った』のか、だ。
「……高い動体視力?」
……最後に一回だけ、チャンスを与えよう。さすがに今のは冗談だよな。
「……背負い投げ?」
……。
「……」
……すまん、ロッヅェ君は少し呆れてしまったよ。仕方が無い。
……もっかい組み手するか。
**********
98
:
尾埼 巳
:2015/04/14(火) 18:32:41 ID:aRJ4fM3Y
ちょっと日をあけてしまいすみません (忙しくなってきたもので汗)
其の参 十一の時
現在の私は、絶賛風景満喫中(田んぼ)
あぁやっぱり振り返るのって楽しいわ、あの時は本当毎日が楽しかった
まぁ今も楽しいなんてゆっても誰も聞きたくもないけど
さあ時はさかのぼり11歳ね、この時が一番あの郷を満喫した時かかしらね
*********************************************************************************
11歳の時の私は何故か眠気がやけにあった
じぎょうギリギリまで寝てしまうので、いつも男子達が起こしてくれる
「おい、わかめ〜起きろよー」ゆさゆさ
いつもの当て字で呼ばれる
「?んぁ、何よぉ」
「お前、この頃やけに眠ってねぇか?」
そう学園生活を楽しもうとしたあれがきた
「そうなのよ〜そのせいで先生達の言葉も入らなくて」
「小6まで何もなかったじゃねぇか」
そう、中学生になるまでこの眠気はなかったのだ
夢も小さい頃よりくっきりと見るようになり、この時は
夢が現実なんでは?とでも言えるほどくっきり見えるようになっていたわ
「あぁまた眠気が」
ガタン
そうすると昏睡状態になったのだ、あの時よりも眠ったと思う
私は一時間ぐらい寝て 夢の中で起きたの
「ふあぁ、あれ!?ここ何処!?」
そこにはぼんやり記憶のある花畑があったの
「ここはね、幻想郷とゆう忘れられた者が来るものよ」
「ちょっ!タンマタンマ!何それ!?忘れられたもの!?」
日傘をさした女が何も言えない顔をして言ってきたの
「あらあら、貴方あの子ね」
「?」
なんせ眠っていた人生だったもので記憶力がない
「あら?とぼけた顔して、ウフフ」
その女は笑うと、扇子をだして扇いでいる
「せっ先生?」
「うふふ、そんな歳かしら」
今なら言える、年関係ないようなと
そうゆうとその女は変な言葉をゆうと
ボン!!
「うふふ」
鏡を差し出すと
「うわぁ!?」
赤い妖精になっていたのだった
あれから第二の人生が始まったとも言えるわね
次からはストーリーみたいな感じになるかも
99
:
尾埼 巳
:2015/04/23(木) 19:54:28 ID:aRJ4fM3Y
また日を開けてしまいすいません・・・・・
「さあ、新しい人生を歩みなさい」
そう言われると私は記憶と元の体を失い、倒れた
「ん?新しい妖精だ!」
「あっ!赤い妖精さんだね!」
うーん、なんだここ あまり記憶が定かではないな
「あ!起きたよチルノちゃん!」
ん?緑色の妖精?が水色の妖精に話している......
「おっ!おーい!起きてるか〜」
いやいや、さっきからあんたの隣にいる緑色の妖精が言ってるじゃんか
って、心の中で喋っても意味ないのか.....
「あっ、こっこんにちは.......」
一様言葉は出せた
「あんた、見かけない妖精だね?どこから来たの?」
えっ妖精?何の事?
「ん?話せないのか?」
「チルノちゃん、妖精にも話せない事情があると思うよ」
いや、さっきから私が妖精って決定ずけられてる話し方されてるんですが
「あのぅ、妖精って......」
「なるほどなるほど、っで名前はあるの?」
話を無視された!?
あっあぁ一様言葉は返そう
「覚えてないんです........」
そう、名前と記憶が全くない 私は何でここにいたのかも......
「分かった、じゃあ今日からチルダね!!」
「チルノちゃんのチルと私の大から取ったのね!」
「あたいってばさいきょーね!」
いや、勝手に付けないでください てかダサいです名前
「何だよーそのあたいの名前が気に入らない顔して〜」
実際にそうゆう顔してますハイ
「ん?あんたよく見たら傷が付いてるね、湖で冷やそうか」
「え?けどチルノちゃんの能力で......」
「駄目だよ大ちゃん、あたいの能力は強過ぎてチルダが凍っちゃう」
いやいやいや待て待て待て!さっきからおかしいよ!話といい妖精といい!!
「まっ待ってください、私は人ですよ⁉︎」
「?」
「いやぁだって赤色の妖精ですよ、チルダちゃん」
チルダって名前になってるぅ〜
「あたいの氷でみて見なよ」プイ
あっこの水色、じゃなかったチルノ?の羽は氷でできている
「えっ...........
えっ〜〜!?!?」
赤い!!妖精だし!それに!!
何だよ!!何でこんな目に〜〜!!!!
「あっまさか、転生された系?」
「そうかも........チルノちゃん」
「大ちゃんも?」
「うん......」
イヤイヤマジで本当、意味分からないですハイ
「あっじゃあ!」
「巫女さんの所に!!」
「え〜!?」
100
:
尾埼 巳
:2015/04/23(木) 21:21:27 ID:aRJ4fM3Y
それで湖で起きた時にはついていた傷を癒した
湖には色んな妖精達がいた
当然私みたいな赤い妖精もいたけど皆、私をまじまじ見ていた
まるで私が珍しいみたいに.......
それで巫女の所の行きしにチルノに聞いて見た
あっ聞く前に名前を紹介するね
この水色妖精はチルノ
冷気を操る程度の能力らしい(間違っても恨まないでね)
程度とはこの世界のしきたり?みたいなものと私は思っている
チルノは主に氷系魔法を使えるらしい
この緑色妖精は大妖精
主に台詞無し(ってWebで)けどこの大妖精、チルノとよく話している
妖精の最も強い分類らしい
「チルノ、何で私は珍しそうに見られてたの?」
「ん?そりゃあんたがさっきから変なオーラを放っているからじゃない?」
そりゃね、この世界に驚く事いっぱいありますよ?
けどね私にチート能力はないと思うんだ、(妖精って下位らしいし)
「オーラ?」
「うん、チルノちゃんは冷気 寒いオーラを持ってるの
けどチルダちゃんは何か、モヤモヤってしてるオーラが」
「そう!殺気!チルダのモヤモヤオーラは殺気!」
「チルノちゃんさすが!!」
いやいや話進められていますが、酷くない?
まるで私が殺人鬼みたいないいわれようですね、殺気?なにそれおいしry
「いや〜チルダ、あんた凄いオーラ持ってるね」
「あっ階段見つけた」
あ、ここが巫女の所に行くための階段かぁ辛そう
「さっ飛んで行こうか、大ちゃん!チルダ!」
えっ飛ぶの?
101
:
尾埼 巳
:2015/04/23(木) 22:22:10 ID:aRJ4fM3Y
あっ題名忘れてた.........
次から付けようと思います........
えっいや〜 ね、確かに私は妖精ですよ?羽根だってついていますよ?
けどね、まだ飛べるって訳じゃないんですけど・・・
「あのチルノ、私まだ.....」
「ん?あぁーまだ心の準備、できてないね?」
はぁ、良かった〜 チルノ、今日は空気読んでくれた〜
「神社に行くの」
「巫女さんにもでしょ?」
..........アァー、ヤッパリムリでした
ダイさんも結構、天然なのね......
「いや.......飛ぶのが、です」
「えっ」
「?」
ちょっと、私がまるで''歩くのどうでしたっけ''って聞くみたいじゃないですかぁ
「あ、あぁ転生だもんね ハハ」
「それは知らないよね」
.........穴があれば、入って閉じ籠りたい
「ん〜」
「もう少しだよ!チルダちゃん!」
階段の前で飛ぶ練習 ナニコレ
「羽根に神経を通す!!」
「そんなの、難しいって!!」
「大丈夫!何だって私がチルダの名ずけ親だから!!!」
「チルノちゃん!さすが!!」
もぅ私、子供の頃知らないけど 絶対不器用だコレ
「んー」ばさっ
「あっ!!」
「神経キタコレ!!」
あっ飛べた、ちょっとだけど浮いてる気がする
「やったね!チルダちゃん!!」
「ありがとうございます、大さん」
「ふふーん、やっぱりチルダは私の弟子だね!!」
「あの......ツッコミ所ありすぎです」
何か、チルノの弟子になってるんだけど.......けどまぁ
一人で行動してるより、いいかな
「どうせなら、大さんの弟子が良いです........」
「もう、チルダちゃんったら〜」
「えぇ〜」
まぁ、前の記憶は忘れたけど 今は楽しいからいいや
「じゃあ行こうか!」
「はい!!」
「うん!チルノちゃん!」
「すーはーすーはー」
良しっ整えおっけー!
「行こう!!」
ダッダッダッダッ
「うおぉーー!!!!」
ゴン!!
「あっ」
「チルダちゃん!?」
「痛たたたた」
どんくさい、実にどんくさい
階段に頭ぶつける妖精っていないよ!?ある意味!?
「チルダって私よりどんくさいんじゃない?」
とうとう言われたぁ〜
102
:
尾埼 巳
:2015/04/24(金) 20:59:01 ID:aRJ4fM3Y
気を取り直して...
気を取り直して!やり!!
「あっチルダ」
「はっはい?」
「軽そうだし持とうか?」
はい、最初から言ってください本当
恥ずかしい思いまでした私はどうしたらいいんでしょうねぇー
「お願いします.........」
「よし来た!!」
「お賽銭〜お賽銭〜おーさいせーんお賽銭〜」
「はあ、とうとう私も忘れられたのかしら......」
「.........はぁ」サッサッサッ
チャリーン
「キラン」
「えっ?お賽銭不足?」
「そうなんだよ〜だからこのお金を入れてきて欲しいんだ」
「お願い!チルダちゃん!!」ペコっ
どうやら今登っている(?)階段の先に巫女がいる
けどもお客さんが全然来ない=(イコール)お金が投げられていない
だから私がこのチルノが持ってるお金を投げて来いとな?
「それに、友情関係深まるし」
嫌、その前にあったこともないから友情関係ない様な......
「分かりました、入れてきます」
「いってらっしゃーいチルダちゃーん」
ふよふよふよ
「ぜぇぜぇぜぇ」
疲れた、階段五段飛ぶだけなのに.........
「あっ神社......」
ふよふよふよふら
チャリーン パンパン
「............」
「ありがとうございます、妖精様〜
わざわざこの博麗神社にお招きいただき誠にありがとうございます」
この巫女が例の........
「はっはぁー」
「あのぉーできたらで良いんですがぁ〜鴉天狗にあったら
言っといてください、''博麗神社に10年ぶりの参拝客がき」
ぽん
「いったーい!何すんのよ!」
「霊夢、この子が特別体質の子よ」
「あら、そうだったの とりあえずありがとうね」
ちょっと待ってくださいよ、急に扇子がこの巫女の頭を叩いたことも驚いてるけど
(その途端口調も変わったね)急にあの''女性''が出てきたのが一番ビビったんだけど
「あら、こんにちは」
「こっこんにちは......」
「あら?結構もうお友達がいるのね」
「じゃあ後はよろしく〜霊夢〜」
シュイーン
「まぁ宜しく、私は博麗霊夢よ」
「私はチルダです......」
何か不思議な''女性''だったなぁ〜(この霊夢って巫女も不思議だけど)
103
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/04/26(日) 19:47:49 ID:jTIDgbmQ
僕の今回の()内はちゃんと読んで置いて下さい。
>>98
です。
**********
其の参 11歳の時
現在の私は、絶賛田圃の風景満喫中である。しかし、やっぱり思い出を思い出すのは楽しいわね。
――あの時は本当、毎日が楽しかった。
まぁ、今も楽しいなんて言っても誰も聞いてくれないけども。
さて、そんなことは置いといて、時は遡って11歳の時ね。この頃が一番あの郷を満喫した時かしら。
**********
11歳の時の私は、何故か眠気が頻繁に起きた。
授業初めから終わりまで、ギリギリまで寝てしまうので、いつも周りの男子達が起こしてくれる。今日も『おい、わかめ起きろよ』と、いつもの当て字で呼ばれる。
「ん、何よ……」
「わかめさ、最近よく眠ってねぇ?」
学校生活を楽しもうとした時。その頃から『アレ』は起きるようになってきた。
「そうなのよ。そのせいで先生の言葉も入らなくて」
「小6まで(←年齢的におかしいですよ?)何もなかったよな?」
そう、中学生(←中学生は13歳からですよ?)になるまでこの眠気はなかったのだ。
夢も小さい頃よりリアルに見るようになり、最近は夢が現実なのでは? と言えるほど、リアルに夢を見えるようになっていたわ。
「あぁ……、また……」
私はその後、突然昏睡状態になったのだ。体感的には十時間以上眠ったと思う。そして、私は夢の中で起きたの。いや、『眼が覚めた』の。
でも、見えたのは教室じゃない。どころか、私の知らない場所。
「あ、あれ!? ここ何処!?」
私は、見渡す限り向日葵しかない、向日葵畑と言うべき場所の中心にいた。
「――ここはね、幻想郷と言う、忘れられた者が来る所よ」
背後から声がした。私は反射的に振り返る。そこにいたのはピンクの日傘を射した、何やらよく分からない模様のついた服を着ていた。確か、髪は金髪だったと思う。
日傘を射したその女が、微笑みながら言ってきたの。
「あらあら、その顔。あの子ね」
「――?」
私は記憶力に自信がないので、彼女が誰なのか、私には分からない。というか、完全に『誰だよお前』な状態だった。
「あら? とぼけた顔して、ウフフ」
その女は笑うと、扇子を何処かから出し、自らを扇ぐ。
「せ、先生?」
「まあ、貴女にとってはそんな歳かしら」
今なら言える。『年、あの人とは関係ないよな』と。
女は私に応えた後、変な言葉を言った。いや、呟いた。
スペルカード、と。
「うふふ」
一枚のカードから出て来た鏡を私に差し出す。鏡を渡されたら、『これを見ろ』という意思表示のようなモノである。そうでなくとも、大抵の人は鏡の中を覗くだろう。私は例によって、鏡を覗いた。
「うわぁ!?」
私は、赤い妖精になっていた。
あれから、私の第二の人生(?)が始まった、とも言えるかしらね。次からはストーリーみたいな感じになるわね。
**********
104
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/04/26(日) 20:27:37 ID:jTIDgbmQ
ちょっと、これから()内にアドバイス書いていきます。それと、今更ですが、。(句読点)ちゃんと書いて下さいね。
**********
「あ! 新しい妖精だ!」
「赤い妖精さんだね!」
――うーん、なんだここ? あまり記憶が定かではないな。
「あ! 起きたよチルノちゃん!」
ん? 緑色の妖精? が水色の妖精に話している……。妖精? 妖精……。う〜ん……。
「おーい! 起きてるか〜」
いや、さっきあんたの隣にいる緑色の妖精が言ってたじゃんか。
って、心の中で喋っても意味ないのか……。ああ、悟り妖怪とかだったら楽なんだけどなぁ。
さて、とりあえずは。
「……あっ、こ、こんにちは」
『一応』一様(←『いちよう』ではなく、『いちおう』ですよ)言葉は出せた。呼吸もできているので、私は死んではいない、と少し安心できた。
「あんた、見かけない妖精だね? どこから来たの?」
え? 妖精? 何の事?
もしかして、私の眼の前の二人のことかしら。いや、『見かけない妖精』ってのは私のことであって、現在私含めこの場には三人しかいない訳で。
「ん? 話せないの?」
「チルノちゃん、妖精にも話せない事情があると思うよ」
いや、さっきから私が妖精って決定『づけ』ずけ(←『づけ』)られてる話し方されてるんですが。って言うか、さっき私挨拶で声出したじゃん。
「あのぅ、妖精って……」
「なるほどなるほど、っであんた名前はあるの?」
話を無視された!? ……でもまあ、一応、言葉は返しておこう。
「それが、覚えてないんです……」
そう、名前と記憶が全くない。私は何でここにいたのかも、私の自我がなんなのかも。
「分かった、じゃあ今日からチルダね!」
「チルノちゃんのチルと私の大から取ったのね!」
いや、勝手に付けないで下さい。しかも、地味に名前ダサいです。
「何だよー、あたいのつけた名前が気に入らない顔して〜」
実際にそうゆう(←『そういう』言う=ゆうではありません)顔してます、ハイ。
「ん? あんたよく見たら傷が付いてるね、少し冷やそうか」
「それならチルノちゃんの能力で……」
「駄目だよ大ちゃん、あたいの能力は強過ぎてチルダが凍っちゃう」
いやいやいや待て待て待て! さっきからおかしいよ! 話と言い妖精と言い!!
さっき『記憶がない』とか『自我がなんなの』とか云々言ったけど!
これだけは覚えているよ!?
「まっ待って下さい、私は人ですよ!?」
「?」
「そう言いますけど、見た目赤色の妖精ですよ、チルダちゃん」
……チルダって名前になってる。いつの間に決定したんだ。
「氷で見てみなよ(←『みなよ』は促しなので、平仮名です)」と言って、チルノ、と呼ばれている水色の妖精は後ろを向いた。どうやら、この妖精の羽は氷でできているらしい。ただ、刺さったらすごくヤバそうな形をしているのだが。
そして、私は氷を鏡の代わりにして、自らを確認する――、が。
「えっ……?」
……赤い、妖精がそこにはいた。
**********
「あ、まさか、転生された系?」
「そうかも……。チルノちゃん」
「大ちゃんも?」
「うん……」
いや、マジで本当、意味分からないです。もう本当、夢オチであって欲しい。凄く凄く泣きたい。
「あ! じゃあ!」
「博麗の所にでも」
は、博麗……?
**********
105
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/04/26(日) 21:09:22 ID:jTIDgbmQ
ロッヅェ君少しキャラブレてる気がする……。
**********
「さて、ハル。このままで良いから、俺の話を聞け」
状況はハルの優勢。いや、俺が攻撃をせず、避けているだけだから強制的に優勢になっているだけなのだが。そんな優勢なハルの手には大鎌。デスサイズ、と呼ばれる死神の鎌である。――見た目通り、とてつもなく重いので、両手で扱わなければならず、そのせいで二刀流とまではならない。俺だったら大鎌二本いけるけど――、今はそんなことは関係ない。あくまで徒手空拳、徒手空拳のみである。
右へ左へ、上へ下へと刃を避けながら、俺はハルに言葉を投げる。
「さっき剣を俺が地面に突き刺した時。あれはお前の力を利用しただけだ」
剣を振る勢いを、地面に突き刺す力へと変換する。錬金術も似たようなモノだ。
「その後、銃を蹴り上げたな。実はアレ、シリンダー部分を狙ったんだぜ」
トリガー部分を蹴ったら、誤爆してしまう可能性があるからな――、と、続ける。別に、シリンダー部分に当てた深い理由はないのだが、そうした方が反撃し辛いからである。いや、十分深い理由じゃねぇか。
「最後だ。お前、ナイフを拾おうとしいたな。仮にアレを拾っていたら、あの体勢からなら突きをするだろ?」
『こんな風に』と、俺は鎌の刃を抜け、ハルの眼前に立ち、手刀で額を突く。ハルは、一瞬呆けた表情をしたが、次の瞬間には鎌を自らの腕で一周させるようにして、そのまま俺に突き刺そうとする。しかし、既にそこに俺はいない。
「素手で来た時、既にお前が踏み出す脚の間に右足を踏み込ませていたんだぜ」
ハルは鎌で空気を切り裂きながら俺に向かって来る。鎌の刃は、俺から見て左正面上から迫るが、問題ない。むしろ、大歓迎だ。
「鎌ってのは、威力が強く、射程もある。お前のように使えば、小回りの悪さもカバーできる――、が」
柄の部分をへし折ればそれで終わりなんだよ――、と、その刃をしゃがむように躱し、ジャンプする力を応用して、右手を鎌の柄に当てる。鎌は、中心からへの字にへし折れ、鎌としての機能を失った。
「分かったか? 問題の答え」
ハルは現在丸腰である。戦場ならば既に殺されるであろう格好で、その場にいる。
「……ロッヅェさんは」
ハルがそのままの格好で口を開く。口調から察する限り、答えは分かったのだろう。だが、言葉にするのが少し難しいと言ったところか。
「武器に対して――、その、何と言うんでしょう……」
「……ハハ」
俺は笑って腰をその場に下ろす。ハルも習って、俺の向かいに座る。何故か正座なので、『楽にしろ』と言う。確か、和の国の作法だったか。
「そうだな、武器に対して、その『対処法』が分かってんだよな」
「そう、それです」
対処法。
刃物類に対してなら、振る勢いを利用して相手にそれを手放させる。
銃器類に対してなら、爆発をさせないようにシリンダー部分を潰す。
徒手空拳ならば、相手が次にする行動を『させない』行動をする。
範囲の大きい鎌類ならば、持ち手である棒状の部分をへし折る。
更に、その対処法の対処法まで把握する――。
それが、問題の答えだ。
「それが、ロッヅェさんの場合、最初から全部を予想しているみたいで……」
「まあ、間違いじゃないな。全部のパターンを考えているからなぁ」
こうすればこうか、こうなる。
ああすれば、ああなるか、ああするかである。
筋肉や体の動きから、次の行動を予測する。
さすがにこれまでは知らなくていいことだがな――。
**********
106
:
尾埼 巳
:2015/04/29(水) 21:38:57 ID:aRJ4fM3Y
城島 廻さん、ありがとうございます
もう恥ずかしいしか言葉が出てきません泣
昔の私?
「っであんたがあの子なのね」
うん、意味分かんないです昔はここに住んでいたとか知らないです
「へーん、紫相当いじったのねー」
「あの〜一体何の話ですか?」
「しょうがないわね、お賽銭入れてくれたしちょっとだけ話してあげる」
はぁ一体何を話すかと思えば、法螺話ですか
「...............」
「まぁ信じられない話だけどそうなのよ」
私は、夢で今を生きている?
現実の私は人で今は昏睡中?
「起きたらどうなるんですか?」
「貴方の存在は一時期消える」
「じゃあまた寝たら.......?」
「存在が復活し寝る前の行動してた所に戻る」
意味........分かんないです
「とりあえず今日はこの事は忘れなさい、また明日考えるのよ」
「.......はい」
「あっチルダちゃん帰ってきたよ!!」
「おっ!おかえり!長話だったね」
「あっチルノ 、大さん」
「元気ないね、チルダちゃん......」
やっぱ分かるか、こんな元気ない声なら...
「あの紅白巫女!あたいの可愛い弟子に何か言ったね!?」
「殴りつけてボッコボコにしてやる!!」
「いや、大丈夫です 大丈夫ですから.........」
「.......良し、今日はあたい特製の氷蛙漬けだ!!」
ピューン
「チルダちゃん、チルノちゃんもチルノちゃんなりに元気づけようとしてるんだよ」
「.......はい」
「今は ね?ご飯のことだけを考えてみない?」
「はい」
その後湖に戻った私達
帰るとそこにはチルノとチルノ特性の氷蛙漬けが待っていた
蛙独特の味と氷の冷たさが舌にしみた、けどそれと同時に
温かみもあった
107
:
尾埼 巳
:2015/05/01(金) 22:48:21 ID:aRJ4fM3Y
城島 廻さんのコメントも参考し最初からもう一回書いてみようと思います
ご迷惑をおかけしすいませんがよろしくお願いします。
もう一回、振り返ろうかしらね
**********
芽吹きの季節 〜終わりない物語〜
最初に名前、自己紹介を
名前 葉流川 若芽 (はりすい めぶき)
能力 睡眠で違う自分になる程度の能力
歳 18
姿 セーラー服をよく着ており、麦わら帽子を毎日被っている。
髪は黒のショートヘアーで首に首飾りをしている。
持ち物 家族らしき者(自分も入れると3人)の写真が飾っている首飾り。ペンダント状になっている。
**********
ガタンゴトン……、と、電車の揺れる音の中、私は目を覚ました。
「うむぅ〜 むにゃむにゃ……」
うっわ、情けないあくびね、これは自分からでも言えるわ、ダサい
あぁ、眠い……。少し眼が覚めるまでに時間が掛かってしまうのよね、じゃあ
それまでに自己紹介しましょうかしら。えっ、だって誰だって起きる時は辛いでしょう?
私は葉流川 若芽、電車旅行が大好きな大学生です。
えっ、今は春休みなのよ? 勉強しろ? そんなの後よ後!! 風景が先でしょう?
……うーん、しかし、まだ眠いわ〜。やっぱり寝不足かしら...
やっぱりまた''アレ''が強くなってきてるせいかも……。
ん? あぁ、少しこれも説明しましょうか。
私はちょっと変な体質の持ち主なのよ。そして、それはちょっと厄介で、ね。(察しなさいよ)
「次は〜○○駅〜 ○○駅〜 」
あら、頭で回想立ててたら目的の駅に付いたわね
「あっ! 待って〜! 降りる〜」
まぁその変な体質も私が寝れば分かるわよ。
今回は言わないけど、後々話していくから。
だってそうした方が、物語としても面白いじゃない?(焦らすほど面白いってゆうし)
**********
其の壱 変な体質
変な体質は、そうね確かあの時――、8歳くらいだった時の頃かしら。
あの時、お母さんが寝込んでて、私はそのお使いの帰りで........
「お買い物〜、お買い物〜、おか〜さ〜んにお買い物〜」
あの時の私は一人が好きだったから一人のお使いはそれはそれはいい物だったわね
それで、いつもとはちょっと違う竹やぶに行ったんだったのよね。帰る道のルートに入っていないのに、
え、何でそっちに行ったのかって?
……さあ。正直、今となっては全く理解できないのよね。どうしてなのかしら、不思議よね全く
まあ、その議論はここでは止めて……。(これ以上やると頭がパンクしちゃう)
竹やぶの奥には変な空間みたいな物があったわ。
「面白そ〜」
好奇心が抑えられずそこに入ってみたの。
そしたら――。
「あら? 可愛い外来人さんが落ちて来たわね」
――なんて、声が聞こえたの、とても何かに包まれる声で。
――それでその空間の中にいた、日傘を持った女性に拾われて。
「けど、今日は特別。次ここに来たら住人にしちゃうからね」
そう言われて、気付いたら家にいたの。手に持った、買い物袋も一緒に。
結局あの人は一体誰だったのか、今でも分からない。
けど。
いい人なのは確かかもね、だって私の勘は当たるもの。(すいません、自分のお世辞です)
さて、次は9歳の時でも思い出してみようかしら。頭がパンクしないといいけど
回想はもう少し続くわ。
**********
108
:
尾埼 巳
:2015/05/11(月) 17:59:46 ID:aRJ4fM3Y
この頃忙しすぎて書きにこれませんので
多分これが続くか続かないかの小説かと.....
**********
其の弍 再び
さあ、次は9歳の頃を振り返りましょうかね
――この変な空間みたいな物を通ってから今の変な体質が身につきました。
最初の頃は、そうですね普通に楽しかったです、だってその物語の主人公になれるんですから。
けど、それにも慣れ ずっと幸せだったあの時に、来たんです
あの時、あの瞬間から、私の頭に離れないあの運命的な出来事と
あの切ってもきれない運命を......
母が誕生日だったんで、その日は母に楽をしてもらおうと思って自分で料理を作ろうと
ドキドキしながら思いつつ帰る時に、あったんですよね――。
あの時、迷い込んだ竹やぶが。
私は、最初は振り返らずにそのまま行こうと思ったんです、
けど気付けばまた、その中に迷い込んでいました。
そして、またあの時と同じ、あの変な空間があって、そして――。
私は、その空間の奥に広がっていた花畑で妖精と遊び、そのまま寝てしまっててーーー。
今思えば、妖精という非科学的な者ががこの世界に実在するのがおかしいと思うのだ、
けどさすがにこの時の9歳の私にはそんなことを思うことはない。むしろ、『妖精さんだー!』や『うわー!遊ぼ〜!』で終わりなのだ。
私が寝てしまって、暫くすると、何かの音が。こっちに近ずいているのもーー。
――ザッ、ザッ、ザッ。
「あらあら、またあの可愛い外来人さんじゃない……。あら、寝ている……。それに、この子――」
「フフ、この子、相当ここが気に入っているのね。笑って――」
「しょうがないわね――。夢を見ている時だけ、ここに来れる様にいじく――」
「人間で言うと9歳ね、次は11歳の時に来てもらい――」
掠れ掠れ、女の声が聞こえたと思うんだが、眠気でほとんど私には聞こえていなかった。
――そして次に目を覚ました時には、私が寝た花畑ではなく、自宅の布団の中だった。
どうやら、私は帰る時に倒れ、一時行方不明になっていたらしい――。
それに、あの変な体質は、まるで霧のように消えていた。
まだあの音と妖精の全体図ははっきり頭にあった
あの竹やぶの中の花畑と、妖精は何だったんだろう、とあの時は思っていましたよ。
そして、今も分かっていないのよね、ごめんなさいね
夢の中でもう一回探してみようかしら、ふふ
――さて、次は11歳の時でも、ね
まだまだ回想は続きそうです。
**********
109
:
尾埼 巳
:2015/05/11(月) 18:15:43 ID:aRJ4fM3Y
**********
其の参 11歳の時
現在の私は、絶賛田圃の風景満喫中である。しかし、やっぱり思い出を思い出すのは楽しいわね。
――あの時は本当、毎日が楽しかった。
まぁ、今も楽しいなんて言っても誰も聞いてくれないけど。
さて、そんなことは置いといて、時は遡って11歳の時ね。この頃が一番''あの郷''を満喫した時かしら。
**********
11歳の時の私は、何故か眠気が頻繁にあった。
授業初めから終わりまで、ギリギリまで寝てしまうので、いつも周りの男子達が起こしてくれる。
今日も『おい、わかめ起きろよ』と、いつもの当て字で呼ばれる。まぁ名前にも責任がありますけど...
「ん、何よ……」
「わかめさ、最近よく眠ってねぇ?」
学校生活を楽しもうとした時。その頃から『アレ』は起きるようになってきた。
「そうなのよ。そのせいで先生の言葉も入らなくて」
「小6まで何もなかったんじゃねえのか?」
待て、今も小6じゃないか。とゆう私の心の声はだんし達によりかき消された
夢も小さい頃よりリアルに見るようになり、最近は夢が現実なのでは? と言えるほど、リアルに夢を見えるようになっていたの。
「あぁ……、また……」
私はその後、突然昏睡状態になったのだ。体感的には十時間以上眠ったと思う。そして、私は夢の中で起きたの。いや、『眼が覚めた』の。
でも、見えたのは教室じゃない。どころか、私の知らない場所。
「あ、あれ!? ここ何処!?」
綺麗風景ね、とゆう落ち着いた言葉より最初の言葉がこれしか思い浮かばなかった
私は、見渡す限り向日葵しかない、向日葵畑と言うべき場所の中心にいた。
「――ここはね、幻想郷と言う、忘れられた者が来る所よ」
背後から声がした。私は反射的に振り返る。そこにいたのは
ピンクの日傘を射した、何やらよく分からない模様のついた服を着ていた。確か、髪は金髪だったと思う。
日傘を射したその女が、微笑みながら言ってきて、
「あらあら、その顔。あの子ね」
「――?」
私は記憶力に自信がないので、てゆうより鳥頭である
そして彼女が誰なのか、私には全く分からない。というか、完全に『誰だよお前』な状態だった。
「あら? とぼけた顔して、ウフフ」
その女は笑うと、扇子を何処かから出し、自らを扇ぐ。
「せ、先生?」
「まあ、貴女にとってはそんな歳かしら」
今なら言える。『年、てゆうかあの人とは関係ないよな』と。
女は私に応えた後、変な言葉を言った。いや、呟いた。
スペルカード、と。
「うふふ」
一枚のカードから出て来た鏡を私に差し出す。鏡を渡されたら、
『これを見ろ』という意思表示のようなモノである。そうでなくとも、大抵の人は鏡の中を覗くだろう。私は例によって、鏡を覗いた。
「うわぁ!?」
私は、赤い妖精になっていた。
あれから、私の第二の人生(?)が始まった、とも言えるかしらね。
次からはストーリーみたいな感じになるわね。
けど、あのスペルカード?って何かしら、今でも使わせて貰えないの
妖精だからかしら......
**********
110
:
尾埼 巳
:2015/05/11(月) 18:24:41 ID:aRJ4fM3Y
**********
「あ! 新しい妖精だ!」
「赤い妖精さんだね!」
――うーん、なんだここ? あまり記憶が定かではないな。
「あ! 起きたよチルノちゃん!」
ん? 緑色の妖精? が水色の妖精に話している……。妖精? 妖精……。う〜ん……。
「おーい! 起きてるか〜」
いや、さっきあんたの隣にいる緑色の妖精が言ってたじゃんか。
って、心の中で喋っても意味ないのか……。ああ、悟り妖怪とかだったら楽なんだけどなぁ。
(私、実は図書館に行っては妖怪とかあぁゆう''者達''の本とか見てたのよね)
さて、とりあえずは何か言わなくちゃね、無口と思われちゃうと嫌だし。
「……あっ、こ、こんにちは」
一応言葉は出せた。呼吸もできているので、私は死んではいない、と少し安心できた。
「あんた、見かけない妖精だね? どこから来たの?」
え? 妖精? 何の事?
もしかして、私の眼の前の二人のことかしら。いや、『見かけない妖精』ってのは私のことであって、
現在私含めこの場には三人しかいない訳で。えっ........?
「ん? 話せないの?」
「チルノちゃん、妖精にも話せない事情があると思うよ」
いや、さっきから私が妖精って決定づけられてる話し方されてるんですが。って言うか、さっき私挨拶で声出したじゃん。
「あのぅ、妖精って……」
「なるほどなるほど、っであんた名前はあるの?」
話を無視された!? ……でもまあ、一応、言葉は返しておこう。
「それが、覚えてないんです……」
そう、名前と記憶が全くない。私は何でここにいたのかも、私の自我がなんなのかも。不思議な感覚ね
「分かった、じゃあ今日からチルダね!」
「チルノちゃんのチルと私の大から取ったのね!」
いや、勝手に付けないで下さい。しかも、地味に名前ダサいです。
「何だよー、あたいのつけた名前が気に入らない顔して〜」
実際にそういう顔してます、ハイ。
「ん? あんたよく見たら傷が付いてるね、少し冷やそうか」
「それならチルノちゃんの能力で……」
「駄目だよ大ちゃん、あたいの能力は強過ぎてチルダが凍っちゃう」
いやいやいや待て待て待て! さっきからおかしいよ! 話と言い妖精と言い!!
さっき『記憶がない』とか『自我がなんなの』とか云々言ったけど!
って妖精が冷やすって能力とかでもあるんですか!?
これだけは覚えているよ!?
「まっ待って下さい、私は人ですよ!?」
「?」
「そう言いますけど、見た目赤色の妖精ですよ、チルダちゃん」
……チルダって名前になってる。いつの間に決定したんだ。
「氷で見てみなよと言って、チルノ、と呼ばれている水色の妖精は後ろを向いた。
どうやら、この妖精の羽は氷でできていて面白い形をしている。ただ、刺さったらすごくヤバそうな形だか。。
そして、私は氷を鏡の代わりにして、自らを確認する――、が。
「えっ……?」
……赤い、妖精がそこにはいた。
**********
「あ、まさか、転生された系?」
「そうかも……。チルノちゃん」
「大ちゃんも思う?」
「うん……」
いや、マジで本当、意味分からないです。もう本当、夢オチであって欲しい。凄く凄く泣きたい。
「あ! じゃあ!」
「博麗の所にでも」
は、博麗……?
私この時、博麗って聞いて儀式で人にしてくれるのかな?って思ってたのよ
まぁある意味人にしてくれたけどねーーーー。
**********
111
:
尾埼 巳
:2015/05/11(月) 18:30:30 ID:aRJ4fM3Y
上の綺麗風景は綺麗なですね、何か色々間違ってます、
すいません......
112
:
尾埼 巳
:2015/05/11(月) 18:40:21 ID:aRJ4fM3Y
博麗の行きしに
それで湖で起きた時にはついていた傷を癒したーー。
湖には色んな妖精達がいた
当然私みたいな赤い妖精もいたけど皆、私をまじまじ見ていた
まるで私が珍しいみたいにーー
それで博麗の所の行きしにチルノに聞いて見た
あっ聞く前にこの2人の妖精の名前を紹介するね
最初にこの水色妖精はチルノ
冷気を操る程度の能力らしい(間違っても恨まないでね)
程度とゆうものはこの世界のしきたり?みたいなものと私は思っている
チルノは主に氷系魔法を使えるらしい
この緑色妖精は大妖精
主に台詞無し(ってウェry)けどこの大妖精、チルノとよく話している
妖精の最も強い分類らしい、チルノよりなのか....?
「チルノ、何で私は珍しそうに見られてたの?」
「ん?そりゃあんたがさっきから変なオーラを放っているからじゃない?」
....そりゃね、この世界に驚く事いっぱいありますよ?
けどね私にチート能力はないと思うんだ、(妖精って下位の者らしいし)
「オーラ?」
「うん、チルノちゃんはね、冷気 寒いオーラを持ってるの
けどチルダちゃんは何か、モヤモヤってしてるオーラが」
「そう!殺気!チルダのモヤモヤオーラは殺気!」
「チルノちゃんさすが!!」
いやいや話進められていますが、酷くない?
まるで私が殺人鬼みたいないいわれようですね、殺気?なにそれおいしry
「いや〜チルダ、あんた凄いオーラ持ってるね」
「あっ階段見つけた」
あ、ここが博麗の所に行くための階段かぁ、辛そう
「さっ飛んで行こうか、大ちゃん!チルダ!」
えっ飛ぶの?
今ではちゃんと飛べるようになりましたよ?ほっ本当です!!
博麗の階段なんて今の私に任せればかんたry
113
:
尾埼 巳
:2015/05/11(月) 18:50:33 ID:aRJ4fM3Y
最大の難関
えっいや〜 ね、確かに私は妖精ですよ?羽根だってついていますよ?
けどね、まだ飛べるって訳じゃないんですけど。飛び方も知らないですし
「あのチルノ、私まだ.....」
「ん?あぁーまだ心の準備、できてないね?」
はぁ、良かった〜 チルノ、今日は空気読んでくれた〜
「博麗神社に行くの」
「巫女さんにもでしょ?」
..........アァー、ヤッパリムリでした
てゆうか、博麗って場所は神社なのね、先に言ってくれれば良かったのに.....
「いや.......飛ぶのが、です」
「えっ」
「?」
ちょっと、私がまるで''歩くのどうでしたっけ''って聞くみたいじゃないですかぁ
「あ、あぁ転生だもんね ハハ」
「それは知らないよね」
.........穴があれば、入って閉じ籠りたい
「ん〜」
「もう少しだよ!チルダちゃん!」
こっこれは、玩具を手を使わずに動かせより難しい、いやそれの方が難しいか
「羽根に神経を通す!!」
「そんなの、難しいって!!」
「大丈夫!何だって私がチルダの名ずけ親だから!!!」
「チルノちゃん!さすが!!」
もぅ私、子供の頃知らないけど 絶対不器用だコレ
「んー」ばさっ
「あっ!!」
「神経キタコレ!!」
あっ飛べた、ちょっとだけど浮いてる気がする
「やったね!チルダちゃん!!」
「ありがとうございます、大さん」
「ふふーん、やっぱりチルダは私の弟子だね!!」
「あの......ツッコミ所ありすぎです」
何か、チルノの弟子になってるんですが.......けどまぁ
一人で行動してるより、いいかな
「どうせなら、大さんの弟子が良いです........」
「もう、チルダちゃんったら〜」
「えぇ〜」
まぁ、前の記憶は忘れたけど 今は楽しいからいいや
「じゃあ行こうか!」
「はい!!」
「うん!チルノちゃん!」
「すーはーすーはー」
よしっ整え準備おっけー!
「行こう!!」
ダッダッダッダッ
「うおぉーー!!!!」
その時に前にあったのは階段でしたーー。
「え」
ゴン!!
「あっ」
「チルダちゃん!?」
「痛たたたた」
どんくさい、実にどんくさい
階段に頭ぶつける妖精っていないよ!?ある意味!?
「チルダって私よりどんくさいんじゃない?」
チルノに言われたくなかった〜その言葉〜
今言えるけど、チルノって結構いいキャラだと私は思うのよね
なんで馬鹿な印象が付いたのかしら
114
:
尾埼 巳
:2015/05/11(月) 19:01:29 ID:aRJ4fM3Y
気を取り直して...
気を取り直して!やり!!
「あっチルダ」
「はっはい?」
「軽そうだし持とうか?」
はい、最初から言ってください本当
恥ずかしい思いまでした私はどうしたらいいんでしょうねぇー
そして恥をかかせた貴方は師匠失格です、ハイ
「お願いします.........」
「よし来た!!」
「お賽銭〜お賽銭〜おーさいせーんお賽銭〜」
「はあ、とうとう私も忘れられたのかしら......」
「.........はぁ」サッサッサッ
チャリーン パン!パン!
「.....」サッ
キラン
「えっ?お賽銭不足?」
「そうなんだよ〜だからこのお金を入れてきて欲しいんだ」
「お願い!チルダちゃん!!」ペコっ
どうやら今登っている(?)階段の先に巫女がいる
けど、お客様が来てないらしい
(お客さんが全然来ない=(イコール)お金が投げられていない=忘れられた 状況になっている)
だから私がこのチルノが持ってるお金を投げて来いとな?
「それに、友情関係深まるし」
嫌、その前にあったこともないから友情関係ない様な......会ってないし
「分かりました、入れてきます」
「いってらっしゃーいチルダちゃーん」
ふよふよふよ
「ぜぇぜぇぜぇ」
疲れた、階段五段飛ぶ(?)だけなのに.........
「あっ神社......」
ふよふよふよふら
チャリーン パンパン
「............」
「ありがとうございます、妖精様〜
わざわざこの博麗神社にお招きいただき誠にありがとうございます」
この巫女が例の........
「はっはぁ」
「あのぉーできたらで良いんですがぁ〜鴉天狗にあったら
言っといてください、''博麗神社に10年ぶりの参拝客がき」
ぽん
「いったーい!何すんのよ!そんなに痛くもなかったけど!」
「霊夢、この子が特別体質の子よ」
「あら、そうだったの とりあえずありがとうね」
ちょっと待ってくださいよ、急に扇子がこの巫女の頭を叩いたことも驚いてるけど
(その途端口調も変わったね)急にあの''女性''が出てきたのが一番ビビったんだけど
「あら、こんにちは」
「こっこんにちは......」
「あら?結構もうお友達がいるのね」
「じゃあ後はよろしく〜霊夢〜」
シュイーン
「まぁ宜しく、私は博麗霊夢よ」
「私はチルダです......」
何か不思議な''女性''だったなぁ〜(この霊夢って巫女も不思議だけど)
115
:
尾埼 巳
:2015/05/11(月) 19:06:39 ID:aRJ4fM3Y
昔の私?
「っであんたがあの子ってわけね」
うん、意味分かんないです昔はここに住んでいたとか知らないです
「へーん、紫相当いじったのねー」
「あの〜一体何の話ですか?」
「しょうがないわね、お賽銭入れてくれたしちょっとだけ話してあげる」
はぁ一体何を話すかと思えば、法螺話ですか
「...............」
「まぁ信じられない話だけどそうなのよ」
私は、夢で今を生きている?
現実の私は人で今は昏睡中?
霊夢さんとも会っていた....?
あの''女性''ともーー。
「起きたらどうなるんですか?」
「貴方の存在は一時期消える」
「じゃあまた寝たら.......?」
「存在が復活し寝る前の行動してた所に戻る」
意味........分かんないです
「とりあえず今日はこの事は忘れなさい、また明日考えるのよ」
「.......はい」
「あっチルダちゃん帰ってきたよ!!」
「おっ!おかえり!長話だったね」
「あっチルノ 、大さん」
「元気ないね、チルダちゃん......」
やっぱ分かりますよね、こんな元気ない声なら...
「あの紅白巫女!あたいの可愛い弟子に何か言ったね!?」
「殴りつけてボッコボコにしてやる!!」
「いや、大丈夫です 大丈夫ですから.........」
「.......良し、今日はあたい特製の氷蛙漬けだ!!」
ピューン
「チルダちゃん、チルノちゃんもチルノちゃんなりに元気づけようとしてるんだよ」
「.......はい」
「今は ね?ご飯のことだけを考えてみない?」
「はい」
その後湖に戻った私達
帰るとそこにはチルノとチルノ特性の氷蛙漬けが待っていた
蛙独特の味と氷の冷たさが舌にしみた、けどそれと同時に
温かみもあった
うーん蛙を凍らせたのがいっぱいあったんだんだけど
チルノは何故かちょっとシャーベット状のやつをくれたんだよね
察したのかしら......
116
:
尾埼 巳
:2015/05/11(月) 19:40:51 ID:aRJ4fM3Y
鳥頭ってたまに使える
「おはようございます」
妖精になり始めての朝、けっこう気持ちいい
「大丈夫?チルダちゃん」
優しくて包まれる声で心配をかけてくれた大さん
どうやら私はあの氷蛙漬けを食べた後、妖精手作りのベッドで寝たらしい
あっ妖精はたまに職場につくこともあるらしい、その妖精達が作ってくれたベッドだ
「は、はい問題ありませんよ」
実際にちょっとだるいだけで動けれる体力はある
「そ、それがチルノちゃんが〜」
「ど、どうしたんで」
「巫女さんの所に行っちゃったんです〜!!」
「えっ」
「えぇぇ!!!?」
嘘だろ!?何でそんな!?相手は人なんだぞ!?妖精が勝てるわけな!?
「だから早く止めに行こう!?」
「はい!」
おしとやかな大さんも慌てている
「大丈夫....チルノちゃんなら....」
大さんが呟いている....急がなきゃこのままじゃチルノが....!!!!
「チルノ!!!」
階段を飛んだ、その先には...
「アイシクルフォー!!」
「ほいっ」シュ
「痛っ!?」
チルノと博麗霊夢がじゃれていた
「この〜!!本気で勝負しろ!!!」
「なんであんたみたいな奴にスペル使わないといけないのよ」
「私の可愛い弟子があんたに泣かせられたんだよー!!!」
いや、泣いてないしお金投げただけだし
「いや、確かにここに妖精は来たわよ?けど説教もしてないし喧嘩もしてないから」
「まだ法螺を吹くのか!!この貧乏神!!」
あ.......
「今っ何て言った!!!!」
「スペル!宝符「陰陽宝玉」」
「貴方の氷なら頭を冷やせれるんじゃないの?
一回出直しなさい!!」
この博麗霊夢、出来る!!じゃなくて!!
あまりにもでかい陰陽玉で言葉がおかしくなるほど凄かった
けど怖さより、助けなくちゃとゆう気持ちが勝った
「チルノに手を出すなー!!!!」
私はいつの間にか前に出ていた
「チルダちゃん!!」
「スペル!酔弾「時の狭間に生きとし逝ける者」」
「チルノ!!!?」
「大丈夫、チルダありがとう
まさかあそこまであの巫女が怒るとは」
「チルダちゃん、大丈夫?」
「え?」
聞いた話によると、私は怒りのあまりにスペルを作り発動させてしまったらしい
けど.........
「知らない!?」
この時だけなのよね、スペルカードを使えたの
いったいどんな技だったのかしら
117
:
尾埼 巳
:2015/05/19(火) 18:11:42 ID:aRJ4fM3Y
スペルカードってなんなのよ.......
「しっ知らないの!?」
「チルダ凄いな!! あの巫女も驚いていたぞ!」
なっ........
なっなんだってぇ〜!?
この私がスペルを使っただって〜!?
それにあの強そうな博麗霊夢を驚かしたって〜!?
けど.........覚えていない
「チルダもお人好しだなー、けどとても幻想的だったぞ!」
「後、ありがとうな」
小さい声で言われた、何か結構可愛いく見えてきた
「とても綺麗だったよね弾幕が輝いてたもの」
「けどあのスペルの名、何か意味深だね」
「だね」
意味深..........
「どんな名前だったんですか?」
「忘れた」
えっ
忘れたぁ〜!?
「あまりにも綺麗で忘れちゃった、ごめんね」
大さんも〜!?そんなぁ......
「そもそもどうやってスペルは出来るのですか?」
「あまり知らないけど
昔は妖怪と人の戦争が絶えなかったらしくて、それで結界を作ったんだって
その次は妖怪達が殺し合いを始めた、それである巫女がこのスペルルールを作ったんだって」
めっちゃ知ってますやん..........
「じゃあその巫女は.........」
「そこまでは知らない」
博麗霊夢じゃ、と思ったけどやっぱり言わないでおこう面白みがなくなるし
「そのスペルルールとはどんなのですか?」
「スペルルールは殺し合いが絶えないから作られたって聞いてる
だからスペルは挨拶、又は遊びみたいなものなんだって」
「だから殺しあうものじゃないんだよ」
なるほど。けど私はなんでチルノを守る為に.........
「じゃあスッキリしたし、どこ行く?次は」
「そうだねー、あっ!あそこはどう?」
「「紅魔館!!」」
「?」
何か、また面白そうな名前が出てきたね
もう、どんなのが来ても驚かないぞー!!!
「あっチルダもついてきてね」
「大丈夫?疲れてない?」
優しい、チルノと全然違う
「はい、面白そうですし行きましょうか」
「やったー!早く行くぞー!」
「おー!!」
「うん!」
何か面白いな、こうゆう人生も
けど、本当の私はーーーー。
いや、考えないでおこう
118
:
尾埼 巳
:2015/05/19(火) 18:49:24 ID:aRJ4fM3Y
紅い夜に...
「霊夢、なんであんなことで怒ったの?」
「!?っん、あぁ紫かぁ」
「それに、今日は巫女の勘ってやつが鈍ってるわね」
「今日は体調が悪いのよ」
「だからイライラしてるの?」
「違うわよ、あの馬鹿妖精の相手してやらないとずっとここに居られるって思ったの
それに、''弟子''ってやつも出来たようだし」
「なるほどね」
「じゃあまたね〜」シュイーン
「........あいつ、変わったわね」
「よーしここら辺だぞ〜!!」
「ほぉー」
でっでか!?何これ!?色のセンスなさすぎ!
「こっここですか....?」
「まさに!」
「何か、お屋敷ってな感じしません?」
これ、廃墟なの?廃墟ってな感じがしないんだけど.....
「館かな?」
館〜!?ヤバイ奴じゃないんですか!?執事とかいるパティーン!?
「もっとヤバイじゃないですか!?」
「大丈夫!私ここのお嬢様と仲良いから!」
お嬢様〜!?やっぱり人いたのね〜!?
「ほっ本当なんですよね?」
「だってあったらいつも勝負してるし!!」
それって拒否してるんだよ〜!!!それに完璧に来んなってアピールじゃないですか〜!!
「じゃあ門番と挨拶してくるー!」
「門番もいるんですか.......」
「あっ来た!」
「どうだったの?チルノちゃん」
「おっけーだった!」
えー!?!?お嬢様から嫌われてるのにー!?
「じゃあ行こ!チルダちゃん!」
「はっはい!」
森から通り門番のいる所まできた
「はぁはぁ」
「大丈夫?チルダちゃん」
「はい.....」
その時、饅頭みたいな者が飛んでいた
「うー☆うー☆」
「何あれ」
「あぁーあれ、お嬢様の偽物」
えぇー!?お嬢様の偽物って何〜!?
ってかお嬢様って首だけなの〜!?怖っ!
「うー?」
首を傾げているのだろうか、何か可愛い
「何か可愛い......」
「でしょ?けど実際にはウザいよ」
「えっ」
「お嬢様〜!!!」
そこに走ってきたのは饅頭に胴を付けたような銀髪のメイドが走ってきた
「お嬢様?お怪我は?」
「うー!」
「何あれ」
「ん?あれはお嬢様のメイドの偽物」
「もう何でもアリですね」
「後こうゆう饅頭みたいな生き物をゆっくりとゆう」
ゆっくり、面白い種類だ
「まぁ入ろうか」
「はい」
なるほど、門番が寝ていたからすんなり行けたのね
後、ゆっくりとゆうのはこの幻想郷にはいっぱいいるらしい
「結構広いですねー」
「そりゃ館だからねー」
シュン
「!?」
「あらあら、何処から入ってきたのかしら」
いや門番が寝てたもんでそこからです
てか、急にでてきたからびびっちゃいましたよ
「今夜は紅い夜になるのよ」
「だからお嬢様の邪魔は、しないでもらえるかしら」
この館は私の色と良く似てたものでとても気に入ったのよ
まぁこの時は敵意に向けられてたけど
119
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/05/19(火) 19:30:58 ID:qwpip3Ps
あっははあっはは笑えるくらいに疲れてます。
現状報告。
現在テスト期間なのでまだ投稿はできません。それと、友人から本書けという依頼が来ているのでやっぱり無理かもしれません。
以上。
訂正
>>118
句読点『、』と『。』をつけましょう。せめて文末には『。』を。
こうゆう→こういうです。
「じゃあまたね〜」『シュイーン』
シュイーンとかは無しで。普通の文のところで書き加えましょう。
文芸部がリアルでないのが辛いw
書く手が衰えて衰えて・・・w
120
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/06/17(水) 22:31:57 ID:pgWoKbmI
城島君久し振りに来ました。
ロッヅェVSフランドールとか書いてたりテスト勉強してたり、Youtubeの『YETTV』ってとこの台本書いてたりで忙しかったです。
宣伝になってしまいますが、少しURLを貼らせて頂きます。
こんなの書いて! というのがありましたら教えて下さい。ネタ尽きて疲れてますw
ハル・リリーフの物語、早よ終わらせたいな(データは全てMyPCにありますw)。
小説家になろう↓
ttp://yomou.syosetu.com/search.php?word=%E5%9F%8E%E5%B3%B6+%E5%BB%BB&order=notorder&genre=&type=
東方以外の本を書くことが多くなったので、来ることが少なくなりましたが、毎日見ることは見ています。
城島 廻
121
:
尾埼 巳
:2015/06/21(日) 17:19:58 ID:aRJ4fM3Y
書き直しです.........
紅い夜に...
「霊夢、なんであんなことで怒ったの?」
「!?っん、あぁ紫かぁ」
「それに、今日は巫女の勘ってやつが鈍ってるわね」
「今日は体調が悪いのよ」
「だからイライラしてるの?」
「違うわよ、あの馬鹿妖精の相手してやらないとずっとここに居られるって思ったの
それに、''弟子''ってやつも出来たようだし」
「なるほどね」
「じゃあまたね〜」
「........あの馬鹿妖精、変わったわのね」
「よーしここら辺だぞ〜!!」
「ほぉー」
でっでか!?何これ!?色のセンスなさすぎ!どれだけ紅い色が好きなの⁉︎
「こっここですか....?」
「まさに!」
「何か、お屋敷ってな感じしません?」
これ、廃墟なの?廃墟ってな感じがしないんだけど.....
「館かな?」
館〜!?ヤバイ奴じゃないんですか!?執事とかいるパティーン!?
「もっとヤバイじゃないですか!?」
「大丈夫!私ここのお嬢様と仲良いから!」
お嬢様〜!?やっぱり人いたのね〜!?
「ほっ本当なんですよね?」
「だって会ったらいつも勝負してるし!!」
それって拒否してるんだよ〜!!!それに完璧に来んなってアピールじゃないですか〜!!
「じゃあ門番と挨拶してくるー!」
「門番もいるんですか.......」
「あっ来た!」
「どうだったの?チルノちゃん」
「おっけーだった!」
えー!?!?お嬢様から嫌われてるのにー!?
「じゃあ行こ!チルダちゃん!」
「はっはい!」
森から通り門番のいる所まできた
「はぁはぁ」
「大丈夫?チルダちゃん」
「はい.....」
その時、饅頭みたいな者が飛んでいた
「うー☆うー☆」
「何あれ」
「あぁーあれ、お嬢様の偽物」
えぇー!?お嬢様の偽物って何〜!?
ってかお嬢様って首だけなの〜!?怖っ!
「うー?」
首を傾げているのだろうか、何か可愛い
「何か可愛い......」
「でしょ?けど実際にはウザいよ」
「えっ」
「お嬢様〜!!!」
そこに走ってきたのは饅頭に胴を付けたような銀髪のメイドが走ってきた。
「お嬢様、お怪我は?」
「うー!」
「何あれ」
「ん?あれはお嬢様のメイドの偽物」
「もう何でもアリですね」
「後こうゆう饅頭みたいな生き物をゆっくりとゆう」
ゆっくり、面白い種類だ。
「まぁ入ろうか」
「はい」
なるほど、門番が寝ていたからすんなり行けたのね。
後、ゆっくりとゆうのはこの幻想郷にはいっぱいいるらしい。
「結構広いですねー」
「そりゃ館だからねー」
ーーーその時耳をつんざくような音が近ずいた
「!?」
「あらあら、何処から入ってきたのかしら」
いや門番が寝てたもんでそこからです。
てか、急にでてきたからびびっちゃいましたよ。
「今夜は紅い夜になるのよ」
「だからお嬢様の邪魔は、しないでもらえるかしら」
この館は私の色と良く似てたものでとても気に入ったのよ
まぁこの時は敵意に向けられてたけど
122
:
尾埼 巳
:2015/06/21(日) 17:44:33 ID:aRJ4fM3Y
チルノのは見栄っぱり?
「おー!メイド!!遊びに来たよー!」
えっこんなに敵意剥き出しなのに、空気よまないだと!?
「あら、またネズミが入ってますわね。」
そう言うとともにいつの間にか持っていたナイフを取りだしていた
「ちょっ!チルノ、大丈夫なの!?」
「大丈夫だよ!この世界では挨拶みたいなものだし。」
「えー!」
ーーーその時、敵意剥き出しのメイドが口を開いたーーー。
「....あら?その赤い妖精は何かしら?チルノ。」
「ん?こいつはチルダだぞ?」
「こっこんにちは.......」
私の声を聞いた時、前にいたそのメイドは何故か
悲しそうな顔をしていたーーーーー。
「........分かったわ、今日だけよ。」
「ほら!チルダ、顔見知りだろ?ってチルダ?」
「...あっはい、そうですね。」
「しょうがないですね、今日はここを知らないお客様いるらしいですし
今日は私が案内をしてあげましょう。」
このメイドは十六夜 咲夜って言うらしい
能力は、時を止める程度の能力だって
この館の主、レミリア・スカーレットにしたっているらしい。
「ここが大図書館でございます。」
「うわ〜!デカイね〜!チルノちゃん!チルダちゃん!」
「大ちゃん、いつも見てるじゃんか。」
「うふふ、そうだったね。」
でかい、本がいっぱいある......
あれ?奥に人がいる......?
「あら、咲夜 貴方がその馬鹿妖精2人って、三人?」
「こっこんにちは.......」
「........」
「ようこそ、大図書館へ」
「っで咲夜、なんでここに来たのかしら?」
「案内よ。」
「なるほど。」
「ここは、地下?」
「妹様」
「?咲夜!!!と、妖精?」
123
:
尾埼 巳
:2015/06/21(日) 23:32:38 ID:aRJ4fM3Y
この地下は案外ニートには住みやすい?
「妹様、今日の遊びのお相手を連れてきましたわ」
あぁこの子の遊び相手のために認めらて連れられたのね
「うふふ、ありがとう咲夜。」
ん、待てよなんか羽がついている....
なんか羽からでてるダイヤ型の色が綺麗だな
「て、あれ!?咲夜さん!?」
いつの間にかどっかにいってしまっていた
「ふふ、じゃあ何して遊ぶ?緑!!!」
「チルノちゃん、どどど!どうしよう!!」
「大ちゃんはあたいが守るから大丈夫だよ!」
私は、この子の言った''緑''という言葉に懐かしみがあった。
「ふふふ!最初は手始めに!!」
その子は何かを言った後に....何か?何でだろう、この言葉聴いたことがーーー。
それにこの子の名はーーー。
フランドール・スカーレット
「あははは、早く遊ぼうよ!」
その時、誰か、いや私と思う人間がフランドールと
遊んでいる風景がくっきりと私の脳裏に浮かんだ。
その脳裏の私はーーーーー。
「ほっ」
「痛!」
「えっ」
「えっ」
おでこをやけに狙っていて、デコピンをすると何故かひるんでいた
そう、フランドールは何故かおでこが弱点だったのだ
「やっぱり〜!緑だ!」
「あのーフランちゃん、緑?さんって誰なの?」
「え、ここにいる赤妖精の事だよ。」
「あの、緑ってまさか人?」
「うん」
きた、ようやく私の人の時の人生が聞ける
「私のいい遊び相手だったの」
ほう、いい遊び相手ねぇ........
「っで、フランはなんで羽が付いているの?」
「吸血鬼だから?」
いや、聞くなよ......
このフランドール・スカーレットはとてもいい友達になったのよー
なんせ地下しかいないと思ってたから話してみると案外話が進むから
124
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/06/22(月) 19:17:21 ID:vbroybSQ
どうにかしてこの掲示板人気にさせたいなぁ・・・。
新作投稿。完成済みなので、気が向いたとき投稿予定。
『Vampire Scarlet』
**********
眼の前に広がる光景は何か。一体、何なのかが分からなかった。瞬間的に異常な吐き気が込み上げて来る。俺は我慢出来ず、その場で嘔吐してしまう。
眼下の木製の床は赤かった。紅かった。
部屋の中心では父だったモノの残骸が塊と成って放置してある。
アレは何だろう。
アノ肉塊ハ何ダロウ。
俺は――、何を見ているんだろう。
辺りに漂う異常な異臭。
その中心に、父の死体はあった――。
**********
125
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/06/22(月) 19:18:25 ID:vbroybSQ
**********
一章 ―Ghost of Nerine―
その日は満月だった。星は一つも無い。或るのはただ、白く光る大きな月。俺は自分の眼の前にある墓に花束を置く。置いた花はネリネ。花言葉は『幸せな思い出』。
眼の前の墓標には埋没年と生年月日、名前である『Gran Scarlet』と刻まれている――、他でもない、我が父の名だった。母は自分が生まれてすぐ病死し、父と十八年生きてきた。
だが、それも半年前までの話。
半年前、父は殺された。『死んだ』ではなく、『殺された』だ。
俺が、仕事で外に出ている時に殺されたのだろう。俺が家に帰って来た時は既に出血多量で死んでいた。
――誰にやられたのかも分からない。
――何で殺されたのかも分からない。
無論、殺害動機、殺害道具、及び犯人も分からないし、仮に、犯人が誰か知っていても復讐なんて出来なかっただろう。それほどまでに辛かった。
唯一の血縁関係があり、十八年共に生きてきた親。俺を育ててくれた親父。
「……父さん、あっちで変な事やってんじゃねーぞ」
呟くように言った言葉は、自分以外の誰の耳に入る訳でもなく、宙に消えた。俺は不意に自分の首元に下がっている銀製のペンダントを見る。中には親父と俺が二人で写っている写真。
視線を更に落とし、墓標を見る。いつもと変わらない、無機質に刻まれた文字。
その文字は、嫌と言う程に現実を思い知らされる。
「……ワイン、此処に置いとくからな。呑んでくれ」
生前父が好きだったワインを花束の隣に置き、家に帰ろうと振り返った。――とき。
「?」
急に強風が吹き始めた。それは普段よくある事なのだが、何か、何かが違った。空、風、星、月、土、墓。何も変わらない。
ただ、『其処』に人が立っていただけが、いつもと違うところだ。
黒いコートに身を包み、中は真紅と白の貴族服。モノクルを右目に掛け、深く黒い帽子を被っている。その格好は、誰も言わずとも『貴族』という風貌だった。
貴族が、こんな墓地に何の用だ? 墓標に貴族の関するモノは無かったはず。
だったら俺に――?
「……すいません、俺に何か用ですか?」
その問いに答えは無かった。という事は、俺に用は無いのだろう。
それもそうだ、貴族が墓地にいる民間人に用があるなんてことはあるハズがない。 俺は『失礼します』とだけ言い残し、その場を立ち去ろうとした時。
「いッ!?」
その貴族と思われる人。その人と擦れ違った瞬間、首元、とても太い血管が通ってる位置を噛みつかれる。
噛まれてる……? いや、歯じゃない、犬歯でもないッ! これは牙ッ!?
そこで俺は思い出す。
この町で、昔から語られていた昔話を。
「まさか……、吸血鬼……ッ」
知ったのが遅かった。大体、この町で吸血鬼の伝説は昔からあったが、九割九分の人間が忘れている――、が、その一分の者も御伽噺程度にしか思ってないだろう。
しかし、今此処にその者がいる。俺の血が無くなっていく。
血を半分程吸われた所でやっと離される。
「――へえ、面白いじゃないか。どうだ、私と共に来るか?」
台詞自体、そこまで貴族を思わせる口振りじゃなかった――、いや、吸血鬼(?)だから貴族もへったくれもないと思うが、少なくとも、俺の友人と似たような口振りだ。普通の貴族もこうなのだろうか。
俺は、抵抗とも言えない抵抗として、『何処にだ』、と掠れた声で言う。血が足りない所為か、視界が揺れ、意識が朦朧とする。
「我が屋敷だよ、少年」
その声を最後に、俺の意識は途絶えた。
次に眼に入る光景は、天国か、地獄か―――――。
**********
126
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/06/22(月) 19:19:41 ID:vbroybSQ
**********
――昔々、ある処に、一人、一匹の化物がいました。
化物は闇を統べる王、吸血鬼でした。
そんな彼は、人間と共存したい、と思っておりました。
しかし、人間はそれを拒否し、彼に罰を与えました。
一つの銀弾と共に。
それから、人間と吸血鬼の対立は始まりました――、とさ。
**********
眼が覚めると、其処はある一室だった。身体には包帯が巻かれており、噛まれたであろう位置が鋭く痛む。
背中にも痛みが走るので、服を捲り自分の背をおもむろに見ると、黒い、蝙蝠の様な翼が生えていた。
――吸血鬼、か……。
外を見れば、窓からは日光が照り、外は地上三階の高さ。どうやら、何処かの屋敷の一室らしい。
それから鑑みるに、アレは夢では無かったらしい。出来れば夢オチであって欲しかった。
なんて思っていたら、部屋の扉が静かに開いた。そこにいたのは、あの人だった。
いや、あの『吸血鬼』だった。
「おや、もう起きていたか、少年。あ、名は……」
「……ロッヅェ・スカーレット、です」
「ロッヅェ君か。私は、ブラド・ツェペシュだ」
「……」
何も言えなかった。驚いたと言えば驚いたが、それでも何処か、歓喜している自分もいた。理由としては、『吸血鬼』になる事で、寿命も生命力も跳ね上がる。
それが理由である。
「しかし、君は凄いね」と、いきなりツェペシュは切り出す。
「……何がです?」と、俺は答える。
「君、『吸血鬼になる』事に免疫があるみたいだね。中途半端な半人半吸血鬼だよ」
……言っている意味が分からない。
免疫がある? 半人? どうしてそんな事が言えるんだ?
それ以前に、脈絡も無さすぎる。
「理由も言っておこうか。まず、吸血鬼化する、って言うのはね、病気感染と同じなんだよ。抗体さえ持っていれば吸血鬼化はしない。その抗体は多分、親が持っていたんじゃないかな」
言われてみれば、思い当たる節はある。
父は日光の出ている時間帯、中々外に出ようとはしなかった。俺が銀貨を持ってくると、それが怖いかの様に逃げた。十字架を見れば、いつも調子を悪くしていた。
だが。まさか、親父が吸血鬼だったなんて――。そんな、生半可に信じられるモノではない。
「それでも片親は人間だったから、免疫は半分しかなかったんじゃないかな。故に半人半吸血鬼。因みに、免疫を持っている人の血はね、味が濃いんだ。尤も、今までの人は皆、免疫が活性化して吸血鬼化すると同時に亡くなったけどね」
『あの墓地にその人達の墓があるよ』、とブラドは付け足す。
正直、訳が分からない。いきなり人間を止めさせられて、吸血鬼の館に招かれ、普通に会話し合っているこの状況。本当に訳が分からない。
ただ、一つだけ言えることがある。
――俺はもう人間じゃないということだ。
だが、窓から照る日光は気にならないし、首から下げていた銀製のペンダントもなんともない。
しかし、さっき見た通り、吸血鬼の翼も生えている。確認する様に口内を触ってみると、鋭い牙が生えているのが分かった。
「君は人であり、吸血鬼だ。人として生きるのなら、君は私の敵だ。吸血鬼として生きるのなら、君は僕の家族だ」
その台詞に何の意図があったかは分からない。だが、ブラドは相変わらず、笑みを浮かべている。
人として生きるか、吸血鬼として生きるか。
ブラドの家族として生きるか、一人で生きるか。
「……考えておく」
それだけ言って、俺は再度ベッドに横たわった。
ブラドは一言、『そうか』とだけ言い残し、部屋を出て行った。
**********
127
:
城島 廻
◆vVg/fnBrws
:2015/06/22(月) 19:20:50 ID:vbroybSQ
**********
二章 ―Border of vampire and human―
あれから数か月程経った。
外ではちらほらと雪が降り、遠くでは子供の声が聞こえた。
未だにこの身体には慣れない。
吸血鬼なのに日光も銀も効かず、五感は常人の数十倍、身体能力、再生能力共に桁外れのイレギュラーな存在。イレギュラーな吸血鬼。そんな俺を、ブラドは『家族』と言った。
だが、まだ完全に信用した訳ではない。この数か月で分かった事だが、彼は人間を何とも思っていない。
精々、食糧か、手駒か――、標的か。 兎も角、それ位にしか思っていない。そうなると、御伽噺(おとぎばなし)の吸血鬼とはブラドの事なのだろうか。
そんな事をいつも考えている。広く、俺とブラド以外誰もいない屋敷の中で。しかし、その反面、幾つか収穫はあった。
まず、ブラドの吸血行為。
吸血鬼に成ってみて分かった事だが、全く血を呑みたいと思わない(単に、俺が半人半吸血鬼だからかもしれないが)。
しかし、いつだったか、ブラドは言った。
『未来、人間に報復しようと思う。私を無下にした者達を、私は許せない』と。
つまり、吸血行為=仲間を増やすと言う意味だ。仲間を増やし、一気に全員で人間の町を叩く。そう考えているんだろう。
第二に、吸血鬼になると、原理はよく分からないが、不思議な力を得た。能力、と言った方が良いのかもしれない。
兎に角、そんな力が備わった。ブラド曰く、『趣味、深い復讐心、強い感情。それが、吸血鬼と成った瞬 間、力となる。二つや三つが普通だが、一つの場合は異常な力を持つ』だそうだ。簡潔過ぎて分からないが、深く言うと以下の通りだ。
一、力は吸血鬼に成った瞬間に授与される。
二、数は基本、二つや三つだが、一つの場合は異常な力を持つ。
三、力となる元は、自らの強い感情、復讐心、趣味などが反映される。
ちなみに、俺の力は三つ。正直言って、内容はイレギュラーに続き、チートクラスだった。
『音を操る力』。これは人間の時、音楽が好きだったからだろう。まだ、これについては納得が出来る。
『四肢を武器にする力』。これは、俺自身の心が鋭い刃の様に成っているのが具現化したのだろう。比喩が力となるとは、ますます分からない原理だ。
『錬金術を扱う力』。これは、親父が生き返らないか、と言う意思が作り出したのだろう。錬金術と言えば人体錬成だからだ。もっとも、元々失敗する術だ。実行したくも無い。
そして、三つ目の収穫。これが一番辛かった。
簡潔に言うと、これは、『吸血鬼化した者は、その元と成った者には逆らえない』と言うことだ。
つまり、Aが元々吸血鬼だったとしよう、そしてBを吸血鬼にさせる。すると、この場合BはAに逆らえなくなる。分かりやすく言うと、クローン原理だ。
しかし、あくまで『逆らえない』だけであり、『命令に従う』訳でも無いのが唯一の救いだ。
何がともあれ、その『逆らえない』対象は、オリジナルを抹殺する事は勿論、オリジナルを不利にする言動、行動などであると思われる。実際は知らん。
以上が、数か月で分かった事だ。逆に、知れる事はもう無いだろう。知った所で大差も無いので、あまり意味はない。
**********
128
:
神威
:2016/06/18(土) 00:20:58 ID:wDkZK.WA
kg
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